藤沢版【12月13日(金)号】
藤沢市議会がある市役所本庁舎。12月16日の本会議で採決が行われる

藤沢市議会 ケアラー条例可決見通し 協議会などで支援促進

 高齢者や障害者等の家族を日常的に介護する「ケアラー」の支援条例制定を目指して藤沢市議会の政策検討会議が2日、12月議会定例会に議案を提出した。16日(月)の本会議で可決される見通しで、市内のケアラー支援の促進が期待される。

 提出された議案は「ケアをされる人もする人も自分らしい生き方ができる藤沢づくり条例の制定について」。議案では、「誰もがケアをされる側にもケアをする側にもなる」とし、ケアをケアラーだけが担うことで孤立し、心身を害したり人生を諦めたりしないために「ケアをされる人とケアをする人の声や希望を政策に反映し、『誰一人取り残さない』藤沢をつくること」を目指す。

 近年課題となっている18歳未満でケアを行っている「ヤングケアラー」や、40歳前後までの「若者ケアラー」、仕事をしながらケアを行っている「ビジネスケアラー」などにも目を向け、全てのケアラーを支援するために市の責務や事業者、学校、関係機関の役割などもあげる。

 また、市がケアラー支援に関する施策を実施するための「ケアラー支援計画」の策定や、施策の総合的かつ計画的な推進について意見を求めるため、ケアラー当事者や商工・労働団体など幅広く参加する「藤沢市ケアラー支援協議会」の設置を求めている。

 6日に行われた市議会厚生環境常任委員会では、同議案についての質疑が行われた。

 条文の文言などに意見があがったが、出席議員の全員が議案に賛成し、16日に行われる本会議の採決では可決される見通しだ。

全会派で議論

 ケアラーの支援を巡っては、2020年に埼玉県で全国初のケアラー支援条例を制定。全国的に条例制定の動きが広がり、今年4月に鎌倉市が神奈川県初のケアラー支援条例を制定している。

 藤沢市議会では、昨年9月に全会派が参加して政策検討会議を設置し、学識経験者や市民団体等を招いてのシンポジウムや、市民に向けたパブリックコメントなどを実施してきた。

 自身もケアラー経験を持つ竹村雅夫議員は「1年半かけて議論を重ね、議案を提出することができた。政党を越えて、全会派が一つのテーブルで条例を討議できたことは、とても貴重な経験だった」とし、「社会にはさまざまなケアラーが居て、光があたっていない人も多い。条例ができることで支援の手が届いてほしいし、SOSの声をあげていいことが伝われば」と条例制定の意義を話す。

AIで制作した曲をパソコンで流す結人さん(右)とご機嫌な表情の結月さん

浜見小5年釼持さん 赤ちゃん泣き止む曲制作 AIフル活用、効果に自信あり

 浜見小学校5年の釼持結人さんが、赤ちゃんが泣き止む曲を制作した。もうすぐ1歳になる弟の結月さんを笑顔にするため、AIを活用しながら夏休みの自由研究で取り組んだ。YouTubeで現在公開中で、今月17日(火)に湘南台公民館で行われるイベント「親子の遊び場」でも披露。釼持さんは「弟を寝かせる時によく曲を流す。大体泣き止むので、もっとたくさんの人にも使ってみてほしい」と呼び掛けている。

「かわいい弟」の笑顔見るため

 「思ったよりも小さくてかわいい」。釼持さんは、昨年12月に誕生した結月さんと初対面した時のことをこう振り返る。

 しかし、相手は「泣くのが仕事」と言われる赤ちゃん。釼持さんは結月さんをあやす手段として、赤ちゃんが泣き止むと評判の映画『ボス・ベイビーファミリー・ミッション』公式ソングをYouTubeで見つけ、スマートフォンなどで頻繁にかけていた。そのうち、「世界中に歌はたくさんあるのに、赤ちゃんが泣き止む曲は少ない。自分で作るしかないか」という思いも芽生えた。

 ほかにも赤ちゃんが泣き止むと話題の曲を小学3年の時に買ってもらったパソコンで調査した。『とんとんトマトちゃん』『ふかふかかふか』『POISON〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜』(反町隆史)、『アフリカ』(TOTO)などが挙がり、結月さんに聴かせながら検証。大なり小なりどれも効果はあり、AIアプリを使って共通点も探った。テンポは100〜130、キーはCメジャー。全体的に明るい雰囲気で低いベース音が時々混じることなどを分析した。それらをAIに指示し、10曲ほど制作。イメージに近い曲をさらにブラッシュアップし、ようやく曲を完成させた。何でも口に入れる弟から着想を得て、タイトルは『何でも食べるぞベイビーは♪』とした。

 曲は10月、小・中学生の自由研究などの作品が展示される「第55回藤沢市総合かがく展」に出展された。子育て中の市職員が感銘を受け、より広く活用できないかと釼持さんに相談。保護者の承諾を得て、乳幼児を対象とした公民館の講座で使われることになった。

 「AIはたまに間違うこともあるけれど、注意深く使えば世界をよくできる。今後の進化が楽しみ」と釼持さん。パソコン画面を見つめながら、すでに来年の自由研究のテーマを考えている。

 親子の遊び場は、午前10時から約50分開催。対象は0歳から3歳児。参加無料、申込不要。問い合わせは同館【電話】0466・45・3070。

プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグ「神奈川フューチャードリームス」新監督 武藤 孝司さん 川崎市在住 51歳

