保土ケ谷区版【1月30日(木)号】

保土ケ谷区 救急出場 4年ぶりに減少 救急車の適正利用啓発

 2024年の救急概況(速報値)がこのほど横浜市から発表され、保土ケ谷区内の出場件数は1万3477件だった。過去最多を記録した23年から327件減少したことについて、保土ケ谷消防署は「現時点で減少理由は明確に分からないが、救急車の適正利用などの啓発に取り組んでいる」としている。

市内は3年連続増

 発表によると、24年の市内の救急出場件数は25万6481件で23年から1845件増加。3年連続で過去最多を記録した。18区で最多は港北区の2万313件。保土ケ谷区は10番目に多く、20年に1万815件を記録して以降、4年ぶりの減少となった。

 24年の保土ケ谷区内の搬送種別(速報値)では、急病が9403件(前年比482件減)、一般負傷が2577件(同142件増)、交通事故が555件(同43件増)と続く。

 保土ケ谷消防署は出場件数の減少理由は明確に分からないとした上で、複数の要因を挙げる。迅速な救急搬送などを維持するため、24年度から「『あんしん救急』知って予防!救急車」というキャッチフレーズを掲出したことや、場面に応じた救急車の適正利用などを呼び掛ける取り組みを実施。こうした啓発が出場件数の減少につながったと考えられる。

電気火災が増加

 24年の保土ケ谷区内の火災件数(速報値)は34件で23年に比べて3件増加。18区で8番目に多かった。34件のうち、建物火災が20件(前年比3件増)、車両火災が4件(同1件増)、その他火災が10件(同1件減)。焼損床面積は1057平方メートル(同781平方メートル増)だった。

 出火原因の最多は「電気機器」の5件で、リチウムイオン蓄電池による電気火災が近年増加傾向だという。同署は「製品本体に強い衝撃や圧力を加えず高温の環境に放置しないでほしい。熱くなっている、異臭がするなどの異常を感じた場合は使用を止めるように」などと警鐘を鳴らす。

協定書を手にする神部区長(左)と志村会長(右)

保土ケ谷区 災害時 寺院が避難所に 仏教会と協定締結

 保土ケ谷区は1月22日、保土ケ谷・旭区仏教会(志村齢彦会長)と大規模地震等の災害時における寺院施設の提供に関する協定を締結した。神部浩保土ケ谷区長は「いざという時に区民に身近な寺院を利用できることはありがく避難対策に心強い」と期待を寄せる。

 市は2022年に市仏教会と災害時の協定を締結しており、区と保土ケ谷・旭区仏教会の協定締結はそれに基づくもの。14年に西区、24年に瀬谷区が同様の取り組みを行っており、保土ケ谷区は市内で3番目となる。

 市は市立小中学校などを指定避難場所に指定しており、地域防災拠点には防災備蓄庫の配置、防災資機材や食料などの備蓄が進めている。区内は27カ所の学校が指定されているが、区の担当者によると、大規模災害時は防災拠点の施設利用が困難になることや、避難者が殺到してしまうことで受け入れられなくなる状況も考えられるという。

 協定は、市内で大規模地震や風水害などの災害が発生し、被災した区民の避難生活の場所が不足する場合に同協会に加盟する寺院のうち保土ケ谷区内の14寺院が施設を提供するために必要な事項を定めたもの。

 今後は大規模災害時に要請に応じて「避難所」や「駐車場」として施設を提供することになる。また、他都市からの応援職員やボランティアの宿泊先、水や食料などの物資の保管場所、遺体安置所などで活用する可能性も想定されている。

ステッカーを作成

 22日に区役所で行われた締結式には志村会長のほか、細川泰秀副会長が出席し協定を取り交わした。また、志村会長の発案で区が作成した「災害時施設提供協力寺院」と書かれたステッカーが手渡された。ステッカーは協力寺院に掲示される。

 神部区長は「大規模災害時は防災拠点だけでは足りなくなる可能性がある。寺院を利用できることはありがたい」と話し、志村会長は「災害はいつどう発生するか分からない。一時的ではあるが、少しでも困っている人のお役に立てればと思う」と思いを語る。

峰岡町二丁目自治会の会長で、柔軟なアイデアでまちを盛り上げる 奥平 隆さん 峰岡町在住 74歳

信頼の輪を広げる

 ○…まちの舵取り役になって2年目。どんど焼きを恒例行事に取り入れるなど、前例にとらわれない自由な発想で地域を盛り上げる。「ベテランと若手のチームワークが良く、行事ごとに連携が取れている。経験の浅い会長のため分からないことが多く、皆さんに助けてもらっている」と感謝の気持ちを示す。

