平塚・大磯・二宮・中井版【12月6日(金)号】
ピット内のツバメ=11月30日撮影

平塚市上吉沢 季節外れのツバメ営巣 命救われ「恩返し?」

 平塚市上吉沢のガソリンスタンド「キグナスセルフ上吉沢」(梅澤洋三代表取締役会長)の車両整備を行う「ピット」の天井にこのほど季節外れのツバメが訪れ、巣作りを行っている。

◇  ◇  ◇

 春の季語にもなっているツバメ。平塚市などで野鳥の調査を行う市民団体「こまたん」の岩佐昌夫代表によると、「通常は春に渡来し、秋に南方に戻っていく。近年では渡りをしない例も観察されているが、この時期は非常に珍しい」と話す。

 同スタンドでも毎年春になるとツバメが訪れ、1、2つほどの巣を作るという。今春も数羽のヒナが巣立ち来春の飛来を待っていたところ、10月に1羽のツバメが飛んできた。11月に入ってもう1羽増え、番(つがい)で巣作りをはじめた可能性がある。巣は高所にあるためヒナや卵は確認できていないが、同スタンドで約10年働く塩原世津子さんは「こんな時期にツバメが来たのは初めて。季節外れで驚いた」と話す。

 今年5月、ピット内で床に落ち、オイルまみれになったツバメのヒナを整備士の清野真さんが発見。スタッフの小林位光(たかみつ)さんと協力してタオルで拭き、トラックの荷台に立って巣へ戻した。「弱っていて巣立つのも一番遅かったが、なんとか回復して良かった」と清野さん。小林さんは「ツバメが巣を作るとその家は商売繁盛すると言われている。助けた恩を返しに来てくれたのかな」とほほ笑んだ。

靴下を個包装する朝日山さん(左)、榎本さん

能登に「靴下」を支援 二宮町、平塚市の鍼灸師ら

 二宮町で寺子屋活動などを実施している団体「人生わくわく船」が、能登地震の被災者に靴下を届けようと奮闘している。同団体の「船長」で、鍼灸マッサージ師の朝日山一男さん(75)と同じく鍼灸師で「副船長」の榎本恭子さん(55)が、能登で被災者支援を続けている石川県金沢市の鍼灸師から現地のニーズを聞いて10月から実施しているもの。送り届けた靴下は8カ所で2300足に及ぶ。

 朝日山さん、榎本さんは、地元で施術所を開設し、その傍ら災害福祉に携わっている。「1月8日には被災地入りし、DSAM(災害支援鍼灸マッサージ師合同委員会)の一員としてDMAT(災害派遣医療チーム)本部で活動させていただいた」という二人。消防職員や行政職員など、被災地で活動する支援者の支援に従事した。「本当にみなさん疲れ切っていた」と榎本さん。被災者と支援者への並行したケアの必要性を感じたという。
 現在も毎週被災地に通い被災者支援を行っている金沢市の鍼灸師から「温かいスープや防寒着が必要だけど行き届かない。厳しい冬が来る前になんとかしたい」とSOSが届いたのが10月28日の夜。朝日山さんと榎本さんは、すぐに人生わくわく船のメンバーに声をかけ、213足をかき集めると、翌日には現地の仮設住宅へと送り出した。

 榎本さんは「本当は上着などを送りたいけれど予算的にも難しい。東洋医学の観点から、頭寒足熱という考えもあるので、靴下にした」と話す。

 寄付された靴下は、現地でごみを増やさぬよう、タグなどを取り、その代わりに素材やサイズがわかる紙を封入して個包装している。素材によるアレルギーなどを防ぐほか、現地で配布してくれるボランティアの手をわずらわせないという視点から行っており、「これも一つの支援者支援になれば」と榎本さん。靴下を配布する際に、被災者の健康状況などの聞き取りも実施予定。靴下は、ニーズに対してはまだ足りていない状況で、同団体では12月25日まで寄付を募っている。

