神奈川区版【11月27日(木)号】
挨拶する岐部実行委員長

区制100周年へ実行委発足 事業テーマなど決定

 2027年の神奈川区制100周年に向けて、記念事業実行委員会の初会合が11月18日に行われた。役員の選出や各部会の構成のほか、記念事業のテーマが決定し、2年後に向けた事業が本格的にスタートした。

 実行委は、区内の各地区連合町内会自治会や関係団体、教育機関、地元スポーツチームなど65団体で構成。委員長には神奈川区連合町内会自治会の岐部文明会長が選ばれた。組織体制は90周年時を踏襲し、記念式典の企画等に関わる「式典部会」、記念事業の企画・実施を行う「事業部会」、情報発信を担う「広報・PR部会」の各部会が設置された。今後、各部会で具体的な検討を進める。

3つのテーマが決定

 初会合では事業の核となる「100周年記念事業テーマ」が決定した。「地域の魅力と誇りを再確認する」「人と人とのつながりを育む」「次の100年に向けて未来への希望を紡ぐ」の3つ。

 策定にあたっては区役所が今夏に区民アンケートを行ったほか、区内の団体にヒアリングを実施。地域の価値の再確認や地域のつながり、区の良さの継承といった意見が聞かれたことから、これら3つの要素を取り入れた事業を今後進めていく。

 また、岩崎学園情報科学専門学校=鶴屋町=の学生協力のもと、機運醸成を目的とした記念ロゴを制定することも決まった。今後候補作品が公表され、区民投票を経て採用作品を決定する。

 100周年に向けた本格始動にあたり、岐部実行委員長は「これまでの歴史に基づいた神奈川区の良さを取り入れながら、100周年を祝っていけたら」と話した。

前回は羽生さんも

 神奈川区は横浜市の区制施行にともない、1927年10月1日に誕生した。2年後には鶴見、保土ケ谷、中、磯子の各区とともに100周年を迎える。

 区制90周年の際は、旧神奈川スケートリンクを一時期練習拠点にしていた縁から、フィギュアスケートの羽生結弦さんによる子どもスケート教室を記念事業として開催。そのほか、「健康みち神奈川区ルート」の案内サインなどを設置。記念式典では区内の小中学生による「10年後の神奈川区に向けたメッセージ」が披露された。
首都高沿いの旧東海道を虚無僧姿で歩く面々

本覚寺ゆかりの寺 虚無僧行列を挙行 記念碑設置25周年で

 かつて高島台にあった「虚無僧(こむそう)寺」西向寺を後世に伝える碑がある本覚寺で11月23日、「虚無僧追善供養尺八献奏大会」が開かれた。これに合わせて同日の朝、西向寺奉賛会による虚無僧姿での練り歩きも10年ぶりに周辺で行われ、尺八の音が地域に響き渡った。

 西向寺は江戸時代初め1617(元和3)年、現在のJRや京急の線路がある付近の本覚寺南隣地に創建された。

 虚無僧は禅宗の一派・普化宗(ふけしゅう)の修行僧。剃髪をしない半僧半俗の虚無僧は、江戸時代には、改易で行き場をなくした武士の行き着く姿でもあったと言われる。深編み笠を被り尺八を吹いて托鉢をする彼らによって、尺八の文化や技術が全国へ伝承されていった。

 西向寺は1871(明治4)年に廃寺となったが、菩提寺であった本覚寺には住職の墓碑、文献など西向寺の存在を伝える文化財が残されている。

 その歴史を伝えようと、尺八愛好家メンバーによる西向寺奉賛会(渡邊照洞代表)や全国組織の虚無僧研究会、本覚寺や縁寺の宗興寺=幸ケ谷=の協力により、2000年に「西向寺虚無僧之碑」が本覚寺境内に建立された。

 以来、奉賛会では尺八文化を後世に伝えようと本覚寺で定期的に献奏会を行っているほか、5年に一度、虚無僧姿での練り歩きも実施している。5年前はコロナ禍で開催を見送ったため、今回は碑の建立から25周年を記念し、10年ぶりの実施となった。

尺八の音色、旧東海道に

 当日、奉賛会の会員8人は朝8時半に本覚寺を出発。「調子」と呼ばれる尺八の曲などを奏でながら約1時間かけて旧東海道沿いを歩き、宗興寺を経由して地域を一周した。

 沿道では珍しい光景に写真を撮る人や、合掌する人の姿も見られた。近隣に住む女性は「虚無僧といえば時代劇の悪者のイメージがありましたが、実際に見ると良いものですね」と話した。

