金沢区・磯子区版【11月20日(木)号】
シドモア桜の木と並ぶ黒羽根所長、高橋区長、梅本代表理事、原会長(左から)

堀割川沿いに再び桜を 磯子区初、桟橋前に植樹

 磯子区の親水施設「堀割川いそご桟橋」前の広場に11月6日、「シドモア桜」の苗木が植樹された。堀割川はかつて桜の名所だったことから、高橋功区長は「皆さんと見守りながら、花が咲く時を楽しみにしたい」と話す。

 植樹は「GREEN×EXPO 2027」の開催500日前を記念して行われたもの。苗木は横浜市内外各地で植樹を進める「シドモア桜の会 横浜」から寄贈され、高橋区長や同会の梅本千晶代表理事、磯子土木事務所の黒羽根能生所長、堀割川魅力づくり実行委員会の原国晃会長らが植樹式に出席した。

 シドモア桜は「日米友好の象徴」と呼ばれ、アメリカ・ワシントンから横浜に里帰りした桜から生まれた。金沢区では昨年、能見堂緑地の不動池前に植樹されたが、磯子区内での植樹は初めてとなった。

 明治時代初期に作られた人工運河である堀割川は、かつて川の両岸に桜の木が並び、絵はがきにもなる市内有数の桜の名所だったという。現在も桟橋向かいの農林水産省動物検疫所の敷地に桜の木が残るが、よう壁などがあることで川沿いの桜はなくなり、新たな木を植えることも困難な状況だった。

 しかし、2022年に堀割川いそご桟橋が完成。桟橋前には広場も整備されたことで、新たな桜の植樹が実現した。今後は区やハマロードサポーターでもある堀割川魅力づくり実行委員会のメンバーらが、手入れを行っていく。

 花が咲くのは2年後の予定。植樹された苗木を見て同会の原会長は「以前から桜を植えたかったので、桟橋ができたことで念願が叶った。花が咲くのを楽しみにしている」と話した。

23日にイベント

 同会は11月23日(日)、堀割川沿いの農林水産省動物検疫所でイベント「堀割川の日」を開催する。午前10時から午後3時まで。雨天中止。

 焼きそばや焼き鳥などの模擬店が並ぶほか、バルーンアート、屋外ライブなども実施される。約30分川を巡るパワーボート乗船体験は、小学生500円、中学生以上1000円。今回は初めて「よこはま運河チャレンジ」と連携し、元町中華街方面などへのクルーズもある。(問)同会(原会長)【電話】090・7268・2613
市医療安全相談窓口に寄せられた相談内容分類

横浜市 医師・患者の隔たり解消へ 多世代へ情報発信

 横浜市は、市民が医療を身近に感じ、安心して医療従事者と話し合える社会の実現を目指し、このほど現役医師団体「やさしい医療のカタチ」と連携協定を締結した。トークイベントやブックフェアなどで情報を発信し、多角的な啓発活動を共同で展開していく。

 市医療局によると、市医療安全相談窓口に今年4月から9月末までに寄せられた相談件数1899件のうち、「医療従事者とのコミュニケーション」が663件と最多を占める(=グラフ)。相談内容は「医師にどう聞けばいいのかわからない」「自分の辛さが伝わっているのか不安」など患者が医師とのコミュニケーションにギャップを感じる声が多い。

 一方、同団体は「医師と患者の垣根をなくす」をテーマに医師4人を中心に2018年頃から「SNS医療のカタチ」として主にSNSで情報発信をしてきた。副会長の山本健人医師は、コミュニケーションギャップが原因で患者が医師との信頼関係を損なったり、治療がうまくいかないことが現場ではよくあると指摘。例えば、「セカンドオピニオン」は主治医とは別の医師に診断や治療方針について意見を求めることをいうが、そうした医療システムの知識がないために「診察も検査もしてもらえなかった」と不満に思う患者がいるなど、医療に対する「期待度」との間にギャップがあるという。

