足柄版【12月7日(土)号】
建設中の同スポーツハウス

旧山北体育館 新施設愛称に“でごにぃ” 町「呼びやすく、親しみやすく」

 山北町は11月29日、山北町役場横に建築中の新スポーツ施設について、名称を「山北町立生涯スポーツセンター」、愛称を「でごにぃスポーツハウス」とすることを発表した。

 老朽化によって2017年に利用中止、19年に解体された旧山北体育館の代替施設として、25年3月完成予定の(仮称)山北町スポーツセンター。同センターは木造1階平屋建て。約50畳の競技エリアを中心とした14・5メートル四方の「武道場」を中心に設計される。施設の約95パーセントを山北産材を使用しているのが特徴だ。

 町では愛称を広報やホームページなどで募集していた。21点の応募があり、「山北町体育施設管理運営検討委員会」で協議した結果、町内山北在住の堀口恵一さんの「D52スポーツハウス」を最優秀作品に選定。町によると、町民が親しみをもって施設を利用し、呼びやすいよう「D52」を平仮名にして、「でごにぃスポーツハウス」とすることにしたという。堀口さんは「地域のシンボルである蒸気機関車D52を頭につけ力強いスポーツを、後ろにハウスをつけてかわいいコミュニティーであることをイメージしてもらうことを期待しました」と話す。

 町は「生涯スポーツ振興の中心的な施設として、子どもから高齢者まで生涯にわたり利用してもらいたい」と話している。

大会後、笑顔で記念撮影

開成町パークゴルフ協会 初の3世代交流大会 30周年機に「裾野広げたい」

 開成町パークゴルフ協会(井上三史会長)は11月30日、30周年記念事業の一つとして、開成町と共催して、「3世代パークゴルフ大会」を開催した。

 松田山を望む酒匂川のほとりに位置する「開成水辺スポーツ公園パークゴルフ場」は、同公園が開園した1994年に同時に整備された。関東で最初に整備された同ゴルフ場は、県内唯一となる27コースが常設されていることでも知られる。

 開成町パークゴルフ協会は同年設立され、毎年同協会の会長が県協会の会長を務めるなど、県内のパークゴルフ界のリーダー的存在として率いてきた。

 今年、創立30周年を迎えた同協会は、さまざまな記念事業を開催。今回、事業の目玉として、子どもから高齢者まで幅広い世代が楽しめるパークゴルフの良さを生かしかし、3世代が一緒にプレーする大会を企画。町も大会の趣旨に賛同して、今回初めて合同で開催した。

会長「来年以降も」

 大会には14チーム56人が参加した。小学生(3年生以上)、中学生〜65歳未満、65歳以上の3世代が各々必ず入るよう1チーム4人で構成。会場ではシニア世代が子どもたちに、どこを目指して打ったら良いかなど、アドバイスする姿も見られた。和やかな雰囲気の中プレーをしていた3年生の男子児童は「思ったより難しかった」、同じく3年生の女子児童は「優しく教えてもらい、プレーも楽しかった」などと話した。

 優勝には、二宮彩寧さん(10)、二宮碧彩さん、(13)二宮一博さん(51)、山崎元明さん(80)で構成した「ニノッチチーム」が輝いた。井上会長は「水辺公園と協会の30周年を記念して、こうした競技のすそ野を広げる大会が開催できたのはうれしいことです。これを来年以降も続けていくことがとても大切。将来的には町民大会を開催していきたい」と話した。

南足柄市介護予防サポート隊の会長を務める 最勝寺 久尚さん 南足柄市和田河原在住 68歳

「運動、栄養、社会のつながり」

 ○…長く健康で自立した生活が送れるよう、介護予防の知識や技術を広めるボランティア団体「南足柄市介護予防サポート隊」。2009年度の発足当初から中心的な役割を果たし、19年度から会長を務める。市の介護予防サポーター養成講座を修了後、認定されるサポート隊員は現在62人。「皆さん積極的に活動していただき助かっています」と感謝の言葉を忘れない。12月25日(水)には南足柄市保健医療福祉センターで15周年記念式典を開催する。

 ○…主な活動は、市内24自治会などに出向き、65歳以上の市民を対象に行う介護予防のための体操教室。専門家と協働で考案した”きんたろう体操”や下肢筋トレなど、約1時間半の教室は昨年度、市全体で480回、計4813人が参加した。「南足柄市は介護認定率も介護保険料も県内でも低い水準にあります。市民の健康に対する意識が高いのかもしれませんね」

 ○…鹿児島県生まれ。臨床検査技師として、足柄上病院に勤務する傍ら、看護系の専門学校や短大で講師を務めるなど、後進の育成にも携わった。「体をなるべく動かすようにしている」。趣味のゴルフや散歩をはじめ、TVをみながらなど、日常のちょっとした合間に行う”ながら運動”も心がける。

