さがみはら中央区版【9月26日(木)号】

神奈川14区 現新5氏の争いか 次期衆院選 新たな区割で

 新たな区割りになり初めて行われる次期衆院選で、神奈川14区は相模原市中央区、同緑区、愛川町、清川村が1つの選挙区となる。現職で自由民主党の赤間二郎氏に新人4氏が挑む構図が見えてきている。※9月22日起稿

 2022年12月に「区割り改定法」が施行され、それまで神奈川16区だった相模原市緑区の一部、愛甲郡(愛川町、清川村)が14区になり、14・16区だった相模原市南区が新設の20区に移った。新たな14区の選挙人名簿登録者数と在外登録者数の合計(9月2日時点)は、40万3435人となる。

 14区は2012年以降、小選挙区では自民党が議席を獲得し続けている。21年に行われた前回の総選挙では、現職で自民党の赤間氏が新人で立憲民主党の長友克洋氏との一騎打ちを制し、5回目の当選を果たした。投票率は56・02%だった。

各氏のコメント

 赤間氏は内閣府副大臣、総務副大臣などを歴任。「まずは、安心して暮らせるための物価高騰対策が最優先。次に、子育て世帯の負担軽減を図る少子化対策に力を注ぎたい。また、高齢者の移動手段を確保することも重要な課題」と話す。

 長友氏は党県第14区総支部長。市議を2期務め、県議4期目半ばの21年に辞職し、国政に初挑戦した。「政治の信頼が失墜した今、政治改革が大前提。物価上昇、実質賃金は上がらず国民生活は苦しい。生活支援や経済対策が必要」と話す。

 熊坂崇徳氏は日本維新の会の県第14選挙区支部長。11年から愛川町議を務め、23年に相模原市中央区から県議選に立候補し落選。「党が掲げる子育て支援策や行財政改革を推進し、地方での経験を生かし無駄の削減に取り組みたい」と話す。

 中村圭氏は日本共産党神奈川県委員。23年の相模原市議選では緑区から立候補して落選した。「物価高騰、低賃金、年金の減少と国民生活が厳しく将来が見えない。生活が楽になり、暮らしに希望を持てる政策を実現していきたい」と話す。

 先沖仁志氏は参政党県14区国政改革委員。22年の参院選では石川県選挙区から出馬し落選。「国民の政治参加を呼び掛けていく。投票率の低い現状では自公政権を強くするだけ。そして消費税減税で生活を豊かにすることが最優先」と話す。

認知症高齢者家族の会「友知草(ともしりそう)の会」の会長に就任し、活動に取り組む 徳田 富美子さん 緑区在住

「次のステップにつなぎたい」

 ○…在宅で認知症の家族を介護している人の拠りどころとして、交流会や相談会の開催、会報の発行などに取り組んでいる。相談会「ほっとタイム」では、介護体験があるメンバーが親身になって相談に応じている。「家族が認知症になると普通の生活もままならなくなる。どこに相談したらよいか辿り着けず調べてもよくわからない。そんな時に話を聞いてくれる場が必要とされる」

 ○…会は1993年に発足し、これまで地道に活動を続けてきた。自身がこの会に出会ったのは10年ほど前。両親が認知症になり、デイサービスに通っている間に仕事をこなす日々。「仕事に行くことが息抜きになっていた」という生活を続ける中、地域包括支援センターから会を紹介してもらった。「聞いてもらったことでスッキリした。『誰にでもあること』って言われたことが前に進む一歩につながった」

 ○…生まれは秋田県。父の転勤で幼少期に相模原に移り、以来ずっと住み続けている。「小中学校から過ごしているから、相模原のまちの香りが染みている。横浜線が茶色だった時代から知っているから」と笑う。これまでは何かの長を務めるタイプではなかったというが、「何年も続けてきて自分にできることが何かある。どうせやるなら全体を把握したほうがいい」と今年6月に会長職を引き受けた。