チーム、地域のため全力で

 ○…2025年シーズンからチームの指揮官を務める。24年シーズンはヘッドコーチとして、チームを鼓舞。リーグ優勝に貢献した。「無我夢中でやった一年だった」と振り返る。コーチ就任1年目でもあり、感慨もひとしおだ。その功績もあった今回の抜擢。「川村丈夫前監督のもとで学んだことを糧に連覇を目指す。投手を中心とした守りの野球でしっかり固めていきたい」と抱負を語る。

 ○…主力選手の退団もあったが、今月4日に行われた新入団選手のお披露目では「来季に向けて、いい補強ができた。戦力は整った」と手応えを感じている。来年2月の合同練習を前に、昨季からいる選手も含め「レギュラーは白紙。実力でポジションを勝ち取ってほしい」と伝えた。早くも緊張感のあるチームづくりが始まっている。

 ○…川崎市出身。横浜商業高校2年の夏に甲子園に出場し、大学を経て1995年、ドラフト3位で近鉄バファローズ(現オリックス・バファローズ)に入団。ショートとして活躍し、オールスターゲームにも出場した。肩の故障で2003年に現役を引退。その後、NPB(日本野球機構)や米メジャーリーグチームのスカウト、独立リーグと社会人チームのコーチを務めた。40歳の頃一度は会社員を務めたが野球への情熱が忘れられず再び野球の世界に。「地元神奈川で野球に携われることはうれしい」と笑顔を見せた。

 ○…監督としてチームづくりに努める一方、野球人として同リーグからNPBへ一人でも多くの選手を送り出すことが使命と胸に刻む。加えて地元で子どもたちの野球教室を開くなど普及・発展にも尽力。チーム名の通り、選手や子どもたちに未来の夢づくりを掲げるニューリーダーだ。

「2連覇へ貢献」誓う 神奈川FD 新入団14選手が会見

 今季4年ぶり2度目となるリーグ優勝を遂げたプロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの「神奈川フューチャードリームス」(神奈川FD)が4日、2025年シーズンの新入団選手発表会見を藤沢商工会館ミナパークで行った=写真。選手8人と練習生6人の合わせて14人が出席。会場に集まったファンクラブの会員や選手の家族らを前に、目標や意気込みを語った。

 相模原市出身で帝京大学準硬式野球部の小石川朋矢投手(22)は、全日本大学選抜大会で準優勝するなどの登板実績を持つ。高校以来の硬式転向となるが、「神奈川で野球ができることに感謝している。開幕からチームの勝利と2連覇に貢献したい」とコメントした。身長190cm、相洋高校の二宮陽斗選手(18)は「ガッツとパワーで頑張ります」とあいさつ。高校生離れした立派な体格と打撃力を併せ持つ。

 報道関係者から「自分の強みは」「憧れの選手は」といった質問が寄せられ、社会人チームから入団した大和市出身の中田優斗投手(24)は「どこでも眠れること。次の日の試合に影響が出ないように過ごすことができる」と返答。駒澤大学の松村青選手(22)は目標の選手として、大学の先輩であるメジャーの今永昇太投手の名を挙げた。

 来季からチームの指揮を執る武藤孝司監督=人物風土記で紹介=は「(選手らに)『やってやるぞ』という意気込みを感じ、大いに楽しみにしている。実力でレギュラーを勝ち取ってほしい」と期待を述べた。

 倉持篤哉球団代表取締役は「リーグ連覇とNPB(日本野球機構)進出という選手たちの夢がかなえられるよう、熱い応援で背中を押していただきたい」と呼び掛けた。

豪華出演陣が掲載されたコンサートのチラシ

本物を知るコンサート26日に 18歳以下無料 「地域の芸術文化振興を」

 本物のミュージカルを子どもたちや藤沢市民に楽しんでほしい――。そんな思いを掲げたコンサート「Discover New Stars」が12月26日(木)、藤沢市民会館で開かれる。

 主催はメンバー全員が舞台子役としてデビューし、各分野で活躍するほか、社会貢献活動をしているプロアーティスト団体のSASP(小宮明日翔代表)。

 出演は東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』に出演した中西勝之さんや、元劇団四季で『ウエストサイドストーリー』に出演した大塚崇支さん、『ライオンキング』に出演した岡本和子さんといった実力派に、地元ゆかりの小宮明日翔さん、黒川桃花さんや、五輪メダリスト羽生結弦さんのショーでも演奏を披露した三味線奏者の中村滉己さんら。

 オーケストラは国内外の第一線で活躍するソリストや演奏者たちが集まるオーケストラプレゼンターが担当。ミュージカル『レ・ミゼラブル』『アラジン』『リトルマーメイド』などの楽曲が披露される。

 プロデューサーの小宮里美さん(辻堂元町在住)は「地域の文化芸術の振興のため、名だたるプロの皆さんに集まってもらった。ミュージカル仕立ての解説もあるので、小さな子どもからミュージカルが初めての方もぜひ楽しんでほしい」と呼び掛ける。

チケット発売中

 今コンサートは「文化庁の劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」として一般は5000円だが、18歳以下は無料。また18歳以下1人につき、同伴者1人の大人は半額の2500円になる。乳幼児席有(先着順)。公演は午後4時15分からと6時45分から。

