都筑区版【11月14日(木)号】
佐々田区長(左)から市民栄誉賞や区政功労賞が贈られた表彰式

「都筑愛」 溢れるひと時 公会堂で30周年記念式典

 都筑区は11月9日、都筑公会堂で区制30周年記念式典を開催した。式典には、山中竹春市長をはじめ区選出の市議、県議、国会議員、都筑警察署長、都筑消防署長など多くの来賓や関係者のほか、事前に申し込んだ区民らが出席し、節目を祝った。

 記念式典は2部構成で、第1部の式典では、横浜市歌斉唱の後、主催者を代表し、都筑区ふるさとづくり委員会の吉野富雄委員長が「次の30年を見据え、区民とともに発展していきたい」と挨拶。来賓を代表し、山中市長と敷田博昭県議が、祝辞を述べた。

 式典では表彰式も行われ、これまで区の発展に寄与した人に区民栄誉賞、区政功労賞が、書家の金澤翔子さんと(一社)横浜市都筑区医師会に感謝状が授与された。

ゆかりの著名人も

 続いて第2部は記念公演。30周年を記念する映像の上映の後、区内在住の著名人で、プロレスラーの蝶野正洋さん、サッカー元日本代表で現在フットゴルフで活躍する前田治さん、都筑区に拠点を置くプロレス団体・大日本プロレスの青木優也さんと橋本大地さんが会場で祝辞を述べた。

 また書家の金澤翔子さん、レーシングドライバーの織戸学さん、テレビ番組「笑点」でお馴染みの山田隆夫さん、プロバスケットボールチーム「横浜ビー・コルセアーズ」からもビデオメッセージが贈られた。

 その後、日本初の現代影絵専門劇団で南山田町に拠点を構える「劇団かかし座」による影絵の上演が行われた。

記念品を手に喜ぶ児童たち

勝田小 旧校舎の「思い出」で記念品 解体前の廃材を利用

 勝田小学校(石澤康史校長)は11月9日、9月から解体工事が行われている旧校舎の廃材を再利用したドア用のフックを創立55周年の記念品として児童らに配布した。児童らは「かっこいい」、「すごい」など喜びの声を上げた。

 同校は校舎の老朽化に伴い、8月に新校舎が完成。9月から旧校舎の解体工事を進めている。

 記念品配布は、「旧校舎の思い出を形として残そう」と同校のPTAが中心となり企画したもの。区内の中小製造業などが集まる「メイドインつづき」に制作を依頼した。

 PTAでは当初、床や窓を使う案を検討したが、加工などに時間がかかることや児童らが長く活用できるものをと、体操着袋などを掛けていたフックを再利用することにした。

 記念品には旧校舎の航空写真のシールが貼られており、デザインは児童らの投票で決定した。PTAの副会長を務める長谷川裕子さんは「子どもたちにも参加してもらうことで、より思い入れのあるものになった」と話した。

 川和町の株式会社山星製作所(真野謙太郎代表取締役)の手により、レーザー切断や溶接などの加工が施され、ドア用のフックを製作。梱包用の箱などもメイドインつづきが製作し、文字通り「都筑区で生み出された」記念品となった。

 同社の真野貴光専務取締役は「地域の製造業者が協力し、子どもたちに喜んでもらおうと、思いを込めて作った。長く使える良いものが出来上がった」と話した。

歓声上がる

 記念品は授業参観日の9日に配布された。受け取った児童らは歓声を上げ「一生使える」や「どこに付けよう」など、目を輝かせた。

 長谷川さんは「喜んでもらえて良かった。旧校舎の思い出を留め、宝物として長く使ってもらえたら」と語った。

 石澤校長は「製作に携わっていただいた皆様には感謝しかない。旧校舎で過ごした思い出が、かたちとして残ることはうれしい。記念品を見た時だけでも、旧校舎のことを思い出してほしい」と微笑んだ。

牛久保東町内会の子供会で「親子ゴルフ体験教室」を催した 佐藤 義信さん 牛久保在住 51歳

「人は宝」を心に抱き

 ○…「人を楽しませるためには、まず自分が楽しまないと」と話す表情は柔らかい。等身大の大人と楽しみ、子どもたちが将来に希望を抱けるようにと開催したイベントは大盛況で幕を閉じた。「年齢に関わらず、皆が一体となって楽しんでくれた」と嬉々として語る。「ゴルフは紳士のスポーツ。子どもたちが楽しみながら、社会性などを身に付けるきっかけになれば」と微笑む。

