港南区・栄区版【12月19日(木)号】
グランプリの記念品を手にする榎本さん

女性のコンテストビューティージャパン 榎本さん(栄区出身)が日本一 移動型ショーを発表

 栄区出身のショープロデューサー榎本愛子さんがこのほど、女性が社会との関わり方をスピーチなどで表現するコンテスト「Beauty Japan」の最終審査で、総合グランプリを獲得した。トラックによる移動型ショーを発表し日本一に輝いた。

 出場者が今後のキャリア形成など「自身の夢」を語り、「内面的な美しさ」が評価される同大会。上位に進むことで知名度が上がり、活動の幅が広がる。

 ダンサーとして有名アイドルのバックダンサーなどの経歴を持つ榎本さんは、「全国の子どもに生のショーを見る機会を提供したい」と考え、実現させるため出場した。

 予選として行われるエリア大会ではダンスとスピーチで表現。審査員の評価を集め大さん橋ホールで行われる最終審査へ進んだ。また、最終審査では夢をかなえる具体的な方法として「トラックの荷台をステージにした移動型ショー」とのコンセプトを発表。スピーチとプレゼンテーションで会場や審査員の共感を呼び総合グランプリに輝いた。

想像以上に実現近づく

 榎本さんの思い描くショーの姿は、コンテストを通じて具体化していった。当初は「全国でショーを行う」というイメージしかなかったが、エリア大会後に参加したイベントでトラックの荷台がステージとして使われているのを目にする。「トラックに舞台用の設備を付ければ、そのまま移動でき、どこでもショーを行うことができる」と、現在のコンセプトにたどり着いた。

 さらに、最終審査の中では協賛企業である山岸運送グループから「トラックを提供する」との申し出を受けたという。榎本さんは「大会に出たことで想像以上の速さで実現に近づいた。来年の夏には1回目のショーを行い、いずれは全国を回りたい」と話している。

対象となる横浜駅東口の公衆トイレ

横浜市 公衆トイレに命名権 環境向上へ、年40万円から

 横浜市は市内76カ所の公衆トイレのうち、駅周辺の7区15カ所で企業や団体が愛称を付けられるネーミングライツ(命名権)制度を導入し、12月27日まで公募を受け付けている。契約金額は年間40万円からで、得られた財源でトイレの清掃回数を増やすなどし、快適な環境を整えていきたい意向だ。

 現在、市資源循環局が管理する公衆トイレは泉区を除く17区の駅前を中心に76カ所ある。同局によると、今年度は光熱水費や修繕費を含めて約8500万円を計上。1カ所あたり約110万円の予算が投じられている。

 日常清掃は利用者が多い場所では毎日、少ない場所でも週4日行っている。建物や設備が老朽化していたり、周辺で再開発が行われているトイレは建て替えや改修を行う一方、地元の意見などから継続の必要がないと判断した野毛山プール前公衆トイレと洪福寺公衆トイレ(いずれも西区)は今年度末までに解体される予定だ。ただ、同局は公衆トイレを「市民や横浜を訪れる人の移動を支える重要なインフラ」と考えており、必要に応じて維持していく方針だ。

壁面に企業名

 ネーミングライツの対象は視認性が良く、多数の往来がある等の条件を満たし、地域の関係者と調整が済んだ15カ所。契約金額は近隣駅の乗降者数を参考に年間40万円以上、60万円以上、80万円以上の3ランクにした。契約期間は3年間で、一定の条件内で企業名や商品名、ロゴマークなどを建物壁面に表示することができる。また、トイレ内部にポスターなどの掲出も可能だ。公募には、トイレや周辺地域の美化につながる提案も含まれており、快適な環境づくりにつなげていく。公募は12月5日に開始し、27日まで受け付け。同局によると、興味を示している企業はあるとし、審査を経て契約が結ばれれば、来年4月から愛称の使用が始まる予定だ。

 同局は「契約を結べたトイレは現状のメンテナンスに加えて清掃回数を増やしたり、設備の更新を行って、より快適な環境を整えたい。地元に愛されるトイレとして地域の団体や企業に参加してもらえたら」と話す。

第12回かながわ福祉みらい賞を受賞した 里見 麻理さん 栄区桂町在勤 30歳

「なんとかなるでしょ」

 ○…訪問介護を行う「ヘルパーステーション栄」で管理者となり約3年。在籍ヘルパーを取りまとめながら自身も利用者宅に赴く。「利用者は一人ひとり違う。どこまで踏み込んでよいのか迷う」と感じた経験から、利用者に関わるケアマネージャー、看護師、ヘルパー間での情報共有活性化にいきついた。「介護と医療の連携は業界全体の課題。互いに相談がしやすくなった」と取り組みの効果を語る。