 チケットは専用ダイアル【携帯電話】080・9566・0218か、主催者公式サイトから。

湘南台地区でダンスフェス 昼飲み横丁も開催

 元ダンス大会世界チャンピオンがプロデュースするダンスフェスティバル「LOCAL RIDDIM」が15日(日)、湘南台駅地下アートスクエアで初開催される。

 湘南台地区郷土づくり推進会議が、湘南台地区の魅力アップにつなげようと企画した。

 個人・チームによるダンスの披露(ショーケース)やバトルのほか、ライブやDJタイム、フードも用意。午前10時から午後6時。また湘南台駅東口では、オープンバザール「昼飲み横丁Christmas Party」も同時開催。午前10時から午後5時。

 問い合わせは湘南台市民センター【電話】0466・45・1600。

寄贈された『新・絵でみる化学のせかい』

故・かこさとしさん作品 絵で学べる化学 市図書館に全巻寄贈

 絵本作家の故・かこさとしさん(1926―2018)による作品『かこさとし 新・絵でみる化学のせかい』(講談社刊)が、(有)加古総合研究所から先月27日に藤沢市へ寄贈された。

 本作は、『1 原子と分子のたのしい実験』、『2 なかよし いじわる元素の学校と周期表』、『3 化学の大サーカス 技術の歴史』、『4 地球と生命 自然の化学』、『5 化学の未来 資源とエネルギー』の全5巻。1981年に刊行された『絵で見る 化学のせかい』シリーズのうち、一部を除いた上で最新のデータに改め、専門家の解説を加えた作品となる。

 それぞれの元素に顔が描かれた周期表や、名画と共に学ぶ化学の歴史、当時の公害問題から続く環境課題をSDGsの観点で説明する描写など、かこさんの可愛らしい絵と豊富な知識で化学を楽しく知る内容となっている。かこさんは幼い頃から科学者を志し、旧・昭和電工(株)で石油化学の研究者として40代まで勤務していた。本作品では、その知見を生かし、「わかる楽しさ」を絵で子どもたちに伝えることがテーマとなっている。

 寄贈に際し、かこさんの長女で同研究所の鈴木万里さんは「大人が知っているつもりでも、子どもに説明するのは難しい。理科に親しみやすいものとして手に取っていただければ」としている。

 市に寄贈されたのは全シリーズ計20冊。市内4市民図書館で借りることができる。

和やかな雰囲気の中で、フルメイクとヘアセットを受ける女性

「寄り添う美容」で笑顔に 介護施設でヘアメイク撮影会

 外出機会の少ない利用者にクリスマスの思い出を作ってもらおうと、介護付き有料老人ホーム「クロスハート湘南台二番館」で10日、撮影会イベントが開かれた。

 施設利用者にプロがヘアメイクを施した後、出張スタジオでカメラマンが撮影。高齢者を対象にエステやネイルといった美容施術を行う「ケアビューティーきらり」の山崎美恵さんと、障害や介護などで撮影が困難な人向けに撮影会を催す「カラフル・ハートプロジェクト」メンバーの内田明子さん、長田由夏里さん、林英奈さんがタッグを組み、イベントが実現した。「アイシャドウはこの色がいいね」「車椅子だから背もたれの低い椅子で」などと、それぞれ介護や福祉に関する資格や経歴を生かし、鮮やかな手さばきで参加者の笑顔を引き出した。

 外見を変えることで、活力や自信を生む効果が期待される介護美容。山崎さんは「自分なんて…というおしゃれへの遠慮を取り払ってもらえたら」と話した。

 参加した99歳の女性の家族は「良い企画。母もいつもと違う雰囲気での撮影を楽しんでいたと思う」と笑顔を見せた。

いざ、逃げ若!鎌倉でイベント

 週刊少年ジャンプで連載されており、テレビアニメ化した『逃げ上手の若君』のコラボイベントが現在、作品ゆかりの鎌倉市内で開かれている。

 日本遺産を中心とした地を巡るスタンプラリーのほか、飲食店ではコラボメニューを提供。小町通りの商業施設あいざ鎌倉2階には、主人公の北条時行と諏訪頼重のキャラクター等身大パネルが設置され、フォトスポットに=写真。オリジナルグッズの販売もある。

 22日(日)まで。詳しくは特設サイトへ。

賢い消費者へくらしフェス 15日 Fプレイス

 体に良い食を考え、環境に優しい暮らしのヒントがもらえる催し「みんなの消費生活展 くらしフェスタ」が15日(日)、Fプレイス(本町1の12の17)体育館ほか、で開かれる。午前10時30分から午後3時。入場無料。

 ”賢い消費者”になるための情報発信・交換の場として、市内の消費者団体らでつくる実行委員会と藤沢市の共催で、56回目を数えるイベント。

 コーヒーかすで出来た墨と藤沢産沈殿藍を使った書道パフォーマンスから始まり、水中写真家の鍵井靖章氏が震災後の能登の海について講演を行うほか、重曹・クエン酸を使った入浴剤づくりや建築廃材でコースターづくり(いずれも参加費100円)といったワークショップ、クイズラリーなどが行われる。

 問い合わせは市民相談情報課【電話】0466・50・3573。

啓発チラシを渡す署員

無事故で新年を 湘南台で啓発

 「年末の交通事故防止運動」にあわせ6日、藤沢北警察署と同署管内地域交通安全活動推進委員協議会が湘南台駅周辺で交通安全の啓発活動を行った。

 この日は15人が参加し、同駅周辺の店舗に飲酒運転根絶やハンドルキーパーの取り組みを呼び掛けた。また、駅利用者に啓発のティッシュペーパーなどを渡して交通事故への注意喚起を行った。今年の12月5日現在の同署管内での人身事故発生件数は561件(速報値・昨年比増減0)となっている。