 ○…横浜市神奈川区で生まれた。小学生の頃から学級委員として、校内のイベントを催していた。「当時から皆が喜びそうな企画を考えて実行することが好きだった」と温和に語る。中学、高校では陸上部に所属。日本体育大学に進学するとジェットスキーやスノーボード、ダイビングなど、ジャンルを問わずスポーツに熱中。豊富なスポーツ経験を活かし「スポーツを職業に」と志すようになった。

 ○…大学の授業で、初めてゴルフクラブを握った。「初めはそこまで惹かれなかった」と振り返る。15年ほど前にマイブームが到来。現在のベストスコアは84を誇る。コロナ禍で、人との接触ができなくなった時期に「距離を保っても楽しめる」とさらにゴルフ熱が高まった。練習場やラウンドを重ねる中、若い世代で競技人口が増えていることに気づき「1人でもゴルフができる施設を作ろう」と昨年、無人ゴルフスタジオをオープンした。

 ○…趣味やスポーツなどに興味は抱いているが、なかなか腰が上がらないという人へ、きっかけを提供するため「『自分にしかできない企画』を開催していきたい」と今後の目標を掲げる。「自分の武器は人脈。『人は宝』の精神で、地域課題を解決できるようなイベントを催したい」と瞳を輝かせた。

正覚寺で酉の市

 茅ケ崎東の正覚寺(八木廣純住職)で11月17日(日)、「酉の市」が開催される。正午頃から午後4時頃まで。

 鷲や鳥にちなむ寺社で開かれる酉の市。同寺院内に大鷲神社があることから毎年、11月の第二の酉の日(二の酉)に開催されている。商売繁盛や家内安全を祈願する恒例行事で、熊手の販売や福引き等が行われる。問合せは同寺【電話】︎045・942・3059。

水道メーター取替作業員の腕章(見本)=横浜市水道局提供

不審な訪問が増加 市水道局が注意喚起

 横浜市内全域で、水道局員や委託業者を装い、自宅を訪問したり家の中に入ろうとする不審者が増加している。水道料金の未納を理由に個人情報を聞き出そうとする電話やメールも確認されている。横浜市水道局では「不審な訪問や連絡があった場合は、身分証の提示を求めるなど十分に注意してほしい」と呼び掛けている。

 市水道局によると、4月から10月21日までの約半年間で、水道局関係者を装った不審者の情報は369件に上り、前年同時期に比べ増加傾向にあるという。

 不審な訪問の事例として最も多いのは「水道局から依頼されて漏水調査に来た」などと話し、家の中に入ろうとするもの。同様に水道局や委託業者を名乗り、水質検査を行う事例も報告されている。結果、水道管洗浄や浄水器の購入などを勧められるケースも発生している。

 また「今月は水道料金を現金で集金することになった」などと言って、現金をだまし取られるケースや「水道料金が未納のため、給水を停止する」といった内容のメールが届き、個人情報やクレジットカード情報等を盗み取る事例も確認されている。

身分証の確認を

 市水道局によると、事前の依頼が無い限り、職員が自宅を訪問することはない。また訪問による料金徴収、メールによる案内も実施していない。

 水道局員や委託業者は身分証明書を携帯している。市水道局では「訪問があった場合は、必ず身分証の提示を求めるなど確認を。少しでもおかしいと思ったら、お客さまサービスセンターに問合せを」と話している。

メダルを持つ成田さん(左)と近藤さん

栄光の証、再び輝く パラメダルを洗浄

 大熊町の株式会社ミカワ精機(近藤芳正代表取締役)が、パラリンピック・競泳のメダリスト・成田真由美さんの金メダル2枚を洗浄した。成田さんは輝きを取り戻したメダルを手に、「ありがとう」と涙を浮かべ感謝の言葉を述べた。

 成田さんは、アトランタ(1996年)、シドニー(00年)、アテネ(04年)など、6度のパラリンピックに出場。これまでに、15個の金メダルを含む20個のメダルを獲得している。