 ○…小田原市出身。高校卒業後、県立保健福祉大に進学したが当時は深く考えていなかったという。「『公立は私立よりお金がかからないからいいじゃん』くらいの感覚だった」と振り返る。しかし、介護福祉コースで学ぶうちに魅力に気付いた。「直接利用者さんの声が聞ける。やりがいがある」。卒業後、現在も働く横浜市福祉サービス協会に入社した。

 ○…大の「韓国好き」。高校の友人に勧められて聴いたK─POPが入口だが、そこからのめり込み今では頻繁に旅行するほどに。さらに、韓国人と出会い結婚した。一年ほど別々に暮らした後、夫を日本に呼び寄せた。日本での仕事先が決まっていたわけではないが、「『早く来い』と言った。なんとかなるでしょ。深く考えても仕方ない」と明るく笑う。

 ○…多職種連携では、研修などで異なる職種と触れ合う機会を増やし、日頃の情報共有の増加につなげた。今後取り組みたいと語る「働く側の高齢化問題」にもコミュニケーションを重視する。「人間関係を大切にして、長い目で若い人が働きやすい環境を作りたい。後輩には怖い先輩と思われないように」と自身より年下の職員にも寄り添う姿勢だ。そう言った後で、「でもなめられないようにもしないと」と小声で付け加えた。

シュートを放つ園児

県バスケットボール協会 のば園にバスケ用具贈呈 競技の普及図る

 (一社)神奈川県バスケットボール協会(半田眞一郎会長)はこのほど、関東学院のびのびのば園に幼児用バスケットゴールと2個のボールを贈呈した。

 バスケットボールをより早い段階から身近に感じてもらうことが目的。当日は園内のホールにて贈呈式が行われ、半田会長は「これを機に、バスケットを知ってほしい。そして、この中からプロ選手が誕生すれば嬉しい」と思いを語った。

 その後は、園児たちによるフリースローも行われ、ボールの扱いに苦戦する様子を見せながらもバスケットボールを笑顔で楽しんだ。

 同協会がこの取り組みを始めたのは、2018年。7年間で伊勢原市や茅ヶ崎市など、9つの市区町村にある保育園・幼稚園へ贈呈を行い、その数は140園を越えた。「幼い時に感じた『楽しさ』は忘れないと思う。そのまま成長してプロを目指すという夢を持つ子どもが増えて欲しい」と半田会長。

 同園の仲程剛園長は「子どもには多種多様な経験をしてもらいたいと思っている。これからも子どもたちにとって、将来の選択肢が増えるような活動を継続していきたい」と語った。

上永谷駅前のイルミネーション=12月13日

光る港南・栄 各地でイルミ

 港南区、栄区の主要駅で各地を彩るイルミネーションが駅利用者らの目を楽しませている。

 上永谷駅前広場には真冬に光り輝く藤棚が人気スポットになっている。これは、丸山台自治会と丸山台いちょう坂商店街が企画しているイルミネーション。駅前の藤棚を活用し、照明を吊り下げている珍しいデザインだ。また、上大岡駅前の商業施設カミオには巨大なクリスマスツリーが登場し、親子で写真を撮る姿も見られる。

 栄区笠間のGRAND SHIPでもイルミネーションが点灯。1階にフォトスポットもある。

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栗原区長(左)と金子取締役社長

京急百貨店 港南区へ食品と絵本寄付

 株式会社京急百貨店はこのほど、いらなくなった食品と絵本を来店客から集め、それらを港南区へ寄付した。これに伴い、同社の金子新司取締役社長は港南区役所を訪問。栗原敏也区長へ取り組みを報告した。

 2021年から「サステナブルライフスタイルフェア」と題して行われているこの取り組み。百貨店内にて食品は2日間、絵本は約3週間で寄付を募った。同社は2年前も区に絵本を渡したが、その時は約600冊。今年は2倍の約1200冊が集まった。食品は缶詰など約65点を集め、区内の高齢者や公共施設へ渡される。

 栗原区長は「皆さんが使った思い入れのある絵本を含め、大切に使わせていただく」と感謝を述べた。金子取締役社長は「寄せられた絵本や食品の量を見ると再利用に対する意識が高い人が増えていると思う。継続が大切なので、これからも区と連携しながら続けていきたい」と意気込む。

