港南区・栄区版【10月9日(木)号】
パネル展を紹介する岡野代表

港南台生き生きPP(プレイパーク) 20周年節目にパネル展 中央公園を遊び場に

 港南台中央公園(港南区港南台3の5)で子どもらに外遊びの場所や機会を提供している「港南台生き生きプレイパーク(岡野富茂子代表=人物風土記で紹介)」がこのほど、誕生から20周年を迎えた。現在、無印良品港南台バーズで20周年記念パネル展が行われ、同団体の歩みが紹介されている。

「自由に遊ぶ」

 自分の責任で自由に遊ぶ――。

 港南台生き生きプレイパークが大切にしているこの考え方のもとで、極力禁止事項をなくし、子どもが自由な発想と冒険心でいろいろなことに挑戦し、遊びの中でも危険を学べるようにしている。プレイパークは毎週火・水・木曜日と第1・3土・日曜日に開催。午前10時から午後5時で、子どもの様子を見守り、共に遊ぶ「プレイリーダー」が常駐している。

 木工作や泥んこ遊び、砂遊び、けん玉やベーゴマ、火起こしの道具などが多数揃うプレイパーク。公園内の竹林で遊ぶこともできる。

 24年度の利用者は年間1万8455人、23年度は1万9109人と週末は多くの親子連れで賑わう遊び場に成長した。

 10月2日に親子で遊びに来ていた港南台在住の女性は「同世代の子どもと遊べる場所で日よけのタープもあって、この夏は本当に助かった」と笑顔で話した。

5つのテーマ

 無印良品港南台バーズで開催されているパネル展は「大切にしたい子どもの時間 子どもの世界」をコンセプトに日々の活動を「火・食べる」「水・泥・砂」「誰かと」「のんびり」「挑戦する」の5つのテーマに分け、写真で紹介している。

 同所での展示は10月14日までだが、11月12日から21日までは港南区役所区民ホールにも設置される。また、11月30日に同公園内での竹林まつり会場でもパネル展を開催し、団体の足跡を紹介。
吹奏楽部のメンバー

本郷中吹奏楽部 東日本大会に初出場 市内からは唯一

 市立本郷中学校吹奏楽部が9月20日、「東関東吹奏楽コンクール」の「中学生の部 B部門」で金賞に輝き、10月11日に山形県で開催される「東日本学校吹奏楽大会」への初出場を決めた。

 茨城県水戸市で開かれた同コンクールには、30人以下のメンバーで演奏するB部門に35校が出場。11校が金賞を受賞し、本郷中を含む6校が東日本大会への出場権を手にした。B部門には全国大会は存在せず、東日本大会が最上位となる。

 市内では唯一の出場となったが、結果発表の瞬間を副部長の飯高愛己さん(3年)は「最初は夢かと思ったけど、あとから実感がわいてきた」と振り返る。

 約40年前に創部した同校の吹奏楽部。2013年と15年には、50人以下で演奏するA部門において全国大会出場を果たしてる強豪校だ。しかし、その後は全国の舞台から離れ、部員数も減少。昨年度からは、B部門に出場している。

昨年度の教訓生かす

 そのような状況で臨んだ昨年度は市大会で敗退。県大会に駒を進めることができず、悔しい思いをした。当時を布施菜那美教諭は「音はすごく綺麗だったけど、B部門は表現力などもより求められていたと思う」と分析する。

 そこで、プロや高校生の演奏を生徒に聴かせる時間を意識的に作った。副部長の萩原実日菜さん(3年)は「上手い演奏に触れると、表情や立ち振る舞いも含めて『上手くなりたい』という気持ちが強くなった。表現力の向上につながった思う」と話す。布施教諭は、部員が外部の演奏を聴くたび、さまざまなことを吸収していくのを感じたという。出場権をつかんだ東日本大会に向けて、部長の藏下湊さん(3年)は「自分たちが楽しかったと思える演奏をして、金賞をとりたい」と意気込む。また、同校では大会出場にかかる楽器の運搬費などに充てるため、寄付を募っている。詳細は寄付受付ページへ。