 練り歩きを終えて渡邊さんは「地域にこの音色を届けることが出来てよかった」と振り返った。

母校で行われた「浦小タートルズフェスティバル」で歌唱したシンガーの MOMOさん(本名:深田桃世) 西大口在住 51歳

母の言葉を道標に

 ○…母校・浦島小学校で開催された「タートルズフェスティバル」のステージに3年連続で立った。校庭の「かめのこすべり台」で遊んだ懐かしい学び舎で歌えたことに「言葉に出来ないほど最高の思いです」と喜びを噛み締める。出演のきっかけは、生前の母が繋いでくれた地域との縁。ステージにはいつも一番のファンだった母の写真と共に立ち「歌い続けてほしい、辞めないでほしい」という遺言のような願いを胸に、万感の思いを込めマイクを握った。

 ○…音楽の原点は浦島中学校の文化祭。当初はキーボードだったが先輩に「ボーカルをやった方がいい」と勧められ転向した。高校卒業後はレゲエの道へ進み、「MOMO」としてCDデビューも果たす。クラブやイベントで歌い続けてきたが、出産を機に一度は音楽から離れた。そんな時、友人が「歌わなきゃダメだよ」と強く背中を押してくれた。その一言で復帰し、気づけばデビューから30年を超えた。

 ○…現在は関内でボイストレーナーとして指導にもあたる。「うがいの時は声帯が閉じている」「あくびの時は喉が開いている」など、日常動作に例える指導を心掛ける。白幡八幡神社の祭礼や、母が入所していた新子安の介護施設での定期ライブも続けている。「施設のお父さんたちが涙を流して喜んでくださる姿を見ると、逆に私が励まされます」。自身の歌声が誰かの活力になること、それが今の原動力となっている。

 ○…思春期を迎えた中3の息子とは洋楽を教え合ったり、大好きな『鬼滅の刃』を見て「涙活」をしたりと、家庭では母の顔ものぞく。目標は書き留めた詩でもう一つオリジナル曲を作ること。母への誓いを胸にこれからも歌声を響かせる。

プロレスリング・ノア 11月29日に横浜ラジアントホール大会 10組20人を招待

 プロレス団体「プロレスリング・ノア」が11月29日(土)午後4時30分から、横浜ラジアントホール=中区長者町=で大会を行う。

 同大会に読者10組20人を招待。メールに住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、件名を「NOAHラジアント」として編集室(yoko-d@townnews.co.jp)まで。27日(木)到着分まで有効。当選者には28日(金)にメールで連絡。大会の詳細は団体のサイト(https://www.noah.co.jp/)で確認できる。

指定都市市長会が「特別市」へ条文案 山中市長「機運高まっている」

 政令指定都市(政令市)の市長でつくる指定都市市長会が11月17日に「特別市(特別自治市)」構想の法制化に向けた条文案を公表した。

 特別市は、政令市が都道府県から独立し、行政サービスを一括して担う制度。横浜市など、多くの政令市が導入を主張しているが、実現には法改正が必要となる。

 指定都市市長会は、議論を前に進めるために、条文案をまとめた。この中に特別市への移行要件に住民投票を行うことなどが盛り込まれた。

 条文案が示されたことを受けて、横浜市の山中竹春市長は21日の定例会見で「(市長)就任時に比べて、特別市に関する機運は高まってきたと思う」と述べ、「都構想が議論される中、特別市という二重行政の解消の仕方があることが多く知られるようになった。地方自治のあり方や大都市の役割について、国全体で議論が進んでいく契機になると考えている」と世論の高まりと議論の進展に期待した。

リーフで給電クリスマスツリー

クリスマスシーズンが近づき、あちらこちらでイルミネーションが見られるように。日産自動車横浜工場=宝町=では、ゲストホールに展示されている電気自動車「リーフ」に貯めた電力を供給したツリーがお目見えした。「12月7日の日産車フェアなど、イベントでお越しいただいた際にぜひご覧ください」と担当者。
実証実験当日の様子=主催者提供

六角橋商店街 歩行者天国を初実験 学生、企業などが協力

 旧綱島街道にあたる六角橋商店街大通りの一部で11月16日の正午から午後4時まで、「Qツナ歩行者天国実証実験」が行われた。「Qツナ」とは今回のプロジェクトメンバーが付けた旧綱島街道の愛称。六角橋交差点の商店街入口から横浜六角橋郵便局手前までの約150mで車を止める事により起こる人流変化を記録する目的で行われた。

