茅ヶ崎・寒川版【8月30日(金)号】
試食会の様子

茅ヶ崎市中学校給食 開始を前に試食会 好評の声に市、手応え

 茅ヶ崎市立中学校13校のうち6校で10月から始まる中学校給食を前に、市教育委員会は8月24日、試食会を市役所のコミュニティホールで開催した。中学校給食の理解と利用促進が目的。213人の保護者や生徒らが参加し、「想像以上に良かった」などの声が聞かれた。

 試食会は、10月から中学校給食が始まる、梅田中、鶴が台中、浜須賀中、中島中、円蔵中、萩園中の6校を主な対象に開催した。当日は実際の給食同様のデリバリー方式で、委託調理事業者のエンゼルフーズ(株)相模原工場で調理した給食をランチボックスに盛り付け市役所へ配送。蓄熱材を使用して保温した主食(ごはん)と汁物(切り干し大根のみそ汁)に加え、副菜(おかず)と牛乳が提供された。

 来年萩園中に入学する今宿小6年児童は蓋を開けると「おいしそう」と笑顔に。赤羽根中1年児童の保護者は、「思っていた以上に良かった。人気メニューを自宅でも作ってみたい。栄養バランスも良く、頼む決め手になった」と話した。市教委担当者は「反応は上々で方向性は合っているのでは。男女差等による量が課題だが、進めながら検証を進めていく」としている。

 給食か弁当持参かは選択可能。給食費は1食あたり360円(牛乳代込み)。ウェブ上の予約システムに事前入金し、1カ月単位、もしくは1日からでも予約ができる。

 また、市ではスタートキャンペーンとして、10月から12月までに予約した20食分7200円相当を無償提供し、利用促進を図る。来年5月開始の残り7校分も同様にする予定で、冬にも試食会を企画しているという。

大山灯篭に明かりを灯す三澤恵一さん=15日、岡田4丁目

寒川町岡田大山灯篭 伝統の灯に終止符 江戸時代から続く風物詩

 寒川町岡田で江戸時代から続く夏の風物詩「大山灯籠」の点灯が、8月17日に終了した。以前は町内外に数多くの灯籠が建てられていたが、町内で明かりがともるのは今回終了した岡田4丁目の1基のみとなっていた。灯りが消え役目を終えた灯篭は21日に撤去され、大山阿夫利神社におさめられた。

 江戸時代、大山詣りは夏にしか許されず、その期間には関東一円から約20万人の参拝客が集ったとも言われる。同町教育委員会の元教育長で、大山灯籠に詳しい三澤芳彦さん(72・岡田在住)は「当時は夜道の明かりが乏しかったため、参拝者の安全のために地元住民が立てるようになった」という。

 毎年7月25日から8月17日までの間、灯籠を建て、住民が当番制で日が落ちる頃にろうそくを灯していた。當番札を回していたこともコミュニケーションの一つだったと言い、「協力して点灯、管理をしていたから、みんなで守ってきたという感覚もあり愛着もあった」と三澤さん。

 昭和に入っても30世帯以上が点灯に協力していたが、近年は9世帯にまで減少。ライフスタイルの変化などから後継者が見つからず、1世帯の負担も大きくなっていた。また、点灯に協力している世帯も高齢化が進み、灯篭の設置や片づけ、点灯しない期間の保管など「体力的にも難しいのでは」との声があがり、今夏で終了することとなった。

 15日には、携わってきた住民が夕刻に集合。「自分たちで終わらせると決めたけど、やはりさみしい」「当番の日に子どもと一緒に点灯させた思い出がある」など灯篭を囲んで話していた。

 灯篭は今後、大山阿夫利神社で管理される。三澤さんは「長い間守ってきた灯篭なので、何かに活用していただければ」と話した。

茅ヶ崎・寒川・藤沢を管轄する藤沢税務署の新署長に就任した 丸山 宏さん 東京都在住 59歳

「気づき」と「楽しむ」大切に

 ○…茅ヶ崎・寒川・藤沢を管轄する藤沢税務署の署長にこのほど就任した。「サザンビーチや江の島など、活気があって若いまち。あこがれの湘南に来た」と、笑みを浮かべる。かつて勤務した四国4県を管轄する高松国税局を引き合いに「2市1町で徳島県と同じ規模。責任の重みを感じている」と表情を引き締めた。納税の分野でもデジタル化の普及に向けて「職員一丸で市民みなさんのお役に立ちたい」と意気込む。

 ○…入局のきっかけは「大学で学んだ会計学を活かそうと考えて」。ちょうど消費税導入の1989年のことだった。仕事の魅力は「税を通して社会の動きをみることができ、人とつながれること」。特に印象に残っている仕事は「貯蓄から投資へ」を後押しするNISA(少額投資非課税制度)の立ち上げ。運用益が非課税になることが大きな魅力になる制度で、国税庁で中心的な役割を担った。関係省庁、業界団体と協力、連携しながら全国に展開する仕組みづくりは「大変だったがやりがいがあった」と振り返る。

 ○…横浜に生まれ、小学生から高校卒業までを香川県で過ごした。入局は高松だが、1992年、ゆかりのある東京国税局に異動した。家族は妻と娘の2人。子どもはすでに独立しているが、趣味のドライブを楽しむ際は「全員集合」。高松市まで700Km走ったこともあるという。家族円満の秘訣は「妻を立てること」。