20周年を迎えた港南台生き生きプレイパーク代表を務める 岡野 富茂子さん 港南区日野在住 70歳

遊び場作りに全力投球

 ○...ドラム缶風呂に入る子ども、七輪を囲む児童ら、泥まみれの子――。20周年パネル展で紹介されている写真には、満足そうな子どもの笑顔が多い。「冒険心や挑戦心、自由な発想をなるべく妨げないで見守ってほしい」。港南台中央公園のプレイパークには元気な子どもの声がこだまする。「遊ぶのは子どもが持っている本能だから、子ども主体で大人は黒子」と満面の笑み。

 ○...22歳で結婚。夫の仕事の都合で南米、ベネズエラへ。海外で出産するも、当時は政情不安で治安が悪く、安全のため高いフェンスに囲まれた中で子育てしていた。26歳頃に「これで子どもを外で遊ばせられる」と帰国。しかし、港南区も開発で自動車が多く、空き地も少なかった。「遊ぶのにアポ(約束)が必要だった」。未就園児の母親が中心となった子育てサークルを区内で初めて立ち上げるなど、地域の子育て環境改善に一石を投じた行動派だ。

 ○...「言うだけでしないのは愚痴と同じ」。子育てサークルの運営や子ども会など地域活動に積極的に参加する中で1996年に区役所主催の企画に応募し、子どもの生き生きスペースづくり塾を立ち上げた。「日常の中に子どもが自由に遊べる場を作りたかった」。この思いを胸に、05年にプレイパークが誕生した。

 ○...プレイパーク代表に加え、港南台子育て連絡会副代表などを歴任。ハンドメイドの小箱ショップやカフェが楽しめる「港南台タウンカフェ」を立ち上げた創業メンバーでもある。プレイパーク立ち上げから20年が経ち、近年の年間利用者は約2万人で推移。「共働き世帯が増えて小学生の利用が減ってきているのが心配」と危惧する。これからも港南区、横浜市内外の子どものために全力投球していく。
キャンドルに絵を書く参加者

かもめ団地 キャンドルに絵付け 無印良品が企画

 港南台にあるかもめ団地内の集会所で9月27日、地域住民の交流を目的とするイベント「かもめマルシェ」が開催された。UR都市機構と(株)MUJI HOUSEが主催する同イベントの中で、卵の殻を利用したキャンドルに絵を描くワークショップが無印良品港南台バーズの企画・運営の下で行われた。

 当日はあらかじめ蝋を流し込んでおいた卵の殻が約50個用意され、参加者は2つのキャンドルに絵を描いた。1つは参加者が持ち帰り、もう1つは10月11日(土)に港南台中央公園で開催される「キャンドルナイトin港南台」で展示される。

 以前からキャンドル製作に必要な卵の回収場所になるなど、キャンドルナイトに協力してきた無印良品港南台バーズ。「会社全体として、『地域と関わりを持つこと』を重要視している。イベントを通して街とのつながりを維持したい」と同店のスタッフは話している。
要望書を手にする菊嶋支部長(左)と栗原区長、出席した関係者=9月30日撮影