 ○…東京都世田谷区出身。子どものころは近所の多摩川で銛突きをしたり、模型飛行機で遊んでいた。そんな少年が抱いた夢はパイロット。航空大学校で研鑽を積み夢を叶え、人々の空の旅を約40年間支えた。空の安全を保つためパイロットとしての技術に限らず、同僚とのコミュニケーションを大切にしたという。「自分と違う考えの人を批判するのではなく受け入れる。その上で自分の意見を伝えることを意識している」といい、この考え方が十人十色の住民をまとめる自治会運営にも活かされている。

 ○…峰岡町に約45年間住んでいるが、自治会運営に携わるようになったのは5年前から。「4人の子どもたちは峰岡町で育ち、まちの皆さんの支えがあって成長した。会社員時代は地域活動に参加できなかったので、皆さんに恩返ししたい」と思いが熱い。昨年、峯小学校で行われた総合学習の時間で自治会の活動などを紹介。公園のごみ問題を知った児童がごみを持ち帰るように呼び掛ける啓発物を作ってくれたといい、「子どもたちが地元に目を向けてくれてうれしい」とほほ笑む。

 ○…今後取り組みたいことの一つに子ども食堂の支援を挙げる。「若い世代との交流を育むきっかけになれば」と期待を込める。自治会役員の高齢化は峰岡町二丁目にも当てはまるといい、「いつか必ずやってくる世代交代。気持ち良く次の世代にバトンを渡したい」

第一部で講師を務めるソフトバンク株式会社の池田昌人氏

かながわSDGsパートナーミーティング 2月6日にパシフィコ横浜で開催

 神奈川県主催による「かながわSDGsパートナーミーティング」が2月6日(木)、パシフィコ横浜で開催される「テクニカルショウヨコハマ2025」内の催しの一部として行われる。時間は午前10時15分〜午後4時20分。

 当日は三部構成で、第一部(午前10時15分〜11時55分)は、ソフトバンク株式会社CSR本部長/ESG推進室長の池田昌人氏と株式会社トビムシによる「SDGsセミナー」、第二部(午後0時10分〜午後1時15分)はSDGsの取組についての表彰式「みんなのSDGs表彰」や受賞企業による取組発表などが行われる。

 休憩を挟んだ第三部(午後2時〜午後4時20分)は、企業同士のマッチングの機会となる少人数の「意見交換会」を予定している。

 参加申込は不要。参加希望者はかながわSDGsパートナーミーティングの会場となるパシフィコ横浜展示ホール内セミナー会場にて受付(参加希望者は名刺2枚必要)を。

 問い合わせは、神奈川県政策局いのち・未来戦略本部室SDGs推進グループ【電話】045・285・0909へ。

柔道では壮絶な投げ合いが繰り広げられた

稽古の成果披露 武道始式で警察官奮闘

 保土ケ谷警察署(本田悦二郎署長)の武道始式が1月22日に同署で行われた。交通・防犯関係団体の代表者らが見守る中、警察官が剣道、柔道、少林寺拳法を披露して会場を盛り上げた。

 武道始式は警察官がまちの治安維持への士気を高め、決意を新たにするために毎年開かれる。今年は剣道、柔道ともに高点試合(勝ち抜き戦)のほか、1人が複数人を相手にする掛け試合を実施。会場が静まり返る中、警察官は息が上がりながらも手に汗握る攻防を繰り広げた。少林寺拳法の演舞も行われ、観客から拍手が送られた。

 本田署長はあいさつの中で「武道は心身ともに成長させてくれるもの。県民の皆さんをお守りできるよう、これからも体も精神も強く持ってほしい」と出場した警察官に呼び掛けた。

横浜ハンドボールクラブから選出された9人

ハンドボール 県選抜がアベック優勝 区内クラブから9人活躍

 第9回関東小学生選抜ハンドボール大会が茨城県で1月18日と19日に開催され、神奈川県選抜が男女揃って初優勝の快挙を成し遂げた。保土ケ谷区内の市立岩崎小学校を拠点に活動する横浜ハンドボールクラブからは男子2人、女子7人が選抜メンバーに選出されて活躍した。

 同大会には8都県から9チームが出場。男子の選抜チームは予選リーグを2勝し1位通過した。決勝リーグでは東京都選抜と茨城県選抜と対戦。両試合ともに前半ではリードを許したが、後半で逆転した。橋本陸さん(寺尾小6年)は「スピードと得点力の高いチームだった。決勝リーグは前半リードされる展開になったけど、『サイドを使おう』という監督からの指示が後半にうまくはまって逆転することができた」と振り返った。

