さがみはら南区版【5月29日(木)号】
登壇した選手たちと槻舘代表(左)

3人制バスケ 女子プロチームが発足 五輪選手育成、世界目指す

 相模原市を拠点とする3ⅹ3(スリーエックススリー)(3人制バスケ)の女子プロチームが発足した。5月14日、けやき会館で行われたお披露目式で、チームを運営する3X3グローバルゲームス(株)(東京都)の槻舘雄太代表は「目標は世界一と五輪選手育成」と意気込みを語った。

 チーム名は「WIND WINGS(ウィンドウィングス)」。キャプテンの岡明日香選手(30)、小島百花選手(22)、金廣萌美選手(33)、長牛姫菜乃選手(24)、松原裕美選手(26)が所属する。コーチは元Bリーグ選手の山梨歩さんが務める。

 岡選手は「初年度でまだ何も始まっていないが、ここから世界を目指せるチームを作っていきたい」と意気込みを語る。また市内在住、在勤の金廣選手は「相模原の思いを胸に、自分の得意なひたむきな努力をして相模原に貢献していきたい」とアピールした。

 運営する3X3グローバルゲームス(株)は3人制バスケの大会の主催・運営を行っている。槻舘代表は相武台で建築会社を経営し、相模原商工会議所青年部に所属。同社専務の高橋洋介さんと共に一昨年、さがみはらフェスタで3ⅹ3の世界リーグ「3BL」を招致し開催するなど、競技の発展に尽力している。

 槻舘代表は「相模原からオリンピック選手を育て、世界の舞台で活躍する選手を街から輩出し、相模原を世界に届く都市へと押し上げていきたい」と熱く語る。

海外参戦で高ポイント

 3ⅹ3は東京2020オリンピックから正式種目に採用され、日本女子は5位入賞、さらに今年3月に行われたアジア杯では準優勝を収めるなどの実績がある。

 日本代表選手に選出されるためには、大会の規模や成績に応じて付与されるFIBA(国際バスケットボール連盟)の個人ランキングポイントが必要となる。国内より海外の大会の方が「圧倒的にポイントが付く」傾向にあるという。

 槻舘代表は「日本女子バスケのレベルは高い一方で、世界ランキングは14位と低い。それは世界に出るチームが少ないため」と分析。「海外の大会に積極的に参戦して、ポイントを獲得する。日本女子の3ⅹ3界をリードしたい」と語る。

 同チームは今後、7月から11月にかけて、新たに発足する国内リーグ「RBL」の参戦や日本バスケットボール協会の公式戦への出場を予定。来季から本格的に海外ツアー参戦を目指す。

地元から期待の声

 座間市でミニバスチームを指導している男性は「地元にプロチームがあると、子ども達のいい目標になる。一緒に練習会などもお願いしたい」と歓迎。地元経営者は「選手たちが活躍することで次の世代が育っていく。そうした意味でも活躍して、地元をぜひ盛り上げてほしい」と期待した。
コリドー街でポスターを構える中田さん

相模大野コリドー街 昼市で平日に賑わい 北口商店会が定期開催

 相模大野駅北口から旧伊勢丹跡地をつなぐ相模大野コリドー街で、相模大野北口商店会が三崎港の魚や地元野菜を販売する「昼市マーケット」を6月4日(水)に開催する。来年、同跡地に超高層マンションが開業することを見据え、コリドー街の平日の賑わいを生み出していくことが狙い。今後、毎月第一水曜日に定期的に開催していく予定だという。

 コリドー街とは相模大野北口から旧伊勢丹跡地をつなぐ幅員16m、全長150mほどの道路。歩道部分にアーケードがかかり、傘を差さずに往来ができる。

 2019年の伊勢丹撤退やコロナ禍の影響を受け、近年通行人の減少が課題となっていた。相模原市の商業実態調査報告書によると、13年のコリドー街の休日の通行量は3万780人。22年の通行量は9014人と3分の1以下に減少している。