 ○…大学時代、離島での医療に携わった経験を持つ。医師が少ない中、地域コミュニティの大切さを実感した。「定年後の男性は特に、地域との関わりが少なくなる傾向があります」。教室の参加者も男性は2割に満たない。健康の秘訣は「運動」「栄養」「社会とのつながり」の3つと紹介。「地域で高齢者の居場所をつくることが、健康寿命を延ばすのにとても大切なことです」と力強く話した。

表彰・感謝状の受賞者ら

大井町社協 「ともに生きる」再確認

 大井町社会福祉協議会(寺下かつ子会長)は12月1日、福祉に対する住民の理解促進などを目的とした「福祉みんなのつどい」を町生涯学習センターで開いた。

 当日は「ともに生きる社会」をテーマに、ボランティアや当事者団体・地域組織らの活動紹介、障害者就労継続支援B型事業所による販売、2025デフリンピックのPR動画上映などが企画され、例年以上に多くの来場者があった。

 式典では、福祉活動功労者や夏休みに町内小中学生を対象に募集した福祉作文の入選者を表彰。受賞者からは「これまでよりもパワーアップして活動に協力したい」という声も聞かれた。

 寺下会長は「このつどいは、本年度から障害者週間の12月に行うことにした。私たちの事業は皆さまの協力があってこそ。今後も地域に密着した『社協』を目指し向上に努めてまいります」と話した。

犯人役を制圧する署員ら

松田警察署らテロ対策強化 小田急線車両で合同訓練

 来年8月に横浜で開かれる国際会議「アフリカ開発会議」に向けて、有事対処能力を高めようと、松田警察署(遠藤克也署長)は11月26日、小田急線の開成駅から新松田駅間を走行中の車両を使用したテロ対策合同訓練を実施した。

 この日は松田警察署のほか、放射性物質をはじめ、炭素菌等の生物剤、毒ガス等の化学剤を使用したテロ事件対応の専門部隊、小田急電鉄株式会社、小田原市消防本部足柄消防署松田分署から計50人が参加。

 走行中の電車内・駅構内で、不審者が乗客を刺傷し、不審物を置き 去ったとの想定で、避難誘導から負傷者救護、犯人制圧、不審物対処などの対応を確認した。

 遠藤署長は「それぞれの立場で対処手順を再度確認し連携を強化するとともに、繰り返し訓練を行い、来年の本番に備えてほしい」と話した。

町制施行日へCD(カウントダウン) 開成町 70周年で写真募集

 2025年2月1日に町制施行70周年を迎える開成町は節目を祝う「カウントダウンフォトプロジェクト」にあたり、写真を募集している。

 応募対象は町内在住・在勤・在学者、開成町出身者、町内の学校卒業者、町内で活動する団体企業等。募集するのは、笑顔の写真で、可能な限り町内で撮影されたもの(70組に達し次第終了)。町ホームページや町公式フェイスブックに掲載するという。

 応募は町公式LINEアカウントのトーク画面で「カウントダウン」とメッセージを送付。詳細は町HP。

南足柄市役所

南足柄市が10人を表彰

 南足柄市は11月25日、市表彰条例に基づく2024年度の表彰者を発表した。対象者は功労表彰、善行表彰、一般表彰の3部門で10人。表彰式は2025年1月7日に市文化会館で開く賀詞交換会で行われる。表彰者と功績概要は次の通り(敬称略)。

▼功労表彰/瀧本正一(消防団長など歴任)▼善行表彰/石川壽一(観光プロモーション動画を企画・制作し寄贈)、二見充也(保護司として更生保護活動に尽力)、太田幹夫(地域歯科医療に貢献)、大森元(地域医療に貢献)、故・杉山幾一(市文化財保護審議会会長など歴任)、池田和男(市スポーツ協会会長など歴任)、瀧本すみ江(市教育長職務代理者など務める)、宮澤ひなた(女子サッカー日本代表としてパリオリンピック出場)、柏木初夏(都道府県対抗全日本中学生女子ソフトボール大会に出場しチーム優勝に貢献)

プロジェクトワタナ 松田町でコンサート

 南米を代表するフォルクローレグループ「ロス・カルカス」のメンバー宍戸誠氏(松田町出身)が、木村陽太氏と組む新しいプロジェクト、「プロジェクトワタナ」のジャパンツアーが12月18日(水)、松田町生涯学習センターで開かれる。午後7時開演。

 チケットは一般前売4千円、ペア前売7千円。同センター窓口ほかで販売中。「ボリビア弦楽器と津軽三味線の掛け合いが楽しめる。ぜひ来場を」と町職員=写真。詳細は町HP(https://town.matsuda.kanagawa.jp/soshiki/12/proyecto-watana.html)。

トムとジェリーアニメ上映会

 やまきたシアターアニメ上映会が12月21日(土)、町立生涯学習センター3階視聴覚ホールで開かれる。午後2時から3時まで。入場無料。

 今回の上映タイトルは「トムとジェリー」。同館は「ご家族、お友達とご一緒にぜひお越し下さい」と話している。風船のプレゼントも。

昼休憩時間の食堂

12月で営業終了へ 小田原市役所の食堂

 小田原市役所7階にある食堂が12月27日(金)で営業を終了する。物価や人件費高騰、コロナ禍を境に利用者が減少した影響などにより、現在の運営会社であるジャパンウェルネス(株)が今年9月末に解約を申し出ていた。

