足柄版【11月29日(土)号】
練習会の様子(写真提供)

松田町 合併70周年で「まちのうた」 賀詞交換会で初披露へ

 松田町は、寄村との合併70周年を記念し「まちのうた」を制作。1月5日(月)に行われる賀詞交換会での初披露に向け、11月から町民らによる練習会を開き準備を進めている。

 「未来へ〜松田のうた〜」と題された楽曲は、町から委託を受けて施策への助言を行う「まちづくりアドバイザー」の紹介で、郷ひろみさんや氷川きよしさんなどに楽曲提供する音楽プロデューサーでボイストレーナーのミニー・Pさんが手掛けたもの。

 ミニー・Pさんは制作期間中、町を10回以上訪れ、寄地区の若葉まつりや行政と町民の意見交換会などに参加。松田町で暮らす人と直接言葉を交わしながら、まちの雰囲気や人々の思いを感じ取り、楽曲を練り上げたという。歌詞制作には作詞家の西村愛理さんも共同で携わり、桜やロウバイ、イチョウ、夏のホタルなど、松田町を代表する景観をイメージさせる言葉を盛り込んだ。

 町は11月から練習会を開始し、10日にはシニアクラブ松田の会員ら約30人が参加。発声や歌い方のポイントを一つひとつ確かめていた。12月には寄小学校の児童や立花学園高校の生徒らにも練習会を行う。

 町は「この歌がきっかけとなって、世代を超えて人が集い、歌を通じてつながりが生まれるようになればうれしい」と話している。
(左から)あじさいちゃん、山神町長、柴田総支配人、ボザッピィ

公式キャラ「おともだち」に 開成町と箱根小涌園が協定

 開成町の公式マスコットキャラクター「あじさいちゃん」と箱根小涌園ユネッサンの公式キャラクター「ハコネコ ボザッピィ」のおともだち協定式が11月25日、箱根ホテル小涌園で開かれた。

 開成町の町制施行と藤田観光株式会社の設立は同じ年で今年が70周年。これまで両者は、開成町のつるし雛の展示や、あじさいをテーマにした風呂といった企画で連携してきた。今回の協定は、今後もこの友好関係を続けていく証として結ばれたもの。

 この日は山神裕町長、箱根小涌園の柴田訓総支配人らが出席。協定書にサインし、それぞれのぬいぐるみを交換した。柴田総支配人は「観光業を例にとっても、今はAIやDX化が進み、ほぼ人と接することなく完了する時代。その一方で、地域の人とのふれあいが旅の醍醐味、目的となる時代でもある。その点では、人と人をつなぐキャラクター、協定はその象徴にもなる」と話し、山神町長も「大変感謝しています。一層関係を深めたい」と返した。

 あじさいちゃんは、開成町の花がモチーフ、ボザッピィは箱根に住む温泉好きのネコ。ボザッピィのおともだち協定は2人目で、今後はイベントでの交流やSNSの相互発信などに取り組む。

令和7年度神奈川県優良役員表彰を受賞した 和田 博文さん 南足柄市矢倉沢在住 72歳

ポイントで店と人をつなぐ

 ○…中小企業組合に所属し、功績が顕著で他の模範となっている役職員を表彰する「神奈川県優良役職員表彰」。南足柄市商業協同組合の理事長を務め15年以上、長年の活動が評価され県から表彰された。「地域の店と仲間みんなでいただいた賞」と喜びをかみしめる。

 ○…同組合には1998年に入会。ポイントカード事業「金太郎くまさんカード」の加盟店として初代理事長に誘われた。企画委員長として市内加盟店だけでなく箱根や静岡の施設にも協力を呼びかけ、ポイント利用の場を広げてきた。来年1月からはスタンプラリーを企画するなど、集客や顧客獲得に知恵を注ぐ。「カード1枚をきっかけに、加盟店の活性化につながれば」。