 同団体はSNSのユーザー層にはアプローチしやすいものの、高齢層への発信が難しいという課題があった。一方、市は広報紙などの広報手段があるが、若年層へのアプローチが課題だったため両者で連携することで、より幅広い年齢層に情報を発信し、「上手な医療のかかり方」についての啓発を進めていく。山本医師は「医学的に信頼できる情報を楽しくわかりやすく届けることで、よりよい治療を受けられるようにしたい」と語る。

 取り組みの一環として、市中央図書館でブックフェアを開催中。1月には市庁舎でトークイベントを開催する。市の担当者は「医療を身近に感じ、興味を持ってほしい」としている。

県仏教青年会創立50周年記念講演の実行委員長を務める 和田 弘雅さん 金沢区洲崎町在住 48歳

心休まる空間に

 ○…今年創立50周年の神奈川県仏教青年会の直前会長兼11月25日に開催する記念講演の実行委員長を務める。同会は災害救援などボランティア活動に熱意がある青年僧侶で発足。現在は50歳までの青年僧とOBら約200人で構成されている。記念事業のテーマは「継往開来」。「今まで積み重ねてきたものをしっかりと引き継ぎ、新たな道を切り拓く」という願いが込められている。

 ○…1499年に建立された龍華寺の長男に生まれ、2022年から第34世住職を務める。大道幼稚園、大道小学校を卒業。大正大学仏教学科に進学し、大学時代は映画研究サークルに所属。「映画を自分たちで撮ったり、主役もよく演じていました。今は坊主ですけど、当時はキムタクみたいなロン毛だったんですよ」とはにかむ。

 ○…近年、仏教界を取り巻く社会がめまぐるしく変化してきているといい、「僧侶を呼んで通夜や葬式をするのが当たり前でなくなるなど、お寺の存在意義が薄れかけている」と危惧する。だからこそ、「お釈迦様の教えなど本質的な部分は変えず、時代に合わせた柔軟な伝え方や僧侶の役割の多様化を考えることが青年僧侶には求められている」と話す。今回の講演では、青年僧が抱える不安や課題を共有しながら仏教や寺のあり方を考える。

 ○…ボタンや桜など花の寺として親しまれる同寺だが、特に好きなのはフジ。「毎日笑って過ごすのは難しいと思うが、お寺が心の休まる空間になれば」。インスタグラムで花の見ごろを発信するなど寺の魅力を伝える。趣味は映画やドラマ鑑賞で、韓国ドラマにはまる意外な一面も。金沢区佛教会の副会長、刑務所で受刑者と接する教誨師(きょうかいし)なども担いながら地域と仏教をつないでいく。

磯子区役所 階段上って健康に 横浜BC選手が登場

 磯子区総合庁舎内の階段に11月12日から、プロバスケットボールクラブの横浜ビー・コルセアーズ(横浜BC)所属選手のパネルなどが新たに登場した。

 磯子区は来庁者の健康づくりに役立ててもらおうと、庁舎内の階段を「いそご健康階段」と称して健康に関する情報などを掲示してきた。今回は区や区連合町内会と協定を結ぶ横浜BCが協力し、より一層の健康づくりの推進などのために企画。1階から7階までの階段の踊り場の壁に、磯子区出身のキング開選手ら7選手のパネルと、健康やスポーツに関する情報が掲出されている=写真。

 掲出期間は来年6月26日まで。パネルに登場する選手の背番号の合計を区役所6階地域振興課61番窓口で伝えると、先着100人にオリジナルステッカーをプレゼントする企画も行っている。

公演中の地震に備え 22日、磯子公会堂

 磯子公会堂は11月22日(土)、「避難訓練コンサート」を開催する。午後1時30分開演、3時30分終演予定。

 演奏を楽しみながら、コンサート中に地震が発生することを想定して身の安全を守る行動や備えを体験する。出演は横浜市消防音楽隊。体験後に磯子消防署から講評があり、演奏を再開する。

