海老名・座間・綾瀬版【12月27日(金)号】
式典であいさつする鈴木所長

日産自動車(株)座間事業所 次の10年へ決意新た 創業60周年記念式典で

 日産自動車(株)座間事業所(鈴木俊二所長)は12月12日、創業60周年の記念式典を座間市広野台の事業所で開いた。関係者らが節目を祝い、自動車産業の発展と持続可能なモビリティ社会の実現に向けて決意を新たにした。

 同事業所は、1964年12月にトラック専門の組み立て工場として一部を創業した。その後、サニーやチェリーといった日産を代表する車種の生産工場として稼働。1990年に累計生産1000万台に到達した。

 現在は技術開発拠点として、新型車の量産試作や電気自動車の主要部品の開発を担っている。

 式典には、日産自動車(株)の坂本秀行副社長や同事業所の代表者社員およそ50人が参加。来賓には、佐藤弥斗市長と座間市観光協会の近藤昭夫会長、座間工業会の窪博之会長が招かれた。

 あいさつに立った鈴木所長は「事業を継続できたのは、諸先輩方の努力と地域の協力のおかげ。社員一人ひとりが社会のため、地域のために貢献するという自覚をもって仕事をしよう」と呼びかけた。

 その後、各部署の代表社員8人が登壇。安心と安全や品質向上、産業の発展、環境など、それぞれテーマで業務に対する決意を表明した。

 同事業所は、バレーボールやサッカーなど各種スポーツ大会の主催やひまわりフェスタなど、地域活動にも積極的に取り組んでいる。

 なかでも日産自動車が1972年から全社展開する「ハローセーフティキャンペーン」では、同事業所の従業員から募った寄付金などを原資に、交通安全につながる絵本や紙芝居などの啓発物品を購入。毎年3月ごろに、座間市を通じて地域の保育園や幼稚園に寄贈している。

賞状を手に持つ選手たち

ソフトテニス綾瀬チャレンジ 1年生チーム 県制覇 夏大会と合わせて連覇

 中学生のソフトテニスクラブ「綾瀬チャレンジ」(三木英治代表)が、このほど行われた神奈川県中学校ソフトテニス選手権大会の女子団体戦で優勝した。

 同クラブは、夏に開かれた県中学校総合体育大会から、2大会連続の優勝を成し遂げた。

 今大会には、県内各地区の予選を勝ち抜いた32チームが出場。ダブルス3組による計3戦で勝敗を競った。

 綾瀬チャレンジは山岡沙吏さん、三木紅羽さん、河野花音さん、吉岡颯希さん、小川琳香さん、薄井しずくさんが出場。夏大会に続き、全員1年生の編成となった。

 2年生主体の他チームに臆することなく、1回戦から準決勝までの3試合を全てストレートで勝ち上がった。決勝戦では、相手のエースに攻め込まれるも、粘り強く戦い、逆転で1ゲーム目を奪取。勢いをそのままに2ゲーム目も勝ち取り、優勝を果たした。

 キャプテンの三木さんは「みんなで切磋琢磨してきた。連覇できたことは本当にうれしい。次も優勝するために練習に励んでいきたい」と喜びを語った。

 三木代表は「選手たちには、夏の優勝が偶然ではないことを証明しようと鼓舞し続けてきた。チーム全員で、あきらめずに戦い抜いた結果だと思う」と選手たちを称えた。

 なお、山岡・三木ペアは、同大会の女子個人戦(ダブルス)でも優勝した。

 

力作100点一堂に 海老名市書道協会展

 海老名市書道協会(澁谷渓水会長)主催の作品展が1月17日(金)から19日(日)まで海老名市民ギャラリーで開かれる。午前10時から午後5時(初日は午後1時から、最終日は4時まで)。

 同協会は海老名市で活動する三余会、渓水書道会、亥の子会、小香書道の4団体で構成。100人以上の書道愛好家が在籍している。

 日ごろの成果を発表する場として毎年1回の作品展を開催しており、今年で13回を数える。

 期間中は楷書や隷書、新和様、かな等の書体で書かれた作品約100点を展示する。

(問)澁谷会長【電話】046・238・2844

大型の力作も並んだ会場

個性的な54作品並ぶ 海老名市で「協会展」

 海老名市美術協会(生方美知子会長)による「第51回協会展」が、12月1日まで市民ギャラリーで開催された。

 1973年発足の同会は半世紀ほどの歴史があり、会員の中には都内の展覧会などに出品するベテランもいる。

 会場には水彩や油彩、鎌倉彫や点描など36人による54作品が展示され、1週間ほどで約700人が来場した。横幅2mほどの大型作品をはじめ、写真を超える精細な写実画が来場者を迎えたほか、ユーカリやタケノコなどを使って描かれた精細な押花作品を前に、来場者からは驚きの声が上がっていた。