 主催は六角橋商店街まちづくり検討会。(株)山手総合計画研究所、神奈川大学建築学部まち再生コース上野研究室、地域住民の協力のもと初めての試みとして行われた。

来街者の行動調査

 日常的に交通量が多く人と車が混在している旧綱島街道を歩行者天国にするとどのような変化が起きるか、という社会実験として実施。滞在しやすくするための仕掛けとして長机、イス、風船、人工芝などが並べられた。また、来街者の行動や滞留時間などについてのアンケートを実施した。今後の実施についてはアンケート結果や警備費用などを踏まえ検討していくという。

羽沢でフレイル予防体験 ハザール3階で28日

 羽沢横浜国大駅に隣接するハザール3階「YNU BASE HAZAWA(ワイエヌユーベース ハザワ)」で11月28日(金)、「フレイル予防体験会」が開催される。午前10時30分から午後0時30分まで。

 主催は横浜国立大学地域連携推進機構と神奈川区高齢・障害支援課。フレイルとは「健康」と「要介護」の中間の状態。早く気づいて予防することで状態の維持・改善が期待できる。

 体験会では、最新技術を使った転倒リスクの測定や、専用機器に手のひらを乗せるだけで野菜摂取量がわかる「ベジチェック」、握力測定が受けられる。フレイルに関するアドバイスやリーフレットも用意されている。

 参加は無料で、当日直接会場へ。神奈川区役所高齢・障害支援課 高齢者支援担当【電話】045・411・7110。

地元の食品サンプル作り 「あけ/たて」で29日

 六角橋商店街にある雑貨と貸しスペースの店「switch box あけ/たて」で11月29日(土)、地元店人気メニューの食品サンプル制作体験会が開催される。午後1時30分からと3時からで、定員は各回4人。

太巻と豆乳プリン

 同イベントは5年前から実施しており、今回作れるメニューは六角橋商店街の鮮魚店「魚大」の太巻マグネットと、かき氷で有名な洋菓子店「菓子工房雫」の豆乳プリンメモスタンド。講師は横浜市を中心に活動する食品サンプル作家「つじやよ」さん。制作費は2500円。絵具や接着剤を使用するため、汚れても良い服装またはエプロンの持参推奨。

 申込みは「あけ/たて」((営)水曜日から日曜日の午後1時〜6時)へ名前、参加人数、希望時間、連絡先を伝える。【電話】045・402・1215【メール】aketate0320@gmail.com
輪投げに挑戦する園児と見守る神奈川小児童たち

神奈川小で園児と交流 射的や輪投げなど

 神奈川小学校で11月5日、地域の住民、保育園児、小学生の交流イベント「SUN STAR FESTIVAL」が実施された。地域の高齢者と小学生、保育園児の交流を目的として主に民生委員が企画し、昨年から続いている。

 当日は同校体育館に同校6年2組の23人による射的、昔遊び、輪投げなど6つのブースと、民生委員によるおもちゃくじのブースが用意された。

 白百合乳児保育園、第二白百合乳児保育園、きゃんばす東神奈川保育園の園児27人は、小学生や地域の人々に遊びを教えてもらいながら各ブースを楽しんでいた。
発足式に参加したキリンやブルワリー関係者ら

横浜をビールで盛り上げ キリンと醸造所らが協力

 横浜を発祥とするキリンビール(株)が市内のブルワリー(醸造所)らと横浜のクラフトビールを盛り上げるための新組織「Yokohama クラフトビールアソシエーション」を立ち上げ、11月13日に生麦の横浜工場で発足式が行われた。

 小規模な醸造所が職人のこだわりや個性を反映させて造る多様なクラフトビール。横浜には現在17のブルワリーがあり、全国でも有数。また、キリンビールもクラフトビール造りに力を入れている。

 今回の新組織は「クラフトビールと言えば横浜!と言われる街をつくる」をビジョンに、同社や市内11のブルワリーに横浜市や市観光協会、商工会議所などが協力。互いに切磋琢磨しながら、市内クラフトビールの認知向上やコラボ商品の開発、イベントでの情報発信などを目指していく。神奈川区内からは、浦島町にある醸造所「浦島ブルワリー」が参画している。

 発足式には、同社クラフトビール事業部の大谷哲司部長や(株)横浜ビール醸造所の高橋智己代表らが参加。「クラフトビールを片手に、横浜の景観や文化を楽しんでもらえる景色を作っていきたい」と思いを語った。
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神奈川学園 「さくらハーモニー」 公演 結成20周年を記念

