伊勢原版【10月25日(金)号】
所信表明を行う萩原市長

萩原市長 市政を運営から経営に 臨時会で所信表明

 伊勢原市議会10月臨時会が10月16日に開催され、9月に行われた伊勢原市長選挙で初当選した萩原鉄也市長が、今後の市政運営に対する考えや基本的な方針について所信表明を行った。

 萩原市長は冒頭、これまでの議員活動を通じて市民の声を受け止め、様々な立場の人と議論を交わしてきた中で、「市内にはまだ多くの課題があり、解決には多くの人々の協力が不可欠であることを痛感した」と説明。さらに歴代市長の功績に敬意を表したうえで「これまでの成果に満足することなく、さらにまちづくりを進化させ、市民生活の安心・安全と暮らしの向上に取り組むことが必要」と自らの考えを語った。

目指すまちへ6つの約束

 市政運営の基本的な方針について「住みたい住み続けたいまち伊勢原」を創り上げるために目指す取り組みとして【1】「子育て世代が子育てしやすい・暮らしやすいまち」【2】「恵まれた医療環境を生かし、日本一の健康都市」【3】「持続ある力強い地域経済と魅力ある観光発信都市いせはら」【4】「生活の利便性、経済インフラの整ったまち、いせはら」【5】「いきがい、やりがいのある魅力的な市役所」【6】「災害に強い安心して暮らせるまちいせはら」の6つを発表。「まちづくりは短期間で成果が出る取り組みもあるが、医療、福祉、子育て、教育の分野など効果の検証に長い時間を要するものもある。的確にニーズに対応し、常に市民に寄り添い市民生活の向上につながる取り組みを早急に進めたい」と語った。

 財政については「状況が厳しいことは承知している。だからこそ施策の優先順位を見定めながら、ソフトハード両面の事業をバランス良く推進し、より良い伊勢原に向けたまちづくりを目指す」とし、「『市政運営』から『市政経営』に転換することで、これまでの常識から脱却し、大胆な発想や新しい概念で難局を乗り越えていかねばならない」と訴え、市民をはじめ市に関わる全ての人が一丸となって明るい未来のためのまちづくりを進めることを誓った。

 臨時議会では専決処分1件が承認されたほか、8つの議案が上程され、3つが最終日の31日(木)に、残りは各委員会の審査を経て12月議会で採決が行われる。
谷山会長(右)と握手を交わす俊樹選手(提供/谷山ジム)

KICKBOXING 谷山俊樹選手が引退 今後もBigbang盛り上げる

 BigbangやK-1グループで活躍、初代Bigbangスーパー・ライト級王者やWKA&WBKF世界スーパー・ライト級など四冠に輝いた谷山俊樹選手(谷山ジム・谷山歳於会長)が引退会見を行い、2025年3月9日(日)に後楽園ホール(東京)で開催される「Bigbang51」からプロデューサーに就任することが発表された。

 谷山選手は大学1年生で全日本学生チャンピオンになり、その後プロデビュー。47戦を戦い、対戦成績は34勝(11KO)11敗2分。谷山選手は「多くの団体、会場で試合をさせていただき、感謝の気持ちでいっぱい。16年間、多くの方の応援とスポンサーのおかげで、選手一本で戦い、プロアスリートとして長年過ごすことができた」とし、「谷山会長のおかげで気持ちもフィジカルも強くなれた。今後は自分が支えていく」と力強く語った。

 引退理由について谷山選手は、「現役中は公表を控えていたが、眼窩底骨折による両目のチタン埋め込み手術を受けていた」と語り、同様の衝撃を受けるとチタンが脳に刺さり、死に至る可能性もあると医師から告げられていたという。スパーリングで目にパンチが入ると涙が止まらなくなることもあるなど、「この数年間は試合をするのが厳しいと感じていた」と谷山選手。

 これまでの戦いで印象深かったのは2010年5月のK-1WORLDMAX63kg日本トーナメント一回戦。卜部弘嵩選手との戦いで延長戦の末、勝利したことが「格闘家一本で進むきっかけとなった」。さらにプロ14戦目で初のKO負けを喫し、眼窩底骨折を負わされた尾崎圭司選手との再戦となった初代Bigbangスーパー・ライト級王座決定戦での勝利には、「人生で唯一、リング上で涙を流した試合」と振り返った。