 一方で26年に旧伊勢丹跡地に総戸数600を超える超高層マンションが開業予定で、好機を生かそうという気運が地元で高まっている。

 今回のマーケットを企画した同商店会の中田和哉さんもその一人。「開業までにコリドー街でイベントをやってにぎわいを取り戻せたらと考えていた」と話す。

 そんな中、昨年11月に駅周辺で「三崎港にぎわい市」を偶然見かけ、主催団体に声をかけた。同団体は各地で魚市を開催している。安価で美味しいものを販売していると知った中田さんは「出店料0円でコリドー街で一緒にマーケットをやりませんか」とスカウト。「面白いからやってみよう」とマーケット開催につなげた。

 マーケットが行われるのはペデストリアンデッキと駅側のエスカレーター下。休日は駅周辺の商業施設に人が集まるため、平日開催にした。

 6月4日(水)の出店店舗は10団体。ホソヤファームの卵や緑区の農家による野菜などが販売される。「店主とのコミュニケーションを取りつつ、『今日の夜ご飯は何にしようか』というテンションで来てほしい」と中田さんは熱を込める。

 開始は午前11時から午後3時。天候により店舗数が変動する可能性あり。

地元ラジオ局・FM HOT 839で新番組のパーソナリティーを務める オヌキ 諒さん(本名:小貫諒) 南区在住 39歳

世界を描く、歌う旅人

 ○…相模原市出身のシンガーソングライター。「ラジオは、聞くと生活が楽しくなったり、前向きになれたり、ほっとしたり、生活と一緒にあるもの。理由なく楽しく明るくなれるラジオにしていきたい」。番組名の「キセキラジオ」には、これまで歩んできた「軌跡」と、「紅白出場」という大きな夢を叶える「奇跡を起こす」という意味を込めた。

 ○…大野台中央小、由野台中、弥栄高出身。子ども時代はサッカーに没頭したが、「文化的な趣味も」という両親の勧めから音楽の世界へ足を踏み入れる。初めて演奏した楽器は、近所の楽器屋で「安かったから」購入したハーモニカ。中3のときにバンドを組み全校生徒の前で演奏したことが転機となり、音楽活動に熱中。ベースやギターも独学で習得した。好奇心旺盛で手品やゲームなども好きだったが、ボーカルへの憧れもあり、シンガーソングライターの道に進む決意をした。

 ○…23年10月から、無償で全国に歌を届ける「100万人プロジェクト」をスタート。47都道府県を巡り、保育園や学校、福祉施設などで亡き母への思いを歌う楽曲「あなたの陽炎」を披露した。旅を続ける中で実感したのが、相模原の人々からの温かい応援。「地元の良さを改めて感じた。応援してくれる人の気持ちに応えたい」

 ○…曲作りの原点は、子どもの時に好きだった「ものづくり」。「図工も好きだったし、ゲーム制作者になりたかったこともある。音楽も『世界を作れる』というところは同じ」。今月末には新曲をリリース予定。「集大成」とも言える楽曲を携え、ツアーも予定している。「日本はもちろん、途上国など海外でも歌いたい」。思いをメロディーに乗せ、歌を届ける旅は続く。

パネル展示スペース

相模原市内のロケ地を紹介する展示が市役所で開催中 菅田将暉ら出演俳優のサイン色紙も

 相模原市役所本庁舎1階ロビーで6月6日(金)まで、「さがみはらフィルムコミッション」のパネル展示が開催されている。展示では映画、ドラマ作品のパネルに加え、出演者のサイン色紙も公開されている。

 「さがみはらフィルムコミッション」は映像を通して相模原市を市内外に広く発信するため、市内でのテレビ番組、CM、映画などのロケーション撮影を支援する非営利組織。2002年に緑区(旧藤野町)に「藤野フィルムコミッション」が設立されたあと、05年に「相模原フィルム・コミッション」(以下FC)が設立。その後市町合併に伴い両者が合併し、今年20周年を迎えた。

 FC担当者によると24年度に市内で撮影された作品数は映画13、ドラマ、バラエティ番組、旅番組などのテレビ番組は63、CM6、ミュージックビデオなどその他の作品が15。「年々、増えてきている」という。

街と自然、両方を撮影できる

 増加傾向の理由を同担当者は「最大の魅力は街と山、自然という異なる風景の両方を撮影できること」とし、圏央道のIC開通で東京方面からのアクセスがよくなったことも理由に挙げる。

