旭区・瀬谷区版【10月31日(木)号】

衆院選6区、13区 立憲・青柳氏、太氏が制す 自民・古川氏は比例復活

 10月27日に投開票された衆議院議員総選挙。神奈川6区(旭区、保土ケ谷区)は立憲民主党の前職・青柳陽一郎氏(55)が5期目の当選を決め、自民党の前職・古川直季氏(56)は比例復活で2期目の当選を果たした。神奈川13区(瀬谷区、大和市、綾瀬市)は立憲民主党の前職・太栄志氏(47)が、自民党の新人・丸田康一郎氏(39)らを破り、2期連続で当選した。

926票差の接戦

 前職2人と新人2人が出馬した6区。青柳氏は8万207票を獲得し、小選挙区では2017年以来2度目となる勝利となった。

 午前0時前に当選確実の一報が入ると事務所は歓声に包まれた。青柳氏は「改めて気が引き締まる思い。今後も緊張感を持って国会の最前線で戦っていく姿をお見せすることでお返しをしていきたい。皆さんのおかげで3年前のリベンジを果たすことができた」とあいさつ。また、「国民の声を聞こうとしていない政治が続いていたが、民意が反映された」と選挙戦を振り返った。

 青柳氏に926票及ばなかった古川氏。「政治とカネ」という逆風を受けた戦いとなった。「永田町に戻るチャンスをいただいたからには、本当の意味で国民に寄り添う自民党に変えたい。謙虚な気持ちを忘れず、横浜のため、国のため力を尽くしたい」と述べた。

 6区の投票率は54・66%(旭区54・67%、保土ケ谷区54・64%)で、前回(21年)を1・22ポイント下回った。

早々に当選確実

 今回の衆院選から、新たな区割りとなった13区。前職1人と新人4人が立候補した。

 太氏は投票が締め切られた午後8時過ぎに、当選確実が報道された。8万8833票を獲得した太氏は「自民党政治を終わらせる戦いで、日に日に後押しが増えていった」と選挙戦の手応えを振り返るとともに、2期目に向けては「ライフワークである外交・安全保障、物価高対策を含めた経済対策、お金の透明性を高める政治改革に取り組んでいきたい」と力強く抱負を述べた。

 丸田氏は事務所で支援者に対し、「最高のチームに恵まれたが、結果を出せなかったのは私の力不足」と声を震わせた。また、「(党の意向もあり)私一人で決められないが、引き続き挑戦していきたい」と語った。

 13区の投票率は51・97%(瀬谷区52・74%、大和市52・57%、綾瀬市48・96%)だった。

協定書を取り交わした永川理事長(左)と小檜山学長

富士見丘学園(旭区) フェリス女大(泉区)と連携協定 相互に学びの深化狙う

 横浜富士見丘学園中学・高等学校(永川尚文理事長・校長/旭区中沢)と、フェリス女学院大学(小檜山ルイ学長/泉区緑園)が10月23日、学習・音楽など文化活動や、両校の施設利用を通じて相互交流を促進する協定を締結した。異年齢の生徒と学生の触れ合いにより、新たな”学び”を深めることが狙いだ。

 昨年創立100周年を迎えた同学校は、昨年度から一層高いレベルでの教育を提供しようと、学習内容の見直しに着手。地域の大学と学習面や文化面での連携を模索していた。隣接区にある同女子大は、英語だけではなくさまざまな語学教育に取り組むほか、音楽やボランティア活動などにも力を入れていることで知られており、こうした経緯を踏まえ、今回の協定が実現した。

交流内容を検討

 締結後は、富士見の中高校生がキャンパスに赴き、講義や講座へ聴講者として参加。一方フェリスの学生は、中学、高校の授業の講師を務めるほか、楽器の演奏を披露するなど検討されているという。

 同大学で開かれた調印式には永川理事長や佐藤康副校長らが出席し、小檜山学長と協定書の署名・交換が執り行われた。また、懇談会やキャンパス見学も実施され、大学の担当者らが図書館や、チャペルを案内。交流方法について議論が交わされた。

 小檜山学長は「手厚い教育が特徴の当大学で、皆さんによい学びを提供したい」と話した。永川理事長は「中高大が協力することで、新たな学びの機会創出を相互に構築したい」と語った。

