神奈川区版【11月13日(木)号】
劇中の様子

かなっくホール U29公募で劇団結成 「演劇できる施設」アピール

 神奈川区民文化センター「かなっくホール」は11月3日、16〜29歳を対象とした公募により結成した「劇団かなっく」15人による演劇の公演を初めて実施した。参加者たちは3カ月の「演劇ワークショップ」を通して、プロの劇作家、俳優によるアドバイスを中心とした指導を受けながらフランツ・カフカの『変身』の舞台のために練習を重ねてきた。

 同施設はホールの特性上クラシック音楽での貸し出しが多く、通常の演劇公演への施設の貸し出しが昨年度、一昨年度と無かったことから、同施設の事業責任者の小林美耶子さん(26)が「演劇でも施設を利用できるということを地域の若い世代に知ってほしい」という思いで企画した。

 同所は今年度から、若手や神奈川区にゆかりのあるアーティストを「かなっくホールクリエイティブパートナー2025」として応援しており、その一員である劇作家の中屋敷法仁さんと、俳優の本田けいさんが協力し、初めて同ワークショップが実現した。

 公演は午後1時と5時の2回にわたり実施され、合わせて162人の観客が舞台を鑑賞した。参加者は劇団サークルに所属している人から演劇未経験の人までさまざま。今年の8月から10月にかけて、平日の午後6時から3時間半、全20回練習を重ねてきた。

 ワークショップでは身体の使い方やセリフの発声の仕方などの講座と、演技の実践を組み合わせて行われた。参加した神奈川総合高校舞台芸術科1年生の梅田グラナド花さん(16)は「演劇に出たのはほとんど初めてだったため新鮮だった」と話した。中屋敷さんは「地域では貴重な立派なホール。地元で演劇ができる場所があるということをもっと地域の方に知っていただければ」と話す。

 劇の途中には参加者各々の思い出に残っている五感をセリフにのせて表現する場面も。「一人ひとりがアーティスト。自分なりに表現する体験をしてほしかった」と中屋敷さん。

 地域の小学校で児童に演劇を教える取り組みもしているという俳優の本田さんは「演劇を学ぶことは、チームワークを学ぶことにもつながる」と話す。梅田さんは「仲間とみんなで作り上げるのが楽しかった」と笑顔で話した。同企画は来年も実施する予定。
ゲームスポーツで交流する高齢者

ゲームスポーツ 高齢者の「居場所増」に活用 市若手職員がトライアル

 横浜市は、高齢者の社会参加と生きがいづくりの促進に、コンピューターゲーム等を使った対戦をスポーツと捉える「ゲームスポーツ」の活用を始めている。ボッチャやゲートボールのように普及を目指し、誰もがいつでも集まれる居場所の増加につなげたい考えだ。

 市の若手職員のトライアル事業として始まった"ゲームスポーツでシニアを元気にするプロジェクト"の一環によるもので、福祉施設での体験出前講座の実施や機材貸出、イベント出展を通じ、昨年度の開始から延べ700人以上の高齢者が参加した。参加者はほぼ100%が「楽しかった」と答え、「若い頃を思い出した」「久しぶりに大きな声で笑った」といった声を寄せている。

 体験中は初対面同士がハイタッチし、会話が弾む光景が見られる他、耳の聞こえが悪い人や認知機能の低下がある人なども、参加者同士で自然とフォローし合い、助け合いながらゲームを楽しんでいる。多世代交流イベントではシニアとキッズが対等に対戦し、ゲームに世代の「ボーダー」はないと感じられたという。

 若手職員によるプロジェクトは、本務と並行して推進されてきた。体を使うゲームもあるため、安全面への配慮が不可欠と、職員自ら安全マニュアルを作成して施設へ周知。また、講師として現場に出向くことで、参加者の生の声を聞き、プロジェクトの改善に活かす有意義な経験を得たという。目指すのは、ゲームスポーツをボッチャやゲートボールのように、「高齢者を元気にするツール」として地域ケアプラザなどの福祉施設に普及させること。ゲーム機が1台あれば「誰でもできる」この方法を広め、各施設がレクリエーションとして取り入れることで「誰もがいつでも集まれる居場所」を作ることが最終目標だ。

