神奈川区版【11月6日(木)号】
舞台芸術科の生徒が30年の歴史を劇で表現した

県立神奈川総合高校 開校30周年で式典 劇や音楽で節目祝う

 県立神奈川総合高等学校=平川町=が創立30周年を迎え、11月1日に大さん橋ホール=中区=で記念式典を開催した。式典テーマは校歌の歌詞をモチーフにした「時を超えて繋がる、30年分の言葉(ロゴス)」。

 同校は1995年、県内で初めて「単位制」を導入した全日制高校として開校した。「ひとと出会い、自分と出会い、未来と出会う」を教育スローガンに掲げ、開校当初から「生徒の数だけ時間割がある」と言われる自由な校風で知られる。普通科の「個性化コース」「国際文化コース」に加え、2021年には県立高校唯一の「舞台芸術科」を設置するなど、生徒一人ひとりの個性を尊重し、主体性を育む教育を展開してきた。

 式典は2部構成で実施された。第1部では井野雄二校長が「改めて開校当時の先進性を守り、新たな価値を創ってこられた諸先輩方に感謝を申し上げるとともに、神奈総の未来について、生徒、職員、(PTAにあたる)パートナーズ、そして本校に関わる皆さんとともに考え、進んでまいります」とあいさつ。記念事業実行委員長で、パートナーズの篠原香織会長は「10年後、20年後の神奈川総合高校が、ここにいる皆さんにとって誇れる場所であり続けてほしいと願っています」と呼びかけた。

 第2部では舞台芸術科の生徒が30年の歴史を演劇で辿る『かなそうジャーニー』を上演。挑戦し続ける学校の歩みを表現した。

 フィナーレでは、30周年を記念して作曲された祝典序曲『神奈総ファンタジア』が披露された。校歌「時を我が手に」を再構成したもので、作曲を手掛けたのは同校卒業生で、現在東京藝術大学作曲科に在学中の神山翔さん。在校生、卒業生、保護者、教員らで編成された総勢約200人によるオーケストラと合唱団が約10分に及ぶ壮大なハーモニーを奏で、最後は出席者も立ち上がって校歌を合唱。会場は、これまでの歩みを振り返り、未来へ新たな一歩を踏み出す節目の式典を祝う空気に包まれた。
調査票入力画面のイメージ=市教委提供

横浜市立学校 調査票提出をデジタル化 「すぐーる」に新機能開発

 横浜市は家庭と学校の連絡システム「すぐーる」で、保護者の緊急連絡先などを記載する「家庭環境調査票(児童調査票)」を提出できる機能を新たに追加する。保護者へのアンケート結果を踏まえた機能で、来年度からの利用に向けて事業者と共同で開発を進めている。

 すぐーるは主にスマートフォンのアプリを活用した連絡システム。全国各地の自治体などで利用され、横浜市では保護者や教職員の利便性向上・負担軽減などを目的に2024年4月から市立の小・中・義務教育学校、高校、特別支援学校全505校で導入された。

 欠席・遅刻連絡や学校からの連絡の配信、アンケートといった機能があり、各校が状況に応じた機能を活用している。教職員からは配布物の印刷や準備の手間が省略できたり、電話連絡が減ったことで負担軽減につながっているという。

リスクや不安軽減へ

 市は昨年6月、試験運用(23年末〜24年3月)で利用した105校の児童約6万2千人の保護者に使用感を聞くアンケートを実施。約1万3千人が回答し、新システムにより「便利になった」という声が95・7%に上った。また、今後の利用法として「提出書類のデジタル化」を望む回答が約6割あり、さらなる利便性向上のために新機能の開発に乗り出した。

 新機能「調査票チャネル」では、年度ごとに更新や追記などのために児童生徒を通して返却・提出している家庭環境調査票の記入・提出をすぐーる内で完結させる。アプリを通して直接保護者とやりとりすることで、紛失などによる個人情報漏えいのリスクを軽減。保護者にとっては、前年度からの変更点のみ回答すればよくなり、利便性向上も期待できる。今までにない機能のため、全国に先駆けた開発となる。