花粉を飛散する雄花の着花状況(南足柄市大雄町 令和6年11月11日撮影・県提供)

スギ花粉、例年より「多い」 県予測、ヒノキ「平年並み」

 神奈川県はこのほど、2025年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量予測を発表した。これによると、スギ花粉は例年より多く、ヒノキは例年並みになる見通し。

 スギ花粉の調査は今回が28回目で、24年11月に県内30か所で実施された。ヒノキ花粉は13回目の調査で、12月に40か所の林で行われた。いずれも花粉が飛散する雄花の着花状況を調べて数値化し、過去のデータと比較して飛散量を予測した。

 県が発表した調査結果によると、スギは24年の数値と過去28年間の平均値をいずれも上回り、過去5番目に高い値だった。ヒノキは、24年の数値を下回り過去13年間の平均値に近い値だった。

 スギもヒノキも夏が猛暑だと雄花の着花量が多くなる傾向で、前年が多いと翌年は減る傾向。スギの着花量は24年の7月と8月の記録的な猛暑の影響と23年の着花量が少なかったことによるもので、ヒノキは23年に多く着花した影響を受けたとみられる。 

 スギ花粉は2月中旬から4月上旬まで、ヒノキ花粉は3月下旬から4月中旬ごろまで飛散する。スギ花粉症患者の7〜8割がヒノキ花粉にも陽性反応を示すといわれる。

 今春の飛散量は、1月以降、自然環境保全センター研究連携課のホームページで公開される。

 

 

栗原神社の境内

新年祈祷を受付 栗原神社 元日と1月4・6日

 座間市栗原中央の栗原神社では、元日と1月4日(土)、6日(月)の祈祷を受け付けている。午前10時〜午後3時。

 栗原神社では、大みそかの午後11時ごろから初詣の参拝客が集まり始め、除夜の鐘のなか新年を迎える。

 祈祷受付は、総代長の大矢一則さん【携帯電話】090・8688・5169。

 栗原神社は、戦国時代中期の天正元年(1573)に、この地の豪農、大矢弥市が王子大権現を勧進して祀った王子社が起源とされている。当時は武田信玄と北条氏が覇権を争っていた。

 1873(明治6年)に近隣の王子、龍蔵、握財、絹張、若宮の五社を王子社に合祀した。それ以来、栗原の総鎮守として地域の人たちに親しまれている。

トスマシンから飛び出す球を狙う選手

綾瀬RCが主催 トスボールの熱戦

 綾瀬市の寺尾小学校で12月8日に「トスボール」の熱戦が繰り広げられた。綾瀬ロータリークラブ(桒田智太会長)が主催し、今回で3回目。

 トスボールとは、トスマシンで目の前に上がったボールを打ち、攻守で得点を競う子ども向けのスポーツ。「親子で交流を楽しんでほしい」という同クラブの思いで、各チームとも小学4年生以下の7人とその保護者の3人でチームを作った。

 試合では「絶対打つぞ」「集中しろ」と声が飛び交い、フルスイングで打ち返す母親選手もいた。9チームが出場し、天台小が優勝した。2位は落合小、3位が寺尾小・綾北小合同チームと綾瀬小だった。

道路の花壇を手入れするメンバー

東柏ケ谷の長寿会 立札で横浜花博PR

 東柏ケ谷第四長寿会園芸クラブが12月15日に、国際園芸博覧会をPRする立札を海老名市の東柏ヶ谷4丁目交差点付近の花壇に設置した。

 大阪花の万博から37年ぶりとなる国際園芸博覧会で2027年3月から9月まで横浜市の旧上瀬谷通信施設で開催され、1000万人以上の来場者を見込む。

 同クラブでは県や市からの協力要請を受け、立て札を設置した。立札が設置された花壇は、25年ほど前から手入れしており、毎年春にマリーゴールドなどを植え、夏の酷暑の中で雑草をとり、秋冬にパンジーで彩っている。春から苗づくりをして育てたざる菊も見ごろだ。

 同クラブの阿部八郎部長(88)は「通行人が花壇に見入ったり花を見ながら親子連れが語り合うこともある。微力だが博覧会の気運が少しずつ高まれば。開催まで元気でいたい」と話している。

除夜の鐘で新年を 海老名 海源寺で

 2024年も残すところあと僅か―。

 海老名市の海源寺(同市中新田1の1の22)では、大みそかの12月31日(火)に、だれでも参加できる「除夜の鐘法要」を実施する。午後11時から元日午前1時まで鐘をつくことができる。