 横浜富士見丘学園は2023年11月には、横浜薬科大学=戸塚区=と協定を結んでいる。

10月26日・27日の瀬谷区文化祭にガラス工芸作品を出品した 沢 逸郎さん 瀬谷区橋戸在住 75歳

試行錯誤を楽しむ

 ○…昨年に続き、2度目となる瀬谷区文化祭への出品。ガラス表面でさまざまな模様をカットする江戸切子の技法や、特殊塗料で絵画のように仕上げる彩色エッチングを用いた大皿やグラスなど約50点を展示した。「多くの人がガラス工芸に関心を持つきっかけになれば」と期待を寄せる。

 ○…生まれは鶴見区。小さい頃からモノ作りが好きで、30代で切り絵を、50代でガラス工芸を始めた。それぞれ異なるジャンルながら互いに生かせる要素もあるそう。創作においては、創意工夫することが何よりの醍醐味。50代の頃には、5〜6年の試行錯誤を経て「3D切り絵」を考案。レーザーカットした厚紙を2枚貼り合わせて、色付けすることで、立体感を出すことに成功した。「紙1枚ののっぺりした感じを、どうにかしたくてね。考えたり、解決方法を模索している時間が楽しい」

 ○…中学校の理科の教員として40年近く働き、校長も務めた。大学の頃に少林寺拳法を習い、教員時代はバスケ部の顧問兼監督を務めるなど体育会系な一面も。家族は妻と2人の娘。小学生の孫もおり、「関心を持ってくれたら、切り絵などを教えたいね」と話す。

 ○…地域の文化祭にも出品し、12月には瀬谷区民文化センターあじさいプラザで展覧会を開くなど多忙な日々を送る。「こんなにイベントが重なるとは。準備に追われています」と困った表情ながらも充実した様子。創作活動に加え、仕事を辞めてからは地域貢献もテーマの一つだという。教員として地域連携を進めていた一方、個人では接点が少なかったため、退職後に公共施設の講座や学校の授業でガラス工芸や切り絵の講師を務めてきた。「少しでも、地元のお役に立てれば嬉しい」と目を細める。

国際園芸博覧会をテーマにした相撲甚句も

瀬谷区文化祭 区民の熱演と力作一堂に

 「瀬谷区文化祭」(主催/瀬谷区文化協会)が10月26日と27日に瀬谷公会堂で開かれ、延べ480人が来場した。

 26日のステージには横浜さがみ幼稚園=瀬谷区瀬谷=の園児が出演。「愛燦燦(さんさん)」や「少年時代」など往年の名曲を歌いあげると、3年後の国際博覧会に向けて区民が作った「2027 横浜花博 花だより」も披露し、大きな拍手が送られた。

 展示スペースには各流派の華道作品、ガラス工芸を手がける沢逸郎さん=人物風土記に関連記事=の作品が並んだほか、横浜隼人中学・高校の茶道部による茶席もあり、賑わいを見せていた。

 式典で同協会の小川肇会長は「今年も大きく文化祭を開催できたのは、53回という長年にわたる継続の結果。今後も地域社会に資する団体でありたい」とあいさつした。

食について語ろう 11月28日 区活でサロン

 調理に使わない野菜をもう一度育て、再収穫する「リボベジ」などについて語り合う「トークサロン@区活」が11月28日(木)、瀬谷区民活動センター=せやまる・ふれあい館2階=で開かれる。午前10時30分〜正午。

 当日は、管理栄養士の資格を持ち「Atelier RIBBON」の名称で活動する池智子さんをゲストに招き、「食で暮らしをエンジョイ!」をテーマに交流する。

 対象は瀬谷区在住・在勤の成人で、定員16人(先着)。参加無料。問い合わせ・申し込みは同センター【電話】045・369・7081。

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横浜市旭区の男女共学・横浜富士見丘学園中学校・高等学校は充実した英語教育で「国際教養人」を育成
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2023年に創立100年を迎えた横浜市旭区の横浜富士見丘学園中学校・高等学校。一世紀の歴史を持つ同校が掲げるのが「国際教養人の育成」だ。「グローバルな社会で... (続きを読む)

自転車「ながら運転」に罰則 11月から改正道交法施行

 自転車事故の防止を目的とする改正道路交通法が11月1日から施行され、酒気帯び運転やスマホを利用しながらの「ながら運転」などの罰則が強化される。市内では4区が自転車交通事故多発地域に指定されており、各署で啓発活動に力を入れている。