 昨年度27施設で実施した出前講座に対し、今年度は機材貸出が8施設から16施設に増えるなど、施設側が主体的に取り入れる動きが加速している。担当職員は「シニア世代が新しいことにチャレンジする姿は、周りの人間も勇気をもらえる。この体験が次のチャレンジにつながり、アクティブな高齢者が増えていけばうれしい」と話す。

横浜市内で小学生から大学生まで過ごし、フリーアナウンサーとして活躍する 羽鳥 慎一さん 横浜平沼高校出身 54歳

野球部の経験が今に

 ○…司会を務めるテレビ朝日の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』は10月で放送開始10年。自らの名が付く番組は「責任とやりがいが隣り合わせ」という。意識するのは、アナウンサーの大先輩である徳光和夫さんから教えられた「出過ぎず、引き過ぎず」。文字通り、番組を司る役割として、視聴者との距離感を大切にしている。

 ○…埼玉県で生まれ、小学校の頃、保土ケ谷区に移り住む。権太坂小に通い、授業が終わると友達と空き地で野球をする日々。境木中、平沼高と野球部で、エースとしてチームを引っ張った。試合後に学校隣の岡野公園で「終わり」と言われるまで走り続ける”無制限ランニング”を命じられ「監督に忘れられたみたいで。みんなが練習を終わった後も1人で1時間半走り続けた」ことも。夏の大会の応援に駆け付け、11月7日に行われた平沼高125周年式典の司会を務めるなど、母校愛も強い。

 ○…早稲田大で学び、進路を考えた時に頭に浮かんだのは没頭していた野球の存在。テレビも好きだったことから、野球の実況アナウンサーを夢見て日本テレビへ入社。思春期だった中学時代は「笑ったところを見たことがない」と言われたほどで「しゃべる仕事で大丈夫?と同級生から心配された」と笑う。「岸恵子さんや草笛光子さんは平沼の大先輩。草笛さんは番組でも『後輩』って言っていただいて。同窓生の絆を感じます」

 ○…そこで服を買うと誰かと被ったという「ビブレ」や「横浜のザ・ごちそう」と断言する「ハングリータイガー」の思い出は横浜を離れた今も忘れられない。「学生時代に出会った人たちは、その後の人生で長く助けてくれる存在になっている。これからも出会いを大切にしていきたい」
様々な教室を実施

冬の教室参加者を募集 横浜市平沼記念体育館

 横浜市平沼記念体育館=三ツ沢西町=は、来年1月5日(月)から3月23日(月)まで開催する「冬の定期教室」の参加者を募集している。募集期間は11月18日(火)から12月5日(金)まで。ピラティスやヨガ、バドミントン、体操のほか子ども向けのサッカー教室などが用意されている。開催される教室の概要は以下の通り。

◇定期教室(16歳以上対象)

・月曜日(全7回)/はじめてのピラティス(定員14人、6300円)、ステップUPピラティス(同)

・火曜日(全11回)/バドミントン(定員33人、1万2870円)、はじめてのヨガ(初級)(定員14人、9900円)、ステップUPヨガ(中級)(同)

・水曜日(全10回)/はじめてのピラティス(定員14人、9000円)、ステップUPピラティス(同)

・木曜日(全11回)/はつらつ健康作り(定員70人、6600円)、ロコモトレーニング(定員14人、7700円)

◇こどもの定期スポーツ教室

・火曜日(全11回)/ジュニアサッカー1〈小学1年〜3年生対象〉(定員30人、1万6500円)、ジュニアサッカー2〈小学4年〜6年生対象〉(同)

◇当日受付教室

・トータルフィットネス(16歳以上対象、定員30人、1回600円)