 市教育委員会の担当者は「個人情報を扱うので技術的に難しい部分もあるが、リスクや紛失の不安解消につながる」と話し、学校側では職員室での操作時のみ同チャネルにアクセスできるようにするなどセキュリティ面も強化する。来年4月から利用できるように準備を進め、各校の判断で順次導入する予定だ。

「第26回みんなDEまつり」の実行委員長を務める 執行(しぎょう) 節子さん 橋本町在住 63歳

努力叶う社会を次世代に

 ○…地域の暮らしを支える活動をしている複数の非営利団体によるイベント「みんなDEまつり」の参加団体の一つ「認定NPO法人 WE21ジャパンかながわ」の理事長を務めて7年目。「本人が努力すれば、叶えられる社会であってほしい」と主に女性の生活向上と自立のための支援活動を行っている。「1人ができることは少しだけれど、皆が少しずつできることを考え、社会を次世代につなげていけたら」と語る。

 ○…新卒で総合商社「丸紅株式会社」に入社。木材の輸入に関する業務を担当していた。当時は結婚で仕事を辞める女性社員が多かったが、仕事が好きだったため続けることに。当時の日本とは違い100年後を見据えて植林する外資系企業とのやり取りについて「目の前の利益だけを追求しては資源がなくなるということを考えるきっかけになった」と振り返る。

 ○…出身は川崎市。中学で友人に誘われ入った卓球部では、川崎市大会で団体、個人ともに優勝した。「本当にたいしたことないんです」と照れ臭そうに笑う。卓球の推薦で高校に入学し、就職してからはフルタイムで働きながら、実業団として団体で全国3位の成績を収めた。結婚してからは実業団を離れ、2年後には娘を授かった。

 ○…リゾート地が好きで、娘が幼い頃は東南アジアへよく旅行していた。「信号で停まっている車の窓拭きなどで生活しようとする子どもの姿を目にした際は、考えさせられるものがあった」。現在の趣味はゴルフ。三枚町の「TOPIC Golf Club」へ月に2、3度の頻度で通い、練習に励む。「悔いのない人生を生きていきたい」と、持ち前の明るい笑顔で、地域の人々に勇気を与える。

プロレスリング・ノア 11月9日に埼玉・えすぽわーる伊佐沼大会 5組10人を招待

 プロレス団体「プロレスリング・ノア」が11月9日(日)午後4時から、埼玉県川越市の「えすぽわーる伊佐沼」で大会を行う。

 同大会に読者5組10人を招待。メールに〒住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、件名を「NOAH伊佐沼」として編集室(yoko-d@townnews.co.jp)まで。11月7日(金)午後2時到着分まで有効。当選者には7日中にメールで連絡。大会の詳細は団体のサイト(https://www.noah.co.jp/)で確認できる。
企画した宇佐美さんと福川さん(8月撮影)

大口通商店街 空き店舗に小学生の絵 創英生の持ち込み企画

 本紙8月28日号で紹介した、大口通商店街にイベント実施の提案を行った横浜創英高校3年の宇佐美圭祥さんと福川莉央さん。2人の熱意が実り、11月9日(日)と13日(木)にイベントが行われることになった。

 いさみや洋品店付近の空き店舗のシャッターを活用し、近隣の大口台小学校児童が書いた塗り絵を掲示する。塗り絵の題材は商店街マスコットの「ワニエモン」。展示時間は両日とも午前11時から午後3時まで。

 絵の展示会は商店街に提案したアイデアの一つ。商店街の北出貴祥理事長や大口台小の平原智美校長が2人にアドバイスを送るなどの協力もあって実現した。第一歩を踏み出し「ここまで諦めずやってよかった」と宇佐美さんは話した。
イベントのチラシ

参加者募集 地元企業でSDGs学ぶ 環境かるた作り講座

 神奈川区生涯学習連続講座「身近な企業・環境を知り かるたづくりに活かそう!」が11月28日(金)から開催される。地域の環境や企業活動について学び、「かながわ区版環境かるた」づくりに活かすことが目的。

 毎月1回、午前10時から正午まで全4回の講座と交流会で構成。コーヒー豆のブレンド体験を通じたSDGs学習(三本珈琲(株))、カードゲームでの社会課題解決体験(大川印刷(株))、工場見学((株)Jバイオフードリサイクル横浜工場)、かるたづくりのアイデア交換会が予定されている。

