金沢区・磯子区版【12月5日(木)号】
コンブの苗を手にする幸海ヒーローズの富本さん(左)とプロジェクト担当の稲垣はる香さん

幸海ヒーローズ コンブで海を豊かに 「おさかなの街づくり」始動

 地球温暖化防止に効果が高いとされるコンブを皆で育てながら環境活動を行う「おさかなの街づくりプロジェクト」初のイベントが12月8日(日)、金沢漁港=金沢区海の公園=で開催される。コンブの種付けなどを通し、子どもから大人まで「楽しみながら環境について学ぼう」がコンセプト。将来的には、「魚たちが集まるコンブのカーテンの下に魚の過ごしやすい環境を整え『魚たちの街』を創造したい」とする。

 主催は2016年から温暖化対策の観点で金沢漁港の漁師らとコンブの養殖などに取り組む幸海ヒーローズ(富本龍徳代表)。同団体は、二酸化炭素吸収量が杉の木の5倍、ワカメの2倍とされるコンブに着目し、種付けから収穫まで行い、収穫されたコンブは横浜金沢ブランドにも認定されている「ぶんこのこんぶ」として出荷されている。

 コンブの養殖は水温が16度から18度が適温のため、金沢漁港では例年11月から12月に富本さんと同漁港の漁師でコンブの種付けを実施。3月頃、約4mに成長したコンブを収穫している。

 プロジェクトでは、今回の種付けから2月に金沢漁港で行われる「海産物フェスタ」で途中経過を観察し、3月の収穫作業まで、一連の流れを体験しながら環境問題への理解を深めてもらうのが狙い。富本さんは「海が近くにあっても年に一回海水浴に行くかどうかという話をよく聞く。海と接する機会を設けることで、海の環境問題やコンブってすごいんだなと見直してもらうきっかけになれば」と話す。

8日に初のイベント

 8日に行う初のイベントでは、富本さんらが海底の海藻が減少する「磯焼け」など、海の環境問題について紹介。コンブの種付けの体験や、生コンブを使った「ゆるスポーツ」、クイズラリーなども行う。また、養殖しているコンブの下を有効活用することで魚が住みやすい環境づくりを目指しており、参加する子どもたちが想像する「おさかなの街」を描いてもらう企画も。

 当日は、プロジェクトに賛同したスポーツ選手も参加。バスケットボール・横浜エクセレンスの板橋真平選手や石田剛規ゼネラルマネージャー、元フェンシング日本代表の徳南堅太さん、元ホッケー日本代表の小野真由美さん、フットバッグ世界王者の石田太志さんらも参加予定。共に種付けなどを行う。富本さんは「金沢区の街おこしになればと長年漁師さんや多くの方の協力があってコンブの養殖に取り組んできた。ぜひ多くの人に参加してほしい」とする。

 イベントは午後1時から3時頃まで。雨天決行予定。大人(19歳以上)1000円、子ども(4歳以上)500円、4歳未満は無料。小学4年生以下は保護者同伴。子どもと参加の保護者は500円。参加希望者は、12月7日(土)までに申し込みフォームから申し込みを。定員先着100人。問い合わせは幸海ヒーローズ【メール】contact@sachiumi.com。

区役所 「窓口カスハラ」対応苦慮 職員要望も体制未整備

 企業や店舗が客から理不尽な要求や迷惑行為を受ける「カスタマーハラスメント(カスハラ)」が社会問題となる中、横浜市の区役所窓口でも来庁者からのハラスメントが起き、難しい対応を迫られることもある。職員からカスハラ対策を求める声が出ているが、体制は未整備で具体的な検討には至っていない。

謝罪要求やSNS投稿

 区役所窓口でのカスハラについて、市市民局は「カスハラの定義が明確ではないため、件数は把握していない」とするが、来庁者対応が多い戸籍課や保険年金課などの窓口で迷惑行為が起きやすいという。来庁者が過度に謝罪を求めたり、職員や家族へ危害を加えることをほのめかすことがあるという。SNSに職員の名前や広報物に使われていた顔写真が投稿される例も見られる。

