中原区版【10月18日(金)号】
神奈川県大会に優勝し、法政二高の「H」ポーズを決める部員

法政二高アメフト部 5年ぶり県大会制覇 日本一目指し全国大会へ

 法政大学第二高校(木月大町)アメリカンフットボール部が10月6日、秋季県大会の決勝戦で横浜栄高校に勝利し、5年ぶり24回目の優勝を決めた。同部は10月26日(土)から開催される全国大会に出場する。6度の日本一を誇る名門復活へ、1992年以来の頂点を目指す。

 神奈川県の頂点を決める決勝戦の舞台は、慶応義塾嵐が丘グラウンド(横浜市)。第1クオーターの開始4分12秒、法政二は29ヤードのランでタッチダウン(TD)し、キックも成功させて得点する。第2クオーターもパスで得点し、前半は14対6で折り返した。

 第3クオーターは横浜栄が反撃し、14対12と差が縮まるが、第4クオーターで得点を重ねると、最終的には28対18で勝利をつかんだ。

 これで秋季県大会の優勝は24回目。顧問の江連恭弘教諭は「主力の3年生は、2年生のときから試合に出ていたメンバーがほとんど。経験値も高く、勝利に対して貪欲さがある」とチーム力の高さを評価する。

主力に区内の3人

 中心メンバーに、中原区内の中学出身者が多いことも今年のチームの特徴だ。攻撃でパスを受けるレシーバーの新見明輝さん(3年)は西中原中出身。決勝戦では2つのTDを決め、勝利に貢献した。新見さんは「県大会は初戦の慶応に勝って勢いがついた。日本一を目指して、もう一段ギアをあげたい」と話す。

 第4クオーターに、優勝を決定づけるTDを決めた岩村幸輝さん(3年)は宮内中出身。岩村さんは「体は小さいが強いタックルとスピードが自分の持ち味。マネージメント的な役割もしているので、気持ちの入ったプレーでチームを引っ張りたい」と意気込む。

 攻撃の際に味方を守り、ランやパスプレーに絡むポジションを担う高田玖仁さん(3年)は井田中の出身。高田さんは「183cmの長身を生かし、体を張ってチームの勝利に貢献したい」と思いを口にした。

 現在の部員は50人。アメフト部としては少なく、オフェンスとディフェンスの両ポジションを兼務する選手も多い。

名門復活に向け

 アメフト部は1964年に創部し、全国大会優勝6回を誇る。名門復活を目指し、10月26日(土)から10校が出場する全国大会(関東地区)に臨む。法政二の初戦は11月3日(日)。この大会に優勝すると、12月に関西地区優勝校と対戦するクリスマスボウルで日本一を争う。

 主将の赤穂谷怜旺さん(3年)は「自分が目立たなくても、チームが勝つために力を出し切りたい。必ず日本一になる」と誓った。OBで高校時代から中原区に暮らし、2年前に就任したティヴァージ・ヨーク・マシュー監督は「今年のチームは心の強い選手が多い。攻撃面に加え、安定した守りと粘りのあるプレーで、名門復活に向けてやってくれると思う」と期待する。

返礼品として出品されるバス

ふるさと納税 返礼品に「市バス」 市交通局「目玉商品に」

 川崎市はふるさと納税の返礼品に、市内を運航していた「バス小型車」や行先を表示する「LED方向幕」などの市バスの付随品などの出品を決め、10月2日に発表した。ふるさと納税の各ポータルサイトにも掲載されている。

 出品が決まったのは、多摩区内を運航していたバス小型車2台。寄付金額1300万円の返礼に1台を贈呈する。

 車両年式はいずれも2011年度で、全長約7m、車幅約2m、高さ約3mで、運転手1人、乗客35人が乗ることができる小型バスだ。11年9月に開館した「藤子・F・不二雄ミュージアム」(多摩区)の来館者を登戸駅(JR、小田急線)から運ぶ直行バスとして導入されたが、ミュージアム人気の高まりとともに、より大型のバスが必要となり、役目を終えた。走行距離は9万1500Kmと10万800Km。大型自動車第一種免許があれば一般ドライバーでも運転は可能だが、「旅客」を運ぶ場合は大型二種免許が必要になる。

