さがみはら中央区版【1月1日(水)号】
日本代表として世界大会に出場する岡見さん

中央区内在住岡見裕透さん 「熱波」世界大会へ タオル振り技術など競う

 世界中の「熱波師」が集結する「The Battle of Gladiators」に中央区内在住の岡見裕透さん(28・熱波ネーム/オカミチオ)が日本代表として出場する。350人を収容する世界最大規模のサウナを会場に磨き上げた技術を披露する世界大会は、2月26日から3月1日にかけてポーランドで行われる。

 近年、サウナはブームから文化になりつつある。代表的な入浴方法の1つが、熱せられたサウナストーンに水をかけ発生した蒸気をタオルなどであおぎ、入浴者に熱風を送るサービスで日本では「熱波」と呼ばれる。熱風を送るタオル技術に音響、照明などが加わったドイツ発祥の「アウフグース」はエンターテインメント性が高い競技となっている。

伝道師として

 今回、岡見さんが出場するのは2人が同時にサウナ室で技術を競い合うグラディエーターバトル。タオルを振る技術はもちろんのこと、観客の盛り上がり、音楽との調和、香りなどが審査される。世界大会を控え、「世界で最も大きなサウナで披露できることは誇り。良いサービスで観客を魅了したい」と意気込む。

「熱風」受け「鳥肌」

 数年前、世界王者に君臨していたポーランド人アウフグースマイスターが見せた世界観に魅了されて以来、研鑽を重ねてきた。「美しい世界観でありながらも、しっかり熱も感じられた。タオルを振る技術は基本に忠実でありながらも、熱風を受けながら鳥肌が立った。サウナの新たな可能性を感じた。この感動を多くの人に伝えたい」

 横浜駅直結の「スカイスパYOKOHAMA」に籍を置きタオルを振り、いまや人気アウフグースマイスターの一人となった岡見さんは、各地のサウナから声がかかり遠征もしばしば。「追っかけ」が付くほどの人気ぶりだ。

JNファミリー出身

 2021年まで16号線沿いで開業していたスーパー銭湯「JNファミリー」にアルバイトとして勤務した経歴を持つ。高校生の時にはヒッチハイクで大阪に行き、大学生の頃には自転車やフェリーで47都道府県を踏破するなど、「挑戦」は人生訓ともいえる。

 「日本でもアウフグースの存在を知ってもらえるようになってきた。そんなタイミングだからこそ、私たちアウフグースマイスターには責任がある。立ち居振る舞いひとつで大きく変わってしまう」。数年前、衝撃を受けた感動を伝える姿は伝道師さながらだ。

中谷潤人選手インタビュー 「地元の声が励みに」 3階級制覇王者 抱負語る

 タウンニュースでは新春特別企画として、相模原が誇る世界3階級制覇チャンピオン、中谷潤人選手にインタビューを行った。昨年の試合やリング外での活動を振り返り、地元相模原のファンへの思いも語った(取材日=12月21日)。

 --昨年は3試合を行い、WBCバンタム級のベルトを奪取して3階級を制覇しましたね。

 「3試合出来たので順調にキャリアを積めたと思っています。ラウンドが少なかったのでダメージもなく、充実した1年だったと思います。WBCということ、チャンピオンに挑戦するっていうことも初めてだったので緊張感もありましたが、チャンピオンになって自信にもなりました」

 --世界の強豪から追われる立場になって、日本人選手からも対戦を望む声があります。

 「単純に強さを求めてやってきた感覚があるのでまだまだ満足はしていないですし、追われる立場という気持ちにはなっていません。他団体の日本人チャンピオンの選手たちと戦っていかないと評価をもらえないと思っています。そういったところでより気が引き締まっています」

 --昨年はバラエティ番組に出演するなどリング以外でも活躍されましたが…。

 「僕のことをより多くの人に知ってもらい、僕のボクシングを見てもらって何か感じてもらいたいというのがモチベーションで頑張っています。そのためにもこうした活動もだんだん必要になってくると思います」