 過去に市内の区役所に勤務していたある職員は「窓口で業務と関連が薄い件で持論を数時間話す人がいた。話を遮ったり、別の部署に回すと余計に時間がかかるため、最後まで話を聞くしかなかった」と対応の難しさを語る。同局によると、職員への暴力や脅迫が疑われる場合には、専門部署が対応する仕組みがあるが、カスハラに特化したマニュアルや庁内で事例を共有する体制は確立されていないという。

 窓口担当職員からカスハラ対策を求める声があることに加え、市人事委員会も10月、「職員保護の観点から組織として具体的な対策の検討が必要」との報告を出した。

他自治体では録音も

 他の自治体では、電話の通話を録音したり、話し合いが長時間になった場合は対応を打ち切るところもある。同局は、これらの例を把握し、対策の必要性は感じつつも、「具体的に検討するには至っていない」という。

 市は職員が市民の声に耳を傾ける「広聴マインド」を重視しており、カスハラ対策との兼ね合いが難しい。対策について同局は「市民の理解なくしては進められない」としており、「正しい知識のもとで適切に対応できるように努める」と、まずは窓口サービスの向上を図っていく方針だ。

フラワーデザイナーとして「神奈川県卓越技能者」の表彰を受けた 武内 啓子さん 磯子区洋光台在住 71歳

花と共に歩み続ける

 ○…磯子区洋光台で、夫が代表を務める(株)グリーン武内による生花店「Vivo」を経営。港南区の自社農場で生花の生産も行うほか、フラワースクールも主宰する。フラワーデザイナーとして後進の育成などに尽力した功績が称えられ、「神奈川県卓越技能者」の一人として表彰された。「指導を始めて気がついたら30年。こんなに長く花に携わるとは思っていなかったけど、花があってよかった」

 ○…東京都文京区生まれで、「育ったのは土のない所」だった。大学で知り合った園芸家の夫との結婚から生花業に携わるように。自身が飾った花を見た人から「売ってほしい」という声を受けたのが、洋光台で店舗を始めたきっかけだ。花について何も知らないところからのスタートだったが、「花に触ってみると楽しかったし、買ってもらえてうれしかった」。店頭に立ちつつ、フラワー装飾1級技能士などの資格も取得。県技能コンクールフラワー装飾の部で賞に選ばれるなど、その道を極めてきた。

 ○…初めての登山で訪れた立山で見た高山植物や、テレビのニュースで映った花の飾りなど、日々の生活から学ぶ機会も多いという。「同じ種類の花や植物でも、一つとして同じものはない。それぞれの良さを見つけて、うまく作品にできれば」。さまざまな場で得た発想や経験を仕事に生かしてきた。

 ○…近年は県生花小売商協同組合の認定職業訓練校指導員や、日本ガーデンデザイン専門学校の講師としての指導が仕事の中心。「好きこそものの上手なれではないけど、せっかくなら花を楽しんで、好きになってほしい」。花に関わる仕事を希望する人たちへ技能や知識を伝えながら、自らも花との生活を楽しんでいく。

山中市長 再選出馬は「考えられる状況ではない」

 横浜市の山中竹春市長は12月4日の定例会見で来年夏の市長選への立候補について、「残された任期をしっかりやることだけを考えている。今は出馬を考えられる状況ではない」と述べた。

 山中市長の後援会が11月25日に発足し、同日に行われた集会に約1千人(主催者発表)が集まったことに関しては、「会を開いてくれたことは大変ありがたく思っている。残りの任期をしっかり頑張れというメッセージだと思っている」と感想を語った。

関東学院六浦小学校で初の年少・年中向けクリスマスイベント 12月18日 参加募集  

 関東学院六浦小学校=金沢区六浦東=は12月18日(水)、年少・年中が対象のクリスマスイベントを初開催する。午後1時30分から3時40分まで。

 関東学院大学生によるクリスマス絵本の読み聞かせや、フラワーロス削減を目指したオーナメントづくり、同校5・6年生と聖歌隊によるイエス・キリストの降誕劇の練習見学などを行う予定。