 会場は神奈川区役所(第3回除く)。対象は区内在住・在勤・在学で全講座に参加できる15人(抽選)。参加費500円。申込みは横浜市電子申請・届出システムから。11月13日(木)締切。問い合わせは区役所地域振興課生涯学習担当【電話】045・411・7093。

反町公園で地域まつり 9日、飲食や携帯回収も

 反町公園で11月9日(日)、「第26回 みんなDEまつり」が開催される。午前11時から午後2時まで。雨天中止。「コミュニティ・オプティマム福祉マネージメントユニットかながわ」が主催で、約15の非営利団体が参加。「より少なく消費して心豊かに生きる!住み慣れた地域のつながり」をテーマに毎年開催されている。

 当日は東日本大震災復興イベントへの募金、スタンプラリー、地域の人々によるギターや太鼓の演奏、携帯電話回収(ガラケー可)などが実施される。豚汁、カレー、フェアトレード品、地場野菜、手作り焼き菓子など、多種多様な飲食の販売も。他にも介護相談、抽選会などを予定している。

 執行(しぎょう)節子実行委員長=人物風土記で紹介=は「まつりを通して『こういう活動をしている団体があるんだ』と地域の人に知ってもらうきっかけになれば」と話した。
塚田さんがデザインしたポスター

松見町・西寺尾 八幡神社で七五三 地域住民も協力

 松見町・西寺尾八幡神社で11月16日(日)、七五三詣が行われる。午前9時から午後3時まで。境内に駐車場あり。

 神主が家族ごとにお祓いをし、子どもの成長祈願のお守りと千歳飴が授与される。初穂料は子ども1人につき5千円。ポスターは地域住民の塚田真理子さんが製作。明るい色で子どもに親しみやすいデザインとなっている。(問)同神社【電話】045・401・2651。
<PR>
自治会町内会活動に役立つ補助金活用例などを紹介した「横浜デジタル版」11月号
タウンニュース社からお知らせ
自治会町内会活動に役立つ補助金活用例などを紹介した「横浜デジタル版」11月号
今回は、外国人住民が市内で3番目に多い南区で行われた外国人向け生活ガイダンスについて取り上げています。ほかにも、自治会の要望によって泉区で始まった移動販売や神奈... (続きを読む)
思い思いにハロウィンを楽しむ

地域の居場所でハロウィン 抽選やお菓子作りも

 菅田町で「誰もが自分らしくいられる場所」として開所しており年齢や障害の有無など制約なく老若男女が訪れることができる「住み開き」スタイルの地域の居場所「はるくんみやちゃんホーム」で10月31日、ハロウィンパーティーが開かれた。

 住み開きになっている1階は部屋中にハロウィンの飾り付けが施され、訪れた30人以上の親子たちは置いてあるお菓子を選び取ったり、抽選箱からくじを引いて景品を持ち帰ったりと、思い思いに場を楽しんでいた。

 近所に住む小学5年生の女児2人は「学校とは違って、みんなが自由にできる場所。いつもと違う人と話せるのが楽しい」と笑顔で話した。同所の平田ミヤ子代表は「第3の居場所として心赴くままに足を運んでいただけたら」と話した。
イベントのポスター

お米すくい取りなど実施 大口1番街秋まつり

 大口1番街で11月8日(土)、「第14回ふれあい秋まつり」が開催される。主催は大口1番街。時間は午前10時から午後4時まで。雨天の場合は翌9日(日)に順延。

 当日はフリーマーケットのほか、商店街中央の「粋恋華」前で「のど自慢カラオケコンクール」や「チビッ子のど自慢」を実施。特設エリアでは新米の「お米のすくい取り」(買い物時に配布されるすくい取り券が必要)や大道芸人のパフォーマンスも行われる。また、白バイ見学会や消防車との記念撮影(午前11時〜午後1時)も企画されている。

不動産2社×タウンニュース 秋の特別企画 不動産を無料で査定 応募締切は11月30日まで

 「子どもも独立したし、老後は適度に快適な家で過ごしたい」「相続対策で自宅をどうするか悩んでいる」など、将来の備えとして自宅の価値や評価を把握することは大切だ。そこで本紙では今回、地元の不動産売却で実績を持つ2社と協力し、不動産の合同無料査定を実施する。本紙が取り次ぎ、一括依頼をすることで、資産価値を比較できるだけでなく、各社それぞれの視点で今後の住まいや不動産全般に関する相談ができるなどの利点もある。関心のある人は、まず当編集室へお問合せを(下記参照)。