 菅田将暉さん主演、宮藤官九郎さん脚本の映画『サンセット・サンライズ』(25年1月公開)では、緑区の青野原オートキャンプ場がロケ地に。24年放送のドラマ『下山メシ』(テレビ東京)では、主演の志田未来さんが陣馬山、石老山を実際に登山。映画『はたらく細胞』(24年公開)では阿部サダヲさんがトイレに駆け込むシーンが相模原ギオンスタジアムで撮影されている。

 今後も第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品の映画『ルノワール』(6月20日公開)、坂口健太郎さん、渡辺謙さん出演の映画『盤上の向日葵』(10月31日公開)など、市内で撮影された話題作が公開予定だ。

ロケ地マップをWEB公開中

 FCの公式サイト(下記にリンクあり)では、どこでどの作品が撮影されたかを記した「さがみはらロケ地マップ」を公開していて、今後も随時情報更新される。

エキストラ登録とロケ地を募集中

 FC公式サイトでエキストラ登録をすると、映画やテレビドラマに出演できる可能性がある。対象は相模原市在住・在勤・在学者で、健康で体力に自信のある人。年齢・性別不問。

 また、自宅や庭、店舗や会社などの敷地内をロケ撮影のために提供できる人も募集している。詳しくはFCの公式サイトで確認を。

「たくさん」のバラの品種が植栽される農園

「遅め」のバラ満開 農業体験施設 モナの丘

 農業体験施設、モナの丘(下溝)でバラが満開を迎えた。

 約3・5ヘクタールの農園の一角にさまざまな品種のバラが植栽されている。同所を運営する農業生産法人(株)グリーンピア相模原の市村二郎さんは「ほかの場所より春バラの開花がやや遅め。今が満開かな」と話す。

 農園にはラベンダーやカモミールなどハーブも豊富。精油として使用されるティーツリーの巨木もある。市村さんは「これからティーツリーの花やラベンダーが咲き始めるので気軽に立ち寄ってもらえれば」と話す。

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モナの丘で「マケケ」 6月7日

 アナログレコードのDJブース、神奈川の地ビールや米粉菓子などが楽しめる「わくわくマケケ」が6月7日(土)、農業体験施設モナの丘(下溝)で開催される。

 主催はさっちゃんとあっちゃん。芝生広場で行われるためレジャーシート持参を。女子美学生によるワークショップ、ヨガ、竹馬など昔遊び体験コーナーも。雨天中止。入場無料。午前11時から午後4時。

結果を報告する馬場社長

ノジマステラ 今季結果を報告 関係者に抱負語る

 女子プロサッカー・WEリーグのノジマステラ神奈川相模原は5月22日、けやき会館で2024-25シーズンの報告会を開催した。本村賢太郎市長を始め、同クラブのホームタウンである海老名市の内野優市長、座間市の佐藤弥斗市長や関係者など134人が参加。同クラブは今季の結果と支援の感謝を伝えた。

 今季の成績は10位。クラブを運営する(株)ノジマステラスポーツクラブの馬場正臣代表取締役社長は「目標として掲げた5位には届かなかったが、シーズン後半には選手たちが成長し、上位チームとも戦える力がついてきたと感じている」と手応えを語った。また今季で引退する南野亜里沙選手について「10シーズンという長い間ノジマステラに貢献していただいた。集大成の年になったのではないか」と功績を称え、退団する久野吹雪選手、藤原加奈選手については「クラブの功労者として、チャレンジを後押ししたい」と語った。

 小笠原唯志監督は児童養護施設の訪問などクラブの取り組む地域貢献活動を紹介し、来季は「地域に貢献するクラブを作り、選手はピッチで頑張る」と誓った。キャプテンの川島はるな選手は「チームとしても、選手としても大きく成長できた」と振り返り「来季は応援や支援してくださる方たちの期待にもっと応えていきたい」と抱負を語った。

車両を引っ張る園児

神奈川トヨタ 園児が車と綱引き 幼稚園で交通安全教室

 東大沼の相模ひまわり幼稚園で5月16日、トヨタ車の販売店を展開する神奈川トヨタ自動車(株)(横浜市)が交通安全教室を開いた。園児に対する交通安全教室は地域貢献の一環として行われている。