 応募者が定員を超えた場合は抽選となる。また、申し込み人数が最少催行人数に達しない場合、教室が中止になることがある。

 申し込み方法や各教室の詳細については、同館のホームページで確認できる。問い合わせは同館【電話】045・311・6186まで。
参加店舗「きもの今昔きらく屋」の花柄の帯

花めがけ商店街へ スタンプ3つで抽選

 神奈川区は、地域の商店街のにぎわい創出を目的とした「神奈川区商店街花ラリー」を来年1月31日まで開催している。国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」にちなみ、テーマは「花」。区内商店街の対象店舗を巡り、スタンプを集めることで豪華な景品が当たる抽選に応募できる。

 花ラリーガイドブックで紹介されている区内の商店街の23店舗の他にも、同時開催イベント「かごにゃんを探せ!」の76店舗でも実施する。

 スタンプを3つ集めると、オリーブオイルやハンドソープなどの神奈川区内の企業の商品が用意された「花ラリー賞」、または商品券などの「神奈川区内商店街・お店からのプレゼント」、かごにゃんランチバックが抽選で当たる。3つ異なる店舗でスタンプを集めた人にはお食事券や花のギフトなどが抽選で当たる「特別賞」にも応募できる。

 応募方法や対象店舗などの詳細については、ガイドブックまたは神奈川区ホームページで確認できる。詳細は神奈川区地域振興課【電話】045・411・7086へ。
県から感謝状が贈られた=提供写真

義手バンクへ支援継続 県遊技場組合らに感謝状

 神奈川県遊技場協同組合と神奈川福祉事業協会はこのほど、神奈川リハビリテーション病院=厚木市=の筋電義手バンクに150万円の寄付を行ったとして、黒岩祐治神奈川県知事から感謝状を贈られた。

 筋電義手は腕の筋肉から発生する微弱な電流によって手指を動かす仕組み。日常使用に向けた訓練用義手は1台約150万円と高額なうえ、先天的に欠損がある幼児の場合、成長に合わせて義手の作り替えが必要となる。県では2022年から同バンクを設置し、寄付を活用した筋電義手の普及促進を進めている。

 バンク設立初年度から寄付を継続する同組合の伊藤岳彦副理事長は「子どもたちの生活の輪が広がれば」と話した。
表彰状を手にする長谷川代表取締役(左から3人目)と山中市長(右から3人目)

総理大臣表彰を報告 羽沢南の介護事業者

 職員の処遇改善、人材育成及び介護現場の生産性向上への取り組みが特に優れた介護事業者として内閣総理大臣表彰を受賞した株式会社トライドマネジメント=羽沢南=の長谷川徹代表取締役と職員4人が10月28日、報告のため山中竹春市長を訪問した。

 同社は西区で居宅介護支援事業所「トライドケアマネジメント」を運営。事務員を配置することによりケアマネジャーが専門性を発揮できる環境を整備したこと、デジタルツールの活用により利用者宅などでの業務効率化を図り生産性向上につなげたこと、マニュアル作成や定期的な勉強会の実施による人材育成に力を入れていることなどが評価され、内閣総理大臣表彰の受賞に至った。

 山中市長は「デジタルツールの取り入れなど先進的に取り組まれている。御社を皮切りに、市内の介護業界の労働環境向上や人材育成の動きが広がっていけば」と話した。同社の長谷川代表取締役は「人材育成は最重要課題。デジタルツールを活用した生産性の向上によりさらに人材育成に力を入れ、良い循環を生み出していきたい」と話した。
屏風に仕立てた自筆の長歌三首と樋口住職(右)、増田さん

三宝寺 大熊弁玉の長歌を屏風に 「貴重な史料」と研究家

 浄土宗三宝寺=台町=は同寺の第21世住職だった明治期の歌人・大熊弁玉(べんぎょく)が揮ごうした長歌三首を、このたび屏風として仕立てた。

 長歌は昨年、千葉県香取市の旧家で表装されていない「まくり」の状態で発見された。添書きに「横浜三宝寺 弁玉」と記載があったことから、同寺に連絡があり寄贈された。150余年前の揮ごうだが、シミや虫害もなく良い保存状態で、今後の保存活用を見据えて屏風に仕立てたという。