 --バラエティ番組ではニックネームを自ら考えて『ビッグバン』と発表しました。

 「わかりやすいパフォーマンスが必要になってきます。爆発的なイメージとしてノックアウトシーンを多く生み出したいという思いで考えました」

「延長線上に井上選手」

 --さがみはらフェスタなど地元相模原のイベントに参加した際にも多くのファンが詰めかけていました。

 「もうありがたいですね。声を掛けていただくことがすごく励みでもあります。ファンの方の気持ちが僕の一番の活力になっています。たくさんの声をいただけたら、より強くなれると思います」

 --井上選手との対戦を望む声も増えていますね。今年の抱負をお聞かせください。

 「ずっと口にしている統一戦はしっかりやりたいです。(井上選手との対戦は)周りの人たちの意識っていうのも高まってきている部分は大きいので、僕は1つ1つやって結果を出していくことが一番大切だと思っています。別に急いだりしていません。僕自身の強さを求める上で延長線上に井上選手がいると思っています」

 --このお正月はどう過ごしますか。

 「元日だけは休日です。あとはずっと走り込みとかフィジカルのトレーニングで普通に練習をやっています」

 --相模原のファンや市民にメッセージをお願いします。

 「本当に皆さんの応援が力になってます。相模原にこういう選手がいるんだっていうことをより広められるよう、日本だけじゃなく世界へという気持ちを強く持っています。これからも引き続き応援よろしくお願いします。

相模原市産業政策 新ビジョンを公表 リニアやDXなどを踏まえ

 相模原市はこのほど、産業政策の方向性を示す「さがみはら産業振興ビジョン(案)」を公表した。現在、市民の意見を受け付けるパブリックコメントを実施している。国の経済対策や社会状況の変化などを考慮し、ポストコロナの社会変容やDXの進展、リニア駅周辺のまちづくりなどを視点に従来の方針をリニューアルした。

 相模原市では2015年度に現行計画「さがみはら産業振興ビジョン2025」を策定した。中間年度に見直しを実施する予定だったが、コロナ禍で見送りされた経緯がある。

 新たなビジョンは現行計画を継承しつつ、コロナ禍で臨時・緊急で実施した経済対策に伴って停滞した施策を推進するのが大きな狙い。計画期間は25年度から27年度までの3年間。

 目指す産業像は現行計画と同様に「世界に向けて、新たな価値と魅力を創造・発信し、未来を拓くさがみはら」。戦略も同様に▽業種を超えた仕組みの構築による新産業の創出▽成長産業の集積とイノベーションによる価値の創造▽地域資源の活用による魅力の創出とブランドの確立▽産業を支える基盤づくりの推進――を盛り込んでいる。

 現行計画を策定してからこの10年間で、相模原市内ではリニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)や車両基地の設置、相模総合補給廠の一部返還に伴うまちづくりなどのプロジェクトが進んでいる。こうした状況を踏まえ、社会課題への対応や産業の集積、企業支援、商業・業務機能の集積、新成長分野の育成など、産業政策の方向性を継続的に示す必要があったという。

 今回の施策には「リニア新駅を踏まえた橋本駅周辺でのイノベーション創出促進」「スタートアップ支援の強化」「脱炭素社会の実現に向けた様々な新エネルギーの活用」「雇用促進」といった視点が追加された。

 同ビジョン(案)は地域経済政策課、各行政資料コーナー、一部のまちづくりセンター、各出張所、各公民館(沢井公民館を除く)、各図書館、市立公文書館で閲覧することができる。パブリックコメントの実施は1月21日まで。

インタビューに答える本村市長

共生と発展目指す 本村市長インタビュー

 年頭にあたりタウンニュースは本村賢太郎相模原市長にインタビューを行った。本村市長は人権条例、A&A事業、今後のまちづくりなどについて語った(2024年12月5日取材)。

―2024年の市政において最も大きな成果は何だったとお考えですか?