 ○…相模原市の推計によると、市内の認知症高齢者は25年に4万人近くに達し、40年に5万人を超える。長年活動を続けてきても「この相談会のことを知らない人も多く、周知が課題」と捉えている。「辿り着けない人がいる。そういう人たちを受け入れて、次のステップにつなげたい」。メンバー25人のかじ取り役は今、思いを新たに気を引き締めている。

相模原市 人権相談窓口を開設 10月から有資格者が対応

 相模原市が人権侵害を受けて悩んでいる人に対して相談窓口を開設する。10月1日(火)から。平日午前9時から午後5時まで、電話または市役所第2別館4階で相談を受ける。

 社会福祉士や精神保健福祉士の資格を持つ3人の相談員が対応する。人種や民族、国籍などを理由に不当な差別を受けた人の話を聞き、情報の提供や適切な相談機関の紹介を行う。

スムーズな対応

 相模原市では以前から法務局主催の人権相談が各区役所の市民相談室で行われていた。新たに「人権総合相談窓口」を設置することで市民の相談機会を増やすことが狙い。また、市が窓口を主催することで適切な機関への誘導をスムーズに行うことを見込んでいるという。

 市の担当者は「共生社会を目指すうえで相談や支援の体制を整えることが重要。複合的な悩みにも対応する。どこに相談したらよいかわからない方もご相談を」と話している。

人権尊重条例

 市は不当な差別的取り扱いを禁止する相模原市人権尊重のまちづくり条例(今年4月施行)に基づいて窓口を設置する。

 この条例をめぐっては、昨年12月に案の骨子が公表された際に「市人権施策審議会が作成した答申内容が反映されていない」などと市民団体などから抗議や修正を求める声が相次いでいた。市は「本市の実情に合わせるため、実態調査や学識経験者の意見を伺いながら慎重に検討を進めた」とし、市議会に提出。3月の定例会で賛成多数での可決にこぎつけた。

神奈川県選挙管理委員会の衆議院議員小選挙区別選挙人名簿登録者数と在外登録者数より試算

本紙が試算 「1票の格差」県内で1.5倍に 次期衆院選

 衆院選が現時点で実施された場合、神奈川県内の「1票の格差」は最大1・5倍となることがわかった。タウンニュース社が県選挙管理委員会の2024年9月2日時点の衆議院小選挙区別選挙人名簿登録者数と在外登録者数を基に試算した。

 解散・総選挙の時期に注目が集まるが、次の衆院選は全国的な「1票の格差」を是正する「10増10減」の新たな区割りとなり、神奈川県は2増の20区で実施される。

 「1票の格差」は、選挙区によって有権者の数が違うため、議員1人を選ぶ票の価値に差が生じる問題のこと。

 県内で最も登録者数が多いのは15区(平塚市、茅ヶ崎市、大磯町)の45万3601人。最も少ないのは7区(横浜市港北区)の29万9595人で、「1票の格差」は最大で1・51倍となる。言い換えると「1票の重さ」は県内では7区が最も重く、15区が最も軽いといえる。相模原市中央区を含む14区は40万人3435人で1・124倍だった。

前回より格差拡大

 前回2021年の選挙で「1票の格差」を有権者数で試算したところ、最大の格差は旧15区(平塚市、茅ヶ崎市、大磯町、二宮町)と旧4区(横浜市栄区、鎌倉市、逗子市、葉山町)の間で生じた1・42倍だった。

【選挙人名簿登録者と有権者】「選挙人名簿登録者数」は、選挙人名簿に登録されているすべての人の数。この記事では国外に在住する「在外登録者数」も含めて試算した。「有権者数」は、選挙人名簿登録者のうち、投票当日にその選挙で実際に投票ができる人を抽出し、失権者、基準日以降の死亡者など投票できない人を除いた数。

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相模原市民会館 3大バレエを鑑賞 『白鳥の湖』ほか

 相模原市民会館で11月1日(金)、キーウ・クラシック・バレエによる「チャイコフスキー夢の3大バレエ」が開催される。午後6時30分開演。

 バレエの傑作『くるみ割り人形』『白鳥の湖』『眠れる森の美女』の名場面が一度に鑑賞できる。料金は全席指定4800円。問い合わせは同館【電話】042・752・4710。

