厚木・愛川・清川版【12月27日(金)号】
12月18日に行われた「お楽しみ会」の様子

寺子屋くすくすの木 国籍越え学びサポート 子育て支援大賞で県表彰

 子どもや子育て支援に取り組む団体などを神奈川県が表彰する「かながわ子ども・子育て支援大賞」の受賞者が決まり、愛川町で外国籍の子どもたちに学習支援を行う「寺子屋くすくすの木」が奨励賞を受賞した。

 同賞は、子育て支援活動のモデルとなる事業者や個人、団体を表彰し、活動の活性化と県民全体に取り組みの機運醸成を図るもの。18回目となる今回は46件の応募があり、プレゼン選考に進んだ15件の中から先進性や有効性、貢献性などを審査基準に大賞と奨励賞、草の根賞、特別賞が決まった。

「貴重な場づくり」

 「寺子屋くすくすの木」は、厚木市と愛川町の中学校などで教員を勤めた野田由栄子さん(72)が2022年に設立。外国にルーツを持つ児童生徒を中心に、地域の子どもたちの学習支援などに取り組む。

 現在は約15人のスタッフが在籍し、8人ほどの子どもを受け入れている。近年急速に外国籍住民が増加している町の特色を背景に、読み書きなど基礎的な学習支援やあいさつ、マナーなどの生活指導、保護者の相談などに応じるほか、国籍を問わず不登校児を支援するフリースクールとしての役割も担う。

 審査委員からは「愛川町という地域特性を勘案すれば、貴重な場づくりと評価できる」と講評を受け、奨励賞の6件に選ばれた。野田さんは「受賞をきっかけに私たちの活動を知っていただき、地域のために何かしたいという方が一人でも増えてくれたら」と話した。

防火設備を確認する岡田消防長

厚木市消防本部 大みそかまで予防呼びかけ 歳末火災へ特別警戒

 暖房機器など家庭内で火の取り扱いが増える年末を迎え、厚木市消防本部では12月31日まで車両巡回などを通して火災予防に向けた特別警戒を行う。

 同本部によると、今年1月から12月19日までの火災発生件数は45件で、前年同期比で12件減少した。2023年の発生件数は59件で、建物火災は28件、死者数は2人だった。

 耐火性の向上などで住宅火災は減少傾向にあるというが、朝晩の冷え込みが厳しい冬場は暖房機器の発火が火災につながるケースが多く、機器やコンセントのほこりを取り除くなど適切な取り扱いを呼び掛ける。

商業施設を査察

 同本部ではこのほど、買い物客が増える年末年始を前に小田急本厚木ミロードで立ち入り検査を実施した。

 岡田政弘消防長ら3人が店内を巡回し、売り場や防火シャッター、防火扉、消火栓などを点検。避難経路をふさぐ障害物の有無や誘導灯の見え方なども確認した。

 12月31日までは歳末火災特別警戒期間として、同本部と市消防団が車両による市内巡回などで火災予防啓発を行う。

 職員と団員の士気高揚に向け、27日午後7時からは厚木中央公園で市長激励を実施。各分団車両が赤色灯を点灯させ、管轄区域の警戒に向かう。

一日署長を務めた(左から)長田さん、池田さん、箱田さん

中学生3人が一日税務署長 厚木税務署が初企画

 厚木市内の中学校に通う生徒3人が12月19日、厚木税務署の「一日税務署長」を務めた。厚木納税貯蓄組合総連合会と厚木税務署の主催で、「税」や「税務行政」に対する関心を得ることを目的に、今回初めて実施したという。

 一日税務署長に任命されたのは、今年開催された「税についての作文」コンクールで入賞した箱田元良さん(東京国税局長賞・森の里中3年)、長田琉聖さん(厚木税務署長賞・玉川中3年)、池田久子さん(同・相川中3年)。署長室を訪れ、中村正人税務署長から委嘱状を受けた。

 たすきを掛けた3人は名刺交換や署内視察を行い、署長訓示として1人ずつ受賞した作文を朗読するなど、緊張した面持ちで大役を務め上げた。

依知中学校 ブラジリアン柔術を体験 地域交流で卒業生指導

 厚木市立依知中学校(安藤史校長)で12月20日、同校の昼休みの時間を15分延長し、地域の人と交流する「ふれあいタイム」が行われた。地域住民と生徒の交流を深めることを目的に、昨年から同校が学校運営協議会と計画して始めたもので、今回で2回目。

 本の読み聞かせや将棋、モルック、手話教室、ボイストレーニング、ブラジリアン柔術、ジュニアリーダーによるゲームの7コースが用意され、地域から招かれた講師が指導役を務めた。

 柔剣道場で行われたブラジリアン柔術による護身術では、同校出身でブラジリアン柔術インストラクターの金澤佑樹さんが指導。金澤さんが技の手本を披露すると生徒から驚きの声が上がり、二人一組になって技をかけ合うなど熱心に練習に取り組んだ。

 金澤さんは「母校に対して自分の好きな格闘技で貢献できてうれしい。今後も地域のために活動していきたい」と振り返った。

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相談機関の紹介をする山市さん

四大認知症を説明 神奈川中央病院

 JAあつぎ依知支所で12月21日、神奈川中央病院の認知症出張講座が開かれた。

 当日は依知支所の準会員13人が参加し、認知症を代表する「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」の四大認知症について学んだ。

 同病院の認知症看護認定看護師の山市正美さんは「回を重ねるごとに参加人数が増えている。認知症への関心の広がりを感じる」と話した。

  

お礼を受け取る北条さん(右)

