戸塚区・泉区版【9月26日(木)号】
パンの名前などについて話し合う「5組」

西が岡小個別支援学級 地域とコラボのパン販売 育てたトマトを活用

 泉区・西が岡小学校の個別支援学級「5組」の児童たちがあす9月27日(金)、岡津地域ケアプラザで地域とのコラボパンを販売する。校内で育てたトマトを使ったパンで児童らは「地域に笑顔を」と意気込んでいる。

スポーツきっかけに

 5組では総合的な学習として、地域とのかかわりを重視した取り組みを続けている。昨年度は「スポーツで地域を元気に」をテーマに、岡津地域ケアプラザで高齢者を招いたスポーツ交流会を開催した。

 今春、5組では校内でトマトを育てるにあたって、交流会で知り合った地域住民の協力を得たという。子どもたちのトマトは順調に実をつけ、6月からのべ約200個のトマトが収穫できたという。これをさらに地域に還元しようと、トマトを使ったパンづくりと販売会が企画された。

あす岡津CPで

 実際のパン作りはケアプラザの紹介で旭区の地域活動ホーム「サポートセンター連」の協力を得られることに。19日にはクラスで試食会も実施して仕上がりを確認した。

 試食会では値段を250円にすることのほか、収益を募金に寄付することなどについて話し合われた。

 担任の山中健治教諭は「子どもたちには貴重な職業体験にもなり、また地域の方たちに学校の取り組みを知ってもらう機会になれば」と語った。パンの販売は9月27日の午前11時30分から。

データサイエンス・ラボのイメージ(市提供)

横浜市 教育データ、研究・活用へ 大学・企業と「ラボ」始動

 横浜市は児童生徒約26万人の教育ビッグデータを活用し、教育内容の充実を図ることなどを目的に7月から準備を進めてきた「横浜教育データサイエンス・ラボ」を9月20日にスタートさせた。教職員、大学、企業が一堂に会し、学校にとって有効な教育データについて議論していく。

 市が教育ビッグデータを活用し、今年6月下旬から運用を開始している学習支援システム「横浜 St☆dy Navi」では、これまでに「健康観察」授業アンケート」の回答データや、「はまっ子デジタル学習ドリル」の取組履歴などのデータを蓄積している。また、横浜市学力・学習状況調査や体力・運動能力調査の結果についても、学習支援システム上で児童生徒や教職員が確認するなど、9月の段階で約9割の学校で活用されている。

 市ではこれまで、市内の学力・学習状況調査や、「人の心」「社会性」などの非認知能力に関する調査研究など、事業ごとに得られたデータをそれぞれで分析してきた。それらを統合し、様々な種類のデータをかけ合わせて分析する仕組みが今回のラボだという。

 このほど始動した横浜教育データサイエンス・ラボでは、大学や企業などの専門的な知見を活かすことで、教育委員会や学校だけではできなかった分析を行うことが期待されている。教職員の課題感や求める効果を出発点として、日々蓄積されていくデータを大学や企業と協働して分析・研究を進めていく。

状況を把握し連携

 20日に初開催された同ラボでは、「算数・数学の学力と意欲の分析」「子どもの心の不調をなくす横浜モデルの開発」という2つのテーマで議論。子どもが日々抱えるストレスの度合いを可視化して最適な対策を講じるためのデータを取得し、必要な医療や各機関と連携して解決に導く方向性等が話し合われた。

 教育委員会事務局教育課程推進室の丹羽正昇室長は「意見交換を通して、様々な教育課題を解決する手立てを構築し、子どもの学びの質の向上を図るとともに、よりよい学校教育を実現していきたい」としている。

経営者などからなる横浜市戸塚倫理法人会の新会長に就任した 鈴木 香さん 戸塚区在住 54歳

感謝を胸に、仲間とともに

 ○…戸塚区内を中心に106社が加入する戸塚倫理法人会。入会3年目で6代目の会長に選ばれ、当初は「自分なんてとんでもない!」と考えていた。だが、「自己成長できるのがこの会。まわりも温かく見守ってくれるので、全力で務めよう」と思い直した。同会は週に1度、朝6時半から戸塚町の会場で経営や生き方について学び合う。「いい話、で終わらせず、すぐ生かしていけたら」と力を込める。