港南区に要望書提出 横商南部支部 上大岡再開発など求める

 港南区、磯子区、南区を管轄する横浜商工会議所南部支部(菊嶋秀生支部長)は9月30日、港南区役所を訪れ、菊嶋支部長が区別要望書を栗原敏也区長に手渡した。

 区別要望には【1】都市計画道路「横浜藤沢線」の早期整備【2】横浜市都市計画マスタープラン港南区プランに掲げるハード整備の遅滞なき推進【3】上大岡駅周辺地域のバリアフリー化の一層の推進、大岡川プロムナードの美化促進【4】商店街活性化条例にもとづく地元商店街の振興策の展開と積極的な情報開示【5】事業者間の人的交流を促進するためのバンケット機能を有する施設の充実【6】各区固有の魅力ある逸品の発掘と積極的かつわかりやすいPR【7】区内観光資源を活用した国内外観光客の誘致支援【8】上大岡C北地区再開発事業の一層の推進【9】2027年国際園芸博覧会の横浜開催に向けた一層の機運醸成並びに観光誘客促進の支援の9項目を記載した。菊嶋支部長、栗原区長に加え、山野井正郎副支部長、稲村直之副支部長らも同席し、港南区の商店街活動や、上大岡駅周辺の再開発事業などについて意見交換が行われた。

 提出された要望に対し栗原区長は「しっかりと回答していきたい」と伝え、菊嶋支部長は「引き続き港南区を盛り上げていく」と話した。

新店舗を語る小林社長

栄区のリフォーム会社 桂台西に「研究所」新設

 栄区桂台西のリフォーム会社、(株)さくら住宅(小林久祉代表取締役社長)の第2社屋「SAKU・LAB(さくらぼ)」がこのほどオープンし、9月30日に取引業者に向けた内覧会が行われた。

 さくらぼは、同社本社裏に新設。さくら住宅の「さく」と研究所を意味する「LAB」を組み合わせた造語で、研究所の名が示す通り、顧客や地域の役に立つリフォームやサービスを研究・開発し、提案していく拠点となる。最新の住設機器を設置し、さらに同社の培ってきた経験、実績を結集させて、第2社屋を完成させた。

 内覧会で社屋の説明をした小林社長は「法人リフォームにも本格的に取り組み、新たなサービスを提供したい」と話す。

海と緑が広がる山下公園

山下公園通り周辺 まちづくりビジョン策定へ 212の市民意見集まる

 横浜市は9月16日、募集した市民意見を踏まえ取りまとめた「山下公園通り周辺地区まちづくりビジョン」の原案を発表した。ビジョンは10月上旬に策定され、地権者とビジョンの実現に向けて検討を進めていく。

  ◇  ◇  ◇

 今年6月に公表された素案に対する市民意見募集では、1カ月間で94人から212件の意見が寄せられた。

 まちづくりの方向性を示した6つの項目のうち、54件(25・5%)と最も多く意見が寄せられたのは、「横浜の水際線の魅力を活かしたまちづくり」に対してだった。「より歩きたくなるような空間整備」や「古さと新しさが融合した、他の横浜にはない魅力的な建物や空間づくり」を求める声が聞かれた。

 意見の趣旨を踏まえ、ビジョンに反映したのは、35件(16・5%)。

 通りに面した飲食店や店舗の減少などから夜間の灯りが少ないという課題がある山下公園通りや水町通りでは、夜間の明るさ確保やバリアフリー化など、安心して移動できる環境整備が取り入れられた。

 また、夏季の暑熱対策では、街区内の木陰の確保やミストの設置、休憩設備の整備などを行うとした。

 そのほか、「日常的に訪れたくなる、多世代が楽しめる商業施設の充実」や「シェアモビリティなどの交通のハブを設け、回遊性の向上を図る」こともビジョンに取り入れられた。

民間との連携も

 ビジョン実現のためには、地権者や民間企業の理解や協力も必要とされる。例えば、市が水際線の景色を楽しみながら楽に移動できる手段として行ってきた、山下公園や山下公園通りの歩行領域モビリティの実証実験。市都市整備局の担当者は「実装していくためにも、今後は民間とも連携し、商業ベースで検討していきたい」と話す。

 街のにぎわい創出へ向けた土地の利用も課題の1つ。街区内には、築40年以上の老朽化した施設も多い。2023年にはホテルメルパルク横浜が閉館、25年4月には神奈川県民ホールが休館している。

