小田原・箱根・湯河原・真鶴版【12月21日(土)号】
大会でポージングする冨田さん

小田原市在住冨田稜さん ボディメイク、本場で優勝 2024「NPCA KOREA」

 南足柄市出身、小田原市在住の冨田稜さん(26)が11月17日、韓国で開催された筋肉の造形美を競うボディメイクのアマチュア大会「NPCA KOREA」に出場し、「スポーツモデル」で総合1位に輝いた。

 ボディメイクの競技種目の一つ「スポーツモデル」は、胸の厚さやウエストの引き締まり、肩の広がり、太ももに浮き出る筋繊維など、全身の筋肉のバランスや美しさが審査される。筋肉が大きすぎると減点対象となる種目で韓国が広めたという。冨田さんは今回初めて本場に乗り込んだ。

 大会は身長別に4クラスに分けられ、冨田さんは175cm以下のクラスにエントリー。各クラス約30人が出場し、審査員に肉体美を見せつけた。

 食事制限をして体を絞り、体重70kg、体脂肪率は3%に落として臨んだ冨田さん。エントリーしたクラスのほか、4クラス総合で競う「オーバーオール」でも1位を獲得するなど、初出場で大きな結果を残した。

 今後の目標は、韓国の団体「NABBA KOREA」とプロ契約を結ぶこと。「自分がどの位置にいるのか確認するために大会に出た。結果がついてきたので来年からはプロ契約を視野に入れて活動していければ」と手ごたえを感じている。

日本のプロ4位に

 日本では一足早く、去年からボディメイクのプロ団体「SSA」と契約を結んで活動している。12月8日には同団体の大会が開催され、約60人が出場した175cm以下のクラスで全国4位の好成績を残した。プロ1年目での入賞(5位以内)は冨田さん一人だったが、「優勝を目指していた」と悔しさを見せる。

 「筋トレは好きだが、競技になると趣味ではなくなる。限界まで絞るのは、一般的な健康からは逸脱する」と言いながらも、勝ちたい気持ちでストイックにトレーニングに励んでいる。現在は小田原を中心に「GOODLIFE GYM」でトレーナーとして働き、一般向けにも体づくりの指導を行っている。

「はこタビ」トップページ

箱根町 AIが周遊ルート提案 新興企業、観光協会が連携

 箱根町の観光課題となっている交通渋滞解消に向け、AI技術で混雑を避けた旅行プランを提案するHP「はこタビ」(https://easy-hakotabi.com/)が12月9日に公開された。ベンチャー企業らの連携で革新的なサービスを創出する神奈川県の支援で生まれたものだ。

 スマートフォンやPCで使用できるはこタビは、年齢層や興味、日程等を入力すると観光スポットなどを巡る「王道」「穴場」といったルートを複数提案してくれる。

 同サイトは、観光産業に特化したデジタルサービスを展開する横浜市のベンチャー企業、(株)イージーエックスと(一財)箱根町観光協会(箱根DMO)の連携により開発されたもの。同社が有するデータ分析やAI技術と、箱根DMOが有する道路混雑予測データ、これまでに集約した観光客アンケートなどが活用されている。

満足度向上に期待

 国内外の観光需要が急速に回復する中、箱根町は訪問客超過による住民生活や観光満足度の低下が懸念される「オーバーツーリズム」が課題となっている。箱根DMOは地域住民らと交通混雑解消に向けた取り組みなどを検討してきた。

 箱根DMOの佐藤守専務理事は「(従来は)一人一人の趣向に合ったコースをカスタムして提案するのは難しかった。データベースがたまってきたので、生成AI分野と連携して観光客の周遊性、満足度向上につなげていければ」と話した。

木工職人の技を競う「木工─1グランプリ」で最高賞のグランプリを受賞した 岩宮 千尋さん 座間市在住 35歳

木で物語を紡ぐ

 ○…小田原・箱根地域で活動する木工職人の技と発想力を競う「木工-1グランプリ」で121作品の中から頂点に選ばれた。「大会テーマの『こころおどる』を私なりに表現できたのかな」と照れ笑い。作品のイメージは空飛ぶ巨大な飛行船。船体部分の丸い寄木から伸びる細い針金は空想的な浮遊感を表現している。「なにが動力なんだろうとか、ミニチュアになった気分で作品から物語を感じてほしい」