おもちゃが並ぶ一角

港南区芹が谷 親子の遊び場が開所 外出の機会創出

 特定非営利活動法人てとてと陽だまりは12月2日、港南区芹が谷に3歳までの子どもとその親らが遊ぶことができるスペース「おやこひろばてとてと」をオープンした。横浜市補助事業である「親と子のつどいの広場」の一環で、港南区での開所は5例目。芹が谷では初の開所となった。

 利用可能時間は平日午前9時半から午後3時まで。0歳から3歳までの親子と、妊娠中の人などが利用することができ、子どもをおもちゃで遊ばせたり、親同士で交流したりすることができる。また、2人のスタッフが常駐。現在のスタッフは全員が子育てを経験しており、親の相談に乗ることもあるという。

 施設長の磯田聖子さんは「芹が谷は若い世帯が増えている地域で、こうした施設へのニーズは高い」と話す。実際に開所から10日ほどで、常に2組程度の親子が利用している状態になったという。「家の外に遊びに出ることで、子どもにも親にも良い刺激になる」と磯田さん。積極的な利用を呼びかけている。

 住所は芹が谷1の12の14第三森ビル201。(問)【携帯電話】070・6572・2215

右から本間会長とALOHA歯科の森院長、栗原港南区長

港南区商店街連合会 「盛り上げたい」

 まちを盛り上げたい―。港南区商店街連合会の本間泰輔会長は「港南区焼きそば大会」の発起人だ。

 12月7日、2回目の焼きそば大会が上永谷駅前バスロータリーで開催された。同連合会と丸山台いちょう坂商店街の共催で、ビストロジョージ(洋風焼きそば)、ナマステタージ(カレー風味焼きそば)、炭火焼ホルモンやざわ(ホルモン入り焼きそば)などの飲食店からの参加に加え、港南区郵便局長らの団体や丸山台小学校6年2組、ALOHA歯科(丸山台)など飲食店以外の店舗、団体も参加した。

 当日は大会に用意した200食(税込200円)が参加10店舗で完売し、同駅前広場は大勢の人で賑わいを見せた。優勝は食べ終わった割りばしの重さで判定され、3位「ビストロジョージ」、2位「丸山台小6年2組」、1位「ALOHA歯科」となった。

 ハワイアンガーリックシュリンプ焼きそばで優勝した同歯科の森隆彰院長は「商店街に温かい仲間が多く、私たちも一緒に丸山台を盛り上げたいと思い参加した。1カ月で20回程試食を重ね挑んだ。優勝できて嬉しい」と笑顔を見せた。

栄区を参考に

 焼きそば大会発起人の本間会長は2023年12月に栄区で行われた「第1回栄区連合自治会町内会対抗焼きそば大会」を視察し、「港南区でもやろう」と今年3月に初開催した。2回目も大盛況となった本間会長は「今後は栄区の取り組みともコラボできたら」と意気込みを語る。

大根を配る大窪署長

年末交通事故防止 両区で啓発活動 飲酒運転に警戒

 年末は例年、交通事故が増える時期。また、飲酒の機会が増えるためか、飲酒運転の件数も多くなるとされる。そこで栄警察署、港南警察署は12月12日と13日にそれぞれ啓発キャンペーンを実施した。

栄は恒例「大根配り」

 栄署管内では12日、栄交通安全協会が主催の「大根配り」が行われた。「飲酒運転”大根”絶」とかけたダジャレで毎年開催されている企画。今年は栄署、区役所、栄安全運転管理者会、栄交通安全母の会が参加した。参加者らは栄区産の大根120本を「栄区役所入口」交差点付近で信号待ちのために止まった車の運転手に対し配布。「飲酒しての運転はやめましょう」と呼びかけた。また、今年は11月から「自転車の酒気帯び運転」が罰則の対象に加わった。これをうけ自転車に乗る人にも大根を配布。活動を終え栄交通安全協会の森克巳会長は「飲酒運転がなくなることを願う」と話した。

 なお、栄署管内では今年、飲酒運転による事故が1件発生している。

港南公会堂前で呼びかけ

 港南署管内では13日、港南公会堂前広場周辺で「年末の交通事故防止運動」が行われた。当日は、港南交通安全協会、港南交通安全母の会ら、12の団体・企業が参加。歩行者や自転車に乗る人たちに対して、交通安全について呼びかけると共に、チラシやウエットティッシュ、パンジーなどが配られた。

