中原区版【11月15日(金)号】
広場で打ち上げを体験する参加者(上)、ロケットを持つ伊東さん=本人提供

市民団体FUEL 等々力でロケット打上げ 40mの高さまで発射体験

 本物と同じ構造を持つロケットを約40mの高さに打ち上げる「川崎ロケット教室」が12月22日(日)、等々力緑地で開催される。市内在住の伊東悠太さん(34)が代表を務める同プロジェクトFUEL(フエル)が主催。子どもたちに成功体験を通じて自信や勇気を与えることが狙い。

 全長38cmのロケットは、発射ボタンを押すと0・3秒で時速200Kmに達し、上空へと飛び出す。約40mの高さに到達すると自動でパラシュートが開き、ゆっくりと降下。教室には小学校低学年から参加でき、専用のキットを使い、自分の手でロケットの組み立てから発射までを行う。

 伊東さんは大学卒業後、市内の小中高の教員として11年間教壇に立ってきた。そんな中で「子どもたちに自信を持ってもらい、自分を好きになるきっかけをつくりたい」と、ロケット教室を開くことを決意。2022年6月、社員20人の小さな町工場で生産から打上げまで行う北海道の(株)植松電機が実施したモデルロケット教室に参加して、ロケットマイスターの資格を取得した。植松電機はテレビドラマにもなった、作家・池井戸潤氏の小説『下町ロケット』のモデルになったことでも知られている。

「できた」を自信に

 同年、伊東さんは川崎市を拠点とするロケット教室のプロジェクト団体を結成し、5人のメンバーで活動をスタート。これまで生活保護・非課税世帯の子どもらを対象に、市内の校庭などで6回教室を開いてきた。伊東さんは「ロケットをつくることが目的ではなく、『自分の力でできた』という喜びから自尊感情を高める機会になってほしい」と思いを込める。

 課題となっているのが開催会場の確保。ロケットのエンジンには手持ち花火の3分の1程度にあたる5gほどの火薬を使用するため、発射する場所は電線などの障害物がない40平方メートル以上の広さが必要になるという。

 22日はすでに定員に達したため募集を締め切ったが、正午から約30分間、等々力緑地の運動広場で行うロケット打上げは自由に見学可。悪天候の場合は中止。次回は来年2月下旬に実施予定で、参加募集は1月ごろから始める。詳細は同団体のウェブサイトで。

HIV患者の福正さん 「告白の旅」を映画化 海外でLGBTQ特別賞

 川崎市内で社会福祉士として働く福正(ふくしょう)大輔さん(42)が、自身にフォーカスして制作したドキュメンタリー映画「カミングアウトジャーニー」が、各地で上映されている。ゲイで元薬物依存症、そしてHIV感染者である自分の真実を、大切な人たちに伝えて回る「告白の旅」の記録が、国内外で静かに共感を呼んでいる。

 ドキュメンタリー映画「カミングアウトジャーニー」は、舞台俳優であり演出家でもある福正さんが2022年に制作した。映画監督の山後勝英さんと共に舞台仲間や職場の上司らを訪ね、秘めてきた自身の「真実」を告げ、対話した時間を映像化したものだ。

 映画は昨年12月の東京ドキュメンタリー映画祭で上映されたほか、インドやフランスの映画祭で上映され、LGBTQ特別賞などを受賞した。国内でも更生支援や性の多様性などをテーマにしたイベントで上映が続く。

 福正さんは広島県呉市出身。18歳で上京し、都内の短期大学で演劇を学び、卒業後に劇団を立ち上げた。20歳のころ覚醒剤を使い始め、不特定多数の同性と性行為に及び、24歳でHIV感染が判明した。

「診察拒否」に怒り

 そして東京都内の小学校で特別支援学級の介助員として勤務した11年9月、薬物取締法違反(使用)の疑いで逮捕・起訴され、懲役2年4カ月(執行猶予3年)の実刑判決を受けた。29歳だった。