 ○…木に興味を持ったのは美大生の頃。ゼミ室にあったザラザラした木片ををなんとなく紙やすりで磨いてみた。「だんだんきれいになっていくのが面白くて。木っていいものだなと」。卒業後は小田原の木工雑貨の製作会社に就職。「好きなものを作りたい」と2016年に退職後、座間市内の自宅に「木工房千舟(ちふね)」を構えた。

 ○…制作の軸は「物語を感じるような作品」。学生時代に虜になったSFやファンタジーの作品がインスピレーションの原点。「わくわくする世界観を形にしたい」、一時は舞台美術を志したこともあったが、「チームでやるよりひとりで考えるのが好きだった」。現在は木工を通して物語を紡ぐ。色合いや木目、さまざまな木の個性により作品の魅力が深まるという。「想像できないような表情を見せてくれる。木の力を借りて作品を形にできています」

 ○…小田原は第二の故郷という。「職人さんから端材をもらったり、先輩にコンテストの出場を薦めてもらったり」。独立した今も交流が続いている。三の丸ホールに飾られた木工アートに若手職人の一人として携わったことも。「自分が活動できるのも職人の方々が伝統技術を受け継いでいるからこそ」と、尊敬は尽きない。「人のぬくもりに感謝しています」

教えて、手紙の仕組み 小田原寿町郵便局で見学会

 小田原寿町郵便局(大石和紘局長)は12月17日、地域貢献の一環として、近隣の町田小学校の2年生40人を受け入れ、「郵便局のお仕事見学会」を実施した=写真。

 局長と社員はサンタクロース姿で登場。郵便局の仕事内容などについて説明。児童からは「はがきはどうして85円で全国に届くのですか」など、多くの質問が寄せられた。局長や社員は、ユーモアを交えつつも真剣に回答していた。大石局長は「子どもたちの好奇心旺盛な姿に元気をもらいました」と語った。

芦ノ湖畔を清掃 箱根ロータリークラブ

 箱根ロータリークラブ(中村靖会長)が11月19日、芦ノ湖畔エリアで清掃活動を行った=写真。

 毎年町内で場所を変えて継続している清掃活動。この日は約30人が参加し、指がかじかむ気温の中で、1時間ほどゴミ拾いを行った。

 業種や事業エリアの異なる会員同士が交流する場としても、ボランティア活動は貴重な機会。中村会長は「観光客に気持ちよく過ごしてもらうため、地域を奇麗にしながら会員同士も仲を深めてもらえれば」と話していた。

現在の昆虫展示コーナー

県立生命の星地球博物館 昆虫展示の拡充へ クラファンで実現目指す

 神奈川県立生命の星・地球博物館(小田原市入生田)がこのほど、昆虫コーナーの展示を拡充するためクラウドファンディングを開始した。同館では初めての試み。

 同館の昆虫コーナーは、1995年の開館当初から世界各地の昆虫を主に展示していた。しかし昨今の自然環境の変化により、子どもが昆虫と触れ合う機会が減少したことから、「より身近な昆虫を博物館で見てほしい」と、寄付の募集に至った。

 寄付金は新たな展示スペースや照明設備の増設に充てる。特典として、講演会や博物館の特別招待、収蔵庫の見学や標本箱の陳列作業など、貴重な体験ができる。

 新たに展示を検討している標本の数は、虫にちなみ640頭。学芸員の渡辺恭平さんは「神奈川県西の昆虫も展示できれば。ぜひお力添えいただきたい」と話した。

 クラウドファンディングは3月31日(月)までで、目標金額は750万。寄付は二次元コードから。

 (問)同館【電話】0465・21・1515

現在の宮小路・青物町を案内する伊藤光さん

○○にスコープ 変貌する宮小路・青物町 栄枯盛衰、そしてこれから

 大正期から戦後、高度経済成長期にかけて、長きにわたり小田原の繁華街であった宮小路・青物町。バブル崩壊ごろを境に人通りは減る一方だったが、近年になり息を合わせるようにして新しい店舗が続々と出店している。60年間にわたり、同エリアで時代の変遷を見守ってきた伊藤光さん(86)と、現在に至るまでの変遷を辿った。

「肩がぶつかる」

 小田原の郷土史を後世に伝える活動をしている小田原史談会によると、同エリアの栄枯盛衰は「芸者の数がバロメーターになる」。大正期の全盛期は100人以上の芸者衆がいて、料亭で来客を楽しませたという。娯楽が多様化しキャバレーや映画館など新しい興業が生まれた後も、1950〜60年代までは約50人の芸者が街を歩き、隆盛に花を添えた。