 定員は20人。先着順で定員に達し次第終了。申し込みは同校HPへ。(問)【電話】045・701・8285

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横浜市金沢区・横須賀市の発達障害・学習障害児対応の塾アンデルセン学院「勉強に自信を」
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(株)横浜八景島の奥津さん

サステナテーマに座談会 (株)横浜八景島が初企画

 持続可能な社会の実現に向けたサステナビリティアクションに取り組む(株)横浜八景島がこのほど、啓発活動の一環として前ヨコハマSDGsデザインセンター長の信時正人さんと初めての座談会を開催した。同社は2021年からサステナビリティへの取り組みを開始。キャッチフレーズ「未来を動かす。みんなで動かす。『ほほえムービング』」のもと各施設で活動を進めてきた。

 座談会では、横浜・八景島シーパラダイスなど同社の国内6施設のサステナビリティ担当者と、信時さんがブルーカーボンなどについて議論を交わした。座談会の内容をまとめた「サステナビリティ推進号」を作成し、社内に向けて発信するとともに、同社のホームページで座談会の様子を公開している。

 同社取締役執行役員でサステナビリティ担当部長の奥津健司さんは「未来を考えていくために、キャッチフレーズのように何ができるか一人ひとりが考えるきっかけになれば。将来大きな動きになるようにさらに活動を盛り上げていきたい」と話した。

ツリーを飾り付ける子どもたち

能見台駅前で園児がツリーに飾りつけ アイン能見台駅前保育園 YMCAマナ保育園 1月14日まで

 能見台駅前商店会は能見台駅前で11月25日、地域の保育園児と一緒に同駅前で手作りツリーにオーナメントの飾り付けを行った。

 同会では昨年から冬の時期にイルミネーションを設置。同駅前エリアを囲むフェンスなどに11月11日からソーラー式の電飾を設置し、夜間になると点灯している。

 今年は初めてツリー型のイルミネーションも用意した。支柱作ったツリーへの飾りつけには、同会の川村慧さんと鈴木誠一さんに加え、アイン能見台駅前保育園とYMCAマナ保育園から8人ずつ参加。園児たちがサンタクロースやトナカイなどを描いたプラ板や金色に光る電飾などを飾り付けていった。飾りは今後も増える予定で、最終的には62枚のプラ板が飾られるという。

 企画の中心を担った同会の鈴木誠一さんは「駅を利用する人が立ち止まるきっかけになれば」と話した。

 イルミネーションの点灯は来年1月14日までの予定。

ポスターに使用された「ハイエナの女王」と作家の奥津大希さん

神奈川県の障がい者作品展に約6千人来場 横浜赤レンガ倉庫で「ともいきアート展」

 神奈川県が主催する「第1回かながわともいきアート展〜生きること、表現すること〜」が11月15日から24日まで横浜赤レンガ倉庫で行われ、県内外から約6000人が来場した。

 障がい者アートを「ともいきアート」と称し、県内各地で展示を行ってきた県が、その魅力をもっと多くの人に伝えたいと開催。今回の大型展示では県内在住、在勤、在学、通所する障がい者から募集した作品123点と県内の障害福祉サービス事業所6団体の招待作品77点、合わせて200点を展示。作家らがワークショップを開くなど、来場者は作者の個性と魅力が表現された作品ひとつひとつに足を止め、感嘆の声を上げていた。

 受賞作品、受賞者は次の通り。敬称略。▽大賞…「 不滅の国」 萌木さく▽準大賞…「TUKI 」川戸由紀▽神奈川県知事賞… 「冬の空」ベイ▽審査委員特別賞…「乱暴にやさしく。」 助六(中津川浩章委員)、「 無題 」MAKI(加藤弘子委員)、「顏」 RUKA(小林涼子委員)、「LOVE COLLEAGUES(あいするなかまたち)」 ミモ・ザ・シータ(セインカミュ委員)▽オーディエンス賞…「猫のパズル コアラ」ねもとおさむ▽かながわ地方創生SDGs賞 …「ちから」 渡邉真理▽ともいき賞… 「元気」 佐野仁美、「まきしまきしまきし」 川又悠生、「縫う」 田中努、「大好き」 川村遼亮、「歯医者さん」 小山翔平

