都筑区版【1月30日(木)号】
受賞を喜ぶメンバー(盾を持つのが三坂代表)

区内NPO法人 こども家庭庁から表彰 活動周知「相応しい」と評価

 都筑区を拠点に活動する「NPO法人シェアリングケアリングカルチャー(三坂慶子代表理事)」がこのほど、こども家庭庁の「未来をつくるこどもまんなかアワード」で、「こども・若者活動奨励章」を受賞した。

 表彰は、こども家庭庁が「こどもまんなか社会」の実現に向けた取組を実施する個人や団体を表彰するもので、昨年度に続き2回目。同法人は内閣総理大臣および内閣府特命担当大臣表彰の受賞こそならなかったが、活動を広く紹介することが相応しい団体として「こども・若者活動奨励」を受賞した。

 同法人は、言葉や文化の壁を感じている外国籍親子の居場所づくりのため、2014年に三坂代表が日本在住の外国出身者と一緒に設立した(19年にNPO法人化)。

 三坂代表は、アメリカで過ごした小学生時代に母親が英語が分からず苦労していたことや教員時代に接した外国人親子の苦労などを目の当たりにしており、これらの経験が設立のきっかけとなっている。

 主な活動は、外国人の子育て支援事業と外国出身者を講師としたこども多文化交流事業。外国人向けに地域の子育て情報を掲載した冊子の発行や図書館での多言語お話会などを通し、地域の人や情報とつながるコミュニティ支援を行っている。

 今回の受賞を受けて三坂代表は「子どもたちや青少年のための活動を奨励する活動が評価され、受賞することが出来ました。多くの支援者の励ましと献身のおかげです。揺るぎないご支援に心より感謝申し上げます」と謝辞を述べた。

横浜市 地域交通拡充へ積極支援 導入検討期間の短縮図る

 横浜市は市民の公共交通空白地帯での移動環境整備を目的に、地域交通の新たな制度を今年4月から導入する。いわゆる「プッシュ型」で積極的な支援を行うほか、高齢者の外出促進を目的に敬老パスの補助対象拡大などが予定されている。

 横浜市は2007年から「地域交通サポート事業」として、既存バス停から自宅までが遠い地域などで、生活に密着した地域交通導入に向けた地域の主体的な取り組み(移動手段の確保や持続可能な運行)への支援を行ってきた。

 これまで市内17地区で本格運行に結び付いたが、あくまでも地域の主体的な取り組みを前提としたもののため、機運の高まりから運行まで4年ほどかかったケースや担い手不足による活動停滞、また採算確保が見込めず本格運行に至らないなどの課題があった。

 そこで今回、従来の事業に代わるものとして4月以降に制度の一新を決定した。

行政プッシュ型

 新制度のキーワードは「プッシュ型」。地域への意向確認や運行計画の提案などを地域主体から行政発信で地域に行うようにする。

 具体的には鉄道駅から800m、バス停から300m以上離れた地域を公共交通圏域外と定義し、そのうち面積の大きい50地区程度を優先的に取り組みを進めるエリアとし、地域の自治会町内会などに地域交通導入の意向を確認していく。市ではこれにより導入検討期間を従来より1〜2年短縮することを見込む。

敬老パスと連携も

 また本格運行に至った際の運行経費を年間600万円を上限に補助するほか、ボランティアへの謝礼も支援内容に加える。そのほか、タクシー業者等が運行する地域交通でも敬老パスによる運賃割引ができるよう検討している。

 市では本格運行経費の市費負担を最大年間3億円と想定。所管する都市整備局では「補助に頼らない継続運行のために、利用啓発の周知などは行っていきたい」としている。

2月に全館リニューアルオープンする横浜美術館の館長を務める 蔵屋 美香さん 西区在勤

全市民が楽しめる空間に

 ○…生まれも育ちも千葉県千葉市。幼いころから「絵が上手」と周囲に褒められ、ずっと絵や漫画を描いていた。高校時代は美術部に所属し、東京の女子美術大学洋画(油絵)専攻に進むが「漫画家になりたい」という思いが強く、全力で取り組めなかった。卒業後はパッケージデザイナーとして外資系企業に就職するも会社が日本から撤退。アルバイト生活を経て一念発起し、千葉大学大学院に進学する。