地価上昇続く

 神奈川県が9月に公表した地価調査によると、住宅地の平均価格は横浜市全区で上昇。神奈川区32万1500円/平方メートル、西区30万1300円/平方メートル、中区39万2300円/平方メートルだった。平均変動率は横浜市内の18区すべてで上昇。神奈川区5・4%(前年5・1%)西区4・4%(同3・9%)、中区3・2%(同3・2%)だった。特に交通利便性が高い中心部は需要が堅調で、高い上昇率となった地点が見られた。

 商業地の平均価格は、神奈川区135万1400円/平方メートル、西区438万7900円/平方メートル、中区129万8400円/平方メートル。みなとみらい地区は商業施設の充実を背景に、継続して上昇。再開発が進む関内駅周辺でも継続して強い上昇傾向が見られた。平均変動率は中区が11%以上、神奈川区・西区ともに9%以上となった。

シートを記入し送付

 もし不動産の売却を考えるなら、売却の目的を明確にし、希望条件や売却時期などを具体的にイメージすることが重要だ。特定の1社に絞るよりも、複数の企業に依頼するのが安心。各社それぞれ違った視点などから自宅の価値を確認でき、今後の住まいや不動産全般の情報についてもさまざまな意見を聞くことができるからだ。

 今回は信頼と実績ある2社が資産価値を無料で見積り。希望者はまず当編集室に問合せを。当編集室が送付する「チェックシート」に記入して返信するだけ。応募締切は11月30日(日)まで。大切な資産価値を確認し、家族の将来設計に役立ててみては。
<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)

スポーツ振興チャリティー 「新日」が町田で大会 11月24日、読者20人を招待

 「新日本プロレス 町田市スポーツ振興社会福祉チャリティー大会」が、11月24日(月)の午後6時から町田市立総合体育館で開かれる。主催は(株)創。

 来年1月に引退する棚橋弘至選手の町田ラストマッチとなる同大会。読者20人に招待券をプレゼント。チケットは1人1枚限定。希望者はハガキに町田大会観覧希望・住所・名前・年齢・職業を明記し、〒250-0034神奈川県小田原市板橋881の26(株)創 TN町田大会読者プレゼント係へ。締切は11月12日(水)(当日消印有効)。問い合わせは同社【電話】0465・23・0905。
飲食ブースも(前回開催時)

市場隣で音楽と食の祭典 11月9日、つま正敷地内で

 市場の味を水辺で楽しみながら音楽に親しむイベント「WAREHOUSE PARTY」が11月9日(日)、横浜市中央卸売市場本場に隣接する栄町の(株)つま正敷地内で開催される。時間は正午から午後9時。

 当日は、サックス奏者の元晴さんのほか、4人のDJが出演。会場には「つま正」をはじめ複数の飲食店や物販ブースも出店する。

 今年5月に初開催されたイベントの第2弾。同日の「横浜市場まつり」に合わせて実施する。主催するつま正の小山正和社長は、将来的には市場の休場日を活用した開催も視野に検討しているという。「横浜駅東口から臨海部周辺の新たな活性化を目指す横浜の新たなカルチャーとして、まずは雰囲気を体感していただければ」と来場を呼びかけている。入場料は当日4千円、前売3500円、25歳以下2千円。
会見で共同メッセージを発表する黒岩知事(中央左)と右から山口会長、吉田会長、(1人おいて)鈴木会長

県と医療団体 病院経営危機訴える 共同でメッセージ発表

 神奈川県と県病院協会、県医師会、県精神科病院協会の4者は10月27日、県内の病院が深刻な経営危機に直面していることを訴える共同メッセージを発表した。

 メッセージは「『いのち』を守る病院を、地域のみんなで支えるために〜『Save Our Hospital!』〜」と題したもの。

「立ちゆかなくなる」

 同日、県庁の記者会見で黒岩祐治知事は「病院の約7割が赤字経営で病院の経営は苦しい状況」と現状を説明。県病院協会の吉田勝明会長は「病院は内部留保が少なく、銀行からの融資で経営がつながっている状態。最新の医療機器を買えず、県民に迷惑がかかってしまう」と苦しい状況を訴えた。県医師会の鈴木紳一郎会長は「診療報酬が上がらず、このままでは地域の病院も診療所も立ちゆかなくなる」、県精神科病院協会の山口哲顕会長は「物価高で経営危機が加速している」とそれぞれ危機感を示した。