 女子の選抜チームも予選リーグは2勝で1位通過した。進んだ決勝リーグの東京都選抜戦では前半を10―7でリードして折り返した。後半は5―5と苦しい展開だったが前半のリードを守り切って勝利を収めた。女子選抜チームでキャプテンを務めた太田初希さん(井土ケ谷小6年)は「練習中からほかのチームの選手とコミュニケーションを取るように意識した結果、絆が深まって連携もうまくいった。新しく神奈川の歴史をぬりかえられてうれしい」と笑顔を見せた。

受賞の様子(左が瀧澤代表取締役、同社提供)

(株)SUN METALON 技術力など評価され (株)みずほ銀行から表彰

 金属業界の脱炭素化を推進する(株)SUN METALON(瀧澤慶代表取締役/神戸町134)が1月16日、「Mizuho Innovation Award 2024.4Q」を受賞した。

 同賞は(株)みずほ銀行主催。ビジネスモデルの優位性、チーム力、成長可能性などを評価し、イノベーティブな事業に挑戦する有望なスタートアップ企業を四半期ごとに表彰するもの。

金属リサイクルを実現

 同社は、大手メーカーへの納品実績を獲得している技術力や、グローバルなビジネス展開などが評価された。(株)みずほ銀行は同社の受賞理由について「CO2の多排出産業でありながら脱炭素化が容易でない金属業界にて、独自の金属加熱技術で金属リサイクルを実現している。今後、更に製造業全体に金属リサイクル技術が普及し、循環型サプライチェーンが拡大することに大いに期待を寄せている」とした。

 受賞を受け、瀧澤代表取締役は「このたびは、当社の技術力と経営体制を評価していただき、Mizuho Innovation Award2024.4Qを授与いただいて光栄に存じます。当社は多くのCO2が排出されている金属業界の脱炭素化とコスト低減を目指すスタートアップで、金属粉末スクラップから不純物を取り除くリサイクル事業を主に展開中です。今後も金属業界の変革に挑戦し、より多くの皆さまに当社のソリューションを広く提供できるよう全力を尽くしてまいります」とコメントした。

選抜リレー(6年生)のスタート直後

区少年野球連盟 6年生に「お疲れさま」 16チームで送別大運動会

 保土ケ谷区少年野球連盟(葛西清夫会長)は1月26日、県立保土ケ谷公園で「6年生卒業送別大運動会」を実施した。

 葛西会長によると、大運動会は同連盟に所属する各チーム(16チーム)で卒団を控えた6年生に対して「お疲れさま」という気持ちを込めて送り出すというもの。今回で44回目の開催となった。

 当日は参加チームを5組に分け、綱引き、玉入れ、障害物競走のほか、監督・コーチ・母親リレーなどが行われた。

 メインの選抜リレーでは、会場の各所から選抜選手に声援が送られていた。リレーで1位になった青チームでアンカーを務めた佐藤楓さん(キングパワーズ&ファイヤーズ)は「1位を取れて良かった。運動会を通して他チームの選手と仲良くなれて楽しい。中学校に行っても野球は続けたい」と話した。

 また、卒業生セレモニーとして各チームの監督らから6年生に賞状とバラが手渡された。

 葛西会長は「これまでの経験を生かしてこれからも野球を続けてもらえたらうれしい」と6年生に言葉を送った。

表彰状を手に持つ受賞者たち

会員企業の発展に貢献 保土ケ谷RC 優良従業員表彰に7人

 横浜保土ケ谷ロータリークラブ(矢部徹会長)が1月20日、優良従業員表彰式を天王町のモンテファーレで行った。

 この表彰は同クラブの会員企業の従業員が対象。長年にわたり、企業の発展のために際立った活躍をしてきた7人を称えた。受賞者は次の通り。敬称略。順不同。

▽寺田直美(社会福祉法人横浜白光会)▽小池恩(同)▽増田厚之(通信設備株式会社)▽大崎康弘(株式会社通信設備エンジニアリング)▽柴光花(佐藤・村松法律事務所)▽小嶋あかね(えぶちにしや園)▽小泉香(えぶち保育園)

店舗イメージ(イケア・ジャパン提供)

ベイクォーターに「イケア」 3月14日オープン

 横浜駅東口の商業施設「横浜ベイクォーター」=神奈川区=に3月14日(金)、スウェーデン発祥の家具・雑貨店「IKEA横浜ベイクォーター」がオープンする。イケアの日本法人と同施設が1月16日に発表した。

