厚木・愛川・清川版【2月21日(金)号】
施設関係者らと馬場理事長(写真右)

愛川舜寿会 福祉サービス大賞受賞 共生拠点施設の運営評価

 福祉業界の先進的な取り組みを表彰する「かながわ福祉サービス大賞」の事例発表会がこのほど、横浜市内で開かれ、愛川町の社会福祉法人愛川舜寿会(馬場拓也理事長)が大賞を受賞した。同法人が運営する施設での「地域共生」をキーワードにした取り組みが高く評価された。

 同賞は、地域共生社会の推進に向けて福祉関連団体などによる実践事例を共有しようと、公益社団法人かながわ福祉サービス振興会が主催。12回目となる今年は「三方良し」のテーマに28の事業所から応募があり、一次選考を通過した8者が発表に臨んだ。

国内外から注目

 特別養護老人ホームや保育所を運営する愛川舜寿会は2022年、閉店した町内のスーパー跡地にコミュニティー拠点「春日台センターセンター」を開設。介護や障害者の就労支援、放課後等デイサービス、子ども向けの寺子屋などの事業を展開している。

 少子高齢化の進行や外国籍住民の増加といった町の現状を踏まえ、福祉の視点から地域の課題解決にアプローチする複合的な取り組みが注目を集め、福祉や教育、町づくりなどの関係者が国内外から視察に訪れ、これまでに延べ1万人ほどを受け入れているという。

世代や垣根越え

 センター内のコインランドリーとコロッケ店は就労支援施設としての機能が備わり、20人ほどの障害者が働く。寺子屋の利用者には外国籍の子どもも多く、不登校がちな子どもの居場所にもなっているという。

 2階建ての施設ではグループホームや小規模多機能型居宅介護、放課後等デイサービスなどの福祉事業を展開。それぞれの空間が開放的につながることで、子どもから高齢者、障害者が「一つ屋根の下」で過ごせる一体的な建物デザインも目を引く。

 愛川舜寿会の馬場拓也理事長は「様々な制度や農村型コミュニティーからこぼれ落ちた人たちと、積極的に関係性を作っていくことがこの町には求められている」と施設運営の意義を語る。少子化という課題と向き合う中で、「子どもたちのために何ができるかを考えることも、大人たちの役割。この施設が子どもにとってもう一つの学校のような存在になってくれたらうれしい」と話した。

厚木市当初予算案 一般会計、過去最大規模に 教育・子育てに注力

 厚木市は2月12日、当初予算案を発表した。予算総額は前年度比3.7%増の1789億793万9千円、一般会計は5.1%増の1091億円といずれも過去最大規模となった。GIGAスクール端末の一斉更新をはじめ、不妊治療の医療費助成など、教育、子育て分野に予算を割いた。

 一般会計は5年連続で過去最大を更新した。歳入の柱となる市税収入のうち個人市民税は、所得税・住民税の定額減税が終了となり前年度比約11億7300万円増の約154億円4400万円、法人市民税も同8億600万円増の約35億6800万円を見込む。新庁舎を含む複合施設関連では、庁舎整備基金繰入金が5億円増の22億円、市債では中町第2-2地区周辺整備事業債に約12億6千万円の増額となる約37億3600万円を計上した。

 歳出面では、文化会館のリニューアルが完了したことなどを受け総務費が22.3%減の約118億1千万円となった一方、GIGAスクール端末の一斉更新などにより教育費が30.8%増えて約120億8千万円に膨らんだ。複合施設建設事業費には約23億4800万円増となる約65億2600万円を盛り込んだ。

学びの環境整備

 教育面では、教育ICT環境の充実を図るGIGAスクール関連として、市立小中学校で統一的に利用するAI型デジタルドリル教材を導入する。三田小学校では敷地内に児童館と放課後児童クラブを一体的に整備するほか、インクルーシブ教育の推進に向けて児童生徒が自分のペースで学習できるフリールームをこれまでの中学2校から4校に拡大する。

不妊治療最大10万円助成

 不妊治療費の助成では、医療保険適用の生殖補助医療と併用する先進医療費について10万円を上限に補助(最大6回)する。妊婦健康診査費用は助成額を8万円から最大11万円に引き上げるなど、「子育てしやすいまち」をアピールする。

 その他の主な事業は、公民館のロビーに冷房設備などを導入する熱中症対策関連費に約3500万円、自治会の回覧板の電子化やDX化などの事業費に約1300万円などを盛り込んだ。

