港南区・栄区版【11月21日(木)号】
グラウンドで打ち上げられた花火

本郷台小4年1組 資金集め50周年花火 開校記念 児童ら「感謝」

 9月からクラウドファンディングで資金を集めてきた本郷台小学校(原南実子校長)4年1組の児童たちが11月11日、開校50周年を記念して本郷中学校のグラウンドで花火を打ち上げた。

 卒業生や地域住民と共に50周年を祝うために行われた花火の打ち上げ。児童たちは総合的な学習の授業の中で場所の確保や花火のデザイン考案など、実現に向けて取り組みを続けてきた。

予想を上回る支援

 資金調達は9月6日から11月1日までクラウドファンディングで行い、目標金額を20万円に設定。到達した場合も打ち上げ本数を増やすため、ネクストゴールとして30万円を設定した。サイトは担任の小林直樹教諭名義で立ち上げ、記載するPR文は児童が作成した。支援募集から順調に金額を伸ばし、2週間ほどで20万円に到達。最終的に、103人の支援者によって40万円以上の支援金が集まった。

 当日は本郷中学校のグラウンドで、市内の祭りなどで多くの打ち上げ実績を持つ「横浜山田の花火 株式会社ヤマダ」によって、75発が約5分間で打ち上げられた。

 小林教諭は「学校として日頃から、地域の方々との関わり合いは大切にしている」と語り、「周囲の人の支援に対して改めて感謝できる良い機会だった」と今回の取り組を総括した。花火を見た児童たちは「想像していたより、すごい花火だった」、「この距離で花火を見られることは人生で一度かもしれない。支援者の方々に感謝したい」と花火への感想と支援者への感謝を口々に述べた。

電柱共架型の防犯灯=保土ケ谷区

横浜市 電柱への防犯灯設置拡充 青葉区の強殺事件受け

 山中竹春横浜市長は11月7日の定例記者会見で、青葉区で10月に発生した強盗殺人事件を受け、既存の電柱につける「共架型」防犯灯の設置拡充を発表した。市は当初予算を増額し、新たに約260灯の防犯灯を今年度中に市内全域へ整備する。

 市は住宅地における夜間の地域住民の歩行の安全確保と犯罪防止を図るため、LED防犯灯新設事業を実施している。自治会町内会から寄せられた申請を予算の範囲内で選定し、進めてきた。

 今年度、電柱に灯具をつける電柱共架型については144灯の新設を予定し、約500万円の設置費用を用意していた。しかし、10月中旬に青葉区鉄町の住宅で男性が殺害され金品を奪われた事件を受け、市は5月末までに申請のあった330件のうち、設置条件を満たす約260件について当初予算を超えて対応する。市民局地域支援部地域防犯支援課担当者によると、約900万円の費用を見込む。

 市は約18万灯の防犯灯を管理しており、昨年度の事業費は約6億5千万円を計上。そのうち、電気代が約3億5千万円と50%以上を占める。物価高や電気代の高騰もあり、比較的費用を抑えられる共架型の防犯灯でも過去5年に要件を満たした約2240件のうち、約1560灯と設置は7割にとどまる。すべてに対応できない市予算の台所事情があった。

 しかし、山中市長は会見で防犯カメラの設置拡大にも触れたうえで「LED防犯灯の整備など、ハード面の支援を積極的に行う」との方針を自ら示した。

「安全のために必要」

 事件が発生した鉄町内会では、通学路などスクールゾーンを中心に防犯灯の新設を進めており、今年度も10灯を申請していた。事件を受け、住民からも防犯灯設置を求める声があり、金子茂文町内会長は「夜間の安全のために防犯灯は必要。(拡充については)今年度だけでなく、次年度以降も増設できるように予算を確保してほしい」と訴える。

 市民局担当者は「今年度に関してはスピード感を持って要件を満たしたすべてに対応をしていく」と整備方針を語る。

設立50周年を迎えた犬山町会の会長を務める 萩野 正夫さん 桂台東在住 76歳

仲間と町の未来見据える

 ○…50周年を記念した「犬山フェス」を会長就任2年目で成功させた。企画当初は協力団体を募るところから、手探りで準備を進めてきた。「これも気の合う仲間たちとやってこれたおかげ」と満足気。「この街が活気であふれるようにしていきたい」とイベントを終えたばかりだが、さらに町会の活動を加速させていく姿勢を見せる。