 昨年末までスマイルキッズステーションが入っていた4階部分に出店し、店舗面積は約950平方メートル。イケアが展開する約9500商品の中から厳選した、お手頃価格の商品約600点を販売するほか、約1千点の商品を展示するルームセットも設置。また、IKEAオンラインストアで注文した商品の店舗受け取りサービスも実施する。営業時間は午前11時から午後8時まで。

 また同店のオープンに合わせ、港北IC近くのIKEA港北=都筑区=は4月1日からIKEA横浜に名称を変更する。

横浜ビー・コルセアーズ オールスターで2選手が対戦

 Bリーグのオールスターゲームが1月18日・19日に千葉県で開かれ、「Bリーグアジアライジングスターゲーム」に横浜ビー・コルセアーズ(BC)からキング開選手=写真左=とキーファー・ラベナ選手=同右=が出場。試合はキング選手が3ポイントシュート7本を決めるなど25得点の活躍を見せ、若手選手が集まる「Bリーグライジングスターズ」の勝利に貢献した。

 試合後のインタビューで2人は対戦を楽しんだと笑顔で振り返りつつ、シーズン後半戦へ向けての応援を呼び掛けた。横浜BCは2月にアウェーで千葉ジェッツと京都ハンナリーズと対戦後、3月1日・2日にホームの横浜国際プールでサンロッカーズ渋谷を迎える。

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落語を披露する湊家波馬さん

人気の演芸会に150人来場 狩場緑風荘

 老人福祉センター横浜市狩場緑風荘で1月26日、お楽しみ演芸会が行われた。同施設で人気の演芸会には約150人が訪れた。今回の演芸会には「湊家波馬」(落語)、「珠の音会」(津軽三味線)、「奇楽人・YUKI」(マジック)、「あわの貝」(和太鼓)が出演した。

 湊家波馬さんは古典落語の「幾代餅」を披露。珠の音会の演奏では「津軽あいや節」や「ソーラン節」を演奏したほか、その他の出演者も各演目で会場を盛り上げた。

共同検針用の水道スマートメーター(防水型)

市水道の自動検針 全戸導入に向け技術検証 市民生活の利便性向上も

 横浜市はこのほど、自動で使用水量を把握できる水道スマートメーターの技術検証を今年10月から実施する計画を打ち出した。独居高齢者の見守りや減災対策にもつながる事業で、2028年度からの順次導入を目指す。

 スマートメーターは無線端末を用いて、自動的に使用水量データを取得するもの。現在は検針員約400人が平均して月約2500戸のメーターを目視で調べている。

 市水道局によると、導入後は利用者(市民)が1時間ごとの使用量を確認できるようになる。漏水やトイレの故障などの早期発見、水の不使用などの異変をいち早く察知することにより、独居高齢者の見守りにもつながる。加えて、将来予想される検針員不足への対応、震災時の断水エリアの早期特定や円滑な復旧作業が可能になるなどメリットが多いという。

 スマートメーターの技術検証は、19年度に始まった緑区(約460戸)に続いて2回目。緑区では携帯の通信回線を利用しているのに対して、10月からの検証は東京電力パワーグリッド(株)との連携によって、既に整備されている電力通信ネットワークを活用。3区(保土ケ谷・西・中)の約1000戸で自動検針を行い、さまざまな環境下における通信の安定性を調べるほか、通信コスト低減を模索する。

コスト低減が課題

 導入への課題が高コストだ。現行タイプは、設置や使用期間中(8年)の検針委託費を含めて1戸あたり約1万1000円。スマートメーターは現段階で、専用機器や通信コストによって現行の3倍ほどかかるという。

 市は19年度に導入に向けた連携協定を東京都と大阪市と結んでおり、仕様の共通化などを推進することで、コストを低減したい考え。市職員は「3都市で連携しながら、最短での全戸導入を目指したい」と話す。

 全国ではスマートメーターを住民の見守りに活用している事例もある。高知県仁淀川町では高齢化が進む地区で、水道利用の異常を検知した際に登録アドレスに通知する実証を行っている。

 市職員は見守りの仕組みについて、「個人情報の取り扱いなど課題もあるが、将来的に検討できれば」と説明する。

同園で飼育するツシマヤマネコ(上)とテングザル=提供:よこはま動物園ズーラシア

ズーラシア 希少動物保全園に認定 繁殖や情報発信に努め

 旭区上白根町のよこはま動物園ズーラシアがこのほど希少な動物種保全の取り組みが評価され、「認定希少種保全動植物園等」に認定された。

 同制度は、希少種の保護や増殖について、一定の基準を満たす動植物園等を環境大臣が認定するもの。2018年に始まり、24年12月27日現在で22の施設が認定されている。横浜市立動物園としては、金沢動物園に続く認定となった。