 「相模原市は2024年、市制施行70周年を迎え、11月20日の市制記念日に記念式典とさがみはら未来会議を開催しました。昭和29(1954)年の市制施行から始まり、合併を経て政令指定都市へと発展する歴史を振り返ると、戦後生まれの自治体として唯一の政令指定都市となったことは大きな節目だったと思います。政令指定都市になり行政権限が強化され、財源の増強などがあり、今の相模原市があります。周年を迎えたことで、より深く過去を顧みることができ、多くの市民とその点を共有できたことは大きな成果です」

―一方、24年に直面した最も大きな課題と、その対応策について教えてください

 「人権条例の制定が最も大きな課題だったと感じます。審議会で約3年半にわたり慎重に審議いただいた後、議会の皆様のご審議を経て、最終的には修正なく可決されました。条例案の提案に至るまでには、本市の実情に即した形を目指し、多くのご意見を受けながら進めてきました。これを機に、共生社会の実現に向けてさらなる取り組みが必要だと考えています」※相模原市人権尊重のまちづくり条例は、一人ひとりがかけがえのない個人として尊重され、互いの人権を認め合う共生社会を実現することを目的に制定。令和6(2024)年4月1日以後、順次施行

 「10月には人権侵害を受けて悩んでいる人に対して相談窓口を開設するとともに、不当な差別的言動の解消を図るため、インターネットパトロールを開始しました。今後は、不当な差別的言動が行われるおそれがある場合の公共施設の利用制限や、不当な差別的取扱いを受けた市民等の救済制度の運用を含め、4月までに必要な対応を進める予定です。また、啓発用のパンフレットを作成し、市民の皆様に広く人権意識を深めていただけるよう努めてまいります」

―教育や子育て支援の分野についてはどのように力を入れましたか?

 「子ども医療費助成の対象を中学生から高校生世代まで拡大し、中学生までの所得制限も撤廃しました。さらに、『休日一時保育』を新設し、理由を問わず一時的に子どもを預かる体制を導入しました。これにより、首都圏では先駆的な支援体制が整備されました。現在は緑区で実施しており、今後は南区での実施も予定しています。また、児童の安全を守るため、スクールガードリーダーの配置も始めました。今後、市内各警察署の管轄区域へ配置を拡大予定です」

 「不登校対策としては、スクールソーシャルワーカーを増員し、子どもたちの居場所づくりにも注力しています。ただ、不登校の子どもは令和4年度の約1800人から今年度は2000人を超え、増加傾向にあります。市内には通信制高校やフリースクールが増えていますが、市が把握できている通学者はわずか80人程度にとどまっています。フリースクールは私立のため月4〜5万円の費用がかかり、経済的な負担が課題です。市としては、教育支援の把握強化とフリースクールへの支援拡充を検討し、誰一人取り残さない教育環境を目指していきます」

―市の都市計画事業「麻溝台・新磯野第一整備地区土地区画整理事業」(A&A事業)についての動きはいかがですか?

 「新たな産業拠点の整備に向け、来年度からの本格的な工事開始の準備が進行中です。北部及び南部地区を含む麻溝台・新磯野地区全体として、進出予定の企業群による経済効果への期待は大きく、特に税収増による市民サービスの向上が見込まれています。参考事例として挙がるのは、千葉県印西市のデータセンター事業です。同市は、データセンターの誘致によって税収増を実現し、子育て支援施策の充実や教育環境の整備に大きく貢献しました。相模原市も同様の成功モデルを目指し、税収増による市民生活の向上を図りたいと考えています」

「選ばれる相模原に」

―2025年以降に市政が取り組むべき優先課題について、どのように考えていますか?

 「行財政改革の終盤を迎えるにあたり、積極的な施策の推進が不可欠と考えています。特に、投資的経費(道路・橋りょう、公園、学校、公営住宅の建設等社会資本の整備に要する経費)の確保と効果的な活用が重要です。令和6年度予算では一般会計のうち投資的経費の占める割合は7・4%ですが、適切な予算の組み換え等によって新たな財源を確保し、将来的には10%程度まで投資を増やしていきたいと考えています。老朽化が進む道路や下水道などのライフライン整備をはじめ、必要な大型事業への投資を着実に進める必要があります」

 「同時に、『子育てするなら相模原』というビジョンを掲げる以上、子育て支援施策も充実させなければなりません。東京都では0〜18歳への年額6万円給付や保育料の一部無料化、学校給食費の無償化など積極的な政策が進められています。相模原市としても隣接する自治体の動向を意識し、競争力のある政策を展開することが急務です」

―市長になられて6年目をむかえます。改めて本村市長の基本姿勢はどのようなものでしょうか?