 ○…静岡市出身。曾祖父の代から続く茶問屋の5代目だが、家を継ぐつもりはなかった。転機は6年前、親がいざ会社をたたむとなると喪失感にさいなまれた。「私がなんとかしないと」。戸塚に住みながら、週に1度は静岡に通う日々。だが思いは空回り、事業はうまくいかず、親とぶつかることも。そんな時に出会ったのが同会だった。

 ○…会に集まる他の経営者を見て、「みんな順調で、私みたいには困ってないんだろうな」。だがそこで披露されるのは失敗談や苦労話だった。「ふてくされ気味だったけど、自分の気持ち次第で変われるのかな」。会の活動に関わるうち、親への感謝にも思いが及ぶように。「ビジネスの場で自分をさらけ出すってあまりない。倫理法人会ではむしろそれが求められて新鮮だった」

 ○…両親はもともと、会社を継ぐことを望んでいなかったという。だが「あんなに頑張ってるんだから、応援してあげよう」。生前の父の言葉が今も胸にある。「もし簡単にうまくいっていたら、ここまでありがたさを感じられなかったかも」。代表取締役を務める(有)かくに鈴木茶園ではこの秋、会社敷地内にカフェをオープンする予定も控えている。「日本茶のほっとする美味しさを改めて発信していけたら」と目を輝かせる。

戸塚区汲沢町 10月6日に例大祭 五霊神社

 戸塚区汲沢町の五霊神社で10月6日(日)、例大祭が行われる。

 午前10時から例大祭が行われ、午後1時30分から神輿渡御のほか、焼きそばや焼き鳥、射的などの模擬店・屋台もスタート。汲澤囃子連も登場する。また4時からは演芸大会として、フラダンスやバルーン漫談なども。

 主催者は「おみこしの担ぎ手も募集中。家族の思い出にぜひ」と呼びかけている。

子どもたちにバスケを教える西山選手

泉区救急フェア バスケ選手が一日隊員に ヨーカドー前で啓発

地元出身・西山選手ら

 泉消防署による「泉区救急フェア」が7日、立場のイトーヨーカドー前で開催された。この日は泉区出身でプロバスケットボールクラブ「横浜エクセレンス」に所属する西山達哉選手らも登場。西山選手らが一日救急隊員に任命されると、予防救急などについての啓発のほか、実際の救命現場を想定したデモンストレーションも実施した。

子どもたちとバスケも

 会場では泉消防署や泉区役所が防災に関するブースを展開したほか、119番をかけて指令課の職員とやりとりを行う体験ブースも。

 またバスケットボール教室も行われ、選手と子どもたちとの交流も。選手たちがシュートを決めると、会場からは歓声があがった。中田中学校出身の西山選手は「地元の友人も駆けつけてくれてうれしかった。地元での地域貢献もまたやっていけたら」と話した。

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津軽三味線の演奏を楽しむ来場者

戸塚区・汲沢地区 敬老の集いに170人 「来年も笑顔で」

 汲沢地区連合町内会と同地区社会福祉協議会は9月14日、「敬老の集い」を開催した。

 会場となった子どもの虹情報研修センターには、同地区の77歳以上、約170人が会場に足を運び、紅白まんじゅうや赤飯弁当など縁起の良い食べ物が贈られた。

 両会の本田馨会長は「長生きのためにも、自分の健康は自分で守っていきましょう。また来年も笑顔で皆様に会えるのを楽しみにしています」と話した。また戸塚区の近藤武区長や地元選出の議員なども会場を訪れ、長寿と健康を願った。その後、ステージで津軽三味線の演奏と民謡、合唱などが披露され、参加者を楽しませた。