 朝日山さんは「私たちの力だけでは限界がある。何かしたいという心がある人にぜひ寄付していただければしっかり届ける」と話していた。

 問い合わせは朝日山さん【電話】0463・70・5138、榎本さん【電話】0463・37・3088。

6月に(一社)平塚建設業協会なでしこ会の会長に就任した 廣岡 健一郎さん 平塚市在勤 49歳

建設業で社会貢献

 ○…(一社)平塚建設業協会加盟企業の跡継ぎが中心に集まる「なでしこ会」の会長として、平塚市、大磯町、二宮町の建設業者の交流や地域貢献活動などを取りまとめている。今年は市内中学生の職場体験を受け入れたほか、11月26日に市内のさきとり幼稚園で高所作業車への搭乗体験を実施。「幼稚園訪問は10年以上前に始まった。子どもたちが元気なので、毎年パワーをもらえる」と目を細める。


 ○…茅ヶ崎市で生まれ育った。土木の専門学校に通った後、横須賀市の建設会社に就職。結婚後、「子どもとの時間を増やしたかった」と、32歳で父親が営む平塚市内の(株)共栄建設に入社し、現在は専務取締役を務める。平塚市を中心に、大磯町や南足柄市、鎌倉市の工事も請け負う。「公共事業は結果に点数がつく。良い時は素直にうれしい」と仕事へのやりがいを語る。

 ○…長男の初めての運動会をきっかけに、本格的なカメラを購入。今は家族旅行の様子を収めることを楽しみにしている。「17歳になった息子もカメラが好きになって、一緒に撮影することもある」と笑顔で話し、15歳の長女は「オムライスやお菓子を作ってくれる。アニメを一緒に見ることも」と子どもたちへの愛をにじませる。

 ○…同会は11月に開催された県内の建設業青年団体が出場するキックべース大会で優勝。「団結力と仲の良さのおかげ」と喜びつつ、「自分は3塁に走った時に転んでしまったけれど」と笑う。今年、設立56年を迎え、現在24人が在籍する同会。「入会した時からメンバーがみんな優しく話しかけてくれた。これからも先輩が積み上げてきた素晴らしい社会貢献活動を続けたい」。2年の任期を精一杯全うする覚悟だ。

歌を披露する友近さん

進和学園 書道家歌手が歌声披露 利用者ともセッションで交流

 日本一周をしながら全国の福祉施設でライブを行う書道家でシンガーソングライターの友近890(やっくん)さんが11月27日、社会福祉法人進和学園(出縄守英理事長)の進和あさひホームを訪問しコンサートで歌声を披露した。

 友近さんは日本全国をまわってコンサートを開催し、今年11月には日本10周を達成した。進和学園への訪問は3回目。

 友近さんは同学園の利用者、職員で結成したバンド「とびっきりレインボーズ」のオリジナル曲『心の唄』をカバーするなど交流を重ねてきた。

 当日は同曲を友近さんと「とびっきりレインボーズ」による同曲のコラボ演奏も行われ、施設利用者や職員約150人が音楽を楽しんだ。

 友近さんは、「今後もチャレンジ精神で活動の範囲を拡げるとともに、新たなコラボで『ともに生きる』世界を発信していきたいと」熱く語った。

笠間さん(左)と伊藤さん

大磯町災害救援ボラの会 地形から考える災害 専門家の連載を冊子に

 大磯町災害救援ボランティアの会の広報紙「大磯のなかまたちへ」で2019年4月から連載中のコーナー「大磯の地形を歩く」が11月1日、冊子として発行された。執筆した日本地質学会理事で箱根ジオパーク推進協議会事務局の笠間友博さん(66・西小磯在住)は、「地震や水害は地形と密接に関わるもの。災害は、いま暮らす環境を作った要因でもあるので、恐ろしい側面だけでなく、地元の地形や地質を知ってもらえればうれしい」と話す。

 冊子では大磯駅前や港周辺、花水橋や小川原橋、三沢橋など、町内のあらゆる橋から観察できる景色などにフォーカスして地形を解説。約13万年前は海だったことから地表が波に削られ平らになり、その後隆起した「湘南平」の成り立ちについてや、「大磯はなぜ景色がいいのか」を地形や地質の観点から紐解くなど、当たり前となっている日常の景色が「なぜできたのか」に迫る。

 同会の伊藤勇代表(83・国府本郷在住)は、「防災訓練などを実施したときも地形の話をすると興味を持ってもらえる。会員からも人気の連載。様々な角度から災害に対して関心を寄せてもらいたい」と話していた。

 冊子はカラー・20頁。販売は300円〜で、売上は全額、能登地震の被災地域に寄付される。購入希望者は伊藤さん【メール】itou1321@forest.ocn.ne.jpに連絡する。また、同会の訓練時にも購入可能。