 罪と引き換えに、自分の破滅的な行動の原因は「依存症」という病なのだと自覚した。更生支援の一環で依存症回復プログラムに取り組み、14年から福祉施設「ホッとスペース中原」(下小田中)で働き始めた。回復プログラムを続けながら心理学などを学ぶ傍ら、依存症当事者や元受刑者らの支援にも携わる。

 映画の構想は数年前、川崎市内の歯医者で診察を拒否されたことがきっかけだった。HIV患者に対する偏見と差別に怒りを覚え、訴訟も考えた。だが「舞台に立ち、この怒りや自分のことを自分らしく表現していこう」と思い直し、「自分はゲイでHIV患者だと、大切な人たちに打ち明けよう」とも考えた。「真実を伝え、彼らを欺いたことや傷つけたことを謝り、改めて向き合いたかった」

 そして自分のように真実を隠しながら生きる人たちのために映像化を着想。知人の山後さんに撮影を依頼した。

 告白の旅は22年8月に始まった。演劇仲間に会い、母校である広島市の高校で親友と恩師と向き合い、呉市の実家で母と対面した。ある者は驚いて涙をこぼし、ある者は納得し、ある者は自分の態度をわびた。

 カメラはそれぞれの心の動きをとらえ、渾身(こんしん)の告白から始まる深い対話が、映像として映し出される。福正さんは「この映画は、相談する先のない当事者たちにも見てほしいし、彼らの近くにいる人たちにも見てほしい」と言う。

 福正さん自身は、この映画によって「心が軽くなった」そうだ。「自分のことを説明してくれる。もう取り繕って生きなくていい」

 一方で、依存症は根治が難しいとも言われる。福正さんは「この映画が私の抑止力でもある。映画と共に頑張りたい」と語った。

中原消防署管内の「秋の火災予防運動」の防火ポスターを制作した 平口 南実さん 区内在住 22歳

デザイン追及へ自己研鑽

 ○…11月9日から15日まで全国一斉に行われている「秋の火災予防運動」。中原消防署の依頼を受けて、防火ポスターを手掛けた。市制100周年のロゴの色に合わせて、区内で活動するスポーツチームの3選手のプレーする躍動感ある写真を入れたポスターを1カ月かけて完成させた。ロゴの3色をいかに統一感を持たせるかに苦悩した。「初の経験だったけど、学生時代に学んだことを思い出しながら制作した。職場の先輩や消防署の協力で良いものができた」と笑顔を見せる。

 ○…静岡県出身。幼い頃から絵を描くことが好きで、高校はデザイン科のある学校に進学。就職願望が強く、学校に張り出された求人で見つけたのが、区内に本社を置く信号器材(株)だった。「道路標識のレイアウト業務って面白そうだなと思って。都会への憧れもあったので」と採用試験を受け合格。入社後はデザイン課の配属となり、道路標識や案内板のレイアウトを担当している。

 ○…道路標識は各自治体でルールが異なるため、そのルールに合わせながら、いかにドライバーが見やすい標識にするか。電車やバスに乗った際にも、標識や看板におのずと目が向くようになった。「独自性が出しにくい中でどう出していくか。自分が手掛けたものを街中で見掛けたときはうれしい」と仕事の魅力を語る。まだ担当したことのない高速道路標識を手掛けるのが目標だ。

 ○…休日にグランツリーなどへ買い物や食事に行くのが目下の楽しみ。最近は、自己啓発のために読書にも時間を費やす。得意の英語を仕事に生かそうとTOEICの試験も受ける予定だ。「もっと知識やデザイン力を高めたい。機会があれば、今回の経験を生かしてポスターもつくってみたいですね」

路面シートを寄贈

中原RC 2種の路面シートを寄贈 自転車事故防止へ

 社会奉仕団体の川崎中原ロータリークラブ(内藤松雄会長)は11月7日、中原区役所に交通安全のための路面シートを寄贈した。

 今回、区役所へ寄贈したのは、「歩行者注意!」と書かれた自転車の一時停止を呼び掛ける縦60cm・横90cmの大きさと、「自転車徐行 歩行者優先」と書かれた縦60cm・横40cmの大きさの路面シート計23枚。社会奉仕活動の一環として、何かできることはないかと区役所に相談。区から、自転車事故が多く、路面シートが劣化してきているという話を受けて、今回寄贈することになった。