笑顔で結果報告した内海選手(右)と、近藤区長

TKM所属内海選手 戸塚区長に五輪結果報告 歴代最高位を記録

 戸塚区を拠点に活動する女子ラグビーチーム「YOKOHAMA TKM」に所属する内海春菜子選手。

 今夏のパリ五輪に日本代表として出場し、その結果報告のために9月12日、近藤武戸塚区長を訪問した。

 内海選手はパリ五輪を振り返り「目標としていたメダル獲得には届かなかったが、人生に一度あるかないかの貴重な場所でプレーできたのは、とてもうれしかった」と報告した。

 近藤区長は「テレビ越しに見た試合中の内海選手の姿は、本当に大きく見えた。感動と勇気をありがとう」と話した。

苦戦強いられるも奮闘

 女子7人制ラグビーで日本代表チームは第1試合のアメリカ戦、つづくフランス戦で大きな点差をつけられ敗北。内海選手は「フランス戦は、アウェーの中、いつもと違う雰囲気で立て直すことができなかった」と悔しさをにじませた。

 しかし、3試合目で39対12とブラジルに圧勝。試合中、内海選手はトライやゴールキックを決めるなどの活躍をみせた。日本代表はその後、第5試合まで順調に勝利を重ね、歴代最高位となる9位を獲得した。

 内海選手は10月から練習に戻る予定となっており、「今後も目標にこだわってがんばっていきたい」と意気込んだ。

バナナを見上げる子どもたち(写真左上にバナナの実)=9月13日撮影

東俣野に3m南国バナナ 佐藤さん宅の庭で

1年半で10倍に

 戸塚区東俣野町の佐藤ゆかさん宅でこの夏、南国のバナナが実をつけた。沖縄県から通販で買ったという「銀バナナ」は当初30センチほどの苗だったが、昨年3月に植えてから冬を越え、今では3メートルほどにまで成長。シンボルツリーのような存在感を放っている。

 「もともと沖縄とか、南国の雰囲気が好きで庭にもいろいろ植えてみてるんです」と佐藤さん。自宅の庭ではバナナのほかにパッションフルーツなども育てているという。「沖縄で食べたバナナが美味しかったので、子どもたちの食育も兼ねて育ててみようと思ったらこんなに大きくなるとは」と笑顔で語った。

 育て方はインターネットで調べて肥料を与え、農薬は使わずに手探りで育てた。「雪の日に葉が落ちちゃって心配したけど、春にまた元気になってくれた」。一方で、虫などに悩まされることなどもなく、水やり以外はほとんど手をかけたわけではないという。

 バナナは緑色のまま収穫し、室内で熟成させるという。「子どもたちと一緒に食べるのが今から楽しみ」と佐藤さんは声を弾ませた。

「冬越すの難しい」

 市南部農政事務所(戸塚区)の担当者によると、「市内でもハウスでバナナを育てているという例はあるが路地ではほとんど聞いたことがない。また、花までは咲いても、冬を越せなくて実をつけるのまでは難しい」という。「戸塚で育ったなら、よほど陽当たりがよかったんでしょう」と話した。

ゴミ収集車へ積み込む生徒たち

舞岡高校生徒 「ゴミクエスト」で環境学習 収集車へ積み込みも体験

 県立舞岡高校の教員からなるキャリア支援グループはこのほど、回収されたごみがどう旅立っていくのかをテーマに学ぶ講座「ゴミクエスト」を実施し、生徒15人ほどが参加した。当日は市資源循環局の職員による講義を受けたのち、金沢区のごみ焼却工場を見学。回収されたごみのゆくえやリサイクルの過程について学ぶ機会となった。

「意識変わった」

 参加した生徒は、職員が業務時に着る作業着を着用。ごみ収集車への積み込みを体験する場面もあり、生徒からは「捨てたら後は誰かがやってくれるもの、という意識が変わった」などの声があがった。