 車両以外にも、70万円の寄付に対する返礼品として、バスの行先を知らせる「LED方向幕」を、行先のデータや電源変換機などとセットで出品。廃車となったバスの部品や、実物のバス停標識も出品する。

 考案した市交通局の担当者は「全庁的な取り組みが続く市のふるさと納税の『目玉商品』を考えるうえで、交通局としても話題になるものを考えた」という。

 返礼品として出品するには、総務省が定める「地場産品基準」に適合する必要があるが、市は「基準5」の「広報目的で生産されたキャラクターグッズやオリジナルグッズ」に類するものに当たると判断。総務省の担当者によれば「バス車両を返礼品に出品するのは珍しい」という。

 また新たな返礼品としては、市外在住者を対象に、市立井田病院で実施する「人間ドック」の日帰りコースや、診察の対象を「膵臓」や「乳がん」などに限定した「そこだけドック」なども出品する。人間ドックを返礼品にする自治体は横浜市や東京都八王子市など複数あり、先行事例を参考にしたという。市の担当者は「ふるさとの両親へのプレゼントなどにも活用して頂きたい」と期待を込めた。

大日本プロレスの看板レスラーの一人として活躍する 橋本 大地さん 麻生区在住 32歳

父の背を追い、我が道拓く

 ○…2団体を渡り歩き、大日本プロレスに入団したのは8年前。今では看板レスラーの一人としてリングに上がる。地方興行や商店街プロレスなど距離の近さで知られる大日本。「ファンとの交流を大切にしつつ、これからも盛り上げていけたら」と意気込む。

 ○…横浜市青葉区出身。青葉区内の小、中学校を卒業した。「破壊王」の異名を持つ父、橋本真也の息子だが、「プロレスラーになりたいとは思ってなかった」と話す。転機は中学1年で訪れた父の死。脳裏に浮かんだのは「父のあとを継がなければ」という使命感だった。母の反対を押し切り、高校進学とともに入門。勉学と両立しながら練習生として心身を鍛える日々を過ごす。「先輩が付きっきりで指導してくれたけど1日が長く感じて大変だった」と振り返る。デビューは高校卒業の4日前、2011年3月6日。「張り詰めた空気に緊張した。リングから初めて見た景色は今でも忘れない」

 ○…デビューから13年。父と同じ環境に身を置き、改めて気付いたのはその偉大さ。「カリスマ性があって、魅せ方もうまかった。一時代を築いたすごい人でした」。大日本で唯一の2世レスラーとして「父の背を追いつつ、自分らしさも出していけたら」と先を見据える。得意技は父と同じく「DDT」だ。

 ○…危険と痛みがつきもののプロレス。これまで3回骨折した。特に覚えているのは、天龍源一郎のパンチを顎に受けた衝撃。「大好きなシューマイが食べられなくて、病院に行ったら折れてて」と笑う。昨春結婚し、1歳3カ月になる息子がいる。「かわいくて仕方がない」と覗かせるのは父の顔。3世については「やりたいなら止めはしない。おすすめはしないけど」と苦笑した。

内藤代表の説明を聞く児童ら

新丸子こ文 出張「水族館」で学習 多摩川クラブが協力

 川に生息する生き物や植物を鑑賞し、生態について学ぶ出張教室「多摩川水族館」が10月5日、新丸子こども文化センターで行われた。

 「多摩川は未来を探す場所」をテーマに、川から捕獲してきたウキゴリ、ヌマチチブ、モクズガニなどの生物を22個の水槽で展示。9月の集中豪雨の影響で川の形が変わり、これまではあまり見ることがなかったテナガエビやアブラハヤといった珍しい生物も見つかったという。参加者は、身近な場所である多摩川に生息する生態が数多くあることを知り、川の水を浄化してくれる貝の役割についての話に興味深く聞き入った。