 海源寺がこの地に開山したのは室町時代(1460年)。日蓮宗の寺で550年を超える歴史をもつ。

 竹本明夫住職は、「今年最後で新年初日の行事です。新たな思いを込めて鐘をついて頂ければ」と話している。

 (問)海源寺【電話】046・231・4130。

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集まった品々と物々交換を発案した井田さん(左端)

綾西バザール商店街で 約70人が物々交換

 綾瀬市の綾西バザール商店街で12月7日、お金を使わない物々交換市が開かれた。品物は近隣住民が持ち寄ったポットなどの電気製品や食器、おもちゃなど。テーブルいっぱいに並べられ、参加者が品定めした。

 物々交換市を初開催したのは9月のこと。商店街の井田智之さん(55)が「やりたい」と提案したのがきっかけだった。井田さんは綾瀬市の民生委員・児童委員を務め、地域の高齢者と接するなかで「使わなくなった」「故人が集めた品」が多いことを知り「引き取ってほしい」という声を聞いた。

 さらに買取りをうたう業者が自宅に訪れ「もっと買い取らないと帰れない」と居座り怖い思いをした人の声も聞いた。そこで商店街イベントとして企画したのが今回の物々交換だった。

 会場に使わない品を持ち込むと「交換券」がもらえる。その券で好きな品を持ち帰れる仕組みで、引き取られずに残った場合は次回並べられる。この日は70人以上が品物を持ち込み、交換に参加した。

 井田さんは「これから定期的に開けたら」と話している。

お正月にちなんだ作品も ちっしー折り紙さん提供

座間出身、SNSや動画で発信 ちっしー折り紙さん本寄贈

 座間市出身で、SNSなどで人気を集める折り紙作家のちっしー折り紙さんが12月17日に座間市役所を訪れ、自身による新刊「ハートでつくるかわいい折り紙12カ月」(ブティック社)21冊を寄贈した。

 ちっしー折り紙さんは中原小、栗原中の卒業生で現在は2人の子を育てるお母さん。中原小の頃から折り紙で作ったカードなどを友人や先生に渡していた。統計グラフコンクールにも度々出品するなど、探求心豊かな座間っ子だった。

 3年ほど前に趣味でインスタグラムに投稿したところ、作り方の質問が寄せられたことをきっかけにユーチューブにも動画を掲載し始めた。

 愛らしい作風もあって現在インスタのフォロワーは2・6万人、ユーチューブの登録数は6万人に増えた。これまで700作品以上を発表し、動画の中には100万回以上再生されたものも。座間にちなんだひまわりも折っている。

 寄贈式で佐藤弥斗市長市長は「折り紙が大好きで出産の時に色々と折った」と懐かしみ、木島弘教育長は「ザマロン(座間出土の土器の愛称)も作って」とリクエスト。ちっしーさんは「お世話になった座間で活用してほしい。折り紙の楽しさが子どもたちに伝われば」と話した。寄贈された21冊の本は各小中学校や図書館などで活用される予定。

協定を結んだ内野市長(中央)と団体関係者

海老名市 賃貸入居を支援 関係4団体と協定締結

 家賃の支払い能力があるにも関わらず、民間賃貸住宅の入居に困窮している障害者や高齢者を支援しようと、海老名市はこのほど関係4団体と協定を締結した。

 今回協定を締結したのは、海老名市宅建業者協力会と(一社)海老名市障がい者サポートセンター、海老名市社会福祉協議会、(一財)高齢者住宅財団の4団体。

 高齢者や障害者の民間賃貸住宅の入居は、孤独死リスクに伴う遺品整理の懸念や保証を受けるための条件不足などを理由に、貸し手側が入居を断るケースが増えている。

 協定では4団体が連携し相談や貸し手との交渉、入居者の見守り、家賃債務保証などの面でサポートするとしている。

子ども達の発表会 12月28日 海老名で

 海老名が拠点の学習支援ボランティア団体「わいわい」は、「子供たちによるムジカ・エビナ」を12月28日(土)に海老名市文化会館で開催する。午前10時から。入場無料。

 当日は、小学生と幼稚園児の約90人が参加。軽快なダンス、クリスマスやお正月にちなんだ季節の歌などが披露される。手話コーラスによる楽曲の披露もある。

 (問)酒井さん【携帯電話】080・9299・8109

消防団を探せ 12月30日まで

 海老名市消防団第5分団(松山隆分団長)は、12月30日(月)まで実施する防火広報活動に合わせて「カミゴウ消防団を探せ」を開催している。

 「火の用心」と呼びかけながら海老名市上郷・扇町・泉町地区を巡回する団員に声をかけるとグッズがプレゼントされる。時間は午後8時〜8時30分。雨天中止。詳細はカミゴウ消防団ホームページで。