 ○…人生のモットーは2つ。「気づき」と「楽しむ」。気づきは多くのの出会いで心を豊かにし、楽しむことは論語を引用し「天才は努力する者に勝てず、努力する者は楽しむ者に勝てない」。そしてリーダーとして「楽しめる環境づくりをする」と誓った。

お気に入りの「パラワンオオヒラタクワガタ」を持つ佐野さん。後ろにはたくさんのケースが並ぶ

寒川小3年佐野陽斗さん 目指せ、昆虫博士 カブトムシなど200匹超を飼育

 「見て見て!」と世界最大のヒラタクワガタ「パラワンオオヒラタクワガタ」を得意げに披露してくれたのは、寒川小学校3年の佐野陽斗さん。和室の壁一面に置かれたケースの中で、父の修さんと一緒にカブトムシやクワガタなど200匹超を育てている。

 初めて昆虫を飼育したのは5歳の時。自宅庭にカブトムシの幼虫を見つけ、「育ててみよう」という父の声掛けから始まった。成虫になったカブトムシは、「かっこよくて、かわいかった」。小学生になると、近所で捕獲したり飼育数が徐々に増加。繁殖にも成功し、1年生の夏には約50匹を育てるようになった。2年生では約60匹のカブトムシに加え、オオクワガタ約50匹の繁殖にも成功した。

 飼育方法はYouTubeで勉強するという佐野さん。ケースの中に雄と雌を入れ、様子を見ながら雌だけを産卵ケースに移動させる。その後、1カ月程度でケース内は幼虫でいっぱいに。専用ケースに1匹ずつ入れ、「暗所が重要」と押し入れの中で育てているが、「お母さんとお姉ちゃんは近づかない」と言う。

 休日になると、父と昆虫ショップを巡り、めずらしい種類に出合うと、雄雌ペアで購入し、育てるという。甲虫としては世界最大の種としてギネス世界記録に認定されている「ヘラクレスオオカブト」も育てたことがあり、寿命が来た時は「大泣きした」。その後は、自ら標本を制作。現在も同カブトの幼虫を飼育しており、「あと1年位で成虫になる。楽しみ」と笑顔に。

 「クワガタが好き」とさまざまな種類の名前がすらすらと出てくる。「将来は昆虫博士になりたい」。ケースを眺める姿は真剣そのものだ。

河野太郎氏

自民党総裁選 河野太郎氏出馬を表明

 神奈川15区(茅ヶ崎市、平塚市、大磯町)選出の衆議院議員、河野太郎氏が8月26日に記者会見し、自民党総裁選挙への出馬を正式表明した。

 河野大臣は「この度、自民党の総裁選挙に立候補いたします。ぜひ応援よろしくお願いします。有事の今こそ、河野太郎」と話した。河野氏は当選9回でデジタル大臣を務める。総裁選への挑戦は3度目。総裁選は9月12日に告示、27日に投開票される。

制作した北田さん(左から2番目)の応援にPちゃん(@KITADA TETSUYA/GM)も駆けつけた寄贈式

北田さん 横断幕を寄贈 茅ヶ崎のにぎわいを表現

 茅ヶ崎市在住のイラストレーター・北田哲也さんらが7月、茅ヶ崎市に横断幕を寄贈した。

 市の観光客が増加する中、「ようこそ茅ヶ崎へ」という思いを伝えたいとする有志の市民である池田裕さんからの制作依頼に北田さんがこたえたもので、市のイベントなどで活用してもらおうと寄贈された。

 横断幕には「WELCOME TO CHIGASAKI」と記され、北田さんは「茅ヶ崎のにぎわいを表現する意味で、性別を感じさせない多様な世界を描いた」と話す。佐藤光市長は「市のPRのためにぜひ活用したい」と感謝を示した。

 横断幕の一部は現在、浜須賀歩道橋東側にも設置されている。

公式サイトの二次元コード

親子でスナッグゴルフ 9月21日 ダブルス大会

 湘南スナッグゴルフ協会主催の「ダブルス湘南大会」が9月21日(土)、田端スポーツ公園(寒川町田端2483の1)で開催される。午前9時30分から午後0時30分。

 スナッグゴルフとはゴルフをシンプルにした競技で、最終的にボールをカップに入れるゴルフとは違い、ファスナー素材で覆われたスナッグフラッグにボールを付着できれば、そのホールを終えることができる。

 参加には初回スクール(費用2200円)の受講が必要。費用はレンタル付・9ホールプレー代込で3075円(2人分・手数料75円込)。小学生から中学生1人と、高校生以上1人とのペアでの参加が条件。申込は左記へ。

カヌーで相模川を満喫し、途中で生き物観察も=以前の様子

参加者募集 相模川でカヌーに挑戦 9月、10月開催 小4生以上

 寒川総合スポーツクラブでは、相模川でカヌー(カヤック)体験と生き物観察を行う「相模川で冒険しよう!わくわくチャレンジカヌー」の参加者を募集中。

 日時は9月22日(日)・23日(月・祝)・28日(土)・29日(日)・10月5日(土)・6日(日)の午前10時から正午と午後1時から3時。集合場所は田端スポーツ公園親水広場。