 山口市長は同日の記者会見で市制70周年記念事業にも触れ、「25年度は特別な年。70周年を祝い、市民が誇りを持てるような事業も行っていきたい」と意欲を見せた。

 予算案は開会中の市議会第2回会議で審議される。

2月23日に田代運動公園で開かれる「てくてくマルシェ」を企画、運営する 柳川 絹子さん 愛川町半原在住 

地域と子どもを応援

 ○…愛川町田代運動公園で2月23日(日)、「田代てくてくマルシェ」が開かれる。「地域を盛り上げたい、子どもたちの成長を応援したい。そんな思いから始めました。単なる物販の場を超え、老若男女問わず地域住民同士の交流を生み出す場へと発展させていきたい」と話す。一人で企画を立ち上げたマルシェを地域のの仲間がサポートする。「協力してくれる多くの方には本当に感謝しかありません」

 ○…結婚後から夫の実家がある愛川町に住む。小学3年生の息子が生まれるまで町内との関わりは希薄だったが、息子の成長とともに保育園や小学校のママ友たちとのつながりが生まれていった。「コロナ禍でも子どもたちを楽しませたい」と考え、2022年にはソーラーパークで開いたハロウィーンイベントを企画した。「久々に外で見た子どもたちの笑顔に感動した」と当時を振り返る。

 ○…川崎市出身。母親がフラメンコダンス講師で自身も23歳からフラメンコの道へ。「きっかけは友人の結婚式。余興の出し物が思いつかず、母からの提案でフラメンコを踊ったことがきっかけ」と話し、何度もフラメンコの本場スペインにを運び、20代から30代をフラメンコ中心の生活で過ごす。教室を立ち上げ、ダンサーとして都内をはじめさまざまな場所で踊るが、出産を機にダンサー業は引退した。

 ○…現在はフラメンコ教室の講師と、フラメンコの衣装づくりをなりわいにする。イベント準備や教室、衣装づくりと忙しい中でも、息子との関わりは最優先。息子が「話をしたい」となれば、全力で耳を傾ける。夏になれば「ほぼ毎日、田代運動公園のプールに通って親子で泳いでました」と晴れやかに笑った。

講演会の様子

厚木商工会議所 改正不動産登記法学ぶ 会員企業40人が参加

 厚木商工会議所エキスパート情報部会による講演会「改正不動産登記法への対応」が2月10日、同所大会議室で行われ約40人が参加した。

 当日は、第1部でえん司法書士事務所の森啓介さんが不動産相続登記の義務化について講演。第2部パネルディスカッションではパネラーに弁護士法人常磐法律事務所の常磐重雄さん、行政書士石塚正行事務所の石塚正行さん、コーディネーターに行政書士法人前島事務所の齊藤浩史さんを迎え、改正不動産登記法について意見交換を行った。部会長の西迫哲さんは「今後も会員企業に役立つ情報を発信していきたい」と話した。

愛川町 町民に3千円分の振興券 物価高騰対策で補正予算

 愛川町議会は2月10日に臨時会を開き、町民全員に1人あたり3000円分の地域振興券を配布する物価高騰等対策事業費などを盛り込んだ補正予算を可決した。

 地域振興券「ええ町やなぁ愛川70周年・地域盛リアゲ振興券」は、長引く物価高騰による家計負担を軽減するため、国の臨時交付金や町の一般財源を活用して発行する。町は事業費として約1億2603万円を補正計上した。4月中旬までをめどに引換券を郵送し、5月下旬から町内各所で配布する。利用期限は12月31日まで。

 利用可能店は、2023年度に実施した同様の事業で対象となった店舗に加え、観光施設や町内の移動スーパー、外国人が経営する飲食店などにも拡大を予定している。取扱店舗は3月まで募集を行う。

給食費補助拡大低所得者支援も

 物価高騰対策としては他に、学校給食の食材費高騰に伴う町の負担分拡大に約741万円を計上。家計負担の軽減と給食の質確保を図る。農業支援としては、酪農業者に対して飼料の価格高騰分の一部補助を実施する。

 低所得者世帯への支援給付事業には、約1億5463万円を投じる。住民税均等割非課税世帯に対して、1世帯当たり3万円の給付金を支給し、対象世帯に18歳以下の児童がいる際は、1人当たり2万円を加算する。