 ○…出身は新潟県。3人兄弟の末っ子として生まれた。「小さい頃から工作が好きで、先生に褒められたのを覚えている」。これが原体験となり、ものづくりやデザインに興味を持つように。工業高校へ進学し、卒業後は音響メーカーの製品デザイン部門で勤務した。その後は兄の経営する会社へ転職。前職の経験を生かして会社のパンフレットやロゴをデザインし、企業イメージの定着に注力した。

 ○…60歳を過ぎてから犬山プラチナ会のハイキングクラブに夫婦で加入。初代部長を務めた。昨年はクラブの15周年記念誌を自らデザインし、ロゴも作成。ボウリングクラブにも所属し、「クラブ活動やボランティアに参加することで、しだいに地域住民との交流が増えた」。その後2019年に勧誘を受け、町内会の役員に加入した。

 ○…会長就任後は、災害時に使用できるトランシーバーの導入、コロナ禍では災害時用に貯めていた資金で消毒液の購入を実施。「やるからにはしっかりやりたい」と積極的な町会運営を行った。「組織に対する考え方は会社員時代の経験が生きている」と語り、「音響メーカーでデザインを考える時に、周囲の意見を聞きながら物事を進める癖がついた」と振り返る。「今後は若い人にも町会に参加してもらえるように工夫したい」と話し、次の50年を見据える。

「立つだけでも運動になります」と宮地教授

健康づくり特別インタビュー 「運動は万能薬です」 取材協力/早稲田大スポーツ科学学術院

 ウォーキングやスポーツ、体を動かすことが心地よい季節――。本紙では(公財)かながわ健康財団=横浜市中区=の紹介で「健康づくりに欠かせない運動習慣」について健康・スポーツ科学のプロフェッショナルである早稲田大学スポーツ科学学術院教授の宮地元彦博士(59)に特別インタビューを行った。

◇  ◇  ◇

 ―運動を続けることによる身体への好影響や生活習慣病の予防効果について教えてください。

 「運動というと、激しく体を動かすことをイメージするかと思いますが、日常生活での通勤や家事、仕事中などの生活活動でも健康になることができます。人間が体を動かすことを総じて身体活動と呼びます。米国のスポーツ医学会では『エクササイズ・イズ・メディスン』という言葉があるように、運動をすることで、生活習慣病の予防になるだけでなく、がん予防、認知症対策、うつ・気分障害などありとあらゆる症状が改善するというデータが報告されています。このように運動は万能薬なんです」

 ―働き盛りの世代と高齢者世代での運動量の基準や目安はありますか。

 「まずは働き盛りの世代ですが、歩行と同等の身体活動を1日60分、運動は週当たり60分で十分です。65歳以上の高齢者であれば、身体活動を毎日40分で大丈夫です」

 ―時間がないという人はどうすれば。

 「エアロビクスをしよう、ジョギングにいかなければと激しい運動を選択する必要はありません。通勤時に早歩きをしてみたり、家事をしながらつま先立ちをするなど、生活活動を増やすことも有効です。

 厚労省が掲げる『+10(プラス・テン)』から始めてみませんか。今より10分多く体を動かすだけで健康寿命を延ばすことができるようになります。40代女性の働く世代の運動実施率が低下していますが、家事などで十分に意識することができますのでトライしてみてください。運動の恩恵は運動をする人にだけ与えられますので、健康で長生きできるようにしていきましょう」

能登豪雨 横浜市の募金で326万円集まる

 石川県能登半島地方を襲った9月の豪雨に関し、被災地支援のために横浜市が行った募金の総額が326万4,611円だったことが11月19日に発表された。

 募金は9月25日から10月31日まで、市役所と各区役所の計19施設で実施していた。集まった募金は石川県を通じて被災地の生活支援に役立てられる。

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一人芝居「マグダラのマリア」
東芹が谷麻生さん
一人芝居「マグダラのマリア」
12月2日からエリスマン邸で公演に
港南区東芹が谷在住の俳優・麻生瑛子さんが12月2日(月)から4日(水)まで、中区元町のエリスマン邸で一人芝居「マグダラのマリア」の公演を開催する。主催は劇団ジー... (続きを読む)