 入場無料。全席自由で、当日券50枚を当日1時から公会堂窓口で配布する。問い合わせは同館【電話】045・750・2520。
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【横浜市港南区で人気の幼稚園】親子で成長できる大谷幼稚園の未就園児クラス「ひよこ」の魅力とは?
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チラシを配る佐藤さん

県法人会連合会 「税の知識深めて」 上大岡で広報活動

 「税を考える週間」(11月11日〜17日)に合わせ、神奈川県法人会連合会(高橋伸昌会長=横浜中法人会会長)が12日、港南区の京急上大岡駅で広報活動を行った。

 法人会の認知度を上げながら、年末調整の周知や国税電子申告・納税システム「e─Tax」、キャッシュレス納付などについて知ってもらおうと企画した。

 改札口付近に県法連のほか、金沢・磯子・港南・南の4区を管轄する横浜南法人会(木田哲朗会長)の会員や芝税務署広報大使でタレントの佐藤なおみさん、tvk「猫のひたいほどワイド」でレポーターを務める大矢剛康さんらも加わり、チラシを配布した。

 高橋会長は「キャッシュレス納付はとても便利なので、税に関する知識を深めて使ってほしい」と述べた。また、同日、県法連は横須賀中央駅、鶴見駅でも広報活動を行った。
最優秀賞を受賞した平野さん(右)と福嶋会長

西金沢学園・平野さんが最優秀賞 中学生対象の建設ポスター

 一般社団法人横浜建設業協会(福嶋隆太郎会長)の「建設ポスターコンクール」表彰式が11月7日、神奈川県建設会館=中区=で開かれた。同コンクールは2017年から毎年行われており9回目。市内中学生を対象に、作品を募っている。挨拶に立った福嶋会長は「街の構造物を作る仕事に携わっている我々だが、人づくりも大切にしている。皆さんの建設業へのイメージが膨らめば嬉しいとの思いでコンクールを行っている」と話した。

 最優秀賞に輝いたのは義務教育学校西金沢学園8年の平野叶華さん。「建設業の方々が仕事を頑張ろうと思えるように、ホットな感じに仕上げた」と話した。

 そのほかの表彰式出席者は以下(敬称略)。▽会長賞=尾島未桜(義務教育学校西金沢学園9年)▽優秀賞=古田朱里(同9年)、北那月(十日市場中2年)▽特別賞=蒔田耶恵(義務教育学校西金沢学園9年)、大橋百花(同7年)、小林想(西中2年)、小林碧(大綱中1年)、多田真咲(十日市場中2年)
長谷川会長(右端)と4人の受賞者

優良従事者4人を表彰 磯子で「事業人のつどい」

 磯子事業会(長谷川浩正会長)は11月4日、(株)IHI横浜事業所=磯子区新中原町=のゲストハウスで「事業人のつどい」を開催した。

 磯子区を中心に93の法人・事業主が所属し、地域の発展に向けた活動に取り組んでいる同会が、会員相互の親睦などを目的に年に1回のペースで行っている行事。今回は会員や来賓含めて約50人が出席した。

 冒頭では優良従事者会長表彰を実施。佐藤耐さん((株)金剛コルメット製作所)、原下誠さん、稲垣亨輔さん、佐々木達弥さん(いずれも英エンジニアリング(株))の4人が表彰された。その後、区内のスポーツ振興を目的に磯子区スポーツ協会への助成金贈呈も行われ、長谷川会長から同協会の小坂恵美子会長へ目録が手渡された。

 続く講演会では、海上自衛隊南極観測船「しらせ」副艦長で2等海佐の小坂樹範氏が「『しらせ』の5ヶ月のミッション」と題し、国内の南極観測の歩みや過去の観測の様子などを語った。長谷川会長は「表彰を受けた方々をはじめ、今後も社会のため、会社のために頑張っていただき、磯子の地域の活性化につなげていければ」と話した。
海まちさんぽ冬号の表紙