 企画した同高の大川和裕教諭は「これからはごみをいかに大切に扱うかが重要になる。講座を通して生徒たちに少しでもごみについて考えもらえたら」とし、「今後も楽しみながら学べるものを企画したい」話した。

参加申込はこちらから

障害者支援フォーラム 情報発信で不安解消へ さくらプラザ 10月5日

 戸塚区民文化センターさくらプラザ・ホールで10月5日、「障害者支援フォーラム」が開催される。参加費無料で要申込。午前10時30分開会。

 障害児・者とその家族が持つ不安を解消するため、さまざまな情報共有や発信をすることを目的としたイベント。10時45分から正午まで、東京家政大学の田中恵美子教授が「障害者の『自立生活』と生活の資源」と題して講演を行う。

 また午後1時から3時までは、4つのテーマに分かれた交流・相談会を実施。3時10分からは、ライブコンサートを開催。合唱やパフォーマンス披露、特別ライブなどが行われる。

 参加申し込みは二次元コードから。(問)045・392・6561

賞状を手にする松本君

戸塚小6年・松本君 将棋大会で全国3位に 研修会から「奨励会」めざす

 戸塚小学校6年の松本樹季君がこのほど、将棋の全国大会「全国小学生倉敷王将戦」に出場し、3位となった。2年連続で出場した松本君は「いいところまで行けてよかったと思う反面、あの時こうしていればという悔しさもある」と振り返った。

昨年成績を上回る

 同大会には各都道府県予選を勝ち抜いた代表が出場。予選リーグを勝ち上がるには3勝する必要があり、昨年の松本君はここで惜しくも敗退。今年は予選を突破し、決勝トーナメントに進んだ。

 さらにレベルの高い相手がそろう決勝トーナメントの初戦は互いに守り合う展開に。松本君が先に仕掛けるも相手にペースを握られ、一時は窮地に。だが諦めず、粘り強く逆転勝ちをおさめた。続く準決勝は京都の永山遥真君と対局。昨年準優勝の実力者で「これまでの対局も見てたけど、ぼこぼこにやられてしまった」と松本君。勝った永山君はそのまま優勝を果たした。

進学も「プロに向け」

 昨年の同大会をきっかけに地元の将棋クラブから日本将棋連盟の「研修会」に入会した松本君。横浜駅の将棋道場にも通って腕を磨いている。

 「この1年でいろいろ経験し、メンタル面も成長できたかなと思う」と松本君。今は将棋に費やす時間を減らして受験勉強に励んでいるが、プロの登竜門となる「奨励会」をめざしており、受験も将棋のプロを目指すためだという。「プロになるにはちょうど高校受験の頃が大事な時期。なので中高一貫校に進めたら」と松本君は思いを語った。

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(上写真)がっちり握手をする小川君(左)と今井さん(下写真)スライドを使って報告会を行った

東戸塚小児童2人 充実した留学体験を報告 吉田町の企業が支援

 戸塚区吉田町の(株)トビーズが9月16日、留学体験「サマーキャンプ」に参加した今井結実さん(東戸塚小6年)と小川健太郎君(同5年)の報告会を戸塚区庁舎で行った。2人の保護者が同社の留学支援事業を知り、依頼、実現した。

 小学・中学・高校生を対象に、カナダやアメリカのキャンパスで、夏休みを活用して開催されている「サマーキャンプ」。多国籍な同世代の若者と生活を共にすることで、語学力を高められることが人気だ。

 もともと海外に興味を持っていた今井さんはカナダ・トロントへ。最初は友達ができなかったが、遠足を契機に会話が弾むように。「あっという間だった。また行きたい」と笑顔で語った。

 アメリカに住んでいた経験を持つ父親の影響を受けていた小川君は、カナダ・バンクーバーへ。当初はホームシックになったものの、得意の英会話を生かして通訳をかって出たことがきっかけで友人ができたという。「今度はニューヨークに行ってみたい」と目を輝かせた。