「103万円の壁」見直しなら横浜市は1,200億円税収減 市税1割超、山中市長「基礎的サービスに影響」

 所得税の負担が生じる「年収103万円の壁」に関し、横浜市の山中竹春市長は11月20日の会見で、所得税の課税最低額が178万円に引き上げられた場合、年間で1,200億円の税収減になるとの試算を明らかにした。

 1,200億円は年間市税収入の13%に相当するとしており、山中市長は「子育てや福祉などの基礎的なサービスに影響する」と述べ、国に対して代替財源の確保など、一体的な見直しを求めた。

 見直しをめぐっては、総務省が約4兆円の減収になるとの試算を示しており、自治体の首長から懸念の声が相次いでいる。

 山中市長ら政令市の市長が出席した18日の「指定都市市長会」の会議では「税収への影響が甚大であり、行政サービスの提供に支障をきたす可能性がある」との意見をまとめている。

健康をフェアで学ぶ 23日 みなとみらい

 健康について楽しみながら学べるイベント「健康チャレンジフェアかながわ2024」が11月23日(土)、クイーンズスクエア横浜内イベントスペース(西区みなとみらい)で開催される。時間は正午から午後4時まで。主催は神奈川県医師会などから構成された同フェア実行委員会。

 当日の出店内容はBMI測定や咀しゃく判定、がん予防のススメ、ロコモチャレンジなどに加え、禁煙や栄養などに関する相談ブースもあり、老若男女が楽しめるイベントになっている。さらに、10周年を記念し、ジャズヴォーカリストの秋葉隆行氏らによるゴスペルライブ(午後1時45分〜)を開催。フェアの来場者には先着300人に大塚製薬(株)から協賛の「カロリーメイト」をプレゼントする。

低学年の受賞者ら

港南区商連 児童の作品30点を表彰 ひまわり絵画コンクール

 港南区商店街連合会が主催する「第12回港南区ひまわりの花絵画コンクール」の入賞者が決まり11月2日、港南区役所で表彰式が行われた。

 このコンクールは港南区内と、区と交流のある宮城県大崎市の小学生を対象とし、区の花であるひまわりを描くもの。低学年の部(1・2年生)、中学年の部(3・4年生)、高学年の部(5・6年生)でそれぞれ10点が入賞となった。

 入賞者は以下のとおり。

【低学年の部】区長賞・稲荷佳希さん(永野2年)、大崎市三本木ひまわり交流協会賞・永井李奈さん(日限山2年)、横浜商工会議所南部支部長賞・松澤和奏さん(芹が谷南2年)、三井住友信託銀行上大岡支店賞・鈴木優人さん(三本木2年)、京急百貨店賞・安藤優さん(上大岡1年)、JA横浜上大岡支店賞・八巻璃帆さん(永野1年)、加藤畳店賞・池田翔真さん(港南台第三1年)、キラッとハウス賞・山田忠礼さん(港南台第一2年)、その他湘南信用金庫上大岡支店賞に藤の木小2年生1人、ライフアップヒライ賞に丸山台小1年生1人。

【中学年の部】区長賞・阿部聖那さん(桜岡4年)、港南区ひまわり交流協会賞・飯塚椋さん(上大岡4年)、商連かながわ賞・高橋弥さん(野庭すずかけ3年)、三井住友信託銀行港南台支店賞・鈴木つぐみさん(三本木3年)、湘南信用金庫上大岡支店賞・伊代野千絢さん(永谷3年)、横浜F・マリノス賞・足立翔さん(南台3年)、JA横浜上大岡支店賞・関口翠さん(港南台第三4年)、横浜DeNAベイスターズ賞・比良優志さん(吉原3年)、平本牛肉店賞・肥塚芽生さん(日下4年)、横浜清水橋郵便局賞・田村沙耶さん(吉原3年)

【高学年の部】区長賞・尾亦凛咲さん(南台5年)、港南区連合町内会長連絡協議会賞・伊東花さん(相武山5年)、はまかぜ新聞社賞・長井萌さん(吉原6年)、三井住友信託銀行上大岡支店賞・小川幸乃さん(永谷6年)、湘南信用金庫上大岡支店賞・高嶋心菜さん(三本木6年)、港南台バーズ賞・江崎元太さん(日下5年)、JA横浜上大岡支店賞・鐘ヶ江菜々さん(下永谷6年)、稲村クリーニング店賞・江尻真碧さん(上大岡5年)、ポーラザビューティー港南台店賞・河島莉子さん(下永谷6年)、カメリアブラン賞・森史花さん(日限山6年)