海まちさんぽ 沿線ガイド配布 シーサイドライン各駅など

 シーサイドライン沿線ガイド「海まちさんぽ2025年冬号」がこのほど発行、シーサイドライン新杉田駅や並木中央駅、金沢八景駅などで配布されている。

 内容は、横浜シーサイドラインとJR東日本初コラボの「冬の横浜ベイエリアを巡るエキタグスタンプラリー」や、広場やコミュニティスペースもある大規模物流施設、沿線絶景スポット、グルメ、イベント情報、読者プレゼントなど。

 バックナンバーは沿線情報を紹介するウェブサイト「海まちさんぽ+」から見ることができる。

多様性について学ぶ 11月28日、いきいきセンター

 金沢区ボランティアセンターが主催する多様性を理解する講座「『色弱』とカラーユニバーサルデザイン」が11月28日(金)、いきいきセンター金沢=金沢区泥亀=で開催される。午前10時から11時30分。定員50人・先着順。参加無料。

 カラーユニバーサルデザイン機構の会員を講師に迎え、誰もが心地よく過ごせるように、多様性について学ぶ。問い合わせ・申し込みは金沢区社会福祉協議会金沢区ボランティアセンター【電話】045・784・2222。
ゲームスポーツで交流する高齢者

ゲームスポーツ 高齢者の「居場所増」に活用 市若手職員がトライアル

 横浜市は、高齢者の社会参加と生きがいづくりの促進に、コンピューターゲーム等を使った対戦をスポーツと捉える「ゲームスポーツ」の活用を始めている。ボッチャやゲートボールのように普及を目指し、誰もがいつでも集まれる居場所の増加につなげたい考えだ。

 市の若手職員のトライアル事業として始まった”ゲームスポーツでシニアを元気にするプロジェクト”の一環によるもので、福祉施設での体験出前講座の実施や機材貸出、イベント出展を通じ、昨年度の開始から延べ700人以上の高齢者が参加した。参加者はほぼ100%が「楽しかった」と答え、「若い頃を思い出した」「久しぶりに大きな声で笑った」といった声を寄せている。

 体験中は初対面同士がハイタッチし、会話が弾む光景が見られる他、耳の聞こえが悪い人や認知機能の低下がある人なども、参加者同士で自然とフォローし合い、助け合いながらゲームを楽しんでいる。多世代交流イベントではシニアとキッズが対等に対戦し、ゲームに世代の「ボーダー」はないと感じられたという。

 若手職員によるプロジェクトは、本務と並行して推進されてきた。体を使うゲームもあるため、安全面への配慮が不可欠と、職員自ら安全マニュアルを作成して施設へ周知。また、講師として現場に出向くことで、参加者の生の声を聞き、プロジェクトの改善に活かす有意義な経験を得たという。目指すのは、ゲームスポーツをボッチャやゲートボールのように、「高齢者を元気にするツール」として地域ケアプラザなどの福祉施設に普及させること。ゲーム機が1台あれば「誰でもできる」この方法を広め、各施設がレクリエーションとして取り入れることで「誰もがいつでも集まれる居場所」を作ることが最終目標だ。

 昨年度27施設で実施した出前講座に対し、今年度は機材貸出が8施設から16施設に増えるなど、施設側が主体的に取り入れる動きが加速している。担当職員は「シニア世代が新しいことにチャレンジする姿は、周りの人間も勇気をもらえる。この体験が次のチャレンジにつながり、アクティブな高齢者が増えていけばうれしい」と話す。
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横浜こどもホスピス 22・23日にうみそら写真展 演奏会やマルシェも

 横浜こどもホスピス「うみとそらのおうち」=金沢区六浦東=で11月22日(土)、23日(日)に「うみそら写真展2025」が開催される。22日は午後1時から4時、23日は午前10時から午後4時。

 同所が開所した11月21日にちなみ、今年も写真展を開催。地域・企業・ボランティアと共に築いた1年間の歩みを写真を通じて紹介する。今年は子どもたちが自宅や病院でつくった工作を持ち寄った作品展も同時に行われる。