 同社の鈴木令子社長は「来年のサマーキャンプの申し込みが始まります。また子どもたちに素敵な体験をさせたい」と笑顔を見せた。

横浜市監査委員 歳出改革や経営改善求める 2023年度決算を審査、市長に意見書

 横浜市の監査委員が2023年度の市決算を審査し、意見書を9月24日に山中竹春市長に提出した。

 監査委員は大学の名誉教授や公認会計士、弁護士、市会議員(2人)の計5人が務めている。

 23年度の一般会計決算を審査した結果「予算の執行はおおむね適正に行われていると認められた」とした。一般会計決算の実質収支は約74億円の黒字で、「財政運営の取組は、着実に進んでいると考えられる」としながらも、厳しい財政状況を踏まえ「財源創出を含めた『創造・転換』による歳出改革を進められたい」との意見を付けた。

 公営企業では、7事業中、自動車(バス)と病院の2事業が赤字だった。人件費や物価高騰の影響を指摘し、「更なる経営改善が求められる」とした。

募金箱が設置される横浜市庁舎

横浜市 能登半島豪雨被災地支援の募金受付を開始

 横浜市は豪雨によって大きな被害が出ている能登半島地方を支援するための募金の受け付けを9月25日から始める。

 横浜市庁舎1階ロビー(ラクシスフロント前)に募金箱を設置。今後、各区役所にも募金箱を設置する予定で、状況は市のホームページで案内する。受付期間は10月31日まで。

 集まった募金は日本赤十字社を通じて被災地の生活支援に役立てられる。山中竹春市長は「被災された方々に心からお見舞い申し上げます。被災地の方々が一日も早く日常を取り戻し、復旧・復興が進むことを心よりお祈り申し上げます」とコメントしている。

不動産鑑定士新横浜・鈴木さん 固定資産税の「?」に答える アマゾンで書籍を販売

 本紙にたびたび掲載されいる、新横浜の士業を中心にしたチーム・横浜相続対策コンシェルジュ。横浜市内各区で原則月に1度、無料の相続相談会を開催している。そのメンバーの一人、不動産鑑定士の鈴木彰さんがこのほど、「よく分かる固定資産税の仕組み」を上梓した=写真。

 「固定資産税は難しい」と思っている人が多い。鈴木さんによると、固定資産税の土地と家屋は、納税者(所有者)からの申告ではなく、市町村が一方的に評価し課税する「賦課課税方式」が一因という。

 同書では、固定資産税の仕組みと対応方法を可能なかぎり分かりやすく解説している。「本書を通じて、『固定資産税の仕組み』の理解が進めば嬉しい」と鈴木さんは話している。

 書籍はアマゾンのみで販売。Kindle版(1000円)と書籍版(1320円)がある。

オレンジ色にライトアップされた横浜マリンタワー(過去の様子)

9月21日「認知症の日」にマリンタワーなどオレンジ色にライトアップ

 「認知症の日」の9月21日、横浜マリンタワー=中区=が午後8時から午後11時59分まで、認知症支援のシンボルカラーであるオレンジ色にライトアップされる。

 今年1月、「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行され、毎年9月が「認知症月間」、9月21日が「認知症の日」と定められた。市は認知症への関心と理解を深めてもらうため、企業にも協力を依頼し、各地でライトアップを行う。

 すでに横浜ランドマークタワー=西区=、日産スタジアム=港北区=、横浜市庁舎=中区=の3カ所は19日からライトアップが行われており、横浜ランドマークタワーは日没から午後11時59分まで、日産スタジアムは日没から午後10時まで、市庁舎は午後5時から午後10時まで実施している。

(C)2024 わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!製作委員会

プリキュア 映画公開に合わせて横浜市とタイアップ企画 マップ配布など

 プリキュアシリーズの最新映画「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!」が9月13日に公開されたのに合わせ、タイアップ企画「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!×横浜」が9月30日(月)から10月20日(日)まで行われる。東映アニメーション、東映エージエンシー、横浜市、横浜市観光協会の4者連携企画。