 担当者は「今後、地権者や周辺住民とビジョンを共有、意見交換し、具体的な検討を進めていく」としている。

色づく大花壇=9月26日撮影

里山ガーデン(旭区) 100品種15万本の大花壇 19日まで公開

 里山ガーデン=旭区=を花々が彩る「秋の里山ガーデンフェスタ」が10月19日(日)まで開かれている。午前9時30分〜午後4時。入場無料。

キッチンカーも

 フェスタは横浜市と(公財)横浜市緑の協会の主催で、春と秋に行われている。今秋のテーマは「夕焼け色の丘」。市内最大級という約1万平方メートルの大花壇では、コスモスやサルビア、ジニア(百日草)など約100品種15万本の花々を楽しめる。期間中は軽食やスイーツなどのキッチンカーも出店。「GREEN×EXPO 2027」のフォトスポットなども用意されている。

 9月26日に近隣から訪れていた2人は、「何度も来場している。毎回、凝った作りの花壇を観ることが楽しみ」「初めて来ました。花がきれいで写真映えしますね」とそれぞれ楽しんでいた。

 里山ガーデンは、よこはま動物園ズーラシアに隣接。相鉄線の鶴ケ峰駅と三ツ境駅、JR横浜線・市営地下鉄の中山駅から「よこはま動物園」行きバス終点下車。里山ガーデン正面入口までは徒歩15分、または無料シャトルバス。問い合わせは【電話】050・5548・8686。

白熱した試合を繰り広げるプロレスラー

野庭団地 商店街にレスラー飛んだ 熱気あふれた会場

 野庭団地ショッピングセンターで10月4日、毎年恒例の「商店街プロレス」が開催され、小雨が降る中、プロレスラーのパフォーマンスを一目見ようと会場には多くの人が訪れた。

 野庭団地ショッピングセンター会(堀部陽介会長)が主催する同イベント。横浜に拠点を置く「大日本プロレス」と市商店街総連合会がタッグを組んだ企画。毎年約1000人が訪れる人気のイベントだ。この会場では7回目の開催となる。

 当日はショッピングセンター内の飲食店を含む7つの模擬店が並んだ。午前中は地元キッズダンススクールによるパフォーマンスや、プロレスの前半戦が行われた。

 しかし、正午頃から雨が降り出し、当初予定されていた「こどもプロレス教室」などは中止に。 

 それでも雨が弱まりだした午後2時過ぎからは試合を開催。当日のメインイベントだった神谷英慶選手・吉田和正選手と青木優也選手・森廣祐基選手によるタッグマッチでは、華麗なバックドロップが披露されるなど、白熱した試合内容に会場は盛り上がりを見せた。

 イベント主催者の堀部陽介会長は「前日から雨予報で心配だったが、今年もなんとか無事に開催できてよかった」と笑顔を見せた。

山中竹春市長(資料写真)

山中市長、高市氏に「地方の声を汲み取って」 自民党総裁選出でコメント

 横浜市の山中竹春市長は10月6日、自民党の新総裁に高市早苗氏が選ばれたことについてコメントを発表した。コメントは次の通り。

 「このたび、高市早苗衆議院議員が自由民主党総裁に選出されましたこと、心からお祝い申し上げます。高市新総裁におかれましては、これまで総務大臣や経済安全保障担当大臣をはじめ数々の要職を歴任してこられた御経験のもと、国民・市民の皆様の安心・安全な暮らしを守るために、物価高対応をはじめ、地方の声を汲み取っていただくことを期待しております。そして、1年半後に迫った『GREEN×EXPO 2027』の成功に向けて、開催都市として一体となって取り組んでまいりたいと思います」

紙芝居まつりのチラシ

本郷台駅 さかえすた 10月18日、紙芝居まつり

 栄区内を中心に活動する紙芝居愛好家の有志団体「紙芝居一座さかえ(伊賀幸子代表)」は10月18日、複合公共施設SAKAESTA3階多目的ホールで「第11回紙芝居まつり」を開催する。時間は午後2時から4時。開場は1時40分。 