 高市首相は24日の所信表明演説で診療報酬の改定に物価高を反映させ、改定を待たずに医療機関へ補助金を出す方針を明らかにしている。

 黒岩知事は「診療報酬改定の議論が大詰めということもあり、メッセージを出した」と意義を説明。県民に▽病院は経営危機に直面し、医療資源には限りがあることへの理解▽救急医療の適正利用とかながわ救急相談センター(♯7119)の活用▽医療事務職や看護補助者としての勤務――への協力を求めた。
檀上で方針を語る竹前理事長

市シルバー人材センター 設立45周年祝う記念式典 高齢者の働き方が変化

 10月に設立から45周年を迎えた公益財団法人横浜市シルバー人材センター(竹前大理事長)は同月16日、中区の県民共済みらいホールで周年記念式典を開催した。会場には200人以上が訪れ、会員の表彰やゲストによる講演などが行われた。

 1980年に中区で設立された同法人。1997年から今年3月まで上大岡に本部が置かれていたが、4月からは横浜市技能文化会館に本部機能を移している。これまで企業や行政などから委託された仕事を会員に紹介。現在の会員数は約1万人となっている。

 式典冒頭、竹前理事長は「ITスキルや語学力を備えた高齢者が増えていることから、オフィスワークを希望する会員が増えている」と近年の傾向に触れ、「今後はこれまで扱ってきた剪定などに加え、多様な仕事を紹介できるようにしていく」と今後の方針を述べた。

 その後は25年以上同法人で仕事を続け、顕著な貢献が見られた会員に向けて、表彰状の授与があった。続いて、公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団の石橋智昭研究部長が「高齢期の就業と健康維持効果」、芥川賞作家で神奈川近代文学館の荻野アンナ館長による両親の介護体験についての講演が行われた。

 また、式典の最後には山中竹春市長が駆けつけ、「会員の皆さんの活躍が地域の活性化につながる。これからも元気に活動して欲しい」と呼びかけた。

日産スタジアム命名権問題 市と日産の協議開始 山中市長「新たな提案があった」

 港北区の横浜国際総合競技場(日産スタジアム)の命名権(ネーミングライツ)契約に関し、横浜市の山中竹春市長は11月5日の定例会見で、「日産から新たな提案があり、昨日から協議を開始した」と述べた。

 命名権契約を巡っては、日産が契約が切れる来年3月以降、年間5千万円の1年契約を市に求め、一度は市が応じる方針を示した。しかし、山中市長が担当局に再検討を指示。市は日産に10月末までの回答を求めていた。

 山中市長は会見で、10月31日付で日産から回答があったとしたが、協議中であることを理由に提案の詳細は「差し控える」とした。
企業の事例発表を聞く参加者

多様な働き方、企業の先進的な取り組みを共有 横浜市が意見交換会

 横浜市内の企業による多様な働き方の事例発表会と意見交換会が11月4日、市役所で行われた。

 企業の女性活躍や育児・介護の両立支援など、誰もが働きやすい職場環境づくりのヒントを共有しようと市が企画。経済団体で組織される横浜市女性活躍推進協議会の構成企業8社の実務担当者や人事担当者らが参加した。

外国人社員に通訳を通じて制度説明

 自動車整備業の雨宮自動車工業=金沢区=は、月曜日から土曜日の週6日稼働を、7月から月曜日休業の週5日稼働に移行した。ワークライフバランスを重視した取り組みについて、同社の小宮里子社長は「売上、利益ともに伸びている」とし、経営への影響はないと語った。さらに、ベトナム人社員に対して、会社の新制度を通訳を介して丁寧に説明し、男性社員の育児休暇取得などにつながった事例を紹介した。