生物指標を用いた水質評価結果と下水道普及率の変化(市資料から)

横浜の河川水質調査 50年目で初の全地点高評価 背景に下水道普及、市民意識変化

 横浜市が行う川に生息する生物調査に基づく河川水質評価の結果が11月28日に発表され、調査を行った全41地点で「大変きれい」と「きれい」の評価となった。全地点の高評価は1973年の調査開始以来初めて。

 この「河川生物相調査」は、河川の水質調査を目的にほぼ3〜4年ごとに実施。市内を流れる鶴見川、帷子川、大岡川、境川、宮川、侍従川の6水系41地点を夏冬に調査していて、確認された生物から河川の水質を評価するため、魚類、底生動物、付着藻類、水草などの生物指標を定めている。今回発表されたのは2022年冬季、23年の夏季調査分。

 1984年調査時のデータを現在の指標で評価すると、河川の水質は「大変きれい」と「きれい」が31%だった。水質は徐々に改善され、今回初めて全調査地点で「大変きれい」と「きれい」が100%となった。

 調査を行う市環境科学研究所は「水質が改善したのは、現在ほぼ100%となっている下水道の普及が大きく影響している」と分析し、「市民や事業者の環境に対する意識が変化し、不法投棄や工場排水の垂れ流しなどが減ったことも大きい」としている。

初確認の生物も

 今回の調査では、サヨリやキチヌといった魚類7種、底生動物8種、付着藻類22種が初めて確認された。

 同研究所は「今後も市民の方々に、人間と自然の関係を自分ごととして考えてもらえるよう、啓発活動を行っていきたい」と話している。

沿道を埋め尽くした人の中を進む選手らを乗せたオープンバス

ベイスターズ 歓喜のパレード 日本一を30万人祝福 ファンも参加し1.5Km行進

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが日本一になったことをチームとファンが祝う「横浜DeNAベイスターズ日本一 優勝パレード2024」が11月30日に行われ、約30万人(主催者発表)が選手らを祝福した。

 三浦大輔監督や選手、コーチらを乗せたパレード用のオープンカーと「横浜日本一」の文字とともにラッピングされた3台のオープンバスは、多くのファンが見守る中、午前10時30分に横浜ハンマーヘッドを出発。横浜スタジアムそばの日本大通りまでの約1.5Kmを1時間かけて進んだ。

 オープンカーには三浦監督や南場智子オーナー、牧秀悟選手、青葉区出身の大貫晋一投手らが乗り込み、三浦監督は時折、席から立ち上がって手を振っていた。

 ゴール地点であいさつした牧選手は「パレードができて良かった。来年はリーグ優勝してパレードをやろう」と語り、三浦監督も「この景色が見られて最高。ファンから『ありがとう』の言葉をもらって感動した。来年は優勝し、もう一度日本一になって盛大に喜びを分かち合いたい」とファンに感謝した上で2年連続日本一を目標に掲げた。

 選手らが乗ったバスの後には、クラウドファンディングに参加したファンが歩いて行進し、参加型のパレードとなった。桑原将志選手のファンだという南区から来た小学3年生の男児は「選手を近くで見られて良かった。桑原選手は大きかった」と興奮気味に話していた。

優勝旗をに手にする阿部葉太主将(左)ら=横浜高校提供

金沢区・横浜高校が27年ぶりに明治神宮野球大会を制覇

 横浜高校=金沢区能見台通=が11月25日、「第五十五回記念明治神宮野球大会」の決勝戦で勝利し、27年ぶり2回目の優勝を果たした。

 同大会には全国各地の秋季地区大会を勝ち抜いた10校が出場。横浜は10月から11月に神奈川県内で開かれた秋季関東地区大会で17年ぶりに優勝し、関東地区代表として4度目の出場となった。