 成田さんは9月に行われた都筑消防団の研修会に講師として登壇した際、「メダルを皆さんに見て欲しいが、劣化していて見せられる状態にない」と打ち明けた。研修に参加していた近藤さんは「きれいな状態に戻せるかもしれない」と、成田さんにメダルの洗浄を提案した。成田さんは、これまでにも同様の提案を受けたことはあったが、実現には至っておらず、「すがる思いで依頼した」と話す。

 メダルを預かった近藤さんは、金メッキの加工業者に相談し、メダルの素材や錆の取り方などを調査。「開催国やメダルの種類によって素材や錆び方が異なるため、洗浄方法も変わってくる。代わりの効かないものなので緊張した」と振り返る近藤さん。

 洗浄が完了し、成田さんの手にメダルが戻ったのは11月6日。輝きを取り戻したメダルを見て、成田さんは「頑張って獲ったメダルがきれいな状態に戻ってうれしい」と涙を流した。

 近藤さんは「講演で話している姿を見て、力になりたいと思った。無事にきれいになって良かった」と安堵の表情を浮かべた。

認定書を手にする甲斐社長

横浜型地域貢献企業に新規認定 「目指すはグランドスラム」 株式会社 春秋商事

 横浜市と(公財)横浜企業経営支援財団が認定する「横浜型地域貢献企業」に、川向町の株式会社春秋商事(甲斐陸二郎代表取締役社長)が新たに認定された。

 「横浜型地域貢献企業」は、一定基準のもと、地域を意識した経営と地域貢献活動に取り組む企業を認定し、成長・発展を支援する制度のこと。2007年度から前・後期の2度、申請を受け付け新規で認定している。24年度前期は、同社のほか5社が認定を受けた。今回の6社を含め、認定企業は477社、都筑区では34社となった。

地域に恩返し

 一般及び産業廃棄物の収集運搬業などを営む同社は、1971年に港北区で創業。2009年に川向町に中間処理リサイクルセンターを開設、21年に同所へ本社を移転している。

 同社は「パッカー車」といわれるごみ収集車などを75台所有。回収のため住宅街を中心に走行することが多く、甲斐社長は「地域に恩返しがしたい」と、特に環境分野での地域貢献活動に取り組んでいる。

 例えば新横浜公園で年5回開催されている 自然観察会「新横浜公園の生きもの博士になろう!」では、17年の開催当初から単独スポンサーとして協賛。またがん征圧を目指し、タスキをつないで夜通し歩き続けるチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン横浜」で排出されるごみの無償処理を続けている。

 本業では、パッカー車に、環境に優しい運転かどうかを点数で判定する最新型のドライブレコーダーを設置。ドライバーにエコドライブを徹底させている。

 今回の認定を受け甲斐社長は、「横浜市が実施している4つの認証・認定を取得してグランドスラム企業を目指したい」と抱負を語った。

メダルと賞状は「宝物」

アビリンピックで銀賞 アスタ荏田 市川さん

 「第22回神奈川県障害者技能競技大会〜アビリンピック神奈川2024」が10月5日と19日に開催され、NPO法人就労継続支援B型事業所アスタ荏田=荏田南=に勤める市川総一郎さん(22)が、喫茶サービス部門で銀賞に輝いた。

 アビリンピックとは、障害のある人が日頃培った技能を競い合うもの。職業能力の向上と、企業などに理解と認識を深めてもらい、雇用の促進を図ることを目的に、電子機器組立や表計算、喫茶サービスなど12種目で行われた。

 軽度の発達障害と自閉症のある市川さんは、2021年からアスタ荏田に勤めている。同大会には社内から推薦を受けて出場。大会では、接客や配膳などの実技を2度こなし、ミスなく競技を終えた。

 市川さんは「結果発表で名前が呼ばれた時はうれしかった。母も喜んでくれて、今後の自信にもつながった」と喜んだ。

 最近は1人で外出する機会も増えたという市川さん。「今後も行動範囲を広げながら、日々の業務に励んでいきたい」と前を向いた。

GODAI港北 運動能力向上の機会に おやじの会と共同企画

 子どもの体力向上と運動神経発達のサポートなどを行うGODAI港北ゴールデンキッズ(中川中央)は11月4日、同スクールで近隣の小学生を対象にドッジボール教室を開催した=写真。スポーツに触れる機会の提供、運動能力向上を目的に実施。ドッジボールは投げる・取る・避ける(方向転換)などの要素があり、さまざまなスポーツに応用できるという。