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電動キックボードを体験する参加者

三共自校で体験会 正しく知って電動の魅力

 電動キックボードの試乗体験会が9日、本藤沢の三共自動車学校で開催された。

 2023年7月の道路交通法改正で、一定の基準を満たした電動キックボードは16歳以上であれば免許がなくても運転ができるようになり、新たな交通手段として注目を集めている。この電動キックボードを気軽に体感してもらおうと、同校と電動モビリティを扱うサンオータスが協力して開催した。

 この日は、公道走行可能な電動キックボードが用意され、参加者は使い方のレクチャーを受け、同校の教習所のコースを走行した。参加した40代男性は「普段自転車に乗っているが、思ったよりも速度が出た」と驚いた様子で感想を話した。同校を運営する(株)キャリアドライブの田村嘉規代表取締役は「交通安全の啓発にもつなげてもらおうと企画した。正しく使えばとても気軽で便利」と話した。

瀟洒な雰囲気の店内に座る若木さん(右)と竹内さん

鵠沼石上の喫茶古今 飲食店「お試し」の場に 市内医師が開業支援

 藤沢で飲食店の開設を志す人らに事業を試す機会を提供する「トライアルキッチン」を行う場がある。今年5月にオープンした「喫茶古今」(鵠沼石上3の1の2)。市内の勤務医、若木美佐さんがオーナーを務め、日替わりの店主は顧客ニーズや売り上げシミュレーションなどをリアルに体感できる。新しい人の流れをつくり、にぎわい創出に寄与したい考えだ。

多世代交流で住民ら見守り

 呼吸器内科の医師で、訪問診療や緩和ケアにも携わる若木さん。施設に入居し、住み慣れた土地で最期を迎えられない高齢者を数多く見てきた経験から、元々は看取りまで対応するシェアハウスの運営を目指していた。

 そんな折、江ノ島電鉄「石上駅」にほど近い、閑静な住宅街にある一軒家にたどり着いた。聞けば、かつて孤独死した人が一年以上経過してから発見された物件とのこと。「ショックだった」。近所づきあいの乏しさから起こる悲しい出来事を受け止め、「多世代交流の場をつくれば、利用者間の見守りにつながるのでは」と自費で購入。建て替えを決意した。

夢への第一歩台所で後押し

 設計士と共にデザインした落ち着きのある店内に20席ほどを用意。小上がりのスペースには絵本が並び、トイレにオムツ交換台も。奥に進むと扉で仕切られた面談室があり、子育てや不登校、介護などに悩む人の受け皿にと、ソーシャルワーカー(生活相談員)との面談も視野に入れる。

 今月7日、シェアキッチンで作業していたのは、チョコレート製造会社で働く竹内絵美子さん。50歳を機に、鵠沼藤が谷の自宅を拠点に菓子を作り、「MAISON DU CYGNE」と銘打ったブランドを立ち上げた。店舗を構えたい思いはあったが、自身の理想に叶ったテナントが見つからず、共通の知人を通じて若木さんに相談。ひとまずここで、夢への第一歩を踏み出した。

 毎週土曜、旬の果物を使用したパフェを振る舞う竹内さん。「ご近所の方だけでなく、インスタグラムを見た県外の方も訪れる」と出店の可能性を実感しつつある。

 古今は午前7時から午後5時まで、1時間1千円から間借りでき、現在は竹内さんのほか、豆腐やカレー、スイーツのシェフなどが利用する。

 「店主の夢を応援し、地域住民が安心して暮らせる場になれば」と若木さんは展望を描く。

挨拶する立石会長(右)とLCメンバー

児相にクリスマスプレゼント 藤沢LC(ライオンズクラブ) キッチンカー伴い訪問

 藤沢ライオンズクラブ(立石直子会長)は4日、県の大和綾瀬地域児童相談所(亀井野)を訪問し、保護されている子どもたちにマンガ本や自転車などの寄贈と、キッチンカーでできたてのスイーツ提供を行った。

 当日は47人の子どもたちが参加。寄贈式では、子どもたちの代表が「なかなか外出できない中、このような機会をありがとうございます」と感謝を述べるとともに「久しぶりの外食にドキドキしています」と緊張しながらも笑顔を見せた。

 妹尾洋之所長は「様々な事情を抱える子どもたちに地域の方々が支えてくれるということを教えてくれる取り組み。美味しいだけじゃない」とし、謝意を示した。

 立石会長は「生活必需品だけでなく、子どもらしい当たり前のお楽しみを届けたかった。地域に支えられた、そんな今後につながる経験になれば」と期待を口にした。

江島神社の龍宮(わだつのみや)

藤沢北部の魅力も体験 モニターツアー参加募集

 湘南を代表する観光地の江の島だけでなく、藤沢市北部の魅力にも触れるモニターツアーが、来年1月まで行われる。観光庁の「地域観光新発見事業」の採択を受け、市内に拠点を置く一般社団法人日本の伝統文化おもてなし協会が実施する。

 スケジュールは1泊2日。里山が残る北部地域でトマトの収穫を体験し、農家レストランでランチを食べる。江の島では江島神社で祈祷を受け、江の島の成り立ちと歴史について神職から話を聞くほか、島内や岩屋洞窟を散策。イルミネーションイベント「湘南の宝石」も観賞できる。