 対象は小学4年生以上(3年生以下は保護者同伴)で各回申込先着10人程度。費用は1人2500円。持ち物は汚れ・濡れてもいい服装、履き物(サンダル不可)、帽子、着替え、タオル、飲み物など。

 希望者はメール(【メール】samukawacanoe@gmail.com)で希望日・時間・代表者名・参加人数・電話番号を伝える。

 問い合わせは、三枝さん【携帯電話】070・8540・1203(平日は午後5時以降)へ。

社員が見せる実験に興味津々の児童=7月31日、アルバック本社

アルバックで体験事業 児童ら真空実験に興味津々

 茅ヶ崎市萩園のアルバック本社で7月31日、小学生を対象とした体験事業が行われた。

 南湖公民館が企画した。教育の充実と健全な成長を促すことや、学区や学年を超えた仲間づくりを目的としている。今回は市内の西浜、柳島、茅ヶ崎、東海岸の4小学校の3年生から6年生の児童19人が参加した。

 アルバック本社の見学では社員が工場に設置されている装置や同社の歴史を紹介。同社の真空技術によって生まれた製品について説明した後、真空実験を実施した。各ブースを見て回った児童は興味深い様子を見せ、さまざまな実験を通じて真空技術が日常生活でどのように役立っているのかを学んだ。

 事業を終え、担当課長の安藤知芳さんは「参加してくれた小学生の皆さんのキラキラとした表情がとても印象に残った。今日の工場見学や、真空実験によって科学への興味をさらに深めてもらえたらうれしい」と期待を寄せた。

「東関東大会」初出場へ 梅田中学校吹奏楽部

 茅ヶ崎市立梅田中学校吹奏楽部は、8月9日と10日に横浜市で行われた「神奈川県吹奏楽コンクール」中学A部門で金賞を受賞し、9月8日(日)に栃木県宇都宮市で開催される「東関東吹奏楽コンクール」への出場を決めた。同大会への出場は創部以来初めて。

不安からのスタート

 昨年は湘南大会で敗退。さらに4月から顧問も変わり「不安や心配が大きかった」と部長の久保田わかなさんと副部長の遠藤煌さんは振り返る。一方、新たに同校に赴任して顧問となった渡瀨崇行教諭は「自分たちでやりぬく力がある子どもたちばかり。絶対に伸びると確信していた」。

 渡瀨教諭は生徒と対話を重ねながら「子どもたちの『やりたい』を実現することに力をいれ、意欲を引き出していった」という。

難曲に挑戦

 大編成のA部門は50人近くの人数で出場する団体もあるが、同部は全部員で34人。他校に人数で劣る部分があるからこそ、今年のスローガンに掲げる「一音で圧倒する演奏」にこだわる。

 コンクールのために選んだのは、課題曲が『勇気の旗を掲げて』、自由曲は『ゾウの足』。同部の特徴であるパワフルさを生かせる課題曲に対し、自由曲はチェルノブイリ原発事故をテーマに、足を踏み鳴らして音を奏でるフットスタンプで爆発音を表現したり、複雑な和音で不穏な空気を表現するなど、難易度の高い曲。時には外部講師も招いて、一人一人の技術を高めてきた。

 昨年敗退した湘南吹奏楽コンクール(7月26日、茅ヶ崎市民文化会館)では見事に金賞を受賞。県大会でも勢いそのままに堂々とした演奏を披露した。金賞と東関東大会への出場が決まった瞬間は、涙を流す生徒もいたという。

東関東へ練習に熱

 今は目前に迫った東関東大会に向けて熱のこもった練習が続く。久保田さんは「誰一人欠けずにみんなで合奏を作り上げたい」と話し、遠藤さんは「正直ここまで来られるとは思っていなかった。感謝の気持ちを忘れずに、全国も目指せたら」と笑顔を見せた。

 渡瀨教諭は「結果を聞いた地域の人から応援の声をいただいたり、遠征の費用を支援していただいている。支えてくれる人たちのためにも今までの成果を発揮できたら」と意気込んだ。

著書を手にする大村さん

第一人者がつづる「旧相模川橋脚」 全国的にも稀有な史跡・天然記念物

 101年前の9月1日、関東大震災の液状化現象によって茅ヶ崎市下町屋の田んぼから突如、木の柱が出現した。これらは後に鎌倉時代の橋脚の跡と判明する。茅ヶ崎市教育委員会で同史跡の調査や保存に携わってきた大村浩司さん(70)がこのほど、『旧相模川橋脚 関東大震災によって蘇った中世の橋』(同成社)を出版した。「知れば知るほど面白い、この史跡の魅力を多くの人に知ってほしい」と話す。

 大村さんは1980年、茅ヶ崎市役所に入庁。埋蔵文化財や遺跡、史跡の調査・保護に従事してきた。「旧相模川橋脚」でも98年ごろから、調査に参加しており、今回の著作は発見から保存への道のりや遺跡としての考古学的特徴、発掘調査で判明した事実などをまとめた。

 「旧相模川橋脚の魅力は、史跡と天然記念物の両方に指定されていること」という大村さん。橋脚は震災後、歴史学者の沼田頼輔によって、鎌倉時代の1198(建久9)年に、源頼朝の重臣・稲毛重成が亡き妻の供養のために架けた橋の橋脚と考証され、1926(大正15)年に国の史跡に指定された。