 神奈川学園=沢渡=のPTA会員と神陵会(卒業生保護者)会員による混声合唱団「さくらハーモニー」が12月6日(土)、創立20周年記念公演を同学園内にある100周年記念ホールで開催する。午後1時開演(開場は30分前)。

 2005年に発足し、現在は月2回の練習を重ねるほか、近郊のデイケア施設への訪問などもしている同団。当日は指導者の中山三千代氏指揮のもと、「瑠璃色の地球」や「故郷」などを披露する予定。特別ゲストとして横浜市消防音楽隊や同学園コーラス部OG合唱団「Fate dei Fiori」も出演し、節目の年を祝う。

 入場無料だが、WEBフォームからの事前申し込みが必要。問い合わせは同団メール(kgsakura20@gmail.com)へ。
気になったらまずはお電話を

本紙特別企画 不動産無料査定、締切迫る 2社一括、11月30日まで

 毎回好評のタウンニュース特別企画「不動産一括査定」。東急リバブル横浜センター、三井のリハウス(横浜元町センター他)と協力し、持ち家などの価値や評価を無料で査定できる。

 2社一括査定することで自宅の資産価値を比較でき、各社それぞれの視点で今後の住まいや不動産全般に関する相談ができるというメリットがある。利用者からは「相続した家がそのままになっていたので聞けてよかった」「将来に備えて家の価値を知ることができた」と、喜びの声も。

 査定は当編集室が送付する「チェックシート」を記入して返信するだけ。応募締切は11月30日(日)。気軽に問い合わせを。

 希望者は、タウンニュース神奈川区編集室【電話】045・227・5050、【FAX】045・227・5051、メールkanagawa@townnews.co.jpのいずれかで申込み(日曜はメールのみ)。応募者の中から抽選でペア映画券を進呈。
「平安喫茶」のブース=大口仲町池下町会提供

大口台小 キッズクラブでお祭り 児童主体の企画に賑わい

 大口台小学校で11月16日、放課後キッズクラブ「ぱれっと」による「ぱれっとまつり」が開催された。保護者会と子どもたちの実行委員会が主催、NPO法人夢・とんぼが共催した。

 「こどもが主役」をテーマに、児童らは手作りにこだわった企画を用意。射的や手作りフォトフレームのほか、百人一首好きの高学年女子を中心に企画した「平安喫茶」では、取り札を模したプレート付きの四角いクッキーが販売され、長い行列ができる人気ぶりだった。保護者もカレーなどの模擬店で祭りを盛り上げた。

 当日は秋晴れに恵まれ、児童は接客に奔走しながらも笑顔を見せ、地域住民や保護者と共に交流を深める一日となった。
一時同点に追いつくゴールを決め、喜ぶ西山峻太選手

サッカーYSCC 最終戦は黒星 チームはJFL残留

 サッカーJFLの最終節が11月23日に行われ、YSCC横浜はホームのニッパツ三ツ沢球技場でいわてグルージャ盛岡と対戦。一時は2点差から同点に追いついたものの、終了間際に失点し2対3で敗れた。

 1年でのJリーグ復帰を目標に掲げた今季だったが、7月には成績不振で長嶺寛明監督を解任。新たに尾松剛氏を招へいしたが、5連敗で一時は最下位に転落。地域リーグへの降格も現実味を帯びたが、下位チームとの直接対決など要所で勝利し、16チーム中13位で残留を決めた。

 試合後サポーターへあいさつしたYSCCの吉野次郎社長は「J3復帰という目標を達成できず申し訳ありませんでした。創立40周年の来年には目標を達成できるように、クラブの顔も変えつつ次の10年に向かって皆様とともに喜びを分かち合いたい」と総括した。

 JFLはJリーグの秋春制移行に伴い、同様に2026─27シーズンから秋開幕に移行する。移行期となる来年3月頃からはリーグ戦とは異なる特別大会を実施するが、昇降格は行われない。
祭りを盛り上げた社員たち

地域感謝祭で恩返し 片倉の企業が一役

 片倉の株式会社通信設備エンジニアリング(工藤樹社長)で11月15日、多彩な企画を盛り込んだ地域感謝祭が行われた。

 防犯カメラの施工・保守・メンテナンスなどを手掛ける同社は、地域に根差した活動を実施。同社の近くにある片倉うさぎ山プレイパークで開かれる野外映画祭で使用する音響機材を提供するなどしている。