 呉服店や小料理屋、スナックやクラブなどが立ち並び、「肩がぶつかるほど」人がひしめき合っていた”良き時代”。商店会ができたのもこの頃という。青物町には70年代にアーケードができ、肉や野菜、洋服などを買い求める人が多く訪れ、商人の街として栄えた。

 同エリアには路面電車が走っていたが56年に廃止され、時代は次第に自動車社会に移っていく。67年に西湘バイパスが開通。76年には小田原城近くにあった小田原市役所が現在の荻窪に移転するなど、時を経るにつれて人通りは自然と郊外や駅前に移っていった。

「火が消えた」

 伊藤さんは、60年代から同エリアで「流し」を始め、70年代から昨年までラウンジ「ツー・セブン」を経営していた。「殿さまキングス」のボーカルとして一世を風靡した歌手、宮路オサムさんと組んで、デビュー前の下積み時代をともにしたことも。当時は17軒の料亭があり、自作の楽器を携え演奏して回ったという。

 今でも料亭の名前と場所を空で言えるほど思い入れが深い。「この街とともに60数年を過ごした。とてもお世話になった」と話す。閉業、あるいは小田原駅前に移転していく店舗を横目に自身は同エリアに残った。そして、「火が消えたように静かになっていった」と変化の様子を語る。

「新しい感覚で」

 減少の一途を辿っていた店舗数が、ここ数年で増加しているのは明るい兆し。周辺環境の変化や建物の老朽化などの影響で同エリアの家賃は下落。小田原駅前と比較して、相対的に出店のハードルが下がった。そこに目を付けた個人事業主が個性的なお店を続々と出店し、コアなファンを掴んでいる。スナックやゲストハウス、ジビエ料理、イタリアンワイン、コンセプトバー、ゲイバーなどバリエーション豊かな顔ぶれだ。

 11月には新旧の飲食店が参加したはしご酒イベントが開催されるなど店舗同士のつながりも深く、街全体での盛り上がりを見せる。伊藤さんも「街全体が活気づくのは良いこと。昔とは違う新しい感覚で、この街がどう変化していくか興味がある」と期待を寄せる。

 今まさに変貌のときを迎える宮小路・青物町。昔を知る人も知らない人も、足を運んでみては。

県の優良介護事業所認定 市内4事業所が取得

 神奈川県内の優良な介護事業所を県が認証する今年度の「かながわ認証」がこのほど発表された。小田原市内では今年度新たに1事業所が取得し、計4事業所になった。県全体では217事業所が認証を受けている。

 サービスの質や人材育成などについての第三者評価で、一定の水準を満たした介護サービス事業所などを認証する県独自の制度。今年度新たに訪問系サービスで取得したのは「小田原市社会福祉協議会介護サービスセンター」。同センターの原秀人さんは「皆さんに安心してサービスを受けていただけるよう、研修等に取り組んでレベルを上げていきたい」と話す。

 11月2日時点で同センターのほか3事業所が認証を取得。訪問系サービスの「宙(コスモス)訪問看護ステーション」の管理者、上原幸代さんは「当事業所が取り組むのは健康に住みなれた地域(家)で暮らしていくための医療サービス。サービスの質を保つため知識・技術向上に努力したい」と話す。

 居住系サービスの「長寿園」の加藤翔副園長は「高齢者の円満幸福な生活を追求して創立70年。サービスの質の向上等、今後も様々なことに取り組む」とコメント。

 同じく居住系サービスの「介護付有料老人ホーム慶愛苑小田原」の足立義行施設長は「ベテランの職員がそろい、幅広い地域のニーズに応えられる体制を整えている。引き続きより良いサービスを皆さまに提供していきたい」と述べた。

相原社長(右)と内藤町長

防災ボトルを寄贈 相原興業から湯河原町へ

 小田原市に本社を置く相原興業株式会社(相原孝光代表取締役社長)は12月9日、防災ボトル約140本を湯河原町に寄贈した。

 同社はガソリンスタンドやガス・燃料の販売などを中心に事業を展開しており、昨年創業120周年を迎えた。これを機に製作された防災ボトルは、湯河原町でガソリンスタンドを運営する島袋商店セルフ湯河原SS(島袋克也代表取締役社長)との長年の取引関係をきっかけに、「湯河原町の防災に役立ててほしい」という相原社長の思いから寄贈に至った。

