さがみはら南区版【9月4日(木)号】
古淵鵜野森プール=同施設提供

南区 各地で猛暑影響 プール1.6倍、祭りは秋に

 35度以上の猛暑日が続き、連日して熱中症警戒アラートが発表される中、南区内でもその影響が出ている。暑さを避けるため、夏祭りの開催日を9月以降に変更する自治会が増えているほか、区内プール利用者が増えるなどの影響が見られる。

台風、雨少なく

 古淵鵜野森公園屋外プールでは7月の入場者数が昨年の約1・6倍となる1万2443人に上った。8月の入場者数についても「昨年以上となる」見通しだ。

 同プールの担当者は「台風や雨が今年は少なかったことが影響しているのでは」と話す。同施設では入場者数が昨年より多いことから7月中旬に運営スタッフを増員。プールサイドが日光で熱せられて高温となるため、今年からサンダルの着用を呼び掛けている。

 一方、ほかの市内プール施設について、LCA国際小学校北の丘センター(緑区/屋内)、小倉プール(緑区/屋外)の7月の入場者数は昨年より減少。相模原市立市民健康文化センタープール(麻溝台)も6月1日から8月28日までの入場者数で昨年より少ない。

 古淵鵜野森プールを管理する施設職員は入場者数の増加について「猛暑が要因なのかどうか、詳細な分析はこれから」と話す。

5自治会変更

 猛暑が自治会の祭りの開催時期にも影響を及ぼしている。

 区内のまちづくりセンター7カ所によると、自治会や連合自治会が主催する夏祭りを猛暑の影響で9月以降に変更した自治会は5自治会あった。

 単位自治会、連合自治会が主催する祭りは61あり、9月以降に開催する祭りは14。そのうち、昨年から猛暑を理由に開催日を秋にずらした自治会、連合自治会は五つに上る。

 開催日をずらした自治会のひとつ、自治会法人鶴ヶ丘自治会は、毎年7月下旬に開催していた夏祭りを今年、9月28日に変更した。祭りを担当する同自治会副会長の久保田幸雄さんは「祭りを準備する中心メンバーは役員などの高齢者。これだけの異常気象が続くと熱中症など健康の危険がある」と話す。

 さらに、今年はテント設営などを業者に依頼し、準備の負担減少を図った。久保田さんは「役員の成り手不足、高齢化、自治会加入率減少などの課題に加え、近年の気候変動という要因が重なり、従来のやり方では持続できない。活動を今後も継続していくために、思い切った改革が必要」と語った。

相模原市 救急出場が過去最多 上半期 前年比1455件増

 相模原市消防局は8月13日、2025年上半期の市内における火災と救急の速報値を発表した。救急出場件数が前年同時期と比べて1455件増加し、2万2276件で過去最多を更新。火災は前年同時期比で14件増加して106件発生した。

半数は軽症者

 出場件数に加え、救急搬送人員も前年同時期比1380人増加し、1万8898人で過去最多だった前年を大幅に更新した。そのうち約半数の9548人(50・5%)は軽症者が占めた。

 救急出場を種別に見ると、「急病」(1万5180件/68・1%)が最も多く、次いで「一般負傷」(3201件/14・4%)、「転院搬送」(1593件/7・2%)、「交通事故」(1124件/5%)だった。全ての種別で前年同時期よりも出場件数が増加した。

 65歳以上の高齢者の搬送人員数は前年同時期比765人増で1万1160人。全体に占める割合は前年同時期と比べ0・2ポイント減ったものの、59・1%を占めた。

 同局では「救急車や救急医療は限りある資源」として救急の適正利用を求めている。夜間や休日にどこの医療機関を受診して良いか分からない場合は相模原救急医療情報センター(【電話】042・756・9000)などの利用を呼び掛けている。

出火原因最多は「たばこ」

 火災は全体で106件。種別に見ると、建物火災は4件増の56件、車両火災は3件増で12件、その他の火災は8件増で38件、林野火災は0件だった。

 出火原因別に見ると、「たばこ」が12件(11・3%)で最も多く、次いで「電気機器」10件(9・4%)、「火あそび」が9件(8・5%)、「放火(疑い含む)」が8件(7・5%)、「配線器具」が7件(6・6%)だった。

 火災による死者は4人で、前年同時期と比べて2人増加した。火災による負傷者は25人で、前年同時期と比べると3人増加した。

今年度相模原市自治会連合会会長に就任した 大木 惠さん 御園在住 74歳

街を良くするため全力で

 ○…御園二丁目自治会の会長を務めて24年。市内22地区の連合会をまとめる会長に就いても、「自分の住んでいる街をどうしたら良くできるか」と気持ちは変わらない。月に1度の理事会で福祉や防災などの課題を見出し、行政に要望や提案をしている。目的に向かい仲間と力を合わせて、活動できることが楽しい。街中で会えばいつも立ち話になるなど、活動を通じて多くの仲間と出会えたことが人生の支えになっている。

