戸塚区・泉区版【12月5日(木)号】
訪れた人にインタビューを行う児童たち

倉田小4年2組 「防災」情報を地域に発信 戸塚区役所で展示めざす

 倉田小学校の4年2組の児童たちが現在、防災についての学習内容を壁新聞や冊子の形でまとめ、戸塚区役所内に展示する準備を進めている。

 そのための街頭取材を11月25日と26日に戸塚区役所内で実施。児童たちは担任の白井光教諭が設問で用意した「風水害時の一次避難」や「避難所での生活」などの中から来庁者が一番関心のあるテーマを聞いた。

 実際に取材を受けた人からは「発災してから避難所に向かうまでが特に心配」と声があがり、児童らは真剣に耳を傾けていた。取材を終えた児童は「緊張したけど楽しかった」と話した。

 白井教諭は授業を通じて地域の人と交流する機会にしてほしいとし、「防災を身近に感じ、児童たち自身も『助けられる側』から『発信する側』に回ってほしい」と話す。

「子どもたちの力」で

 今回の活動は、授業の中で児童が防災について「もっと多くの人に知ってほしい」と声をあげたことではじまった。

 戸塚区地域防災担当の浅野雄一朗さんは「行政ではなく、子どもたちが展示物を手がけることで、より多くの方の目をひくことになり、改めて防災への意識を高めていただけるのではないか」と語る。

 展示の時期は「防災とボランティア週間」に合わせた1月中旬頃を予定しているという。

市内公立小中学校 いじめ認知件数 過去最多 市調査で3年連続増

 横浜市教育委員会はこのほど、2023年度の市内公立小中学校でのいじめの認知件数が1万6174件だったと発表した。3年連続の増加で、小中学校ともに過去最多となった。小学校では前年比32・2%増の1万3261件、中学校では前年比31・2%増の2913件だった。

 いじめの内容は、小中学校ともに「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が最も多く、小学校で53・2%、中学校で66・0%だった。

 いじめの認知件数は近年、全国的に増加傾向だが、13年に成立した「いじめ防止対策推進法」が背景にあるとされる。同法はいじめを「被害を受けた子どもが心身の苦痛を感じているもの」と明文化。市教委は「子どもが少しでも嫌な思いをしたら、積極的にいじめと認知して件数が増えた」とし、必ずしもいじめ自体が増えているとは断定できないと分析する。

 市内でいじめなどの相談を受けるNPOは「小さないじめが認知されることは大きないじめを未然に防ぐ足がかりになる」としている。

横浜中田ジュニアマーチングバンドのコーチとして子どもたちを指導する 下向 有佳さん 中田南在住 41歳

成長する音を見守り続け

 ○…学校主体の活動から「地域」に移行して2年目の横浜中田ジュニアマーチングバンド。コーチとして週に3〜4日、指導を続けている子どもたちがこのほど全国大会の出場権を手にした。願いは「子どもたちが音楽の素晴らしさを体験し、それを伝えること。愛されるバンドであってほしい」。それゆえ楽しむことを大事にし、「一生懸命やってこそ、充実した楽しさを経験できる」。

 ○…小学生の頃は自身も中田小マーチングバンドに所属。「上級生がかっこよくて、私も絶対に入る!って。すごく楽しかった思い出」。当時のメンバーは今もつながる仲間だ。中高では吹奏楽部に入り、短大を出てからは社会人マーチングに。「いろんな楽器やマーチングの経験は今に生きてるかもしれない」

 ○…指導に携わるようになったのは4年前。3年生になった次男が入部したのがきっかけ。運営の人手が少なかったこともあって、歯科衛生士として働きながらもバンドを手伝うように。役割を少しずつ任され、いつからか指導の中心を担うように。「ただただ、母校のマーチングを残したくて」。一方、中田小はかつて全国大会に連続出場した時期もあり、期待や重圧も大きい。昨年は悔しい思いもした。「市内他校のレベルも高い。大会結果が出なかったとしても、ダメだったというわけでは決してない」