マップを手にするオダギリさん

大磯在住オダギリミホさん キツネの伝承 小字と共に 「もっと知って」とマップ制作

 大磯町西小磯在住のイラストレーター・オダギリミホさんが制作した「大磯にいた、ばかすキツネと小字地名マップ」がこのほど完成し、「大磯市」や町内のギャラリーで販売される。町内にある400以上の小字とキツネにばかされた口承文芸をまとめたもので、イラストレーターらしくポップにマップに落とし込んだ。

 コロナ禍を機に、子どもたちと遊べる場所として地元の里山に目を向けたというオダギリさん。2021年に発行した「大磯丘陵 里山歩きマップ」を制作する中で、山の中にある古い道についての文献を当たると、小字が多く使われていたという。「どこのことなのかさっぱりわからなかった。だったら調べてみようと、自分の理解のために、小字マップを作り始めた」と話す。

 大磯町史民俗調査報告書などの文献のほか、大磯町郷土資料館の学芸員が残した資料を調べる中で、キツネにばかされた話が数多くあることに興味を持ったオダギリさん。登場する小字を理解することで、よりエピソードが鮮明に思い浮かべられると、キツネの話もマップに盛り込んだ。マップの二次元コードを読み込むと、キツネの話をまとめたウェブサイトが表示される。

 マップ制作にあたり、過去に大磯町郷土資料館の学芸員が行った聞き取り調査に協力した町民を訪ねたことも。大磯町虫窪の90代の男性は、虫窪地域の「栄山」の畑から、谷を挟んだ向かい側の「東丸山」に縦長の提灯の形をした「キツネ火」を目撃したという。オダギリさんは「こんなに面白い話が当たり前に地域にある。ぜひ小字を知って、キツネの話をリアルに感じ、昔の人のように『ばかされ』て欲しい」と話していた。

 マップは1枚800円。ギャラリーウミネコでの展示(12月10日〜)のほか、大磯市(12月15日)でも販売する。

もっと知って里親制度 12月13日 平塚市美術館

 里親制度について解説する講座「もっと知ってほしい里親制度」が12月13日(金)、平塚市美術館ミュージアムホール(西八幡1の3の3)で開かれる。午前10時〜正午。入場無料。神奈川県平塚児童相談所が主催。

 講座では、里親制度の説明のほか、社会的養護や里親体験談なども話される。

 対象は里親活動に関心のある人で、定員30人(先着順)。

 問い合わせ・申し込みは神奈川県平塚児童相談所【電話】0463・73・6888。

文化財に指定された本殿=市提供

寺田縄日枝神社 本殿が市重要文化財に 市内最古の神社建築

 平塚市教育委員会は11月20日付で、寺田縄(てらだな)日枝神社本殿(寺田縄)とそれに伴う棟札3枚、木札1枚を市指定重要文化財に指定した。種別は有形文化財(建築物)。市内で建立年代が明らかな最も古い神社建築であり、同文化財の指定はこれで計49件となった。

 日枝神社は、旧寺田縄村の鎮守であり、「山王社」とされていたが、明治時代に入って「日枝神社」と改称した。今回指定された本殿は小ぶりで簡素なものの均整の取れた美しい社殿で、全体に淡い朱色が残っている様子がみられる。

 本殿に伴われた棟札3枚と木札1枚から、1692(元禄5)年の造立であること、1727(享保12)年と1801(享和元)年の二度にわたり修復されたことが読み取れる。このことから、本殿は市内で建立年代が明らかな中で、最も古い神社建築とされた。

 同神社の氏子総代の山口嘉一さんは「知らせを聞いてうれしかった。指定されたことで管理などを行う責任は大きくなるが、地元の人だけでなく多くの人がお参りに来てくれれば」と期待を寄せた。

 本殿は覆殿(おおいでん)の中で管理されており、通常は一般公開されていない。

レビューを生かし展開 ジュエリー販売 天使の卵 未来天使クロッシュ大磯本店

 「天使の卵 未来天使クロッシュ大磯本店」を営む(株)スペースクリエーター(伊藤洋平代表取締役社長)は、伊藤代表の父が40年以上前にジュエリーを卸す事業を創業。現在の店舗は、商品モデルを見られるショールームとして開店し、後に店頭で販売することになった。現在はネット通販を主軸の販路としている。ジュエリーの石留や指輪のサイズ直しなども行い、一つひとつ検品し、大磯から全国へと送り出している。