当日の様子

NTC 早春に健脚競う 500人以上が参加

 日産自動車(株)テクニカルセンター(NTC/厚木市/伊勢原市)で2月16日、第14回日産ふれあいロードレースが開催され、県内外から500人以上が参加した。

 同社では、誰もが共生できる社会の実現をめざし、社会貢献活動として「視覚障害の人と一緒に走り触れ合おう」をテーマに2012年から同大会を開催。

 当日は視覚障がい者や一般の部など14カテゴリーで参加者が健脚を競い合った。東京都江東区から来た親子は「最初の坂が大変だったけど、楽しかった」と笑顔。伊勢原市の緑台少年野球教室から参加した親子2組は「去年よりタイムが良くなった。来年も参加したい」と話した。

救急救命の講習会

 応急手当普通救命講習会が厚木市消防本部(寿町3の4の10)で3月8日(土)と11日(火)に開催される。両日とも時間は午前9時から正午。8日は小児・乳児が対象。

 対象者は市内在住在勤在学の中学生以上30人(応募多数の場合抽選)、参加無料。申し込みは2月24日(月)までに救急救命課【電話】046・223・9365へ。

厚木シニア40のメンバー

サッカー県議長杯で優勝 厚木シニア40が快挙

 40歳以上のシニアサッカー大会「県議長杯トーナメント大会(四十雀の部)」(神奈川シニアサッカーリーグ主催)が1月26日、綾瀬スポーツ公園で行われ、厚木シニア40が優勝を飾った。

リーグ戦無敗優勝

 厚木40は、市内在住の社会人26人で構成され、今シーズンから1部リーグに昇格。10勝0敗1分けで2位に勝ち点8差をつける圧倒的な強さでリーグ制覇を果たし、県議長杯トーナメントに臨んだ。

 選手が「最も緊迫した」と振り返る準決勝では、鎌倉40(鎌倉市)と対戦。強豪相手にプレッシャーを感じる中、総合力と戦略を武器に試合を進めた。

 キャプテンの小林裕也さんは「自分たちは強いという気持ちをチームメンバーと共有して試合に挑んだ」という。引き分けで迎えた後半、エースの先原聖二さんが上げたボールを小林さんがダイビングヘッドでゴールへ突き刺し先制。その後も追加点を決め、2対0で決勝に駒を進めた。

 V港北(横浜市)との対戦となった決勝は、1対0と接戦を繰り広げる中、高橋建次さんが風を利用したダメ押しとなるゴールを決めて優勝をつかんだ。

 リーグ戦では失点7、トーナメントも無失点で優勝を果たすなど、鉄壁の守備とチームワークが光った厚木40。小林さんは「仕事や家族を持つ仲間と結果を残せてうれしい」と喜びを語り、代表の木村伸弘さんは「設立から目指していた優勝を達成できて良かった」と笑顔で話した。

西迫会長と山口市長

人材確保へ市に要望 市社会福祉施設連絡会

 厚木市社会福祉施設連絡会の西迫哲会長をはじめとする役員4人が2月6日、厚木市へ要望書を提出した。

 同連絡会は、市内の社会福祉施設などが連携して地域福祉の発展に寄与することを目指し、会員相互の情報交換や研修などを行う組織。市内72施設が会員となっている。

 昨年8月には「市長と社会福祉施設関係者のつどい」を開催し、課題や取り組みを市へ報告。今回提出された要望書では、多くの施設で依然として慢性化している人材不足などの課題解消に向け、人材の確保・育成の推進を図るよう、財政的支援の拡充や情報発信などの取り組みについて言及した。

形と組手4人が入賞 愛川町 朱心会館

 第2回青少年育成硬式空手道交流大会が2月2日、横浜市で開かれ、愛川町の空手教室「朱心会館」から4人が入賞した。小関圭太館長は「レベルの高い大会で、出場者の中には悔しい思いをした人も。次の大会で頑張って欲しい」と話した。入賞者は以下の通り(敬称略)▼幼児年長男女混合形の部・準優勝/猪股あさひ▼小学校3年生男子組手の部・優勝/佐藤恵、準優勝/玉那覇ケニ▼シニア有段男子組手の部・優勝/阿部功

イベントチラシ

愛川町 散歩ついでにマルシェへ 2月23日 田代運動公園

 子どもからシニア世代まで楽しめる「田代てくてくマルシェ」が2月23日(日)、愛川町田代運動公園(田代1700)で開かれる。時間は午前10時30分から午後3時まで。