 ○…支えとなっているのも子どもたち。「成長する姿が楽しい。毎回元気よく来てくれて、こちらが元気をもらう」。練習中ですら子どもたちの演奏に鳥肌が立つことも。そんな日常は「夏を過ぎるとあと半年、年が明けたら3カ月しかない」。その一方で、「3月の最後まで気が抜けないですけどね」と笑う。日々成長する音を、心から楽しんでいる。

山中市長 再選出馬は「考えられる状況ではない」

 横浜市の山中竹春市長は12月4日の定例会見で来年夏の市長選への立候補について、「残された任期をしっかりやることだけを考えている。今は出馬を考えられる状況ではない」と述べた。

 山中市長の後援会が11月25日に発足し、同日に行われた集会に約1千人(主催者発表)が集まったことに関しては、「会を開いてくれたことは大変ありがたく思っている。残りの任期をしっかり頑張れというメッセージだと思っている」と感想を語った。

申し込みはこちら

医師が答える「患者の疑問」 市役所で12月22日

 横浜市役所1階アトリウムで12月22日(日)、市民医療安全講演会が開かれる。午後2時から3時30分まで。無料。

 第1部ではトークセッションとして、市の窓口に寄せられた相談事例から患者の疑問に医師の山本健人さんが回答。第2部では山本さんが「知って得する医療のかかり方」と題して病院の上手な利用法などを語る。

 申込受付は12月13日(金)まで上記二次元コードから。(問)市医療局【電話】045・671・3654

戸塚駅で通行人に特殊詐欺対策を訴える産業能率大学の学生(中央)と深谷中学校の生徒(右)

警察×学生「チーム戸塚」 ”孫世代”から防犯発信 地域連携でつくる安心

 電話口で言葉巧みに相手をだます特殊詐欺。多数のメディアでも取り上げられ、対策が図られているものの被害は後を絶たない――。

 そんな中、戸塚警察署(永吉和弘署長)は、一風変わった方法で地域の安全を守る方針を取った。それが「チーム戸塚」だ。区内の小・中・高校生に加え、詐欺に関する研究を進める産業能率大学、神奈川大学の一部学生と協力して、啓発活動や情報発信することを目的に結成された。

 今年5月の結成以来、街頭や駅周辺での啓発チラシ配布、イベントへのブース出展などさまざまな活動を展開してきた。

 10月には区内で初めて、両学生が講師として登壇する防犯講話も実施。これまで以上に、安全な地域づくりに積極的に携わるようになった。

 チーム戸塚を指揮する一人・生活安全課の内藤瞬課長は「チラシ配り一つとっても、道行く人の反応がまったく違う。子どもたちからの呼びかけに足を止め、話を聞いてくれる」と話す。詐欺被害に遭いやすい高齢者の孫世代にあたる年代から、訴えかけることに効果を感じているという。

非行防止にも一役

 昨今話題の匿名・流動型犯罪グループ、通称「トクリュウ」に代表されるようにSNSやインターネットなどを通じて、闇バイトや犯罪行為に若い世代が加担してしまう状況も社会問題となっている。

 実は、チーム戸塚の目的はもう一つ「非行防止」にある。子どもたちを犯罪や危険な組織から守るため、活動を通して自身の危機意識・防犯意識も高めてもらうのが狙いだ。特に「簡単」「高収入」など魅力的な単語で、子どもたちを誘惑するケースに関して「よくわからず応募するのではなく、自分で危険なものかどうか見極められる力が必要」だという。

 内藤課長は啓発活動中、いきいきとした子どもたちの姿が見られることがチーム戸塚の魅力の一つだと語る。活動終了後にはたびたび、子どもたちから「身近に詐欺があることを初めて知った」「詐欺の電話を受けた人の話を聞きびっくりした」などの声が上がることもあるという。

 また「アンケートを取ってみたい」という学生からの提案をきっかけに、住民のリアルな声を聞く機会もつくられた。内藤課長は「自発的に意見が出るのは良いこと。地域の安全に関心を向けてくれている」と話す。

