川崎区・幸区版【1月24日(金)号】
サポーターを背に記念写真に納まる選手たち

川崎F新体制会見 「アジア王者目指す」 長谷部新監督が意気込み

 サッカーJ1・川崎フロンターレは1月18日、2025シーズンの新体制発表会見をカルッツかわさき(川崎区富士見)で開催した。9季ぶりに監督交代が行われた今シーズンは、リーグ戦王座奪還と悲願である、ACLE(アジア・チャンピオンズリーグ・エリート)のタイトル獲得を目標に掲げた。

 吉田明宏社長は「新監督を迎える我々にとって、新たな節目となるシーズン」と述べ、クラブの使命やビジョンなどを紹介。チームスローガンである「FOOTBALL TOGETHER(フットボールトゥゲザー)」を前面にシーズンに挑むとした。

 新監督に就任した長谷部茂利氏は「(タイトル獲得が)簡単でないことは重々承知しているが、獲得するための選手が集まり、スタッフもいる。ファン・サポーターも揃っている。実現したい」と力を込めた。

 この日は、新加入したDF野田裕人選手、DF土屋櫂大選手、DF神橋良汰選手、MF伊藤達哉選手も参加。麻生区で生まれ育ち、同クラブU-18出身の神橋選手は「6年間、大切に育ててくれた川崎フロンターレに帰って来ることができ嬉しく思う。川崎フロンターレのために、このまちのために熱く戦う」と闘志を燃やした。ドイツ2部のマクデブルクから加入した伊藤選手は「27歳でのJリーグ初挑戦。言い訳するつもりはない。武器を生かして勝利に貢献していきたい」と活躍を誓った。

 会場には1362人のサポーターが参加。同クラブ後援会会長の福田紀彦市長は「みんなで心を一つに川崎市市制101年目の、新しい100年目をつくるスタートの年に、一緒に歩みを進め、強いフロンターレをみんなでつくっていきたい」と述べた。

 会見では長谷部監督が人気ゲーム「ドラゴンクエスト」のテーマ曲に合わせ、「勇者」をイメージした衣装で登場し、気さくな人柄を印象づけた。このほか、川崎市出身の漫画家・宮崎周平さんの作品『僕とロボコ』が映画公開されることにちなみ、今春、コラボ試合を実施することも発表された。

川崎市 救急出場が過去最多 火災件数も10年で最多

 川崎市は1月7日、2024年中の救急出場件数を発表し、8万9114件で過去最多となった。火災件数も398件と過去10年で最も多い結果に。市消防局では火の元への注意と、救急車の適正利用の協力について呼び掛けている。

 市内の救急出場件数は、6万6951件だった20年から5年連続で増加。24年は8万9114件で、前年よりも1523件増で過去最多だった。1日平均で見ると、243・5件で約5分54秒に1件の割合で救急出場したことになる。搬送人員は、7万2446人で前年比1336人増で、過去最多。年齢別では、65歳以上が前年よりも1・9ポイント増の57・7%で、成人(18歳〜64歳)、少年(7歳〜18歳未満)、乳幼児(7歳未満)はそれぞれ前年よりも減少している。

 搬送原因は、急病が5万1889人、一般負傷が1万1641件、交通事故が3055人だった。搬送人員のうち入院を必要としない「軽症者」は3万7657人で全体の52%だった。

火災原因最多は電気機器

 市内の火災件数は、345件だった22年から3年連続で増加。24年は、398件と前年から8件増で過去10年で最も多かった。火災の種別は、建物が282件と最も多く、原因別では「電気機器」が53件、次いで「たばこ」「こんろ」が各50件だった。火災による死者数は14人で、前年比で11人増。過去10年で最も多かった15年の22人に次いで2番目に多かった。