剣道教室に75人が参加 教士七段剣士と稽古

 厚木剣道連盟(小山篤会長)は12月21日、世界選手権での優勝経験もある神奈川県警の北条忠臣さん(教士七段)を講師に迎え、小中学生を対象にした教室を荻野運動公園体育館で開催した。

 当日は約75人が参加し、北条さんの指導を受けた。北条さんは閉講式で最年少剣士からお礼を受け取った後、「指導を受けている先生の教えをよく聞いて強い剣士となり、また稽古する機会があれば、手を合わせて下さい」と話した。

愛川町 無火災で年越しを  小野澤豊町長ら消防職団員激励

 年末年始の火災防止に向け、愛川町消防本部と町内消防団は12月25日から1月3日までの火災特別警戒期間に合わせ、町内の見回りを強化する。

 警戒を行う職員と団員を激励しようと、小野澤豊町長や井出一己町議会議長らは25日、愛川地区の半原分署(第1分団)と、高峰地区の消防署本署車庫前(第2分団)、中津地区の相模車検場駐車場(第3分団)で激励巡視を行った。

花粉を飛散する雄花の着花状況(南足柄市大雄町 令和6年11月11日撮影・県提供)

スギ花粉、例年より「多い」 県予測、ヒノキ「平年並み」

 神奈川県はこのほど、2025年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量予測を発表した。これによると、スギ花粉は例年より多く、ヒノキは例年並みになる見通し。

 スギ花粉の調査は今回が28回目で、24年11月に県内30か所で実施された。ヒノキ花粉は13回目の調査で、12月に40か所の林で行われた。いずれも花粉が飛散する雄花の着花状況を調べて数値化し、過去のデータと比較して飛散量を予測した。

 県が発表した調査結果によると、スギは24年の数値と過去28年間の平均値をいずれも上回り、過去5番目に高い値だった。ヒノキは、24年の数値を下回り過去13年間の平均値に近い値だった。

 スギもヒノキも夏が猛暑だと雄花の着花量が多くなる傾向で、前年が多いと翌年は減る傾向。スギの着花量は24年の7月と8月の記録的な猛暑の影響と23年の着花量が少なかったことによるもので、ヒノキは23年に多く着花した影響を受けたとみられる。 

 スギ花粉は2月中旬から4月上旬まで、ヒノキ花粉は3月下旬から4月中旬ごろまで飛散する。スギ花粉症患者の7〜8割がヒノキ花粉にも陽性反応を示すといわれる。

 今春の飛散量は、1月以降、自然環境保全センター研究連携課のホームページで公開される。

 

 

高枝切りばさみでユズを収穫

地域でゆず湯に協力 清川村 「別所の湯」

 清川村ふれあいセンター「別所の湯」で12月21日の冬至の日に使用するユズを譲ってもらおうと、19日に村の職員がユズを育てる住民宅を訪問して収穫を行った。

 住民は「植えて50年以上経つが、こんなに花のつきや実の育ちが悪いのは初めて」と話し、職員は「生育不良の中でも、ユズを提供して頂きありがたい」と感謝した。

寄贈式の様子

中央労金厚木支店 療育支援へおもちゃ寄付 2000年から継続

 中央労働金庫厚木支店と同支店推進幹事会が12月18日、厚木市療育相談センター「まめの木」におもちゃを寄付した。

 市の療育支援事業に協力するため、支店開設15周年となった2000年度以降、毎年行っている。今年は、クレーンゲームやマグネットブロック、恐竜フィギュアなど計7点、5万円相当のおもちゃを贈った。

 寄贈式には中村善之支店長と幹事会の堀合純一郎代表推進幹事らが出席し、堀合代表推進幹事は「市の療育事業に役立てられるよう今後も続けていきたい」とコメント。山口市長は「子どもたちの成長や心の豊かさにつながるよう活用していきたい」と感謝した。

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目録を手にする森さん(左)と山口市長

厚木市在住 森拓海さん 水泳3大会で入賞

 厚木市在住の森拓海さん(国士舘大学3年・コナミスポーツクラブ所属)が水泳の全国大会で入賞したことを受けて、12月17日に山口貴裕市長を表敬訪問した。

 森さんは今年、「日本学生選手権水泳競技大会」「日本選手権水泳競技大会」「ジャパンオープン2024」の3大会に出場。日本学生選手権の男子200m自由形、ジャパンオープンの男子200m個人メドレーで1位を獲得した。

 森さんは「2つの大会で1位という結果を残せたことは誇りに思う。次のロサンゼルス五輪に向けて手応えを感じている」と意気込み、山口市長は「素晴らしい報告をありがとうございます。ぜひ次の五輪に向けてがんばっていただきたい」と激励した。

大会後に記念撮影

ひまわり・やまがら連合 ソフトボール大会で優勝

 厚木市内の子ども会のソフトボールチームによる「第21回チャレンジカップ」が12月14日と15日、ツユキ及川球技場で開催された。

 今年の春からリーグ戦が行われ、今大会では6チームによる決勝トーナメントを実施。決勝では「わかくさ」と対戦した「ひまわり・やまがら連合」が勝利し、3連覇を果たした。最優秀選手賞には、優勝した寺久保励央君が選出された。

 大会終了後には、厚木県央ロータリークラブ(関原敏文会長)から寄贈されたメダルなどが贈られた。

年内最後の「森もり市」 若宮公園で12月28日

 厚木市森の里の若宮公園西駐車場で12月28日(土)、「森もり市」が開催される。時間は午前7時から7時30分。

 年内最後の開催には過去最大の19店舗が出店し、新鮮野菜などを特価で販売する。購入した野菜などを自宅へ即日配送するサービスもある。

 会場では「あゆコロちゃん」が登場して写真撮影や握手ができるほか、お菓子の無料配布(先着150人)も。