 ○…大学院では芸術学を専攻。初めて批評を書いた時に「私はこれが得意なんだ」とすぐに自らの武器に気付いた。修士課程修了後、28歳で東京国立近代美術館に採用され、作品への独特の視点を生かし、名物キュレーターとして多くの企画展を開催したほか、13年にはヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で特別表彰を受賞するなど、国内外に知られる存在に。「やれることはやり切った」と思った頃、横浜美術館前館長の逢坂恵理子氏から誘いを受けて、20年4月、館長に就いた。

 ○…横浜美術館は「開館以来、実施された企画展の8割には来ていた」と振り返る。就任以降、「横浜市民は美術館で『学ぶ』より『楽しむ』生き方をしている人が多い」と分析。「一人ひとりのニーズが、より具体的に分かるようになった」と話し、エレベーター新設や授乳室の増設、調乳器の導入など、子育て世代も障害がある人も気軽に楽しめる空間づくりを心掛けた。

 ○…読書、音楽、映画などの趣味はすべて仕事に結び付けてしまうが、8年前に始めたヨガは別。「普通はしない体勢をするから余計なことは考えられない。だから頭がスッキリして生活全体をリセットできる」。スッキリした頭で市民を喜ばせるアイデアを次々と生み出していく。

第一部で講師を務めるソフトバンク株式会社の池田昌人氏

かながわSDGsパートナーミーティング 2月6日にパシフィコ横浜で開催

 神奈川県主催による「かながわSDGsパートナーミーティング」が2月6日(木)、パシフィコ横浜で開催される「テクニカルショウヨコハマ2025」内の催しの一部として行われる。時間は午前10時15分〜午後4時20分。

 当日は三部構成で、第一部(午前10時15分〜11時55分)は、ソフトバンク株式会社CSR本部長/ESG推進室長の池田昌人氏と株式会社トビムシによる「SDGsセミナー」、第二部(午後0時10分〜午後1時15分)はSDGsの取組についての表彰式「みんなのSDGs表彰」や受賞企業による取組発表などが行われる。

 休憩を挟んだ第三部(午後2時〜午後4時20分)は、企業同士のマッチングの機会となる少人数の「意見交換会」を予定している。

 参加申込は不要。参加希望者はかながわSDGsパートナーミーティングの会場となるパシフィコ横浜展示ホール内セミナー会場にて受付(参加希望者は名刺2枚必要)を。

 問い合わせは、神奈川県政策局いのち・未来戦略本部室SDGs推進グループ【電話】045・285・0909へ。

柊鰯(ひいらぎいわし)

邪気払い、福呼ぶ展示 都筑民家園

 大塚・歳勝土遺跡公園内の都筑民家園(大棚西2)では節分にちなみ2月1日(土)から3日(月)、節分行事に関する展示を行う。午前10時から午後4時。入場無料。

 園内には、魔除けとして飾られた柊(ひいらぎ)鰯(いわし)や福茶、鬼の面など節分にちなんだ展示品が並ぶ。なお豆まきは行われない。問合せは同園【電話】045・594・1723。

ベン・テマ小学校の児童ら

友情は国境を超えて ボツワナと交流児童画展

 茅ケ崎小学校と交流を続けている、ボツワナ共和国のベン・テマ小学校の児童らによる「第11回都筑・ボツワナ交流児童画展」が2月3日(月)から6日(木)まで都筑区役所(茅ケ崎中央32の1)1階区民ホールで、10日(月)から20日(木)までつづきMYプラザ(中川中央1の25の1)で開催される。

 茅ケ崎小学校とベン・テマ小学校の3年生は、遠い国の「友達」に向け、日常生活のことなど、伝えたいことを絵に描いて贈り合っている。同展では児童らの絵画を展示。約1万3600Km離れた両校の交流を通して、文化の共通点や違いを楽しめる。

 問い合わせは、つづきMYプラザ【電話】045・914・7171。

今こそ「地域デビュー」 3月2日、都筑区役所

 都筑区民活動センターは3月2日(日)、都筑区役所6階大会議室でつづき人交流フェスタ講演会を開催する。午後3時から4時。

 28回目となる講演会のテーマは「地域デビューはじめの一歩」。講師は、東京新聞事業局長の清水孝幸さん。1962年生まれの清水さんは、50代の頃から定年後に備え、会社以外の「居場所」を探そうと100を超える地域活動を体験。「定年が楽しみになる!オヤジの地域デビュー」を上梓している。講演会では、清水さんの経験などから地域デビューの必要性やアプローチ方法、長続きの秘訣などが紹介される。定員は50人。参加費無料。申込みは横浜市の電子申請(https://shinsei.city.yokohama.lg.jp/cu/141003/ea/residents/procedures/apply/5be22c6b-e1d2-448c-ace9-ccc958641780/start)から。