パフォーマンスを披露する「昇龍 和太鼓」

犬山町会 50周年フェスが盛況

 栄区の犬山町会(萩野正夫会長=人物風土記で紹介)は11月9日と10日、いの山東公園で「犬山フェス〜50周年だよ!全員集合‼〜」を開催した。

 犬山町会の設立50周年を記念して行われた企画。役員10人で企画した過去にない町会最大規模での記念事業となった。当日は、和太鼓やジャズオーケストラなどの団体がパフォーマンスを披露し、多くの人を楽しませた。公園内では犬桂商店会や犬山ソフトボールなどの地元団体を含む、約20の露店。10台のキッチンカーが出店。上郷消防署による展示や資源循環局によるミニゴミ収集車の乗車体験も行われた。

 参加した栄区在住の女性は「老若男女問わず、多くの人が楽しめるイベントでよかった」と話す。フェスの開催に際して萩野会長は、「手探りでここまで進めてきたが、上手くいって良かった」と手応えを語った。

花を植える水辺愛護会の会員ら

栄土木事務所 手入れで園芸博PR いたち川沿い花壇

 栄土木事務所は10月25日と11月14日、旧上瀬谷通信施設で行われるGREEN×EXPO2027に向けた機運醸成を目的として、いたち川沿いの花壇の手入れを行う団体に対する「花壇の手入れ講座」を開催した。

 講師を務めたのは石井造園株式会社(栄区笠間)の石井直樹代表取締役。10月25日は本郷中学校付近で花壇を管理するいたち川(天神橋〜新橋)水辺愛護会の会員らに、11月14日は、柏陽高校近くの花壇で、手入れを行う障害者福祉施設「朋第2」の利用者と職員に向けて、実演を交えながら花の植え方などを教えた。

 参加者らは、興味深そうに石井代表取締役の話に傾聴。その後、土に肥料を加え、花株を植え付けた。また、数種類の球根を混ぜて植える「ミックス球根花壇」も作成。咲く時期が異なる花を同じ場所に植えることで、いつでも花を見られる花壇ができるという。市も推奨している植え方だ。

 講座を終え、石井代表取締役は「花だけでなく、生態系の一部として花壇があることを伝えたかった。川や川沿いの花壇が綺麗になれば皆が笑顔になる」と話した。また、いたち川(天神橋〜新橋)水辺愛護会の村山節夫会長は「みんなGREEN×EXPO2027は楽しみにしている」と語った。

上大岡駅での活動

秋の火災予防運動 港南・栄で啓発行う

 全国一斉の「秋の火災予防運動」が11月9日から11月15日まで行われたことに伴い、港南消防署(山口治彦署長)と栄消防署(家田昌利署長)はそれぞれ火災予防啓発のための活動を実施した。

 港南署は11月12日、京急上大岡駅付近で消防署員と消防団員が参加。啓発ティッシュやチラシなどを配った。

 担当者によると火災予防啓発に加え、消防団員募集も目的だという。子ども向けのおもちゃなども配られ、保護者には団への加入を呼びかけた。

 栄署は11月9日に横浜市自然観察の森でハイヤーに山火事への注意を呼びかける活動、同11日に、大船駅周辺で火災予防と住宅用火災報知器の点検、交換、設置を促す活動、同12日に住友電気工業株式会社横浜製作所内で、自衛消防隊と協力し、工場火災に対処する訓練を実施した。

 特に、住友電工横浜製作所内での訓練では巨大地震を想定し、危険物を扱っている建物からの出火に対応する訓練が行われた。自衛消防隊と公設消防隊との間で情報共有がなされたという。

 家田署長は「消防団など協力して火災予防を広報することができた。この活動が『安心・安全な栄区』につながれば嬉しい」と話している。

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作品に見入る来館者

日野南連合自治会 地域住民によるアート展

 日野南連合自治会(上田昭則会長)は同地区のコミュニティハウス(永山栄館長)で11月16日、17日、「第16回日野南アート展」を開催した。

 当日は、地域住民が作成した日本画、写真、手芸品などに加え、日野南小児童などの作品100点を展示。16日には港南区の栗原敏也区長も訪れ、多くの人が地域住人たちの作品を楽しんだ。

