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港南区・栄区 人物風土記

公開日:2024.12.19

第12回かながわ福祉みらい賞を受賞した
里見 麻理さん
栄区桂町在勤 30歳

「なんとかなるでしょ」

 ○…訪問介護を行う「ヘルパーステーション栄」で管理者となり約3年。在籍ヘルパーを取りまとめながら自身も利用者宅に赴く。「利用者は一人ひとり違う。どこまで踏み込んでよいのか迷う」と感じた経験から、利用者に関わるケアマネージャー、看護師、ヘルパー間での情報共有活性化にいきついた。「介護と医療の連携は業界全体の課題。互いに相談がしやすくなった」と取り組みの効果を語る。

 ○…小田原市出身。高校卒業後、県立保健福祉大に進学したが当時は深く考えていなかったという。「『公立は私立よりお金がかからないからいいじゃん』くらいの感覚だった」と振り返る。しかし、介護福祉コースで学ぶうちに魅力に気付いた。「直接利用者さんの声が聞ける。やりがいがある」。卒業後、現在も働く横浜市福祉サービス協会に入社した。

 ○…大の「韓国好き」。高校の友人に勧められて聴いたK─POPが入口だが、そこからのめり込み今では頻繁に旅行するほどに。さらに、韓国人と出会い結婚した。一年ほど別々に暮らした後、夫を日本に呼び寄せた。日本での仕事先が決まっていたわけではないが、「『早く来い』と言った。なんとかなるでしょ。深く考えても仕方ない」と明るく笑う。

 ○…多職種連携では、研修などで異なる職種と触れ合う機会を増やし、日頃の情報共有の増加につなげた。今後取り組みたいと語る「働く側の高齢化問題」にもコミュニケーションを重視する。「人間関係を大切にして、長い目で若い人が働きやすい環境を作りたい。後輩には怖い先輩と思われないように」と自身より年下の職員にも寄り添う姿勢だ。そう言った後で、「でもなめられないようにもしないと」と小声で付け加えた。

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