 また22日にSwing for Kids(神奈川県立こども医療センター)、23日にランクリエ・アイネクライネ音楽隊(金沢子どもの夢プロジェクト)の演奏も予定。子どもたちのハンドメイド作品の販売や、ボランティア有志による出店も。「子どもたちの日常やこどもホスピスの活動を知ってもらえたら」と同所。問い合わせは【電話】045・353・3153(午前10時から午後5時、火曜日除く)。

世界の文化に触れる 30日、金沢公会堂

 金沢国際交流ラウンジは11月30日(日)、金沢公会堂で「第14回金沢ラウンジフェスティバル」を開催する。午後0時30分から4時まで。金沢区役所との共催。

 「世界と笑顔でつながろう」をテーマにした国際交流イベント。ステージではミャンマー楽器演奏や人形つかい、日本語のスピーチ、関東学院六浦中高吹奏楽部の演奏、日本の謡い、子どものダンスなど多彩なプログラムが予定されている。さらに、ラオス伝統織物の紹介、中南米の遊び・ピニャータ、書はがき作り、日本の遊びなどの体験もできる。先着20人限定で、浴衣試着体験もある。

 入場無料で申込不要。問い合わせは金沢国際交流ラウンジ【電話】045・786・0531。

「PIAフェスタ」が盛況 初企画のeスポーツなど

 金沢産業団地の秋まつり「PIAフェスタ」が、11月7日・8日に横浜市金沢産業振興センターで開かれた。初企画のeスポーツ、歌やダンスのステージ、フリーマーケットなどが行われ、多くの人で会場がにぎわった=写真。
11月9日に加入後初のスタメン出場をした谷口光貴選手(C)B―CORSAIRS

横浜ビー・コルセアーズ 12月のホーム戦に招待

 横浜市を拠点とするプロバスケットボールB1リーグの横浜ビー・コルセアーズは、12月に開催するホームゲームに抽選で読者を招待する。

 対象は横浜国際プール=都筑区=で行う4試合で、相手は大阪エヴェッサとアルティーリ千葉。席種は各試合2階自由席で、各日20組40人を招待する。抽選に外れた場合も、優待価格で観戦が可能。申し込み締め切りは11月30日(日)。詳細や申し込みは、専用フォームから(公式LINEが未登録、またはブロックされている場合は、登録もしくはブロック解除を行った上で二次元コードの読み取りを)。
神奈川文化賞と未来賞、スポーツ賞の受賞者ら

神奈川文化賞 声優・野沢雅子さんら4人 未来賞は2人

 神奈川の文化の向上発展に尽力した人を県などが表彰する「神奈川文化賞」の贈呈式が11月3日、県立音楽堂=西区=で行われた。同賞は県と神奈川新聞社が共同で主催し、今年度で74回目。

 今年度は社会学者の江原由美子さん(73)=横浜市=、美術評論家の酒井忠康さん(84)=逗子市=、コーエーテクモホールディングス代表取締役会長の襟川陽一さん(75)、声優の野沢雅子さん(89)=横浜市=の4人が受賞した。今後の活躍が期待される若い世代に贈られる「神奈川文化賞未来賞」には、小説家の辻堂ゆめさん(32)と脚本家・小説家の吉田恵里香さん(37)の2人が選ばれた。

 アニメ「ドラゴンボール」の孫悟空の声などで知られる野沢さんは、約40年前から横浜市内で暮らしている。贈呈式は欠席したが、ビデオメッセージを寄せ、「たくさんの縁に恵まれた。支えてくれた人に感謝したい」と語った。

 同時に「神奈川スポーツ賞」の贈呈式もあり、車いすバスケットボールチーム「神奈川VANGUARDS」=藤沢市=、国民スポーツ大会スポーツクライミング競技少年男子神奈川県チーム、湘南工科大学附属高等学校テニス部男子団体チーム=藤沢市=、桐蔭学園高等学校ラグビー部=横浜市=、横浜高等学校硬式野球部=横浜市=が選ばれた。
賞状や作品を持つ受賞者ら