 神奈川県知事・県商工会連合会会長表彰の受賞を受けて伊藤代表は「大変うれしい。店舗販売は予約制。ネット通販がメインなので、レビューを通してお客様の声を聞けることを強みにしている」と話した。

 伊藤代表は現在、大磯町商工会青年部の部長も務めている。「大磯は小売り業が少ない。一緒に町を盛り上げてくれる企業を待ち望んでいる」と語った。

 同社は「命のはばたき」をコンセプトに、卵型のパーツに羽をつけた「天使の卵」やネコがあしらわれたネックレスなどのアクセサリーを製造・販売している。

入賞した平塚柔道協会のメンバー

東海大主催の大会「望星旗」 平塚柔道協会が活躍

 東海大学主催「第42回望星旗少年武道大会・柔道の部」が11月24日、湘南キャンパス武道館で開かれ、平塚柔道協会(奥山晴治会長)が小学生高学年2部で優勝した。

 関東の強豪道場が招待される同大会は、高学年26チーム、低学年28チームが出場した。同協会高学年チームは予選リーグを2位通過し、2部トーナメントに進出。決勝で強豪のまるや接骨院(山梨県)と接戦を繰り広げ、見事優勝を勝ち取った。低学年チームは予選1位で1部トーナメントに進み、5位入賞した。

 金井一超監督は「非常にレベルの高い大会。選手にもいい経験になったと思う」と話した。

 出場メンバーは次の通り。敬称略。▽高学年/澤田瑞樹(金目小4年)、井上弥咲(花水小5年)、光岡桃花(旭小5年)、宮田八雲(大井町立大井小6年)、佐々木天眞(金目小6年)▽低学年/澤田皇弥(金目小2年)、林田成実(金目小3年)、山縣愛(花水小3年)

感謝の気持ちで続けたい くいもの屋 bamboo(バンブー)

 創業25年の「くいもの屋 bamboo」は、店主の酒井英二さんとみさおさん夫婦2人で切り盛りする地域に根差した飲食店。英二さんは県優良小売店舗表彰の受賞に対し、「お客様に感謝の気持ち。うれしい」と、夫婦で喜んだという。

 同店では、新鮮な地場産の魚介類を仕入れ、旬の味を大切に、毎日メニューを決めているという。英二さんお手製のメニュー表も、毎日書き換えるこだわりぶり。「お料理にあわせて楽しんでいただけるよう、日本酒や焼酎などお酒も多数取り揃えています」と英二さん。

 夫婦共に平塚出身で、店を構える花水地区はみさおさんの地元ということもあり、同級生や知り合いが来店することもしばしば。「地元のお客様が多い。家族連れも来てくれるし、近くにマンションが建った影響で、新規のお客様も増えた」と話す。店内には顧客が貼っていった写真や名刺がずらりと並んでいる。

 英二さんは「お客様に感謝の気持ちを忘れずに、出来る限り長く店を続けていければ」と意気込んだ。

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高所作業車に乗る園児ら

高い所から「ヤッホー」 園児が建設の仕事を体験

 平塚市のさきとり幼稚園(神代春彦園長)で11月26日、平塚市、大磯町、二宮町の建設業者が集まる(一社)平塚建設業協会なでしこ会(廣岡健一郎会長=人物風土記)が、高所作業車の乗車やショベルカーに座る体験会を実施した。

 この事業は10年以上前から行われていて、毎年同園の年中の園児が参加している。園児らは高い場所から「ヤッホー」など叫びながら楽しんだ。神代園長は「卒園生のお父様がなでしこ会に所属している縁で機会をいただいた。ありがたい」と感謝を述べた。

福祉事業所、冬の即売会 市役所1階で11日から

 障害福祉事業所による冬の展示即売会が12月11日(水)から13日(金)まで、平塚市役所本館1階(浅間町9の1)の多目的スペースで開かれる。

 市内事業所の利用者が、職員やボランティアの手を借りながら製作しているパンやクッキー、雑貨などを販売。湘南ベルマーレ関連グッズのほか、季節限定商品としてクリスマスや正月にちなんだ商品も並ぶ。