 内藤喜文湯河原町長は「湯河原との縁があると知りうれしく思います。防災講演会で配布するなどして活用させていただく予定です」と感謝の意を述べた。

コンサートのチラシ

新日本フィル 新春彩るコンサート 1月5日 三の丸ホール

 新日本フィルハーモニー交響楽団が1月5日(日)、小田原三の丸ホール大ホールで「ニューイヤー・コンサート」を開催する。午後1時15分開場、2時開演。

 故・小澤征爾氏や山本直純氏の声掛けで創立され、50年以上国内外で多彩な演奏活動を続けている同楽団。当日は指揮者に大井剛史氏を迎え、ビオラ奏者の瀧本麻衣子氏、ソプラノ歌手の櫻井愛子氏らが登場。鮮やかな音色で新春を彩る。

 全席指定でSS席8000円、S席5000円、A席2500円、小・中学生は1000円(未就学児は入場不可)。18歳以下は無料招待席あり(先着100席)。チケットは三の丸ホールWEBまたは窓口、新日本フィル・チケットボックスほかで販売中。

 問い合わせは、新日本フィル・チケットボックス【電話】03・5610・3815(日曜祝日休み)。

(左から)伊勢ヶ濱親方、青木さん、水野理事長、岸田監督

旭丘高青木さん 「希望与える力士に」 伊勢ヶ濱部屋に入門へ

 旭丘高校(水野浩理事長・学校長)相撲部所属の青木康文さん(3年)が、1月から大相撲伊勢ヶ濱部屋に入門する。12月10日、伊勢ヶ濱親方(第63代横綱 元旭富士)が同校を訪れた。

 青木さんは真鶴中学校出身。相撲を始めたきっかけは、小学生のときに参加した奉納相撲。「負けて泣いてしまったけれど面白さを感じた」と、旭丘高校相撲部の岸田光弘監督が指導する金太郎相撲連盟(現小田原相撲連盟)で練習を始めた。その際、相撲教室で伊勢ヶ濱親方と出会い、「親方の部屋に入って大相撲に行きたいと直訴した」と振り返る。

 真鶴中の特設相撲部で関東大会に出場。高校は相撲を始めるきっかけをくれ、これまで指導してくれた岸田監督のいる旭丘高校へ進学した。意気軒昂に臨んだ練習初日に故障。相撲を続けられるか悩んだが、今でも交流のある幼稚園時代の恩師からの「完全燃焼するまでやるのがやっちゃんのため」との言葉に発奮。諦めずに稽古を重ね、3年生で関東選抜メンバーになった。そして今回、念願の伊勢ヶ濱部屋入りが決まった。

 青木さんは「ここがスタートライン。番付を上げ、人に希望を与える力士になりたい」と意気込む。水野理事長は「修業できる幸せをかみしめて精進を重ねて」、岸田監督は「感謝の気持ちを忘れずに、親方の指導のもとで確かな力をつけてほしい」と激励した。

 青木さんは1月6日の新弟子検査を受け、合格すれば初場所で前相撲に臨む予定。

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正面通路脇

市役所前庭 有料貸出に 区画、キッチンカー使用など

 小田原市が公共空間の効果的な活用法を探ろうと2022年11月から実施してきた市役所本庁舎の前庭貸し出しについて、認知度向上や需要が確認できたとして無償での貸し出しを終了した。12月から使用料を徴収する運用となった。

 改めて設けられた運用方法は利用時間が午前8時から午後8時で、料金は面積に応じたかたちとなる。A〜Dに分けられた区画使用の場合、以下の各料金(日額)。A区画(正面通路脇/500平方メートル)...6116円、B区画(歩道隣接ゾーン/170平方メートル)...2079円、C区画(正面玄関前広場/500平方メートル)...6116円、D区画(正面玄関前・本庁舎屋根下/270平方メートル)...3303円。出店の場合も日額でキッチンカー300円(約24平方メートル当たり)、テーブルなど使用の出店200円(約16平方メートル当たり※備品貸し出し無料)となる。詳細などは市資産経営課【電話】0465・33・1305。

盲導犬育成に募金呼び掛け 小田原ライオンズクラブ

 小田原ライオンズクラブ(押田吉真会長)が11月4日、小田原駅アークロードで盲導犬育成の街頭募金を行った=写真。

 3連休の最終日で人通りが多い中、同クラブ会員は盲導犬と共に、駅の利用者に向けて募金の協力を呼び掛けた。インバウンドのにぎわいを受け、英語の看板を作成して外国人からも募金を受け付けた。