横浜南法人会が「税の絵はがき」25点を表彰 金沢・磯子・南・港南4区から1000通以上の応募

 公益社団法人横浜南法人会(木田哲朗会長)女性部会の「税に関する絵はがきコンクール」表彰式が11月14日、横浜南法人会研修室で開かれた。

 児童が税について考え、税の役割などを理解してもらうことが目的で、今回で13回目を迎えたコンクール。今年は金沢、磯子、南、港南の4区内46小学校から1032通の応募があり、横浜南法人会長賞は大塚梨桜さん(藤の木小・南区)が受賞した。また、横浜南法人会女性部会長賞に芳須翠さん(関東学院六浦小・金沢区)、横浜南税務署長賞に飯沼侑生さん(能見台小・金沢区)が選ばれ、そのほか22人が優秀賞を受賞した。優秀賞受賞者は次の通り(順不同、敬称略)▽高橋蒼唯(井土ケ谷小)、川崎灯里、櫻木谷結衣(ともに太田小)、佐藤世莉(永田小)、岡本梨花、豊泉寧々、梅原千晴(ともに藤の木小)、勝田珠央、石井楓、福士紗菜(ともに別所小)、志井詩、中村佳歩、和田茉央(ともに南小)、伊藤遥花(南太田小)、桑原さらん、盛田夢歩(ともに芹が谷小)、徳納優宇(野庭すずかけ小)、一瀬爽矢(杉田小)、吉田渚(滝頭小)、尾形柊斗(梅林小)、内山桃花(洋光台第二小)、佐貫藍子(関東学院六浦小)

インフルエンザ感染拡大で横浜市内に警報

 横浜市は11月12日、インフルエンザ流行警報を発令した。

 市の感染症発生動向調査によると、11月3日から9日までの1週間で、市内の定点医療機関あたりの患者報告数が35・99人となり、警報発令の目安となる30人を超えた。10月13日から19日の週は5・38人で、3週間で約7倍に急増している。

 年齢別では15歳未満が全体の75・6%を占めており、子どもを中心に感染が拡大している。小学校を中心に学級閉鎖は78施設となり、患者数は2068人に達している。区別では、都筑区が72・00人で最多。保土ケ谷区の54・00人、鶴見区の42・00人と続く。最少は中区の9・50人。

 市は咳エチケットや手洗い、十分な休養とバランスの良い食事などを呼びかけている。重症化予防のためのワクチン接種も推奨し、高齢者向けの予防接種を12月末まで行っている。
表彰式に参加した受賞者たち

横浜南間税会が「税の標語」で児童生徒10人を表彰 金沢・磯子・南・港南の4区から855点の応募

 消費税などの間接税の正しいあり方を考える横浜南間税会(山岸幹夫会長)は11月12 日、「税の標語」の表彰式を横浜南税務署で開催した。

 標語は小中学生を対象に、税について考えてもらおうと毎年募集しているもの。今回は金沢・磯子・南・港南の4区内の24校から総数855点の応募があり、横浜南税務署長賞に金澤慶さん(朝比奈小・金沢区)の作品「税でまもろう命とくらし 未来へつなぐ希望の夢」が選ばれた。

 その他の受賞者は以下の通り(敬称略)。▽横浜南間税会長賞/浅葉美玲亜(大道中)、池谷泰芯(下永谷小)、久貝陽瑠(高舟台小)、高橋遥乃(井土ケ谷小)、行方裕志朗(屏風浦小)、丸吉葵(港南台第一小)、御厨瑛駿(藤の木小)、森一津花(別所小)、田中咲良(六浦小)

Aozora Factory ものづくり体験しよう 11月22日、金沢区の泥亀公園で

 ものづくりを体験できる親子向けワークショップイベント「Aozora Factory」が11月22日(土)、金沢区の泥亀公園(金沢区役所隣)で開催される。午前10時から午後2時。参加無料。荒天中止。23のブースが出展予定で、各ブース先着順。申し込み不要。