 さらに2013年3月には「関東大震災の地震状況を残す遺産」として天然記念物に。大村さんは「史跡と天然記念物の両方に指定されている場所は全国的にも十数カ所しかない」と話す。

保存の過程にも注目

 また、大村さんは橋脚が「現在の形で残っている」ことにも注目する。

 「国の史跡に指定された際には、地域からの働きかけも大きかった。震災で大きな被害を受けたばかりで、ヒノキの柱が売られたり燃やしたりされても不思議がないのにそうはしなかった。地元の人たちの『初動対応』がよかったからこそ、残ってきた」という。

 そのうえで「近年の文化財保護は『地域と一緒になって』が主流。多くの人に史跡の本質的価値を知ってもらいながら、守り受け継いでいけたら」と話した。

 四六判・136ページで税込1980円。長谷川書店などで販売中。

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ハワイへ行く18人のメンバー

フラの聖地・ハワイへ カロケメレメレの18人

 ハワイで9月1日(日)まで開催されているフラの国際大会「フラオニエ」に茅ヶ崎市のカロケメレメレ・フラ・スタジオが出場している。

リベンジに燃える

 6歳から13歳までの女子の部に参加する17人は、古典フラと現代フラで出場する。昨年7月にハワイで行われた大会で目標としていた入賞は叶わなかったが、リベンジを果たすべく3月に日本予選として行われた「フラオニエ・ジャパン」の古典フラの部で優勝。現代フラの部門でもエントリーされ、2部門で再びハワイへの切符を勝ち取った。

 最大で7歳の年齢差はあるが、上級生が下級生に指導やアドバイスをすることで技術を高めあい、チームワークも育んできた。最年長の田原珠莉さん(中2)は「チーム一丸となって練習に励んできたので、全員でその成果を出し切り優勝を目指したい」と話す。

念願のハワイへ

 同大会にソロの古典フラの部で出場するのは大学1年生の田中琉空(りく)さん。先に始めていた姉の影響で、同スタジオで小学1年生の頃からフラの原型となるタヒチアンダンスを習い始め、大会でも好成績を収めてきた。最近はフラにも挑戦しており、「ハワイの大会に出場することは夢だった」という。

 大会では偉大なリーダーを表した力強い曲に合わせて踊る予定で「動きだけでなく表情も意識している」とし、「家族や先生、仲間への感謝を忘れずに大会に挑みたい」と意気込んだ。

上からサーフサイドセヴン茅ヶ崎ファーム、白十字会林間学校、子どもの園を訪問した組合の会員

茅ヶ崎遊技場組合 児童施設に寄付 おもちゃや花火、菓子など

 茅ヶ崎市、寒川町のパチンコ店が加盟する茅ヶ崎遊技場組合(小巻嵩典組合長)は8月7日、茅ヶ崎市内3カ所の児童養護施設におもちゃ類や花火、マンガ、菓子、飲料などを寄贈した。

 同組合が地域貢献活動として毎年行っているもの。各施設の関係者は「バーベキューセットをさっそく使わせていただいた。子どもたちにとってこの夏の楽しい思い出になると思う」(サーフサイドセヴン茅ヶ崎ファーム・吉見哲施設長)、「新しいおもちゃなどはみんな飛びついて遊んでいる。子どもたちのためを思っての寄付は本当にうれしい」(白十字会・西岡留里子さん)、「子どもたちを支えて下さり感謝しています。花火は夏休みの終わりに地域の人たちと一緒に楽しみたい」(子どもの園・和田直煕園長)と感謝を述べた。小巻組合長は「これからも地域との共存共栄と社会貢献を続けていきます」と話した。

大地震正しく知って備えを 自治体が防災情報発信中

 宮崎県沖の日向灘を震源とするマグニチュード7・1の地震が発生したことをきっかけに8月8日、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が気象庁から発表された。翌9日夜には神奈川県西部で最大震度5弱を観測する地震も発生するなど、大地震に対する関心が高まっている。私たちの地域ではどのような地震が想定されているのか、正しく知ることで備えに生かしたい。

 茅ヶ崎市や寒川町に大きな影響を及ぼす主な地震は「都心南部直下地震」「三浦半島断層群の地震」「東海地震」「南海トラフ巨大地震」「大正型関東地震」など。両市町では地域防災計画を策定するなどして、「いざ」にそなえている(被害想定は左上表の通り)。

 臨時情報で注目が高まった南海トラフ地震は、発生確率が「30年以内に70〜80%」とされる。前回の昭和東南海地震(1944年)と昭和南海地震(46年)から70年以上が経過し、切迫の度合いも高まっている。

 報道では津波被害がクローズアップされることも多く、茅ヶ崎市にも「どこに逃げたらいいのか、教えて欲しい」という問い合わせが複数寄せられた。

 そこで同市防災安全課の担当者が活用を呼びかけるのが、茅ヶ崎市の地図情報をインターネットを通じて市民に公開・提供する「まっぷdeちがさき」だ。

 同サイトでは防災情報のページから、津波防災マップを確認することができ、浸水想定区域などと共に津波一時退避場所を確認することもできる。同課は「普段から確認して、避難などに生かしてほしい」とする。