 横浜は初戦で明徳義塾(高知県・四国地区)に2対0で勝利すると、続く東洋大学附属姫路(兵庫県・近畿地区)に3対1で勝って決勝へ進出。広島商業(広島県・中国地区)との決勝戦は、二回までに4点を奪った横浜が広島商業の追い上げをしのぎ、4対3で逃げ切って優勝を決めた。

6年ぶり春のセンバツ目指す

 今夏の県大会は決勝戦で東海大相模に敗れ、2年連続の準優勝だった横浜。秋季県大会で東海大相模にリベンジを果たし、神宮大会優勝まで上り詰めた。今秋の結果を踏まえ、来春に甲子園球場で行われる選抜高校野球大会への出場も濃厚となった。出場すれば2019年以来6年ぶり。

 神宮大会の全試合に出場した小野舜友さん(1年)と初戦で先発投手を務めた織田翔希さん(同)は「今まで支えてくれた方々のお陰で優勝することができました。応援ありがとうございました。 次の大会も一戦必勝で優勝目指して頑張ります」とコメントした。

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ぬいぐるみを手に話を聞いた子どもたち

子どもとぬいぐるみが一緒に楽しむ「おはなし会&おとまり会」 磯子図書館で5年ぶりに

 今年で開館50周年を迎えた磯子図書館(末岡洋一館長)は11月23日、「ぬいぐるみといっしょのおはなし会&ぬいぐるみのとしょかんおとまり会」を開催した。

 もともとアメリカの公共図書館で人気だったイベント。普段は図書館に足を運ぶことが少ない子どもたちにも図書館へ来てもらおうと、同館では「いそご図書館サポーターズクラブほびっと」と「よこはまおはなしの会」の協力で2011年に初開催。コロナ禍での中断を挟み、5年ぶりに実施された。

 今年は2回の実施で幼児と児童約30人が参加。動物やアニメのキャラクターなどのぬいぐるみを手にした子どもたちが集まり、絵本や紙芝居など5作品を楽しんだ。読み聞かせの後は、ぬいぐるみたちだけ同館に残っての「おとまり会」。翌日、ぬいぐるみを迎えに来た子どもたちに、ぬいぐるみが図書館で過ごした様子の写真がプレゼントされたほか、自分たちのぬいぐるみが選んだ3冊の本が貸し出された。

市内初の分館

 同館は1974年10月、当時の横浜市図書館の初めての分館として開館。当初は現在の磯子センター内にあったが、99年11月に今の磯子区総合庁舎内に移転した。

 来年2月には50周年を記念した読書活動推進講演会も予定している。末岡館長は「今後も気軽に図書館へ来て、読書に親しんでもらえたら」と話した。

YTPが出展した「メリーゴーランド」

ものづくりに「笑顔」 Aozora Factory盛大に

 金沢区の産学官が連携したものづくり体験イベント「Aozora Factory」が11月23日に金沢区役所隣の泥亀公園で開催された。11回目の今年は企業や大学、地域団体など約20ブースが出展。親子を中心に約1500人が参加した。

 1000社以上の事業所が集まるLINKAI横浜金沢の魅力発信のため発足したNPO法人Aozora Factory(本多竜太代表)と区が主催。今回初出展した金沢区の異業種交流団体「横浜テクノプラザ(YTP)の「メリーゴーランド」と名付けられた作品は、「数十年前の宇宙飛行士の無重力練習機体験」とあって子どもから大人まで長蛇の列が。YTP代表の坪倉伸明さんは「大人が面白いものは子どもにとっても面白い。ものづくりの楽しさを伝えたい」と話していた。

 本多代表は「子どもたちが驚いたり楽しんだりできる場をこれからも提供していきたい。魅力ある人、会社があることを次世代にも伝えていきたい」と話していた。

 

産業功労者6人と山中市長(右から4人目)、上野会頭(同5人目)