学生らが健康講座 ハンドマッサージも

 ビューティ&ウェルネス専門職大学=牛久保=の学生らによる講座「からだの中から、外からイキイキ元気セミナー!」が2月7日(金)、シェアリーカフェ(中川1の1の7の22の402)で開催される。午前10時から午後1時。

 学生らによるハンドマッサージを受けられるほか、栄養豆知識トークイベントも行われる。

 対象は65歳以上。参加費は700円(食事付き)。事前予約は不要。

 (問)【電話】045・306・9004(NPO法人ILoveつづき)

喜びを爆発させる横浜の部員(上)と野原監督を中心に集まる横浜清陵の部員

高校野球 センバツに市内2校 6年ぶりの横浜、初の清陵

 3月18日から甲子園球場で行われる「選抜高校野球大会」の出場32校が1月24日に発表され、一般選考で横浜高校=金沢区=、「21世紀枠」で県立横浜清陵高校=南区=がそれぞれ選ばれた。戦後の選抜大会に横浜市内から2校が選ばれたのは、2019年に横浜と桐蔭学園=青葉区=が出場して以来、7回目。

優勝候補の名門

 横浜の選抜出場は6年ぶり17回目。昨年は夏の県大会で準優勝の後、秋に関東大会を制し、11月の明治神宮野球大会で27年ぶりの優勝を果たした。今大会では優勝候補に挙げられる。

 阿部葉太主将は「『頑張ってね』と声をかけてくれる地域の方たちのためにも、自分たちが甲子園の舞台で精一杯戦い抜いている姿を見せたい」と話し、06年以来、4度目の選抜制覇を目指す。

公立の星 21世紀枠

 横浜清陵は春夏通して初の甲子園出場。県内の県立校が選抜大会に出場するのは1954年の湘南以来、71年ぶり。

 21世紀枠は、困難な練習環境を克服しているなどの学校を選出するもの。県内校が21世紀枠で出場するのは初めて。

 野原慎太郎監督は「喜びより使命感を強く感じる」と話し、「今日も甲子園に向けた大事な一日」と監督から言葉をもらった選手は、いつも通りの練習に励んだ。

「金を出せ!」と怒号が飛ぶ

凶悪事件に備えよ 区内コンビニで強盗訓練

 都筑警察署と県コンビニエンスストア防犯対策協議会が1月21日、セブンイレブン横浜牛久保東1丁目店で「官民合同強盗対処・特殊詐欺防止訓練」を実施した。

 訓練では、警察官が強盗犯人役を演じ、店員らは、犯行時の対応方法を確認したほか、110番通報や警察官への状況説明などを行った。また、参加した店員らはカラーボールの投てき訓練も実施。「意外と難しい」などの声があがった。

 同店オーナーの田中寛顕さんは「偽物と解っていても、実際に刃物を向けられると恐怖で、うまく立ち回れなかった。日頃から対応方法の確認などが必要」と語った。

 同会の吉田浩一会長は「一番大切なのは、身の安全。各店に設置されている非常警報器具の使い方を把握しておいてほしい」と呼びかけた。

 同署生活安全課の蒔田克課長は、強盗事件の際の適切な対応を呼びかけたほか「区内でもSNS型、ロマンス詐欺の被害が後を絶たない。高額なプリペイドカードを購入しようとする人がいたら、警察に一報を」と話した。

中学生の美術科作品展 港北みなもで1日から

 「ツヅキが放つ!都筑区中学校美術科作品展 ツヅキ・ジュニアアーツ」が2月1日(土)から11日(火・祝)、港北みなも(中川中央2の7の1)3階イベントスペースで開催される。

 期間中は、都筑区内の中学校8校(早渕、荏田南、東山田、中川、中川西、都田、川和、茅ケ崎)による美術科作品、約60点が一堂に集う。

 港北みなもの担当者は「地域の中学生たちが頑張って制作した作品をぜひ見てほしい」と話す。

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「日本一に」と意気込む齋藤さん

YMB株式会社 「日本一のビール」目指す ブルワーズカップに出場

 中川のクラフトビール醸造所「イエローモンキーブリューイング株式会社」が、2月7日(金)から9日(日)に横浜ハンマーヘッド=中区=で開催されるクラフトビール日本一を決める審査会「ジャパンブルワーズカップ」に出場する。