 映画に登場する横浜のスポットを紹介するマップを区役所などで配布するほか、横浜元町ショッピングストリートなどの対象店舗で指定メニューを注文すると、限定ステッカーがプレゼントされる。都心臨海部を中心にキャラクター「こむぎ」と「ユキ」を設置し、探しながら回遊するイベントもある。

 横浜ランドマークタワー69階展望フロア「スカイガーデン」では、9月29日(日)まで特別展示やぬり絵コーナー、特別ドリンクやグッズの販売を行う。

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右から2人ずつHpRun、リスポーン、起立性調節障害の子どもたちの会からの参加者

社会的課題に取り組む中・高生の3団体が交流 横浜市市民協働推進センターで

 横浜市などで活動する中・高校生のNPO法人など3団体が8月、横浜市庁舎に集まって情報共有や意見交換などを行った。

 地域団体やNPO、企業、大学などの取り組みを支援する横浜市市民協働推進センターが開催する「ミズベサロン」の一環で、同サロンで中高生の3団体が交流するのは今回が初めて。

 「起立性調節障害の子どもたちの会」からは代表の中山知佳穂さんと理事の堀内咲南さんが参加。2人とも自律神経の働きが悪くなり、起立時に身体や脳への血流が低下する病気、起立性調節障害の当事者で、同じ症状がある者同士が集まれる場として、月1回のオンライン交流会などを開催している。

 不登校の子どもとその経験者でつくる「リスポーン」からは、自身も不登校経験者の山本滉さんらが参加。横浜市南区の「ハートフルみなみ」を主な拠点にして、不登校児の居場所を作り、フリースクールの紹介や保護者の交流の場づくりなども行っている。

 藤沢市の湘南学園中・高校の陸上部有志を中心としたNPO法人「HpRun」からは理事長の細川空蒼さんらが参加。スポーツの振興や子どもの健全育成のためにランニングやSUPのイベント、環境保全活動などを定期的に開催している。

 この日は各団体から2人ずつ参加し、自分たちの活動内容を発表し、今後の展望などについても意見を交換。互いの強みを生かしたコラボイベントへの可能性についても言及があった。

 市民協働推進センターの担当者は「今後もこのような場を設けて、若い世代の活動を応援していきたい。連携できることがあれば声をかけてほしい」と話した。

横浜文化賞の受賞者

横浜文化賞に藤竜也さん、崎陽軒・野並会長ら5人

 横浜市の最高顕彰で、文化の発展に貢献した人に贈られる「横浜文化賞」の受賞者が9月18日に発表された。文化・芸術部門では、木工塗装士の大沢尚(ひさし)さん(91)と日本人形作家の小池緋扇(ひせん)さん(96)、俳優の藤竜也さん(83)、社会貢献・スポーツ部門では、医師の秋山修一さん(65)と株式会社崎陽軒代表取締役会長の野並直文さん(75)が選ばれた。

木工塗装士の大沢尚さん

 大沢さんは三越製作所で技能を習得し、定年後に南区別所で「大沢工芸」を開業。木目を生かし、素地の特徴をつかんだ深みのある色調を作り出す技能が卓越しているとして、2003年に「横浜マイスター」に選ばれた。赤坂迎賓館「朝日の間」や最高裁判所「大法廷」など、重要な案件を担当している。

日本人形作家の小池緋扇さん

 小池さんは鶴見区出身。小学生の頃から人形作りを始め、幼稚園教諭を経て人形作家になった。古代裂(こだいぎれ)のちりめん友禅を使い、江戸時代の暮らしや「粋」の文化をテーマに日本人形を制作。全国で展示会を開催するほか、鶴見区でも特別展を開催するなど、地域の文化振興に貢献してきた。

デビューから60年超 俳優の藤竜也さん

 藤さんは横浜出身。1962年のデビューから映画やテレビで活躍。存在感のある演技が高く評価され、80歳を超えた今も主演を務める。2023年には「大いなる不在」で「サン・セバスティアン国際映画祭」で最優秀主演賞を受賞した。また、「横浜ホンキートンク・ブルース」の作詞を手掛けたことでも知られる。