 内藤会長は「中原区内は、県下でも自転車事故が多く、マナーが悪いと聞いている。自転車の罰則も厳しくなっている。少しでも交通安全の啓蒙に役立ててもらえれば。区民の皆さんは注意して自転車を運転してほしい」と話した。寄贈を受けて、同クラブへ感謝状を贈呈した板橋茂夫区長は「中原区、特に武蔵小杉駅周辺は歩道を逆走する自転車が多く、事故も多発している。いただいた路面シートを有効活用させてもらいたい」と話し、今後、事故が多発する場所や、危険な場所に貼付する予定だという。

イベント開催の告知チラシ

「等々力を走ろう」 12月7日、参加者募集

 Uvanceとどろきスタジアム(等々力陸上競技場)で12月7日(土)に開催される「なかはらランニングフェスタ」の参加者を募集している。同実行委員会主催。

 記録を目的にせず、楽しく走ることを目指すイベント。初心者歓迎で、子どもから大人まで気軽に参加できる。種目は小学生の部(約3Km)、一般の部(約5Km)、小1から3年と家族1組3人までが対象のファミリーラン、小学生以上の車いすラン(各1Km)。今回は未就学児(3から6歳程度)と保護者2人1組でトラックを走るチャレンジランを初開催。富士通陸上競技部OBによるランニング教室も行われる。対象は中原区在住・在勤・在学の子どもから大人。11月20日(水)締め切り(先着順)。詳細、申込みは中原区ウェブサイトで。

緑に囲まれ音楽鑑賞 等々力緑地で初開催

 「夢こんさぁと」が11月16日(土)、「全国都市緑化かわさきフェア」の会場の一つである、等々力緑地で行われる。時間は正午から午後0時45分。

 音楽ユニット「The Green Goes Blue」が出演し、『カントリーロード』や『ケンタッキーの我が家』などカントリーミュージックの名曲を披露する。

 同グループは、今回のコンサート出演のために編成された特別ユニット。4人のメンバーで構成され、ギターやウッドベースなどの楽器を用いて演奏。アコースティック音楽である「ブルーグラス」や、カントリー音楽のパフォーマンスを得意としている。

 「夢こんさぁと」は、幸区と区民ボランティア団体「幸区夢こんさぁと実行委員会」が協働し、1997年度から開催しているイベント。今回は、「全国都市緑化かわさきフェア」会場内の舞台でさまざまな団体のパフォーマンスが行われる予定で、その演目の1つとして行われる。

 入場無料で、事前申込不要。当日は直接会場へ。天候により、中止や変更の可能性あり。(問)幸区役所【電話】044・555・6606

スケートボード体験を楽しむ人々

フェスでまちを活性化 小杉周辺に3千人

 川崎市は11月9日・10日、「こすぎるまちフェス」を武蔵小杉駅・新丸子駅周辺で初めて開催した。街の発展とともに生まれた公開空地などを活用し、地域を活性化させる目的で企画され、約3千人が足を運んだ。

 当日はこすぎ公園をメイン会場に、7つのブースを展開。事前予約制のまちあるきツアーは満員で、参加者は「散歩の達人」と共に、説明を受けながら商店街などを練り歩いた。他にもワークショップは親子連れでにぎわい、スプレーアート体験をした区内在住の女児(5)は「かわいいものができた。楽しかった」と笑顔で話した。キッチンカーもあり、飲食を楽しむ人の姿も見られた。

 イベント開催のきっかけは市職員から武蔵小杉駅の北側にさらににぎわいを生み出したいという声が上がったこと。職員同士で意見を出し合い、新たな催しを行うことに。イベント企画を行う企業を募集し、(株)Campが選ばれた。今年の3月からプレイベントなどを通じて準備を進め、今回開催に至った。

 市の担当者は「このフェスは、街の活性化への大きな一歩になるのでは」と期待を込める。主催者である(株)Campの新田晋也さんは「これからも、このような企画を共に行えるような仲間を増やしていきたい」と今後の抱負を語った。

