港南区・栄区版【12月11日(木)号】
港南台ジュニアバレーボールクラブの選手ら

小学生混合バレー 港南台ジュニア関東制覇 4年ぶり2度目の栄冠

 港南区を拠点に活動する港南台ジュニアバレーボールクラブが11月22・23日、埼玉県の深谷市総合体育館で行われた「第41回関東小学生バレーボール大会」の「混合の部」で4年ぶり2度目の優勝を果たした。

 今年は夏に全国大会へ出場するなど、市内有数の強豪チームである港南台ジュニア。市と県の予選では一度もセットを落とすことなく、順調に勝ち進み、関東大会出場を決めた。同大会は6人制。選手が14人まで登録可能で、男子と女子の比率に規定はない。6年生が半数を占める同チームは主に5人の男子と1人の女子で試合に臨むことが多い。

 関東大会には1都7県から16チームが参加。2日間にわたってリーグ戦、トーナメント戦が行われ、いずれも試合は21点先取で1セット、先に2セットを取ったチームが勝利となる。

 大会前のチーム状況を「強いチームとたくさん練習試合をしていたので、自信はあった」と話すキャプテンの深澤惺雄(せお)さん(小6)。その言葉通り、初日のリーグ戦から圧倒的な強さを見せ、無敗でトーナメント戦へ駒を進めた。

 2日目、初戦の相手は蓮田北(埼玉県)。序盤から優位に試合を進め、1セットを先取。2セットも序盤はリードを奪うも、途中からミスが続き、13対13で同点に追いつかれた。「少し気の緩みがあったかもしれない」。同チームの加藤まゆみ監督は振り返る。そして、この大会を通して初のタイムを取り、選手たちに「これまでやってきたことを思い出して」と鼓舞。再開後、チームは調子を取り戻して勝利した。

 決勝では相生JVC(東京都)と対戦。170cm以上の相手選手に攻撃を阻まれるも、粘り強くラリーを続けて、得点を重ねた。その結果、2セットを先取し、勝利。大会を通して1セットも落とすことなく、関東制覇を成し遂げた。

全国での教訓生かす

 同チームは今年の夏、全国大会に出場するも予選リーグで敗退。悔しさを味わった。「全国レベルの早いトス回しや強力なサーブに対応できなかった」と語る加藤監督。そのため、全国出場後は攻守両方の改善に取り組んだ。

 守備面では、以前まで相手の攻撃をブロックする役割の選手をネット近くに2人配置していたが、3人にフォーメーションを変更。守備力の強化に努めた。また、攻撃面ではサーブに注力。コートの端に強い球を打ち込むことをチーム内の約束事とし、練習に励んだ。

 また、インフルエンザなどの感染予防もチーム内で徹底。選手、保護者、コーチ陣がマスクの着用や手洗いうがいをするように呼びかけた。また、疲労が溜まって免疫力が落ちるのを危惧して、大会直前は練習量を落とすなどの対策を行なった。中にはクラスが学級閉鎖になった選手もいたが、大会期間中に体調不良者は出なかった。

 ここまでの活躍を加藤監督は「6年生を中心に、夏から大きく成長した姿を見せてくれた。実力を出し切れた良い大会だった」と選手を労った。深澤さんは「互いを信じ合って最後まで戦えて良かった」と笑顔で話した。

横浜市 男性専用の電話窓口新設 背景に相談件数年々増

 横浜市男女共同参画センターの「心とからだと生き方の総合相談」で近年、男性からの電話相談件数が増加している。そこで市は、生きづらさを抱える男性が一層相談しやすくなるよう、11月19日、「男性相談員による男性のための電話相談」窓口を新たに開設した。

 新設の背景には、多くの男性が抱えているとみられる潜在化しがちな生きづらさなどの課題がある。市内の男女5千人を対象に市が昨年実施し、今年3月に公表した意識調査の結果によると、「女/男らしさ」を期待されることに不都合さ、不快感、生きづらさを感じると回答した割合は女性が62・8%、男性は40・5%に上っている。