 時間は午前9時〜午後4時(最終日は3時まで)。(問)地域活動支援センターこぶし【電話】0463・34・2259

準優勝した今井さん(左)と神蔵さん

大磯ジュニア 阿吽の呼吸で準優勝 小学生ソフトテニス県大会

 県小学生ソフトテニス選手権大会が10月27日に県立スポーツセンター(藤沢市)で開催され、低学年男子の部に出場した大磯ジュニアソフトテニスクラブ所属の神蔵夏樹さん(南原小3年)と今井篤都さん(国府小4年)ペアが準優勝した。2人は3月の全国大会(千葉県)に出場する。

 1、2回戦を勝ち上がり、準決勝では神蔵さんのストローク力と今井さんのボレーショットなどの連携プレーで快勝。決勝で敗れるも昨年の同大会3位を上回る準優勝に輝いた。神蔵さんは「決勝では負けたけど、全国大会の出場権を勝ち取れて良かった」と話した。

 2年前からペアを組む2人。昨年は1勝1敗に終わった全国大会に向けて今井さんは「大会までいっぱい練習して、去年より良い結果を残せるように頑張りたい」とリベンジを誓った。

懸命に火おこしする児童

児童が火おこし体験 生涯学習館でデイキャンプ

 大磯町青少年指導員連絡協議会(宮代とよ子会長)が主催する「ちゃれんじ! デイキャンプ」が、11月23日に大磯町生涯学習館で開かれ、同町在住、在学の小学生26人が参加した。

 同事業は大磯町の青少年が地域の身近な場所で様々な人と出会い、体験を通して青少年の健全育成を推進する活動の一環で、毎年行われている。

 児童はグループごとに分かれ、青少年指導員に教わりながら、木とヒモを使ったひもぎり式火おこしや、ナタで割った竹を使った皿を制作したほか、内側にアルミホイルを貼って作った段ボール製ピザ窯で焼いたピザを味わった。参加した楠田晄生さん(6年)は「火がついた瞬間はうれしかった」と喜んでいた。

高石さん(右)と高石さんのデッキを持つ落合市長

春日野中3年高石颯来さん スケボーで日本3位 プロライセンスも取得

 平塚市立春日野中学校3年の高石颯来(そら)さんが、(一社)日本スケートボード協会主催の「AJSA2024全日本アマチュア選手権大会」でストリートの部3位の成績を収めたことをうけ、11月26日に平塚市の落合克宏市長を表敬訪問した。

 同大会は11月2日から4日に三重県で行われ、全国から70人の地区代表が参加。出場資格は全国9地区の予選大会で上位10人に入ること。高石さんは関東地区大会に出場し、第1戦で4位、第2戦で3位、第3戦で5位に入賞し、関東地区ランキング2位となった。

 高石さんは決勝1本目に、45秒の間に何回も技を繰り出す「ラン」で全ての技を決めたことが今回の結果に大きくつながった。

 高石さんを含む同大会の最終上位8人はAJSA公認プロライセンスを取得。来年から賞金を掛けたプロ戦に出場することができる。「来年はアメリカの大会に出て成績を残し、もっと実力をつけたい」とさらなる飛躍を誓った。

公園の完成イメージ

湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン 投票で名称選考 12月22日まで実施

 平塚市では現在、湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーンの公園名称(愛称)の投票を実施している。

 名称については、8月から9月に募集を行い、合計66件の応募があったという。その中から名称候補として、【1】Beach Life Base(ビーチライフベース)【2】Ocean平(オーシャンダイラ)【3】sea terasu(シーテラス)の3案が選考された。

 投票は神奈川県日本電子申請システムから行う。締め切りは12月22日(日)。投票できるのは平塚市内に在住、在勤、在学の人で1人1票まで。投票結果は、2025年4月下旬頃に公園のロゴを合わせて公表される。

 問い合わせは市みどり公園・水辺課【電話】0463・21・9852。

新スローガン「あったかひらつか」のロゴマークが入った商品をPRする高橋会長(右)ら

平塚市 ありがとうとコラボ ロゴ刺繍バッグ等販売

 平塚市役所1階のひらつか障がい者福祉ショップありがとうで、12月2日から市の新ロゴマーク「あったかひらつか」とコラボレーションした商品の販売が始まった。

 販売されているのはトートバッグとポーチで、ベージュ、ブラウン、エメラルドグリーンの3色展開。中央にロゴマークが刺繍されている。そのほか、ロゴマークのシールが貼られたみかんパンとブルーベリーパンも販売。販売初日には、開店と同時にトートバッグとポーチが売れるなど、売れ行き好調だ。