 市消防局では、救急車の提示・適切な利用を呼び掛けており、「急な病気やケガをした際に、救急車を呼んだ方がいいのかと迷った際には、かながわ救急相談センター『#7119』でアドバイスを受けてほしい」としている。その他にも、川崎市救急医療情報センター(【電話】044・739・1919)での医療機関の紹介、交通手段がない場合にタクシーや民間救急車を案内する「サポート救急」の活用も勧めている。また火災予防については、近年、電気機器、配線器具、電灯・電話等の配線が増えていることから、同局では「電化製品は取扱い説明書通りに使用し、モバイルバッテリー等のリチウムイオン電池は圧力・衝撃を与えず、変形しているなどの異常があれば使用を中止するなどの基本的な対策を」と呼び掛けている。

北米大陸最高峰デナリ登頂など挑戦の記録を綴った本を出版した 安田 順治さん 宮前区在住 51歳

やらぬ後悔よりやる後悔

 ○…昨年12月、自身の半生を綴った著書「大丈夫 君の未来はきっと明るい」を出版した。小中学校でいじめにあい、就職してもうまくいかずホームレス生活も体験したが、30代半ばで北米大陸最高峰デナリ(マッキンリー)の登頂を目指し、成功させた人生を赤裸々に語っている。「自分に自信が持てない、今一歩踏み出せない、そんな人々を笑顔にして元気づけたい」と語る。

 ○…小学5年生で転校先の学校でいじめにあった。「心を閉ざし、まるで草食動物のように周りにびくびくしながら生きるように」。就職氷河期と呼ばれた時代、職を転々とし、ストレスと過労で入院、会社の倒産で公園で寝泊まりもした。そんな人生のどん底で見つけたのが、富士山登山ツアーのチラシ。何となく参加したが、山頂からの「ご来光」(日の出)に感動し涙した。「何も取柄もなく、逃げていた自分を変えたい」

 ○…大学時代、スキー場でバイトをしていたときに本を読んだ冒険家たち、特に植村直巳が登頂し帰らぬ人となったマッキンリーに憧れた。「山頂から景色を見たい。やるなら好きなスノーボードで山頂から滑る」。マラソンや水泳などで体力づくりをはじめ、丹沢の山々に登り自力をつけた。日本の高山を経て40歳を過ぎてから海外遠征で腕を磨いた。そして2019年5月、念願のデナリの登頂に成功。「いじめられっ子で落ちこぼれだった自分から脱却し、誇りを取り戻すことができた瞬間だった」

 ○…「やらないで後悔するより、やって後悔した方が100倍いい」が人生訓。現在はアウトドアスポーツの裾野を広げたいと指導員の資格を取得しスクールを開講。経験を伝えようと講演活動も行っている。挑戦は終わらない。

無病息災願い、どんど焼 東小倉小 700人が参加

 幸区の東小倉小学校(安藤勉校長)でどんど焼きが1月18日に行われ、約700人が参加した=写真(同校提供)。

 今年度は創立40周年ということもあり、コロナ禍により休止していた火付け前まで子どもたちに遊んでもらうコマや羽根つきなどの昔遊びや団子の配布も実施。地元の16団体約100人が分担してボランティアとして協力した。

 火付け前には、40周年記念イベントとしてPTAと児童によるコーラス隊が「翼をください」、「青空に深呼吸」、校歌を合唱し、会場に華を添えた。

 火が付けられ、煙が高く上がると、参加者はどんど焼きを見守った。

 安藤校長は「地域に根差した伝統ある行事になった。今年は40周年を迎えたが、卒業生の保護者から当時の話を聞かせてもらうこともあった。まちと共に小学校が成長していることを感じる」と話した。

同団体メンバーら

どまりば メンバー募集 大師エリアに交流拠点

 大師地区を拠点に地域活動を行う「大師ONE博」が、大師公園近くにメンバーシップ制コミュニティスペース「どまりば」(川崎区大師町16の10)を4月にオープンする。2、3月は実証期間として開き、どまりばを活用・運用するメンバーを募集する。2月1日(土)には現地とオンラインで説明会を開催(午前10時30分〜11時30分)。