 また、男女間での暴力に関して内閣府が結果を公表した近年の全国調査によると、男性のおよそ5人に1人が配偶者から暴力を受けた経験があるにもかかわらず、被害男性の約6割がどこにも相談していないという実態が分かっている。

 同センターの担当者は「男性は我慢し、一人で悩みを抱え込みがち。まずは話を人に聞いてもらい、悩みを吐き出すという経験をしてほしい」と呼び掛けている。

 専門研修を受けた相談員が対応する市の「心とからだと生き方の総合相談(電話相談)」の利用状況をみると、男性からの相談件数は2022年度が193件(全体の8・1%)、23年度が323件(10・9%)、24年度が351件(11・3%)と年々増加。ただ全体の約1割と僅少であるため、市は同性に相談したいという男性のニーズを考慮し、11月19日、確実に男性相談員につながる男性のための電話相談の運用を開始した。当面の間(一社)日本男性相談フォーラム(大阪市)への委託により実施。初日から多くの男性の相談が寄せられた。

 相談電話(【電話】045・443・7311)の利用は毎月第1、3水曜日の午後7時から9時まで。「勉強や仕事がプレッシャー」「家族やパートナーとの関わり方が分からない」「自分の見た目が嫌い」など、さまざまな悩みを無料で相談できる(秘密厳守、匿名可)。市男女共同参画推進課の担当者は「来年度以降は、市内で男性相談員の育成を進めていければ」としている。
「EnnPath」紹介サイトの画面

横浜市医師会の医療求人ポータルサイト「EnnPath(エンパス)」 来年1月の本格稼働に向け、紹介ページを公開

 横浜市医師会(戸塚武和会長)は、市内の医療人材不足の軽減と医療提供体制の安定化を目的とした医療人材確保・育成支援事業の一環として、求人求職ポータルサイト「EnnPath(エンパス)」を開発している。その本格稼働に先駆け、11月27日に紹介ページを公開した 。

 EnnPathでは横浜市内の医療求人情報に加え、看護師の復職支援などブランクのある人に向けた研修情報も掲載される予定だ。年明け1月下旬頃の本格稼働を予定しており、現在公開されている紹介ページから、名前と希望職種、メールアドレスを入力して事前登録を行うと、最新情報をいち早く受け取ることができる。

 同会では「自分の理想の働き方や生き方を叶える”縁”を見つけるサイトとして、エンパスを開発しています。ぜひ事前登録をしていただければ」と呼びかけている。

 EnnPathの紹介ページはhttps://ennpath.jp
コンペに参加した会員ら

港南区の建設業者 障害者らに23万円寄付 ゴルフ大会で募る

 港南区に本店を置く総合建設業の根本建設(株)(根本雄一代表取締役社長)の災害防止協力会(羽田崇会長)はこのほど、障害者らのためのチャリティーゴルフコンペでの募金23万1000円を神奈川新聞厚生文化事業団へ寄付をした。

 17回目の同コンペは、根本建設が2009年に横浜市から「横浜型地域貢献企業の最上位認定」を受けたことを記念してスタート。11月15日に茅ケ崎市の湘南シーサイドカントリー倶楽部で開かれ、54人が参加した。

 同会の羽田会長は「今後も活動を続けていきたい」と話した。

三崎マグロの血合い肉 読者プレゼント 「茜身」を新たな特産品へ

 三浦市では、三崎マグロの「血合い肉」を新たに特産品化しようと、公民連携による取り組みが進められている。

 イメージアップを図ろうとネーミングを公募し、昨秋「茜身(あかねみ)」と命名され、地元ではメニューとして提供する飲食店も増えている。

「茜身のたれ漬」進呈

 同市三崎の料理店「くろば亭」で提供している「茜身のたれ漬」(220g・冷凍)を読者10人に進呈。希望者はメールの件名を「茜身」とし、〒・住所・氏名・年齢を明記して【メール】yokosuka@townnews.co.jpへ送信。12月15日(月)締め切り。発表は引換券の発送をもって代える。当選者は、12月29日(月)・30日(火)に年末特別セールを開催する三崎朝市会場に引換券を持参し、指定の場所で賞品と交換する。
孫と記念撮影した山野井正郎さんと佐智子夫人(右)