 情報・電気通信業の日興テクノス=磯子区=は、社員の高齢化や私傷病に対応しようと、仕事と治療の両立を支援するための規定を整備。消滅する有給休暇を「傷病休暇」として積み立て可能とした。ほかにも、育児休暇取得者の業務をカバーする社員に手当を支給するなどの取り組みも報告された。

 「横浜市女性と経済アドバイザー」のアキレス美知子さんは「参加企業は、従業員の声に耳を傾けており、多角的なコミュニケーションが成立している」と感想を述べた。市は今後も各企業の好事例を広めていく方針だ。

首都圏9都県市、国に生成AIガバナンス強化求める

 首都圏の9都県市で構成される九都県市首脳会議(座長=山中竹春横浜市長)が10月31日、横浜市で行われ、生成AIなどの人工知能技術の健全な活用に向け、国によるガバナンス構築の強化を求める要望が取りまとめられた。

 生成AIは各自治体でも住民からの問い合わせ対応などのために導入が進んでいる。一方、誤った情報の生成や偽情報の拡散などのリスクも指摘されている。

 9都県市は国に対し、人工知能戦略本部が司令塔として機能を発揮し、国際的なAIガバナンス形成を主導することを要請。AI事業者へのリスク評価やリテラシー教育の推進、地方自治体の意見を踏まえたガイドライン策定などを求めた。
横浜銀行アイスアリーナ=提供写真

横浜銀行アイスアリーナが無料招待 リニューアル10周年で

 横浜銀行アイスアリーナ=広台太田町=は、旧神奈川スケートリンクからリニューアルして今年12月で10周年を迎える。これを記念したスケート無料招待イベントが、11月23日(日)に開催される。

 事前申込制で、450人を招待する。申込みは11月9日(日)まで、同施設の公式ホームページ(https://yokohama-icearena.jp/)からインターネットで受け付けている。応募多数の場合は抽選。子どものみの参加はできず、保護者の同伴が必要。

 当日の滑走時間は午前9時15分から午後0時15分まで。参加費は貸靴代を含め無料。問い合わせは同施設【電話】045・411・8008へ。
神奈川文化賞と未来賞、スポーツ賞の受賞者ら

神奈川文化賞に声優・野沢雅子さんら

 神奈川の文化の向上発展に尽力した人を県などが表彰する「神奈川文化賞」の贈呈式が11月3日、県立音楽堂=西区=で行われた。同賞は県と神奈川新聞社が共同で主催し、今年度で74回目。

 今年度は社会学者の江原由美子さん(73)=横浜市=、美術評論家の酒井忠康さん(84)=逗子市=、コーエーテクモホールディングス代表取締役会長の襟川陽一さん(75)、声優の野沢雅子さん(89)=横浜市=の4人が受賞した。今後の活躍が期待される若い世代に贈られる「神奈川文化賞未来賞」には、小説家の辻堂ゆめさん(32)と脚本家・小説家の吉田恵里香さん(37)の2人が選ばれた。

 アニメ「ドラゴンボール」の孫悟空の声などで知られる野沢さんは、約40年前から横浜市内で暮らしている。贈呈式は欠席したが、ビデオメッセージを寄せ、「たくさんの縁に恵まれた。支えてくれた人に感謝したい」と語った。

スポーツ賞は横浜高校野球部など

 同時に「神奈川スポーツ賞」の贈呈式もあり、車いすバスケットボールチーム「神奈川VANGUARDS」=藤沢市=、国民スポーツ大会スポーツクライミング競技少年男子神奈川県チーム、湘南工科大学附属高等学校テニス部男子団体チーム=藤沢市=、桐蔭学園高等学校ラグビー部=横浜市青葉区=、横浜高等学校硬式野球部=横浜市金沢区=が選ばれた。
ラッピングトレインの外装(横浜市提供)

「トゥンクトゥンク」が地下鉄走る 国際園芸博覧会開幕まで500日、ラッピング車両

 2027年に行われる「GREEN×EXPO 2027」(国際園芸博覧会)へ向けた機運を盛り上げようと、市営地下鉄ブルーラインで10月28日から園芸博のラッピングトレインの運行が始まった。