 11月末時点で比較して、人身事故が昨年から20パーセント減少している港南署管内。徳原太朗署長は「運転する人と歩行者の両者に交通マナーを守る意識を持って欲しい」と呼びかける。港南交通安全協会の内倉忠勇会長は「年末は人の流れが変わる。道路だけでなく、駐車場での事故にも気をつけて欲しい」と話した。

ルロット・オーケストラの演奏

港南区 あゆみ幼稚園 70周年祝う音楽会

 港南区港南にある学校法人あゆみ学園 あゆみ幼稚園(松村壮一郎園長)がこのほど、「創立70年をお祝いする日 フシギな楽器の音楽会」と題したイベントを港南公会堂ホールで行った。

 1955年に松村園長の祖父が設置者となりあゆみ幼稚園はスタート。20代前半から同園で幼児教育に携わり同園長は約40年の経験がある。「私より年上の卒園生も地域にいるし、これからも幼稚園を続けていきたい」と松村園長。

 70周年イベントでは在園児による歌や「70周年クイズ」が行われたほか、ルロット・オーケストラの演奏も披露された。フライパンや水道管など不思議な楽器を使ったユニークな演奏に園児らは歓声をあげ喜んだ。

豊田連合のメンバー

栄区連合自治会・町内会 興味引き担い手確保へ

 「第2回栄区連合自治会町内会焼きそば大会」が12月1日、本郷台駅前で開催された。

 当日は区内7つの連合自治会、町内会が参加。それぞれ工夫を凝らした焼きそばを、来場者に販売し、審査員による判定で受賞団体を決定した。審査の結果、おいしいで賞には豊田連合町内会自治会の「地場野菜を使った焼きそば」、ビジュアル賞には小菅ケ谷連合町内会自治会の「5種のトッピング焼きそば」、アイデア賞には本郷第三連合町内会の「パリパリ麺の餡かけ焼きそば」が選ばれた。

積極参加のきっかけに

 昨年に続き2回目の開催となった同大会。主催するのは区役所区政推進課だ。同課担当者は開催の目的をこう語る。「自治会、町内会に加入するだけでなく、積極的に活動を行う『地域の担い手』を作りたい」。こうしたイベントを機に、自治会町内会の活動に興味を持ってもらい、参加を促す考えだ。

 また、今年の夏には同大会で焼きそばを作りたい人向けの「焼きそば名人育成講座」も開催された。講座にも数十人の応募があったといい、一定の関心を集めていることが伺える。

 同大会への来場者は昨年、今年と盛況。これをいかに「担い手」側に結び付けられるかが今後の課題となってくる。

 同課担当者は「これまでほとんど地域活動に参加していなかった人が大会を機に参加し始めている。一定の手ごたえを感じている」と話した。

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福祉大会での里見さん

栄区ヘルパー里見さん 多職種連携進め表彰 かながわ福祉みらい賞

 神奈川県などが主催する「第71回神奈川県社会福祉大会」がこのほど、神奈川県立音楽堂で開催され、栄区桂町のヘルパーステーション栄で働く里見麻理さんが「第12回かながわ福祉みらい賞」を受賞した。

 この賞は県内の福祉業務に携わる常勤職員歴7年以上、年齢40歳未満で、研究発表等の顕著な功績を挙げた人に贈られるもの。

 里見さんは訪問介護を行う「ヘルパーステーション栄」でヘルパーの管理を行うサービス提供責任者として働く中で、同様に介護に関わるケアマネージャーや看護師との連携を強化。その取り組みを2023年の「第21回かながわ高齢者福祉研究大会」で発表し、高評価を得た。

 里見さんは「ケアマネや看護師、同僚のヘルパー、皆の力で得た受賞です」と話している。

出演する横浜市消防音楽隊

横浜みなとみらいホールで「避難訓練コンサート」 2月17日、5年ぶりに復活へ

 観客を実際に招いた形でコンサート中に行う避難訓練が横浜みなとみらいホール=西区=で2025年2月17日(月)に行われる。コンサート中に地震が発生したことを想定した訓練で、来場者、演奏者、ホールスタッフが協働して行う。

 訓練は同ホールが「避難訓練をもっとリアルに、観客を入れて行う」という趣旨で2007年に横浜市消防音楽隊の協力のもと始まった。今回はホールの大規模改修工事による休館期間を経て、5年ぶりの開催。

演奏中に地震が発生

 当日、同音楽隊によるコンサートの途中に地震が発生する想定だが、来場者は何曲目で起きるかは知らされない。地震発生後はホールスタッフの誘導によって避難を行う。実際のコンサートで地震が起こった場合と同様に、来場者だけではなく、出演者の避難誘導も行う。訓練終了後は、再びコンサートを楽しむことができる。