花壇でパンジーを植える園児

園児とパンジーの花植え 地域団体 等々力緑地で

 全国都市緑化かわさきフェアの会場の一つとなっている等々力緑地の正面広場花壇で11月8日、区内の保育園と地域有志のボランティア団体(仮称)とどろき桃の会が協力してパンジーの花植えを行った。

 現在開催中の緑化フェアを契機に、世代間交流の一環として、企画された今回の花植え。

 参加したのは、にじのそら宮内保育園、ソラスト武蔵中原保育園、ひまわりほいくえん、神地保育園、等々力保育園の5園の園児。同会メンバーの指導を受けながら、パンジーの花苗約500株を植えていった。同会のメンバーは、「園児たちと一緒に、活動ができてよかった。まだ会の名前は決まっていない。ぜひ一緒に花壇の管理を行ってもらいたい」と話した。

児童が市の魅力発表

 同日、同緑地の催し物広場では小杉小学校6年生が川崎市の魅力を紹介する発表会が行われた。

 児童たちは今年川崎市が市制100周年を迎えることから、昨年から総合学習の時間を使って、川崎の魅力について直接地域で話を聞くなどして、市内の施設やスポーツ、農業、防災などについて調査を進めてきた。その結果を保護者や地域の人たちに向けて発表した。濱田諒さんは「市内に住んでいる人に、調べたことを伝えられた。今回、川崎市の魅力や良いところを、調査を通じて自分も知ることができた。これからもこの魅力を多くの人に伝えていきたい」と語った。

駅前で献血を呼び掛けたクラブのメンバーら

献血に61人が協力 川崎中原LC

 川崎中原ライオンズクラブ(鳥海信明会長)は10月26日、メンバーら7人が参加して東急武蔵小杉駅東口近くで献血活動を行った。輸血に必要な血液が不足する中、赤十字血液センターと連携し、駅前の通行人らに協力を呼び掛けた。

 当日は感染症対策を徹底し、61人が受付。基準を満たした54人が採血した。採血量は2万1000ミリリットル(200ミリリットル3人、400ミリリットル51人)。鳥海会長は「クラブにとっては大事な社会貢献活動の一つ。今後もメンバーと力を合わせ、献血の必要性を伝えられるよう継続して取り組んでいきたい」と思いを込めた。

民生委員について語る松藤氏(上)と田邉会長

民生委員研究家が講演 エポックで200人研修

 中原区民生委員・児童委員協議会(田邉靜江会長)は11月1日、川崎市総合福祉センター(エポックなかはら)で全体研修会を行った。会場には約200人の民生・児童委員が集まり、地域で介護や子育てなど福祉に関する住民の相談に応じ、見守りや行政への「つなぎ役」としての役割を果たすためのヒントを探った。

 民生委員活動研究家として25年間研究を重ね、全国各地で年間100以上の講演をしているKT福祉研究所の松藤和生代表が登壇。令和の時代の民生委員の相談支援などについて語った。全国に22万5千人いる民生委員は女性6割、男性4割で平均年齢は66歳。65歳以上が67%を占め、80歳以上は約1000人、30歳未満は25人しかいない現状を伝えた。松藤さんは「活動の基本は見守り、声掛け、相談支援。住民の立場で身近な相談員になることが大切」と訴えた。

 田邉会長は「学んだことを糧に、今後も担当エリアで活動に取り組んでほしい」と話した。

ツアーの案内チラシ

スタジアムを見学 12月8日 区内小・中学生対象

 試合当日のスタジアムの裏側を見れる「社会科見学ツアー」が12月8日(日)、Uvanceとどろきスタジアムで開催される。午前9時から午後0時30分、区内在住・在学の小学5年から中学3年が対象。中原区主催。

 川崎フロンターレと連携し、プロサッカーチームに関する仕事について学べる同企画。DJブースやロッカールームなど普段は入れない場所を見学しながら、スタジアムDJやホペイロ(用具係)、専属カメラマンといったフロンターレに携わる人たちに仕事の話を聞くことができる。