 谷山選手は今後について「主戦場として戦ってきたBigbangをさらに盛り上げていくことに命を懸けていく」とし「若い選手たちにとって夢舞台、命を懸けてチャンピオンになりたいと思えるような、強くて影響力のあるチャンピオンがいる強い団体にしていきたい」と述べた。

 12月1日(日)に横浜武道館で開催される『Super Bigbang2024』で谷山選手の引退セレモニーを予定。

 10月27日(日)の午前10時30分から午後3時まで「Bigbangアマチュア大会」が同ジム(下糟屋」で開催される。入場料1000円。詳細は同ジム【電話】0463・93・9664へ。

湘南助産師会の会長を務める 森 明子さん 茅ヶ崎市在住 66歳

「女性の力」信じ寄り添う

 ○…伊勢原市を含む湘南エリアを中心に活動する助産師65人で組織される「湘南助産師会」の会長を務める。同会ではベビーマッサージやいのちの学習出張講座、専門職向けの研修や産後ケアの普及などに取り組む。10月29日には初の試みとして、テラスモール湘南(藤沢市)で足形アートや助産師への相談コーナー等のイベントを開催する。「若い助産師たちが中心となり企画した。会員が最大限、力を発揮できる会を目指したい」

 ○…愛知県出身。父の仕事の関係で転校が多かったものの、新潟で過ごした中学校3年間は転校がなく「楽しかった」と振り返る。当時の旧友とは今でも定期的に集まり昔話に花を咲かせる。ウィメンズヘルスに関心を持ち看護師になるために大学へ。母性看護学の実習で出産に立ち会い「母親や赤ちゃんのケアをする助産師の動きに圧倒された」と言う。助産師を目指し、卒業後は都内の産科病棟へ。深夜勤務中の6時間で6人の赤ちゃんが誕生したこともあった。「無事に家に帰っていくことが喜び」と笑顔を見せる。

 ○…一方で流産や死産、乳児死などとも向き合ってきた。「家族はペリネイタル・ロスと呼ばれる大きな悲しみに向き合うことになる。どのように寄り添えばいいのか、いまだに苦悩の連続。ただ、女性は乗り越えていける力があると信じている。信じる強い気持ちが大切なこと」

 ○…20代後半で大学院に通い、その後は教育機関へ。同じ頃、結婚を機に茅ヶ崎で居を構えた。現在も湘南鎌倉医療大学や聖路加国際大学で教壇に立つ。「出産や育児、助産学は科学と文化や人々の価値観が交差する微妙な領域。これからも謙虚に学び続け、助産に生かしていく重要性を伝えていきたい」

黙々とミカンの選果作業を行う従業員

出荷が最盛期迎える 伊勢原産ミカン

 伊勢原産ミカンの出荷が10月2日から始まり、市内神戸のJA湘南伊勢原柑橘選果場では週2日、販売に向けたミカンの集荷と選果作業が行われている。

 10月18日には柑橘部会に所属する農家から約1トンのミカンが集まり、選果場の従業員が日焼けや虫食いなどを丁寧に確認しながら、2kgごとにネットに詰める作業を行っていた。

 JA湘南の担当者によれば、今年は高温が続いたことやカメムシの被害などもあり、例年の同時期に比べ収穫が少なめだという。ただ「品質は全く問題ない。甘みと酸味のバランスの良さが特徴の伊勢原産のミカンを店頭でお買い求めください」と話している。

 伊勢原産ミカンは10月中は「極早生」と呼ばれる品種が出回り、11月からは「早生」、11月末から「藤中」「大津」、12月から「青島」などの品種の収穫が始まる。

 出荷は来年2月中旬まで続き、約80トンを見込む。選果されたミカンは、あふり〜な伊勢原店や同比々多店などで2kg740円(税込)で販売されている。

10月6日〜12日 街頭犯罪の発生状況 伊勢原警察署

 ▽非侵入窃盗/ATMの操作をした後に、取り忘れた現金を盗まれた(桜台)

▽自転車盗/駐輪場内に施錠して駐輪していた自転車が盗まれた(東大竹)

▽自動車盗/施錠をしないままで駐車していた自動車を盗まれた(西富岡) 

実行委員会のメンバーと磯崎さん(前列中央左)

ジビエフェア 大山の特産品めざして スタンプラリーも企画

 「大山猪鹿(ジビエ)フェア」が10月23日にスタート。来年3月31日(月)まで大山の宿坊や飲食店など15店舗で開催される。主催は大山ジビエフェア実行委員会(瀧本麗子委員長/大山先導師会旅館組合・女将の会・大山飲食店物産組合)。