「基本の対策見直しを」

 同署では、詐欺に関する通報があったエリアには、すぐにパトロールの車を走らせてアナウンスするよう徹底。エリアや事案にあわせて内容を変えることで、常に地域に警察の目が行き届いていることをアピールし、被疑者への抑止と住民の気づきにつなげている。

 では、さまざまな犯罪から自分を、そして家族を守るためには何が必要か。永吉署長は「基本的な防犯対策を見直しましょう」と呼びかける。

 不審な人物を家に招き入れないのはもちろん、具体的な対策として窓などに取りつける防犯フィルムや補助錠を推奨。暮らしの状況やお金のことなどプライバシーに関わる情報は、安易に伝えないことも重要だという。

 永吉署長は「区内の安心安全を守るため、住民目線に立った啓発活動、情報発信に取り組んでまいります」と語った。

交通事故防止について語る川村課長

戸塚警察署・交通課長に聞く 基本から始まる事故防止 「“誰でもできる”を今から」

二輪車事故は県平均超え

 戸塚区内の事故発生状況は10月末時点で、420件(前年同期比マイナス19件)。死亡事故は2件(11月28日時点)となっている。

 その中で二輪車が関係する事故は134件(昨年同期比マイナス13件)。全体の31・9%にあたり、県下の平均28・0%を上回っている。戸塚署交通課の川村秀顕課長は「減少傾向だが、注意が必要」と話す。

 国道1号や環状3、4号線など大きな道路が走る戸塚区内だが、事故が起きやすいのは身近な生活道路だという。日々通り慣れた道や安全だと思い込んでしまう場所などは気が緩み、出会い頭の事故や漫然とした運転につながりやすい。

 さらに注意したいのが、横断歩道上の事故。信号の有無にかかわらず、全国的に多発しているという。「歩行者が通る道として、安全だと思いがち。実際には、車が通る道路を横切るので危険と隣り合わせ」と川村課長。

 運転者は横断歩道前では必ず左右を確認して、必要であれば余裕を持って徐行・停止も必要だという。一方、歩行者も青信号であっても「車は来ない」と過信せず、左右を確認してからの横断が肝要となる。

自転車の法改正

 今年11月1日に、道路交通法の一部が改正され、自転車に関する罰則が強化された。

 自転車で走行しながら、携帯電話などを持って操作したり注視したりする、いわゆる「ながらスマホ」をしていた場合と、ながらスマホによって事故などの交通の危険を生じさせた場合には、罰金または懲役が科されることとなった。

 さらに、自転車の酒気帯び運転にも厳しい罰則が新設された。運転者本人だけでなく、酒を提供した人や自転車を提供した人にも罰則が設けられている。

 川村課長は「忘年会シーズン。お家で数人で飲んでいて、終電がなくなったから自転車を貸す……。こんなケースがあるかもしれないですが罰則対象です」と注意を呼びかける。

暗さ・寒さに注意

 本格的な冬が近づくこの時期。朝・夜は暗い時間が長く、通り慣れたいつもの道でも油断は禁物。歩行者や自転車は、運転者から発見されづらくなる場合があるので、反射材の使用や万が一に備えてヘルメットを着用すると安心だという。

 また運転者は寒さで体がこわばると、視界が狭まったり、咄嗟の回避に遅れが出たりすることがあるという。事故を起こさないために普段から「『止まるべきところで止まる』ことを心がけましょう」。

 さらに、クリスマスや忘年会などイベントごとが増えるこのシーズン。泥酔した人が道路上で眠っていることに、走行車が気づかず轢いてしまい、亡くなるケースもあるという。

 ニュース番組や新聞で事故の報道を見ると信号無視や確認不足など、さまざまな事故原因に目を向けがちだが、川村課長は「進む方向をきちんと見る。それだけで大小問わず事故の多くは防げるはず」と語る。