 同園で認定の対象となっている動物種は、コウノトリやツシマヤマネコなどの「国内希少野生動植物種」が4種で、マナヅルやテングザルなどの「国際希少野生動植物種」が27種だ。

適切なペアを

 これまで、ツシマヤマネコの人工繁殖、テングザルに対する繁殖や生息地支援の取り組みが行われてきた。

 同園の担当者によると「遺伝的な多様性に考慮した適切なペアをつくるために、定期的に新たな個体を迎え入れることが不可欠だが、そのような個体を確保しながら計画的に繁殖に取り組むのは非常に難しい」という。

啓発を続ける

 「残念ながら、国内にすむ野生動物のなかにも多くの希少野生動物種が存在する」と同園の担当者は話す。

 そのような状況を来園者や多くの人に伝えるべく、動物が生息する自然環境に関する情報を来園者などに伝え、関心を深めてもらう取り組みを行ってきた。「動物種の生息状況が少しでも改善するような取組を続けていきたいと考えている」と今後を見据える。

前半35分、トライを決めるイーグルスの石田選手

ラグビー 「神奈川ダービー」鷲猪激突 三ツ沢では初対決

 ラグビーリーグワンの第5節が1月18日に行われ、ともに神奈川県を本拠とする横浜キヤノンイーグルスと三菱重工相模原ダイナボアーズの「神奈川ダービー」がニッパツ三ツ沢球技場を舞台に繰り広げられた。

 リーグワン発足後これまで3度対戦した両者だが、三ツ沢での対決はこれが初めて。県民3千人の招待企画などもあり、8402人の観客が見守った試合は、元日本代表アマナキ・レレイ・マフィ選手の2本を含む7トライを奪ったイーグルスが47対21で勝利。リーグ戦3連勝を飾った。ダイナボアーズはスクラムでの劣勢が続き、苦しい展開となった。

 イーグルスの沢木敬介監督は「スクラムは絶対ドミネート(圧倒)すると発破をかけていた。これをどんな相手にもやっていきたい」と話した。

喜びを爆発させる横浜の部員(上)と野原監督を中心に集まる横浜清陵の部員

高校野球 センバツに市内2校 6年ぶりの横浜、初の清陵

 3月18日から甲子園球場で行われる「選抜高校野球大会」の出場32校が1月24日に発表され、一般選考で横浜高校=金沢区=、「21世紀枠」で県立横浜清陵高校=南区=がそれぞれ選ばれた。戦後の選抜大会に横浜市内から2校が選ばれたのは、2019年に横浜と桐蔭学園=青葉区=が出場して以来、7回目。

優勝候補の名門

 横浜の選抜出場は6年ぶり17回目。昨年は夏の県大会で準優勝の後、秋に関東大会を制し、11月の明治神宮野球大会で27年ぶりの優勝を果たした。今大会では優勝候補に挙げられる。

 阿部葉太主将は「『頑張ってね』と声をかけてくれる地域の方たちのためにも、自分たちが甲子園の舞台で精一杯戦い抜いている姿を見せたい」と話し、06年以来、4度目の選抜制覇を目指す。

公立の星 21世紀枠

 横浜清陵は春夏通して初の甲子園出場。県内の県立校が選抜大会に出場するのは1954年の湘南以来、71年ぶり。

 21世紀枠は、困難な練習環境を克服しているなどの学校を選出するもの。県内校が21世紀枠で出場するのは初めて。

 野原慎太郎監督は「喜びより使命感を強く感じる」と話し、「今日も甲子園に向けた大事な一日」と監督から言葉をもらった選手は、いつも通りの練習に励んだ。

参加無料 知っておきたい、令和の相続 2月20日、新横浜でセミナー

 近年大きな変革があった相続税・贈与税制-。相続税に特化したランドマーク税理士法人では、その内容と令和7年の税制改正についての特別セミナーを、2月20日(木)に開催。午後2時から3時まで。セミナーテーマは『令和7年度税制改正と不動産の相続問題』。

 「相続税についての理解を深め、早めの対策を進めていきましょう」と講師の清田幸佑さん。終了後、希望者には個別相談も(要予約)。

 参加無料。会場は同社新横浜セミナールーム(新横浜駅1分)。申込・問合せは【電話】03・6269・9996まで。

神奈川県 新なでしこブランド披露 2月1日(土) マークイズMMで

 女性が開発に貢献した優れた商品やアイデアを県が認定する「神奈川なでしこブランド」事業。この新認定商品の認定式が2月1日(土)午後3時〜、マークイズみなとみらい(横浜市西区)で催される。