 ○…「子どもたちがお世話になっている場所に協力したい」とスポーツ少年団の会長や小学校から高校までPTA活動に携わってきた。そんな熱心な姿が地域の人の目に留まり、自治会長に就任した。就任早々、自治会館と広場がなくなる危機に直面。「拠点がなくなってしまう」と会員が自分事のように事態を憂いているのを見て、土地探しから会館新築に取り組んだ。市から補助金が出るのは法人であることが条件のため、認可を得ることに尽力した。

 ○…趣味は料理。なるべく添加物を避けたいと土鍋でご飯を炊いたり、近所の農家から野菜を買ったりして料理を楽しんでいる。ナスやキュウリなどを使って柴漬けをたくさん作り、自治会の集まりでお裾分け。「とにかく色んな野菜を使ってどんな味になるか試している。自治会運営にも似たものがある」と笑う。

 ○…自治会加入率が低下している現状について、「子どもたちを守る防犯や災害時の共助には自治会活動を通じて顔が見える関係性を日頃から作っておくことが大事」と力を込める。活動を知ってもらうため、行政にも積極的に働きかける。「色んな人たちで街を良くしていけるかを考えて、少しずつ状況を好転させたい」

新百合ヶ丘総合病院 赤ちゃんの「足育」学ぶ 9月27日 親子セミナー

 新百合ヶ丘総合病院(川崎市麻生区古沢都古255)は、親子向けの「足育セミナー」を9月27日(土)に開催する。

 産後から1歳頃までの乳児と母親が対象の講座。ミキハウスの子育てキャリアアドバイザーが「赤ちゃんの足について」や正しい靴の選び方などを解説する。足の計測や体重測定、座談会も予定。会場は同院STRホールで午後1時から3時まで。定員20組。参加費無料、要予約。

 申し込みは同院ウェブサイト(https://www.shinyuri-hospital.com)、問合せは産科外来【電話】0800・800・6456。

最新キーボードを体感 9月23日 相模大野でイベント

 ゲーマーやプログラマーに人気のハイスペックキーボードが相模原市で作られていることを知っていますか?--。ユニコムプラザさがみはら(相模大野)で9月23日(火・祝)、「さがみはらキーボードフェス2025」が開催される。全国にファンを持ち、ふるさと納税の返礼品としても人気のキーボードに触れることができるほか、eスポーツ関連のイベントも同時開催。参加無料。一部事前予約制。午前10時〜午後4時。相模原市主催。

 市内で生産しているキーボードの試し打ちやeスポーツ体験など、子どもから大人まで楽しめる催しが盛りだくさん。

 JAXA制作の月面ワールド「ルナクラフト」を使った子ども向けのマインクラフトワークショップや小中学生対象のタイピング大会、相模原産の平飼い有精卵「さがみっこ」を使った料理の試食会もある。

りとせ保育会 ユニコムで「保育祭」 9月20日 入所説明など

 市内で保育園・こども園を6園運営する「りとせ保育会」が9月20日(土)、来年度入所を検討している人へ向けた「りとせ保育祭(入園説明会)」をユニコムプラザさがみはらで開催する。午前9時30分〜午後4時20分。来場者は園見学が済んだとみなされ保育所などの利用申込が可能となる。

 26年に開所する新園を含めた全7園それぞれの紹介や、相模原市による休日一時保育事業に関する説明が行われる。【1】午前9時20分〜【2】11時10分〜【3】午後1時〜【4】2時50分〜の4部制。保育祭後、各園で園内フリー見学も可能。事前申込制(先着順)。一時預かり保育あり。詳細は同会HPから。(問)同会本部【電話】042・707・8388

土中の生き物を観察しよう 9月28日、「ここももの森」で

 「2025土壌動物観察会」が9月28日(日)、「ここももの森」(大野台8の8)で開催される。主催はここももの会。

 豊かな森を育てる土中の生き物を調査。顕微鏡を使って観察もできる。講師は篠本隆志さん。

 午前9時30分から11時30分まで。持ち物は筆記用具や帽子、小さなシャベルなど。参加費300円。申し込みは9月6日(土)から24日(水)まで。公式HPの専用フォームから。定員20人。(問)杉山信義さん【携帯電話】090・9954・0190。

相模原市内で熱中症の搬送数増加 消防局が注意喚起「#7119活用を」

 相模原市消防局は、市民に対し熱中症への警戒を呼びかけている。

熱中症のサインと応急処置

 熱中症はめまいやだるさ、頭痛といった初期症状から始まるが、意識がぼんやりする、けいれん、まっすぐ歩けない、38℃以上の体温などの症状がある場合は重度な熱中症を疑い、涼しい場所へ移動させる、衣服をゆるめて首筋や脇の下など太い血管が通る部分を冷やす、意識があればスポーツドリンクなどを少量ずつ飲ませる(自力で飲めない場合は無理に飲ませない)などの応急処置を行う。

相談窓口と救急要請

 熱中症が疑われるものの救急車を呼ぶべきか迷う場合は、救急安心センター「#7119」に電話をすれば看護師等の専門家に相談ができる。

 消防局の担当者は「ただし相模原市を含む「042」で始まる市外局番の固定電話からだと、東京消防庁につながる場合があるため、固定電話からは【電話】045-232-7119または【電話】045-523-7119に電話して、県の「かながわ救急相談センター」に相談してほしい」と話す。