 この長歌は「箱根温泉に遊ぶ歌三首」で、弁玉の長歌集「由良牟呂集」(ゆらむろしゅう)に掲載されている。司馬遼太郎記念館の前学芸部長で、弁玉を研究する郷土史家・増田恒男さん=南区在住=は、「自筆の書が発見されたのは、非常に珍しい上、バラバラになりやすい状態で6枚揃っているのも素晴らしい。貴重な資料といえる」と話す。

激動の横浜詠む

 弁玉は、開港当時の激動の横浜を詠んだ歌人。異人館が建ち、蒸気機関車が通り、ガス灯が灯る――日進月歩する当時の世相を庶民の視点で表現した。増田さんは弁玉の歌の特徴を「社会体制の急激な変化、開港場横浜の世情、文明開化の新事物、新言語などを巧みに捉えて、古体の長歌や短歌で数多く詠み込んだこと」と話す。記録文学としても高く評価されているという。

 樋口芳宏住職は、弁玉の事績を知ってもらおうと散逸した史料を収集し2014年、寺の一角に史料を展示するコーナーを設けたほか、弁玉の命日に合わせて4月に「ゆらむろ忌」として講演会などを開いている。屏風についても「特別なタイミングで皆さんにお披露目することが出来たら」と話している。
グループごとに話し合う参加者ら

新図書館へ意見交換 市民ら80人が参加

 横浜市が建設を目指している新しい図書館の整備へ向け、市民の意見交換を目的にしたワークショップが10月26日と29日に市役所で行われた。昨年度に策定された「横浜市図書館ビジョン」で明らかになった市内図書館の課題を踏まえ、新図書館の基本構想に市民意見を反映させることを目的に市教育委員会が実施した。

 ワークショップには市内在住、在勤、在学の10〜70代が集まり、2日間合計で約80人が意見交換した。最初に市職員が図書館ビジョンの策定など、これまでの経緯を説明。その後、参加者は約10人の5グループに分かれ、「どこの図書館が好きか」などの質問を交えながら自己紹介を行い、グループワークに入った。

 グループワークでは新図書館に欲しい機能などのアイデアを出し合った。全国の図書館の多様な「新しい機能」として、名古屋市立図書館のメタバース空間上仮想図書館、石川県立図書館の色や形の異なる席が配置された屋内広場、360度の円形書架となっているホールなどの紹介も行われた。

 市担当者によると、参加者からは長く滞在できる居心地の良さや、本がありながらイベント等その他の活動もできる図書館を希望する意見が多く出ていたという。寄せられた意見は新図書館の基本構想で一部公開し、構想自体にも意見を反映させる方針。

 今年度中に新しい図書館の設置場所が決まり、来年度以降に基本計画を策定し、設計、工事に着手していく予定。
駅前階段下のごみ拾いをする参加者

新子安駅前を清掃 自治会、企業、区が協力

 地域・企業・行政が連携する「新子安駅周辺美化推進GROUP」が発足し、11月5日にJR・京急新子安駅前で第1回クリーンアップキャンペーンを行った。

 同グループは、たばこのポイ捨てや受動喫煙防止の啓発、駅周辺の美化を目的に結成。構成メンバーは新子安地区連合自治会、東日本旅客鉄道(株)、京浜急行電鉄(株)、新子安駅周辺事業者18者、神奈川区役所。今後は年に4回のキャンペーンと、年に1回の全体会議を実施する計画だ。

 当日はメンバーら64人が参加。午前8時から1時間、駅周辺のごみ拾いや、ポイ捨て防止を呼びかける啓発ティッシュの配布などを行った。集まったごみは27・4kgに上った。