 宿泊先の「江の島岩本楼」では、国登録有形文化財のローマ風呂に浸かり、夕食時に邦楽演奏と日本酒のレクチャーを楽しむ。    

 モニターツアーは、12月17日〜18日、1月14日〜15日、21日〜22日、28日〜29日(いずれも(火)(水))。参加費1万9800円。

 詳細は同協会ホームページ。

湘南台東口15日に抽選会

 湘南台東口商店街協同組合は15日(日)、歳末大抽選会を開く。午前11時から午後4時(賞品なくなり次第終了)。会場は湘南台駅東口大通り(ぺピタライオン向かい)。

 同組合が発行する「湘カード」の満点につき、1回ガラポンができる。賞品は、同組合加盟店で使用可能な商品券2万円分(特等・1本)、1万円分(1等・5本)、5千円分(2等・20本)、そらちゃん賞(3等・5千円相当11本)、2千円分(4等・100本)、1千円分(末等・空くじなし)。

 詳細は同組合【電話】0466・43・3833。

駅地下に響くオペラの旋律 18日、湘南台で

 湘南台駅地下アートスクエアで18日(水)午後4時30分から、「WINTERフェスタ クリスマス特別編 未来にはばたけ夢コンサート」が開かれる。

 オープニングアクトでは、御所見中学校吹奏楽部有志が演奏する。

 その後、今年2月に亡くなった世界的な指揮者の小澤征爾さんの愛弟子としておよそ20年にわたって師事してきた指揮者でピアニストの村上寿昭氏率いる「東京オペラNEXT」から、ソプラノ歌手の天羽明惠氏、バリトン歌手の村松恒矢氏、フルート奏者の河野彬氏、村上氏の4人が登場。「音楽で旅する世界旅行」と題し、オペラや日本・世界の歌、クリスマスソングを届ける。

 野菜や洋菓子、コーヒーなどを販売するマルシェや、子どもたちの作品展示も行われる。

 問い合わせは湘南台アートスクエアプロジェクト【携帯電話】070・1577・4513。

カメラに興味津々の夏生と飼い主の真記さん

長寿猫表彰 24歳の「夏生」選出 駅で拾われ”ニャ”が生き

 24歳の長寿猫が市内にいる。名は「夏生」。人間の年齢に換算すると100歳を超える”おじいちゃん猫”だ。湘南台文化センターで1日に開かれた「第51回藤沢市動物愛護のつどい」で長寿猫の表彰があり、本藤沢で夏生と共に生活する仁井真記さんが飼い主代表として表彰状を受け取った。

 夏生は、都内練馬区の大泉学園駅前で衰弱していたところを真記さんに引き取られた。「鳴き声が聞こえ、辺りを見渡すと、手のひらサイズの猫が。まだ目も閉じていて生まれたばかり。尻尾が取れそうだったから病院へ。当時一人で暮らしていた家で薬を塗った」。看病のかいもあり、その後は元気に成長。名の由来は「夏生まれ」からとった。

 約20年前に結婚した真記さん。夫の英輝さんは「実家で犬は飼ったことがあったけれど、猫に接する機会はなかった」というが、「今ではすっかり猫派」と笑う。

 「なっちゃん」。そう真記さんが呼びかけると、眠りに落ちかけながら耳をそばだてる。「若い頃はぐるぐると家中を走り、よく外に逃げ出して近所を探し回るほど好奇心旺盛だった」。3年ほど前に体重の減少が見られたため、近くの動物病院へ連れていくと、甲状腺機能亢進症と診断された。「最近では口を開けて錠剤を飲ませたり、おむつをはかせたり、嫌なことをするから家族で私が一番嫌われている」と少し寂しそうにこぼした上で、「夫や親より一緒の時間を過ごしてきたから、なっちゃんがいないなんて考えられない」という。

 「ニャー(ご飯ほしい)」。つぶらな瞳で真記さんをじっと見つめる夏生。食欲はある。まだ長生きしそうだ。

 市動物愛護のつどいは市獣医師会と市の共催で、10歳以上、15歳以上の長寿犬表彰も行われた。夏生は今回、かかりつけ医「りょうま動物病院」(本藤沢)からの推薦で仁井さん一家が表彰された。

伝統芸能が一堂に 19日 市民会館で発表会

 藤沢市文化団体連合会主催の「第37回伝統芸能発表会」が12月19日(木)、藤沢市民会館小ホールで行われる。琵琶や長唄、端唄、筝曲、吟詠、民謡民舞などの団体が一堂に集まり、日頃の稽古の成果を披露する。演目は、祝儀物と呼ばれる義太夫の「万歳」と常磐津の「廓八景」、雅楽によるNHK大河ドラマ「光る君へ」のテーマ曲ほか。

 午前10時30分開演、フィーナーレ午後3時55分から予定。呈茶席も設けられる。入場無料。

 詳しくは同連合会ホームページ。

横断幕を掲げる協会員

「ノロウイルスに注意」 藤沢食品衛生協会が呼び掛け

 藤沢食品衛生協会(宮崎曻会長)が5日、食中毒予防を啓発するパトロールと、横断幕の設置を行った。設置は藤沢駅北口サンパール広場で来月1月31日まで。

 同協会によると、宴会や食品のまとめ買いが増える11月から3月ごろにかけて、例年ノロウイルスの感染者数が増加する傾向だという。協会担当者は「菌を付けない、増やさない、やっつけることが大事。そのために手のしわや指の股まで念入りに正しい手洗いをやっていただければ」と市民に呼び掛けている。