ハンドブック公開中

 寒川町では、地域防災計画に定めている災害対策のうち、町民の行動に関わる内容を整理した「寒川町防災ハンドブック」を作成している。

 地震だけでなく風水害などの際の行動を分かりやすく提示したもので、同町では「災害から命を守る行動ができるよう活用を」と呼びかける。

最新の防災カタログ

地域防災カタログを進呈 自治会・町内会対象に

 元日の能登半島地震をはじめ、今年に入ってからも相次いで発生している震災。「いざ」というときには、自治会町内会などが主体となって地域全体で支えあう共助「地域防災」が必要となる。

 一方、災害時に必要となるグッズも、時代や地域性などを踏まえて年々変化し続けている。備えの最新化に向けて、常日頃からの点検と見直しが求められる。

売れ筋サンプルも

 タウンニュース社では、注目の防災グッズを満載したカタログを、希望する自治会町内会などの代表者、または防災担当者を対象に進呈する。

 掲載グッズは防災ボトル、非常用簡易トイレやランタン、アルミブランケット、給水バッグのほか安否確認タオルなど。

 掲載品の注文は電話で対応可能。また各会1回限定で、売れ筋グッズのサンプルも進呈する。

 カタログ申し込みは、タウンニュース営業推進部【電話】045・913・4141(土日除く、午前9時〜午後6時)。

防災情報の通知機能を持つ茅ヶ崎エフエムの公式モバイルアプリ

【防災特別号】茅ヶ崎エフエム 地域の安全へ取り組み続々 アプリの活用促進、防災特番も放送

 茅ヶ崎エフエム(エボラジ/89・2MHz)は、茅ヶ崎・寒川エリアの住民にとってより密着したコミュニティFMとなるため、地域防災力の向上を目的とした取り組みを続々と打ち出している。7月には防災情報を通知する機能を持つ公式モバイルアプリをリリースしたほか、9月1日には近隣市町村のコミュニティFM局を結んで特別番組を生放送する。

 エボラジはインターネットのサイマル放送で聴くことができたが、このアプリにより電波環境にとらわれず、スマートフォンで別の操作をしながらでも高音質な放送が楽しめるようになった。

 さらにこのアプリは、防災情報を茅ヶ崎・寒川エリアの住民にいち早く届けることを大きな目的としている。通知設定をすれば、緊急時に速やかに住民の安全確保に向けた防災情報がプッシュ通知される。

8月の地震時など情報通知

 アプリの運用を開始した7月以降では、8月8日に宮崎県沖で発生した大地震で南海トラフ地震が起こる可能性が高まった際や、台風7号の接近時などで、茅ヶ崎市から発信された地域情報を確認するよう、登録者に対してプッシュ通知が実施されている。

 同局ではアプリが住民の防災用ツールの一つとして活用されることに期待を寄せる。

近隣FM局結び生放送

 防災の日である9月1日(日)には防災意識を高めるための特別番組として、「SAVE CHIGASAKI〜湘南をつなぐ防災と備えを学ぼう!〜」を生放送する。午前10時から午後1時。

 番組ではラジオ放送とアプリを連動させたテスト配信なども実施。エボラジパーソナリティの政井マヤさん、石本沙織さんがメインパーソナリティとなり、佐藤光茅ヶ崎市長、近隣市町村のコミュニティFM(鎌倉市・平塚市・小田原市・大磯町)の関係者をゲストに迎え、これまでの防災体験や湘南地域での防災上の提言を伺う。

 同局の担当者は「昨今の防災に対する備えや知識について茅ヶ崎市役所としっかり連携し、市民の皆さんにお届けしていく。 緊急情報は公式アプリのプッシュ通知でお知らせするとともに、放送へとつなげていきたい」と話している。

 同局のホームページでは過去に放送した防災特番をまとめた動画も公開中。状況に応じた判断基準が紹介されている。

補助金の対象となる「簡易型」の感震ブレーカー

【防災特別号】 感震ブレーカー設置を促進 茅ヶ崎市 自治会に補助金

 茅ヶ崎市は震度5強以上の強い揺れを感じた場合に、自動でブレーカーを落とし火災の発生を未然に防ぐ「感震ブレーカー」の普及促進を図るため、機器の購入費用の一部を補助する取り組みを実施している。

 対象は過去に同補助金を活用して機器を設置したことがない茅ヶ崎市在住者だが、申請は個人ではなく、自治会からに限られる。

 対象のブレーカーは疑似漏電を発生させることで落とす「簡易型」。補助は1個当たり税込本体価格の3分の2(100円未満切り捨て)で、上限金額は3000円。

 設置の流れとしては、希望者から設置希望を受けた自治会が機種と個数を取りまとめ、市へ補助金を申請する。書類審査の上で市から交付決定が通知され、自治会で機器を購入。受け取り後、各自で設置しその結果を自治会に報告する。

 問い合わせは市都市政策課都市政策担当【電話】0467・81・7181または市ホームページへ。申請書は市本庁舎3階の同課でも配布している。

【防災特別号】 買い物がてら「備える」 13店舗で啓発フェア

 災害への自助の備えに役立ててもらおうと、茅ヶ崎市は市内の店舗と連携して「ちがさき備えるフェア」を9月8日(日)まで開催中。大型商業施設とスーパーマーケットなどの全13店舗で非常食や家具の転倒防止器具などの防災グッズ販売や防災資料の配布を行っている。9月1日(日)、7日(土)、8日(日)には、そよら湘南茅ヶ崎で防災ワークショップ・クイズラリーを実施する。