 認定商品の展示販売会やパフォーマンスは午前10時〜午後4時半。トークショーでは、女性の働き方研究所を運営する中山ゆう子氏が「自分らしい働き方」を語り、女性活躍にエールを送る。

 問い合わせは、同ブランド事務局【電話】045・210・5867へ。

上野 孝 会頭

年頭所感 「Y★X」(横浜トランスフォーメーション)で新たな変革へ挑戦 横浜商工会議所会頭 上野 孝

 これまでの3年間を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症は再拡大の振れを伴いながら収束に向かい、徐々に経済社会活動の正常化が進んだと考えております。

 わが国経済は今、停滞から成長への転換点を迎えております。この好機にデフレマインドを完全に払拭し、自己変革によりイノベーションに果敢に挑戦して、持続的な「成長型経済」を実現することが急務です。しかしながら、地域の経済と雇用を支える中小企業は自助努力をはるかに超えた厳しい経営環境に立たされております。

 厳しい時期だからこそ、地域に密着し企業とともに活動する商工会議所の出番であり、その社会的な存在意義と使命が問われております。こうした認識から、私は今期の活動を進めていくにあたり「三つの基本目標」を設定いたしました。

 一番目は「GREEN×EXPO 2027の会員一丸となった開催支援と横浜の新たな飛躍を目指して」です。この催しは国家プロジェクトであり、横浜で初めて開催される国際博覧会です。開催効果が横浜全体に波及するよう、会員一丸となって開催協力・支援してまいります。さらに、跡地活用の推進等を通じて市内全域の活性化にも繋げていきたいと考えます。二番目は「人口減少に立ち向かう横浜の革新と飛躍を目指して」です。横浜商工会議所も、企業経営や街づくり等における諸課題や施策等を検討・提案することによって、横浜全体の新たな飛躍につなげていきたいと考えております。三番目が「経営基盤の強化を図るDX・GX・CXの先駆的推進を目指して」です。社会的課題の克服にチャレンジする中小企業を全国的にも先駆的に支援していこうという取組みでございます。

 そして、全体を包括するキャッチフレーズとして『横浜トランスフォーメーション(Y★Ⅹ:ワイエックス)の推進による新たな変革への挑戦』を設定いたしました。

 この三つの基本目標を達成するため、「六つの基本政策」、【1】「物価高騰や人手不足等による倒産の防止や事業継続のための(中小企業に対する)伴走型経営支援の強化」【2】「中小・中堅企業の成長段階に応じたきめ細かな経営支援の強化」【3】「GREEN×EXPO 2027の開催に向けた協力体制の強化」【4】「人口減少問題と企業経営の諸課題に関する施策検討と支援事業の展開」【5】「DX・CX推進やSDGs、カーボンニュートラル実現に向けた取組への支援強化」【6】「稼げる都市・横浜の創造を目指した多様な都市開発の推進、交流人口の拡大、観光産業の振興等による賑わいの醸成」を掲げています。

 このように、三つの基本目標とそれを達成するための六つの基本政策を展開することによって、『Y★Ⅹの推進による新たな変革への挑戦』を進めてまいります。
(以上、要旨。見出しは本紙)

参院選 立民 現職2人擁立へ 牧山氏と水野氏

 今夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に立憲民主党がともに現職の牧山弘惠氏(60)と水野素子氏(54)の2人を擁立することを決めた。

 牧山氏は米国での弁護士活動などを経て、2007年の参院選に民主党から出馬して初当選。13年、19年と連続当選している。1月28日に県庁で会見を開き、「物価高への対策として、食料品の消費税ゼロを訴えていく」と語った。

 水野氏は宇宙開発事業団(現JAXA)に28年間勤務した後、22年の参院選で欠員議席分の5位で当選。28日に牧山氏と別に行った会見で、「日米地位協定の改正を進めることや先端技術による産業が元気な日本を作っていきたい」と述べた。

 2人が出馬することに牧山氏は「自分の政策を思い切りアピールする」、水野氏は「議員歴が短い自分がいかに頑張れるか」と語った。

横浜市内 2024年の火災件数は23年より減少も死者は増加 24人、過去10年で最多タイ

 横浜市消防局は1月17日、2024(令和6)年の「火災・救急概況(速報)」を発表した。火災件数は23年より減少したものの、死者は10人増の24人だった。全火災の出火原因は「たばこ」に代わり「放火」が最多となった。救急出動件数、搬送人員ともに3年連続で過去最多を記録した。