 押田会長は「盲導犬の育成は募金で成り立っている。多くの方にご協力いただき大変ありがたい。毎年行っているので、引き続きのご支援をよろしくお願いします」と話した。

 この日の収益金は、20万830円。公益財団法人日本盲導犬協会へ送られる。

ミカンを使ったレシピに挑戦する児童

湯河原町立吉浜小 日大とコラボで調理実習 ミカン使いユニーク料理

 湯河原の特産品、ミカンを使ったユニークな調理実習が12月10日、町立吉浜小学校で開かれた。4年生42人が参加し、日本大学川手ゼミの学生が考案した「みかんのもちもちクレープ」や「みかん大福」など、工夫を凝らしたミカン料理に挑戦した。

 日本大学と湯河原町商工会はミカンを核とする地域活性化に取り組んでいる。吉浜小学校の栄養士がミカンを使った給食メニュー開発を大学側に提案したことをきっかけに昨年から調理実習として実施している。

 この日は、川手ゼミの学生たちが講師役を務め、児童たちをサポート。下準備も事前に済ませ、児童たちがスムーズに調理に取り組めるよう工夫した。「みかんの甘いのとすっぱいのが合わさっておいしかった」など、児童たちからは笑顔とともに喜びの声が上がった。

「親なきあと」を支援 ミニセミナー

 障害のある子の「親なきあと」相談室小田原によるミニセミナーが1月11日(土)午前10時30分〜11時45分、おだわら市民交流センターUMECO会議室6で開催される。

 このセミナーは、親の高齢化や親が亡くなった後の障害者の生活について考える機会を作ろうと企画。今回は行政書士・長尾影正さんが「財産の相続と管理の対策」をテーマに「親なきあと」対策等について話す。

 オンラインでの参加も可能。資料代500円。申し込みは、同団体ホームページ『親なきあと相談室小田原』または【電話】0465・46・6800(平日10時〜16時)。

県西トピック「新東名工事」 山北町に巨大「円」

 東名高速道路とのダブルネットワークで、アクセス向上や災害発生時の代替ルート確保など、さまざまな効果が期待されている「新東名高速道路」。神奈川県内最後の工事区間、山北町では新東名の河内川橋工事が進められている。

 山間部を結ぶ橋梁本体は高さ約120mにあり、最大支間長(橋脚と橋脚の間)が約220mに上る巨大橋=写真(12月10日撮影)。現在、夕暮れ時になると、山の中にそびえる橋が陽を浴びて輝き、存在感が際立つ。川面に浮かぶ橋も迫力満点だ。

 バランスドアーチという形式で日本最大級の河内川橋。水鏡で生まれる「大きな円」も日本最大級ということになるのかもしれない。

第2弾CDのジャケット

箱根芸者夢路さん 第2弾は『箱根のおんな』他 北島三郎さんの名曲カバー

 昨年『小田原城下町音頭』でデビューして活躍中の箱根芸者・夢路さんの、第2弾CDが11月に発売された。

 大御所・北島三郎さんの名曲『箱根のおんな』と『箱根ヨッシャ踊り』、さらにスペシャルボーナストラックとして『箱根温泉かぞえ唄』の3曲を収録している。

 夢路さんが所属する板の上音楽事務所の「板の上カマ太郎」こと田川順也代表が、北島さんにカバーすることを打診。北島さんから「地元の人が歌いつなげてくれたら(作詞した)星野(哲郎)先生も喜ぶだろう」と快諾されたという。

 また箱根温泉かぞえ唄の作詞は板の上カマ太郎さんで、「江戸時代、箱根七湯と呼ばれた人気の7つの湯の特徴を盛り込みました。地元の皆さんに歌ってもらえたら幸いです」と話している。

 CDは1枚1500円。オンラインショップ、同事務所HP記載の取扱店で購入できる。

ドリームタワーとコラボ

冬の夜に動物登場 おしゃれ横丁 2月末まで

 小田原の「駅前おしゃれ横丁商店会」でイルミネーションを点灯中。プロジェクターで動物のイラストが映し出され、通行人の目を楽しませている。点灯は午後4時30分〜午前6時。来年2月末までを予定。

公演チラシ

素晴らしい絵本を広める会 読み聞かせとバイオリン 2月16日 第10回記念公演

 小田原を中心に活動する「素晴らしい絵本を広める会」の第10回記念公演「宮沢賢治のお話しと、式町水晶のバイオリンと生き方が煌めく世界」が2月16日(日)、小田原三の丸ホールで開催される。午後1時開演。