横浜の経済発展に貢献した産業功労者6人を表彰

 市内経済の活性化や産業分野で地域活動に貢献した市内事業主をたたえる「横浜市産業功労者」の表彰式が11月26日に市庁舎で行われ、6人が表彰された。

 今年度の受賞者は、梱包資材販売業の北川商事=中区=の北川剛司代表取締役社長、種子や苗木などを生産・販売するサカタのタネ=都筑区=の坂田宏代表取締役社長、物流事業を展開する丸全昭和運輸=中区=の野口正剛相談役、債権管理回収を行う山田債権回収管理総合事務所=西区=の山田晃久代表取締役、地域活性化に貢献した妙蓮寺=港北区=の山本玄征代表役員、各種情報システムの設計・開発を手掛けるクロステック=港北区=の渡邉安好代表取締役会長の6人。受賞者に山中竹春市長から表彰状が手渡された。

 北川氏は、商店街支援に取り組み、「元町 クラフトマンシップ・ストリート」の地域ブランディング形成に尽力。伊勢佐木交通安全協会副会長や伊勢佐木防犯協会常任理事として、地域社会の安全に貢献した。

 坂田氏は、公益財団法人サカタ財団を設立し、学生への奨学金助成事業に取り組んだ。流通業界に関する講演会や、市内商業取引の促進を目的とした商談会を開催するなど、地域商業の振興・発展に貢献した。

 野口氏は、横浜商工会議所副会頭として商工業の改善発達に尽力するとともに、総務委員会委員長として政策の審議立案に取り組んだほか、横浜市開港記念会館100周年の記念事業でも地域振興・発展に尽力した。

 山田氏は、不動産や債権をはじめ、事業経営で起こる複雑な問題に対するワンストップサービスの提供に尽力したほか、中小企業のIT化、海外販路開拓、外国人材の雇用や中小企業の海外事業展開の推進に努めた。

 山本氏は、寺院の活動のほか、商店街と連携して境内でラジオ体操やジャズコンサートを開催するなど、地域活性化に尽力。観光産業に関する講演会や他都市との交流事業に取り組み、地域振興・発展に貢献した。

 渡邉氏は、産学連携事業「横浜インターンシップ制度」の拡充に努めたほか、中小企業のIT化推進を目的としたイベント「よこはまITフェア」の開催に寄与するなど、地域商工業の振興・発展に大きく貢献した。

150年・100年企業表彰も

 功労者の表彰式と併せて創業から150年、100年を迎えた同会議所の会員企業の顕彰式も行われ、上野孝会頭から各企業の代表者に表彰状が手渡された。

 受賞企業は次の通り。▽150年…ホンマ=中区=▽100年…トシダ=西区=、柳田エンジニアリング=南区=、かもめパン=南区=、電商会=中区=、ニップン横浜工場=神奈川区=、まるこ家具店=港南区=、東亜リアルエステート=鶴見区=、栗田園=中区=、豊商会=西区=、旭平硝子加工=鶴見区=、タテヨコ=瀬谷区=、ロイヤルホール=中区=。

庭で行われたコンサート

横浜こどもホスピス「うみとそらのおうち」3周年イベントに300人 12月8日はクリスマス会も

 横浜こどもホスピス「うみとそらのおうち」=金沢区六浦東=の3周年記念オープンハウスイベントが11月23日、24日に同所で開催された。約300人が訪れた。

 イベントでは、県立こども医療センターの職員らによるバンド「Swing for Kids」による演奏や、1年間の活動の歩みを伝える写真展、クリスマス飾りの販売なども行われた。認定NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクトの田川尚登代表理事は「地域の方々から支援をたくさんいただき、『うみとそらのおうち』を知っている方も増えてきているように感じている。月に2回、見学会を開催しているのでぜひ見に来てほしい」と話していた。

 12月8日(日)には、「うみとそらのおうちの小さなクリスマス」を開催。午前10時から午後2時。クリスマスオーナメント作りやミニゲーム、小さなコンサートなど。入場無料、予約不要。(問)同法人【電話】045・353・3153