 1階はテーブルと椅子が設置され、コワーキングスペースの場として使用でき、2階は専有利用でワークショップなどを開くことも可能。

 メンバーは午前8時から午後8時まで利用でき、月額5千円(2月は3千円)。共同運営者の役割も担う。

 参加と説明会申込み(1/31締切)は二次元コード。

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「川国で遊ぼう」
川崎国際生田緑地ゴルフ場
「川国で遊ぼう」
2月2日 市民開放日
川崎国際生田緑地ゴルフ場で2月2日(日)、冬の市民開放日「川国で遊ぼう」が開催される。午前9時から午後4時まで。入場・イベント料無料。ゴルフ場の一部を開放し、多... (続きを読む)

デイジー図書ボラ体験会 申し込み受付中

 視覚障害者の読書のために開発された「デイジー図書」のボランティア団体「デイジー川崎」が「お試し体験会」の参加者を募集している。

 パソコンを使って録音図書の編集作業に取り組む。開催日時と会場は、2月18日(火)と25日(火)午後2時〜4時、川崎市視聴覚障害者情報文化センター(ふれあいプラザかわさき3階/川崎区堤根)。定員5人。申し込みは、川崎市視覚障害者情報文化センター(【電話】044・222・1611【FAX】044・222・8105【メール】kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp)へ。締め切りは2月16日(日)。

質問に答える井端監督(左)

野球日本代表井端監督 夢を叶える方法を伝授 川中島小学校で講演

 野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督が1月20日、母校の市立川中島小学校(川崎区川中島/堀江広志校長)を訪問。6年生の児童97人に「侍ジャパンの監督として〜後輩へ贈る言葉〜」と題して講演を行った。

 井端監督は目標や夢を叶える人の共通点として、その日、その日取り組む課題を設定し、しっかりとやり遂げている点を挙げた。「何も考えないで朝起きてやるより、前日に考えた方がその日のスタートや練習開始後のスムーズさが違う」とやるべきことを前日に考える重要性を強調。「目標に向かうやり方さえ間違わなければ、夢は途中で変わるし、変わってもいい」とも述べた。

 また、「人に流されない」点も重要だと指摘し、自身が野球選手になることを夢にしていた小学生時代の経験談を披露した。「練習があるのに友達から遊びに誘われ、誘惑に負けそうになったことは何度もあったが、前の日にやると決めたら、友達に何を言われようとも一切遊ばなかった。遊びは空いている日に予定を入れた」と振り返り、夢を叶えるためのオンオフの切り替えが大切だと述べた。

 講演後に井端監督はバットを手に素振りを披露したほか、児童とキャッチボールで交流。児童からは「バットスイングの音がすごい」と言った声が聞かれた。

 現役時代、シーズンオフになると同校を訪問していた井端監督。今回の学校訪問は川崎市市制100周年にあたり、地域と学校を盛り上げてもらいたいとの児童の呼び掛けの手紙に応じる形で実現した。

「呼ばれ続けられる人でありたい」

 手紙を書いた佐藤羚翔(れいと)さん(12)は「野球に熱心。僕も将来はプロ野球選手になりたいと思っているので、きょう聞いた話を生かしていきたい」と語った。

 井端監督は、子どもたちからの手紙は自宅に大切に保管し、携帯電話の写真にも納めているという。「いい時間を過ごせた。子どもたちに感謝したい」とし、次回訪問は「機会があればぜひ。呼ばれ続けられる人でありたい」と語った。

左から三村さん、鈴木さん、古山さん、廣田教諭

全国の舞台で躍動 塚越中から3人

 塚越中学校(幸区塚越)の女子バレー部から3年生の三村理央(りお)さん、鈴木芽依さん、古山愛香さんの3人が神奈川県選抜に選ばれ、昨年12月に開催された「JOCジュニアオリンピックカップ 第38回全国都道府県対抗中学バレーボール大会」に出場した。

 同校の選抜メンバーは、低くて速いトスが得意なセッターの古山さん、中1から競技を始めたというアタッカーの鈴木さん、選抜チームでキャプテンを務めたリベロの三村さんの3人。選抜チームが総勢12人の中、塚越中からは3人が選ばれた。

 結果はグループ戦初戦で福岡に0―2で敗れたものの、第2戦で広島に2―0で勝利し、決勝トーナメントに進出。ただ1回戦で福井に1―2で敗れ、涙をのんだ。三村さんは「レシーブは得意だが、全国で戦った相手はスパイクが重たかった」と振り返った。

