神奈川区 コラム
公開日:2025.11.27
子育て応援コラム29
坂口志文先生が教える:「好き」を「運命」に変える力
子育てをしていると、「あの子は素晴らしいけれど、うちの子はどうかしら?」と、つい他者と比較してしまうことはありませんか?
ノーベル賞を受賞された坂口志文先生は、ご自身を「本当に普通の子どもだった」と謙遜されています。その上で、親である私たちに最も伝えたいこととして、次の言葉を強調されました。
「自分が興味のあることを大切にする。それをずっと続けることによって新しいものが見えてくる。」
これは、特別な才能はなくとも、「興味」という種を、地道に育てた結果、「才能」へと芽吹いたという真理を表しています。
坂口先生は、誰もが疑う中でご自身の仮説を「あきらめずに続けた」ことが受賞に繋がったとも語っています。この姿勢は、成功は運任せではなく、「継続」という自らの強い意志に基づいて行動したことによって、運命的な発見を引き寄せるという教訓です。
私たちも、子どもに「最短ルート」ばかりでなく、「興味を続ける時間」や「予想外の出来事を楽しむ心の余白」も楽しんでみませんか?お子さんの突飛な遊びや、一見無駄に見える探究こそ、その子の心が動いている証拠です。親は、結果を急いではなりません。子どもが内包している可能性の種を静かに、そして根気強く信じて、発芽の日が来ることを待つことです。
「好きこそものの上手なれ」
坂口先生の言葉は、その「好き」こそが、AI時代に必須の力だと教えています。AIは過去のデータを表示するだけです。「新しい問い」や「未踏の価値」を生み出す力は、力強いエネルギーで、非効率な探究を粘り強く完遂する心から生まれます。
お子さんが新たな価値を創造する土台、その無我夢中で取り組んでいる「興味」を、今日から一緒に大切に育てていきませんか?
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