 教室は2部制で行われ、計10人が参加。2部では荏田東第一小学校のおやじの会と共同で企画。同校に通う子どもたちが体験した。

 子どもたちは、同スクールのコーチから、投げ方や取り方などの基礎的動作を教わった後、試合形式で実践。体験した杉山咲奈さん(小3)は「キャッチのコツを掴み、コーチが投げたボールを取れて嬉しかった」と笑顔。坂入美羽さん(同)は「投げる位置を教えてもらって遠くに投げられるようになった」と嬉しそうに話した。同スクールの吉田壮汰コーチは「上達につながり、小学校で活躍するヒントになれば」と話した。

気軽に体験「超写経」 11月19日 公会堂

 さくらの会が主催するボールペンで気軽に楽しむ「超写経体験会」が11月19日(火)、都筑公会堂2階和室で開催される。午後2時から4時。参加費は教材費込みで500円。ボールペン持参。椅子の用意あり。問合せは安井さん【携帯電話】090・3608・1385。

ゴルフに熱中する参加者

「ナイスショット」連発 親子ゴルフ体験教室

 牛久保東町内会の子供会が11月9日、「親子ゴルフ体験教室」を開催した。シミュレーションゴルフの設備を備えた72style=牛久保東=が場所を提供。親子およそ10人が参加した。

 72styleの代表を務める佐藤義信さん=関連に人物風土記=によるゴルフのルール説明やパターの練習が行われた後、2チームに分かれて対戦。白熱した接戦が続く中、チームの垣根を越えて「ナイスショット」の掛け声がこだまする場面も見られた。

 佐藤さんは「ゴルフ経験の有無に関わらず、楽しんでもらえて良かった。これを機に、子どもたちがゴルフに興味を持ってくれたらうれしい。今後は、色々な地域の子どもたちに経験してもらえるよう活動を広げていきたい」と笑顔で話した。

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女性白バイ隊員の指導で講習を受ける郵便局員たち

県警女性白バイ隊 二輪車の安全運転を指導 市内郵便局員向けに

 横浜市内の郵便局の局員たちを対象に10月30日、二輪車安全運転講習が鴨居自動車学校で実施された。講習会は、日頃の配達業務での安全運転技術向上につなげてほしいと都筑、緑両警察署と、日本郵便(株)の神奈川エリアが同校の協力で共同で開催。指導には、神奈川県警察の女性白バイ隊「ホワイトエンジェルス」があたった。

 講習会には、市内7区の郵便局の局員約20人が参加。配達用の二輪車に乗り、細い道の上をバランス良く低速で直進する「一本橋」や、ルート上を曲がりながら進む「低速千鳥バランス走行」など4種の実技講習を受けた。白バイ隊員は「体の重心がオートバイから離れないように」「後輪ブレーキを活用してゆっくり進んで」などと声を掛けながら指導に当たっていた。

死者数の割合全国平均超

 県警によると、2023年中に発生した県内での交通事故で命を落とした人数は115人。このうち、二輪車乗車中の事故での死者数は41人に上り、東京に次いで全国ワースト2位となった。交通事故死者数に占める二輪車乗車中の死者数の割合は35・7%で、全国平均(19%)を大きく上回っている。

 都筑警察署交通課の佐々木千恵美警部補は「区内では今年、二輪車による死亡事故の発生はないが、右折車と直進車の衝突事故が多い。講習の内容を元に、安全運転に努めて」と話した。

認証を手に笑顔の中野理事長(左)と金子事務長

神奈川県 「若葉が丘」に「かながわ認証」 サービス、育成面を評価

 神奈川県は11月2日、「かながわ認証」の交付式を「介護フェアinかながわ」の会場で行った。区内からは入所系サービス事業所として、川和町の介護老人保健施設若葉が丘が認証を受けた。今回区内で認証を受けたのは若葉が丘のみで、介護老人保健施設としても市内では2施設のみだった。