 「市長としての基本姿勢は、『事実を伝えること』と『率直な意見を受け入れること』です。行政運営においては、現状を正確に伝えることで、市民や議会、職員が課題を共有し、共に解決策を見出すことが重要だと考えています。夢や理想ばかりを語るのではなく、現実的な課題に向き合い、市民と行政が力を合わせて乗り越える体制を築くことが不可欠です」

 「ただし、経済人や市内中小企業の声が行政に届きにくい現状も認識しています。『行政に何か言うと仕事に影響してしまうかもしれない』と懸念し、意見表明をためらう方もいるかもしれません。そのような声を拾い上げるためにも、もっと意見交換の場を設け、話しやすい環境を整える必要があると感じています」

 「職員に対しても、『都合の良い話だけを報告するのではなく、厳しい意見や批判も必ず上げるように』と指示を徹底しています。現場の声が届かなければ、リーダーは『裸の王様』になってしまうため、常に率直なフィードバックを受け入れ、改善策を講じることが重要だと考えています」

―最後に今後10年間で、相模原をどのような街にしたいと考えていますか?

 「これからの10年間で、相模原市を『子育てするなら相模原』『教育を受けるなら相模原』『起業するなら相模原』と多くの人に選ばれるまちに育てていきたいと考えています。そのためには持続可能な社会基盤を確立し、思い切った政策を積極的に打ち出していく必要があります。まちづくりの中心には、やはり市民の皆さんとの対話があります。市民の声を聞き、一緒に未来を描きながら、選ばれるまちを目指して前進していきたいと思います」

公益社団法人相模原青年会議所(JC)の第60代理事長に1月1日付で就任した 八木 貴弘さん 小山在住 39歳

挑戦し夢を描けるまちに

 ○…「地域と共に生み出してきた輝きを未来に結ぶ一年に」。創立60周年の節目に、200人近いメンバーの先頭に立ってまちづくりに臨む。人口減少が始まり「若者が未来に希望を持てない」時代、相模原の可能性を握るのは『人の力』と考える。「人口8万人から70年で72万人の大都市に発展したのは、新しいものを生み出そうと挑戦してきた先人たちの力。これからも誰もが新しいことに挑戦し夢を描ける環境をつくりたい」

 ○…「まずやってみる」。幼少期は体が弱く内にこもりがちだったが、両親がありのままを受け入れ見守ってくれたことで何でも「やってみよう」と思えるようになった。成人して仕事と家庭の忙しさにそんな気持ちを忘れかけていた頃、JCに出合った。「人のあたたかさに触れ、勇気を持って挑戦する大切さを思い出した」。地域での繋がりを求めて入会したが、そこで得た仲間と経験が自分を成長させた。

 ○…旧津久井町の緑区中野出身。大学在学中に投資詐欺の被害を目の当たりにした経験から、大切な財産や人を守りたいと司法書士を志した。地道に経験を積み、30歳で独立開業。「困った時に頼ってもらえる唯一無二の存在になりたい」と専門外の分野も積極的に学ぶ行動派で、バックパッカーの経験やJCで農業に挑戦したことも。「好奇心が強いと妻からよく言われます」と微笑む。

 ○…青少年の居場所創りと相模原の強みを生かしたまちづくりを軸に、「全市民が当事者としてまちづくりに参画したくなる事業を展開したい」と展望を描く。「我々ががむしゃらに挑戦することで、地域の方にも一歩踏み出す勇気を届けたい」。唯一無二の第60代理事長として、新たな挑戦が始まる。

令和5年の出初式(市消防局提供)

消防出初式は12日 淵野辺公園隣接地で

 相模原市消防出初式が1月12日(日)、淵野辺公園隣接地で開催される。ラッパ隊の吹奏や消防車両の分列行進、消防演技のほか、新春の空を飾る一斉放水がある。

 この恒例行事は、年頭に消防職員や消防団員の士気の高揚を図って職務遂行への決意を新たにするとともに、市民の防火防災意識の向上を目的としている。当日は消防職員と消防団員合わせて約400人、消防車両約50台が参加する予定。