 同ショップを運営するひらつか障がい者福祉ショップ運営協議会の高橋眞木会長は「障害を持った人が作った品物が、ひとつの商品として認められ、みなさんに購入していただけることが何よりの励みになる」と話した。

塗装組合がボランティア 福祉施設をお色直し

 平塚塗装組合(服部智昭組合長)が11月23日、市内の障害者福祉施設2カ所で塗装ボランティアを行った=写真。

 同組合は毎年、地域の福祉施設を対象としたボランティアを実施。今年は組合員15人が2組に分かれ、ソーレ平塚(寺田縄)の駐車場の白線や階段の手すり、ひかりの家(御殿)のぬれ縁や吊戸棚を塗り直した。服部組合長は「私たち組合も普段地域に支えてもらっている。少しでも恩返しができれば」と話した。

 参加事業者は以下の15社。▽(株)サイマ、(有)服部塗装工業、(有)ヒワタリ塗装工業、(有)富士見塗装、(株)牛川塗装工業、(有)長田塗装、原澤塗装、(有)瀧田、(有)小林建装、彩装、(株)鎌倉雅建装、style、(株)タイセー塗装、(有)渚塗装、(有)ウノメ

オレンジに色づいたみかんを収穫する様子

中井町 みかんが収穫最盛期 こくのある味わい 今年も

 中井町松本で県西地域の特産品であるみかんの収穫がピークを迎えた。

 小嶋吉治さん・幸枝さんのみかん畑では、木の下に敷く「美味シート」を導入。下からも日光を当てることで糖度を上げ、色付きをよくする。

 かつては葉たばこを生産していたという小嶋さんのみかん畑。70アールの面積で収量10トンを見込んでいる。吉治さんは「今年も甘くてほどよい酸味の、こくのあるみかんができた」と笑顔を見せた。12月10日前後から二宮町の「わくわく広場」などで販売。

来年の七夕日程決まる 7月4日から6日まで

 平塚市は11月22日、来年7月に行われる「第73回湘南ひらつか七夕まつり」の開催日程を発表した。7月4日(金)から6日(日)の3日間にわたって行われる。

 詳細な開催内容は同まつり実行委員会(福澤正人実行委員長)で検討を進め、来年4月をめどに具体的な方針を発表する。

 今年の七夕まつりは、湘南スターモールや紅谷パールロードなどの商店街に約100本の大型の七夕飾りが掲出され、3日間で110万人を超える観光客で賑わった。

文字社長(左)と戸村町長

中井町 防災対策強化目的に2社と協定 給水タンクや資機材の支援に

 中井町(戸村裕司町長)は株式会社冨士建設(中井町井ノ口)、株式会社サトー(山北町)の2社と災害時における防災対策強化のための協定を11月22日に締結した。

 (株)冨士建設は災害時に生活用水にも使える6000リットルの水が入る給水タンクを提供。(株)サトーは発電機やスポットクーラーなどを提供する。

 (株)冨士建設代表取締役の文字正和さんは「能登半島の震災や、二宮町での豪雨災害が協定締結のきっかけになった。中井町のために協力させて頂きたい」と話した。

 戸村町長は「災害時の企業による支援は心強く有難い」と感謝を述べた。

スケアード・ストレートの様子(協力:JA共済連)

大磯高校 スタントマンが事故再現 「スケアード・ストレート」で交通安全啓発 

 神奈川県立大磯高校(立花ますみ校長)で11月18日、「恐怖を直視させる」という意味のスタントを使った実演形式の交通安全教室「スケアード・ストレート」が1年生を対象に実施された。

 小雨の降る中、同校の校庭でスタントマンが運転する逆走自転車や、一時停止無視の自動車との実際にあった交通事故の事例を実演で披露。交通ルールの順守や、日頃から危険を予測する大切さを訴えた。

 約7割の生徒が自転車通学だという同校。立花校長は「皆さんの中にも、通学中にヒヤッとした場面を経験したことがある人もいるのでは。自分事としてしっかり見てほしい」と話し、生徒たちは真剣なまなざしで実演を見つめていた。