 大山で古くから食されてきたジビエ料理を、新たな特産品として多くの人に知ってもらおうと2022年から始まった同フェア。17日にはオープニングセレモニーが古宮旅館で開催され、実行委員のほか、市内子易の食肉処理施設「阿夫利山荘」の磯崎敬三代表が出席した。

 3回目の今回は、参加店舗を宿泊者向けのディナー(要予約)と予約不応のランチに分類し、新たな取組としてスタンプラリーを実施。スタンプを集めると、先着100人にスマホペンスタンドやペーパークラフトなどのセットがもらえる。

 瀧本委員長は「期間中はインバウンドも含め、年々お客様が増えている。市内の皆さんにもぜひ大山に足を運んでもらい、ジビエ料理を味わってもらえれば」と呼びかける。

 フェアで提供されるジビエ料理は、大山で捕獲され、阿夫利山荘で加工された肉が使われる。メニューも、しし鍋やジビエバーガー、パスタとさまざまなメニューが揃う。

 磯崎代表は「イノシシは11月から脂が乗り美味しくなる。コラーゲンもたっぷりなのでぜひ食べて欲しい」と話す。

 フェアに関する問い合わせは市商工観光課【電話】0463・94・4729へ。

下糟屋遊友会 シニアが熱戦 グラウンドゴルフ大会

 下糟屋遊友会(大坪克哉会長)主催の成瀬敬老グラウンドゴルフ大会が10月17日、下糟屋公園で開催された=写真。

 成瀬地区の老人会8チームが参加し、団体戦と個人戦などで競われた同大会。参加者は互いに「ナイスショット」「調子はどうですか」などと声を掛け合い、交流を深めながら熱戦を繰り広げていた。

 大会の結果は次の通り(敬称略・カッコ内は所属チーム)

▽団体戦/優勝・下糟屋A(男性)、2位・北高森A、3位・前高森長寿会

▽個人戦(男女混合)/優勝・大木幸男(下糟屋A 男性)、2位・谷川昌隆(同)、3位・西村公弘(同)

制作イメージ=提供

湘南助産師会 助産師と手足形アート作り 10月29日 テラスモール湘南

 テラスモール湘南(藤沢市辻堂神台1の3の1)で10月29日(火)、子育て支援イベント「テラスモールde助産師と手足形アート」が開催される。時間は午前11時から午後2時。参加無料。

 主催する湘南助産師会(森明子会長=人物風土記で紹介=)が初めて試みるイベント。

 当日は、月齢に合わせたふれあい遊びコーナーや足形アート(当日整理券配布予定)、助産師による育児相談などを予定。対象は生後1カ月から1歳までの子とその保護者。

 同会は「家の中だけでは息が詰まりがちです。助産師に相談しやすい環境になっているので、子どもと一緒に外出を楽しみながらぜひ参加を」と来場を呼び掛けている。

参加者を募集  大田地区の自然観察会

 グリーン・インストラクターと自然を観察しながら歩く「大田自然観察会」が11月6日(水)に開催される。時間は午前9時30分から正午まで。雨天の場合は翌日。

 定員は申込順20人で11月5日(火)締め切り。

 問い合わせは大田公民館【電話】0463・95・4375へ。

音楽情報 湯原昌幸ライブ 東海大学前タウンニュースホール

 今年デビュー60周年&喜寿を迎えた歌手・湯原昌幸さん=写真=が、東海大学前タウンニュースホール(小田急線東海大学前駅南口徒歩2分、秦野市南矢名1の5の13)で12月7日(土)「湯原昌幸ハッピーLIVE」を行う(午後3時開演・2時30分開場)。予定曲は「雨のバラード」「冬桜」「たそがれロマン」「GSメドレー」ほか。昭和〜令和の名曲を歌い紡ぐ貴重なライブとなる。タウンニュースホールは希代のボーカリスト・湯原昌幸の歌声を間近で堪能できる全150席のサロン感あふれる会場。

 チケットは全席指定5000円。購入はチケットぴあ(Pコード281―249)で。会場窓口でも直接購入可能(予約制)。問合せは同ホール【電話】0463・77・0025へ(水曜休館・午前10時〜午後5時まで)。