川柳募集

 タウンニュース相模原支社では毎月月末号に掲載される「タケシの万能川柳」の川柳を募集しています。投句いただいた作品は毎日新聞「仲畑流万能川柳」などでおなじみの水野タケシさんが選句します。応募方法は左記枠内に。

齋藤支部長

弁護士会相模原支部 30周年の節目祝う 「3つの決意」宣言

 今年で創立30周年を迎えた神奈川県弁護士会相模原支部が9月14日、市内で記念事業と式典を開催した。

 産業会館で行われた市民向けの講演会では、合議制裁判の実施に向けた活動や災害復興支援における弁護士の役割について会員が丁寧に解説。高校生や高校教諭などを招き、虐待防止に向けた取り組みに関する議論も行われた。講演の合間には、支部会員による漫才コンビ「ろいや〜ず」が会場を盛り上げる場面もあった。

 続いてけやき会館で行われた式典には会員や来賓ら約150人が参加。日弁連の渕上玲子会長や関弁連の菅沼友子理事長も出席し、ともに節目を祝った。創立30周年のビジョン宣言として齋藤守支部長は▽地域全域に質の高い司法サービスが行き渡るよう活動を続ける▽合議制・労働審判の実現に向けた取り組みを一層推進する▽様々な地域課題について市民・団体・行政と司法をつなぐネットワークづくりを推進する――の「3つの決意」を宣言した。

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看護の復職技術研修会 10月27日

 相模原市病院協会が10月27日(日)、看護職の復職支援を目的とした技術研修会を相模原看護専門学校(南区新磯野4の1の1)で開催する。共催は相模原市。

 注射や一次救命処置を中心に実技演習を行う。午前9時30分から午後2時まで。参加費は無料。参加対象は看護職(看護師・准看護師・保健師・助産師)の有資格者。事前申し込み制で先着20人。申し込みや研修会の詳細は同協会事務局(【電話】042・755・0531)。

童謡・唱歌を歌おう 10月5日 杜のホールはしもと

 心に響く童謡や唱歌を歌い継ぐイベント「みんなで歌おうイン相模原」が10月5日(土)、杜のホールはしもと8階多目的室で開催される。午後1時45分開場、2時開始。主催は、童謡唱歌を歌う会レモン。

 指導は大沢洋子さん(玉川大学芸術学科ピアノ専攻卒)、伴奏は大貫眞里さん(武蔵野音楽大学ピアノ科卒)。会費は1千円(会場費/当日払い)。「マスクをお持ちください。体調がすぐれない場合は、参加をお控えください」と話している。申し込み・問い合わせは同会【携帯電話】090・9396・7295。

9月29日 亀ヶ池でマルシェ 30店以上が出店

 上溝の亀ヶ池八幡宮で9月29日(日)、マルシェイベント「プチマルシェひまわり」が開催される。入場無料。午前10時から午後5時まで。無料駐車場あり。荒天中止。

 6月に初めて同宮で開催され、好評を博したイベント。ハンドメイド雑貨やアクセサリー、リンパセラピーなど30店以上が出店する。シュラスコやフルーツサンドなどのグルメ、大人も子どもも楽しめる各種ワークショップも盛りだくさん。子ども向けのミニ縁日もあり。

 主催は「ドッグケアサロンいっぷだ」。イベントの詳細はインスタグラム「プチマルシェひまわり」で検索。

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宅建相模北支部 市役所前で献血活動支援 10月3日

 (公社)神奈川県宅地建物取引業協会相模北支部は10月3日(木)、相模原市役所前広場で行われる献血事業の協力を呼びかける支援活動を行う。

 この活動は毎年実施しているもので、同支部の担当者は「協力者が減少する中、毎日約1万3000人の協力が必要。花鉢のプレゼントも用意しているので多くの方にご協力いただきたい」と呼びかけている。活動時間は午前10時から正午までと、午後1時45分から4時まで。

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