さがみはら緑区版【8月14日(木)号】
左から伊藤さん、渡邊さん、小川さん。チーム名の「マッソー」とは「あとひと踏ん張り」の時に発する部内の掛け声に由来している

光明学園 ゴミ拾いで全国へ メンタル強化「1位目指す」

 全国の高校生がゴミ拾いを競い合う「スポGOMI甲子園2025神奈川県大会」(一般財団法人日本財団スポGOMI連盟主催)が7月に横浜公園で開催され、光明学園相模原高等学校(南区)が連覇を達成。12月に行われる全国大会へ出場する。チームのメンバーは「躊躇なくゴミを拾う精神が鍛えられた。全国1位を狙う」と語る。

 スポGOMI甲子園とは世界的に深刻な海洋ごみ問題の解決を目指した高校生のスポーツイベント。2019年に始まり、今年で7大会目を迎える。3人1組で競技時間内に決められたエリア内でゴミを拾い、量と質を競う。県大会には31チームが出場した。

 同校から出場したのは4チーム。優勝したのは渡邊佑晟さん、伊藤聖來さん、小川裕成さんの2年のバレー部員3人で組んだ「マッソー!光明バレーボール部」。3人は競技時間45分間で重量10・33kg(30㍑ゴミ袋8袋分)、ゴミの種類別に設定されるポイントの合計2118ポイントを獲得。2位に500ポイント以上の大差をつけて優勝した。

 小川さんは「あらかじめコインパーキングと喫煙所に狙いを定めた」と作戦を話す。吸い殻はポイント数が高く、ビンや缶は重量を稼ぎやすい。

 ゴミ箱から溢れた、または放置されているゴミが対象となる。小川さんと渡邊さんがゴミを探し、伊藤さんがゴミ袋を持ち二人をサポートした。小川さんは「勝負は重量を稼げる瓶に出会えるかどうか。宝物を探している気分」と話す。

ゲーム性でやる気に

 きっかけはバレー部顧問で生徒会の担当でもある武田大輔教諭から誘われた。

 練習として、生徒会と一緒に学校周辺のゴミ拾いに参加するとそのゲーム性にはまった。小川さんは「ゴミを探すのが楽しくなった。やるならちゃんとやりたい」と負けん気を発揮。渡邊さんも「人のためになる」と実感し意識が変わった。

 趣旨に共感したという伊藤さんは「人の目につかないところ、暗い場所にゴミは捨てられている。ゴミ拾いをはじめてから通学路のゴミが目に付くようになった」と自身の変化を語る。武田教諭は「吸い殻や酒瓶など、大人が捨てたゴミを高校生が拾うことに考えさせられる」とし、「生徒たちには視野を広げ、気づける人間になってほしい」と願いを込めた。

 全国大会は12月、東京都墨田区で開催される。

スマホの撮影映像が指令センターと共有される(写真はイメージ/相模原市消防局提供)

相模原市消防局 映像通報システム導入へ 運用開始は今秋の見通し

 119番の通報者がスマートフォンで撮影した現場映像を通信指令員が同時に確認できる「映像通報システム」の運用開始へ向けて、相模原市消防局が準備を進めている。現場状況の映像を指令センターと共有することで災害活動などの効率化を図る。順調に進めば9月からスタートする。

6割がスマホ利用

 映像通報システムは、交通事故や急病などの際、現場の状況をスムーズに把握しようと全国的に導入が進められている。同局には昨年1年の間に約6万2千件の119番通報が寄せられた。そのうち6割ほどがスマートフォンなどからの通報で、その割合は年々増加していることから、同システムを導入することで効果的な災害活動につながると判断した。

 システムを使うと、通報者は言葉で伝えることが難しい現場の状況を映像で伝えることができる。通信指令員は傷病者などの様子を映像で確認し、心肺蘇生や止血などの救急措置の方法を指導したり、火事の場合であれば煙の色などから状況を見極めたり、隊の増強を今までよりも早い段階で判断できるようになるという。さらにスマートフォンの位置情報から現場が特定できる点なども有用だ。