 ジャパンブルワーズカップとは、ビールの審査会とビールフェスティバルを融合した日本最大級のクラフトビールイベント。審査会はブルワー(ビール職人)のみで行い、アロマやボディ、フレーヴァーなどを踏まえ、ブルワーの視点から「技術的に優れており、表彰に値するか」を基準に順位が付けられる。参加するには、事前に行われる品評会に提出し、出場資格を得る必要がある。今回は109社がエントリーし、43社が出場資格を得た。

 同社は、事前の品評会では出場資格を得られなかったが、ファン投票で出場枠を決める「プラスワン投票」で見事1位に輝き、出場を決めた。

 品評会に出品予定のビールは6種類。そのうちのひとつ「This is for YOU」はプラスワン投票で、同社へ投票した人に対し「どんなビールが飲みたいか」についてアンケートをして造った新作。

 同社のヘッドブルワーを務める齋藤健吾さんは「ここまで支えてくれた人たちに恩返しの気持ちで挑む。43社目に滑り込めたので、あとは下剋上を狙うだけ」と熱意を語った。

体操のやり方をレクチャー

いつまでも歩ける脚に 庭田清美さんが講演

 区地域振興課主催の講座「愉しく軽やかに豊かに〜人生100年、今をご機嫌に」が1月24日、区総合庁舎で開催された。

 トライアスロン選手でオリンピックの出場経験を持つ庭田清美さんが「脚からご機嫌に〜自分の脚でいつまでも歩こう〜」をテーマに講演。世界最高齢トライアスリートの紹介や、日常生活の中で行える体操、呼吸法の実践などを行った。

 庭田さんは「無理のない範囲で、適度な運動を続けることが重要。今日学んだことを少しずつでもいいので、生活の中に取り入れてくれたらうれしい」と参加者に呼びかけた。

昨年は「一日区長」も務めた須藤選手

ビーコルが手ほどき 2月22日、バスケ&ダンス教室

 横浜ビー・コルセアーズは2月22日(土)、区内在住・在学の小学生を対象に「バスケットボール&チアダンスクリニック」を開催する。

 講師はビーコルの須藤昂矢選手、山田謙治コーチ、公式チアリーダーズの「B―ROSE」。チアダンスが午後1時30分から2時15分、低学年のバスケ教室が2時30分から3時30分、高学年が4時から5時。会場は横浜国際プールサブアリーナ(北山田7の3の1)。参加費は無料。

 クリニックはビーコルと都筑区、区連合町内会自治会の3者で2017年に締結した地域貢献に関する協定に基づく取組の一環。クリニックは19年に中学生を対象に実施しており、それ以来の開催となる。

 申込みは下記二次元コードから。定員は各回40人。締め切りは2月13日(木)午後6時。応募多数の場合は抽選。参加特典としてビーコルのホームゲーム(2階自由席)に招待される。

 問合せは都筑区地域振興課【電話】045・948・2235。
餅をつく独逸学園の児童

大きな声で「よいしょ」 RC(ロータリークラブ)と独逸学園が餅つき

 横浜都筑ロータリークラブ(星川晃一郎会長)と東京横浜独逸学園が1月22日、勝田町の最乗寺で餅つきを行った。

 この取り組みは、同クラブが「青少年育成と児童らの笑顔のために」と16年前から始めたもの。

 当日は、独逸学園の5年生およそ50人が参加。同寺の本堂を見学した後に餅をつき、きな粉餅や雑煮にして味わった。餅をつく際には「よいしょ!」と大きな掛け声がこだました。

 星川会長は「皆、つきたての餅を美味しそうに食べてくれた。子どもたちの笑顔のために来年も開催したい」と話した。

挨拶をする村田会長

活動の基本「都筑のため」 懇話会が賀詞交歓会

 都筑区内を中心に、約140の企業の経営者や団体の代表者らで構成する都筑区懇話会(村田輝雄会長)が1月21日、新横浜グレイスホテル=港北区=で賀詞交歓会を行った。

 会には、佐々田賢一区長ら来賓を含め約100人が顔を揃えた。参加者を前に村田会長は、懇話会としても多くの事業でかかわった区制30周年事業が滞りなく終了したことに謝辞を述べた後、「今年も都筑のため、地域のためを基本に活動していく」とあいさつ。子ども食堂など地域福祉への協賛など具体例を挙げながら、協力を呼び掛けた。