 190人ほどの園児が参加したこの日の教室では、園庭で同社社員が横断歩道の渡り方をレクチャー。園児と乗用車との綱引きも行われた。車の重さを体感することで、衝突時の衝撃の大きさを記憶してもらおうというユニークなプログラムに園児は大喜び。10人ほどで車に結ばれたロープを引っ張り、少しずつ車が動くと歓声が上がった。

 同社担当者によると、この世代の子どもは思いもよらない動きで交通事故を誘発することも多いという。

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大槻新議長

相模原市議会 議長に大槻氏(自民) 副議長は西家氏を選出

 相模原市議会定例会第1回臨時会議が5月21日に開かれ、大槻和弘氏(69/自民)が議長に選出された。副議長には西家克己氏(61/公明)が就いた。任期は2027年4月29日まで。

 51代目の議長に就任した大槻氏は南区御園在住。2007年の市議会議員選挙で初当選。4期目で、総務委員会や議会運営委員会の委員長、監査委員などを歴任してきた。大槻新議長は「市民に一層開かれた議会を目指し、更なる議会改革とともに議会の機能強化にも積極的に取り組んでいきます」と話した。

 西家副議長は中央区向陽町在住。11年の市議選で初めて議席を確保し現在4期目。民生委員会や環境経済委員会の委員長などを務めてきた。「議長を補佐申し上げ、円滑なる議会運営と、72万市民のために、歴史と伝統ある相模原市議会の更なる発展に向けて尽力して参ります」とした。

所属委員会決まる

 この日は常任・特別・市会運営委員会の今年度の所属議員も決まった。南区選出の18人の所属は以下の通り(敬称略、◎は委員長、〇は副委員長)

◇常任委員会▼総務/羽生田学・大槻和弘・桜井はるな・加藤明徳▼民生/〇須田毅・折笠正治・仁科なつ美・大崎秀治▼市民環境経済/◎山口恒・〇鈴木晃地・鈴木秀成・寺田弘子▼建設/〇長谷川くみ子・石川達・古内明▼こども文教/〇保々富美子・務川慧・阿部善博

◇特別委員会▼子どもと高齢者などの支援に関する特別委員会/〇務川慧・鈴木晃地・阿部善博▼基地対策特別委員会/◎折笠正治・〇石川達・山口恒・長谷川くみ子・桜井はるな・寺田弘子▼大都市制度に関する特別委員会/羽生田学・仁科なつ美・古内明▼新たなまちづくりに関する特別委員会/保々富美子・鈴木秀成・加藤明徳▼防災・減災の推進に関する特別委員会/大崎秀治・須田毅

◇議会運営委員会/桜井はるな

パーソナリティーのオヌキ諒さん

FM HOT 839 「ほっとする時間を」 地元出身シンガーの新番組

 地元FM放送局・FMHOT839(エフエムさがみ/83・9MHz)で、5月8日から新番組「オヌキ諒のキセキラジオ」の放送が始まった。毎週木曜日午後8時30分から9時まで。

 紅白出場をめざして活動する相模原市出身のシンガーソングライター・オヌキ諒さん=人物風土記で紹介=が、自身の音楽にトークを交え、「実家に帰ってきたような、地元の友達といるような、ほっと楽しめるひととき」を届ける。全国を車で回り歌を届ける「100万人プロジェクト」をはじめとする旅の話も。

景気観測調査 小売・卸売業が大幅改善 物価高・コスト高の影響続く

 相模原商工会議所はこのほど、1-3月期の景気観測調査の結果を発表した。昨年不調だった小売業・卸売業は改善に向かい、前期振るわなかった建設業も回復傾向だという。製造業と飲食・サービス業は減退傾向が続いているが、全体としては前期並み。次期は若干の改善が見込まれるとしている。

インバウンド需要輸出拡大で好況

 1-3月期の総合業況DIはマイナス24で前期(24年10-12月)のマイナス24から変化はなかった。円安の影響で一部の業界でインバウンド需要や輸出の拡大による好況が見られる一方、依然として物価高・コスト高が全業種で続いており金利上昇による悪影響を懸念する声もある。