六会地区に設置 自販機が見守り

 防犯カメラが付いた飲料の自動販売機「みまもり自販機」が先月28日、亀井野の六会駅前自治会館に設置された=写真。

 安全・安心なまちづくりを目指して、藤沢市、六会駅前自治会、藤沢北警察署、キリンビバレッジ(株)の4者が締結した協定に基づき設置されたもの。周辺での事件発生時に画像が必要な場合、同署が同自治会へ画像提供を依頼し、同自治会が可否を判断。提供する場合は、同社へ記録媒体の回収や運搬を依頼する。

 市防犯交通安全課によると、同館前の道は国道からの抜け道として通行する自動車が多いことなどから設置場所に選ばれたという。みまもり自販機の設置は市内で7台目。同課では「事件等で画像を提供した事例はまだないが、カメラがあることで治安向上につながれば」と話す。

「はるみ」を手渡す同部会

藤沢産米「はるみ」 稲作部会が市に寄贈

 藤沢産のブランド米「はるみ」の新米60kgが2日、さがみ農業協同組合藤沢市稲作部会(金子貞廣部長)から藤沢市に寄贈された。新米は、市社会福祉協議会を通じ、子ども食堂などに提供される。

 はるみは2014年に湘南地域で誕生し、17年・18年には日本穀物検定協会が実施した「米の食味ランキング」で最高評価「特A」を2年連続で獲得した。

 つやがあり、甘み・粘りが強いことが特徴の同品種。今年の出来について、金子部長は「味や色ともに平年並み」とし、「困っている人の助けになれば」と寄贈に際しての思いを述べた。

12〜2月号の表紙

文化芸術情報を一冊に 県内イベントを紹介

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の12月〜2月号をこのほど発行した。

 文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。今号は県がすすめる共生共創事業の一環で設立された3つのシニア劇団の紹介や県営団地でシニアの合唱を指導している陶旭茹(とうしゅーる)さんのインタビューを掲載。チケットが当たるプレゼントも実施している。冊子は県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

盲導犬に触れて交流する来店者

藤沢湘南LC 盲導犬育成を支援 モールフィルで募金

 盲導犬の育成支援として藤沢湘南ライオンズクラブ(丸岡尚子会長・LC)が7日、辻堂新町のショッピングモール「湘南モールフィル」で募金活動を行った。

 この日は、同会メンバー8人のほか、盲導犬育成に取り組む「公益財団法人アイメイト協会」(東京都)のメンバーと盲導犬2頭が参加。来店者に募金の協力を呼びかけた。盲導犬に実際に触れて交流したほか、訓練の様子のパネル展示なども行われた。集まった募金は、盲導犬の育成支援に使われる。

 同LCでは、以前から駅前を中心に盲導犬支援の募金を行い、昨年度からショッピングセンターでの募金を実施している。丸岡会長は「盲導犬にとっても、人の多い商業施設は訓練につながると聞きました。今後は、連れて歩けるような体験会なども開催できたら」と話す。

(左から)石塚館長、作者の増田さんと寄贈者の土居さん

亀井野の土居さん 新刊絵本を寄贈

 先月10日に刊行された下土棚在住の絵本作家・増田和子さんのデビュー作『パン パン ジェントルパン』(福音館書店)4冊が3日、藤沢市図書館へ寄贈された。

 寄贈したのは増田さんの知り合いで、桐山プロパン商会(亀井野)社長の土居康明さん。総合市民図書館で贈呈式があり、土居さんは「絵本の中のような優しいまちがあったら素晴らしい。藤沢市のみなさんにぜひ読んでもらいたい」と話した。作者の増田さんも同席し、著書にサインと登場人物のイラストを描き入れた。

 一読者として絵本を購入したという石塚義之館長から、増田さんと土居さんに鈴木恒夫市長の名で感謝状が手渡された。

 リズミカルな文章で声に出して読むのが楽しい絵本。フランスパンの紳士・ジェントルパンが散歩をしているときにドン・チョココローネとぶつかり、二人の頭が入れ替わってしまうことから物語が展開していく。

 土居さんは「地域への恩返しになれば」と、銭湯の栄湯湘南館を拠点にした地域住民の居場所「おふろの縁側 六会文庫」(亀井野)にも4日、1冊を寄贈した。

青く照らされた本堂の前で黄金色の葉が際立つ大イチョウ=7日撮影

開山700年の遊行寺 大イチョウ、本堂に荘厳な光

 西富の時宗総本山遊行寺で7日から、市指定天然記念物「大イチョウ」や国登録有形文化財の本堂などがライトアップされた。開山700年を記念した演出で、同寺が手掛ける初の催し。荘厳な雰囲気に包まれた光のコラボレーションを一目見ようと現在、市内外から多くの人々が足を運んでいる。

 初日は午後4時30分に鐘がなると、境内に設置されたLED照明が一斉に点灯。普段は見られない光景をカメラで撮影する人の姿が目立った。また大書院や中廊下には、藤嶺学園藤沢中・高校の生徒と、湘南工科大学総合デザイン学科中尾研究室が共同制作した光のオブジェも展示。湘南台から訪れた30代のカップルは「冬の澄んだ空気の中で光に照らされるお寺にうっとり。クリスマスのイルミネーションもいいけれど、日本人だからこそ感じる”エモさ”はまた格別」と言ってほほ笑んだ。同寺の庶務執事で、イベントの実現に奔走した大森拓道さんは「多くの関係者のご協力で素晴らしい催しを開催することができた。歴史的建造物と樹齢を重ねた木の見事な佇まいをたくさんの人たちに見てもらえれば」と述べ、ゆっくりと辺りを見渡した。