 上丸子小3年の女児は「家でも金魚を飼育していて、魚に興味がある。近所を流れる川にいる魚のことをもっと知りたいと思った」と話した。

 木村友也館長は「子どもたちにとって川は身近だが、一人では行ってはいけない危険な場所だと認識されている。自然に触れ、学ぶきっかけになってほしい」と思いを込めた。

 体験コーナーでは初めて経験するクルミ割りに悪戦苦闘する子どもたちの姿もあり、最後にくじ引きで好きな生物をプレゼントすると部屋中に歓声が響き渡った。

 同川を拠点に活動している多摩川クラブ中原の内藤隆代表は「何かつらいことがあったときに、生き物たちが過酷な自然の中で懸命に生きていることを思い出してもらいたい。そして、生き物に触れながら命の大切さを考えてもらいたい」と呼び掛けた。

青少年によるコンサート 区内の中高生が出演

 第35回中原区青少年吹奏楽コンサートが11月3日(日)、エポックなかはら(上小田中)で行われる。時間は午前11時30分から午後4時30分。

 区内15校の中学校と高校が参加。有志による合同演奏も行われる。主催は中原区と同実行委員会。入場無料。(問)【電話】044・744・3160

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ミューザ川崎とカワスイの裏側見学ツアー
市制100周年記念コンサート&ランチ付
ミューザ川崎とカワスイの裏側見学ツアー
11月19日開催
「ミューザ川崎シンフォニーホール」や「カワスイ川崎水族館」の裏側を見学する、川崎市の市制100周年を記念したツアーが11月19日(火)に開催される。普段は決して... (続きを読む)

スポーツと防災体験 11月10日に多摩川で

 川崎市は11月10日(日)、丸子橋第1広場でスポーツ体験や防災について学ぶ「多摩川で和むe体験」を開催する。時間は午前10時30分から午後3時30分。

 専門家に速く走る方法を学ぶ「走り方教室」(市HPから事前申込制。10月28日(月)締切。)や、クラブでボールを打って点数を競うパークボールを体験できる。体験車に乗って、台風の大雨や地震、自然災害について学ぶブースもあり。

 詳細は市HPへ。(問)川崎市【電話】044・200・2268

脱穀を体験する児童

昭和初期の脱穀機を体験 井田小児童約160人が参加

 市立井田小学校で10月9日、5年生の児童約160人が昭和初期の脱穀機を利用し、収穫した稲の脱穀体験を行った。

 使われた脱穀機は約70年前、地元の農家から同小学校に寄贈されたもの。校内には資料館があり、普段は他の農具と共に展示されている。

 この取り組みは5年生を対象に、26年ほど前から実施。地域ボランティアの「田んぼレンジャー」の協力の下、今年も春の田起こしから始め、5月27日に田植えを行い、9月20日に稲刈りを行った。

 今回、自ら収穫した稲を、脱穀機を使って地域ボランティアに見守られながら、2人1組で脱穀を行った。体験した児童は「米を入れたと同時に振動がすごかった」「珍しい体験ができてよかった」と目を輝かせて話した。最後には精米した米の重さを測定。18・5kgと昨年よりも収穫量が多いことが分かると、児童から歓声が上がった。

 指導にあたった渡邉裕さんは「天候の悪化が続き稲の成長を心配していたが、昨年と同じぐらい収穫できてよかった。子どもたちの笑顔が見れたのもうれしい」とほっとした表情を見せた。池田耕一教頭は「身近なものに多くの人たちの手がかかっていることを学んでもらえたと思う。地域の方とも交流することで、街を好きになってもらえたら」と語った。11月15日(金)には収穫祭を行い、児童らでおにぎりにして食べる予定だ。

開催を告知するチラシ

世界の文化が集結 11月 国際交流センターで

 「世界はともだち〜多様性は可能性〜」をテーマにしたインターナショナルフェスティバルinカワサキ2024が11月17日(日)、川崎市国際交流センター(木月祗園町2の2)で行われる。今年は市制100周年と同センター開設30周年を記念して開催、主催は同実行委員会。入場無料。

 世界の料理と音楽や物産・フリーマーケットなど、子どもから大人まで楽しめ、様々な国や地域の文化を知ることができるイベントが盛りだくさん。ロボットづくり、着物と茶道など日本文化の体験もできる。スタンプラリーや、特別ゲストによるステージも。