市内に大型図書館新設へ 今後10年程度で整備

 横浜市は現在、中央図書館=西区=が担う蔵書や物流機能がひっ迫しており、新たな拠点が必要と判断し、大型の市立図書館を新設する方向性を明らかにした。今後、10年程度の間に整備する方針で、場所や規模、時期などは来年度に検討する。加えて、各区の図書館のうち、一部を中規模化することも明らかにした。

「1区1館」は変えず

 図書館整備の方向性は昨年12月の市会定例会の常任委員会で示された。これまでの「1区1館」の基本方針は変わらない。

 市教育委員会によると、「地域館」と呼ばれる中央図書館以外の17図書館の平均施設面積は1981平方メートルで、近年整備された他自治体施設の平均である3840平方メートルに比べて狭く、閲覧席も平均51席と少ない。そこで、再整備や機能拡張を図り、提供するサービスの充実とアクセス性向上を目指すことを決めた。

 整備する大型図書館は1〜2万平方メートルを予定。約2万平方メートルの中央図書館と同規模になる可能性がある。「知の拠点」と位置付け、図書のほか写真や音声、動画など多様なメディアの収集、利用、貸し出しに対応。同時に中央図書館が担う物流拠点としての役割も持たせる。図書館などの2022年度物流量は約559万冊で、13年度比で2割超増加。中央図書館に設けられている本の仕分け場所はひっ迫しているという。

 また、図書館以外の商業施設や地区センターなどで図書の受け取りや返却ができる「図書取次拠点」を増やすことも検討し、大型図書館が中心的な役割を果たす。

 注目される整備場所は市内全体からの交通アクセスやまちづくりの観点を踏まえるとしており、来年度に検討を行う。建設費用は2〜300億円を想定している。

一部を中規模化

 各区の地域館のうち、一部を約5千平方メートルに中規模化し、機能強化を図る。対象館はまちづくりの動向を見つつ判断される。再整備とは別に、各図書館の内装を改装し、居心地の向上も目指す。

奈良美智《春少女》2012年 アクリル絵具、カンヴァス 227.0×182.0cm 横浜美術館蔵 ©YoshitomoNara

横浜美術館が全館営業に 2月から記念展

 大規模改修工事のために2021年3月から休館し、昨年11月に一部開館していた横浜美術館が2月8日(土)に全館営業を開始する。これを記念したリニューアルオープン記念展「おかえり、ヨコハマ」が同日から6月2日(月)まで行われる。

 横浜にゆかりのある絵画や写真、工芸、映像などの作品や資料を通し、新たな視点で横浜の歴史を掘り下げるもの。セザンヌ、ピカソ、マグリット、奈良美智など、横浜美術館所蔵のコレクションのほか、横浜市歴史博物館や横浜開港資料館など、市内施設が所蔵する作品や資料も展示する。

活動理念に多様性

 改修後の活動理念の柱とする「多様性」の観点から、開港以前の横浜に暮らした人々や女性、子どもなど、これまで注目されることがなかった存在に光を当てる。子どもも楽しめるように、会場内には「子どもの目でみるコーナー」を設ける。

 タイトル「おかえり、ヨコハマ」には、同館が完全な形で帰ってくることやさまざまな地域から横浜に来た人々を迎え入れたいという思いがある。蔵屋美香館長は、「横浜の歴史を深掘りすると、世界の歴史もきっと違って見えてくる。たくさんの新しい発見をしてもらいたい」と話す。

 今回の改修では、無料で入れるギャラリーを2カ所増設。グランドギャラリーにはテーブルやいすを配置し、アート作品を見ながら休憩できるようになった。

 午前10時から午後6時。木曜休館(3月20日(祝)は開館し、翌日休館)。観覧料一般1800円。詳細は同館【電話】045・221・0300。

防災を楽しく学ぶ 2月9日、ららぽーと横浜

 池辺町のららぽーと横浜で2月9日(日)、「&EARTH 災害に負けない知識を学ぼう!」と題した防災スタンプラリーが行われる。午前11時から午後4時。参加無料。

 三井不動産グループが行政と共同で開催するもので今回が12回目。当日は3階のノースカーブモールで紙食器づくりや伝言リレーなど災害時に役立つワークショップなどを実施。体験に応じてスタンプを集めると景品がもらえる。子どもを対象にした都筑消防署によるミニ消防車や防火服着装体験などもあり、親子で楽しみながら防災知識を学ぶことが出来る。