 同駅周辺では、以前階段下が喫煙場所となっていたが、登校中の小学生らが受動喫煙の被害を受けるとの住民の声を受け、昨年7月に閉鎖された経緯がある。

 新子安地区連合自治会の森田岩男会長は「(清掃活動は)本当は月に1回でも少ないくらい。地域全体で連携しながら継続していき、美しい新子安を次の世代のためにつくっていきたい」と述べた。次回のキャンペーンは2月を予定している。
クイズラリーを解く来館者

「市民スポーツの父」学ぶ 平沼記念体育館

 三ツ沢公園内にある横浜市平沼記念体育館で11月3日、展示室見学クイズラリーが行われた。

 同体育館は明治末期から昭和前半にかけてアマチュアスポーツの振興に力を尽くし「市民スポーツの父」として知られ、横浜市長や国会議員も歴任した平沼亮三(1879〜1959)の功績をたたえ、1970年に設立された。館内には平沼亮三が生前アマチュアスポーツ界に貢献した業績を示す貴重な資料を多数保存する展示室のほか、市街地を望む展望室も併設されている。

 同館では体育館の歴史や平沼氏の功績を知ってもらおうと、11月3日の文化の日にあわせ、展示室をめぐるクイズラリーを実施した。

 この日体育館で行われた横浜F・マリノスのサッカー教室後に見学した親子は「三ツ沢公園には来たことがあるが、体育館があるとは知らなかった」と話し、熱心に展示を眺めながらクイズの答えを探していた。
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講演の様子

犯罪予防活動部会 朝飛道場館長が講演 子どもへの指導題材に

 神奈川保護司会の犯罪予防活動部会は10月28日、平川町にある柔道場・朝飛道場の館長で慶應義塾大学體育會柔道部師範の朝飛大さんを講師に迎え、講演会を実施した。同会は地域の安全を向上させることや、犯罪者の更生を支える社会環境を整備することを目的とした部門。講演会は毎年この時期に実施している。

 今回のテーマは「子供の可能性」。当日は約35人の保護司や民生委員・児童委員などが訪れた。朝飛さんは長年の柔道講師としての経験を踏まえ、子どもたちへの接し方や指導の仕方、問題児との出会いから学んだことなどを、自身の体験を交えながら話した。朝飛さんは「言葉のかけ方一つで変わる。その子どもの良いところ、できることを積極的に見つけるべき」と話した。
元選手の内田智也さん(中央)と太田宏介さん(右)が参加

横浜FC 環境問題×サッカー教室 太田宏介さんら参加

 サッカーJリーグの横浜FCは11月3日、ニッパツ三ツ沢球技場で「サステナサッカー教室」を開催した。これは「YOKOHAMA スポーツ・レクリエーション フェスティバル2025」の一環として行われたもの。

 当日は、横浜FCのOBから元日本代表の太田宏介さんや、同クラブC.R.O(クラブリレーションズオフィサー)の内田智也さんも参加した。

自作ボールでピッチに

 集まった小学校3・4年生は、まず環境に配慮した組み立て式のサッカーボールを製作した。

 その後、Jリーグの試合も行われるピッチに移動。自分で作ったボールを使ってドリブルやパス体験をしたのち、最後は2チームに分かれてのミニゲームで汗を流した。

 サッカー教室の後には、気候変動問題を考える「サステナトーク」も実施。地球温暖化などの影響で「将来、外でサッカーができなくなるかもしれない」といった課題提起を受け、子どもたちは「ごみを拾う」「ごはんを残さず食べる」など、自分たちが行動できるアクションを考えた。

 Jリーグの気候アクションアンバサダーも務める内田さんは「活動を通じて、自分に何ができるかを一人ひとりが考える良い機会になってほしい」と話した。

(写真はいずれも横浜FC提供)
発表会に登場した芦田さんと筒井会長、マスコットのトゥンクトゥンク

グリーンエクスポ 出展概要を初公表 500日前発表会で

 旧上瀬谷通信施設(旭区、瀬谷区)で2027年3月19日に開幕する「GREEN×EXPO 2027」。開催500日前(11月4日)に合わせた発表会が10月29日に東京国際フォーラムで開かれ、「Village(ヴィレッジ)出展」や「花・緑出展」の概要が初公表された。