 改正道路交通法では、これまで「是正指導」で済んでいた自転車走行時の危険行為を罰則付きで禁止する。運転中に通話したり画面を見たりするスマホの「ながら運転」の違反者には「6カ月以下の懲役、または10万円以下の罰金」が科され、事故などを起こした場合は1年以下の懲役か30万円以下の罰金。酒気帯び運転も違反者は「3年以下の懲役、または50万円以下の罰金」が科せられ、酒を提供した飲食店や同乗者も懲役や罰金の対象となる。

事故多発地域に4区

 横浜市道路局の交通事故統計によると、昨年市内で発生した交通事故は7703件。そのうち自転車が関係する事故は1760件で、全体の22・8%を占める。自転車事故の死傷者(1664人)のうち、「ながら運転」など何らかの違反があったのは1045人。違反率は約63%だった。

 神奈川県警によると、今年1月〜9月の自転車事故は昨年同時期比で減少傾向だが、対歩行者との事故は増加。市内では鶴見区、金沢区、瀬谷区、戸塚区の4区が県交通安全対策協議会による「自転車交通事故多発地域」に指定されており、特に交差点や人が集まる駅前での事故が多いという。

 また、近年の自転車事故には多額の賠償金が発生する場合も多く、神奈川県では19年10月から自転車損害賠償責任保険等の加入を義務化。市交通安全協会では昨年から努力義務化された「ヘルメットの着用」とあわせて、交通安全教室やSNSなどを通じて普及に努めている。

 市内各署では改正道交法施行前の10月末から飲酒機会が増える年末にかけて、自転車事故防止の指導取締や啓発活動を強化する。県警では「自転車も車と同様の責任があることを自覚して交通ルールを遵守してほしい」と話している。

岩崎院長(身長158cm)と比べると遥かに大きい

天衝く巨大サボテン 旭区上白根の医院内に

 人が行き交う街角に、巨大なサボテンがそびえたっている。

 サボテンがあるのは、旭区上白根、白根通り沿いの植松耳鼻咽喉科医院・植松歯科医院の敷地内。高さは4m以上あろうか。横に向けても伸びている。近くにはバス停もあり人通りは多く、足を止める人もみられる。

 植松耳鼻咽喉科医院の岩崎紀子院長によると、現在の場所にサボテンが植えられたのは約20年前。45年ほど前の開院祝いでサボテンをもらい、敷地内の別の場所に植えていたが、大きくなりすぎたため株分けした。「特に世話はしていない」と岩崎院長は話すが、今では建物の2階を超そうかという大きさになっている。

 夜中には花を咲かせるそうで、岩崎院長によると「気持ち悪いくらいつぼみが付く」そうだ。

市内最大級か

 巨大に育った要因を、旭区内でサボテンを扱う有限会社カクタス広瀬の山本亨さんに聞いた。

 山本さんに写真を見てもらったところ、柱サボテンの一種「鬼面角(キメンカク)」であり、よく見かける品種だという。サボテンは寒さに弱い種類が多いが、鬼面角は強いため四季のある日本でも育ちやすいそう。「横浜市内では最大級では。立派なサイズです」と驚いていた。

 山本さんは「大きく育つ条件は、しっかり日が当たっていることと、風通しがいいこと。ちゃんと根を張れる地面もあり、条件がそろっている」と説明。「暖冬傾向にあることも、大きく育った要因かもしれない」と加えた。

各区長から感謝状を受け取る旭区(左写真)と瀬谷区の自治会長

旭区・瀬谷区連合自治会 連続無火災達成で表彰 防火の取り組み実る

 旭区の上白根連合自治会(中野保弘会長)と、瀬谷区の阿久和南部連合自治会(北井義会長)は、それぞれ連続無火災記録を達成したとして、表彰を受けた。

 横浜市の連続無火災表彰は世帯数ごとに達成期間の基準が設定されており、両自治会は5000世帯未満の区分にあたる。608世帯(7月10日時点)が所属する上白根連合自治会は今年9月2日をもって、連続無火災日数6年(2190日)に到達し、市長表彰を受賞。旭区内で6年間の連続無火災を記録した連合自治会は初となる。