 地域感謝祭は、地元への恩返しなどをコンセプトに2013年から実施。社員が企画や準備を担い、ほぼ全ての模擬店を無料とする。

 今年は開始直後から多くの家族連れが来場。参加者の要望により、数年ぶりに復活した「マメポニ」の乗馬体験の整理券がすぐになくなるほどのにぎわいだった。わたあめの模擬店には子どもたちの行列ができ、健康測定や立ち幅跳び、工作などのブースも盛況。十勝豚丼などを販売するキッチンカーも人気だった。

 同社の西村雄輝さんは「予想を上回る盛り上がりでうれしい。今後も地域の皆さんへの感謝の気持ちを忘れずに恩返しをしたい」と話した。
恒例のミニSLが運行

浦島小で多彩なイベント タートルズフェス

 浦島小学校で11月16日、「浦小タートルズフェスティバル」が開催された。浦島小学校地域学校協働本部および実行委員会の主催。

 現在の形式になってからは3回目の開催。近隣各町の子ども会などが飲食ブースの出店やフリーマーケットを行ったほか、同小4年生が総合学習の一環で取り組んだ「モルック」や「ピックルボール」といったニュースポーツの体験会も行われた。

 このほか、浦島小出身のシンガー・MOMOさん=人物風土記で紹介=の歌唱や、白幡西町有志によるフラダンスなどが披露された。体育館ではキッズクラブによるハンドベル演奏やダンスなどもあり、保護者らが多く訪れた。

 会場では仮装して訪れた人へのプレゼント企画もあり、浦島太郎や乙姫、亀に扮した人の姿も見受けられた。
アルテリーベの専属音楽家、レオニード氏(手前)とロマン氏

入場無料 チャリティーコンサート 12月9日、ウクライナ支援で

 レストラン・アルテリーベ横浜と横浜海岸教会の共催で行われる「第4回ウクライナ支援チャリティーコンサート」が12月9日(火)、同教会(みなとみらい線・日本大通り駅4番出口徒歩2分)で開催される。

 ウクライナ出身のシャポワロフ・レオニード氏(ピアノ)、セドヴォロシィ・ロマン氏(バイオリン)ら音楽家が出演。クラシックの名曲から日本の歌まで誰もが楽しめる内容だ。「1日も早く戦争が終息するよう、音楽を通じて平和への願いを届けたい」と主催者。会場では寄付を募るほか、ウクライナの雑貨などの販売も。

 入場無料。昼の部は定員に達したため、夜の部(19時開演、20時15分頃終演)のみ受けている。申込フォームか【携帯電話】090・5341・1418(9時〜17時)で事前予約が必要。
イベントのチラシ

JAZZ in かながわ 神奈川公会堂で12月13日

 神奈川公会堂=富家町=で12月13日(土)、「第11回 JAZZ in かながわ」が開催される。午後1時開演(30分前開場)。

 地域で活動するアマチュア音楽家らによる恒例のイベント。当日は「ベイブリッド・サウンズ・オーケストラ」「Green Ace Jazz Orchestra」「アントニオ青木バンド」「ONTOMO」「スリーパース」「かなっくジャズ・オーケストラ」の6団体が出演する。ビッグバンドによる迫力あるサウンドやスタンダードジャズ、ポップスなど、各バンドが趣向を凝らした演奏を披露する。

 入場無料。申し込み不要で直接会場へ。定員を超えた場合は入場を断る場合がある。問い合わせは同公会堂【電話】045・432・3399へ。
出陣式に出席した監督、選手たちと山中市長

ラグビー 横浜キヤノン 「結束」掲げ頂点へ リーグ開幕前に出陣式

 横浜市をホストエリアとするラグビーリーグワン「横浜キヤノンイーグルス」が12月のシーズン開幕を前に、「出陣式」を11月18日に横浜市役所で行った。

 会場には新たに監督に就任したレオン・マクドナルド氏をはじめ、田村優選手、中村駿太選手、ビリー・ハーモン選手、岡部崇人選手、武藤ゆらぎ選手が登場。約300人のファンが集い、ユニフォームやタオルを掲げて出迎えた。

 昨シーズンは12チーム中8位でプレーオフ進出を逃したイーグルス。新監督のもとで巻き返しを図る今シーズンは「結束」をテーマに掲げ、プレーオフ進出、日本一に挑む。マクドナルド監督は「これまでの良さを継承しながら、情熱を持ってフィジカルでエキサイティングなプレーを約束します」と力強く宣言。駆け付けた山中竹春市長も「市民皆で結束して、一緒にイーグルスを応援しましょう」と呼び掛けた。日本代表でも活躍したスタンドオフの田村選手は「新しくなったチームで勝利の意欲がより高まっている。開幕までに連携を高めていきたい」と意気込みを語った。