 企業や市民などが屋外空間や展示施設で、独自の体験・コンテンツを提供するヴィレッジ出展。この日は、大阪・関西万博の大屋根リングの木材を利用する(仮称)KAJIMA TREE(鹿島建設(株))、未来の都市化と自然との共生を考える三菱みんなの未来館(三菱グループ)など8者の概要が発表された。

 「花・緑出展」は会場でしか見られない庭園や花壇、新品種・希少種などを楽しめるもの。5者の発表があり、東北6県の形の庭園(日本造園建設業協会東北総支部)、花屋日本一を決めるジャパンカップの開催(JFTD花キューピット)などが計画されていることが明らかになった。

 発表会には公式アンバサダーの芦田愛菜さん、GREEN×EXPO協会の筒井義信会長、公式マスコットのトゥンクトゥンクなども登壇。芦田さんは「グリーンエクスポのシルエットがどんどん浮かんできて、すごく楽しみになってきました。早く全貌が見たいです」と期待を寄せた。

ボランティア募集も

 会場内の花壇などの見どころを紹介する「花・緑ガイドボランティア」を、200人ほど募ることも発表された。募集期間は11月17日(月)〜12月22日(月)午後5時。対象など詳細はホームページ(EXPOボランティアで検索)、または【電話】0120・878・950。
1グループ貸切でゆったり過ごせる

快適な空間で競馬を楽しもう ウインズ横浜 プライベートエリアに招待 11月21日(金)まで応募受付中

 ウインズ横浜内に12月までの期間限定で「プライベートエリア」がオープン。応募者の中から抽選で、1日1組を招待する。現在11月29日・30日・12月6日・7日・13日・14日(GI開催週)の応募を11月21日(金)まで受け付けている。

 広々としたプライベート空間で、レース実況とオッズ用モニター、馬券購入機を揃えている。アルコールなど飲食の持ち込みも自由で、グループみんなでわいわい楽しめる。冷蔵庫や電子レンジ、ポットも完備。競馬専門紙、スポーツ紙も数部用意されており、至れり尽くせりの内容だ。

 4〜6人のグループ(参加者全員20歳以上)で参加。当日利用前に当UMACA会員(入会金・年会費永年無料)の登録が必要。応募は専用サイト(https://rarea.events/event/203639)から。
イベントのチラシ

Z世代へ食体験講座 孤食減らし交流図る

 「Z世代」と呼ばれる若者世代の孤食を減らすことを目的とした食の体験講座「食を通じたつながりづくり」が、11月30日(日)に神大寺地区センターで開催される。主催は神奈川区地域づくり大学校の受講生らによる「街の保健室」。

 当日は、丸ごとチキンを解体・調理・実食する体験を通じて、参加者同士の交流を図る。時間は午前11時30分から午後4時30分までで、食後は自由解散。

 対象は区内在住の13歳から30歳。定員は先着15人。参加費は300円。持ち物はエプロン、マスク、飲み物。申し込みは11月21日(金)までに専用フォーム(https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScfdFP2NnRYIpK2kNnh8EIbGVsUNzHjX0I9SX5Dp2BAxxaGrA/viewform)から。問い合わせは同団体【メール】machi.hokenshitsu5050@gmail.comへ。
区役所地下1階で開催

かながわ野菜市 11月13日、区役所本館で

 神奈川区役所は11月13日(木)、「かながわ野菜市」を開催する。会場は区役所本館地下1階の機能訓練室。時間は午前11時30分から午後1時30分まで(売り切れ次第終了)。JA横浜メルカートかながわと、神奈川区食生活等改善推進員会(ヘルスメイト)が協力する。