 実施場所と催しの内容は表のとおり。

【防災特別号】 地域・家庭の「防災力」向上に 茅ヶ崎市内各地で防災訓練

 茅ヶ崎市の各地区では防災訓練が予定されている=左表。

 大規模地震に備えて「自分や家族の身の安全を守る」自助、「自分たちの地域は自分たちで守る」共助を推進するため、市内13地区の自治会連合会や認定コミュニティの主催のもと、市と連携を図りながら、各地区で防災訓練が実施されている。訓練では情報収集伝達活動、初期消火活動、救助・救急活動、応急救護活動等の訓練を通じて、地域防災力の強化が図られている。市担当者は「地区防災訓練に参加し、防災の知識や技術を身につけ、大災害に備えてほしい」と呼び掛けている。

【防災特別号】 耐震診断・補強に補助金 茅ヶ崎市、寒川町

 茅ヶ崎市と寒川町は住宅の耐震診断と耐震補強に対する補助金を設けている。

茅ヶ崎市

 茅ヶ崎市の耐震診断の補助を受けるには1981年5月31日以前に着工した旧耐震基準の木造住宅で【1】所有かつ居住していること【2】所有かつ所有者の配偶者または一親等の親族が居住していること【3】所有していること、のいずれかに該当する一戸建て住宅、長屋、兼用住宅などの条件を満たす必要がある。

 これらの条件に合致すると市に登録している耐震診断士による診断を受けることができる(費用は一律税込10万8900円)。世帯全員が65歳以上の高齢者かつ市民税が非課税の場合は自己負担額9900円、それ以外の人は自己負担額が3万5900円。

 診断の結果、評点が1・0未満(倒壊する可能性がある)と診断された木造住宅を評点1・0以上(倒壊の恐れが少ない)とするための耐震補強工事で、一戸建て住宅または兼用住宅であること、市に登録した耐震診断士が耐震補強設計および工事監理を行うこと、などを条件に耐震補強工事にかかる費用の2分の1(上限50万円)が補助される(65歳以上の高齢者世帯等は20万円割り増しされ最大70万円)。

 各制度の詳細は、市建築指導課建築安全担当【電話】0467・81・7185へ。

寒川町

 寒川町では、1981年5月31日以前に着工した旧耐震基準の木造住宅の耐震診断費用の2分の1(上限5万円)、耐震診断の結果、評点1・0未満の建物の耐震改修工事の設計や工事費用の2分の1(上限50万円)、木造住宅の除却工事の設計や工事費用の2分の1(上限50万円)を補助する制度を設けている。

 また毎月第3水曜日に無料耐震相談を実施中。会場は寒川町役場本庁舎3階都市計画課で、午前10時から午後4時(昼1時間除く)。毎回先着5人の事前予約制で各1時間程度。

 各制度の詳細は町都市計画・開発指導担当【電話】0467・74・1111へ。

6月の安否確認訓練時に配布されたポスター

【防災特別号】 地域ぐるみで「実践的」防災活動 小和田地区自治会連合会

 約5500世帯が自治会に加入する茅ヶ崎市小和田地区では、同地区まちぢから協議会防災部会が中心となり、平時からの災害対策に力を入れている。

安否確認で関係作り図る

 今年6月には、恒例となっている「安否確認訓練」を開催。大地震の発生を想定し、揺れが収まった後の行動として、家の前に専用のタオルや「無事ですカード」等を出すことで安否確認を行った。

 結果は組長や防災リーダーが中心となって速やかに集計し、小和田小学校に設けられた本部に報告された。関係者は「訓練を通じて、普段からあいさつを交わせる関係を作りたい」と話す。

 また、同地区では火災クラスターの発生が懸念されるため、訓練に合わせて、「感震ブレーカー」(震度5強以上の揺れを感知すると自動で電気を遮断する装置)などに関する説明会を実施した自治会も多かったという。

防災訓練時に避難ルート確認

 また10月20日(日)には、自治会連合会主催の防災訓練が予定されている。

 参加者は各自治会が設定している「一時(いっとき)避難場所」に集まった後、市が定める広域避難場所への移動を体験する。

 地域によっては湘南カントリークラブや赤羽根中学校など、高台の施設が広域避難場所に指定されていることから、子ども連れの人や高齢者がスムーズに移動が可能か、またルート上に倒壊が危惧されるブロック塀や家屋がないか、などを確認し共有する予定という。

 小和田地区まちぢから協議会防災部会長の豊田幸子さんは「地域ぐるみで信念を持って、実際の災害発生を想定した防災活動に取り組んでいきたい」と話している。

起震車のイメージ

寒川町 【防災特別号】 「体験できる」防災フェア 11月24日 起震車もやってくる

 さむかわ中央公園(寒川町宮山275)で11月24日(日)、「さむかわ安全・安心フェア」が初開催される。

 これまでは、「寒川町総合防災訓練」として毎年秋頃に自治会や関係機関を対象に、炊き出しや水道復旧訓練などを実施してきた。今年は、一般向けに「体験できる」をキーワードに、さまざまな催しを企画している。

 当日は、地震の揺れを疑似体験することができる「起震車体験会」や、給水車や重機、放送中継車などの車両展示、防火衣の着用体験、放水体験、災害用伝言ダイヤルの体験利用、災害時の対応事例パネル展示などが予定されている。