 ○…南足柄市出身。都内の工業高等専門学校を卒業後、製造業や自衛隊の職場を経験した。転機は20代半ばで自衛隊を退職し、生活のために始めた居酒屋のアルバイト。バイト仲間からのつてで、うどん店の開業を予定している人を紹介された。「明日から高松に修業に行く。一緒に来るなら切符を用意して待っている」と言われ、「この運を掴まないわけにはいかない」と迷わず荷物をまとめて電車に飛び乗った。以来、高松での修業は2度にわたり、新宿の店でも腕を磨き、32歳のの時地元で「足柄古道万葉うどん」を開業した。

 ○…店では、注文が入るたびにうどんを打ち始める。客席からはその様子をガラス越しに見ることができ、写真や動画を撮る来店者も多い。打ち場からもうどんをすする客の表情がよく見え「おいしそうに食べている顔を見ると励みになる」。日課は、店の開店前に喫茶店で読書をすること。「仕事を始める前の大切な時間ですね」と笑顔を見せた。
演目の一コマ

相模人形芝居観覧者を募集

 南足柄市は2026年2月15日(日)に南足柄市文化会館で開く「第53回相模人形芝居大会」の観覧者を募集している。

 出演は足柄座(南足柄市)、下中座(小田原市)、林座(厚木市)、長谷座(同)、前鳥座(平塚市)の五座。

 午後0時半開演、入場無料。事前申込制のため、希望者は市HP内の申込フォームへのリンク、または往復はがきで申し込む。2026年1月9日(金)締切。このほか、はがきの申し込み先など詳細は市HP。
園内遊具エリアの一部

南足柄市運動公園 外遊び場の愛称投票で決定へ

 運動公園で遊具エリアと水遊び場の整備を進めている南足柄市は、利用者らにより親しまれる場所にしようと、愛称候補を示し、市民らの投票を受け付けている。

 候補は【1】みんなの広場「あそぼ〜」【2】みんなの丘「あしがら」【3】ふれあい広場【4】金太郎ふれあいパークの4点。投票期間は12月23日(火)までで、インターネットまたは市役所正面玄関そばの専用コーナーで投票する。投票は1人1回、誰でも可。結果は広報誌等で発表するという。
ペットリエゾンのチラシ

神奈川県 全国初の「ペットリエゾン」 南足柄市などで先行実施

 神奈川県は11月19日、ペットの多頭飼育崩壊の未然防止を目的とする訪問型の動物相談支援員「ペットリエゾン」の運用を開始した。全国初となる取り組み。

 ペットリエゾンは、生活困窮など福祉的な支援を必要とする人のうち、ペットに関する困りごとを抱えるケースを支援する専任の獣医師。南足柄市では、県から一般公募で選ばれた2人の獣医師が週1回活動。地域包括支援センターや社会福祉協議会など福祉関係機関を訪問。ケースワーカーらの相談に対して飼い主への助言を行う。

 この取り組みは、昨年12月の「黒岩知事と当事者が語るオンライン対話」がきっかけ。意見交換で、参加者から「多頭飼育崩壊を防ぐには、福祉と動物の両方に理解のある窓口が必要」との声が上がっていた。

 多頭飼育崩壊とは、犬や猫などのペットが増えすぎ、飼い主の世話が行き届かなくなり、劣悪な飼育環境に陥った状態のこと。環境省のデータによると、生活困窮の人などが陥りやすいと示されている。県内での多頭飼育崩壊の報告数は9月末時点で10件(95頭)と、昨年度を上回っている。

 ペットリエゾンに関し、県は昨年多頭飼育崩壊が発生している小田原市と南足柄市で先行実施し、来年度以降は対象地域を順次広げていく方針だ。担当者は「ペットリエゾンが積極的に福祉機関を訪問して困りごとを解消することで、県内の多頭飼育崩壊ゼロを目指していきたい」と話している。

神奈川県 北小田原病院など増設 認知症疾患医療センター

 神奈川県は、認知症の治療や医療情報などに関わる専門相談窓口として設置している「認知症疾患医療センター」について、12月1日から北小田原病院(南足柄市矢倉沢)など2カ所を新たに増設すると発表した。