山野井正郎さん 藍綬褒章祝う会、盛大に

 春の藍綬褒章を受章した(株)山野井(港南区上大岡西)の代表取締役で防衛省自衛隊横浜上大岡自衛官募集相談員会会長の山野井正郎さん(82)の祝賀会がこのほど、ホテルニューグランド(中区)で開かれた。各界から200人以上が出席し、自衛官募集相談員会長として防衛業務の推進に多年尽力してきた山野井さんの栄誉を盛大に祝った。

 山野井さんは1943年生まれ。横浜市役所勤務を経て、73年に(株)山野井の取締役に就いた。宅地建物取引業に従事しながら、88年からは横浜南防衛協会事務局長に就任。さらに、自衛官募集相談員として25年以上活動を続けている。

 また、地元のまちづくりにも積極的に関わっており、「上大岡マスタープランの会」「大岡川の再生をすすめる会」の会長として、地域を巻き込んだ清掃活動や夏の灯篭流しを現在も開催している。2019年の黄綬褒章に続き、2つ目の受章となった。

 花束贈呈では山野井さんの三人の孫が登場し、盛大な拍手が贈られた。山野井さんは祝賀会の発起人や来場者に感謝を述べたうえで、「これからも『世のため人のため』を座右の銘に諸活動に取り組んで社会貢献に努めていく」と話した。
賞状を手にする受賞者ら=同会提供

こうなん俳句協会 児童の12句を表彰

 こうなん俳句協会(生川春枝会長)はこのほど、港南区役所1階区民ホールで「港南区小学生俳句表彰式」を行い、入賞者に賞状を渡した。

 12年目を迎えた俳句コンクールには、児童128人から184句の応募があった。その内、区長賞、最優秀賞をそれぞれ1句、優秀賞と佳作を5句ずつの計12句が入賞しした。生川会長は「年々定着し、広がりを見せている。俳句を作ることで語彙が増え、友達とのコミュニケーションにも役に立つ」と話した。

 受賞者と作品は以下(敬称略)。

 ▽区長賞/この夏に私の自信見つけるの(森安民子・5年)▽最優秀賞/菜種梅雨花を咲かせる神の雨(宇治原碧人・6年)▽優秀賞/清明や桃色の雨降り注ぐ(鈴木椛純・6年)、夏祭りいつもの校庭夢の国(金沢心晴・6年)、日光は滝の迫力すずしいな(高橋湊・6年)、愛犬と窓に寄りそう月夜かな(宮田夕桜・5年)、ひまわりよ太陽のよう堂々と(上原陽莉・4年)▽佳作/おさなごがひろえばなげておちばまう(黒木実和・6年)、せみの声あっというまに夏がきた(近田萌絵・6年)、夏祭り龍のこいくち空を舞う(谷口暖惟・4年)、天の音色も美したきの水(竹内詠美・3年)、そだてたよぼくとひまわりせいくらべ(河内元旗・1年)
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自治会町内会活動の参考になる話題を紹介した「横浜デジタル版」12月号
タウンニュース社からお知らせ
自治会町内会活動の参考になる話題を紹介した「横浜デジタル版」12月号
横浜市が今年度から運用を始めた地域活動団体のためのポータルサイト「よこむすび」や70年前の地域の様子をジオラマで再現した鶴見区の町内会や地域防災拠点の訓練にドロ... (続きを読む)