 ただ課題は既に見えている。鈴木さんはレシーブの上達、古山さんはトスの精度向上を挙げ、次の舞台をにらんでいる。

 選抜チームでコーチを務めた顧問の廣田歩教諭は「普段から『目配り・気配り・思いやり』と教えている。結果も大事だが、それ以上にバレーを通して気づかいや思いやりを学び、人として成長してほしい」と3人の今後に期待を込めた。

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申込みはこちらから

若手看護師が語らう場に 2月8日 交流サロン

 川崎市立看護大学と川崎市看護協会の共催で2月8日(土)、同大学(幸区小倉4の30の1)で「リラックス交流サロン」を開催する。参加無料。

 同サロンは、社会人1〜3年目の看護師が対象(市外の人も可)。職場では話しにくい悩みや思いを、他機関に所属する同じ立場の看護師たちと思いを共有し、先輩看護師とフリートーク形式で語り合う場となる。元看護士やキャリア支援企業の講師による体験談や体験ワークも実施する。

 申込みは二次元コードから。締切は1月25日(土)。問い合わせは同大学研究・研修センター【メール】arashi-h@kawasaki-cn.ac.jp。
清須さん(右)と武藤理事長

いさご通り 「竹小僧」の無料頒布会 かわしんふれあい広場で

 川崎砂子会協同組合(武藤聰宏理事長)は1月26日(日)午前11時から「竹小僧」の無料頒布会を行う。場所は川崎信用金庫本店横のかわしんふれあい広場。

 「竹小僧」は年末年始に同組合のあるいさご通り商店街を装飾するイルミネーションで使った竹の表面に穴を開け、貯金箱などに加工したもの。製作者である清花堂の清須照雄さんが子どもの頃に聞いた「山から小僧がやって来た 寒いと言ってやって来た」というフレーズから着想を得て、毎年手作りで作成している。

 今年は約250個を用意。当日は先着150人限定で甘酒のふるまいも行う。

メッシュ素材のポーチとトート

川崎市と大田区でコラボ 銭湯でスタンプラリー Tシャツなど景品多数

 川崎市内と東京都大田区内の銭湯などを巡るデジタルスタンプラリーイベント「ラブ湯オンリー 銭湯が好きだ!」が開催中だ。2月16日(日)まで。

 銭湯は全国的に減少傾向が続いており、川崎市内でも、昭和40年代の170軒をピークに減り続け、現在は29軒が営業している。そのため川崎浴場組合連合会では銭湯の魅力を伝えるため、多摩川をはさんで隣り合う大田区の浴場組合連合会と連携し、様々なイベントを開催してきた。

 スタンプラリーは今回で7回目。市内の銭湯や大田区内の31の銭湯と、ふたつの自治体をつなぐ京急線の3駅(大森町駅、雑色駅、大師橋駅)で二次元コードを読み取り、スタンプを集めると、景品がもらえる。

 スタンプ1つでも先着3千人(市内分は1500人)がステッカーをもらえるが、スタンプ4つで手拭いをもらえ(先着750人)、6つで抽選のうえ、お風呂やサウナで使えるメッシュ素材のオリジナルポーチかトートバッグがもらえる。7つ集めると、抽選で100人がロゴ入りTシャツをもらえ、やはり抽選で50組100人が貸し切り列車イベント「銭湯トレイン」などに参加できる。詳細は二次元コードから。

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登録証を受け取る北條社長(左から3人目)と関係者

国の文化登録証届く 北條鉄工

 北條鉄工(川崎区鋼管通)の5件の建造物が国の登録有形⽂化財(建造物)となったことを受け、文化庁が登録証を発行した。1月15日には市教育委員会を通じて登録証が北條裕明社長に手渡された。今後、登録されたことを示すプレートも届けられるという。

 国の登録有形⽂化財となったのは、同社の事務所、原寸⼯場、旧シャーリング・製⽸・ロール⼯場、クレーンヤード、材料置場でいずれも鉄骨制作事業を支えてきた主要工場施設。昨年12月3日に登録された。