 「基本的なことは誰もがしなければいけない、逆に言えば誰でもできることなんです」。交通安全対策は、今日から始められる。

丸太を500gに切り落とすゲームに挑戦する男性

深谷町・建設関連企業で 動力工具を楽しく体験 チェンソーの「切れ味良し」

 戸塚区深谷町の建設機械販売店・(株)シンコーで先ごろ、チェンソーやブロワーなどの動力工具が体験できるイベントが開催された。

 ブロワーでゴムボールを飛ばす的当てゲームや、バキュームでカプセルを吸い上げて指定の場所まで運ぶガチャポンなど、普段触れる機会の少ない工具類を来場者が楽しく体験した。

 チェンソーで丸太を500gぴったりに切り落とすゲームに挑戦した男性は「切れ味よく、気持ちよかった」と話した。

 同イベントは、1926年に創業したドイツの老舗動力工具メーカー「STIHL」が、同社製品を発信するために毎年開催している「STIHLの日」にあわせたもの。

広い原っぱで体験イベント 深谷通信所跡地

 深谷通信所跡地中央広場で11月23日、同広場活用イベントが開かれ、親子連れなどでにぎわった。会場では起震車など防災コーナーやスポーツ体験コーナー=写真=などもあり、来場者はのんびりと思い思いに楽しんでいる様子だった。

全国大会に向けて練習に励む横浜中田ジュニアマーチングバンド

小学生マーチング 中田が全国大会へ 昨年の経験「バネに」

 中田小学校を拠点に活動する横浜中田ジュニアマーチングバンドが関東大会で金賞に輝き、12月14日にさいたまスーパーアリーナで行われる全国大会に出場する。

 同バンドは11月9日の関東大会・大編成部門に出場。日頃から指導に携わる下向有佳コーチ=人物風土記で紹介=は「県大会の時よりも見栄えよく、音もしっかりしてレベルアップしたパフォーマンスを披露できた」と子どもたちを称えた。

地域移行2年目

 同バンドは小学校のマーチングバンドから地域移行して2年目。昨年は全国大会への出場は叶わず、悔しい思いをしたという。下向コーチは「大会の結果ばかりが全てではない。ただ、(昨年5年生だった)6年生を中心に悔しさをバネにしている姿勢は見えた」と語る。

 関東大会の翌日には中田小での中田文化祭に出演した同バンド。「地元のみなさんに良い報告ができてよかった」と笑みを見せる。

 全国大会に向け、部長の桐越惇平君(中田小6年)は「日頃応援してくれる地域や保護者、コーチによろこんでもらえるよう一致団結して臨みたい」と意気込んでいる。

舞岡公園、紅葉が見頃に

 舞岡公園の木々が現在、色とりどりに染まって訪れる人の目を楽しませている。もみじ休憩所付近ではもみじが真っ赤に染まり、撮影を楽しむ人たちの姿も多く見られた=11月30日撮影。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
<PR>
【神奈川・東京多摩ご当地ギフト】お土産、名産、年末年始のご挨拶、お取り寄せなど
【神奈川・東京多摩ご当地ギフト】お土産、名産、年末年始のご挨拶、お取り寄せなど
神奈川・東京多摩で長年愛され続けている・注目、トレンドの「手土産」「お年賀」「名産品」とは?年末年始に贈りたい、地域密着のタウンニュース記者だからこそ知り得る「... (続きを読む)
ポスターに使用された「ハイエナの女王」と作家の奥津大希さん

神奈川県の障がい者作品展に約6千人来場 横浜赤レンガ倉庫で「ともいきアート展」

 神奈川県が主催する「第1回かながわともいきアート展〜生きること、表現すること〜」が11月15日から24日まで横浜赤レンガ倉庫で行われ、県内外から約6000人が来場した。

 障がい者アートを「ともいきアート」と称し、県内各地で展示を行ってきた県が、その魅力をもっと多くの人に伝えたいと開催。今回の大型展示では県内在住、在勤、在学、通所する障がい者から募集した作品123点と県内の障害福祉サービス事業所6団体の招待作品77点、合わせて200点を展示。作家らがワークショップを開くなど、来場者は作者の個性と魅力が表現された作品ひとつひとつに足を止め、感嘆の声を上げていた。