 開幕戦は12月14日。静岡ブルーレヴズを日産スタジアム=港北区=に迎える。午後2時30分キックオフ。
11月9日に加入後初のスタメン出場をした谷口光貴選手(C)B―CORSAIRS

横浜ビー・コルセアーズ 12月のホーム戦に招待

 横浜市を拠点とするプロバスケットボールB1リーグの横浜ビー・コルセアーズは、12月に開催するホームゲームに抽選で読者を招待する。

 対象は横浜国際プール=都筑区=で行う4試合で、相手は大阪エヴェッサとアルティーリ千葉。席種は各試合2階自由席で、各日20組40人を招待する。抽選に外れた場合も、優待価格で観戦が可能。申し込み締め切りは11月30日(日)。詳細や申し込みは、専用フォームから(公式LINEが未登録、またはブロックされている場合は、登録もしくはブロック解除を行った上で二次元コードの読み取りを)。
設置される水道スマートメーター

市水道局 自動検針で実証実験 東電のネットワークを活用

 横浜市が10月から、自動で使用水量を把握できる水道スマートメーターの共同検針の実証を行っている。

 スマートメーターは無線端末を用いて、自動的に使用水量データを取得するもの。1時間ごとの使用水量を確認できるため、漏水などの早期発見、独居高齢者の見守りにも役立つと期待されている。

 今回の実証は保土ケ谷区、西区、中区の一部の共同住宅などで導入が進められている。東京電力パワーグリッド(株)と協力し、同社のネットワークを活用することで自動で検針データが送信される仕組みだ。

 市は2019年度にも緑区で技術検証を行っていて、28年度から市内全域での導入を目指している。市の担当者は「検針員の担い手不足や災害対応力の強化が見込める。市民が水量を確認する方法についても検討していきたい」とした。
会見で握手するAGCの吉羽執行役員(左)と山中市長

小学校の廃棄窓ガラスを水平リサイクル 横浜市とAGCが実証実験

 横浜市は大手ガラスメーカー「AGC」とともに、小学校の解体工事で廃棄される窓ガラスを新たな窓ガラス製品として再生する「水平リサイクル」の実証実験を12月から始める。市によると、公共建築物の窓ガラスの水平リサイクルは全国初の試みだという。

 実験は二俣川小学校=旭区=の旧校舎解体工事で行われ、12月から約7トンのガラスを搬出する。同社によると、これまで解体された建物の窓ガラスの多くは破砕され、埋め立て処分されていた。窓ガラスだけを回収することは、手間やコストの問題で難しかったという。

 実験では、現場でサッシからガラスを取り外して回収し、中間処理業者が細かく砕いて「カレット」と呼ばれる再生原料に加工。その後、鶴見区にあるAGCの開発・製造拠点で製品化される板ガラスの原料の一部として再利用する。

メーカー「CO2削減につながる」

 取り組みを発表した11月21日の市長会見に出席したAGCの吉羽重樹執行役員は「ガラスの水平リサイクルは、化石燃料の使用量を減らせるなど、CO2排出量の削減につながり、メーカーとして進める意義がある」と説明。山中竹春市長は「この取り組みをほかの学校や市営住宅に展開できるか検討したい」と述べた。
活躍が目立った横浜高校野球部(写真は夏の県大会優勝時)

市民が選ぶ「横浜10大ニュース」投票受付開始 横浜高校センバツV、公園全面禁煙化など

 横浜市は市内関係の出来事から市民に今年の大きなニュースを選んでもらう「2025年横浜10大ニュース」の投票受付を11月21日に始めた。

 「10大ニュース」は毎年行っており、出来事や市政ニュースの中から市民投票で決めるもの。

 今回は横浜高校が春のセンバツ高校野球で優勝したことや公園の全面禁煙化、現職が再選した市長選挙など、36のニュースから5項目以内を選ぶか、項目にないものを記入して投票する。

 投票できるのは市内在住者。市のサイトから12月12日(金)まで投票できるほか、区役所広報相談係、地区センター、図書館などで配布するチラシに付いている専用はがきでの投票も可能。

 投票者の中から抽選で670人にありあけの「横濱ハーバー」やセンターグリルのナポリタン無料券など、企業や施設が提供するプレゼントが当たる。問い合わせは市民局広聴相談課【電話】045・671・2335。
田中直樹さん