 「かながわ認証」とは、介護サービスの質や人材育成、処遇改善などについて第三者評価で一定の水準を満たした介護サービス事業所などを認証する制度。

 若葉が丘は、在宅復帰支援の実績や時短勤務、資格取得支援などに積極的に取り組んでいることなどが評価され、初めての申請で認証となった。

 若葉が丘を運営する医療法人社団若葉会の中野和嘉理事長は、「介護老人保健施設は、多職種のスタッフが多岐にわたる地域の医療・介護の責任を共同で担っている。今回の認証は、地域に根差した医療サービスの提供者として、地域を含め利用者やその家族に対し、施設全体が同じベクトルを向いて接していることが認められたのでは」と喜んだ。

 若葉が丘は、在宅復帰超強化型施設で、現在約90人が利用しており、リハビリや在宅復帰後のケアを含め、多くの職員が利用者の生活を見守っている。

 人手不足が懸念される介護業界だが、若葉が丘の金子竜太事務長によると、10年以上勤務の職員は約6割。2002年の開設時からの職員もいるという。有給消化率もほぼ100%で、クリスマス時期に理事長から職員全員にプレゼントされるケーキも「皆楽しみにしている」という。金子事務長は「ワークライフバランスの良さが、ケアの質や職員のモチベーション向上につながっているのでは」と分析した。

 今後について中野理事長は「一人でも多くの利用者やその家族に感謝してもらえるよう、責任を果たしていきたい」と語った。

優良工事で3社が表彰

 横浜市は、発注工事を優れた成績で施工した会社および現場責任者に対し、優良工事表彰を行った。

 都筑区からは土木部門でサンランド株式会社=荏田東町=と千代田建設株式会社=東山田町=が、造園部門で株式会社錦光園=早渕=がそれぞれ表彰された。

学習ダッシュボードの使用風景

児童生徒26万人のビッグデータから心の変化を捉え、ケアにつなげる「横浜モデル」始動 小中学校で不調を可視化

 横浜市は11月7日、全国最大規模となる児童生徒約26万人の教育ビッグデータを活用し、子どもの心の変化を捉え、不調をケアする取り組み「横浜モデル」を開始すると発表した。

 科学的根拠に基づく学びの実現や教育内容の充実を図ろうと、2024年6月に導入した学習ダッシュボード「横浜St☆dy Navi」を活用する。

毎朝「心の様子」を5段階評価

 児童生徒は毎朝の登校時、心の様子を「よい」「すこしよい」「ふつう」「すこしわるい」「わるい」の5段階評価で入力する。収集されたデータは学校側に伝えられるほか、市と共同研究契約を結ぶ横浜市立大学の研究チームにも共有され、医療の専門的知見からケアや診察の必要性などを分析する。

 市内の小中学校483校で9月、10月に収集した約500万件のデータでは、「よい」と「すこしよい」の回答は合わせて63.4%で、「すこしわるい」と「わるい」は合わせて7.3%だった。

モデル校で新機能追加

 市は11月22日から小学校1校、中学校1校のモデル校を設置し、「横浜St☆dy Navi」をアップデートする。新たに実装する「こころの温度計」に毎日の心の状態を0〜100の数値で示してもらい、よりきめ細かく、継続的に子どもの心の状態を把握する。

 さらに、月1回「こころの定期健診」として、20問程度のアンケートを実施。幸福度や抑うつ状態を把握し、データとして可視化していく。「横浜St☆dy Navi」を使ったAIチャット相談、メタバース空間内でのバーチャル相談なども行い、状態に応じてケアする。

 市は11月21日に教職員、横浜国立大学、横浜市立大学、民間企業などが参加する「第2回横浜教育データサイエンス・ラボ」を開き、「横浜モデル」の期待や課題について議論する予定だ。

配布されるステッカー

「脱炭素取組宣言」を応援 横浜市がステッカー配布 中小企業に呼びかけ

 横浜市は中小企業の脱炭素化を進めようと、今年6月に「脱炭素取組宣言」を開始し、このほど、宣言をした店舗などに掲示できるステッカーとシールを作成して配布を始めた。

1900事業者参加

 脱炭素取組宣言は、市内に事業所や拠点を持つ事業者が脱炭素化への取り組みを宣言する制度。11月中旬までに約190事業者が宣言を行っている。市は市内企業の99・6%を占める中小企業の脱炭素化をさらに後押ししようと、ステッカーなどを作成した。