 内容は、宮沢賢治の名作をプロジェクター投影しながら読み聞かせ、ポップバイオリニスト・式町水晶さんのバイオリンと語り、尾崎美穂さんのヴェールダンスほか。

 チケット(全席自由)一般2千円、高校生以下500円、未就学児無料。同ホール窓口、ハルネ小田原街かど案内所、平井書店で販売中。(問)同会井上さん【電話】0465・43・2809

読者プレゼント

 同公演のペアチケットをプレゼント。希望者は住所、氏名、年齢、電話番号、本紙の感想を明記してハガキまたはメールで応募。宛先/〒250―0042小田原市荻窪306タウンニュース社「絵本」係、【メール】odawara@townnews.co.jp。1月6日(月)締切(必着)。応募多数の場合は抽選。チケット発送で当選発表に代える。

ポスターに使用された「ハイエナの女王」と作家の奥津大希さん

神奈川県 障がい者作品展に約6千人 横浜・赤レンガ倉庫

 神奈川県が主催して11月15日から24日まで、横浜赤レンガ倉庫で「第1回かながわともいきアート展〜生きること、表現すること〜」が行われ県内外より約6千人が来場した。障がい者アートを「ともいきアート」と称し、県内各地で展示を行ってきた県が、その魅力をより多くの人に伝えたいと開催した今回の大型展示には県内在住、在勤、在学、通所する障がい者より募集した作品123点と県内の障害福祉サービス事業所6団体の招待作品77点、合わせて200点を展示。作家らがワークショップを開くなど、来場者は作者の個性と魅力が表現された作品ひとつひとつに足を止め、感嘆の声を上げていた。

 受賞作品、受賞者は以下の通り。敬称略。■大賞「 不滅の国」 萌木さく■準大賞「TUKI 」川戸由紀■神奈川県知事賞 「冬の空」ベイ■審査委員特別賞□中津川浩章委員=「乱暴にやさしく。」 助六□加藤弘子委員=「 無題 」MAKI□小林涼子委員=「顏」 RUKA□セインカミュ委員=「LOVE COLLEAGUES(あいするなかまたち)」 ミモ・ザ・シータ■オーディエンス賞「猫のパズル コアラ」ねもとおさむ■かながわ地方創生SDGs賞 「ちから」 渡邉真理■ともいき賞 「元気」 佐野仁美、「まきしまきしまきし」 川又悠生、「縫う」 田中努・「大好き」 川村遼亮・「歯医者さん」 小山翔平

出荷を待つコチョウランの調整を行う神谷代表

冬のお祝い 鮮やかに コチョウラン出荷最盛期

 お祝いの品として重宝されるコチョウランが出荷時期を迎えている。小田原市寿町の神谷洋蘭園でも年末や正月に贈られる各鉢の最終調整に追われている。約1300平方メートルの温室で年間約3万本を育てる同園。県内や東京、静岡の市場や近隣生花店へ出荷するほか、直売も行っている。

 温室内では定番の白やピンク、最近人気の黄色い種類などが並ぶ。神谷淳一代表(60)は「室温やCO2の調整を丁寧に行っているので仕上がりは上々」と笑顔を見せる。コチョウランの観賞は1カ月ほどだが「うちは花の持ちが自慢。ものによって5カ月ほど持つこともあるので、大切に育ててほしい」と神谷代表は話している。

道了尊初詣の臨時便 大雄山線・伊豆箱根バス

 伊豆箱根鉄道大雄山線と伊豆箱根バスは大みそかの深夜から元旦にかけて大雄山最乗寺へ参拝する人のための「初詣臨時電車・路線バス」を運行する。

 電車は小田原駅〜大雄山駅で12月31日(火)午後11時35分から1月1日(水)午前5時45分まで運行。路線バスは大雄山駅〜最乗寺で12月31日の夜間から翌朝まで随時増発便を運行。乗降場所は大雄山駅前の臨時バス停(通常バス停と異なる)。同バスは1月3日(金)までの3日間、日中時間帯も増発便を運行する。

 詳細は伊豆箱根鉄道グループHPで確認を。

不朽の名作「モモ」を上演へ 三の丸ホール劇場留学レポ【1】 市民参加型舞台で新たな息吹

 小田原三の丸ホールは、来年3月28日(金)〜30日(日)に「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」を上演する。ミヒャエル・エンデ原作の名作を市民参加型の舞台として、新たな息吹で描き出す。舞台づくりの様子をレポートしていく。