 会期は22日(日)まで、午後4時30分から8時。雨天決行、荒天中止。問い合わせは同寺【電話】0466・22・2063。

ハンマーで鋼板を叩き、部品を形成する競技中の川那子さん(市提供)

菖蒲沢在住川那子さん ”いすゞらしさ”で栄冠 技能五輪競技「自動車板金」で史上初

 「第62回技能五輪全国大会」が先月22日から25日まで愛知県で開かれ、いすゞ自動車(株)藤沢工場が運営する訓練校、いすゞ自動車高等工業学校所属の川那子大輝さん(22歳・菖蒲沢在住)が「自動車板金」競技で厚生労働大臣賞にあたる優勝を果たした。市内企業の出場選手としては史上初の快挙。今月10日には川那子さんらが市役所を訪れ、鈴木恒夫市長に大会結果を報告した。

 原則23歳以下の若手技能者が出場する大会で、自動車板金競技には21人がエントリー。914mm四方の平らな鋼板を使い、手工具で複数の部品を立体的に成形、溶接して組み立てる。指定された図面に基づいた寸法や形状の正確さ、仕上げの美しさを競い合う。

 川那子さんは昨年に続き、2度目の出場。僅差で入賞に手が届かなかった悔しさをばねに、朝から晩まで腕を磨いた。

 大会では1日7時間、大まかに約20項目に作業を分け、7万回ほどハンマーを叩き続けた川那子さん。「たくさんの関係者の皆さんが背中を押してくれたおかげで”いすゞらしさ”を示せ、また藤沢に金色のメダルを持ち帰ることもできた。こんな景色を後輩たちにも見せられるよう、新しい道へ歩みを進めていきたい」とし、来年からは選手ではなくコーチとして後進育成に力を注ぐ。

 川那子さんの話を聞いた鈴木市長は「いすゞが評価された結果で、誇りに思う。この技術力を不動のものとするため、今後は指導にあたってほしい」とエールを送った。

江の島⇔片瀬江ノ島駅 シャトルバス実証実験運行

 湘南藤沢活性化コンソーシアムはイルミネーションイベント「湘南の宝石」開催期間中の今月22日までと来年1月18日から26日までの土日に、会場の江の島と片瀬江ノ島駅を結ぶシャトルバスを実証実験運行する。昨年に続き、2回目。

 観光客でにぎわう週末の午後3時台から7時台に1時間あたり2往復、8時台に1本運行。運賃は100円で、クレジット・交通系ICカード、PayPayで支払う。

 観光や交通、宿泊事業者、市などでつくる同コンソーシアムが、鉄道駅と観光地をつなぐ「ラストワンマイル」の移動を提供。渋滞緩和や自家用車から公共交通機関利用へのシフトによるCO2削減などを検証する。

 問い合わせは江ノ島電鉄事業部【電話】0466・25・3525。

練習場でマイボールを持つ杉山くるみさん(左)と滝沢樹さん

滝沢さんと杉山さん 中学生ボウラー、男女で日本一 江の島ボウルで腕磨く2人

 「第56回宮様チャリティーボウリング大会」が先月23日から2日間、都内で行われた。江の島ボウリングセンター(片瀬海岸)で日ごろ練習に取り組む滝沢樹さん(15)と杉山くるみさん(15)が出場。男女それぞれの部でともに優勝を果たした。

 全国から幅広い世代のアマチュア選手が参加する同大会。30代から40代の選手層が厚い中で、滝沢さんは「一般男子の部」、杉山さんは「一般女子の部」を制し、日本一に輝いた。2人の練習拠点である江の島ボウリングセンターの大石和弘支配人は「中学生の優勝は私の知る限り初めて。さらに男女そろっての優勝は快挙」と功績を称える。

 今大会には一般男子の部に192人、一般女子の部に71人がエントリーした。両選手とも予選を1位で通過する順調な滑り出しを見せたが、上位10人を決める準決勝では順位を落とすなど、苦戦を強いられた。「平常心を意識しながら臨んだ」という次戦のシュートアウト2回戦ではそれぞれ1位に返り咲き、決勝戦では滝沢さんが256対237、杉山さんが247対236のスコアで全国の頂点に立った。

 大人たちを抑え、優勝したことについて「最初は実感が沸かなかった。うれしい」と声をそろえる両選手。次なる目標として滝沢さんは「世界一」を掲げ、「ユースナショナル選抜大会で優勝し、選抜チームに入りたい」と意気込んだ。杉山さんは「来年は高校生になるので、高校生全国大会で優勝を目指したい」と決意を新たにした。

今田団地自治会 シニアグループ練習の成果披露

 湘南台の今田団地自治会のシニアが集う今田しらさぎクラブは先月24日、湘南台駅地下アートスクエアで手作り音楽会=写真=を開いた。

 当日は会員55人が日頃から練習してきた湘南台音頭やオカリナ、フルートの合奏、合唱、太極拳の演武の披露のほか、会員による絵画、書に加え地元在住の漫画家ビッグ錠さんの作品などを展示。訪れた人たちを楽しませた。