医師の秋山修一さん

 秋山さんは1989年、中区尾上町に「秋山眼科医院」を開設。健康増進、公衆衛生の向上に貢献してきた。2017年からは中区医師会会長を務め、外国籍住民に対応するため、22カ国語の問診表を作成するなど、外国人支援にも力を入れる。ほかに、「関内まちづくり振興会」の会長として、地域活性化にも取り組む。

崎陽軒会長の野並直文さん 

 野並さんは崎陽軒を「真にすぐれたローカルブランド」にすることを目指し、1996年に横浜駅東口に本店をオープンさせた。2003年には都筑区の横浜工場を再整備し、工場見学の受け入れを始めた。青少年の育成に尽力するほか、2006年からは横浜商工会議所副会頭として地域商業の発展に貢献している。

奨励賞は桂小すみさんと橘和美優さん

 同時に今後の活躍が期待される人に贈られる「横浜文化芸術奨励賞」の受賞者も発表され、音曲師の桂小すみさん(51)とバイオリニストの橘和美優さん(23)の2人が選ばれた。

 桂小すみさんは邦楽と洋楽を融合させた独自の演奏で観客を魅了。30歳で落語芸術協会にお囃子として入会し、45歳で音曲師に転向。横浜にぎわい座での公演や教育現場での邦楽普及活動にも尽力する。

 橘和さんは緑区出身。幼少期から数々のコンクールで受賞。東京藝術大学を首席で卒業し、現在は東京音楽大学大学院に特別特待奨学生として在学中。国際的にも評価されている。

 贈呈式と記念コンサートは11月21日に横浜みなとみらいホールで行われる。

セカンドシーズン 連載【3】 介護の「本質」考えてみませんか 「介護報酬の改定」

 前回はスピンオフ的な内容を書かせていただきました。今後も、時折書かせていただきますがご了承ください。

 

 さて、前々回の続きで今回は「改定」についてとなります。この改定とは、ズバリ「介護報酬」のことになります。今回は、引き下げされるのではと言われていましたが、現状は若干の引き「上げ」となりました(※訪問介護においては若干の引き下げとなりました)。

 ただし、国は理由なしに報酬を引き上げることは当然ありません。

1・地域包括システムの深化・推進 

2・自立支援・重度化防止に向けた対応

3・良質な介護サービスの効率的な提供に向けた働

 きやすい職場づくり 

4・制度の安定性、持続可能性の確保 5・その他

 以上の要項を基本的な視点としての実施となりました。これは、大きくまとめると「全体的な介護の質の向上(底上げ)」が理由になったと言えます。※「厚労省 令和6年介護報酬改定の主な事項」で検索してみてください。

 前回の令和3年改定との大きな違いが、「自立支援・重度化防止の取り組み推進」→「自立支援・重度化防止に向けた対応」・「介護人材の確保・介護現場の革新」→「良質な介護サービスの効率的な提供に向けた働きやすい職場づくり」です。

 これらは、机上の空論では何も変わりません。介護の仕事は「対人援助としてのかかわり」が重要な職種です。前述した2項目からも、間違いなく介護士のかかわり方や働きは今まで通りではなく見直しが急務となったと言えます。

 かかわり方ひとつで、認知症の進行・身体機能の低下・拘縮への移行などにつながり生活に大きな支障が生じてしまいます。

 現在、サービスを利用すると費用は基本的に自己負担額が1〜3割、介護保険料から7〜9割支払われています。これは、「かかわり方」などに対しての報酬なため、国から、介護士は「知識と技術を提供する技術職」であり、そこに対する報酬と今改定で明言されたように感じます。

 昔は問題対処型のかかわり、少し前まではアクティビティ中心のかかわり、現在は尊厳と向き合うかかわりとなり、介護士が「一人の人」としてどのように向き合っているのか?を「見える化」していく必要があるのではないでしょうか?