 北條社長は「登録にまで至ったのは多くの人の協力のおかげ。できるだけいい形で保存して地域を活性したい」と語る。

展望を語る中川代表世話人

更なる好循環の醸成へ 幸区300人で新年祝う

 世話人会は1月17日、川崎市産業振興会館(幸区堀川町)で「幸区新年賀詞交換会」を開いた。

 区内町内会の会長・役員、市議会議員、事業者や各地域団体など総勢約300人が参加し、新年を祝った。

 代表世話人としてあいさつした幸区町内会連合会の中川潔会長は、昨年の市制100周年に合わせて区内で開催した「さいわいにぎわいフェス」や「幸区民祭」に言及。「今年は次の100年に向けて新しい一歩を踏み出していく大事な年。在住・在勤の人々にさらにこの街の魅力を知ってもらい、好循環につなげていくための取り組みを着実に進めていきたい」とあいさつした。

島田さん(左)と福田博之署長=同署提供

島田さん 声掛けで被害防止 幸署から感謝状

 特殊詐欺の被害を防止したとして、島田雄一郎さんが1月10日、幸警察署から感謝状を渡された。

 島田さんは昨年12月19日、区内郵便局で携帯電話で通話しながらATMを操作する高齢女性に積極的に声掛けした。警察への通報も行い、医療費還付金の特殊詐欺被害を防止した。

 同被害は主にコンビニでのプリペイドカード購入や銀行などで発生しており、昨年1月から12月の県全体での被害件数は1947件、区内では17件だった。署は自分は大丈夫と思わないよう注意を呼びかけている。

あいさつをする渡部議長

新春の集いで一致団結 川連・労福協

 川崎地域連合と川崎労働者福祉協議会は1月14日、市産業振興会館(幸区堀川町)で「2025年新春のつどい」を開催した。

 主催者あいさつで渡部堅三川崎地域連合議長は、これから始まる春闘で、昨今の物価高を上回る賃上げの必要性を説き、「昨年以上の最低賃金の引上げ、人事院勧告の引上げを目指していきたい」と語った。

 また共同開催である労福協とは「運命共同体」であると述べ、「課題は山積しているが、安心して働ける社会の実現に向けて全力で取り組んでいく」と抱負を語った。

 同会は連合神奈川の安部輝実(てるみ)副事務局長、福田紀彦市長などの各来賓あいさつと歓談ののち、ビンゴ大会を挟んで閉会した。

新人声楽コンクール招待 カルッツかわさき 50組100人

 カルッツかわさきは2月23日(日・祝)、「第7回かわさき新人声楽コンクール」を同施設ホールで開催する。「世界に羽ばたく若いオペラ歌手の姿を市民の方々に鑑賞してもらえれば」と、川崎市民50組100人を招待する(抽選)。

 コンクールは、同施設が取り組む地域での文化芸術の普及、鑑賞、創造事業の一環で、オペラ歌手を目指す28歳以下の若手声楽家を対象に実施される。

 開催当日は本選審査のほか、第6回コンクール優勝者の川崎麻衣子(メゾ・ソプラノ)、2位・湯澤里帆(メゾ・ソプラノ)、3位・藤原優花(ソプラノ)によるミニコンサートも行われる。午後0時30分開場、午後1時開演。ミニコンサートは5時頃。

 申し込みは、往復はがきに申込者の住所、氏名、電話番号を記入し、〒210―0011川崎区富士見1の1の4カルッツかわさき「かわさき新人声楽コンクールTN」係宛てに郵送。2月10日(月)必着。当選者には、カルッツかわさきから招待チケットが送付される。詳細は【電話】044・222・5223。

会場を盛り上げるHiBiKiさん(中央)

そっくりな歌声に熱狂 はまなすで新春ライブ

 川崎区京町の「Karaoke Saron はまなす」で1月11日、新春ライブが開催された。

 ライブには郷ひろみさん公認のものまねタレントHiBiKiさんが出演。1時間半ほどのショーの中で、『2億4千万の瞳―エキゾチック・ジャパン―』や『GOLDFINGER'99』などの名曲を熱唱。他にも玉置浩二さんや鈴木雅之さん、細川たかしさんなど多彩なレパートリーを披露し、軽快なトークで会場を盛り上げた。