 時間などの詳細は調整中で、決定後、町ホームページ等に掲載される。

 町町民安全課災害対策担当では、「今後も体験できる機会を作っていきたい」と話している。

 また、同課では、「防災の知識を得ることができる」と、地震や風水害などの体験のほか、さまざまな防災情報が展示されている「県総合防災センター(厚木市)」の活用もすすめている。

取り付けのイメージ=提供

茅ヶ崎市 【防災特別号】 家具の転倒防止を支援 高齢、子育て、障害者世帯を対象

 茅ヶ崎市では一般社団法人神奈川県建築士事務所協会茅ヶ崎・寒川支部と協定を結び、「家具転倒防止金具等の取付け支援」を行っている。対象は65歳以上の人、12歳以下の子ども、障害のある人が居住する世帯(どれか1つでも該当すれば可)。

 受付は同市役所建築指導課建築安全担当に電話で「名前・住所・電話番号・日時」を連絡。その後、工務店等による現場調査から、金具の取り付け方法の打ち合わせと費用の提示が行われる。調査時に「家具転倒防止金具取付申請書」を提出し、市役所から「決定通知書」が送付された後、取り付けとなる。

 現場調査や取り付けは無料だが、金具代等の実費負担がある(特殊な取付け方法や下地が必要な場合は別途費用の負担が発生する)。金具代等の費用は取り付け完了後工務店に直接支払う。

 問い合わせ・申し込みは同課【電話】0467・81・7185へ。

【防災特別号】 危険ブロック塀撤去を 茅ヶ崎は2種類の補助金

 茅ヶ崎市と寒川町は、安心安全なまちづくりに向けて、危険ブロック塀の撤去等に対して補助金を設けている。

 茅ヶ崎市では、【1】撤去工事の見積額(消費税を除く)、【2】撤去する塀等の部分の見付面積×6000円/平方メートル、【3】上限20万円(世帯全ての人が65歳以上で、当該全ての人が市民税非課税の際は上限30万円)のうち、最も低い額を補助する。

 補助は2種類あり、道路沿いに設置された高さ80cmを超えるブロック塀等を撤去する費用の一部を補助する「危険ブロック塀等の撤去費補助金」、狭あい道路に接する敷地の後退用地の譲渡および、後退用地内にあるブロック塀等の工作物の除却に対し補償する「狭あい道路整備事業」。危険ブロック塀等の撤去費補助金は、工事前に補助金申請が必要となるので注意。

 詳細は茅ヶ崎市建築指導課建築安全担当【電話】0467・81・7185。

寒川は上限30万円

 寒川町では、個人住宅所有者で町税未滞納者の個人が対象となる。

 補助額は、補助対象工事費の2分の1かつ上限30万円。対象物は、コンクリートブロック・万年塀・石材等を用いて築造された塀または門柱、道路面または敷地面からの高さが1m以上のもの、延長が1m以上-など。

 補助金交付決定の通知前に工事に着手すると交付対象とならないため注意が必要。

 問い合わせは寒川町都市計画課【電話】0467・74・1111。

【防災特別号】 できていますか?災害への備え

 大規模な災害に備え、各自治体では食料や飲料水の備蓄を進めている。茅ヶ崎市はレトルト食品やおかゆなど約6万2000食を、避難所となる小中学校や防災倉庫に分散させて保管。寒川町でもアルファ米やレトルト食品、クラッカー、パンなどを用意している。

 また、茅ヶ崎市では9カ所、寒川町では4カ所に貯水槽を設置。「いざ」という時に飲料水や生活用水として使用できる。

 ただ、これらは「約3日間」を想定したもので、茅ヶ崎市防災対策課では「普段から家庭で食料や飲料水など最低限7日分の備蓄を」と呼びかける(左表参照)。

 また避難所に避難を決めた際の「持ち出し品」として貴重品(現金、預金通帳、印鑑、権利証書、健康保険証など)、食料(カンパン・缶詰等の保存食、飲料水、食器類、缶切り、栓抜きなど)、携帯ラジオ、照明器具(懐中電灯、ろうそく)、救急箱(ハサミ、ピンセット、救急絆創膏、ガーゼ、三角巾、包帯、医薬品(消毒薬・鎮痛剤・解熱剤など、持病のある人は常備薬)、生活用品(下着・上着・靴下などの衣類やライター、手袋、タオル、ティッシュペーパー、雨具、ビニール袋、生理用品、紙おむつなど)、小銭なども事前の用意が望ましいとされている。

一之宮ソフィア自治会の防災訓練の様子=提供

寒川町一之宮ソフィア自治会 【防災特別号】 2階に防災ロッカー設置

 寒川町では、22の自治会が地域防災に取り組む。中でも積極的に活動している団体の一つ、一之宮ソフィア自治会(猿渡修悟会長)は、8〜9階建てのマンション5棟・457世帯で構成されており、マンションならではの防災に取り組んでいる。

 同自治会では、災害時にエレベーターが使用不可能になることを想定し、非常用階段避難車を導入。椅子に座った状態で上階から下階への避難をサポートする。さらに、担架では搬送が難しい狭いおどり場でも対応可能なハンディストレッチャーを各棟に配備。防災訓練で使用方法などを確認している。