出火原因は放火が最多

 発表によると、市内で24年に発生した火災は678件で、23年と比べて55件減少した。

 出火原因で最も多かったのは「放火(疑い含む)」で115件。23年は1番目だった「たばこ」は23年比15件減の110件で2番目となった。3番目は84件の「こんろ」だった。

 住宅火災(290件)の出火原因は例年と同様、「こんろ」が最多で23年比7件増の65件。次いで「たばこ」が38件、「電気機器」が32件だった。

 テレビや掃除機などの電気機器、テーブルタップなどの配線器具を発火源とする「電気火災」は全火災のうち198件で、全体の29・2%。中でもリチウムイオン蓄電池に起因した火災は40件で、消防局の担当者は「近年増加傾向にある」と話す。モバイルバッテリーやスマートフォンなどに使われていることが多いリチウムイオン蓄電池は、強い衝撃に弱いため、「高いところから落下させた場合は、使用を控えてほしい」という。特に膨れていたり、充電中に異常な高温になった場合には、「速やかに使用を中止してほしい」と呼びかける。

火災による死者の8割が高齢者

 火災による死者(放火自殺を除く)は24人で、過去10年間で2016年と並んで過去最多。全員が「住宅火災」で死亡し、そのうち19人(79・2%)が65歳以上の高齢者だった。

 火災による負傷者は108人(23年比9人減)で、そのうち45人(41・7%)が65歳以上の高齢者。23年の32・5%よりも高齢者の割合が増えている。

 火災件数は減ったが、死者数が増えている要因について、同局の担当者は高齢化があると分析。「高齢者は煙の臭いに気付きづらい人が多い。また、足腰が弱っていて逃げるのに時間がかかる人もいる」と話し、今後も高齢化が進むため、火災による死者、負傷者で高齢者の割合が高い傾向は続くとみている。

日頃から整理整頓を

 同局の担当者は出火原因1番目の「放火」に対しての備えとして、「自宅の屋外に余計なものを置かないこと」を挙げる。ごみ袋や使わないものなどを屋外に放置していると、放火犯に目を付けられやすくなるという。

 また、火災が発生した場合、速やかに避難するためには「自宅内も整理整頓してほしい」と同担当者。安全な避難ルートを確保できるだけでなく、リチウムイオン蓄電池が発火しても、周囲に燃え移るものがなかったため、被害が拡大せずに済んだケースもあったという。「日頃からの整理整頓が大事」と呼びかけている。

■過去10年間の救急出場件数・搬送人員の推移

横浜市内で2024年 救急出場、搬送人員ともに3年連続で最多更新 消防局「火災・救急概況」発表

 横浜市消防局は1月17日、2024(令和6)年の「火災・救急概況(速報)」を発表した。救急出場件数は25万6481件で23年を1845件上回り、過去最多を記録。2分3秒に1回救急車が出場し、市民15人に1人が救急車を利用したことになる。

 搬送人員は23年を2501人上回る20万7472人で過去最多。救急出動件数、搬送人員ともに3年連続で過去最多を記録した。

救急出場、1日あたり701件

 1カ月当たりの平均救急出場件数は2万1373件で、23年から153件増えた。月別では7月が最も多く、23年を288件上回る2万5442件。次いで12月が2万4857件、1月が2万3192件だった。消防局の担当者によると、熱中症や感染症の流行時期に救急要請が多くなったという。

年代別では高齢者だけ増加

 年代別に搬送人員を見ると、新生児・乳幼児から65歳未満までは減少している一方、65歳以上の高齢者は23年から6212人増えて12万1349人だった。

 事故種別別の出場件数は、「急病」が最多で18万580件で前年から1302件減少。次いで転倒・転落、やけど、熱中症などの「一般負傷」が4万6939件で前年から2163件増えた。

 搬送人員で高齢者だけが増えていること、一般負傷が増えていることについて担当者は、どちらも「高齢化社会の影響」と分析。高齢者は転倒しやすかったり、体温や室温の変化に気付きにくい人が多いため、「今後も社会の高齢化が進み、同様の傾向が続くと見込まれる」と話す。

迷ったら「救急受診ガイド」か「♯7119」

 出場件数が増加すると、現場から遠い救急車が出場することが増え、一分一秒を争う現場への到着が遅れる恐れがある。救急車を必要な人が必要な時に安心して利用できるよう、消防局は適時・適切な利用を呼びかけている。