 コンサートは無料だが、公演チラシを入場口で提示する必要がある(スマートフォン等の画面提示も可)。定員は先着500人程度で、未就学児は入場不可。車いすを利用する場合は、横浜みなとみらいホールチケットセンター(【電話】045-682-2000)に電話で申し込む必要がある。

 午前10時開場、10時30分開演、正午終了予定。 問い合わせは同ホール【電話】045-682-2020。

表彰式に出席した港南区の受賞者たち

中学生の「税についての作文」 港南区の9人1校を表彰

 中学生を対象にした「税についての作文」の表彰式が12月11日、横浜南税務署=金沢区=で実施された。

 全国納税貯蓄組合連合会と国税庁が主催。今年度は港南・南・金沢・磯子の4区内22校から1732点の応募があり、港南区から9人と1校が受賞した。受賞者は以下の通り(敬称略)。

 ▽港南区長賞=久保田紗礼(南高等学校附属中3年)▽横浜小売酒販組合南支部長賞=笹子真那(同3年)▽横浜南納税貯蓄組合連合会優秀賞=深野志織(港南中3年)、新妻優那(同3年)、佐藤明依(東永谷中3年)、岡田杏菜(丸山台中3年)、瀧口春香(南高等学校附属中3年)、向井和奏(同3年)、伊藤すみれ(同3年)▽全国納税貯蓄組合連合会感謝状=南高等学校附属中

区役所で作品展示

 今回の作文と横浜南法人会による「税に関する絵はがきコンクール」、横浜南間税会による「税の標語」の入賞作は、港南区役所で12月2日から6日まで展示された。

ユニフォームを着用した子どもと度会選手(中)、山崎選手(右)(球団提供)

ベイスターズ山崎選手・度会選手 みなと赤十字病院で子どもと交流 球団が39カ所にキッズユニフォーム寄贈

 横浜DeNAベイスターズの山崎康晃選手と度会隆輝選手が12月12日、市立みなと赤十字病院=中区=を訪問し、小児病棟に入院する子どもたち約10人にユニフォームを手渡し、リハビリテーション室で交流を行った。

 ベイスターズは、球場に足を運ぶのが難しい子どもに野球を身近に感じてもらおうと、同病院のほか、福祉施設や病院計39カ所にキッズユニフォームを寄贈した。

 同病院を訪れた山崎選手は「応援してくれている人たちに勇気とエネルギーを与えられるよう頑張りたい」と語り、度会選手は「子どもたちが頑張る姿を見て、自分ももっと頑張らないといけないと思った」とコメントした。

 ユニフォームを受け取った10歳の男子小学生は「選手はいい人たちでうれしかった」と笑顔を見せ、12歳の女子小学生は「山崎選手に応援してもらったので、退院後はバスケットボールを頑張りたい」と語った。

 同日、京山将弥選手、東妻純平選手、蓮選手が障害福祉施設「みどりの家」=緑区=を訪問。施設利用者約30人と野球体験や写真撮影などで交流した。

 京山選手は「野球を通してふれあうことができて良い経験になった。活躍する姿を見せたい」と述べ、利用者の男性は「選手が来てくれてとても楽しかった。来年も頑張ってください」と日本一に輝いた選手たちにエールを送った。

子ども向けの動画(市提供)

地震火災のリスク 市が動画で啓発 子ども向けも製作

 横浜市はこのほど、地震に伴う火災の被害やリスク、対策を伝える動画を製作し、市の公式You Tubeチャンネルなどで公開を始めた。

 大地震が発生した場合、市では木造密集地域を中心に、地震に伴う火災被害が最も大きいと想定されている。動画は地震火災を自分事として捉えてもらうことを目的に、子ども向けと大人向けの2種類を作った。

 子ども向けは、キャラクターとクイズを楽しみながら防災を知ることができる内容。大人向けは、躍動感あるドキュメント調で、過去の災害事例や個人でできる対策を紹介している。

 動画は市の公式YouTubeチャンネルや市民防災センターで公開されている。今後、製作した都市整備局は防災イベントや民間企業と連携した広報活動の場、学校の出前授業などで放映していく予定。キャラクターを使ったグッズ作成も検討している。

 同局防災まちづくり推進課の米森勝行課長は「大地震の直後は市民の関心も高いが、それが継続できていないと感じている。今回の動画やキャラクターによって、若い世代や多くの方が地震火災に関心を持ってもらえれば」としている。