 プログラムは以下の通り。▽開式(午前10時)=国旗掲揚、殉職消防職団員への黙とう、相模原市長告辞など▽来賓祝辞(10時20分)▽表彰(10時35分)▽ラッパ隊吹奏(10時45分)▽車両分列行進(11時5分)▽消防演技(11時20分)=消防団団体演技、消防合同演技▽国旗降納・閉式(11時55分)。小雨雪決行。

観覧申込はこちらから▽

JAXA講演会×弦楽五重奏 宇宙と星にまつわる演奏会 1月11日

 JAXA(宇宙航空研究開発機構)の科学者と音楽家が届けるコンサートが1月11日(土)に「もみじホール城山」(城山文化ホール)で開かれる。午後2時開演。「NO SPACE NO LIFE」をテーマにしたコンサートで、2024年にプロ音楽家により結成された「上の宇宙(うわのそら)クインテット」が演奏する「宇宙」や「星」にまつわる音楽を楽しめる。

 当日は2部制で、「はやぶさ2」のプロジェクトマネージャを務める津田雄一さんによる「NO SPACE NO LIFE」をテーマにした講演の後、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスの弦楽五重奏を鑑賞。ちょっと贅沢で優雅なひと時を過ごすことができる。観覧は無料。事前申込制で申込は左記二次元コードから。

<PR>
改修で癒しの空間づくり
渕野辺総合病院医療レポート㉑
改修で癒しの空間づくり
病院長 世良田 和幸さん
医療法人社団相和会・渕野辺総合病院は1954年の開院以来、「地域の中核病院」として相模原の医療を支えてきた。今回は2024年末に完了した玄関のリニューアルと... (続きを読む)
<PR>
乳がん検診は定期的に
乳がん検診は定期的に
相模原ブレストクリニック
JR横浜線相模原駅南口徒歩1分の場所にある、乳がんの検診・診療を行う乳腺専門の「相模原ブレストクリニック」。北里大学病院、相模原赤十字病院などで乳がん検査や治療... (続きを読む)
報告会でのチームメンバーと本村市長(前列中央)

相模原市 若手がDX化 市長に提案 待ち時間CMなど

 相模原市の30代を中心とする職員15人で構成される「DX推進プロジェクトチーム」が12月23日、およそ5カ月かけて検討したDX推進策を本村賢太郎市長に報告した。

 同チームは庁内公募で集まったメンバーで昨年8月に発足。日常業務における課題のDXによる解決策を検討する「DX推進部会」と生成AIの活用方法を検討する「生成AI部会」に分かれ、それぞれ調査・研究を行ってきた。

 DX推進部会は職員が日頃感じている業務課題を62個リストアップして整理し、14の改善策をまとめた。混雑する窓口で配布する整理券に市の魅力を紹介するデジタルコンテンツへの二次元コードを掲載し、待ち時間を活用する広報戦略などを提案した。

 生成AI部会は、インターネット上に構築された仮想空間「メタバース」で窓口業務を行えるようにするなど、将来実現したいアイデアを4つのテーマに分けて報告した。

 報告を受けた本村市長は「市制施行70周年の節目にワクワクする提案をいただいた。すぐにでもできる提案もある。形にしていきたい」と話した。

 提案内容の実現に向け、今後は市DX推進課が関係部署との調整や予算の計画に取り掛かる。同課の佐伯正和課長は「早く実現したほうがいい良いアイデアから進めていく」と話している。

迫力あるお炊き上げ

人気の溝のだるま市 1月13日 上溝商店街

 年明け恒例となった「溝のだるま市」が1月13日(月)、午前11時から午後5時ごろまで「上溝商店街」内にある中央駐車場および上溝本町自治会館広場のイベント会場で開催される。

 当日は、大小さまざまな「だるま」が販売されるほか、たこやきなどの各種露店も出店され、家族で楽しめる。購入した「だるま」は願掛けに使用され、「だるま」の左眼(向かって右)を墨で描いて、家族の目につきやすい場所に供える縁起物とされている。