 同局はパソコンやスマートフォンから緊急性や受診の必要性を確認できる「横浜市救急受診ガイド」(「横浜市救急受診ガイド」で検索)の利用を推奨。当てはまる症状などを選択してクリックしていくと、すぐに救急車を呼ぶべきか、何かを受診すればいいかなどの結果が表示される。

 電話で「♯7119」にかけると、かながわ救急相談センターにつながり、「救急受診できる病院・診療所」、「今すぐに受診すべきか救急車を呼ぶべきか」をオペレーターと直接、相談できる。

 市は「あんしん救急―知って予防!救急車―」というキャッチフレーズで、救急資源の有効利用の啓発を行っており、日頃の備えや困った時の相談先などまとめた同名のリーフレットを消防署や区役所などで配布している。

演劇を企画した大洋さん(昨年4月撮影)

松原商店街舞台のミュージカルに宝塚OGも 2月2日に保土ケ谷公会堂で公演

 洪福寺松原商店街を題材としたミュージカル「スマイルフェスタ ビバ松原商店街‼」が2月2日(日)に保土ケ谷公会堂で行われる。

 このミュージカルは、峰岡町出身で1990年から2001年まで宝塚歌劇団で活動した大洋あゆ夢さんが企画し、出演者は公募で募った地域住民と宝塚OG。宝塚OGの舵一晴さんと北山里奈さんが東京都立川市を拠点に主宰する市民劇団「カジキタドリーム」が演技指導を行い、出演者は昨年6月から稽古に取り組んできた。同商店街を舞台とした人情味あふれる内容となっている。

 午後3時開演。チケット料金2500円。全席自由。チケットの申し込みは、名前、電話番号、枚数を記載してメール(kajikita-dream@jcom.home.ne.jp)に送信。1月27日(月)以降は当日券で対応(同公会堂)。問い合わせはカジキタドリーム【携帯電話】090・1451・8205。

喜びを爆発させる横浜の部員(上)と野原監督を中心に集まる横浜清陵の部員

高校野球 センバツに市内2校 6年ぶりの横浜、初の清陵

 3月18日から甲子園球場で行われる「第97回選抜高校野球大会」の出場32校が1月24日に発表され、一般選考で横浜高校=金沢区=、「21世紀枠」で県立横浜清陵高校=南区=がそれぞれ選ばれた。戦後の選抜大会に横浜市内から2校が選ばれたのは、2019年に横浜と桐蔭学園=青葉区=が出場して以来、6年ぶり7回目。

優勝候補の名門

 横浜の選抜出場は6年ぶり17回目。昨年は夏の県大会で準優勝の後、秋に関東大会を制し、11月の明治神宮野球大会で27年ぶりの優勝を果たした。今大会では優勝候補に挙げられる。

 阿部葉太主将は「『頑張ってね』と声をかけてくれる地域の方たちのためにも、自分たちが甲子園の舞台で精一杯戦い抜いている姿を見せたい」と話し、06年以来、4度目の選抜制覇を目指す。

21世紀枠 県勢初

 横浜清陵は春夏通して初の甲子園出場。県内の県立校が選抜大会に出場するのは1954年の湘南以来、71年ぶり。

 21世紀枠は、困難な練習環境を克服しているなどの学校を選出するもの。県内校が21世紀枠で出場するのは初めて。

 野原慎太郎監督は「喜びより使命感を強く感じる」と話し、「今日も甲子園に向けた大事な一日」と監督から言葉をもらった選手は、いつも通りの練習に励んだ。

会見で発言する山中竹春市長

中居さん女性トラブル フジテレビと連携協定結ぶ横浜市の山中市長「状況を注視したい」 消防局がドラマ撮影に協力

 タレントの中居正広さんの女性トラブルにフジテレビ社員が関与していた疑いが報じられた件に関連し、フジテレビと連携協定を結んでいる横浜市の山中竹春市長は1月22日の定例会見で「今後の状況を注視していきたい」と述べた。

 市とフジテレビは2024年11月に連携協定を締結。協定に基づき、市消防局が撮影に協力している消防司令センターを舞台にしたドラマ「119エマージェンシーコール」が1月13日から放送されている。

 会見の中で山中市長はフジテレビへの対応について聞かれ、「市として特段のアクションを起こしたことはない。今後、状況を注視していきたい」と述べた。さらに、「(ドラマが)市消防局の業務の理解につながるものとして、SNSなどの発信を続けてきた。しかし、それがあまり許容されない状況になるのなら、対応を考えたい」と語った。