 参加無料。参加した本人には、J1リーグのホームゲーム最終戦となる午後2時キックオフのアビスパ福岡戦の観戦チケットがプレゼントされる。申込みは11月20日(水)まで(定員50人で申込者多数の場合は抽選)。詳細は区ウェブサイト。問合せは地域振興課【電話】044・744・3323。

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防災用給水庫を確認する参加者(上)と、避難所運営会議

丸子6町会 地震・火災に備え団結 上丸子小で合同防災訓練

 丸子6町会(八幡町、丸子通1、山王町1、山王町2、新丸子東、新丸子東2・3)の合同防災訓練が11月9日、上丸子小学校で行われ、住民や行政職員、学校関係者ら約120人が参加した。

 1部は体育館で避難所運営会議が開かれ、各班に分かれて校内施設の備蓄品などの確認訓練を実施。校内のどこにどんなものが備蓄されているかを点検しながら、配電盤の切替や駐車場の水洗用トイレのバルブ開閉作業、発電機の操作などを体験した。参加者からは「発電機がある場所は知っていたが、実際にスイッチを入れて機械を操作できてよかった。いざというときにも落ち着いて行動できると思う」という声が上がった。同小では5年生が防災学習にも力を入れており、防災新聞づくりなどに児童が携わっている。今回、代表して児童2人が食料班のメンバーに加わって活動を共にした。

 2部は災害弱者の避難誘導と地域の被害状況の伝達訓練。正午に区内で震度7の直下型地震が起こり、人的被害や火災が発生したことを想定し、トランシーバーで被害状況を通信しながら搬送作業に取り組んだ。

 この訓練をとりまとめた石井彰さんは「6町会が一つになって訓練に取り組めたことに大きな意味がある。もしものときには地域全員の力が必要になる。こうした防災訓練を繰り返すことが、災害発生時に役立つ」と力を込めた。

川崎市役所

市立小・中学校の調査 「不登校」初の3千人台 いじめも5千件超え

 川崎市内の市立小学校と中学校で2023年度に不登校だった児童生徒数が初めて3千人を超え、いじめの件数も初めて5千件を超えたことが分かった。神奈川県が実施した23年度「児童・生徒の問題行動・不登校等調査」から、市教委が市内の状況をまとめ、10月31日に発表した。

 調査によれば、23年度の市立学校でのいじめの件数は、小学校で5192件(前年度比578件増)、中学校で280件(同38件減)で、小学校の増加が際立つ。そのうえで、今年7月までに被害者が「いじめられている」と感じなくなった状態が続き、いじめが「解消された」と認められた割合は、小学校で97・6%、中学校で88・9%だった。

 「暴力行為」は小学校が194件、中学校で145件で、いずれも減少した。

 市が「喫緊の課題」と位置付ける不登校の児童・生徒数は、小学生が前年度より291人多い1435人、中学生は154人多い1826人だった。いずれも増加傾向は続き、小学生は19年度の700人の2倍以上、中学生は19年度の1・3倍だった。

 不登校の理由としては、「不安・抑うつの相談があった」が小・中学生いずれも最多で、「学校生活に対してやる気がない等の相談をうけた」「生活リズムの不調に関する相談があった」などと続く。

 一方で23年度内に教員の家庭訪問やスクールカウンセラーの対応などにより、再び登校した小学生は542人、中学生は435人いたという。

 不登校の児童・生徒数は全国的に増加しており、市でも同様の傾向が止まらないことから、今年7月には「不登校対策の充実に向けた指針」を策定した。市の担当課は「これまでの取り組みを見直し、当事者に丁寧に向き合い、課題に取り組んでいく」としている。