 当日は、区内の畑で採れた新鮮な野菜や花苗を販売する。購入者先着150人には、繰り返し使うことができてエコな「みつろうラップ」が進呈される。

 会場ではこのほか農家による花の育て方相談や、ヘルスメイトによる野菜摂取量チェックコーナーも設けられる。来場の際はマイバッグの持参を呼びかけている。

 詳細は区役所区政推進課【電話】045・411・7027へ。
過去に行われた地域感謝祭

乗馬体験、キッチンカーなど見所満載 11月15日に神奈川区片倉で

 さまざまな企画を盛り込んだ「第9回地域感謝祭」が11月15日(土)、株式会社通信設備エンジニアリング=横浜市神奈川区片倉5の2の32=で行われる。午前10時30分から午後2時30分まで。参加費無料。

 同社は、防犯カメラなどの施工・保守・メンテナンスを手掛ける。2013年から地域感謝祭を敷地内で開催し、住民との交流を深めている。

 今年は子ども限定(体重30kgまで、午前11時〜午後1時)の乗馬体験会が開かれるほか、出来たての料理を提供するキッチンカーや片倉うさぎ山プレイパークのブースなどが登場。健康増進を図る企画も行われる。詳細は同社【電話】045・413・3811へ。
配布されるチラシ

旭化成ホームズと三井住友信託銀行、横浜市消防局と連携で火災予防啓発 チラシ作成、戸別訪問で配布

 旭化成ホームズと三井住友信託銀行が横浜市消防局と連携して火災予防を呼びかけるチラシを作成し、両社が顧客を戸別訪問する際などに配布することが11月7日に発表された。

 2社が市に対し、防火・防災の市民啓発に関する連携を提案して実現。チラシには、消防局が行っている防災士が各家庭を訪れ、防火・防災についてアドバイスをする「訪問防災」が紹介されている。

 消防局は訪問防災の認知度向上が課題だと感じていた。そこに業務で戸別訪問を行う2社から提案があり、チラシ作成と配布の話が進んだ。

 チラシには住宅火災を防ぐポイントが書かれており、裏面には2社の広告も掲載されている。2社は合計で約7千世帯へ戸別訪問を行い、チラシを配布。消防局を含めた3者で合計3万枚を配布する予定だ。

 訪問防災に関する問い合わせは各消防署へ。

マリノスも

 消防局は横浜F・マリノスとも連携し、協働で作った「防火啓発ステッカー」と「あんしん救急啓発ステッカー」を11月9日から来年3月7日まで、消防車両216台と救急車両111台に取り付ける。すでに港北消防署では取り組みが始まっている。
横浜市役所(資料写真)

横浜市、職員のわいせつ事案は原則「免職」に 懲戒処分を厳格化

 横浜市は11月から、職員の懲戒処分の標準例を改正し、わいせつ事案に対する処分を厳格化した。

 改正では、職員による「淫行」「痴漢行為」「盗撮行為」の処分を「免職」のみにした。従来は「不同意わいせつ」だけが免職で、淫行が免職または停職、痴漢行為と盗撮行為が免職、停職または減給とされていたが、これらを最も重い免職に統一した。

 また、「その他わいせつな行為」も従来の免職、停職、減給または戒告から免職、停職または減給に改め、最も軽い戒告処分を除外した。

 市は改正の理由について、社会情勢が変化していることを挙げている。

 11月5日の記者会見で山中竹春市長は「市民の信頼を損なうわいせつ行為に対して、より厳格に対応する姿勢を改めて明確にすることで、再発防止につなげたい」と述べた。
鮮やかな生花を前に談笑

地域カフェで一杯 #5 青空サロン

 神奈川区内には様々な団体が運営する「地域カフェ」--住民同士のコミュニケーションの場があります。本紙記者が一杯頂きながらお話をお聞きします。



 菅田町にある(株)佐藤造園で「青空サロン」が月に一度開かれている。毎回近くの造園業者から生花が集められ、食卓を華やかに彩る。

 この日の野菜たちは全て近隣の畑から採れたものや持ち寄りのもの。冬は豚汁、正月はぜんざいを出す予定だそう。「気軽に来てください」と佐藤造園の佐藤幸一さん。