 10月18日に開かれた式典では権藤由紀子旭区長から中野会長に感謝状が贈呈された。

 中野会長によると、同自治会は東亜ガス(株)と連携協定を結び、合同防災訓練を実施するなど災害に備えてきた。実家が火事に見舞われた経験もある中野会長は「会員の頑張りで表彰をいただけた。これからも無火災記録を重ねていきたい」と抱負を語った。

各地区の対策参考に

 3215世帯(4月16日時点)が所属する阿久和南部連合自治会は、今年8月2日に2年(730日)の連続無火災を達成し、委員長表彰(区長)を受けた。同自治会が連続無火災で表彰されるのは初めてのこと。

 北井会長は「各地区の取り組みを参考に防災活動を実施してきた」と振り返る。9月18日の式典で植木八千代瀬谷区長から感謝状を贈呈され、「自治会に所属する皆さんのおかげで受賞できた」と喜びを語った。

園路沿いで咲き誇るキャリー※25日撮影

瀬谷本郷公園 秋のユリ、愛でて 11月中旬まで見ごろ

 季節の花々を楽しめる瀬谷本郷公園=瀬谷区本郷1の70の2=で、毎年恒例となる秋のユリが見ごろを迎えている。

 通常6月、7月頃に開花するユリ。同公園は5年ほど前から、秋に開花する冷凍した球根を植えている。

 今年はピンクがかったオレンジ色の花を咲かせる「ティーガール」、ピンク色の「キャリー」、まだら模様のあるオレンジ色の「ロングウッド」、3品種およそ1800個の球根を8月末に植え、10月中旬に開花したという。見ごろは品種によるが、11月中旬頃までの見通し。スタッフは「珍しい秋のユリを多くの人に楽しんで欲しい」と呼びかけている。

 開花状況など問い合わせは同園【電話】045・304・3633。

連携に向けて握手を交わす江口会長(左)と内藤副院長

旭区歯科医師会と市西部病院 口腔ケアで合併症防止へ 早期回復目指し連携

 旭区歯科医師会と聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院=旭区矢指(やさし)町=はこのほど、手術に伴う合併症などを防ぐために口腔環境を整える「周術期事業」を始める。

 周術期とは術前・術中・術後の3段階を指すもの。歯科においては術前・術後に口腔ケアを行うことで、入院患者の早期回復や退院後の生活の質向上などを図る。

 同会によると、歯の表面に付着したプラーク(歯垢(しこう))には1㎎あたり10億個の細菌がいるとされ、虫歯や歯周病を引き起こし、全身の健康にも悪影響を及ぼす。また、病気の治療時にも虫歯や歯周病が関係し、さまざまな合併症が発生するとされている。

 両者による周術期事業では口腔内の細菌を減らすための清掃、虫歯や歯周病の治療、適切な管理計画策定などのほか、術後のフォローアップやモリタニングなどを行う。

 9月下旬には同会の集まりに、同病院の内藤正規副院長が出席。「高齢化が進むなか、周術期の口腔ケアのために先生方のお力をお借りし、医科歯科連携を進めていきたい」と会員らに呼びかけ。同会の江口康久万(やすくま)会長も、「患者の早期の回復と社会復帰を目指していきます」と意気込みを語った。

表彰する瀬谷保護司会の相原会長=瀬谷区社会福祉協議会提供写真

社明運動作文コンテスト 瀬谷区内の中学生22人表彰 土田さん(原中)が区長賞

 社会を明るくする運動に関連した「瀬谷区中学生作文コンテスト2024」の表彰式が先ごろ、瀬谷区民文化センターあじさいプラザで開かれた。瀬谷更生保護協会、瀬谷保護司会、瀬谷区更生保護女性会の主催。

 29回目の同コンテスト。「日常の家庭生活、学校生活の中で体験したことを基に、犯罪・非行のない地域社会づくりや犯罪・非行をした人の立ち直りについて考えたこと、感じたこと」をテーマに、区内の中学生から作文を募集。5校から138点の応募があり、8点が特別賞に、14点が優秀賞に輝いた。受賞者は以下の通り(敬称略)。

 【特別賞】区長賞/土田莉緒奈(原中2年)、瀬谷警察署長賞/宮田柚(隼人中1年)、区民生委員児童委員協議会会長賞/笹沼栞里(同)、区PTA連絡協議会会長賞/青木美紀(下瀬谷中2年)、瀬谷更生保護協会会長賞/岩松胡桃(隼人中1年)、瀬谷保護司会会長賞/西田結咲(同)、区更生保護女性会会長賞/石田菜々花(南瀬谷中2年)、区社会福祉協議会会長賞/小野愛衣子(下瀬谷中2年)