 ステッカーは直径11cmの円形で、1事業者につき2枚まで。シールはA4サイズで1事業者に1枚配布。ロゴマークとともに「脱炭素取組宣言」「脱炭素化の取組をしています」などと書かれている。

 宣言は市のサイトにある専用フォームから行うことができ、所要時間は約5分。事業所や施設単位での宣言も可能。宣言をした事業者は、温室効果ガス排出量の見える化などに取り組むことで、「横浜市中小企業融資制度」の融資を受ける際に、信用保証料の一部助成を受けられる。また、省エネ診断の受診費用補助などの利点もある。

 市経済局は「ロゴマークは脱炭素化への意識の高い事業者の目印」としており、宣言への参加を呼びかける。問い合わせは同局【電話】️045・671・4236。

毎年大人気の即売会

JAまつり 実りの秋を満喫 11月16・17日きた総合センター

 JA横浜きた総合センター=東方町1401=で11月16日(土)、17日(日)、「きた地区JAまつり」が開催される。午前9時から午後3時。

 同センターの「JAまつり」は、市北部15支店が合同で開催するJA横浜最大規模のまつり。  会場では農産物品評会や地元農家が生産した野菜、花苗、焼きそばや餅、赤飯などの手作り品などの販売が行われる。

黒船から追う横浜の歴史 北山田地区センター

 ペリーの横浜来航から170年を機に、黒船・鉄道・新田開発にスポットをあて横浜の発展の歴史を紐解く「横浜の歴史講座」が北山田地区センターで開催される。

 日程は11月16日(土)・23日(土)・30日(土)の3回連続。時間は午前10時から11時30分。講師は都筑区プログラムバンクの加藤明彦さん。参加費は1500円(全3回分)。

 申込み・問合せは同センターの窓口に直接か【電話】045・593・8200へ。

10月28日から11月3日の区別の定点当たりの患者報告数

インフルエンザ 横浜市内で流行期に 衛生研究所はワクチン接種呼び掛け

 横浜市内でインフルエンザの流行が始まっている。11月7日に発表された「横浜市インフルエンザ流行情報2号」によると、市内153カ所の定点医療機関から報告された2024年第44週(10月28日〜11月3日)の定点あたりの患者報告数は、横浜市全体で1.12となり、流行開始の目安となる1.00を上回った。

 市内の定点あたりの患者報告数は、8月下旬以降、緩やかな増加傾向が続いていて、第43週(10月21日〜27日)に1.07と、流行開始の目安を超えたため、横浜市衛生研究所が「インフルエンザ流行情報1号」を発表していた。

既に学級閉鎖も A型が約98%占める

 年齢別では15歳未満の報告が全体の48.7%で、学級閉鎖などを行っているのは小学校8校。

 迅速診断キットの結果は、A型97.6%、B型2.2%、A型・B型ともに陽性0.2%で、A型が多く検出されている。

適度な換気、湿度50〜60%の確保を

 同研究所の担当者は「咳エチケットや正しい手洗いなどの基本対策のほか、免疫がつくまでの期間を考えると、流行ピークが予想される前の12月中旬までにワクチンを接種するのが理想」と話す。「寒い季節ですが、適度に換気すること、室内の湿度を保つことも感染予防になります」とし、厚生労働省が推奨する50〜60%の湿度を保てるよう、エアコンや加湿器を上手に利用してほしいと呼び掛けている。

冬の風物詩(写真は過去の様子)

駅前からⅩマスモード 15日、セン南でイルミ点灯式

 センター南駅前の港北東急S.C.1階のイベントスペースで11月15日(金)、イルミネーションの点灯式が行われる。主催はセンター南商業地区振興会。

 点灯式は午後4時30分から、都筑・かなりあ少年少女合唱団とソプラノ歌手・渡辺麻衣さんによるミニコンサートで幕を開け、カウントダウンとともに午後5時に点灯の予定。街は一気にクリスマスモードに突入する。

夢中でカレーを頬張る荏田小学校の児童ら

記念給食に舌鼓 区内21校で提供

 都筑区では11月1日から、区制30周年を記念した給食が提供されている。

 記念給食は、児童らが新鮮な都筑野菜を味わいながら、区制30周年を祝う機会として、区内小学校の栄養教諭と学校栄養職員で構成される「区栄養教諭・学校栄養職員研究会」が中心となり実施されている。