参加無料 知っておきたい、令和の相続 2月20日、新横浜でセミナー

 近年大きな変革があった相続税・贈与税制-。相続税に特化したランドマーク税理士法人では、その内容と令和7年の税制改正についての特別セミナーを、2月20日(木)に開催。午後2時から3時まで。セミナーテーマは『令和7年度税制改正と不動産の相続問題』。

 「相続税についての理解を深め、早めの対策を進めていきましょう」と講師の清田幸佑さん。終了後、希望者には個別相談も(要予約)。

 参加無料。会場は同社新横浜セミナールーム(新横浜駅1分)。申込・問合せは【電話】03・6269・9996まで。

神奈川県 新なでしこブランド披露 2月1日(土) マークイズMMで

 女性が開発に貢献した優れた商品やアイデアを県が認定する「神奈川なでしこブランド」事業。この新認定商品の認定式が2月1日(土)午後3時〜、マークイズみなとみらい(横浜市西区)で催される。

 認定商品の展示販売会やパフォーマンスは午前10時〜午後4時半。トークショーでは、女性の働き方研究所を運営する中山ゆう子氏が「自分らしい働き方」を語り、女性活躍にエールを送る。

 問い合わせは、同ブランド事務局【電話】045・210・5867へ。

上野 孝 会頭

年頭所感 「Y★X」(横浜トランスフォーメーション)で新たな変革へ挑戦 横浜商工会議所会頭 上野 孝

 これまでの3年間を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症は再拡大の振れを伴いながら収束に向かい、徐々に経済社会活動の正常化が進んだと考えております。

 わが国経済は今、停滞から成長への転換点を迎えております。この好機にデフレマインドを完全に払拭し、自己変革によりイノベーションに果敢に挑戦して、持続的な「成長型経済」を実現することが急務です。しかしながら、地域の経済と雇用を支える中小企業は自助努力をはるかに超えた厳しい経営環境に立たされております。

 厳しい時期だからこそ、地域に密着し企業とともに活動する商工会議所の出番であり、その社会的な存在意義と使命が問われております。こうした認識から、私は今期の活動を進めていくにあたり「三つの基本目標」を設定いたしました。

 一番目は「GREEN×EXPO 2027の会員一丸となった開催支援と横浜の新たな飛躍を目指して」です。この催しは国家プロジェクトであり、横浜で初めて開催される国際博覧会です。開催効果が横浜全体に波及するよう、会員一丸となって開催協力・支援してまいります。さらに、跡地活用の推進等を通じて市内全域の活性化にも繋げていきたいと考えます。二番目は「人口減少に立ち向かう横浜の革新と飛躍を目指して」です。横浜商工会議所も、企業経営や街づくり等における諸課題や施策等を検討・提案することによって、横浜全体の新たな飛躍につなげていきたいと考えております。三番目が「経営基盤の強化を図るDX・GX・CXの先駆的推進を目指して」です。社会的課題の克服にチャレンジする中小企業を全国的にも先駆的に支援していこうという取組みでございます。

 そして、全体を包括するキャッチフレーズとして『横浜トランスフォーメーション(Y★Ⅹ:ワイエックス)の推進による新たな変革への挑戦』を設定いたしました。

 この三つの基本目標を達成するため、「六つの基本政策」、【1】「物価高騰や人手不足等による倒産の防止や事業継続のための(中小企業に対する)伴走型経営支援の強化」【2】「中小・中堅企業の成長段階に応じたきめ細かな経営支援の強化」【3】「GREEN×EXPO 2027の開催に向けた協力体制の強化」【4】「人口減少問題と企業経営の諸課題に関する施策検討と支援事業の展開」【5】「DX・CX推進やSDGs、カーボンニュートラル実現に向けた取組への支援強化」【6】「稼げる都市・横浜の創造を目指した多様な都市開発の推進、交流人口の拡大、観光産業の振興等による賑わいの醸成」を掲げています。