 同団体は栄区民文化センターリリスで2009年に開かれた紙芝居創作講座の参加者有志が集まった団体。メンバーは月1回、栄区社会福祉協議会に集まり紙芝居の演じ方や脚本、絵などについて笠間在住の紙芝居研究家・実演家の森内直美さんを講師に招き、勉強を重ねている。

 当日は、手作りの栄区民話紙芝居のほか、老若男女が楽しめる作品を口演。森内さんの紙芝居「さらやしきのおきく」「きょうのばんごはん なあーに?」も予定されている。入場無料。「日本の文化である紙芝居を皆で楽しみましょう」と伊賀代表は来場を呼び掛ける。企画の詳細は伊賀代表【携帯電話】080・5056・8143へ。

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昨年の講演会(市提供)

犯罪被害者支援 遺族の弁護士講演から考える 市が11月14日、鶴見区で

 犯罪被害について、当事者が語る講演会が11月14日(金)午後1時から4時まで、鶴見公会堂で行われる。講演会は横浜市が犯罪被害者週間(11月25日〜12月1日)に合わせて毎年行っている。

 講師は犯罪被害者の遺族で弁護士の伊東秀彦さん。伊東さんは1994年に米国留学中の兄が銃殺され、この経験から司法の道を志し、2005年に弁護士になった。以来、多くの犯罪被害者の裁判を担当し、支援活動を続けている。

 伊東さんの講演の後は、白梅学園大学の尾崎万帆子准教授がコーディネーターを務め、伊東さんと神奈川県警察、横浜市の職員がパネルディスカッションを行う。

 参加無料。定員400人。申し込みは10月14日(火)から電話、インターネットなどで受け付ける。伊東さんの講演のみ、オンライン視聴が可能。市は「犯罪被害にあったとき、どのような支援が必要なのか、一緒に考えてみませんか」と呼びかける。申し込み、問い合わせは市市民局人権課【電話】045・671・3117。

港南区内でスポフェス 10月18日 横浜明朋高校

 港南区スポーツ協会(田代孝之会長)主催のイベント「第17回スポーツ・エンジョイ・フェスティバル」が10月18日(土)、神奈川県立横浜明朋高校(港南台9の18の1)で開催される。

 スポーツ協会の各部会が多様なスポーツ体験を企画。中庭では基本的なダンススポーツ体験やボールを投げてピンを倒す「ミニボウリング」を実施。体育館ではバドミントン教室や卓球体験、バスケットボール、体力測定、血管年齢測定など6プログラムを展開。さらに、武道場では木刀による剣道基本稽古が行われる。体育館では室内シューズが必要。

 時間は午前10時から午後2時まで。参加費無料。4種目チャレンジで賞品を進呈。会場には焼きそばやパン販売など飲食屋台も並ぶ。詳細は同スポーツ協会【電話】045・840・3085へ。

■インフルエンザの9月22日から28日までの区別の定点あたり患者報告数

横浜市内 インフルエンザの流行始まる

 横浜市は10月3日、市内でインフルエンザが流行期に入ったことを発表した。

 市の感染症発生動向調査によると、9月22日から28日までの1週間で、市内の定点医療機関あたりの患者報告数が1・64人となり、流行開始の目安となる1・00人を超えた。患者報告数は9月上旬から3週連続で増加しているが、伸び幅が大きくなっている。

15歳未満が約8割

 年齢別では15歳未満が全体の78%を占めており、子どもを中心に感染が広がっている。すでに小学校や中学校など7校で学級閉鎖があった。区別では、緑区が最多の6・25人で以下、都筑区と港南区が3・20人。

 市は予防のポイントとして、流水と石けんによるこまめな手洗いや「咳エチケット」の徹底、室内のこまめな換気などを挙げている。重症化予防のためのワクチン接種も推奨し、高齢者向けの予防接種は10月から始まっている。