 午前10時から午後4時まで。雨天決行。問い合わせは(公財)市国際交流協会【電話】044・435・7000。

配布活動を行う板橋区長(中央)と職員

緑化フェア開幕を周知 区職員 駅でパンフ配布

 中原区役所は10月10日、「全国都市緑化かわさきフェア」のパンフレット配布活動を区内各駅で行った。

 10月19日(土)から11月17日(日)まで等々力緑地などで行われる「緑化フェア」の周知を目的とし、区役所職員約30人が参加。板橋茂夫区長も加わり、武蔵小杉駅・武蔵中原駅・武蔵新城駅、向河原駅・平間駅・元住吉駅・新丸子駅で、2500部のパンフレットを配った。場所によっては開始30分で半分以上を配り終えたところも。パンフレットを受け取った40代の女性は「緑化フェアのことは知らなかった。当日足を運んでみたい」と笑顔を見せた。

 板橋区長は「今日の活動で10月20日(日)の区民祭との同時開催をPRすることができた。皆様のご来場をお待ちしてます」と呼び掛けた。

イベントのチラシ

高校生バンドの頂点へ 10月20日 7組が出演

 川崎市にゆかりのある高校生バンドの頂点を決めるコンテスト「高校生バンド王」が10月20日(日)、川崎ルフロン(川崎駅前)1階野外ステージで開催される。午後1時開演。入場無料。

 「コロナ禍で失われた時間を取り戻し、未来をつくる若者を応援したい」との願いを込め、かわさきFMら4社の共催で開催される同コンテスト。今回で5回目。事前審査を通過した7組のバンドが出演。グランプリを獲得したバンドには、かわさきFMでの冠ラジオ番組の放送権など総額100万円相当の豪華賞品が用意されている。

 また今年は、同日夜に「大人のバンド祭」も開催。詳細については、「高校生バンド王」特設サイト。

白熱した試合の様子

区民剣道大会 稽古の成果を披露 少年団体Ⅴは井田剣和会

 小学生から一般男性までを対象とした「第49回中原区民剣道大会」が10月14日、井田小学校体育館で行われ、約130人が参加した。

 同大会は、各カテゴリーに分かれて個人戦と団体戦が行われ、剣士らは日頃の鍛錬の発表の場として試合に臨んだ。白熱する試合の連続で、会場は剣士の熱気と声援に包まれた。主催した中原区剣道連盟の伊藤浩一会長は「コロナ禍を経て熱気が戻ってきた。この日の天気のように晴れ晴れしく、元気に試合に臨んでくれた。技術も向上しており、日頃の稽古の成果が出ていた。市民大会や昇段審査など残った行事も頑張っていきたい」と大会を総括し、今後へ意欲を見せた。

 大会結果は次の通り(敬称略。カッコ内は所属)。【個人】▽小学生低学年…加賀谷颯志(井田剣和会)▽小学生高学年…新城陸斗(川崎威徳館道場)▽中学生女子…内山華漣(井田中学校)▽中学生男子…久米悠哉(井田剣和会)▽一般…餅田晴也(下沼部剣友会)【団体】▽小学生…井田剣和会▽中学生女子…西中原中学校A▽中学生男子…西中原中学校A▽中学校三校対抗戦…西中原中学校▽一般…清明館A

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作品の説明をする吉田さん

100歳の記念に書展 作品31点を展示

 区内在住の吉田文一郎さんの「吉田東霞百歳の書展」が10月8日から6日間、元住吉アートフラッツで開催され、多くの人が足を運んだ。

 吉田さんは6歳から書道を習い始め、戦時中は出兵を経験。戦後はサラリーマンとして働くかたわら、書の団体に所属。定年を迎えた後も、書を学び続けてきた。

 今回、100歳になることを記念し行われた同展。今回が19回目で、1984年から2年に1度行われている、40年前に自身で立ち上げた書の団体「柯の会」の作品展と同時開催された。

 当日は吉田さんの作品31点が展示された。全て異なった書体で書かれ、竹筆で書いたものや陶器に文字を掘って入れたものなど、多種多様な作品が並んだ。

 展示会に訪れた平林勤さんは「書体の種類が幅広く、奥深い作品が多い」と語った。吉田さんは「1年かけて展覧会の準備をしてきた。多くの方々に足を運んでいただいてうれしい」と笑顔を見せた。