 このように、三つの基本目標とそれを達成するための六つの基本政策を展開することによって、『Y★Ⅹの推進による新たな変革への挑戦』を進めてまいります。

(以上、要旨。見出しは本紙)

参院選 立民 現職2人擁立へ 牧山氏と水野氏

 今夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に立憲民主党がともに現職の牧山弘惠氏(60)と水野素子氏(54)の2人を擁立することを決めた。

 牧山氏は米国での弁護士活動などを経て、2007年の参院選に民主党から出馬して初当選。13年、19年と連続当選している。1月28日に県庁で会見を開き、「物価高への対策として、食料品の消費税ゼロを訴えていく」と語った。

 水野氏は宇宙開発事業団(現JAXA)に28年間勤務した後、22年の参院選で欠員議席分の5位で当選。28日に牧山氏と別に行った会見で、「日米地位協定の改正を進めることや先端技術による産業が元気な日本を作っていきたい」と述べた。

 2人が出馬することに牧山氏は「自分の政策を思い切りアピールする」、水野氏は「議員歴が短い自分がいかに頑張れるか」と語った。

「社会を照らす」販売会 区役所で22日

 区内の更生保護団体が主催する「更生保護販売会」が2月22日(土)、都筑区役所(茅ケ崎中央32の1)1階区民ホールで開催される。午前10時から販売開始で、なくなり次第終了。

 「社会を明るくする運動」の一環として行われているもの。当日は、パンやあられ、野菜などが販売される。

 (問)【携帯電話】080・6509・5078(中山さん)

表彰状を手にする橘さん

交通安全に寄与 橘さんに功労者表彰

 区内で総合建設業を営む橘勝也さん(株式会社創造開発設計代表取締役)が、神奈川県警察本部長(和田薫本部長)と県地域交通安全活動推進委員協議会連絡協議会会長(石坂浩二会長)連名で交通安全功労者表彰を受けた。表彰は個人50人、団体3団体で、都筑区で表彰されたのは橘さんのみだった。

 地域交通安全活動推進委員(以下、推進委員)は、交通の安全と円滑を図るための活動を行うボランティア。県公安委員会から委嘱される。任期は2年。表彰は在任期間10年以上の個人が対象。

 主な活動は季節ごとの交通安全運動などのキャンペーン活動や自転車利用者に対するルール遵守やマナー向上の呼びかけ、交差点での歩行者の保護誘導活動など。都筑区では18人が委嘱を受けている。

横浜市内 2024年の火災件数は23年より減少も死者は増加 24人、過去10年で最多タイ

 横浜市消防局は1月17日、2024(令和6)年の「火災・救急概況(速報)」を発表した。火災件数は23年より減少したものの、死者は10人増の24人だった。全火災の出火原因は「たばこ」に代わり「放火」が最多となった。救急出動件数、搬送人員ともに3年連続で過去最多を記録した。

出火原因は放火が最多

 発表によると、市内で24年に発生した火災は678件で、23年と比べて55件減少した。

 出火原因で最も多かったのは「放火(疑い含む)」で115件。23年は1番目だった「たばこ」は23年比15件減の110件で2番目となった。3番目は84件の「こんろ」だった。

 住宅火災(290件)の出火原因は例年と同様、「こんろ」が最多で23年比7件増の65件。次いで「たばこ」が38件、「電気機器」が32件だった。

 テレビや掃除機などの電気機器、テーブルタップなどの配線器具を発火源とする「電気火災」は全火災のうち198件で、全体の29・2%。中でもリチウムイオン蓄電池に起因した火災は40件で、消防局の担当者は「近年増加傾向にある」と話す。モバイルバッテリーやスマートフォンなどに使われていることが多いリチウムイオン蓄電池は、強い衝撃に弱いため、「高いところから落下させた場合は、使用を控えてほしい」という。特に膨れていたり、充電中に異常な高温になった場合には、「速やかに使用を中止してほしい」と呼びかける。

火災による死者の8割が高齢者

 火災による死者(放火自殺を除く)は24人で、過去10年間で2016年と並んで過去最多。全員が「住宅火災」で死亡し、そのうち19人(79・2%)が65歳以上の高齢者だった。