 同店ママの夏木かずみさんは「『はまなす』はカラオケを楽しんで頂けるお店です。今後も定期的にイベントを開く予定です」と話した。

抱負を述べる伊藤会長

川崎市薬剤師会 伊藤会長、DX化へ意欲 2040年問題見据え

 川崎市薬剤師会は1月16日、川崎日航ホテル(川崎区日進町)で賀詞交歓会を開いた。

 伊藤啓会長は3年以上前から続く医薬品供給不足問題について「解決するどころか悪化している状況。薬剤師は薬の確保に翻弄され、疲弊している。この状況を1日でも早く改善できるよう協力を」と呼び掛けた。伊藤会長はまた、高齢者の数がピークを迎え、社会保障制度の維持が難しくなる「2040年問題」について言及。医療従事者の減少を見据え、デジタル技術を駆使するDX(デジタルトランスフォーメーション)に対応するため、委員会を立ち上げる考えを示し「チャレンジしていく一年にしたい」と抱負を述べた。

 来賓には福田紀彦市長や小川護神奈川県薬剤師会会長らが出席し、同会のさらなる発展に期待を寄せた。

#かわさき推しメシ 最高賞に幸区の「ほっぺ」 多摩区の「御殿様 宴」「花冠」も

 市民の投票で、見て楽しい・食べて美味しい魅力ある一品をグランプリに決定する「#かわさき推しメシ」。昨年12月26日、グランツリー武蔵小杉で最終審査となる専門家3人による実食審査が行われ、結果発表が行われた。グランプリには一般部門でブラッスリーほっぺ(幸区)の「よくばりベーコンナポリタン」、デカ映え部門で海鮮重・御殿様(おとのさま)・宴(うたげ)(多摩区)の「オモウマグロ重」、スイーツ部門で花冠(はなかんむり)ル・カフェ・エ・サロン・ガストロノミー(多摩区)のカスタードプリンが選ばれた。

 3回目となる今回は、新設のデカ映え・スイーツ各部門も合わせて3部門で市内132店舗がエントリー。秋の一次審査では、店舗で推しメシを注文した市民らの投票総数6741件から、各部門の上位2店舗が最終審査に進んでいた。

 実食審査中には「美味しくて本当に幸せ」「川崎ではなく日本一を決めているようだ」とのコメントも。特別ゲストとして実食した福田紀彦市長からも美味しさに感嘆の声が聞かれたという。

 準グランプリは、一般部門で酒縁(しゅえん)さらしな(多摩区)の「カレーせいろ」、デカ映え部門で餃子太陸(ぎょうざたいりく)(川崎区)「タワー硬焼きそば」、スイーツ部門でテト・テオ(高津区)「うみたてたまごプリン」だった。

第53回定時制高校作品展 書に思い込め金賞 高津高校の小谷有香さん

 川崎市内の定時制高校に通う生徒たちの学習成果を披露する作品展が、JR川崎駅前の地下街アゼリアで1月6日から17日まで開かれた。

 作品展には、授業や部活動で制作した書や絵画など5つの部門で「優秀作品」に選ばれた約140点が展示された。

 このうち書道部門で「最優秀賞」に選ばれた高津高校定時制1年生の小谷有香さん(多摩区在住)は、紙の真ん中に堂々とした行書で「道」と書き、両脇に「学ぶことは 生きること 今日だけ 仲間と共に」と、今の自分の思いをしたためた。

 小谷さんは、バブル期の1980年代半ばに中学生時代を送り、「有り余るエネルギーを遊ぶことだけに使ってしまった」と振り返る。遊ぶことに夢中でほとんど学校に行かなかったため、進路指導の教員から「高校に進学なんて、できるわけない」と一蹴された。その言葉で進学を諦め、10代で結婚・出産。しかし結婚生活は長く続かず、離婚後は仕事と子育てに追われる人生だった。