推奨本を手にする東さん

書評家・東えりかさんに聞く 読書週間【1】 川崎の今を知る本

 10月27日(日)から読書週間が始まる。川崎市制100周年の今年、宮前区在住の書評家・東えりかさんは、「川崎とは何か」を考えて本を開く機会が増えたという。本と向き合い続ける東さんが薦める「川崎を知る本」を、2回に分けて紹介する。

 東さんは千葉県出身で1995年から宮前区犬蔵で暮らす。毎年200冊以上の本を読み、ノンフィクションや文芸作品の書評を執筆している。

 今年は「市制100周年」関連のイベントで講演依頼が増え、少し困ったそうだ。「川崎はエリアごとに文化が違い、全体のイメージをつかむのが難しい」と語る。

 そんな時に図書館で出会ったのが、市立小学校で3年生から配られる副読本『かわさき2024』だった。「開いてびっくり。歴史や文化、産業など、知りたい情報が網羅されている。川崎の今を知るにはぴったりの一冊」と絶賛する。

 市では小学校の地域学習の資料として、副読本『かわさき』を1955年から発刊してきた。ただあくまで教材のため一般市民は図書館で探すほかない。東さんも図書館の「郷土史コーナー」で偶然見つけたそうだ。

北部の歴史は面白い

 続く一冊は、同じく宮前区在住の文筆家・小倉美恵子さんの『オオカミの護符』(新潮社)だ。

 東さんが転居したてのころ、犬蔵地区には田畑や里山が広がっていた。散策中、所々で黒い犬が描かれた護符に遭遇した。「何かが分からず、不気味だった」

 数年後、ドキュメンタリー映画「オオカミの護符」を見て正体が判明。田畑を守るために農民たちが「お犬様」に祈りを捧げた信仰の跡だった。感銘を受けた東さんは映画製作者の小倉さんに手紙を出し、書籍化を懇願。そして2011年秋に出版された。「足元の歴史への好奇心をかきたてる一冊。私も、川崎の北部の歴史は面白いと気付かされた」と語る。

 もう一冊、「北部の歴史」関連の本として、宮前区在住のノンフィクション作家、高橋秀実さんの『パワースポットはここですね』(新潮社)を挙げた。地盤が安定している市北部には古墳や遺跡が多く、土器などが度々出土する。高橋さんは自宅敷地で土器が出土した話も交え、現代人が歴史と共にあることを伝える。東さんは、本の「パワースポット」も歩いてみたそうだ。「土地の歴史を知らない人たちに薦めたい」と笑う。

 東さんは「土地の歴史」という観点から、約40年前に話題を集めた本の名も挙げた。写真家の藤原新也さんの『東京漂流』(新潮文庫)だ。藤原さんは著書の中で、ある殺人事件で全国区になった「宮前平」を、宅地化により大地の歴史が寸断された「新しい日本の家と土地」として憂いている。

 「40年が過ぎ、彼が憂いた未来とは異なる風景が広がっていると思う。そういう意味で興味深い」と東さん。10月26日(土)には高津区梶ヶ谷のカフェ「アンジュ」で、藤原さんと小倉さんのトークイベントも開かれる。

配布する除菌シート

川崎Fの除菌シート配布 平間銀座限定デザイン

 平間銀座商店街(石井雄介理事長)は10月18日から、加盟店で買い物した人を対象に川崎フロンターレとコラボしたオリジナルの除菌シート7千個を配布する(なくなり次第終了)。石井理事長は「ぜひフロンターレファンに手に取ってほしい」と期待を込める。

 2020年に「コロナ禍でも頑張る地域住民に喜んでもらえるものを」と、石井理事長が地元の人気チームフロンターレに協力を依頼。3回目の今回は街を歩くふろん太くんたちのイラストに、選手へのエールを添えたデザインに。担当者は「フロンターレと平間銀座商店街を広く知ってもらえれば」と話した。

参加したメンバーら

巽ライオンズ 新城で盲導犬募金 駅利用者らに呼び掛け

 川崎巽ライオンズクラブ(LC・今井宏志会長)は10月5日、「ライオンズ奉仕デー」に合わせJR武蔵新城駅前で盲導犬募金活動を行った。

 街頭募金活動には、LCのメンバー6人や関係者らと一緒に訓練中の盲導犬・アシュリーも参加。駅利用者に向け盲導犬事業への支援を呼び掛けた。雨が降る中、約5時間の活動で集まった募金は7万9582円。全額を(公財)日本盲導犬協会に寄付した。