 当日はキッチンカーをはじめ体験ワークショップ、フリーマーケットなどが出店し、出店者には地元の中学生や親子など、イベントを盛り上げようと多くの町民も参加する。

 企画した柳川絹子さん(=人物風土記で紹介)は「地域の人たちのふれあいの場になれば。散歩ついでに、気軽に立ち寄ってください」と多くの人の参加を呼び掛けている。

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県議会 本会議で代表質問 佐藤県議が登壇

 神奈川県議会第1回定例会・本会議の代表質問が2月17日から始まり、日本維新の会神奈川県議団の佐藤知一県議会議員(55)が2月19日に代表質問を行った。

 質問内容は「聴覚障害者に対する情報コミュニケーション保障」「ウクライナ支援」など。議会中継はTVKで3月6日と7日。佐藤県議の質問は7日19時からを予定。

歩道や車道のごみを拾う参加者

内陸工業団地 ポイ捨て撲滅へごみ拾い 高校生と企業が協力

 学生や企業が協力して県内陸工業団地内のごみ拾いを行う取り組みが、2月15日に行われた。

 光明学園相模原高校(相模原市)の生徒会が運営を担い、昨年に続き2度目の開催。前回はスポーツとごみ拾いを融合した「スポGOMI」の要素を取り入れたが、今年は日ごろから学校周辺の清掃に力を入れる同校が、工業団地内のごみ問題を学びの教材として活用しようと「クリーン・チャレンジ内陸工業団地」と銘打ち実施した。

 同校と高大連携の協定を結ぶ湘北短期大学(厚木市温水)や団地内の企業にも協力を募り、約70人が参加した。学校や企業ごとに3人1組でチームを作り、トングとごみ袋を手に工業団地全域を1時間かけて清掃。たばこは100g100ポイント、ペットボトルは同30ポイントなどごみの種別に応じて得点が与えられ、参加者はゲーム感覚でごみ拾いを楽しんだ。

 工業団地では、入庫待ちなどで路上駐車するトラックなどからのごみのポイ捨てが問題となっており、この日は植栽の合間から壊れた傘やガラス片、弁当のビニール容器などが見つかった。参加した学生は「思った以上にごみがたくさん落ちている」と、目を凝らしてごみを拾い歩いた。

 同団地協同組合でも貼り紙やポスターなどで啓発活動を行っているといい、荒井英明専務理事は「大人が捨てたであろうごみを、子どもたちが提案してきれいにするということは恥ずかしいことだが、活動を通してごみのポイ捨てがなくなれば」と話した。
作品と商店会会員

ぬりえ39枚を展示 あいちゃん商店会

 愛川町役場のロビーに町の観光キャラクター「あいちゃん」の塗り絵が39枚飾られている。

 これはあいちゃん商店会が2月2日に開いた「あいちゃん商店会マルシェ」に設けた塗り絵コーナーを訪れた子どもたちの作品。

 同商店会初のマルシェには24店舗が出店、天候には恵まれなかったが、300人以上の人が来場し店巡りを楽しんだ。会場では塗り絵とともに、マルシェの様子も紹介。展示期間は27日(木)まで。

 同会の熊坂功会長は「多くの人の来場に感謝。また機会があれば開催したい」と話した。

緑の募金でガーデン完成 中津第二小学校で式典

 愛川町立中津第二小学校で2月12日、緑の募金事業を活用した「夢のふれあいガーデン」の完成を記念して、児童と関係者らが集まり完成式典を行った。

 緑の募金は、森林整備や緑化推進のために行われている募金活動。大手コンビニエンスストアチェーンの(株)ローソンでは各店舗に「ローソン緑の募金箱」を設置し、(公社)国土緑化推進機構を通じて学校緑化活動を支援している。

 完成式典には、全校児童や教職員、保護者をはじめ、同募金の指定法人である(公財)かながわトラストみどり財団やローソン、町教育委員会、(有)井上造園土木の関係者らが出席。代表児童がハナミズキの根元に土を盛った=写真。

 夢のふれあいガーデンの完成を受け、児童代表の西村帆夏さんは「夢のふれあいガーデンをきれいに保ちながら、皆さん楽しんでください」と笑顔であいさつ。同校の茅泰幸校長は「夢のふれあいガーデンが子どもと地域の方の憩いの場となってほしい」と思いを語った。

色とりどりの吊るしびなが邸内を彩る

山十邸彩るつるしびな

 国登録有形文化財の古民家山十邸(愛川町中津)で、「ひな人形とつるし雛飾り」の展示が始まった。

 手芸サークルの会員が一つ一つ縫った干支や毬、人形などの作品が、円形の枠に鈴なりになってつるされている。町民から寄贈された雛飾りやサークル会員の手芸作品も並ぶ。

 山十邸は、1883(明治16)年に豪農の熊坂半兵衛が居宅として建築。1944(昭和19)年には思想家の大川周明が所有した。88年に町が買い取り、一部修復を施して翌年から一般公開している。