座間市 ポイント還元実施へ キャッシュレス決済、来年5月に

 座間市が来年5月、キャッシュレス決済ポイント還元事業を実施することになった。佐藤市政ではこれまでに2度、プレミアム付商品券を実施してきたが、キャッシュレスの支払いに対するポイント還元事業は初の試みになる。

 事業費の上限を定める債務負担行為(2025年度)を設定する24年度一般会計補正予算案が、座間市議会12月定例会最終日の12月23日に賛成多数で可決されたことで事業の実施が決まった。事業費の上限は1億6千万円で国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用する。

 市の説明によると事業費の内訳はポイント還元が1億5千万円で事務費は1千万円。還元率を20%とした場合に市内で使われるのは7億5千万円になる。22年度に発行したプレミアム商品券では約6600万円だった事務経費は、ポイント還元事業だと1千万円ほどになるという。

 ポイントの還元率や、還元したポイントの地元への再還元など、12月定例会で議論が交わされた課題も含めて年度内に実施方法を固め、25年度当初予算案に事業費を計上して、議会の承認を得て実施が正式に決まる。 

賛否が均衡

 財源確保に必要な債務負担行為の設定を審議した12月23日の市議会本会議では、自民党がキャッシュレス決済ポイント還元事業の債務負担行為を削除する修正動議を提出した。

 この動議に公明党とあおぞらひまわりの会の合わせて10人が賛成したが、新政いさまと共産党、無会派の議員ら11人が反対に回り動議を否決、原案が可決された。

 本会議の討論で自民党の高波貴志氏は「キャッシュレス決済を否定するものではない」と前置きした上で、「すべての市民、市内事業者を分け隔てなく一律に支援することが公平かつ公正だ」と主張。公明党の鈴木一寿氏は「効果を行き渡らせるためには水道料金の減免のほうが良い」と述べて、修正案への賛意を促した。

 ポイント還元事業実施を推進したい議員からは、「これまでにプレミアム付商品券や水道料金の減免も実施してきた」、「キャッシュレス決済の普及に向けた一歩にもなる」、「20代を中心とした若者世代への有効なアプローチになる」といった声も聞かれた。

 議員からの質疑に対し佐藤弥斗市長は、「物価高騰の影響を受けている消費者や市内事業者の経営を支援できるほか、DXの推進など副次的効果も期待できる」とキャッシュレス決済ポイント還元事業の意義を繰り返し強調していた。

 各地でポイント還元

 キャッシュレス決済ポイント還元事業は、県のほか横浜市や相模原市、藤沢市、茅ヶ崎市、平塚市、伊勢原市、秦野市などですでに実施されている。座間市が実施すれば大和市に次ぐ県央地域では2番目となる。

 多くの自治体が既存の大手決済サービスを活用してポイント還元を実施しているが、秦野市は12月に電子地域通貨を導入してポイント還元事業を実施。還元したポイントも地域内で消費できる仕組みを構築した。

 東京都では、都が実施するキャッシュレス決済のポイント還元事業に自治体が独自に上乗せ還元事業を実施するなど、非接触型のキャッシュレス決済普及と経済効果の両方を標榜する取り組みは広がりを見せている。

練習に励む三田村さん

リトルキングス 三田村さん 日本一奪還 全日本卓球「40代の部」で

 海老名市や座間市を拠点に活動する卓球クラブ「リトルキングス」で代表を務める三田村宗明さん(43)が、このほど石川県で開催された2024年全日本卓球選手権大会のマスターズ「40代の部」で優勝した。

 同大会には、各地区の予選を勝ち抜いた79人が出場。三田村さんは21年、22年と同大会を連覇していたが、昨年は優勝を逃していた。今大会では前回の雪辱を果たし、王座を奪還した。

 三田村さんは、指導する中学生チームの引率もあり、会場のある石川県かほく市にたどり着いたのは大会当日だった。過密なスケジュールの中、初日を戦い抜き、ベスト4に進出。2日目に駒を進めた。

 準決勝はストレートで勝ち進むも、決勝は先にマッチポイントを握ってから逆転を許す苦しい展開に。最終ゲームでは流れを失うも、レシーブに変化をつける戦術が功を奏し、再度逆転。フルセットの戦いを競り勝ち、優勝を果たした。

 三田村さんは「直前に指導する子ども達がひたむきに戦う姿を見ていたので、燃えるものがあった。これからも優勝を重ね、子ども達の目標となれるように頑張りたい」と、今後を見据えた。

 なお、リトルキングスからは、加藤蒼也さん(13)も同大会の「13歳以下の部」に出場しており、ベスト32に入る活躍を見せた。