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自民党総裁選 小泉進次郎氏 決選投票で高市早苗氏に敗れる 県内党員票は最多

 石破茂首相(総裁)の後任を決める自民党総裁選挙が10月4日に行われ、高市早苗前経済安全保障担当大臣が当選した。昨年に続き2度目の挑戦となった小泉進次郎農林水産大臣(衆院11区=横須賀市・三浦市)は決選投票で高市氏に敗れた。

 神奈川県内の党員票では、小泉氏が得票数の約48%となる1万8650票でトップだった。2位が高市氏の1万3782票だった。

 高市氏、小泉氏を含めて5人の争いとなった総裁選。1回目の投票で小泉氏は国会議員票では最多の80票を獲得したが、党員票では高市氏の119票に次ぐ2位の84票にとどまった。高市氏と小泉氏の決選投票では、国会議員票では高市氏が149票、小泉氏は145票とほぼ互角だったが、都道府県連票は高市氏が36票で、小泉氏は11票と大きく差が付いた。

締結式に参加した(左から)WPROのピウカラ地域事務局長、黒岩知事、ME-BYOグローバル戦略センターの松本代表理事

神奈川県、WHO西太平洋地域事務局と覚書 アジアの健康課題解決へ

 神奈川県はアジアの健康課題解決へ向けて、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局(WPRO)と9月30日に覚書を締結した。今後、両者は高齢化や生活習慣病の増加などの課題に研究支援や政策開発を通して取り組んでいく。

 WPROはWHOの6つの地域事務局の一つ。フィリピン・マニラに本部を置き、日本を含む38の国と地域の公衆衛生向上を支援している。

 県とWPROは、ヘルスケア関連企業などで構成される一般社団法人「ME-BYOグローバル戦略センター」と連携し、企業が持つ技術やサービスを生かしながら、課題解決につなげていく。

 黒岩祐治知事は9月30日の覚書締結式で「西太平洋地域の健康な高齢化を目指したい」と語り、WPROのサイア・マウ・ピウカラ地域事務局長は「日本は高齢化の課題に最も直面している国。日本や神奈川には課題解決への経験や実績があり、ともに歩んでいきたい」と述べた。同センターの松本洋一郎代表理事(東京大学名誉教授)は「産官学の連携で重要な任務を果たしていきたい」と抱負を語った。

チラシを手に持つ黒田会長

野庭団地でマルシェ 10月18日 模擬店並ぶ

 港南区の野庭団地ショッピングセンター前広場で10月18日(土)、「第4回のばマルシェ」が開催される。時間は午前10時から午後3時。主催は野庭団地連合自治会とのばマルシェ実行委員会。

 地域住民が交流し、野庭エリアの賑わいと活性化につなげることを目的としたイベント。会場には野庭(のば)の地名に因み「かいものば」、「かつやくのば」、「あそびのば」、「たべものば」などのブースに模擬店などが並ぶ。「たべものば」には地域の飲食店がホルモン焼きそばや焼き鳥、中華料理、クラフトビール、から揚げ、綿あめなどを販売。

 また、「かつやくのば」では野庭聖佳幼稚園の小さな鼓笛隊、下野庭小学校のマーチングバンド演奏、関東学院のびのびのば園と丸山台中学校吹奏楽部のアンサンブル演奏&みんなでダンスなどのパフォーマンスが予定されている。

 そのほか、会場には3歳から低学年対象の無料のミニSL体験(先着50人)や新鮮野菜の販売、フリーマーケットで掘り出しものを探すことも可能だ。

ビンゴ大会も

 会場内で500円購入ごとに1枚のビンゴカード引換券を配布(※配布は午前10時15分〜正午)。ビンゴ大会は午後0時10分から。野庭団地連合の黒田祐輔会長は「地域の人に楽しんでもらえれば」と話す。