 港南つつじが丘自治会副会長の木村治夫さんが約20年前に立ち上げた同アート展。地域で文化芸術活動に励む人が作品を披露することを目的としている。

 ハイレベルな作品が多く展示されているが「基本的に選考はせずに、1人2点まで自治会内の人には自由に出展してもらっている」と木村さんは話す。今後の課題は、実行委員会の高齢化。作品の搬入など、力仕事も多いことから次の担い手を探しているという。

 実行委員長を務めた、野村港南台自治会長の山本文夫さんは「区内でもこれだけの規模感で展示会をやっている団体は少ないと思う。今年も力作ぞろいで驚いた」と笑顔で話す。会場を訪れていた近隣に住む女性は「普段、町で話す人の作品があったりする。地域の人たちの頑張りを実際に見ることができるのは楽しい」と満足気に語った。

実技をする石川さん

石川佳純さんが卓球教室 サンクスツアーで横浜に

 「石川佳純47都道府県サンクスツアー in神奈川」が11月4日、横浜武道館=中区=で行われた。一般社団法人神奈川県卓球協会の設立100周年記念事業のメイン企画。当日は、同協会会長で元日本代表女子監督の近藤欽司さんとのトークショーや卓球教室、全員での連続ラリーなどが行われた。

 石川さんは現役時代には、ロンドン・リオ・東京の五輪3大会連続で団体でのメダルを獲得。東京五輪では日本代表選手団の副主将も務めるなど、トップ選手として活躍した。昨年5月に現役引退を発表しラケットを置いた後は、同ツアーで全国各地を訪ね、卓球やスポーツの魅力を伝えている。今回の開催で33カ所目の訪問となった。

900人と交流

 卓球教室では、県内の小・中・高校生と特別強化選手、レディース(40歳以上の女性愛好家)ら約80人に指導をした石川さん。1人1人の動作を見て、「常に前傾姿勢で」「ナイス」「ミスしても気にしないで」などと声をかけていた。参加者は「貴重な経験。今後の練習に生かしていきたい」「力の入れ方や身のこなしなど実際に見れて、ためになった」など、憧れの石川さんの言動を真剣なまなざしで見つめていた。石川さんは、質疑応答で大切にしている言葉を聞かれ、「自分や卓球に誠実に向き合うこと」と答えるなど、集まった約900人との交流を楽しんだ。

 次の200周年に向けて、「卓球人口を増やすための環境づくりや全国で活躍できる選手の育成に力を入れたい」と語った近藤会長。「子どもから高齢者の方まで誰でも楽しめる生涯スポーツなので、卓球を通して豊かな人生を送ってほしい」と話した。

講師の山本氏(右)と村松氏

脳卒中の治療と予防 12月7日に市民講演会

 市民講演会「脳卒中の最新治療と発症予防」が12月7日(土)、南公会堂(阪東橋駅徒歩約8分)で開催される。午前10時から正午まで(開場30分前)。入場無料。

 脳卒中や神経疾患などの専門病院である横浜市立脳卒中・神経脊椎センター=磯子区=が主催し、同センターの医師らが登壇する。第1部では脳神経内科担当部長の山本良央氏が「脳卒中の病態と最新治療」をテーマに講演。続く第2部では脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の村松菜津子氏が「知ってトクする発症予防」について話す。定員500人。事前申し込みは不要。問い合わせは同センター地域連携総合相談室【電話】045・753・2500。

サポーターと喜ぶ選手たち©YOKOHAMA FC

横浜FC 再びJ1の舞台へ 最終節で昇格決める

 サッカー明治安田J2リーグの最終節が11月10日に行われた。

 J1自動昇格に王手をかけたまま足踏みが続いていた横浜FCは、敵地の維新みらいふスタジアム(山口県)でレノファ山口FC相手に0対0で引分け。この結果、勝ち点76の2位で全日程を終えた。これで、上位2チームに与えられるJ1自動昇格が決定した。1年での一部リーグ復帰を果たした。

1年で復帰

 横浜FCは今季、序盤こそ伸び悩んだものの、16節からは8連勝を記録し22節で首位を奪取。以降は優勝した清水エスパルスと一進一退の首位争いを繰り広げていたが、自動昇格決定まであと一歩となった35節から2敗1分けと失速し、J2優勝を逃した。さらに最大12ポイントあった3位V・ファーレン長崎との勝ち点差だったが、最終節開始時には3点差に。負ければ自動昇格を逃す可能性もある中迎えた最終節となった。試合はリーグ最少失点の守備陣を中心に相手に得点を与えず、大きな勝ち点1を獲得。