 【優秀賞】鈴木穂積(原中2年)、田中杏奈(原中3年)、飯田玲奈(南瀬谷中2年)、木村帆花(東野中1年)、菅野萌絢(隼人中1年)、只野楓人(同)、輪島海璃(同)、中澤満奈美(同)、大谷力也(同)、佐々木美悠(同)、マッカーシー愛里(同)、大高一敏(同)、多田陽(下瀬谷中2年)、増田惺夏(同)

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開催に向け意気込む高田さん(写真中央)

鶴ヶ峰ちょい呑みフェス コロナ禍経て6年ぶりに 11月5日、6日に

 鶴ヶ峰駅周辺で「ハシゴ酒」を楽しむ「第6回鶴ヶ峰ちょい呑みフェスティバル」が11月5日(火)と6日(水)に行われる。新型コロナの影響もあり途絶えていたが、6年ぶりの開催となる。

 「鶴ヶ峰を盛り上げたい」という思いから、10年前に初開催された同イベント。6回目となる今回は、鶴ヶ峰駅周辺の飲食店21店舗が参加する。3枚つづりのチケット(前売り2900円/当日3000円)を購入し、参加店舗で1枚使用することでドリンク1杯と料理などを楽しむことができる。

 同イベントはこれまで、地元の事業者たちが実行委員会を組織し、準備や運営を行ってきた。

 今回実行委員長を務めるのは、旭区内で不動産会社の取締役を務める高田邦穂さん。「鶴ヶ峰が良い街だと知ってもらいたい」という思いで、初めて同イベントの運営を務める。

 前回参加した店舗から、半分ほど入れ替わっての開催になる。「店の忙しさとの兼ね合いもあり既存の店が参加できず、新しい店が多くなった」というが、「その分新しい鶴ヶ峰を知ってもらえたら。お気に入りの店を見つけて、地域の魅力を今一度知ってほしい」と高田さんは語る。

 現在、前売りチケットを参加店舗で販売中。当日券は開催日に鶴ヶ峰駅ココロット連絡通路で販売される。開催時間は各参加店舗の営業時間に準拠。問い合わせは高田さん【電話】045・959・1717、または下記二次元コード。
フィルタリング設定を呼びかける露木会長(左)

瀬谷少年補導員連絡会 携帯電話のアクセス制限を

 瀬谷少年補導員連絡会(露木俊光会長)は9月27日に、瀬谷警察署員とともに街頭補導活動に取り組んだ。

 当日は同連絡会のメンバーが三ツ境駅周辺を巡回。また、駅周辺の携帯ショップを訪問し、子どもが携帯電話を利用する際、有害サイトにアクセスしないよう、フィルタリングを設定するよう店舗へ呼びかけた。

 同会は、毎月第4金曜日を「少年補導の日」と定めて活動を続けている。露木会長は「ネットを通して犯罪に巻き込まれることもある。子どもたちは十分気をつけて欲しい」と思いを語った。

完成した冊子を持つ田中さん(左)と渡邉さん

田中常義さん(南瀬谷) 地域の歴史、冊子に 当紙連載72回を再編集

 瀬谷区南瀬谷在住の田中常義さん(91)がさきごろ、タウンニュース紙面で連載していた歴史コラムを再編集した冊子「横浜 瀬谷の歴史アラカルト」を完成させた。

 田中さんは横浜市港湾局の臨海開発部長や港湾整備部長などを歴任し、横浜開港資料館の館長も務めた人物。1998年には地図から地域の歴史をひも解く区民グループ「横浜・瀬谷地図くらぶ」を立ち上げた。

 冊子は2014年8月から21年4月にかけて当紙瀬谷区版で連載していた、「瀬谷の埋もれた歴史を探る」「地図・絵図で見る瀬谷の生い立ち」「地名で読み解く瀬谷の埋もれた歴史」をまとめたもの。連載は3種類、合計72回にわたり、田中さんの原文や地図が基になっていた。

 今回は原文と地図を、同グループの渡邉敏男さん協力のもと再編集。瀬谷区の地名の由来や地形、江戸時代や明治期からの成り立ちまで掘り下げて紹介している。文章の根拠となる地図や絵図を添えている点が大きな特徴だ。また、読みやすいように文字や画像を大きくし、フルカラーで仕上げている。