 ただ、消防局の担当者は「意識がない、呼びかけに応じない、けいれんが止まらないなど緊急性が高い場合は、迷わず「119番」に通報してほしい」と話す。

9月も暑さ続く

 相模原市消防局によると、今年6月から7月の熱中症が疑われる救急搬送者数は247人。区別では中央区97人、南区88人、緑区62人となった。

 気象庁が8月19日に発表した9月以降の3カ月予報では、関東甲信地方の平均気温は「高い見込み」であり、熱中症への警戒が必要と思われる。

激しい攻防=WEリーグ提供

ノジマステラ ホーム初戦は黒星

 女子プロサッカーWEリーグのノジマステラ神奈川相模原が8月31日、相模原ギオンスタジアムでサンフレッチェ広島レジーナと対戦し、0対2で敗れた。今シーズン初のホーム戦を勝利で飾ることができなかった。

 大賀理紗子選手は「前回までの試合よりは守備の面でスピード感を持って相手にプレッシャーをかけることができた」と試合を振り返った。

 前半9分で平田ひかり選手にアクシデントが起こり、築地育選手が急遽出場した。築地選手は「ボールをもう少し高い位置で奪い合えればゴールにつながった」とコメントした。

 当日の入場者数は869人。チームは8月31日時点で0勝3敗、勝ち点0で12位。

助手の力作そろう 9月17日から女子美で

 「女子美術大学・女子美術大学短期大学部助手展2025」が9月17日(水)から10月3日(金)まで女子美アートミュージアム(麻溝台1900)で開催される。主催は助手会。

 大学や専攻の枠を超えて若手アーティストや研究者として活動する同大学の助手たちが集い、幅広い領域にわたる作品や研究成果を発表する。展示作品だけでなく、ポスターやSNSの発信などに至るまで、それぞれの専門性を活かして企画や制作を行っている。

 午前10時から午後5時まで。日曜・祝日は休館。入館料無料。

同クラブの公式ウェブサイトより

ノジマステラ ホーム戦に市民招待 9月20日 長野戦

 WEリーグ女子サッカー・ノジマステラ神奈川相模原は9月20日(土)に相模原ギオンスタジアムで行われるAC長野パルセイロ・レディース戦を「相模原市民DAY」として開催する。午後2時キックオフ。

 相模原市内在住・在勤・在学者を定員無制限で招待する。参加は事前申込制。対象席はメインスタンドA自由席・ホームゴール裏芝生席。来場者数により席を選択できない場合もある。

 申し込みは同チームの公式ウェブサイトの専用フォームから。9月19日(金)、午後5時締切。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
<PR>
【中途募集】「タウンニュース」の記者として、街の力になりませんか?
【中途募集】「タウンニュース」の記者として、街の力になりませんか?
神奈川県と東京多摩地域で発行する地域情報紙「タウンニュース」。制作するタウンニュース社では、紙面、Webプロモーション、イベント企画運営、公共施設の管理業務など... (続きを読む)

県内3政令市長らが意見交換で「特別市」へ連携強化確認 相模原市長は市民への周知・理解の重要性を強調

 横浜市、川崎市、相模原市の神奈川県内3政令市の市長と市議会正副議長が8月26日、相模原市内で懇談会を開催し、新たな大都市制度である「特別市」の法制化に向けた連携について意見を交わした。

 今回座長を務めた相模原市の本村賢太郎市長は、今年5月、6月に超党派の国会議員、指定都市市長らで14年ぶりに開催された「指定都市を応援する国会議員の会」で、「次期地方制度調査会に特別市制度の法整備を含めた大都市制度の在り方の調査審議について諮問し、議論を進めること」を求める決議があったことを報告した。

 横浜市の山中竹春市長は、この3年間で国への要望などを通じて「機運が盛り上がってきている」と述べ、川崎市の福田紀彦市長も、総務省に研究会やワーキンググループが立ち上がったことを「大きな成果」だとした。3市の市長と正副議長は意見交換の後、今後も連携を深め、特別市制度の早期法制化を目指すことを確認した。 

 懇談会後の共同記者会見では、黒岩祐治県知事が特別市に懸念を示していることについて質問され、本村市長は「特別市の法制度化は必要と国に訴えていく」と述べた。

 横浜市や川崎市に比べて市制施行・指定都市移行からの歴史が浅いという指摘に本村市長は「指定都市としての熟度が不足している」との認識を示し、特別市が市民生活に与える効果などを市民に粘り強く伝えていく必要性があるとした。

脳と記憶を学ぼう 9月27日、ユニコムで

 「記憶とやる気の脳科学」と題した講演が9月27日(土)、ユニコムプラザさがみはら(ボーノ相模大野)で開催される。

 脳の記憶と感情の仕組みを知り、生活の中で活用できる「効率的な学び方」などを学ぶ。講師は玉川大学学術研究所特任教授の相原威氏。

 午後2時から。参加無料。(問)同所【電話】042・701・4370。