ココリコ田中さんらと海の生物多様性・暮らしを考える 横浜市が12月22日に講演会

 横浜市は、海の生物多様性と暮らしの関わりを考える講演会を12月22日(月)に開港記念会館=中区=で開催する。

 講演会のテーマは「海の生物多様性と私たちの暮らし〜エシカルな選択が未来を変える〜」で、「エシカル」とは、人や地球環境、社会、地域に配慮した考え方のこと。

 講師に地球温暖化防止などの活動を行うWWFジャパンの滝本麻耶さんと海洋生物を愛するタレントの「ココリコ」の田中直樹さんを迎える。2人の話から暮らしの中で未来をより良くするためにできることを考える。

 午後2時から3時30分。定員350人。専用フォームから、12月12日(金)まで受け付ける。多数の場合は抽選。申し込みに関する問い合わせは受付事務局(エグザ株式会社)【電話】045・565・5078。
花苗を植える児童たち

神奈川区青木小学校児童が反町公園に花植え 総合学習で花壇づくり学ぶ

 青木小学校=桐畑=3年2組の児童約30人は11月19日、反町公園で花壇づくりを行った。

「GREEN×EXPO 2027」の開催まで残り500日を11月4日に迎えたことを受け、機運醸成の一環で、公園の管理を担う神奈川土木事務所が「公園美化への興味・関心を高めてもらいたい」と協力。児童たちはパンジーやアリッサムなど約250株の花苗を植えた。花苗は青・ピンク系と黄色・オレンジ系を2対1の割合で配置した。

 児童たちは9月ごろから、総合学習の授業で花壇づくりについて学んでいた。授業では、1級造園施工管理技士の山浩美さんの講義などを通じて知識を習得。1人1つずつ植える花の種類や配置に関するアイデアを出し、最終的に2つの案が実現した。

 違う色を交互に配置するアイデアが採用されたという児童は、「自分のアイデアが採用されてうれしい。土がこぼれないように植えるのが難しい」と感想を述べ、楽しそうに花を植えていた。
メイン会場の様子

オオカミフェスタ 雨天でも大盛況 初抽選会盛り上がる

 大口・神之木地区などを中心とする大神商店会が11月9日、6回目の「オオカミフェスタ」を開催した。

 今回は地域の14会場でのスタンプラリーに加え、メイン会場の入江川公園で、飲食ブースの出店や大抽選会を初めて実施した。

 前日雨予報だったため開催するか否かの判断が難しい中、同商店会の小野寺知恵会長は、大口東総合病院をサテライト会場とするなど急遽の対応策をとり、雨天決行を決断した。

 当日は開会式を30分ほど遅らせて実施することに。幸い開会してから雨はやみ、今回の目玉であるメイン会場での大抽選会は大盛況となった。

 抽選会では同商店会の会員を含む15社から、「ギフトカード5000円分」や「うまい棒1年分」など、それぞれ景品が用意された。またスタンプラリー参加者には、恒例の不二家のミルキー1箱がプレゼントされた。小野寺会長は「雨予報だったにもかかわらず成功させることができて良かった」と話した。

医師に症状どう伝える? 横浜市が来年1月に実践講座

 横浜市は市民が医師に上手な聞き方や伝え方を考えてもらうためのイベント「もっと知りたい!医師への聞き方・伝え方」を来年1月12日(祝)に市役所1階で行う。

 市と医師の団体「やさしい医療のカタチ」の共催。市は10月、患者と医療者が対等に対話できる場を広めている同団体と連携協定を結び、市民が安心して受診できる環境作りを目指している。

 イベントは午前10時から午後4時まで、5つのセッションで構成される。国立精神・神経医療研究センター部長の松本俊彦さんが市販薬による若者の依存症問題を取り上げ、薬の過剰摂取への対応を解説。「やさしい医療のカタチ」の医師が医師への質問方法や症状の伝え方などの会話法を伝えるほか、子どもの救急医療や受診前に知っておくと得をする医療制度や知識も語られる。

 ほかに、医療マンガ『Dr.アシュラ』などで知られるマンガ家のこしのりょうさんによる「お絵描き教室」も開催される。

 参加無料。市電子申請サービスから各セッションごとの申し込みで、定員はそれぞれ先着200人。問い合わせは市医療局医療安全課【電話】045・671・3654。
体験談を語る教員と話を聞く学生ら

横浜市の教員と志望者が座談会 旅行会社から転身、マンガで対話など 体験語る

 横浜市教育委員会は11月17日、市庁舎で教員と教員志望の学生が語り合う座談会「地上の星に聞く!」を行った。

 市教委は、学校現場で働く教員を「地上の星」と例え、教員志望者に横浜市の教員として働くことを具体的にイメージしてもらおうと直接語り合える座談会を企画。8月に続いて2回目の開催となった。