 だが人生の中で、若かりし日に学びから逃げたことを何度も後悔した。「知識の積み重ねがないまま大人として生きることは大変だった」と小谷さん。高卒認定試験に挑むも自力では無理と気付き、定時制を卒業した知人が立派に生きる姿に背中を押された。

 昨春、進学。自分の過去をふまえ、「一日、一日を丁寧に生きよう」と心に決めた。「学ぶことで世の中のしくみが分かり、生きることが楽しくなった」と語る。

 「分からないことだらけでキツい時期が続いたけれど、この場所(学校)は自分が求めるものすべてに、しっかりと応えてくれる。これからは自分にできることをして、人に喜ばれる存在になりたい」

 なお、定時制の「作品展」は、市内の定時制に約5千人が通っていた1940年代前半に始まり、今回で53回目となる。現在は川崎、川崎総合科学、橘、高津の市立4校と県立川崎、県立向の岡工業の6校に計714人(昨年5月1日時点)が通っている。

抱負を述べる木村理事長

川崎の価値高める JC理事長が所信表明

 川崎青年会議所(JC)は1月13日、川崎日航ホテルで新年のつどいを開催した。木村正理事長は「共感 共立 共創〜より価値ある街へ〜」をスローガンに掲げ、「一年間駆け抜けていく」と力を込めた。

 所信表明では、今年度の取り組みとして、会員数100人を目指すことや会員研修に注力すると述べた。まちづくりでは「かつての川崎のネガティブイメージを払拭するような、多くの人を呼び寄せる事業を展開したい」と意欲を見せた。青少年育成事業では、「わんぱく相撲」の継続や青少年の親世代に向けた働きかけを実施する考えを示した。

 つどいには会員や近隣JCメンバー、卒業生らが出席。OBの福田紀彦市長や青木功雄議長は来賓として出席し、祝辞を述べた。

川崎区地域教育会議 30年の歩み振り返る 2月1日 教文で

 川崎区地域教育会議(宮越隆夫議長)の設立30周年を記念した「教育を語るつどい」が2月1日(土)、市教育文化会館6階大会議室(川崎区富士見)で開かれる。午後2時から4時まで。

 同会議の30年の歩みをプレゼンテーションで振り返るほか、パネルディスカッションでは地域教育会議の意義と未来について意見交換する。

 「つどい」終了後には富士見公園の「冒険土の広場」を見学する。

現在、市内の保育園で提供中の献立。のらぼう菜を使ったベルデコロッケ(上)と、こどもニュータンタンメン

保育園の給食レシピ募集 市制100周年でコンテスト

 川崎市は市制100周年を記念し、市内の保育園で提供する給食のレシピコンテストを実施中だ。1月31日までアイデアを募集している。

 市はこれまでも給食などを通じて、川崎の特産品や川崎ゆかりの料理を子どもたちに伝える「みんな美味しい!郷土の味」事業を進めてきた。今回は市制100周年事業として、初めてレシピコンテストを開催する。

 市内の保育園で園児たちに提供する「おかず部門」と「おやつ部門」の2部門で、川崎の特産品を使った献立や郷土料理のアレンジなど、川崎にゆかりのあるレシピを募集している。

 川崎に関わりのある人ならだれでも応募できる。応募方法はネットか郵送で、1月31日(金)必着。2月に市の食育推進委員らが総合的に審査のうえ、各部門ごとに「グランプリ」と「かわさきそだち賞」、「アイデア賞」を選出する。結果は3月に市のサイトで発表する。詳細はウェブサイトへ。

「ことラー」(右)が企画したアートの鑑賞ツアー

アートを介して人をつなぐ 川崎市 「ことラー」2期生募集

 川崎市は、市内の文化資源を使ってコミュニティーを活性化する「アートコミュニケータ」(略称ことラー)の2期生30人を募集中だ。

 高齢化社会を背景に、政府は20年に閣議決定した「骨太の方針」などの中で、現代人の孤独やストレスに対処するため薬ではなく人とのつながりを「処方」する「社会的処方」の重要性を打ち出している。これを受けて市は東京芸術大学と提携し、アートを介してコミュニティを育むプロジェクト「こと!こと?かわさき」を昨年度からスタートさせた。