 劇場留学は、小田原市民を中心に演劇のプロ達と一体となって作り上げる文化事業として、同ホールが取り組むプロジェクト。第2弾となる今回は、より本格的な舞台内容となっている。

 12月14日と15日にはプレ稽古が行われ、公募で選ばれた市民26人のほか、演出の川口智子氏、振付の木原浩太氏、俳優の李そじん氏、埜本幸良氏、ホールスタッフらが参加。初日は顔合わせと本読みが行われた。参加者らは自己紹介を通して、作品への意気込みを共有。川口氏からは台本の扱い方や読むテンポなど、具体的な指示があった。公募参加者はまだ配役が決まっていない状態だが、割り振られたせりふを読み上げた。李氏と埜本氏が全体をリードし、自然と物語の世界に入り込むような、一体感のある本読みとなった。

 2日目は、木原氏によるワークショップ形式の稽古を中心に実施。振付の基礎となる動きの練習を通してコミュニケーションを図り稽古に臨んでいた。

 チケットは12月21日(土)から同ホール窓口、WEBなどで販売中。(問)【電話】0465・20・4152

ライブ会場で行った署名活動

秦野駅 「LUNA SEA」駅メロに 有志が署名活動

 小田急線秦野駅の発車メロディーをロックバンド「LUNA SEA」の楽曲にしようと、住民有志による「小田急秦野駅発車メロディーLUNA SEA楽曲化計画実行委員会」(今野翔実行委員長)が署名活動を行っている。

 「秦野市制施行70周年を迎える地元秦野に何かできることはないかと考えていた」という今野さん。2023年にLUNA SEAのドラマー、真矢さんが「はだのふるさと大使」に就任。真矢さんを含めメンバー5人中4人が秦野市出身で、LUNA SEA結成35周年の記念の年が重なったこともあり、「秦野駅の発車メロディーをLUNA SEAの楽曲に」と行政への相談を経て実行委員会を結成、署名活動を開始した。

 署名はウェブ専用フォームから可。

緑町駅ホームで除幕が行われた

伊豆箱根鉄道大雄山線 緑町駅、穴部駅の副駅名契約 コムテック、リンクラインと

 伊豆箱根鉄道株式会社(伍堂文康代表取締役社長)は大雄山線の副駅名権(ネーミングライツ)のスポンサー契約を、緑町駅はコムテック株式会社(東京都港区/伊倉宏英代表取締役社長兼CEO)と、穴部駅は株式会社リンクライン(小田原市穴部/青野真幸代表取締役)と締結した。12月10日、加藤憲一小田原市長を招き除幕式が開催された。

 ITビジネスを展開するコムテック(株)は1976年に創業。79年から小田原で事業を行っており、2022年には緑町駅近くに新社屋「湘南サイトA」を建設した。特例子会社の(株)リンクラインは、障害者の継続的な雇用を目指し2010年に市内穴部に設立され、石鹸製造やキャンドル製作などを手掛けている。

 この締結により緑町駅の副駅名は「Be a Best Value Partner」、穴部駅の副駅名は「全ての人に働ける喜びを。」となる。契約期間は2年間で、駅名標に表記されるほか電車内CMを放送する予定。

 伊豆箱根鉄道は現在、沿線地域の企業の認知度向上に寄与するために副駅名権契約を進めており、大雄山線において今回は5駅、6駅目となる。伍堂代表取締役社長は「今後も地元企業の方々と協力して社会や地域に貢献できる取り組みができれば」と話した。

認定式の様子

小田原Lエール 新規17社、更新51社を認定

 小田原市女性活躍推進優良企業認定制度「小田原Lエール」の2024年度の認定がこのほど行われ、新規17社と更新51社(5社がステージアップ)が発表され、11月12日に市役所で認定式が行われた。今年度の認定で小田原Lエール企業は全105社となった。

 2020年度からスタートした「小田原Lエール」は、女性の活躍推進に対し積極的に取り組んでいる市内企業を、その取り組み内容に応じて「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」のステージで認定する制度。