 前期大幅に悪化していた小売業・卸売業のDI値が前期から16ポイント改善しマイナス24。半年前の水準に戻った。建設業もマイナス18で6ポイントの改善。一方で製造業と飲食・サービス業はやや悪化した。

次期も見通し

 次期(4-6月)の総合DIは今期から4ポイント改善を見込む。建設業は引き続き改善し、今期から5ポイント回復する見通し。飲食・サービス業は大幅な回復が見込まれ、今期に比べ10ポイント改善するとみられている。一方で製造業はDI値の減少が続くと予想されている。

 景気観測調査は前年度同時期との景況を比較したもの。業況が「良い」の回答数の割合から「悪い」の回答数の割合を引いて算出する業況判断指数(DI値)を用いる。

 調査は同会議所会員3723事業所に対して1月1日から3月31日にかけて実施され、727件の回答を得た。回答率は19・5%だった。

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屋台村が設置されるのはふれあいの杜さがみ湖のすぐ隣り。現在工事が進む

緑区NPO 飲食店起業家を支援 相模湖 「初年度無償で」

入居者募集

 相模湖近くで飲食店をはじめてみませんか―。NPO法人ふれあい自然塾(緑区西橋本)は7月に開所する「屋台村」の入居者を募集している。飲食店の開業を志す人が対象で、初年度の費用は無償という。

 同法人は「自然と人とのふれあいを通じて情操教育の向上に寄与する」ことを目的に自然生活体験事業などを展開してきた。一方、昨年はまちづくり支援事業として緑区与瀬にサービス付き高齢者向け住宅「ふれあいの杜さがみ湖」をオープン。今回の飲食店起業家支援もその一環という。「初期投資を低く抑えられる環境を提供することで、これから飲食店を始めようとしている人を支援したい。飲食店がにぎわうことで地域を活性化できれば」と担当者は話す。

調理設備付帯

 出店場所はふれあいの杜さがみ湖の隣り。付帯設備は冷蔵庫、コンロ、テーブル、椅子等。契約は原則最長3年間で出店に際しては審査がある。費用は実費負担の水道光熱費を除き、初年度は無償となる。それ以降の更新は条件の見直しあり。

 同法人は5月中旬より出店希望者との個別説明を開始。出店は7月15日を予定している。「チャレンジ精神で応募をしていただきたいです」。問い合わせは【電話】042・774・8690((株)アルプス技研経営企画部経営企画・IR課)。

川柳募集

 タウンニュース相模原支社では毎月月末号に掲載される「タケシの万能川柳」の川柳を募集しています。投句いただいた作品は毎日新聞「仲畑流万能川柳」などでおなじみの水野タケシさんが選句します。応募方法は枠内に。
陳謝する水野氏

参院選 立民・水野氏が不出馬表明 パワハラ報道で陳謝

 今夏の参院選神奈川選挙区からの出馬を表明していた立憲民主党の水野素子参議院議員が5月21日、立候補辞退の会見を開いた。

 週刊誌でパワハラ疑惑が報じられた水野氏。「不快な思いをされた方に深くお詫びする」と陳謝する一方で、「事実誤認や誇張がある」とも述べた。今後については「今は残りの任期を全力で全うしたい」とした。

ちから米穀の代表取締役、山下力氏

米価格高騰 相模原の米穀店が語る「異常事態」の深層 複雑に絡み合う問題と未来への提言

 記録的な米価格の高騰が続く中、江藤拓前農林水産省大臣が「米は買ったことがない」発言で事実上更迭され、小泉進次郎元環境相が5月21日、新農相に就任した。「コメ担当大臣」を自認する小泉農相が「6月初旬にも5kgあたり2000円台で店頭に」と発言するなど、米価格に多くの国民からの注目が集まっている。