 「記録を残すために冊子を作りました」と田中さん。「地図や絵図を通して、歴史を知る楽しさを感じてもらえれば」と期待する。渡邉さんも「文字が大きく、年配の人でも読みやすくなっています」と話す。

 冊子(税込1000円)はA4版で、78ページ。問い合わせは田中さん【携帯電話】090・3814・2007、または【メール】tt1110@jcom.home.ne.jp。

衆院選 横浜市内の投票率1位は青葉区 全体では前回下回る

 与党が過半数割れとなった今回の衆議院選挙の投票率は全国で53.85%と戦後3番目の低さだった。

 横浜市内の投票率は全体で55.49%で3年前の前回選を0.58ポイント下回った。区別では青葉区が60.35%で前回に続いて最も高かった。2番目に高かったのは、前回まで選挙区が2つに分かれていた都筑区。今回は区全体が川崎市宮前区とともに1つの選挙区(19区)となった。前回2番目の栄区は減少幅が最も大きく、3番目だった。最も低かったのは南区で51.44%だった。

11月5日 瀬谷公会堂 瀬谷区在住歌手や地域住民が出演 歌や踊りが楽しめるチャリティー歌謡祭

 歌や踊りが楽しめる毎年恒例のイベント、「第38回チャリティー歌謡祭」が11月5日(火)、横浜市瀬谷区の瀬谷公会堂で開かれる。午前10時30分開演(30分前開場)、午後4時ごろ終演予定。

 廣松音楽事務所実行委員会主催。当日は同音楽事務所の門下生や地域住民がステージで歌唱。フラダンス団体による踊りも披露され、三ツ境在住歌手の悠木真湖さんも出演。「2027横浜花博花だより」など、持ち歌を披露する。 

 悠木さんは、「最後には、『花だより』を皆さんと一緒に歌い、踊る企画を用意しています」と話している。

 入場無料。問い合わせは廣松代表【携帯電話】080・6890・5989。

レシートキャンペーンで当たる「横浜・畜産加工品セット」のイメージ

「食べて・参加」して横浜の「農」プレゼントをもらおう 地産地消月間の11月に2つのキャンペーン

 横浜市では、多くの野菜が旬を迎える11月を地産地消月間と定め、横浜の農業の魅力を発信しようと、2つのプレゼントキャンペーンを行う。

レシートで横浜のおいしいものプレゼント

 1つ目は、市が市内産農畜産物を取り入れて地産地消を推進する飲食店を認定している「よこはま地産地消サポート店」でのレシートキャンペーン。11月1日(金)から30日(土)までの期間中にサポート店を利用すると、利用金額に応じて抽選に参加できる。2,000円以上の利用で5人に「横浜・畜産加工品セット」、500円以上の利用で30人に「横浜・ティータイムセット」が当たる。応募は11月1日から12月8日(日)まで。応募方法、対象店舗などの詳細は市のキャンペーンサイト(https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/nochi/manabu/receipt.html)で確認を。

公式インスタのフォロー&「いいね!」でもプレゼント

 2つ目は「横浜農場Instagramキャンペーン」。横浜農場Instagramは、市が市内の農業の魅力を発信するために運営している。横浜農場公式Instagramをフォローし、指定の投稿に「いいね!」をした人を対象に、抽選で計40人に横浜産の農産物セットがプレゼントされる。11月1日から30日まで。詳しくは市のサイト(https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/nochi/manabu/yokohama_farm.html)で。

バドミントンS/Jリーグ横浜大会に市民50組100人を招待 12月8日、横浜武道館

 横浜市は、横浜武道館=中区翁町=で12月8日(日)に開催される「バドミントンS/Jリーグ2024横浜大会」に抽選で市民50組100人を招待する。日本代表選手も出場予定の白熱した試合を観戦できるチャンスだ。

 対戦カードは午前10時から、NTT東日本対山陰合同銀行(女子)、午後2時から(女子の試合終了20分後に開始のため、目安時間)、NTT東日本対日立情報通信エンジニアリング(男子)。

 招待対象は、横浜市内在住の人。応募は横浜市特設サイト(https://shinsei.city.yokohama.lg.jp/cu/141003/ea/residents/procedures/apply/6d259ee0-eea8-4e51-b78a-ab1f7cbe5dbf/start)から。