自然テーマに俳句フォト 11月23日 井田中ノ町で

 写真に俳句を添える「俳句フォト」講座が11月23日(土)、就労継続支援B型事業所BeNext もとすみ(井田中ノ町)で行われる。時間は午後1時から5時。

 自然をテーマに行い、主催は俳句フォトの会(小山正見氏)。申込は二次元コードから。

優勝した砂子さん(左)と小林会長

G(グリーン)ジャケットに砂子さん 中原工場協会ゴルフ大会

 川崎中原工場協会(小林政男会長)は11月7日、川崎国際生田緑地ゴルフ場で恒例のゴルフ大会を開催し、優勝した砂子辰由さんにグリーンジャケットが贈られた。

 会員の健康増進と親睦を兼ねて年に2回開催されている同大会。今回、プロ大会で優勝者に贈られるグリーンジャケットを初めて用意。秋晴れの中、参加した30人がホールを回りながら交流を深めた。小林会長は「みんなケガなく回ることができ、盛り上がることができた。小さな会でもグリーンジャケットを着られる名誉を目指して、切磋琢磨しながら交流を深めたい」と話した。

表彰式に参加した受賞者と関係者ら=鷺沼小

川崎北法人会 絵はがきで税の理解を 小学生311人が応募

 川崎北法人会(中原区上小田中)女性部会主催の「税に関する絵はがきコンクール」の表彰式が11月11日に鷺沼小学校(宮前区)で開かれた。

 小学生への租税教育活動の一環として、税の大切さや役割を学び、知識や感想を絵はがきで表現し、税に対する理解を深めてもらうことを目的に毎年開催している。

 今回の応募総数は311点。7つの賞に対し、12人が表彰を受けた。税務署長賞の服部さんは「税のことを楽しく知ってもらえるように心を込めて描いた」と話した。

 受賞者は以下の通り(全員小6・敬称略)【税務署長賞】服部友奏(鷺沼小)【会長賞】巖春樹(鷺沼小)【川崎市長賞】日比野柚希(高津小)【神奈川県高津県税事務所長賞】鈴木萌々香(西野川小)【女性部会長賞】丹野真結(末長小)【優秀賞】外口媛梨(上作延小)、尾園莉紗(鷺沼小)、今井みやび(平小)、中里庄之介(西野川小)、【努力賞】鈴木ありす(鷺沼小)、市川佳希(西野川小)、佐久間実菜(西野川小)

C級グルメ作品募集 地場農産物のレシピ

 市民団体「かわさき・食と農のコミュニティ」は12月9日(月)まで、市内の地場産野菜・果物を使ったオリジナル料理レシピを競う「かわさきC級グルメコンテスト」の作品を募集している。

 応募資格は市内在住・在勤・在学者。個人・グループ、年齢不問。一次審査を通った場合、二次審査で調理できる人。製作時間60分以内、材料費2人分で1500円程度の皿や椀などに盛った一品料理。高校生以下と大人の2部門で審査する。

 件名「かわさきC級グルメコンテスト応募」で【メール】BZA06517@nifty.comにメールし、送られてくる応募用紙に必要事項を記入の上、返信を。一次審査の結果は12月25日(水)までに郵送で通知。二次審査と表彰式は1月26日(日)、セレサモス宮前店。(問)清水さん【携帯電話】080・5682・1706

気分を盛り上げるクリスマスバージョン

GO!GO!!フロンターレ

試合観戦で限定ニットキャップ

 川崎フロンターレは12月4日(水)に等々力陸上競技場で行われるAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ山東泰山(中国)戦で、すべての来場者に「ニットキャップクリスマスバージョン」をプレゼントする(ビジター席を除く)。

 リーグステージ全8試合のうち4試合を終えた現時点で、フロンターレは全12チーム中8位につける。次の決勝トーナメント(ラウンド16)に進めるのは上位8チームのみ。1試合も落とすことができない熾烈な後半戦が幕を開ける。

 そして後半戦も難敵ぞろいのアジアの強豪との対戦が続く。4日の対戦相手である山東泰山は現在9位。たくさんの来場者で選手たちを鼓舞したいところだ。

 ホームの声援をさらに盛り上げるべく、4日の試合では寒さ対策に最適な限定ニットキャップがプレゼントされる。デザインはフロンターレブルーを基調としながら、クリスマスをイメージしたもの。ふろん太、カブレラ、ワルンタが等々力で遊んでいる絵柄にも注目。

 チケットはチケフロ(Jリーグチケット)で先着販売。午後7時キックオフ。

 画像は川崎フロンターレ