 ラッピングトレインの車両の外と中に公式マスコットキャラクターの「トゥンクトゥンク」などが描かれている。10月27日にあざみ野駅=青葉区=で出発式があり、横浜市や国際園芸博覧会協会の関係者が見守る中、門出を祝った。グリーンラインでのラッピングトレインは11月7日から運行される(外装のみ)。

 園芸博は11月4日で開幕まで500日となる。

神奈川区民音楽祭 11月9日に最後のアンサンブルコンサート

 神奈川区民による手作りの音楽祭「神奈川区民音楽祭 第24回アンサンブルコンサート」が、11月9日(日)に神奈川公会堂で開催される。

 この音楽祭は、神奈川区文化協会器楽部会に所属する区民らが、企画やプログラム作りから裏方まで、すべてを手掛けている。当日は、ギターアンサンブル、フルート、チェロ、弦楽、ジャズ、オーケストラなど多彩な10グループが出演。クラシック、ポピュラー、タンゴ、昭和歌謡など、様々なジャンルの演奏が披露される。

 開演は午後2時(開場1時30分)。入場無料。主催は同協会器楽部会、共催は神奈川区役所。

最後は全員合唱

 2001年から続いてきたコンサートだが、今回が「ラストコンサート」となる。器楽部会代表の中村美恵さんによると、終了の理由は出演団体の発表の場が増えてきたことによる前向きなものだという。

 歴史を締めくくるコンサートの最後は、全員で「見上げてごらん夜の星を」を歌う。中村さんは「今回が最後の開催となりました。24年間の締めくくりとして開催するので、ぜひお越しください」と呼び掛けている。イベントの問い合わせは器楽部会中村さん【携帯電話】080・4190・0770へ。
マグロの解体ショーも実施=横浜市提供

ボキャブラ芸人も登場 横浜市中央卸売市場で11月9日に「市場まつり」

 横浜市中央卸売市場本場=山内町=で11月9日(日)、「横浜市場まつり」が開催される。午前8時から午後1時30分まで。

 当日は新鮮な魚・野菜などの即売会のほか、サンマ焼きや海鮮丼など市場の食材を堪能できるブースも登場。マグロの解体ショー(午前9時/11時)や青果模擬セリ(午前11時45分〜)のほか、「いちば食育出前授業」を受講した市内小学校児童による展示ブースなども並ぶ。ステージイベントでは地元で活動する歌手のほか、午前10時台には「伝説のボキャブラ芸人ステージ」と題し、金谷ヒデユキさんやBOOMERが出演予定。

 当日は横浜駅と会場を往復する無料シャトルバスも運行。行きは横浜駅東口駅前広場を午前7時45分始発で概ね10分間隔で発車(最終11時45分発)。市場から横浜駅前へは午後1時35分発が最終便。横浜駅東口4番乗り場から通常の路線バスも運行している。

イベントに関する問い合わせは中央卸売市場本場運営調整課【電話】045・459・3323へ。
選挙や政治関係の書籍などが展示されている4階

横浜中央図書館 節目の年で選挙・政治関連書籍を展示

 横浜中央図書館=西区=4階で選挙や政治に関する書籍の展示が行われている。2025年が普通選挙が実施されてから100年、女性の参政権が認められてから80年、選挙権が18歳に引き下げられてから10年となるために企画されたもの。

 選挙制度の変遷やそれに関わった人々の思い、社会の動きを関連資料とともに振り返っている。展示は11月24日まで。市選挙管理委員会は「一票の重みや投票の大切さ、未来へのつながりを図書館で見つけてみませんか」と呼びかけている。

上重聡さんが講演 11月14日、都筑区で

 アナウンサーの上重聡さんを招いた講演会が11月14日(金)、都筑区の都筑区民文化センター(ボッシュホール)で開催される。入場無料。

 講演会は「税を考える週間」のPRを目的としたもので、(公社)神奈川法人会と(公社)緑法人会の共催。元日本テレビアナウンサー、現在はフリーで活動する上重さんが、「地域を元気にするスポーツのチカラ!」をテーマに語る。