まずは119番に通報

 同局指令課の小久保和良総括主幹は「事前登録やアプリのダウンロードは必要ありません。119番に通報するところまでは今までと変わりません」とシステムの操作が難しくないことを強調する。

 指令員は音声通話だけでは状況把握が難しい場合に、必要に応じて映像撮影の協力を通報者に依頼する。その後、映像通報システムを起動するリンクアドレスを指令員から通報者にショートメッセージ(SMS)で送信。通報者がこのアドレスにアクセスするとカメラが起動し、現場の映像がリアルタイムで指令室に送られる仕組みだ(通信料金は通報者負担)。

 懸念されるのが、システムの認知が進むまで、通報者が災害現場を撮影していることによるトラブル。小久保さんは「災害現場救命率の向上のためにも理解と協力をお願いしたいです」と話す。また、映像送信時の安全確保、他人の敷地に勝手に踏み込まないなどの配慮が求められる。

警察は23年から

 神奈川県警では同様の仕組みの「110番映像通報システム」を23年から運用している。

相模原ローターアクトクラブの今年度の会長を務める 谷後(たにご) 優太さん 上九沢在住 22歳

今に全力で「一所懸命」

 ○…ロータリークラブが提唱する18歳以上の奉仕団体・ローターアクトクラブ。55年の伝統あるクラブで会長を任された。コロナの影響もあり一時は会員数が2人まで激減したが、現在は30人ほどで活動。今年は組織の基盤作りと地区全体の行事運営に集中する1年だと見据える。「細かいことを固めて、崩れない組織にしたい。その上で奉仕活動を徹底的にやりたい」と意欲を燃やす。

 ○…地域の消防団で活動する中で、そこでの人脈が発展していきクラブへの入会を勧められた。奉仕活動に興味はなかったが、「人生勉強になる」と2年前に入会。初めての活動は駅前の清掃で、その後の懇親会を含めて「ラフでアットホームな雰囲気。楽しかった」と振り返る。「人と一緒に何かするのが好きなんです」と笑顔を見せる。

 ○…趣味は旅行。今年はすでに47都道府県を制覇するほどの行動派。旅の醍醐味は食事で「現地で食べるのが本物の味」と熱弁。相模原市で育ち淵野辺ひばり幼稚園、大沢小・中と進んだ。大学では法律を学ぶ4年生。しかし、現在は休学中。法科大学院へ進学を考えていたが「大学院は今じゃなくても行ける。逆に社会経験は今積むのと20年後では全然違う」と決断した。クラブの活動を経て現在は「経営者になりたい」と夢を描く。

 ○…クラブでは日常的に経営者や議員と話す。「経験値が上がりスキルアップになる。組織作りの力や企画力、人前で話す力も高められる」と実感している。そして「やりたいと思えることを実現できる環境がある」と続ける。クラブに入って「価値観が変わった」ときっぱり。好きな言葉は一所懸命。「1つずつをできない人は結果として何も残せない」。そう心に誓い、今を全力で駆け抜ける。

「一緒に活動しませんか」 相模原ローターアクトC

 18歳以上の奉仕団体・相模原ローターアクトクラブ(谷後優太会長=人物風土記で紹介)では随時会員を募集している。

 現在の主な活動は月2回の例会、街美化活動、地区の青少年指導者養成など多岐にわたる。谷後会長は「ローターアクトクラブでの経験はどの世界でも役立つもので、キャリア形成にはピッタリです。ボランティアに興味がある人、自分を成長させたい人、ぜひ一緒に活動してみませんか」と話す。

 問い合わせは同クラブのフェイスブック(https://www.facebook.com/sagamihara.rac)、Instagram(https://www.instagram.com/sagamihara_rac/)から。
未曽有のコロナ対応について振り返った高野理事長