 火災による負傷者は108人(23年比9人減)で、そのうち45人(41・7%)が65歳以上の高齢者。23年の32・5%よりも高齢者の割合が増えている。

 火災件数は減ったが、死者数が増えている要因について、同局の担当者は高齢化があると分析。「高齢者は煙の臭いに気付きづらい人が多い。また、足腰が弱っていて逃げるのに時間がかかる人もいる」と話し、今後も高齢化が進むため、火災による死者、負傷者で高齢者の割合が高い傾向は続くとみている。

日頃から整理整頓を

 同局の担当者は出火原因1番目の「放火」に対しての備えとして、「自宅の屋外に余計なものを置かないこと」を挙げる。ごみ袋や使わないものなどを屋外に放置していると、放火犯に目を付けられやすくなるという。

 また、火災が発生した場合、速やかに避難するためには「自宅内も整理整頓してほしい」と同担当者。安全な避難ルートを確保できるだけでなく、リチウムイオン蓄電池が発火しても、周囲に燃え移るものがなかったため、被害が拡大せずに済んだケースもあったという。「日頃からの整理整頓が大事」と呼びかけている。

喜びを爆発させる横浜の部員(上)と野原監督を中心に集まる横浜清陵の部員

高校野球 センバツに市内2校 6年ぶりの横浜、初の清陵

 3月18日から甲子園球場で行われる「第97回選抜高校野球大会」の出場32校が1月24日に発表され、一般選考で横浜高校=金沢区=、「21世紀枠」で県立横浜清陵高校=南区=がそれぞれ選ばれた。戦後の選抜大会に横浜市内から2校が選ばれたのは、2019年に横浜と桐蔭学園=青葉区=が出場して以来、6年ぶり7回目。

優勝候補の名門

 横浜の選抜出場は6年ぶり17回目。昨年は夏の県大会で準優勝の後、秋に関東大会を制し、11月の明治神宮野球大会で27年ぶりの優勝を果たした。今大会では優勝候補に挙げられる。

 阿部葉太主将は「『頑張ってね』と声をかけてくれる地域の方たちのためにも、自分たちが甲子園の舞台で精一杯戦い抜いている姿を見せたい」と話し、06年以来、4度目の選抜制覇を目指す。

21世紀枠 県勢初

 横浜清陵は春夏通して初の甲子園出場。県内の県立校が選抜大会に出場するのは1954年の湘南以来、71年ぶり。

 21世紀枠は、困難な練習環境を克服しているなどの学校を選出するもの。県内校が21世紀枠で出場するのは初めて。

 野原慎太郎監督は「喜びより使命感を強く感じる」と話し、「今日も甲子園に向けた大事な一日」と監督から言葉をもらった選手は、いつも通りの練習に励んだ。

会見で発言する山中竹春市長

中居さん女性トラブル フジテレビと連携協定結ぶ横浜市の山中市長「状況を注視したい」 消防局がドラマ撮影に協力

 タレントの中居正広さんの女性トラブルにフジテレビ社員が関与していた疑いが報じられた件に関連し、フジテレビと連携協定を結んでいる横浜市の山中竹春市長は1月22日の定例会見で「今後の状況を注視していきたい」と述べた。

 市とフジテレビは2024年11月に連携協定を締結。協定に基づき、市消防局が撮影に協力している消防司令センターを舞台にしたドラマ「119エマージェンシーコール」が1月13日から放送されている。

 会見の中で山中市長はフジテレビへの対応について聞かれ、「市として特段のアクションを起こしたことはない。今後、状況を注視していきたい」と述べた。さらに、「(ドラマが)市消防局の業務の理解につながるものとして、SNSなどの発信を続けてきた。しかし、それがあまり許容されない状況になるのなら、対応を考えたい」と語った。

TO THE BONE横浜ビー・コルセアーズ vol.16 オールスターで2選手が対戦

 Bリーグのオールスターゲームが1月18日・19日に千葉県で開かれ、「Bリーグアジアライジングスターゲーム」に横浜ビー・コルセアーズ(BC)からキング開選手=写真左=とキーファー・ラベナ選手=同右=が出場。試合はキング選手が3ポイントシュート7本を決めるなど25得点の活躍で、若手選手が集まる「Bリーグライジングスターズ」の勝利に貢献した。

 試合後のインタビューで対戦を楽しんだと笑顔で振り返った2人は、シーズン後半戦へ向けての応援を呼び掛けた。横浜BCは2月にアウェーで千葉ジェッツと京都ハンナリーズと対戦。3月1日・2日にホームの横浜国際プールでサンロッカーズ渋谷を迎える。