 午後2時30分開会(受付30分前)。申し込みは、神奈川法人会事務局【電話】045・633・7666(平日午前9時〜午後4時30分)へ。

プロレスリング・ノア 11月1日に埼玉・イコス上尾大会 5組10人を招待

 プロレス団体「プロレスリング・ノア」が11月1日(土)午後5時30分から、埼玉県上尾市のイコス上尾で大会を行う。

 同大会に読者5組10人を招待。メールに〒住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、件名を「NOAH上尾」として編集室(yoko-d@townnews.co.jp)まで。10月31日(金)午後2時到着分まで有効。当選者には31日中にメールで連絡。大会の詳細は団体のサイト(https://www.noah.co.jp/)で確認できる。

横浜市立大学「浜大祭」で新感覚たい焼き限定販売 三崎恵水産FISHSTAND、岩井の胡麻油とコラボ

 横浜市立大学で11月1日(土)と2日(日)に開催される「第75回浜大祭」で、同大学吉永ゼミ食プロジェクトが地元企業とコラボしたたい焼きが限定販売される。

 若者の和菓子離れに着目した同プロジェクトでは、地元・神奈川の食材を使用して新感覚のたい焼き2種を開発した。一つは、三崎恵水産FISHSTANDのプレミアムなツナと岩井の胡麻油(株)の胡麻油を使い、香ばしさとしょっぱさが特徴の「コンフィチーズ味」。もう一つは、地元和菓子店香炉庵の「船もなか」にインスピレーションを受け、定番のたい焼きの美味しさに白玉のもちもちとした食感を加えた「白玉あんこ味」。各種400円で、1日200個(コンフィチーズ80個、白玉あんこ120個)の限定販売となる。

 同祭の会場は横浜市立大学金沢八景キャンパスで、時間は1日が午前10時から午後6時、2日は午前10時から午後7時30分まで。問い合わせは同プロジェクト【メール】c231235e@yokohama-cu.ac.jp。
講演した医師の浅井さん

帯状疱疹「ワクチン接種で予防を」横浜市医師会が講演

 横浜市医師会(戸塚武和会長)が横浜市役所1階のアトリウムで10月16日、「帯状疱疹(たいじょうほうしん)予防接種」の講演会を開催した。

 帯状疱疹とは、過去に水ぼうそうにかかった際に体内に潜伏していたウイルスが再活性化し、神経に沿って痛みを伴う赤い発疹が出現する病気。加齢などによる免疫機能低下や疲労、ストレスなどが発症原因で、50歳以上で罹患率が高くなり、70代で最も多く発症。80歳までに約3人に1人がかかるといわれている。後遺症として神経痛が残る場合もある。

 同講演会は、今年度から定期接種の対象になった帯状疱疹ワクチンの予防接種について、神奈川県民に理解を深めてもらうことを目的に実施。神奈川県皮膚科医会副会長の浅井俊弥さんが講師を務め、さまざまな症例写真を紹介しながら、帯状疱疹の特性や合併症などの注意点を解説。ワクチンは、皮下に1回接種する「生ワクチン」と筋肉内に2回接種する「不活化ワクチン」の2種類があるとし、それぞれの特徴や予防における有効性について説いた。最後の質問タイムでは、「どちらのワクチンを選んだらよいか」「持病による副作用は」「若い人にも増えていると聞くが、自費でもワクチンを打った方がよいか」といった具体的な質問が参加者から次々と飛び出した。

 浅井さんは「若い人は生ワクチンでもよいが、高齢者は不活化ワクチンがよいと思う。最終的には患者さんと話し合って決める」と話した。参加者の中には熱心にメモを取りながら聞き入る人も多く、関心の高さがうかがえた。

65歳に接種費用を一部助成

 横浜市では7月から、帯状疱疹ワクチンの定期予防接種の費用を一部助成している。対象者は今年度65歳になる人と、5年間は経過措置として70歳から5歳刻みに100歳までの人(今年度のみ100歳以上も対象)。市内の対象者は約21万人で、今年の6月下旬以降予診票を同封した封筒が個別に送付されている。今年度の実施期間は、2026年3月31日まで。「不活化ワクチンの場合は2カ月以上の間隔を置いて2回接種しなければいけないため、助成を使うには1月中に一度の接種が必要となる」と横浜市医師会。横浜市では「65歳以上で公費負担で受けられる機会は生涯に一度だけ。今回封筒が届いた人で希望者は早めに医療機関で相談を」と呼びかけている。

 問合せは横浜市予防接種コールセンター【電話】045・330・8561