 増設された2院は、いずれも地域の医療・介護関係機関等との連携を強化した「連携型」。患者自身のほか、家族、医師、保健医療・福祉関係者などを対象に専門スタッフが電話や面接による相談に応じる。今後認知症の早期発見と対応を一層進めることを目的としている。これにより県内の認知症疾患医療センターは、県設置が12カ所、政令市設置が15カ所となった。

 北小田原病院の相談受付時間は月曜から金曜の午前9時から午後5時まで(祝日、年末年始を除く)。【電話】0465・73・2191(代表)
イベントの案内ポスター

地元高校生の音楽ライブ 12月14日、山北町で

 足柄上地域の高校軽音楽部の生徒による音楽イベント「ライブ・イン・山北2025」(主催/実行委員会、山北町教育委員会、山北町青少年指導員協議会)が12月14日(日)、山北町立生涯学習センター多目的ホールで開かれる。午後1時から4時10分まで。定員400人、入場無料。

 活動発表や地域・他校との交流の場を設けることで、青少年の健全育成につなげることなどが目的で、29回目。出演は足柄高校、大井高校、立花学園高校、山北高校、吉田島高校。

 大井高校は来年度から小田原城北工業高校と再編・統合が決まっており、今年が最後の出場となる。山北町では「大井高校をはじめ、各学校の高校生たちの熱い生演奏をぜひ、ご鑑賞ください」と来場を呼び掛けている。

 イベントに関する問い合わせは山北町教育委員会生涯学習課【電話】0465・75・3649。
境内へと続く階段は紅葉がライトアップされ絶好の撮影スポット

大雄山最乗寺 11月30日まで灯りの祭典

 南足柄市の大雄山最乗寺で11月30日(日)まで「あしがら灯りの祭典」と題したライトアップイベントが開かれている。

 神奈川県西部エリアの活性化を目指して実施されている企画で、紅葉美しい最乗寺を中心に周遊観光へつなげていくことなどがねらい。会場では、紅葉のライトアップに加え、県西地域の市町に伝わるねぶた、ランプ、ちょうちんといった灯りを展示。本堂周辺がやさしい灯りに包まれ、訪れる人たちの目を楽しませている。

 11月22日にはオープニングセレモニーが開かれ、黒岩祐治神奈川県知事のカウントダウンで紅葉の点灯を開始。来場者は願い事を書いた天狗ランタンを夜空に放つと、あちこちから「きれい」と声が上がり、一斉にカメラを空へと向けていた。イベントは今週末が最後で、この土・日も多くの企画が用意されている。イベント詳細は、かながわ西観光コンベンション・ビューロー(https://www.kanagawacvb.com/)、大雄山最乗寺(https://daiyuuzan.or.jp/)。
濃淡により奥行きも見事な小田原城

ちぎり絵の小田原城

 南足柄市で実施している地域密着型通所介護事業所の利用者が、このほど機能訓練の一環としてちぎり絵による小田原城を制作した。

 縦118cm×横168cmでA3画用紙16枚分の大きさ。36人で2カ月間、およそ12時間かけて完成させたものだという。市では「今後、保健医療福祉センターの中でご覧いただけるよう展示する予定」と話した。

山北町営住宅 入居者を募集中

 山北町は子育て世帯向け住宅「サンライズやまきた」(RC構造地上6階建42戸、JR御殿場線山北駅徒歩1分)の入居者を募集している。

 周辺にはこども園、子育て支援センター、鉄道公園、町役場などがあり立地の良さが魅力の物件。オートロックで、エレベーターや宅配ボックスも有る。入居資格有。

 内覧や入居に関す問い合わせは町定住対策課【電話】0465・75・3650。
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イベントの案内チラシ

サンリオキャラ松田町で公演

 松田町生涯学習センターで11月30日(日)、サンリオキャラクターズのファミリーミュージカル公演「Song of Life」が開かれる。午前11時〜・午後2時からの2部制。  大人3千円(松田町民2千円)、小学生以下2千円(同1千円)。

 松田町・寄村合併70周年の記念事業。写真・動画の撮影タイムや限定グッズの販売も。公演詳細は町ホームページ。