 メニューには、都筑野菜のこまつなを使用した「つづきあいちゃんカレー」が振る舞われたほか、地産地消の推進と「都筑愛」の醸成を目的に、区内の児童を含む区民の投票で決定した記念ロゴマークが描かれた「区制30周年記念オリジナル給食袋」が配布された。また、同会が制作した献立や旬の食材についてまとめた「ぱくぱくだより」を配布し、区制30周年や都筑野菜の周知を図った。

 記念給食は、11月1日に3校、6日に8校で実施。25日には10校で予定されている。

 記念給食を味わった荏田小6年の岡美月さんは「お肉とじゃがいもがルーと合っていて美味しい。都筑区で獲れたこまつなはシャキシャキで彩りも良く、見た目も美味しそうになっている」と満面の笑みで話した。

 

 

アート体験にわくわく 民家園でロジウラ―ト

 多様なアートを体験できるイベント「ロジウラ―ト」が12月1日(日)、都筑民家園=大棚西2=で開催される。ROJIURARt実行委員会とNPO法人都筑民家園管理運営委員会の共催。午前10時から午後3時。入場無料。雨天決行。

 ロジウラ―トは、色々な資源(ヒト・モノ・コト)から生まれたアートの広場。小学生から高校生の若者らが出店する「アート横丁」などが会場を盛り上げる。

 問い合わせは、同実行委員会【メール】artrojiurart@gmail.comへ。

 

「仏垂般涅槃略説教誡経(仏遺教経) 伝道元筆」の巻頭(提供:宗教法人大本山總持寺)

總持寺の写経などが横浜市指定文化財に

 横浜市は宗教法人大本山總持寺(そうじじ)=鶴見区=が所有する宗祖である道元(1200〜1253)の直筆とされる写経など3件を市指定文化財に指定することを11月7日に発表した。

 指定が決まったのは、總持寺の「仏垂般涅槃略説教誡経(ぶっすいはつねはんりゃくせっきょうかいきょう)(仏遺教経(ぶつゆいぎょうきょう))伝道元筆(でんどうげんひつ)」と東漸寺(とうぜんじ)=磯子区=の「木造釈迦如来(もくぞうしゃかにょらい)および右脇侍像(みぎきょうじぞう)」、西教寺(さいきょうじ)=南区=の「西教寺本堂(さいきょうじほんどう)」の3件。

道元の貴重な直筆

 「仏垂般涅槃略説教誡経」は、道元の自筆写経と伝承されている。總持寺が600年以上大切に保管してきた貴重な資料で、道元の自筆本が少ない中、高い価値があると評価された。

中世彫刻の特徴的形式

 「木造釈迦如来および右脇侍像」は、神奈川県指定重要文化財の「釈迦堂」が建築されたと考えられる1301年に近い時期に作られた。鎌倉周辺地域の中世彫刻の特徴的な形式が見られるなど、市の美術史、文化史にとって貴重な作品とされた。

近代的な鉄筋コンクリート造り

 「西教寺本堂」は、関東大震災の復興事業で1931年に再建された建物。鉄筋コンクリート造りながら、伝統的な浄土真宗本堂の意匠が取り入れられており、近代的な寺院建築の貴重な実例として評価された。

 決定は横浜市文化財保護審議会の答申を受けたもの。3件が正式に指定されるのは11月25日。市歴史博物館=都筑区=では来年2月8日から3月16日まで、「横浜市指定・登録文化財展」を開催予定。

ライトアップされた市庁舎(11月8日撮影)

ベイスターズ日本一で市庁舎などブルーにライトアップ

 横浜DeNAベイスターズが26年ぶりに日本シリーズを制して日本一になったことを受け、市内の施設がチームカラーのブルーでライトアップし、祝福している。

 市庁舎は11月10日までの午後5時から10時まで実施。ほかにも、横浜マリンタワーや日産スタジアムなども10日までライトアップを行っている。

中央公園(昨年11月撮影)