神奈川県青少年交響楽団

神奈川県青少年交響楽団が12月22日に県立音楽堂で演奏会

 公益財団法人神奈川県青少年交響楽団による演奏会が12月22日(日)午後1時30分から県立音楽堂で行われる。

 同楽団は音楽を愛する青少年を育てようと、1957年に「朝日ジュニアオーケストラ横浜教室」の名で誕生。72年に財団法人となり、現在の名称に。2013年に公益財団法人になった。演奏会を年2回行う。

 今回はベートーベンの「交響曲第7番」やザイツの「バイオリン協奏曲5番」などを演奏する。公募で集まった児童による演奏もあり。指揮は戸塚克郎さん、松本博樹さん。

 入場無料。問い合わせは同楽団【電話】045・324・1840。

日本ナポリタン学会会長 田中健介さん【プロフィール】1976年戸塚区生まれ。その後、南区や中区で育つ。2009年から「日本ナポリタン学会」の会長としてナポリタンの面白さを発信。ライターとしても活動し、著書に「麺食力―めんくいりょく」(ビズ・アップロード)。「はま太郎」(星羊社)、Yahoo!ニュースエキスパートなどへの寄稿も多数。大のベイスターズファン。

横浜「注目の人」インタビュー 日本ナポリタン学会会長・田中健介さん「横浜からナポリタンを通して洋食文化が広がった」

 横浜が発祥の地と言われる「ナポリタン」。横浜のソウルフードを愛する市民団体「日本ナポリタン学会」の会長を務める田中健介さんが2024年7月、ナポリタンの歴史や地域的な広がり方などをまとめた著書「ナポリタンの不思議」(マイナビ新書)を発行した。会の活動やナポリタンと横浜の関係などについて話を聞いた。

◇ ◇ ◇

――まず日本ナポリタン学会の活動について教えてください。

「横浜発祥のナポリタンを食文化として再認識し、横浜から元気な日本をつくっていくことを目指して2009年に設立したものです。現在の会員は約40人で、ナポリタンが好きなことはもちろん、横浜が好きという人が多いです。愛着を持ってナポリタンを提供している洋食店や喫茶店などを認定する取り組みも行っています」

――今回、ナポリタンに関する本を書こうと思ったきっかけは。

「2023年11月に出版社の方から学術的なものを書かないかと話がありました。それを受けて、ナポリタンにまつわる自分の見解を示せればと思い、取材を始めました」

――ホテルや洋食店、喫茶店などを取材し、どんなことが分かりましたか。

「ナポリタンはホテルニューグランドで誕生しましたが、そこで修業を積んだ人が独立して店を開き、ナポリタンがアレンジされていることが分かりました。ナポリタンの広がりは洋食文化の広がりとも重なります」

――ナポリタンを取り巻く今の状況をどう見ていますか。

「バブル期のグルメブームで本格的なイタリア料理を求める流れがあり、日本式のスパゲティ料理が影を潜めました。その中で2013年にカゴメが『日本一のナポリタン決定戦』として『ナポリタンスタジアム』というイベントを始めました。それ以降、ナポリタンをメインにして勝負する飲食店が増え、ナポリタン専門のチェーン店『パンチョ』(スパゲッティーのパンチョ)が全国的な存在になりました。一方、いわゆる『街の喫茶店』が大きく減り、いいナポリタンを出す店が少なくなったとも感じています。古くからあるナポリタンが消えつつある状況は寂しいです」

――飲食店が後継者不足で閉店する話をよく聞きます。

「後継者不足は深刻です。それでも『地元に愛された喫茶店を残したい』と20代の方が立ち上がって受け継いだ京急鶴見駅そばの『山百合』のような例もあり、いろいろな形で店が残り続けています」

――田中さんが好きなナポリタンはどのようなものですか。

「やはり、よく炒めたものですね。少し焦げ付いた感じでケチャップの旨味が出た感じが良いです」

――横浜全体に対して、どのような印象を持っていますか。

「以前は『ランドマークが見えないと、横浜じゃない』と思っていましたが、今では横浜全体が好きです。南区の中村橋から磯子区の八幡橋あたりの風景は何とも言えない魅力があります」

――今後の目標を教えてください。

「横浜の全区から認定店を出せるようにしたいです。また、全国各地にナポリタンがあり、その一部しか探っていませんが、その土地の魅力をナポリタンを通じて知る面白さを含めて提案していきたいです」