 受賞作品、受賞者は次の通り。敬称略。▽大賞…「 不滅の国」 萌木さく▽準大賞…「TUKI 」川戸由紀▽神奈川県知事賞… 「冬の空」ベイ▽審査委員特別賞…「乱暴にやさしく。」 助六(中津川浩章委員)、「 無題 」MAKI(加藤弘子委員)、「顏」 RUKA(小林涼子委員)、「LOVE COLLEAGUES(あいするなかまたち)」 ミモ・ザ・シータ(セインカミュ委員)▽オーディエンス賞…「猫のパズル コアラ」ねもとおさむ▽かながわ地方創生SDGs賞 …「ちから」 渡邉真理▽ともいき賞… 「元気」 佐野仁美、「まきしまきしまきし」 川又悠生、「縫う」 田中努、「大好き」 川村遼亮、「歯医者さん」 小山翔平

生物指標を用いた水質評価結果と下水道普及率の変化(市資料から)

横浜の河川水質調査 50年目で初の全地点高評価 背景に下水道普及、市民意識変化

 横浜市が行う川に生息する生物調査に基づく河川水質評価の結果が11月28日に発表され、調査を行った全41地点で「大変きれい」と「きれい」の評価となった。全地点の高評価は1973年の調査開始以来初めて。

 この「河川生物相調査」は、河川の水質調査を目的にほぼ3〜4年ごとに実施。市内を流れる鶴見川、帷子川、大岡川、境川、宮川、侍従川の6水系41地点を夏冬に調査していて、確認された生物から河川の水質を評価するため、魚類、底生動物、付着藻類、水草などの生物指標を定めている。今回発表されたのは2022年冬季、23年の夏季調査分。

 1984年調査時のデータを現在の指標で評価すると、河川の水質は「大変きれい」と「きれい」が31%だった。水質は徐々に改善され、今回初めて全調査地点で「大変きれい」と「きれい」が100%となった。

 調査を行う市環境科学研究所は「水質が改善したのは、現在ほぼ100%となっている下水道の普及が大きく影響している」と分析し、「市民や事業者の環境に対する意識が変化し、不法投棄や工場排水の垂れ流しなどが減ったことも大きい」としている。

初確認の生物も

 今回の調査では、サヨリやキチヌといった魚類7種、底生動物8種、付着藻類22種が初めて確認された。

 同研究所は「今後も市民の方々に、人間と自然の関係を自分ごととして考えてもらえるよう、啓発活動を行っていきたい」と話している。

沿道を埋め尽くした人の中を進む選手らを乗せたオープンバス

ベイスターズ 歓喜のパレード 日本一を30万人祝福 ファンも参加し1.5Km行進

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが日本一になったことをチームとファンが祝う「横浜DeNAベイスターズ日本一 優勝パレード2024」が11月30日に行われ、約30万人(主催者発表)が選手らを祝福した。

 三浦大輔監督や選手、コーチらを乗せたパレード用のオープンカーと「横浜日本一」の文字とともにラッピングされた3台のオープンバスは、多くのファンが見守る中、午前10時30分に横浜ハンマーヘッドを出発。横浜スタジアムそばの日本大通りまでの約1.5Kmを1時間かけて進んだ。

 オープンカーには三浦監督や南場智子オーナー、牧秀悟選手、青葉区出身の大貫晋一投手らが乗り込み、三浦監督は時折、席から立ち上がって手を振っていた。

 ゴール地点であいさつした牧選手は「パレードができて良かった。来年はリーグ優勝してパレードをやろう」と語り、三浦監督も「この景色が見られて最高。ファンから『ありがとう』の言葉をもらって感動した。来年は優勝し、もう一度日本一になって盛大に喜びを分かち合いたい」とファンに感謝した上で2年連続日本一を目標に掲げた。

 選手らが乗ったバスの後には、クラウドファンディングに参加したファンが歩いて行進し、参加型のパレードとなった。桑原将志選手のファンだという南区から来た小学3年生の男児は「選手を近くで見られて良かった。桑原選手は大きかった」と興奮気味に話していた。

産業功労者6人と山中市長(右から4人目)、上野会頭(同5人目)