相模原協同病院 「地域の医療は地域で守る」 80周年迎え記念式典

 相模原協同病院(橋本台)が開院80周年を迎え8月2日、杜のホールはしもとで記念式典が行われた。

 「コロナを克服し次の100年に向かって」と題して行われた記念式典。あいさつに立ったJA神奈川県厚生連の高野靖悟代表理事理事長は、1945年8月の開院から80年を振り返り、未曽有のコロナ対応について振り返った。「世界を恐怖に陥れたパンデミック感染症の中で、日本で最初にコロナ感染症と認定された患者は協同病院で入院し、治療した患者さんだった。そして、ダイヤモンドプリンセス号での集団感染の患者さんは積極的に受け入れた」と話し、対応にあたった医師、看護師、職員らに感謝を述べた。さらに、非常事態宣言が発令される中で、頼りにしていたのは「市民の励ましの言葉」だと言い、募金や物資支援、クラウドファンディングによる資金提供などにも感謝を示した。

 100周年に向かっての抱負については、「地域の医療は地域で守る」とし、「地域の医療と知恵を結集して地域医療を守っていく。協同病院は市民のためにしっかり役立っていく」と話した。

 式典では、首藤健治副知事、本村賢太郎市長らがあいさつしたほか、「80年の歴史と新病院建築」「コロナとの闘いを振り返って」と題した特別講演も行われた。

ガッツポーズで活躍を誓う中川さん

全国で最高の泳ぎを 水泳・中川雅博さん(ドルフィンクラブ所属)

 第48回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会に相模原ドルフィンクラブの中川雅博さん(宮上小4年)が出場する。

 同大会はジュニアスイマーの最高峰の大会。中川さんは50m背泳ぎ(10歳以下)に出場する。2大会連続2回目の出場へ向け、中川さんは「前回大会は緊張もあってか目標に全然届かない結果だった。今回は目標タイムを本戦で切りたい」と意欲を燃やす。後藤彰太コーチは「リラックスして全国の舞台で泳ぐのを楽しんでほしい」とエールを送る。

 大会は8月22日(金)から東京アクアティクスセンター(江東区)で行われる。

短編小説、短歌を募集 橋本図書館「YA大賞2025」

 橋本図書館では中高生を対象とした独自のコンクール「YA大賞2025」の応募作品を募集している。今年度は「短編小説」と「短歌」の2部門。それぞれの部門の大賞作品受賞者には賞状と副賞(図書カード)が贈られる。また、作品は製本され、同館の蔵書として所蔵される。

 応募資格は相模原市の図書館の貸出券の発行を受けることのできる中学生および高校生、またはその年代の人。応募は一人1作品、複数人での合作は不可(各部門1作品ずつの応募は可)。応募はメール、郵送、持参のいずれかで。8月31日(日)必着。

 短歌部門については9月4日(木)から15日(月・祝)まで、同館で一般投票が行われる。結果発表は10月1日(水)、表彰式は10月12日(日)に行われる予定。

 担当者は「書きためている原稿がある方や、執筆初心者の方もふるってご応募ください」と、参加を呼び掛けている。

 詳細は同館ホームページ(https://www.lib.sagamihara.kanagawa.jp/TOSHOW/asp/index.aspx)、または【電話】042・770・6600。

オープンカーでガッツポーズする中谷選手

七夕まつりに59万人 来場者は過去最多を更新

 橋本七夕まつりが8月1〜3日に橋本駅周辺で行われた。

 今年は「愛と笑顔」をテーマに開催。ラップバトルや同窓会企画、盆踊りなどの企画で盛り上がった。また、初日にはボクサーで「ビッグバン」こと中谷潤人選手が一日区長としてパレードに参加した。

 橋本まちづくりセンターによると、来場者は初日が18万人、2日目が20万人、3日目が21万人。3日間で延べ59万人が訪れ、過去最多だった昨年の57万人を2万人上回るにぎわいを見せた。

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