 また、備蓄品を保管する防災倉庫の設置場所にも工夫を凝らした。同自治会は、寒川町洪水ハザードマップによると、最大3mの浸水が想定される地域のため、通常の防災倉庫の他に、発電機や食料、水などは各棟2階に防災ロッカーを設置し保管している。「濡れたら困るものに配慮した」と猿渡会長。

 住民台帳や要支援希望者などは、パソコン上で管理。転出入も反映し、常に最新の状態を保つ。また、インターフォンの全戸放送システムを安否確認にも役立てている。

 猿渡会長は「共助を育むのが自治会としての仕事。防災訓練やお祭りなど今後も活発に活動していきたい」と話した。

自治会・企業・団体でも備えを 被災記者「給水車対応の容器が必要」 9月の防災月間に向けて

 9月は防災月間。この機に備蓄を見直すところが多い。その際、見落としがちなのが、「給水」を受ける際の備えだ。

 今年元日に能登半島地震を経験した当社記者。被災した富山県氷見市では断水生活が1か月続いた。その状況下、給水車が到着した時には歓声が上がったが、予期せぬ問題となったのが「容器」。1人1容器というルールのなか、必要な水の量や女性や高齢者でも持ち運べる重さなどを試行錯誤し、リュックやバケツに袋を重ね入れる策を取った。「飲料水にも使える専用容器で、普段はかさばらないものが重宝される」と振り返る。

 給水時に活躍するのが「ウォーターバッグ」。蓋・持ち手つき、ビニール製で水を入れても容器分の余計な重さがかからず、ポリタンクと比較し地域の人数分備えても倉庫で場所を取らない。

 給水は地域拠点で実施されることが多い。タウンニュース社では地域防災支援のため、自治会など団体向けに【1】5リットル【2】6・5リットルをそれぞれ120個以上から販売している。訓練参加者や会員への配布グッズとしても評判だ。

 (問)営業推進部【電話】045・913・4141。

茅ヶ崎交響楽団定期演奏会 9月8日 文化会館で

 茅ヶ崎交響楽団の第82回定期演奏会が9月8日(日)、茅ヶ崎市民文化会館大ホールで行われる。

 指揮は松村優吾さん。ブラームスの「悲劇的序曲Op.81」やモーツァルトの「交響曲第31番K.297『パリ』」などを演奏する。

 午後1時開場、2時開演で、全席自由席、当日券あり、入場料1000円。未就学児の入場は不可。チケット販売は同会館【電話】0467・85・1123、問い合わせは同楽団濱田さん【電話】0467・95・3947へ。

司書とまちスポの秦野拓也事務局長(右)

aikoさん名曲にちなみ「カブトムシ」文庫 開催中 フリーライブ翌日の31日まで

 本がだいすきプロジェクトちがさきは8月31日(土)まで、ブランチ茅ヶ崎(茅ヶ崎市浜見平10の2)内のハマミーナ図書室で、カブトムシの本を集めた特別展を開催している。開館は午前9時から午後9時まで。

 8月30日にサザンビーチで6年ぶりに野外フリーライブを開催するシンガーソングライターaikoさんの代表曲『カブトムシ』にちなんだもの。市内図書館から約100冊を選書した。

 茅ヶ崎市立図書館と長谷川書店、川上書店、NPO法人まちづくりスポット茅ヶ崎からなる同プロジェクトの担当者は「aikoさん本人にも届いたらうれしい。たくさん読んで、生涯忘れることはない夏を過ごしてほしい」と話している。

 問い合わせは同図書室【電話】0467・83・5611へ。

「認知症に理解を」さむかわ音楽ひろば 9月14日開催

 シンコースポーツ寒川アリーナで9月14日(土)、「第10回さむかわ音楽ひろば」が開催される。認知症への理解を呼び掛ける「世界アルツハイマー月間」の特別企画。時間は午前10時から午後3時。入場無料。

 イベントスケジュールは以下の通り。▽講演「認知症の症状に気が付いたら」、講師は湘南東部総合病院ソーシャルワーカーの大下内繭子さん=午前11時から正午、▽演劇「創作劇 縄文さむかわ」、縄文時代について音楽寸劇を上映する=午前10時から10時20分、午後1時から1時20分、▽ステージパフォーマンス=午前10時から午後3時。その他、認知症・健康チェックコーナー、認知症相談窓口、キッチンカーなども出店。

 詳細は公式ホームページ「さむかわ音楽ひろば」で検索を。(問)【メール】samukawa.fes@gmail.com

9月15日 地引網大会が開催  申し込みは8月末まで

 茅ヶ崎南駅前商店会と幸町自治会が主催して、9月15日(日)にサザンビーチちがさき海水浴場横の砂浜で「地引網大会」を開催する。8月31日(土)までの申し込みで誰でも参加可能。獲れた魚は持ち帰ることもできる。参加費は中学生以上4000円、小学生2500円、幼児無料。荒天の場合は中止。

 当日は午前8時30分に集合。会場では生ビール、ソフトドリンク、焼きそば、かき氷、フランクフルトやおにぎりなどの用意があるほか、景品付きのじゃんけん大会も開催される予定。

フードドライブも

 またフードドライブも同時開催。フードドライブとは、家庭内で賞味期限は切れていないものの、保管されたままになっている食品を回収し、フードバンク団体に提供する活動。回収の対象食品はお米やパスタ、缶詰、レトルトなど。

 問合せ・申込は豆のさがみや南口店【電話】0467・85・3020へ。