音楽情報 湯原昌幸ライブ 東海大学前タウンニュースホール

 今年デビュー60周年&喜寿を迎えた歌手・湯原昌幸さん=写真=が、東海大学前タウンニュースホール(小田急線東海大学前駅南口徒歩2分、秦野市南矢名1の5の13)で12月7日(土)「湯原昌幸ハッピーLIVE」を行う(午後3時開演・2時30分開場)。予定曲は「雨のバラード」「冬桜」「たそがれロマン」「GSメドレー」ほか。昭和〜令和の名曲を歌い紡ぐ貴重なライブとなる。タウンニュースホールは希代のボーカリスト・湯原昌幸の歌声を間近で堪能できる全150席のサロン感あふれる会場。

 チケットは全席指定5000円。購入はチケットぴあ(Pコード281―249)で。会場窓口でも直接購入可能(予約制)。問合せは同ホール【電話】0463・77・0025へ(水曜休館・午前10時〜午後5時まで)。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
会場をおおいに沸かせた半田さんの歌声

能登半島チャリティーコンサート 鈴野加奈さん 「復興支援に役立てて」

 キングレコード所属の「鈴野加奈 能登半島チャリティーコンサート」が10月17日、伊勢原市民文会館で開催された。主催は加奈音楽事務所夢乃会(後藤不二男会長)。

 鈴野さんは35年以上にわたり、チャリティーショーを行い、いずみ基金や骨髄バンク、東日本大震災で甚大な被害を受けた自身の出身地である福島県須賀川市への復興支援のための寄付、市社会福祉協議会への車いす寄贈など、多彩な支援を継続している。

 今回のチャリティーは、大地震や記録的な豪雨で甚大な被害を被った能登半島を支援しようというもの。また、鈴野さんが兄と慕った故・新川二朗さんが石川県出身で、たびたび現地を訪れていたのも支援のきっかけとなった。

 鈴野さんは「今回の災害で東日本大震災がフラッシュバックし震えが止まらなかった。復旧には時間がかかると思いますが少しでも私たちの気持ちを送りたい」と語り、会場には募金箱が設置された。

 当日は、夢乃会メンバーをはじめ、テイチクエンタテインメントの半田浩二さんや美貴じゅん子さん、創作舞踊家の五條流・五條詠寿郎さん、作曲家の宮下健治さん、岩井流文鳳会の岩井文鳳会主らの踊りや歌が来場者を魅了した。

 会では、「能登半島支援に役立ててください」と鈴野さんから応援に駆け付けた渡辺紀之県議に支援金が手渡された。

巣箱の設置作業の様子

グリーン・ハート・スクール 総合公園に巣箱を設置

 伊勢原市総合運動公園とその周辺で10月12日、伊勢原グリーン・インストラクターの会(青柳幸夫会長)の協力で「グリーン・ハート・スクール(緑・自然を大切にする心を育てる学校)」が開催され、シジュウカラ用の巣箱の設置作業が行われた。

 同スクールは、自然観察や農作物の育成・収穫などの体験を通じて、次代を担う子どもたちの自然を愛する心を育てるとともに、みどり豊かなふるさと伊勢原づくりを推進していくことなどを目的として月に1回程度開催されている。

 当日は、午前の部でサツマイモの試掘やオクラの収穫、ダイコンの観察などを実施。午後の部で、前回のハート・スクールで作成した巣箱の設置を園内で行った。

 参加者らは脚立にのぼり、インストラクターの補助を受けながら、縄を用いて慎重に巣箱をくくりつけていった。シジュウカラは12月頃に巣作りを始めるため、巣箱は10月から11月ごろに掛けるのが適期とされているという。

 同スクールでは11月16日(土)にサツマイモの収穫や焼き芋、ソラマメの種まき、紅葉の観察、クリスマスリースの準備などを予定している。

多くの来場者で賑わいをみせた

シルバーフェス2024 約300人が来場し賑わう

 伊勢原シティプラザ1階ふれあいホールで10月14日、伊勢原市シルバー人材センター主催の秋の祭り「シルバーフェスタ2024」が開催され、300人以上が来場し、賑わいを見せた。

 シルバーフェスタは、地域の人たちとの交流や会員相互の親睦などを目的に開催されている。

 当日は掘り出しものがずらりと並ぶフリーマーケット、新鮮野菜の販売や作品展示、同センターの活動紹介などを実施。花の種のプレゼントには長蛇の列ができていた。

 会場では健康アプリ・プログラムの紹介や血管年齢、握力測定をはじめ、スマホの無料相談コーナーも設置され、参加者は真剣な眼差しで聞き入っていた。