 今井会長は「募金をしていただくだけでなく、多くの方に盲導犬について関心を持ってもらう機会になった。今後も地域の役に立てるような奉仕活動を、メンバーと行っていきたい」と話した。

黒瀬さんが絵画を作成したポスター

中原区民祭 等々力緑地で10月20日 緑化フェアと同時開催

 第46回なかはら"ゆめ"区民祭が10月20日(日)、等々力緑地(とどろきアリーナ・催し物広場ほか)で開催される。午前10時から午後3時まで。荒天中止。主催は町内会、自治会、地域の関係団体、区で構成される中原区民祭実行委員会。今年は、等々力緑地をコア会場の1つとして実施する全国都市緑化かさわきフェアと同時開催。

 「心のふれあう ふるさと 中原」をテーマに多くの区民が訪れる恒例イベント。今年も中原区の魅力が詰まった催しが企画されている。コロナ禍で中止され、昨年企画が復活した「みこし・はやしパレード」は、等々力陸上競技場前を午前9時20分に出発。緑地内の3カ所では吹奏楽、合唱、ダンスなどの各団体が日頃の成果を披露し祭りを盛り上げる。とどろきアリーナでは子どもが楽しめるゲームや巨大迷路、工作を体験できる「こどもフェスタ」、体力測定・健康相談などもあり、各世代が参加できる内容となっている。「ちびっこサッカーひろば」では、川崎フロンターレのスタッフが年長児から小2までを対象としたサッカー教室を実施。等々力球場周辺では各団体による展示や物販ブースが出店。

 中原区商店街連合会(伊藤博会長)は、昨年に続き小学生先着500人限定で「射的ゲーム」のブースを出店。この記事を切り取るか、「射的ゲーム参加券」のチラシをスマホ等で写して持参し提示すれば無料で1回参加できる。

デザインは区内の生徒

 今年の区民祭ポスターのデザインは区内市立中の生徒から募り、全86点の応募の中から井田中3年・黒瀬まなはさんの作品が選ばれた。区民祭をイメージした応募作品は中原市民館で10月23日(水)まで展示されているほか、黒瀬さんの作品は当日配布するパンフレットにも使われる。

 詳細・問い合わせは同実行委員会事務局(区役所総務課内)【電話】044・744・3124。

80周年のお祝いケーキを披露したバイク川崎バイクさん(右)、福田市長、青木市議会議長

交通事業80周年を祝って 誕生イベントに5千人

 「川崎市交通事業80周年バースデーイベント」が10月14日、飛鳥ドライビングカレッジ川崎(川崎区)で開催された。約5千人が訪れ、交通事業の80周年を祝った。

 1944年10月14日に、川崎駅から臨海部までの市電(川崎市営軌道)開通から今年で80年を迎えることから、市交通局ではこれまでの日頃の感謝を市民に伝え、一緒に祝う場として同イベントを企画。

 セレモニーでは80周年記念事業広報アドバイザーを務めるお笑いタレントのバイク川崎バイクさんが登場。この日限り「バス川崎バス」に改名することを発表し、サプライズで80周年のバースデーケーキを披露した。

 会場ではさまざまな催しが行われ、市バス初となるオリジナルミニカーの販売には長蛇の列ができたほか、市電をデザインしたラッピングバスで記念撮影をする来場者や、バスとの綱引きなどを楽しんだ。市交通局の担当者は「これだけ多くの方々に来場いただき、楽しんでもらえて良かった。これからも利用者の足を守っていけるように頑張っていきたい」と話した。

萩原支部長からプレートを受け取る高田社長

高喜商店が「五つ星店」に 食品衛生を徹底

 川崎市食品衛生協会は10月4日、区内木月にある海苔製造問屋「(株)高喜商店」(高田久代表取締役)を高い衛生意識を持って経営する食品業者の「五つ星店」として認定した。

 「五つ星店」は、食品衛生管理の国際基準HACCP(ハサップ)に加え、従業員の健康管理、食品衛生講習会の受講など計5項目を徹底することが必要で、日本食品衛生協会が全国で実施している制度。