横浜の経済発展に貢献した産業功労者6人を表彰

 市内経済の活性化や産業分野で地域活動に貢献した市内事業主をたたえる「横浜市産業功労者」の表彰式が11月26日に市庁舎で行われ、6人が表彰された。

 今年度の受賞者は、梱包資材販売業の北川商事=中区=の北川剛司代表取締役社長、種子や苗木などを生産・販売するサカタのタネ=都筑区=の坂田宏代表取締役社長、物流事業を展開する丸全昭和運輸=中区=の野口正剛相談役、債権管理回収を行う山田債権回収管理総合事務所=西区=の山田晃久代表取締役、地域活性化に貢献した妙蓮寺=港北区=の山本玄征代表役員、各種情報システムの設計・開発を手掛けるクロステック=港北区=の渡邉安好代表取締役会長の6人。受賞者に山中竹春市長から表彰状が手渡された。

 北川氏は、商店街支援に取り組み、「元町 クラフトマンシップ・ストリート」の地域ブランディング形成に尽力。伊勢佐木交通安全協会副会長や伊勢佐木防犯協会常任理事として、地域社会の安全に貢献した。

 坂田氏は、公益財団法人サカタ財団を設立し、学生への奨学金助成事業に取り組んだ。流通業界に関する講演会や、市内商業取引の促進を目的とした商談会を開催するなど、地域商業の振興・発展に貢献した。

 野口氏は、横浜商工会議所副会頭として商工業の改善発達に尽力するとともに、総務委員会委員長として政策の審議立案に取り組んだほか、横浜市開港記念会館100周年の記念事業でも地域振興・発展に尽力した。

 山田氏は、不動産や債権をはじめ、事業経営で起こる複雑な問題に対するワンストップサービスの提供に尽力したほか、中小企業のIT化、海外販路開拓、外国人材の雇用や中小企業の海外事業展開の推進に努めた。

 山本氏は、寺院の活動のほか、商店街と連携して境内でラジオ体操やジャズコンサートを開催するなど、地域活性化に尽力。観光産業に関する講演会や他都市との交流事業に取り組み、地域振興・発展に貢献した。

 渡邉氏は、産学連携事業「横浜インターンシップ制度」の拡充に努めたほか、中小企業のIT化推進を目的としたイベント「よこはまITフェア」の開催に寄与するなど、地域商工業の振興・発展に大きく貢献した。

150年・100年企業表彰も

 功労者の表彰式と併せて創業から150年、100年を迎えた同会議所の会員企業の顕彰式も行われ、上野孝会頭から各企業の代表者に表彰状が手渡された。

 受賞企業は次の通り。▽150年…ホンマ=中区=▽100年…トシダ=西区=、柳田エンジニアリング=南区=、かもめパン=南区=、電商会=中区=、ニップン横浜工場=神奈川区=、まるこ家具店=港南区=、東亜リアルエステート=鶴見区=、栗田園=中区=、豊商会=西区=、旭平硝子加工=鶴見区=、タテヨコ=瀬谷区=、ロイヤルホール=中区=。

渡邉仁史院長

お口の健康塾 5th Vol.9 入れ歯のお話【2】 〜合わない入れ歯の見分け方〜

 なくなった歯はブリッジや入れ歯、インプラントで補います。当院でインプラント治療を勧めることはありませんので、大半の方が入れ歯かブリッジを選択します。

 入れ歯の良い点は、痛みがあれば外しておけることです。しかし外したままですと、前回お話ししたように様々な問題が生じます。合わない入れ歯の目安として、以下のことが挙げられます。

【1】入れると痛みがあって噛めない

【2】安定剤を使わないと落ちる、動く

【3】金具の位置が合わない、歯の数と入れ歯が合わない

【4】入れ歯がすり減ってツルツルしている

下あごの位置と粘膜は日に日に変化します。総入れ歯でも、数か月に一度は咬み合わせの確認に歯科受診をお勧めします。

原宿わたなべ歯科診療所

戸塚区原宿3-8-6二八五番館1階

045-443-5519

https://hwdc2015.com/