 1976年から、48年にわたり市職員を中心に親しまれてきた同食堂。市職員で構成される互助会が市からスペースを無償で借り、業者に委託するかたちでこれまで運営が続けられてきた。

 市担当者によると「コロナ禍のダメージが大きく、利用者が戻ってこなかった」。近隣飲食店やキッチンカーで食事を取る人も増え、食堂の利用者は減少傾向にあったという。また食堂の席が埋まっていても、持ち込みで食事をする人の割合が半分程度で、ここ数年は見た目ほど売り上げは上がっていない状況が続いていた。平日、昼のみの営業で利益を上げることは難しく、2024年度末の契約満了を待たずして、12月末で営業を終了することとなった。

 閉業後、同スペースは互助会から市に返される。互助会の要望もあり、当分の間は休憩所として開放される予定だ。

12〜2月号の表紙

文化芸術情報を一冊に 県内イベントを紹介

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の12月〜2月号をこのほど発行した。

 文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取り組みを推進している県が発行する冊子。毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。

 今号は県がすすめる共生共創事業の一環で設立された3つのシニア劇団の紹介や県営団地でシニアの合唱を指導している陶旭茹(とうしゅーる)さんのインタビューを掲載している。このほかチケットが当たるプレゼントも実施している。

 冊子は県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

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財団の襟川恵子代表(右)と襟川芽衣評議員

襟川教育財団 母子家庭の子に学資金 返済不要、来年度から

 (公財)襟川教育財団=横浜市港北区=は11月21日、シングルマザー家庭で、経済的な理由から進学や受験を諦めざるを得ない子どもたちのために、返済不要の給付型奨学金「えりかわ学資金」の募集を2025年度から始めると発表した。

 対象は県内在住のシングルマザー家庭の子どもで、中学生(2、3年生)、高校生、大学1年生で5人ずつ。応募には前年度の成績や学校長の推薦などが必要。給付額は中学・高校生が月5万円(年60万円)、大学生が同6万円(同72万円)。学習塾や通信講座、家庭教師などの受講料、参考書などの購入費などに使用可能(大学生は制約なし)。給付は卒業まで継続される。募集は25年3月17日から5月15日。7月に採否が通知される。

 同財団は、大手ゲーム開発会社・株式会社コーエーテクモホールディングス会長の襟川恵子代表が23年3月に設立。自身もシングルマザー家庭で育った襟川代表は「同じ一人親世帯でも母子家庭の年収は父子家庭の半分以下。大学進学率は通塾率と比例していることから、その負担解消に役立てば」と学資金の意義を語った。襟川代表の娘で財団評議員の芽衣さんも「シングルマザーの子どもたちが安心して勉学に励んでもらえるよう支援したい」と話した。

 募集要項に関する問合せは同財団HP(https://foee.or.jp)から。

映画鑑賞券と共通券のセット「周遊クーポン」

読プレ お得な「周遊クーポン」 小田原コロナワールド

 小田原コロナワールド(小田原市前川219の4)の各種アミューズメントが楽しめる「周遊クーポン」。

 「映画鑑賞券」1枚と、シネマフード・キャラクターショップ、コロナキャットボウル、コロナの湯(平日)、フォーレストで利用できる「共通券」3枚がセットになっている(利用期限/2025年3月31日)。

 この「周遊クーポン」をタウンニュース読者5人にプレゼント。希望者は住所、氏名、年齢、電話番号、タウンニュースの感想を明記してハガキまたはメールで応募。

 宛先/〒250―0042小田原市荻窪306タウンニュース社「周遊クーポン」係、【メール】odawara@townnews.co.jp。12月16日(月)締切(必着)。応募多数の場合抽選。

 当選発表はクーポンの発送をもって代える。

音楽に合わせ楽しく踊る

 「フィットネスエクササイズ教室」が来年の1月7日(火)、大井町保健福祉センターで行われる。時間は午後2時から3時半。

 世界中の音楽に合わせて、動きや振り付けを楽しむズンバゴールドを実施する。講師はフィットネスインストラクターの川口万里絵さん。対象は30歳以上の大井町民、先着順の20人。参加費用は500円。飲み物とタオルは持参が必要。希望者は12月20日(金)までに電話で申込が必要。申込、問合せは、大井町保健福祉センター【電話】0465・83・8012。

人権講演会 8日 山北町

 山北町は人権講演会を12月8日(日)、山北町立生涯学習センター多目的ホール視聴覚ホールで開催する。時間は午後1時半から3時半まで。

 12月の人権週間にちなんで行われる講演会。演題は「認知症が私たち家族にくれたギフト」。講師は信友直子さん。申込不要、参加無料。町は「駐車場に限りがあるので公共交通機関での来場に協力下さい」と話す。

 同センターロビーで、特定失踪者等のパネル展を同時開催。問い合わせは、山北町生涯学習スポーツ班【電話】0465・75・3649。