申し込みは11月22日まで

 申し込みは11月22日(金)午後5時まで受付中。申込多数の場合は抽選となる。当選者には11月29日(金)午後5時までにメールで連絡がある。

 席種は2階スタンド席で、未就学児は膝上観戦なら申込不要。

 問い合わせは、市にぎわいスポーツ文化局スポーツ振興課【電話】045-671-4566。

11月2日・3日 施設で活動するサークルが日ごろの成果発表 祝・開館40周年!旭区白根地区センで文化祭

 今年5月に開館40周年を迎えた横浜市旭区の白根地区センターで11月2日(土)と3日(日)に、同地区センターで活動するサークルが日ごろの取り組み成果を発表する、「文化祭」が開かれる。午前9時30分から午後6時。(3日は午後3時まで)。

 両日は、ロビーや体育室で楽器の演奏やコーラス、フラダンス、体操などが披露される。

 また、談話室や工芸室などでは、フラワーアレンジメントやハワイアンキルト、パッチワークなどが展示され、食べ物の販売も実施される。 

 問い合わせは同地区センター【電話】045・953・4428。

日本被団協事務局次長の和田征子さん  ノーベル平和賞受賞が決まり、新聞やテレビ、ラジオなどの取材、出演依頼が数多く舞い込んでいるという

横浜「注目の人」インタビュー ノーベル平和賞受賞 日本被団協事務局次長・和田征子さん「被爆者の言葉が核抑止に」

 ノーベル平和賞の受賞が10月11日に決まった日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)で事務局次長を務めているのが、鶴見区市場上町在住の和田征子さん(81)。ノーベル平和賞受賞を機に、さらに精力的に活動を続ける和田さんに話を聞いた。(取材=2024年10月18日)

諦めかけていた受賞

 ――ノーベル平和賞の受賞が決まり、改めて今の心境を教えて下さい。

 「これまでも推薦されていたことは分かっていましたが、受賞に至らず、諦めかけていました。受賞の連絡をもらった時は驚き、本当に嬉しかったです」

 ――今回、受賞した意義をどのように感じていますか。

 「今の世界の状況を考えて選ばれたのかなと思います。受賞理由を読むと、私たちのこれまでの活動を高く評価してくれたものでした。本当にありがたいことです。(非核三原則を提唱した)佐藤栄作元首相が1974年にノーベル平和賞を受賞してから50年。当時、この受賞は物議を醸しました。それから50年目の受賞は皮肉にも感じます」

 ――自身の被爆体験を教えて下さい。

 「長崎の爆心地から2.9Kmのところにある自宅で1歳10カ月で被爆しました。当時の記憶はありませんが、被爆した両親や親族から話を聞いて育ちました」

被爆者の意識 ずっとある

 ――どのような経緯で日本被団協の活動に携わるようになったのでしょうか。

 「私の中に被爆者という意識はずっとありました。米国で生活していたことがあり、向こうでは第二次世界大戦や原爆の話はできませんでした。帰国して、何かをしなくてはいけないと思いました。被団協で多くの被爆者の先輩方の証言を聞くうちに、自分も活動に参加したいという思いが強くなり、40歳頃から積極的に活動するようになりました」

若い世代の活動も

 ――横浜市原爆被災者の会の会長なども務めていますね。

 「横浜でも慰霊祭や講演会などを行っています。日本被団協のメンバーの平均年齢は86歳です。80歳を超えた私が『青年部』なんておかしいでしょう。活動資金は、皆さんからの募金で賄っています。資金が少なく、全国にいる被爆者に被団協の本部がある東京に呼ぶことも大変です。ただ、最近は二世、三世の若いメンバーもいて、グッズ販売などを通して活動資金を確保し、活動を継続しようと努力している姿は頼もしく感じます。一緒に活動してくれる学生なども出てきて、発信力もあり、心強いです」

国家補償を強く求める

 ――政府に訴えたいことはありますか。

 「核兵器の廃絶とすべての被爆者への国家補償を強く求めています。また、日本は核兵器禁止条約に参加すべきです。これまでの被爆者の先人がどれだけ苦労したか。核使用は過去の話ではありません。世界で使用のリスクは高まっています。私たちが証言することで悲惨さを伝え、核は絶対悪、絶対に使ってはいけないということを今後も伝えていきたいです」