 また、前年購入し願いが成就した「だるま」に右眼を描きいれ、供養する「お炊き上げ」法要も行われる。

創建当初は赤色だったのではないかと言われている本殿(写真提供=氷川神社)

白蛇が建材運んだ伝承 氷川神社の本殿

 今年の干支は「巳(へび)」。中央区内で蛇にまつわる伝承を調査したところ、清新にある氷川神社の本殿には蛇に関する逸話があるという。

 氷川神社は1843(天保14)年、武蔵国南多摩郡上櫟田村(現在の八王子市)の村社から分霊し、翌44(天保15)年に建設された。清兵衛新田の入植者の心のよりどころとされていた。氷川神社に現在ある本殿は、緑区相原にあった「外の御前」という建物が76(明治9)年頃に移築されたもの。

 浅原寛宮司によると、本殿の建立には1匹の白い蛇が関係しているという。

 「外の御前」に祀られていた祭神は明治時代の初め頃に相原八幡宮に合祀され、中は空の状態になったとされている。その後、建物の建材が毎日少しずつなくなる事態が発生し、相原の村人たちが見張ったところ、白蛇が木材を口にくわえて氷川神社まで運ぶ姿を目撃した。相原の人々は「外の御前を清兵衛新田に移したいという神のご神意だ」と考え、氷川神社の氏子に木材を譲ったと伝えられている。

本村市長(中央右)に要望書を手渡す黒沢代表(中央左)=さがみはら介護支援専門員の会提供

「介護崩壊を防ぐために」 ケアマネネットが市に要望書

 市内の介護支援専門員(ケアマネジャー)で組織する「さがみはら介護支援専門員の会」が12月3日、本村賢太郎市長に「相模原市内介護支援専門員の課題解決に向けた要望書」を提出した。

 前年度末にも「ケアマネジャー処遇改善のための要望書」を市に提出。今回も前回同様に市内のケアマネジャーを対象に日頃の業務の内容や働き方、課題点についてのアンケートを実施し、得られた291人の回答をグラフ等でまとめ、要望書とともに提出した。

 今回の要望書には【1】地域区分(級地)を変更し、介護報酬のベースアップができるように【2】キャリアアップに関わらず研修費用助成の対象範囲を広げて【3】予防サービス計画者の担い手を増やすため、相模原市独自の取組みを構築して【4】ケアマネジャーの業務範囲について各関係機関へ周知徹底しシャドーワークを撲滅して--の4点が提言されている。

 黒沢愼五代表は「今年度はより細かく聴取した」といい、「高齢化と見えない業務での多忙化が顕著。その割には報酬は低く退職を選択する同志が多い。次の世代に目指してもらえる職種、将来に残る職種として今後も処遇改善に向けて取り組む」と話した。アンケート結果と要望書は同会HPから閲覧可能。

イノシシポーズの岩村昂太キャプテン(右)と昨シーズンのBR東京戦の様子(左)

プレーオフ進出狙う 2024-25シーズン開幕

 NTTジャパンラグビーリーグワンの新シーズンが12月21日に開幕した。トップ12チームが集う最上位リーグ(ディビジョン1)を戦う三菱重工相模原ダイナボアーズは「心燃える瞬間を-DYNA IMPACT-」を掲げ、プレーオフ進出を目指す。

 相模原Dは2022年にディビジョン1に昇格。毎年順位を上げ、昨シーズンは9位と過去最高の成績で幕を閉じた。特徴としている「ハードワーク」で今シーズンもさらなる飛躍を目指す。

「かなりいい」

 岩村昂太キャプテンは今シーズンのチームの状況について「かなりいい上積みができている」と話す。フィジカルの強化や栄養管理などラグビーに必要な力を着実に身につけ成長を遂げた。「目の前の一戦一戦にしっかり集中して戦い抜く」と意気込む。

会場を「大緑」に

 岩村キャプテンは、試合の際にファンからの応援が励みになると語る。「昨シーズンも、絶対に取り切らないといけない場面でファンからの声援が後押しになった。緑色のユニフォームでスタジアムを埋め尽くし、『大緑』にしてもらえたら嬉しい」と話す。