 試合終了後には、敵地まで足を運んだサポーターとともに喜びを分かち合った。

政令市の市長が参加した会議(横浜市提供)

指定都市市長会「103万円の壁」見直しに懸念 税収減で行政サービスへの影響危惧

 所得税の負担が生じる「年収103万円の壁」の見直しに関し、横浜市など全国20政令市で構成される「指定都市市長会」は11月18日、東京都内で開いた会議で「税収への影響が甚大であり、行政サービスの提供に支障をきたす可能性がある」との意見をまとめた。会議には横浜市から山中竹春市長が出席した。

 総務省は所得税の課税最低額が178万円に引き上げられ、個人住民税の基礎控除を引き上げた場合、約4兆円の減収になるとの試算を示している。

 今回の意見では「手取りの増加、労働市場への労働力の供給などの効果が期待される」とした一方、「全国の人口の約2割を占める指定都市では約8,000億円の減収が見込まれるため、強い危機感を持っている」と懸念を示した。その上で「代替となる財源を確保し、住民に必要な基礎的行政サービスを提供するための基盤である地方税財源に影響を及ぼすことのないよう強く求める」とした。

作品と賞状を手にする受賞者と関係者

横浜南法人会 児童25人の「税の絵はがき」を表彰

 公益社団法人横浜南法人会(木田哲朗会長)女性部会の「税に関する絵はがきコンクール」表彰式が11月15日、横浜南法人会研修室で開かれた。

 児童が税について考え、税の役割などを理解してもらうことが目的。今年は金沢、磯子、港南、南の4区内42小学校の6年生から785通の応募があった。選考の結果、横浜南法人会長賞に森結梨さん(西富岡小・金沢区)、横浜南法人会女性部会長賞に大崎凛さん(井土ケ谷小・南区)、横浜南税務署長賞に横村真央さん(釜利谷南小・金沢区)が選ばれ、そのほか22人が優秀賞を受賞した。優秀賞受賞者は次の通り(順不同、敬称略)▽亀山光美、太田初希、迫川小春(ともに井土ケ谷小)、加藤悠人、中村聡介(ともに小田小)、山田淳之介(杉田小)、加藤優奈(相武山小)、浜田麻由莉(滝頭小)、稲葉博雅(永田小)、小池茜里、山本みそら(ともに藤の木小)、中川由菜、花輪芽愛、村上柊(ともに南小)、三谷亜弥(南太田小)、井川馨(南台小)、小野彩佳(六つ川小)、堀内利紗、三橋彩芽、横溝希々、加藤咲帆、小澤壮一郎(ともに洋光台第二小)

金沢地区センターのプレイルーム

地区センターのプレイルームがリニューアル 市内27館、イラストレーター・市原淳さんプロデュース

 横浜市はこのほど、市内27館の地区センターのプレイルームを親子が利用しやすいようにリニューアルした。全体のデザインは横浜市在勤のイラストレーター、市原淳さんがプロデュースし、絵本コーナーを充実させたほか、壁面をカラフルにするなどした。

子どもの意見を反映

 プレイルームは市内に81館ある地区センターのうち、79館に設けられている。これまで利用者から「古くて暗いイメージがある」「絵本やおもちゃが古い」などの声が出ていた。

 リニューアルは、乳幼児の利用者数や交通の利便性などを考慮して27館を選定。事前に希望が丘、神奈川、金沢、寺尾、生麦、西の各地区センターで子どもたちに投票してもらい、3パターンの中から人気の高いデザインを選んだ。

絵本コーナーに120冊を配架

 壁面や家具には市原さんが描いた船やカモメ、魚など、横浜をイメージしたイラストが配置され、カラフルな空間にした。絵本コーナーには、中央図書館の司書が推薦した120冊の乳幼児向けの新しい絵本セットを27館共通で配架。プロデュースを担当した市原さんは「明るく、楽しい場所になるよう、そして不快感を与えないように心掛けた」と話す。金沢地区センターで実際の仕上がりを見て、イラストの大きさやレイアウト、発色の良さにとても満足したという。

 市の担当者は「このリニューアルで、より快適な親子の居場所として活用してほしい」と話す。利用者の反響を見ながら、他の地区センターのリニューアルも検討する。市は今後、子育て相談会や絵本の読み聞かせ会などのイベント開催も拡大していく方針だ。