大磯駅前に停車する人力車(提供写真)

明治記念大磯邸園 来場者1000人突破 初日には人力車など走行実験も

 現在、整備が進められている明治記念大磯邸園(東小磯295ほか)内の旧大隈重信別邸と陸奥宗光別邸跡の邸宅改修工事が完了し、11月23日から両邸宅の公開がスタートした。公開初日には記念講演が開催されたほか、人力車が町を走るなど、新たな観光拠点を盛り上げた。

 人力車は、大磯駅から同邸園までの区間で運行。2台が走り、走行の社会実験として行われた。

 11月29日には、1000人目の来場者が邸園を訪れた。千葉県から来場した夫婦だといい、同園から記念して花などが贈られた。

ガイドツアーも

 邸宅公開を記念した、ガイドツアーが12月22日(日)まで開催されている。実施日3日前まで申込受付中。

 ツアーは午前9時、11時、午後1時、3時から各回約60分。事前予約制で、先着各40人。ホームページ【URL】https://www.meijikinen-oiso.jp/から申込み可能。悪天候時には中止となる場合もある。参加無料。

(問)同園【電話】0463・61・0101((月)除く午前9時〜午後5時)

ラッピングのデザインを持つ村田町長(左)と清水代表取締役

二宮町 「走る広告塔」で観光PR トラックに吾妻山の菜の花などラッピング

 二宮町は11月22日、埼玉県を中心に事業を展開する清水運輸株式会社と観光振興に関する協定を締結した。今後、二宮町の観光地をラッピングした同社のトラックが、動く広告塔として北関東や静岡などを走るという。

 ラッピングが施されるのは、同社平塚営業所の10トントラック1台。二宮町の観光名所である吾妻山の菜の花と富士山、町の木であるエノキなどの写真をデザイン。ラッピング費用等は同社が負担し、同社のトラックが行政のPRに活用されるのは神奈川県内で初。

 協定の締結式に出席した清水運輸グループの株式会社エスユーサービス清水洋之代表取締役は「労働人口が減る中、業界としても人手不足が課題となっている。地域のデザインを入れることで親しみやすいと思ってもらい、認知度を上げられればうれしい」と話していた。

 村田邦子町長は、「二宮町の観光振興についてご提案をいただいた。二宮を知らない人が、このトラックを通じて観光名所を知り、足を運んでくれるかもしれない。今からわくわくしています」と期待を寄せた。

ガイドと巡る左義長 道祖神など訪ねるツアー 

 NPO法人大磯ガイド協会は「国指定重要無形民俗文化財 左義長をたずねる〜左義長ゆかりの道祖神を巡る〜」を、2025年1月12日(日)に開催する。午後3時30分〜5時30分。小雨決行。

 約2時間、約3Kmのコースで、大磯駅南広場を出発し、七所参りの道祖神、避難タワー、山王町、長者町を経て、サイト広場で解散となる。

 大磯駅南広場に15時30分から45分までに集合。

 参加費は1人500円(保険代、資料代含む)。定員は50人。申込み先着順で当落はメールにて返信。申し込みはホームページから【URL】https://www.oisoguide.com/。締め切りは12月21日(土)。

(問)同協会(平日午前9時〜午後5時)【携帯電話】070・3855・8341

ベルマーレに9年在籍した山田直輝選手。契約満了が発表され、試合後にサポーターにあいさつした山田選手の目には涙

ベルマガ通信 11月30日ホーム湘南2-3横浜FM 二桁得点の選手が3人もベルマーレに! J1第37節vs 横浜F・マリノス

 J1残留決定から3週間、久々の試合となったホーム最終戦の横浜F・マリノス戦。チケットは完売、1万3192人の観客は今季最多の観客数。J1残留決定が今節と見込んでいたサポーターが集まった感もあります。

 マリノスは、3日前にACLEの試合があった関係で、前節から先発を9人入れ替えてきました。

 試合はマリノスにボールを握られる展開も、CKから鈴木章斗選手が先制し、今季二桁得点を達成。後半に投入された福田翔生選手も同じく二桁得点を達成するゴールでリードするも、終盤で立て続けに失点し逆転負け。

 気が抜けたような印象も受けますが、来季を見据えた早いチーム編成を期待したいところです。

(ベルマガ編集長 有坂玲)