 試合会場のイベントでは選手と直接コミュニケーションをとる機会もある。「ファンサービスが好きな選手が多く、ファンとの距離が近いチームだと思う。ぜひ、直接会場に足を運んで、選手の人柄や優しさを知ってほしい」と岩村キャプテン。

地域密着で活動

 相模原Dは幼稚園でのラグビー教室や市内のお祭りへの参加など、地域での活動にも積極的に取り組んでいる。岩村キャプテンは「地域の方々からいただいた勇気や活力を活動を通してお返ししていきたい」と話す。

(左から)石崎専務理事、志賀副理事長、廣田副理事長、八木理事長、村上副理事長、姫野副理事長

相模原JC 八木体制で始動 「夢を描く」60周年に

 (公社)相模原青年会議所(JC)は1月1日付けで新体制となり、八木貴弘さん=人物風土記で紹介=が第60代理事長に就任した。創立60周年を迎える今年は「夢を描く〜輝きのその先へ〜」をスローガンに掲げる。

 今年度の役員は以下(敬称略)。▽理事長/八木貴弘(八木貴弘司法書士事務所)▽直前理事長/九嶋俊彦(アジアトレーディング)▽副理事長/廣田静香(ブーベグループ)、村上翔一(スマートエイム)、志賀祐介(ライフティブ)、姫野大輔(シュウコーポレイション)▽専務理事/石崎悠也(東京クリエイティブラボ)▽常任理事/沼尾将輝(沼尾硝子)、瀬尾佳織(第一生命保険)、細野雄太郎(細野測量)、小林将弘(Geveck)、山口堅一郎(K-Style)▽議長・委員長・担当理事/平岩拓路(UBUNTU)、チューブ ワタナ(KONOHA)、井上大地(Stock Fine)、小野怜(市立夢の丘小学校)、束原賜貴(ソニー生命保険)、谷樹人(法律事務所S)、小林俊輔(KSC)、河合優輝(パラプリュイ)、原嶋伸広(篠崎自動車)、山本剛弘(A・T・B)、岩田淳(ふじみ合同法務事務所)、須藤一歩(HSGはしもと接骨院)、谷川洋(相模原市議会議員)、岡田雄大(海鮮Cafe&Bar GRAVEL)▽特別出向/大井駿平(相模設備工業)▽監事/山田泰輝(Strat partners・篠崎自動車)、秋野真吾(BURUTTO)▽外部監事/伊藤剛(ALL NEXT)▽外部顧問/飯塚侑(飯塚塗研)

ペーパー教員セミナー 参加者募集

 相模原市教育委員会は1月19日(日)、「ペーパーティーチャー・プレティーチャーセミナー」を淵野辺の桜美林大学で開催する。現在、ウェブ上で参加者を募集している。定員は先着30人。

 有資格で教員経験がない人、復職したい人向け。学校の現状や授業の様子、保護者とのかかわりの動画視聴とパネルディスカッション、個別相談がある。9時45分〜11時15分。申し込みは17日正午まで。

PFAS映画上映会 1月5日、相模大野で

 PFAS汚染問題に取り組む沖縄の人々を記録したドキュメンタリー映画「続・水どぅ宝」の上映会が1月5日(日)、大野南公民館(南区相模大野)で開催される。午前10時から午後0時30分まで。参加・託児(2歳〜)無料。要申し込み。

 相模川さがみ地域協議会、相模原の平和と文化・環境を考える会主催。申し込みはwatajun1115@gmail.comへ。

能登半島地震 相模原の援助紹介 17日に防災講演会

 阪神・淡路大震災から30年の節目となる1月17日(金)に「杜のホールはしもと」(橋本3の28の1/橋本駅北口ミウィ橋本7階)で「防災講演会」が開かれる。午後2時30分から4時まで。入場無料。定員は当日先着300人。

 (公社)相模原市防災協会と市消防局の共催で行われる今回の講演会では、昨年元日に発災した「令和6年能登半島地震」における相模原市の活動を紹介。消防局職員が1月9日から2月13日まで神奈川県大隊の一員として活動した「緊急消防援助隊」について話すほか、市職員は下水道復旧作業、罹災証明書関連業務といった被災地の支援について語る。問い合わせは防災協会【電話】042・753・9971。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
  毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)