 来場者からは「来年もぜひ開いてほしい」との声も届けられた。

交通安全ポスター展 小・中学生60作品、一堂に

 「藤沢市小・中学生交通安全ポスター展」が今月16日(月)から26日(木)まで、辻堂神台のショッピングモール「テラスモール湘南」4階南モールで開かれる。市と市交通安全対策協議会の共催。

 交通事故防止を目的とし、夏休み期間中に市内の児童・生徒から交通安全を題材にしたポスターを募集。今年度は1543作品の応募があり、先月30日には最優秀賞(藤沢市長賞)3作品、優秀賞10作品、佳作47作品の表彰式が行われた。昨年4月から努力義務化された自転車用ヘルメット着用の呼び掛けや、先月から罰則が強化された「ながらスマホ」の注意喚起を図る作品が目立った。鈴木恒夫市長は「交通安全への意識の高さを感じる」とコメントした。

 最優秀賞に選ばれた応募者は次の通り(敬称略)。明治小1年・保田秋穂=写真左=、辻堂小6年・小原みなみ=写真中央=、日本大学藤沢中3年・菊地楓=写真右。

陶器とフェルト2人の人形作品

 くらしの道具店「room scapeつじどうや」(本町3の15の28)で、木村悠希さんと増田和子さんによる人形作品の展示会が18日(水)まで開かれている。「まなざし」をテーマにした、コロンとしたフォルムが特徴的な木村さんの陶器の人形と、絵本作家としてデビューした増田さんのフェルト人形。

 午前11時から午後6時まで。16日(月)休み。

 問い合わせは同店【電話】0466・53・4481。

親子で協力して大根を収穫

なかよしランド特別企画 青木幼稚園 「大きな大根とれたよ」

 青木幼稚園(青木敏雄理事長)の農園畑で11月30日、未就園児を対象とした大根の収穫体験が行われた。これは同園の「なかよしランド」特別企画として毎年開催されるイベント。

 なかよしランドは、未就園児と保護者を対象に外遊びや製作など様々な企画を通して、多彩な交流を行っている。

 当日は秋空の下、農園畑に集合して大根掘りにチャレンジ。子どもたちは保護者と協力して大小さまざまな大根を次々と収穫した。「大きな大根とれたよ」「すごい、長い」「今夜はおでんが食べたい」などの声が聞かれた。毎年9月に職員と種をまき、大根のおろ抜きをし、収穫を迎えた。

 青木理事長は「自然に親しみ、大根のようにスクスクと真っ直ぐ、元気にたくましく成長することを願う」と語った。

江の島片瀬 グルメサイトが一新 年末までキャンペーン

 江の島片瀬飲食業組合の運営するサイト「江の島片瀬ぐるめまっぷ」がリニューアルされ、12月末まで記念イベントを開催している。

 同組合には、江の島や片瀬の飲食店約60店舗が加盟しており、サイトでは「和食・魚料理」「カフェ・甘味」などのカテゴリーや、地域別で店舗を紹介。外観や料理の写真、営業時間など詳細な情報をチェックすることができる。

 リニューアル記念イベントでは、サイト内の専用フォームで応募すると、抽選で50組にぐるめまっぷ掲載店舗で使える食事券千円分2枚、またはエスカー&展望灯台入場券が50人に当たる。応募締め切りは12月31日(火)。抽選は2025年1月6日(月)。詳しくはサイト(名称で検索)へ。

親子でロボ作り体験 12月21日、ロボリンクで

 県内2カ所目となるロボット企業交流拠点「ロボリンク」(藤沢559)で21日(土)、親子向けのロボット体験講座が開催される。午後2時から2時間程度。参加費は無料。

 当日は、「ぶるキャン」と呼ばれる自走ロボの工作が行われるほか、音楽に合わせて動くロボットとのラジオ体操や、館内ロボットの操縦体験を楽しむことができる。 

 対象は親子先着15組。小学生未満の子どもは必ず保護者の同伴が必要となる。また、工作に使用するため500mlのアルミ缶を持参する。

 申し込みは、氏名・連絡先・年齢・居住地を同施設【電話】・【FAX】0466・90・3490に伝える。または、グーグルフォームから応募する。

 

 

市長動向 鈴木恒夫藤沢市長

11月29日▽所用外出

12月2日▽駐横浜大韓民国総領事館金玉彩総領事▽市議会本会議▽長期インターンシップ参加学生との面談▽さがみ農協藤沢市稲作部会から新米の寄贈式▽六会イルミネーション2024点灯式

12月3日▽市民ギャラリー▽中山副市長▽請願陳情説明文理事者調整▽議案質疑答弁理事者調整▽青少年の非行・被害防止年末特別街頭指導キャンペーン

12月4日▽中山副市長▽市議会本会議▽市議会議員全員協議会▽さがみ農協藤沢市花卉温室部から花の贈呈式▽葬儀通夜

12月5日▽両副市長▽川崎副市長▽かながわ海岸美化財団門脇努代表理事ら▽中山副市長▽テレビ神奈川番組収録▽レディオ湘南収録▽ジェイコム番組収録▽百歳訪問▽湘南地域連合定期総会▽トレンドマイクロとの特殊詐欺・ネット詐欺啓発を通じた安心安全なデジタル利用推進に関する協定締結式▽藤沢地区社会を明るくする運動小・中学生作文コンテスト表彰式