横浜市職員に冬のボーナス支給 平均105万1320円

 横浜市の職員に12月10日、冬の期末・勤勉手当(ボーナス)が支給される。

 対象は4万3275人、平均年齢は41・4歳。支給総額は約454億9千万円。平均支給額は105万1320円(前年比3万4420円増)。支給月数は2・35月。

 市長や市会議員などの特別職への支給額は次の通り。▽市長450万9180円▽副市長362万3700円▽教育長265万800円▽市会議長332万4780円▽副議長299万2020円▽議員268万7460円
会場のイメージ(国際園芸博覧会協会提供)

国際園芸博覧会、前売券は4900円 来年3月販売開始へ

 2027年3月に開幕する「GREEN×EXPO 2027」(国際園芸博覧会)の入場券価格が12月5日に決まり、1日入場券の前売券は4900円になることが主催の国際園芸博覧会協会から発表された。

 来年3月から開幕前まで販売予定の前売券は、18歳以上の大人が4900円、12〜17歳が3000円、4〜11歳が1400円とされた。会期中に販売される入場券は前売券より100〜600円高く設定されている。

 午後5時以降に入場可能な「夜間券」は3500円、会期中何度でも入場できる「通期パス」は2万8000円、7〜8月限定で何度でも入場できる「夏パス」は1万2000円(いずれも大人の価格)。紙の入場券の場合は、別途100円が必要になるという。

 同博覧会は27年3月19日から9月26日まで、旧上瀬谷通信施設で開催される。
会見に臨む山中市長

山中市長、国の重点支援交付金「全体像待ち」 食料品支援の実施も検討

 政府が経済対策として、自治体に交付する「重点支援地方交付金」について、横浜市の山中竹春市長は12月3日の定例会見で「事業の設計に必要な情報を集めている」とし、国からの情報を待っている段階との認識を示した。

 同交付金は、自治体が自由に使い道を決められるもので、国は2兆円の予算を計上している。このうち、4千億円分は食料品高騰に対応するもので、「おこめ券」の配布などを促している。

 会見で山中市長は「(交付)額がいくらになるか示されておらず、事業の設計に必要な情報を集めている。食料品支援の実施も検討中」とし、「早く全体像が明らかになってほしい」と述べた。「市民、事業者により広く、効果的に届く事業が必要」と語り、国から詳細な情報を得られ次第、検討を進めるとした。
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横浜市役所(資料写真)

小児医療費無償化 来年6月から対象を18歳までに拡充 市会で山中市長が表明

 横浜市は小児医療費無償化の対象を2026年6月から18歳までに拡充する方針を示した。12月4日の市会本会議で山中竹春市長が明らかにした。

 本会議では、12月補正予算案に関する質疑があり、自民党の小松範昭市議(神奈川区選出)の質問に山中市長が「一日でも早い実現を目指す」と答えた。予算案では18歳まで拡充するための準備経費として、5千万円が計上されている。

 現在、市の無償化対象は中学3年生までだが、県内の政令市以外はすでに18歳までとなっており、市会や市民から対象年齢の引き上げを求める声が上がっていた。
集会であいさつする菅氏

菅元首相が退任後初の回顧録 中区で出版記念集会

 菅義偉衆議院議員(神奈川2区)が首相退任後初となる回顧録「菅義偉 官邸の決断」(ダイヤモンド社)を出版したことを記念する集会が12月4日、ロイヤルホールヨコハマ=中区=で行われ、支援者など約800人(主催者発表)が集まった。

 著書は「週刊ダイヤモンド」で連載したコラムに書き下ろしも加えられている。菅氏が官房長官、首相として対応した新型コロナウイルスや東京五輪、携帯電話料金の値下げなどの意思決定がプロセスとともに記されている。

 集会で菅氏は、この日講演したイギリス人経営者のデービッド・アトキンソン氏を紹介しつつ、「アトキンソンさんが言っていた通り、日本に外国人観光客が増えた」とインバウンド政策が進んだ成果について述べた。