 具体的には、すべての人が文化を楽しめる「アートコミュニティー」へと市全体が進化することを目指し、市内の美術館や博物館、パブリックアートや史跡などを舞台に、人と人がつながる機会を創出していくという。結果的にプロジェクトの成果が、生田緑地に移転される「川崎市市民ミュージアム」の新たな事業に継承されることも期待される。

 市はプロジェクトを推進する人材として、計100人の「ことラー」を育成する予定。昨年4月から40人が1期生として活動中で、基礎講座や実践講座を通して「アートコミュニケータ」としてのスキルを学んだ後、秋からはチームを組みアートの鑑賞ツアーなどを実行している。

 麻生区の飛び地・岡上にまつわる学びのツアーを町田市の西澤正彦さん(79)らと共に企画した宮前区の西村和子さん(63)は、改めて地域とつながりたいと思い、「ことラー」に挑戦したという。「初めて学ぶことがたくさん。新しい世界が開けました」。

 「ことラー」の応募条件は川崎市内で活動する意欲のある18歳以上(4月1日時点)の人で、主な活動拠点となる新百合トウェンティワンホール(麻生区)に参加可能なこと。登録は最長3年間まで更新可能。交通費や謝礼は支給されないが、講座やワークショップに無料で参加できる。

 所定の応募用紙に記入のうえ、応募動機を作文にまとめ、市の市民文化振興室に郵送する(2月4日必着)。

 詳細は市のホームページ【URL】https://www.city.kawasaki.jp/250/page/0000171070.html

教えて!職人さん vol.2  「塗装業者選びの判断基準」とは?【1】

 Q...前回は"塗装業者を選ぶポイント"としてまず「実績や施工件数だけを強調しているところは要注意」という事を教えて頂きました。他に「塗装店選びで失敗する可能性が減らせる判断基準」はありますか?

 A...皆さんにはどこの塗装業者も大差がないように思われるかも知れませんが「同業者だから分かるポイント」というものが存在するんですよ。

 Q...具体的には?

 A...ポイントは全部で4つあります。1つ目は「その会社が職人を自社で雇用しておらず、下請けに丸投げしている会社」です。下請け孫請け、そして元請けといった言葉はきっとみなさん、一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。仕事を受けた会社が自社で施工するのではなく、中間マージンをとって、他の会社に仕事を回し、そこが実際の施工を行うパターンです。これは一体何が問題かというと、それだけ皆さんのために使われない、ただの「紹介料・中間マージン」が発生している点です。本来理想的には、支払った金額の中で最高の施工をしてもらいたいですよね。これを避けて、最大限に皆さんから頂いたお金を使って施工する、あるいは節約するのが「完全自社施工型」という塗装店です。

 Q...お客様本位のところであれば下請けへの丸投げはあり得ない、と?

 A...一概に断定はできませんが一つの目安にはなりますね。次回(4月下旬掲載予定)は2つ目の判断基準についてお話できればと思います。

白熱したプレーを見せる参加者

GO!GO!!フロンターレ

女性限定フットサルクリニック

 川崎フロンターレは1月26日(日)午後6時15分〜7時45分まで、フロンタウンさぎぬま(宮前区土橋)で「女だけのフットサルクリニック」を開催する。雨天決行。

 フロンターレのスクールコーチ・普及コーチの指導で練習をした後、試合を行う。16歳以上の女性が対象。パスや試合のスピードが速すぎることなく、パワーのある男性との接触もないので、安心してプレーできる。体格差やスキル差が少ない女性同士だからこそ、上達も早いはずだ。「女性だけで楽しみたい、こっそり上手くなりたいという方はぜひ」と同クラブ。

 先着20人。参加費は1250円(保険料込み)。初心者参加可。友人紹介キャンペーンを実施しており、紹介者と紹介された人には翌月から同イベントで使える250円割引クーポンがプレゼントされる。

 申し込みはフロンタウンさぎぬま【電話】044・854・0210または同所カウンターへ。

画像はいずれも川崎フロンターレ