 現地とオンラインを合わせて約40人が参加。今回は、市教委が学校や教員の取り組みの情報発信に使うメディアプラットフォーム「note」に登場した5人の校長や教員が「地上の星」として登場した。

 南吉田小=南区=の八木浩司教諭は、旅行会社で働いた後、ウズベキスタンで日本語を教えるボランティアを経験したことをきっかけに横浜で教員になった。多くの子どもと関わる中で「この通りにやれば、絶対に成功するというものはない。情熱を持って子どもに接すれば、それは伝播する」と力説した。

マンガで生徒とコミュニケーション

 仲尾台中=中区=の小田原誠教諭は、毎日の学年の出来事をマンガにして発信し、生徒とコミュニケーションを図っている。描くのは生徒と教員の何気ない会話の様子などだが、「海に流れ着いた物を拾い集めるようなもので、それを大切な宝と思えるかどうか」だと語り、「自分はマンガという形だが、毎日一つでも子どものためになることを続けてほしい」と教員志望者に訴えかけた。参加者からの「デジタル化が進む中で、なぜ手書きのマンガにこだわるのか」との質問には「現物を手にしないと見られない。生徒と対話できる関係だからこそマンガにすることができる」と答えた。

 参加した女子学生は、横浜市の教員採用試験に合格し、来年度から学校現場で働くことが決まっているという。教員の「生の声」を間近で聞き、「試行錯誤を楽しむことや毎日何かを続けるといった話が心に残った」と感想を語った。さらに、「不安と楽しみが半々だが、AIの活用など、先進的な取り組みをしている横浜市の教員として頑張りたい」と刺激を受けた様子だった。

 市教委は12月にも1、2年目の若手教員が体験談を語る企画を行う予定。今後も仕事の魅力を発信しながら、教員志望者の支援を続けていく。
淹れたてのコーヒーが提供される

地域カフェで一杯 #6 カフェすみれ(南町)

 神奈川区内には様々な団体が運営する「地域カフェ」--住民同士のコミュニケーションの場があります。本紙記者が一杯頂きながらお話をお聞きします。



 三ッ沢南町町内会館で月に一度開かれている地域カフェ「すみれ」。

 東日本大震災のボランティアに行った民生委員のメンバーが、いつ来るかわからない災害に備える「顔の見える関係づくり」のための場として開店した。

 メニューの目玉は豆から挽いて丁寧に淹れたコーヒー。豆は月替わりで、豆を置く日数や挽き方など、発足当初のメンバーから引き継がれているという。この日は約30人が来店。コーヒーを飲みながら談笑する人々でにぎわっていた。

 開店日時は毎月第3木曜日、午前10時から正午まで。

子育て応援コラム29 坂口志文先生が教える:「好き」を「運命」に変える力

 子育てをしていると、「あの子は素晴らしいけれど、うちの子はどうかしら?」と、つい他者と比較してしまうことはありませんか?

 ノーベル賞を受賞された坂口志文先生は、ご自身を「本当に普通の子どもだった」と謙遜されています。その上で、親である私たちに最も伝えたいこととして、次の言葉を強調されました。

「自分が興味のあることを大切にする。それをずっと続けることによって新しいものが見えてくる。」

 これは、特別な才能はなくとも、「興味」という種を、地道に育てた結果、「才能」へと芽吹いたという真理を表しています。

 坂口先生は、誰もが疑う中でご自身の仮説を「あきらめずに続けた」ことが受賞に繋がったとも語っています。この姿勢は、成功は運任せではなく、「継続」という自らの強い意志に基づいて行動したことによって、運命的な発見を引き寄せるという教訓です。

 私たちも、子どもに「最短ルート」ばかりでなく、「興味を続ける時間」や「予想外の出来事を楽しむ心の余白」も楽しんでみませんか?お子さんの突飛な遊びや、一見無駄に見える探究こそ、その子の心が動いている証拠です。親は、結果を急いではなりません。子どもが内包している可能性の種を静かに、そして根気強く信じて、発芽の日が来ることを待つことです。

「好きこそものの上手なれ」

 坂口先生の言葉は、その「好き」こそが、AI時代に必須の力だと教えています。AIは過去のデータを表示するだけです。「新しい問い」や「未踏の価値」を生み出す力は、力強いエネルギーで、非効率な探究を粘り強く完遂する心から生まれます。

 お子さんが新たな価値を創造する土台、その無我夢中で取り組んでいる「興味」を、今日から一緒に大切に育てていきませんか?