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藤沢 経済

公開日:2024.12.13

菖蒲沢在住川那子さん
”いすゞらしさ”で栄冠
技能五輪競技「自動車板金」で史上初

  • ハンマーで鋼板を叩き、部品を形成する競技中の川那子さん(市提供)

  • 鈴木市長(右)に部品づくりの難しさを説明した

 「第62回技能五輪全国大会」が先月22日から25日まで愛知県で開かれ、いすゞ自動車(株)藤沢工場が運営する訓練校、いすゞ自動車高等工業学校所属の川那子大輝さん(22歳・菖蒲沢在住)が「自動車板金」競技で厚生労働大臣賞にあたる優勝を果たした。市内企業の出場選手としては史上初の快挙。今月10日には川那子さんらが市役所を訪れ、鈴木恒夫市長に大会結果を報告した。

 原則23歳以下の若手技能者が出場する大会で、自動車板金競技には21人がエントリー。914mm四方の平らな鋼板を使い、手工具で複数の部品を立体的に成形、溶接して組み立てる。指定された図面に基づいた寸法や形状の正確さ、仕上げの美しさを競い合う。

 川那子さんは昨年に続き、2度目の出場。僅差で入賞に手が届かなかった悔しさをばねに、朝から晩まで腕を磨いた。

 大会では1日7時間、大まかに約20項目に作業を分け、7万回ほどハンマーを叩き続けた川那子さん。「たくさんの関係者の皆さんが背中を押してくれたおかげで”いすゞらしさ”を示せ、また藤沢に金色のメダルを持ち帰ることもできた。こんな景色を後輩たちにも見せられるよう、新しい道へ歩みを進めていきたい」とし、来年からは選手ではなくコーチとして後進育成に力を注ぐ。

 川那子さんの話を聞いた鈴木市長は「いすゞが評価された結果で、誇りに思う。この技術力を不動のものとするため、今後は指導にあたってほしい」とエールを送った。

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