 市内では11店舗が認定を受けており、食品加工業者の認定は初。この日、市食品衛生協会中原支部の萩原ひとみ支部長から高田社長へ「五つ星プレート」が贈られた。高田社長は「普段の管理基準を確認、徹底してきたことで認定を受けることができた。食品加工業の先陣を切って、安心安全をしっかりアピールしていきたい」と話した。

防犯協会、警察署へ目録を寄贈

区内4RC 自転車盗対策へ協力 区民祭でグッズ配布

 社会奉仕活動に取り組む中原区内の4ロータリークラブ(川崎北、川崎中原、川崎中、川崎とろどき)は10月7日、ホテル精養軒で開催された川崎とどろきRCの例会で中原区防犯協会(尾木孫三郎会長)と中原警察署に、防犯グッズとして自転車用のワイヤーロックを寄贈した。

 10月11日から20日まで神奈川県の安全安心まちづくり旬間のキャンペーン期間中であることに加え、区内で今年の刑法犯件数の約45%が自転車の盗難と被害が相次いでいるという。同協会と中原署では自転車の二重ロックを推奨していることから、今回、ワイヤーロック500個を寄贈。10月20日(日)に開催される中原区民祭で無料配布する予定だ。

 贈呈式には、各RC会員、防犯協会、警察署員らが出席。目録を受け取った尾木会長は「例年、RCから防犯グッズを寄贈していただき、感謝している。区民祭で配らせてもらい、安全安心なまちづくりに活用させてもらいたい」と感謝の辞を述べた。

 RCのこの取り組みは、川崎中原RCが1997年度から中原区民祭で防犯グッズの配布を開始し、現在は4RC合同で行っている。

区民主役の文化祭 中原市民館で

 中原区文化祭(芸能の部・展示の部・茶会の部)が10月26日(土)・27日(日)、中原市民館(新丸子東)で開催される。時間は午前10時から午後4時30分。

 芸能の部では舞踊、大正琴、祭りばやし、筝などが披露される予定。ハワイアンキルトや絵画、生け花などの展示も行われる。茶道を体験することができるコーナーも。

 主催は中原区文化協会。入場無料(茶会の部への参加には茶菓子代500円必要)。

 (問)同協会事務局【電話】044・433・7773

精神疾患者 訪問支援とは 11月14日 高津市民館

 「みんなねっと2024年度関東ブロック大会・第50回県民のつどいin神奈川・川崎」が11月14日(木)、高津市民館大ホールで開催される。午前10時30分から午後4時30分。参加費無料。

 聖路加国際大学大学院看護学研究科の瀬戸屋希教授による「当時者と家族にとって精神科訪問看護の役割・可能性」と題した基調講演のほか、NPO法人川崎市精神保健福祉家族会連合会あやめ会の長加部賢一理事長らによるパネルディスカッションや質疑応答が行われる。(問)同会【電話】044・813・4555((火)(木)午前10時から午後4時)

フロンターレが提供する「2024 1stユニフォーム Lサイズ」(3人)=写真上、「PUMA×FRONTALE トレーニングジャケット Lサイズ」(5人)

GO!GO!!フロンターレ

バーチャル健康エコウォーキング

 今年も川崎市、川崎フロンターレ、明治安田川崎支社の共催で「バーチャル健康・エコウォーキング」が10月7日から始まった。期間は来年1月14日(火)まで。

 開催期間中にスマートフォンアプリ「かわさきTEKTEK」を使ってウォーキングを行い、総歩行距離「50Km」達成を自己申告。するとイベント終了後、合計353人にフロンターレグッズをはじめ、地元・地域企業から提供された豪華賞品が抽選で当たる。

 フロンターレはユニフォームやトレーニングジャケット、バックパック、ロゴキャップなどを提供!

 市内の名所をバーチャルウォーキングで巡り、運動の秋、健康の秋を盛り上げよう。ウォーキングの際は、熱中症予防も忘れずに。

 右記の二次元コードからアプリをダウンロードし、アプリ内の応募URLからイベントに参加できる。賞品は1人1点ずつ選択。当選連絡は来年1月下旬以降に決定、賞品の発送をもって通知。

画像はいずれも川崎フロンターレ