表彰式に出席した受賞者たち

横浜南間税会 児童10人の「税の標語」を表彰

 横浜南間税会(山岸幹夫会長)は11月12日、「税の標語」の表彰式を横浜南税務署で開催した。

 消費税などの間接税の正しいあり方を考える同会。小中学生に税について考えてもらおうと、毎年標語を募集している。今回は金沢・磯子・港南・南の4区内の18校から総数966点の応募があり、10人が入賞。横浜南税務署長賞には、大貫斗真さん(相武山小・港南区)の作品「医療と福祉と教育と 感じる税のありがたみ」が選ばれた。

 その他の受賞者は以下の通り(敬称略)。▽横浜南間税会長賞/篠原柚里香(永谷小)、下田まな(浜小)、関あおい(下永谷小)、山浦千明(滝頭小)、沼崎美綾(藤の木小)、川口春子(山王台小)、村田悠羽(相武山小)、飯田恭子(下永谷小)、三浦知花(高舟台小)

ファンとともに祝う

ベイスターズ 11月30日に日本一パレード ハンマーヘッドから1.5Km

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが日本一になったことをチームがファンとともに祝う「横浜DeNAベイスターズ日本一 優勝パレード2024」が11月30日(土)に行われることが15日、球団から発表された。

 パレードは球団や横浜市などで構成される実行委員会が主催する。

 コースは横浜ハンマーヘッドを出発し、赤レンガ倉庫前を通って横浜スタジアムにつながる日本大通りまでの約1.5Km。午前10時から11時30分の予定。

クラファンでパレード参加権利も

 出発地点の一部を特別観覧エリアとしてチケット販売する。最前列エリアは5千円、特別観覧と車椅子観覧エリアは各3千円。実行委員会は警備や交通誘導などにかかる費用を募るクラウドファンディング(CF)を実施。第一目標を1千万円に設定し、16日午後3時に開始する。4千円から50万円まで、9つのプランを用意。10万円の返礼品は「パレードで行進できる権利」(ファンクラブ会員対象、100人)、最高額の50万円(1人)では、パレードの先頭で使った横断幕に参加選手や三浦大輔監督のサインが入ったものが渡される。最終目標は5千万円。CFはCAMPFIRE(https://camp-fire.jp/projects/808506/view)のサイトから。

 実行委員長の山中竹春市長は「皆様の心に残る素晴らしいパレードとなるよう、横浜のまちを挙げて全力で取り組む」とコメントしている。

周辺施設はライトアップ

 パレードに合わせ、コース周辺の45施設が29、30日の午後5時から9時まで、ブルーのライトアップを実施する予定。

「THE LIVE」のイメージ((C)YDB)

ベイスターズが関内駅前に日本最大級の常設型ライブビューイングアリーナ 2026年春開業、試合やライブ放映も

 横浜DeNAベイスターズは11月13日、JR関内駅前に2026年春に開業する大規模複合施設「BASEGATE(ベースゲート)横浜関内」内にベイスターズの試合などの様子を放映する日本最大級の常設型ライブビューイングアリーナ「THE LIVE(ザ ライブ)」を開設すると発表した。

大型LEDビジョンで試合放映

 「THE LIVE」は約2,800平方メートルの空間に、幅約18m、高さ約8mの大型LEDビジョンと高性能音響設備を備える。ベイスターズのホームゲームとビジターゲームをはじめ、バスケットボールやサッカー、音楽ライブなど多様なコンテンツを放映する。施設内には8つの飲食店とバーカウンター「CENTRAL BAR」を設置し、飲食を楽しみながらライブビューイングができる新しいエンターテインメント体験となる。

没入型施設も

 ベースゲートには、ディー・エヌ・エーが没入型エデュテインメント施設「Wonderia(ワンダリア)」を開設する。約4,200平方メートルの空間にプロジェクションマッピングなどを駆使し、想像上の島を再現。スマートフォンを使って空間を撮影すると、環境や生物に関する情報が得られるなど、同社がゲーム事業で培ったノウハウも活用する。

 ベースゲートは、旧横浜市庁舎の跡地を活用する事業で、三井不動産を代表企業とし、ディー・エヌ・エーや京浜急行電鉄など8社が進めるプロジェクト。飲食店が集まるゾーンや星野リゾートによるホテルも設けられる予定。