中川西地区センター ○○の秋を堪能 11月30日開催のイベント

 中川西地区センター=中川2の8の1=では、11月30日(土)に「○○の秋」を堪能するイベントを2つ開催。現在参加者を募集している。

工場見学で勉強の秋

 1つは実際に工場を見学し、モノづくりの面白さを知る「工場見学とミニワークショップ」。

 見学するのは発泡スチロール加工の株式会社アデムカ=大棚町=。

 大きな発泡スチロールを切る様子などが見学できるほか、クリスマスにピッタリの工作ワークショップも行われる。午後2時から3時30分。

 対象は年長から小学生の親子10組。参加費は1組500円。参加者は午後1時30分にセンター南駅改札に集合。

緑道散策で紅葉の秋

 もう1つは紅葉狩りを兼ね、都筑区の歴史と緑道の魅力に触れるウォーキング。

 都筑をガイドする会の協力のもと、午前9時に仲町台駅に集合。関家住宅、最乗寺、心行寺、中央公園などを巡り、都筑区役所をゴールとする約6Km、3時間半のコース。

 誰でも参加可能で定員は先着12人。両手が使えるようにリュック、歩きやすい服装・靴で。雨具や飲料水などは各自持参。参加費は保険代、資料代などで500円。

 どちらも申込みはセンターに直接または【電話】045・912・6973、メールnakanishi@tsuzuki-koryu.orgへ。

日本一決定後、大喜びする横浜スタジアムの外に集まったファン(11月3日)

ベイスターズ日本一パレード 横浜市「話せる内容ない」 一部で11月30日開催報道

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが11月3日に日本シリーズを制し、26年ぶりの日本一になったことを受け、今後、パレードの開催に注目が集まる中、横浜市は7日の市長会見で「現時点で話せる内容はない」との認識を示した。一部報道で球団側が30日にパレードを実施する方向で調整していることが伝えられ、記者から山中竹春市長に質問があり、にぎわいスポーツ文化局の担当者が答えたもの。担当者は「今後、チームから発表があると思う」と述べるにとどまった。

市庁舎をブルーにライトアップ

 市は8日から10日の午後5時から10時まで、市庁舎をベイスターズのチームカラーであるブルーにライトアップする。

ランドマークタワーの「SPARK TREE」の前に立つ尾上松也さん©Disney ©Disney/Pixar ©MARVEL © & ™ Lucasfilm Ltd.

みなとみらいのツリー点灯式に尾上松也さん、パリ五輪金メダル・吉沢恋選手 ランドマークタワーとマークイズ

 横浜ランドマークタワーとMARK IS(マークイズ)みなとみらいで11月6日、クリスマスツリーの点灯式が開催された。ランドマークタワーには歌舞伎俳優の尾上松也さん、マークイズにはスケートボードのパリ五輪金メダリスト・吉沢恋(ここ)選手が登場し、会場を盛り上げた。

ディズニーなど4つの世界

 同日から始まったホリデーイベント「YOKOHAMA MINATOMIRAI WINTER HOLIDAY 2024-2025」では、ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズの4つの世界を音と光で表現したツリーが施設を彩る。

 ランドマークタワー1階に設けられた「SPARK TREE」の点灯式に参加した尾上さんは、12月6日公開のディズニー・アニメーション映画「モアナと伝説の海2」でマウイ役の声優を務める。映画について「家族や友人と見てほしい」と語り、高さ約12mのツリーが点灯すると「とても美しい」と笑顔を見せた。ツリー点灯は午前7時から午前0時まで。映像に合わせてツリーが輝く光のショーもある。

「アナ雪」をイメージ

 マークイズでは「アナと雪の女王」をイメージした「FROZEN CRYSTAL TREE」が1階に登場した。吉沢選手は白を基調にしたストリートファッションで登場。スケートボードの魅力について聞かれると「スポーツとしてだけではなく、みんな一緒に仲間として滑っていて、高め合っていけるのが良いところ」と話した。ディズニーのキャラクターではラプンツェルが好きだといい、「自分の道を悔いのないように進んでいく点が共感できる」と力強く語った。子どもたちと一緒にツリーの点灯ボタンを押し、ライティングショーを見終えると、「音楽もあってめちゃめちゃ楽しめました」と喜んでいた。ライティングショーは午後4時から11時までの毎時00分と30分。

 マークイズ前のグランモール公園のイルミネーションには、「アナと雪の女王」のキャラクターオーナメントが装飾されている。イベントの詳細は公式サイト(https://yokohama-minatomirai-christmas2024.com/)で。