 「青空工場であいましょう」を合言葉に、企業・大学・行政が連携し地域密着のものづくり体験イベントを開催し、今年で12回目。1300以上の会社や事業所が集積する金沢区臨海部にある産業エリア「LINKAI横浜金沢」の魅力発信を目的にしている。

 ボルトを使用したキーホルダーやステレンスのストロー、廃棄される予定だった竹を使ったスピーカーなど様々なものづくりを体験できる。問い合わせは事務局(株式会社ヨコハマ機工内)【電話】045・784・2626。

金沢区の能見台駅前商店会周辺で、11月16日にスタンプラリー 「子どもまつり」、5カ所以上巡ると先着で景品

 金沢区の能見台駅前商店会周辺で11月16日(日)、「油原興業 子どもまつり@さくらの木」が開催される。午前10時から午後4時まで。

 町屋町の(株)油原興業が、地域の子どもたちのために企画するイベント。当日はスタンプラリーを行い、スタンプを5個以上集めると菓子とジュースがプレゼントされる。スタート・ゴール地点は、児童福祉施設「こども家庭支援センターさくらの木」。スタンプラリーのスポットは、沖縄料理・島酒場がらくた、空、カフェレストラン コルティヴァーレ、栄屋能見台店、鯛の王様、酒とワインの創作料理店SOIA 伝、フレンチ食堂翠藍朱。景品は100人限定。一般社団法人Kyu-inによるミニイベント「『さつまいモンブラン』を食べよう」(先着50人)も予定されている。

 詳細は油原興業のインスタグラムアカウントから。
2人組の犯人役とレジで対応するスタッフ(左)

磯子区のコンビニで強盗に備えて訓練 磯子警察署と連携、特殊詐欺被害への対策も

 磯子区のコンビニエンスストア「セブンイレブン横浜磯子森5丁目店」で11月11日、防犯訓練が実施された。

 磯子警察署と神奈川県コンビニエンスストア防犯対策協議会が連携した取り組みで、同店や近隣店舗などから約15人が参加。強盗対策訓練と特殊詐欺被害を防ぐための模擬演習、カラーボールの投てき実演を行った。

 強盗訓練は、2人組の犯人が店内に押し入ってレジで現金を要求する想定で実施。スタッフがレジでの対応後に110番通報を行い、店舗入口での鑑識作業なども実演された。同署の担当者は「まずは身を守り、犯人の特徴を覚えたり、痕跡が消えないように気を付けてもらえたら」と講評。特殊詐欺被害への抑止に向けては「高齢者が電子マネーを購入しようとしたら、詐欺と疑って」と参加者たちへ注意喚起した。
パープルにライトアップされた市庁舎

パープルとオレンジの光で訴え 横浜市、DV・児童虐待の根絶へ啓発

 横浜市は国が定める「女性に対する暴力をなくす運動」(11月12日〜25日)と「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」(11月)に合わせ、各所でライトアップなどの啓発活動を行っている。

 市庁舎のライトアップは11月3日に開始。16日までの午後5時から10時まで、北仲通側が女性に対する暴力をなくす運動のシンボルカラーであるパープル、桜木町駅側が児童虐待防止推進カラーのオレンジに点灯している。よこはまコスモワールドの大観覧車は、25日の午後4時から午前0時までパープルに輝く。青葉区の男女共同参画センター横浜北は、11月末まで連日、午後5時30分から9時まで、パープルのライトアップを行う。

 18区役所では、啓発リーフレットやDV相談支援センターに関する情報カードを配布し、タペストリーやパネルを展示している。ほかに、市営地下鉄やバスなどで啓発動画を放映。児童虐待防止では、26日に「こども虐待防止市民サポーター講座」の基礎編を開催するほか、親子心中防止に関する啓発動画を12月1日に市公式YouTubeに掲載する予定だ。