 今年度の主な認定企業は以下の通り。【新規・ゴールドステージ7社】…株式会社達建、株式会社アベストミヤケ、株式会社ウェックス 小田原営業所、社会福祉法人 小田原福祉会、株式会社山安、医療法人社団綾和会 間中病院、ケイミュー株式会社 小田原工場、【新規・シルバーステージ7社】…愛光電気株式会社、株式会社2nd―Leg、株式会社宮下保険サービス、アルフレッサ株式会社 小田原支店、アルフレッサ株式会社 神奈川物流センター、相日防災株式会社、株式会社クボタケミックス 小田原工場、【新規・ブロンズステージ3社】…株式会社柴橋商会 小田原工場、湘南魚類株式会社、株式会社JSフードシステム、【ステージアップ企業※カッコ内は更新後ステージ】…小田原ガス株式会社(ゴールド)、第一環境株式会社 小田原事務所(ゴールド)、小田原箱根商工会議所(シルバー)、くすのき薬局株式会社(シルバー)、有限会社おむろ・アカデミー(シルバー)

一日署長を務めた小野さん(左)と飯塚さん

中学生が一日税務署長 名刺交換や決裁を体験

 小田原税務署(沼山直樹署長)で12月17日、中学生による一日税務署長体験が行われた。

 署長を務めたのは中学生を対象とした「税についての作文」で小田原税務署長賞を受賞した、小田原市立城北中学校の小野雅臣さん(3年)と函嶺白百合学園中学校の飯塚文毬(あやも)さん(同)。2人は沼山署長から委嘱状を受けた取った後、少し緊張した表情で名刺交換や模擬決裁を体験し、最後に訓示として受賞した作文を読み上げた。

 任務を終えた小野さんは「日本の社会における税金の役割を理解できた」と大切さを再確認。飯塚さんは「学校や公園など毎日使う施設が税金によって支えられているというのを理解できて、ありがたいなという気持ちに変わった」と話した。

お堀端通り商店街 Xmas大抽選会を開催

 お堀端通り商店街とナック商店会が12月25日(水)まで、「Xmas大抽選会」を開催している。

 参加店で3千円利用ごとに抽選券を1枚配布(抽選補助券は500円ごと、6枚で1回抽選)。国内旅行券10万円分や、ダイナシティ専門店で使用できる買い物券、同商店街参加店で使用できる買い物券などが当たる。同商店街は「ぜひこの機会に商店街へお越し下さい」と話している。抽選会場はナック館1階特設会場で午前10時から午後6時まで。問い合わせは事務局【電話】0465・24・2211((株)ナック中村屋内・國安さん)。

今年は魚が泳ぐバルーンアート

 また同商店街では恒例のバルーンアートを実施中=写真。今年度は「城と海につながる小田原のメインストリート」をコンセプトに魚や城などが上空に浮かんでいる。期間は1月末までを予定。

チームを鼓舞する大声援も楽しみの一つ

ベルマーレフットサル 今年納めのホーム戦 リーグ順位争いも佳境

 フットサルFリーグ・湘南ベルマーレフットサルクラブがきょう12月21日(土)、小田原アリーナで今年最後のホーム戦を行う。対戦相手はシュライカー大阪で午後2時キックオフ。

 湘南は現在、リーグ戦を18試合を戦い、7勝7敗4分の6位(勝点25)。同アリーナで行われた6日の前節ボルクバレット北九州戦は先制されながらも終盤で追いつき、4―4のドローで勝ち点1をもぎ取った。上位戦線に踏みとどまるためにも、現在8位の大阪(勝点22)との一戦を制して2024年を締めくくりたい。

宮澤選手や芸人も登場

 21日のアリーナ戦はフットサルで地域活性に取り組むクラブ支援組織「FAO」(小田原フットサルアカデミー)スペシャルデーとして開催。

 当日は南足柄市出身でサッカー女子日本代表の宮澤ひなた選手がサッカー教室や交流イベントを実施。また、地元出身芸人も所属する漫才協会フットサルチームが昨年に続き登場するほか、湘南選手の特別フォトスポットが設けられるなど賑やかに今年最後のホーム戦を盛り上げる。

 各種イベントの詳細やチケット情報などは同チームHP(https://www.bellmare-futsal.com/)。

小田原青色申告会 「青色十色」12月号を発行

 公益社団法人・小田原青色申告会が会員と県西地域の住民向けに発行する広報紙「青色十色」の12月号を発行した。

 確定申告や税制度などをわかりやすく伝える同広報紙。12月号では、同会が企画する確定申告に向けた青色個別指導会や決算確認指導会などを特集。トピックスとして「小学生の税の書道展」の特選受賞者なども掲載されている。また、「よりみちこみち」では、南国カフェレストラン「CoComi〜ha」のほか、風祭駅周辺の散歩コースを紹介。「おしごと図鑑」では南足柄市のハンモックのある美容室「シェノン」をピックアップしている。