 そこで相模原市内で古くから米穀店を営む3店舗に取材した。

高騰の原因と対応の不備

 米価格高騰は単一の原因でなく、複数の要因が絡み合って生じている。ちから米穀(中央区矢部)の代表取締役・山下力氏は「この高騰は昨年の収穫量が少なかったことが発端」と話す。例年より少ない米を農協、民間の卸売業者が取り合う形となり、相場を押し上げ、さらに市場の投機的な動きも価格を釣り上げた一因と山下氏は分析する。ライスショップきくや(緑区東橋本)の代表、大貫喜久雄氏は「猛暑、円安によるインバウンド客の急増で、米の消費量が増えたことも高騰の原因ではないか」と指摘する。

 備蓄米について山下氏は、精米工場の人手不足や労働時間制限、トラック不足により、生産された米がスムーズに市場に供給されず、小規模な米穀店にはほとんど届かなかったという。河本精米店(中央区淵野辺)の店主・河本修一氏は、「トラックがない、精米工場がない」と語り、物流インフラの脆弱性が品薄感と価格上昇を助長していると分析する。

綱渡りの経営と消費者の混乱

 河本氏は、昨年同時期の仕入れ価格と比較し、「大体2.5倍くらいになっている。1俵(60kg)1万4000円くらいだった米が5万円」と仕入れ価格の異常な高騰を証言する。1俵を精米すると約54kgになるため、1kgあたり926円、5kgなら4630円に達する。仕入れ費用だけでこの金額では、消費税や経費、利益を上乗せすると、店頭価格が大幅に上昇するのは避けられない。

 一方、世間には「もともと米の価格は安すぎた」「農家が儲からないから廃業者が出ている」との声もある。山下氏は「以前は農家の利益が少なく、農機具の購入をためらったり、儲からないから後継ぎが出ない話を聞いた」と、農家が厳しい状況にあったことを認める。

 大貫氏は米の適正価格を「理想は5kgで3500円ぐらい」と見積もる。「3000円台なら農家の人たちも生産を続けられるし、我々小売業者も売りやすい」と話し、「今は主食を麺類やパンに切り替える人も少なくなく、消費者の米離れが心配」と心情を吐露する。

業界の分岐点と消費者の選択

 山下氏や河本氏によると、業界内では昨春から米の生産量が低下し、現在の米価格の高騰を見越していたという。生産量の低下は酷暑による高温障害の影響が大きいが、減反政策による銘柄米の種子不足などの構造的な問題も影響している。河本氏は、「高温障害が続くから、これから先も2、3年はこの状態が続くだろう」と見通す。

 外国産米の輸入が増加する可能性も高い。山下氏は大手スーパーが「アメリカ産の米を仕入れて価格を下げている」と話し、海外で栽培された日本の品種に近い米も品質向上していると一定の評価をしている。「いい意味でも悪い意味でも、今が日本の米にとって分岐点」だと山下氏は語る。

 大貫氏はこの高騰が続けば、「最終的に日本の米が減っていく原因になるんじゃないか」と警鐘を鳴らしつつ、今後の政策や市場の動向が価格に与える影響に注目していると話した。

地元クリニックの院長が解説 医学の迷信「常識と非常識」

◆「ステロイド軟膏をつけて日にあたると黒くなる」って、本当ですか?

 これは迷信です。ステロイド入りの軟膏をつけて太陽に当たると黒くなる、いわゆる「ステロイド焼け」などというものはありません。日本のごく一部の薬剤師の間だけで信じられている迷信です。欧米の薬剤師は、そんなことを一切、口にしません。日本人のような黄色人種は、炎症が治ると「炎症後色素沈着」という症状を起こすことがあります。黄色人種の特徴で一過性のものであり100%消失します。

 例えば家が火事になったとします。水をかけて火を消し止めたとしても真っ黒になった焼け跡が残ります。それは水で黒くなったのではなく、消火により黒くなったのです。火事を「湿疹」、水を「ステロイド」と考えれば「ステロイド焼け」は「炎症後色素沈着」が誤解の原因になったのでは、と推測されます。

 今回紹介の迷信については日本皮膚科学会でも問題にもなっていることから、薬剤師の方々に於かれましては正しい情報の発信をお願いします。

 相模原市南区松が枝町にある「相模皮膚科」の院長・栄枝 隆成氏(日本専門医機構認定/皮膚科専門医)が、自身の見識を基に健康に関する様々な情報を本紙読者に分かりやすく教えてくれるコーナーです(不定期連載)