 3月10日(月)までで入場無料。午前9時から午後4時50分。火曜日休園。

車内で不審者を取り押さえる署員ら

厚木警察署 電車内で「刃物」想定し訓練 小田急線の保存車両使い

 厚木警察署が2月13日、県総合防災センター総合訓練場で小田急線の保存車両を用いた訓練を行った。若手署員の育成などを目的に初めて実施。電車内で凶器傷害事件が発生した想定で、若手署員を中心に約30人が対応方法を学んだ。

 訓練は、刃物を持った不審者役の署員が車内で乗客を脅したり叫んだりする中、乗客の一人が110番通報。駅に到着した段階で署員が車両に突入し、男を制圧、確保してパトカーで連行する流れを確認した。

 訓練にあたった署員は「本厚木駅は急行や特急などが停車する主要な駅のため、有事に備えて日頃からさまざまな状況を想定しておく必要がある。どのような事態が起きても対応できるようにしたい」と話した。

日本語でスピーチ行う発表者

日本語スピーチで交流 外国籍市民が発表会

 日本語を学ぶ外国籍市民の交流を目的とした日本語スピーチ発表会とインターナショナルティーサロンが2月15日、アミューあつぎで開かれた。

 スピーチに挑戦したのは、ベトナム、ナイジェリア、ペルー、中国、インドの5カ国の市民で、日本での滞在期間は30年以上や半年という人までさまざま。厚木日本語ボランティアの会代表の上田恭子さんによる開会の言葉で発表会がスタートした。

 発表者が緊張していることを日本語で伝えると、会場が和やかな雰囲気に包まれる場面もある中で、「私の勇気」や「夢に向かって」といった前向きなテーマで堂々とスピーチを行った。

 発表会の後にはフラダンスが披露され、参加者と来場者が和やかに交流を深めた。

 上田さんは「日本で活躍する外国人の役に立つことができたら」とイベントを振り返った。

賞状とメダルを手にする加藤さん兄弟と石井さん

祖父と孫、揃って優勝 詩吟大会に3人で出場

 厚木市在住の加藤大宗さん(23)・千宗さん(21)兄弟と祖父の石井敏仁さん(78・相模原市)が、このほど相模原市で開かれた神奈川県詩吟文化連盟主催の第50回県民吟道大会の合吟コンクールで優勝した。

 詩吟は、詩に節調をつけて歌い、声のみで詩の内容や背景を表現する伝統的な芸道。3人は一組となって1つの詩を吟ずる合吟のコンクールに挑戦した。漢詩「寒梅」を題材に、庭先にある1本の早咲きの梅が、厳しい風や雪の寒さにもめげず咲いている情景を情感豊かに表現した。

 加藤さん兄弟は、祖母が詩吟の師範ということもあり、幼い頃から詩吟に親しんできた。今大会に向け、3人は漢詩の情景が聴き手に伝わるように、祖母から発声や抑揚、間の取り方など細やかな指導を受け、練習を重ねた。3人揃って練習する時間は少なかったものの、家族ならではの似通った声質で息の合った詩吟を披露した。

 大会を振り返り、祖父の石井さんは「孫たちと初めて出場した合吟の大会で優勝できて良かった」と喜びを語り、加藤さん兄弟は「自信はなかったけれど、3人で出場できて心強かった」と笑顔を見せた。

親子ふれあい遊び アミューあつぎ

 親子ふれあい遊びが3月14日(金)、27日(木)にアミューあつぎで行われる。午前10時30分から11時20分。

 14日は市内在住の1歳児を、27日は市内在住の生後7カ月から歩き始めの子どもを対象に行われる。いずれも親子15組まで(抽選)。参加無料。申し込みは14日が3月5日(水)、27日は3月17日(月)まで。(問)子育て支援センター【電話】046・225・2922

パントマイムを体験する参加者

愛子連 レクリエーション盛況 小学生の交流機会に

 愛川町子ども会連絡協議会(愛子連)主催のレクリエーション大会が、2月15日に田代の農村環境改善センターで開かれ、町内の小学生が生涯スポーツやアトラクションなどを楽しんだ。

 少子化の影響などで子ども会の運営が難しくなる中、町内の全児童に呼び掛けて多世代交流や子ども会の活動を知ってもらう機会として企画。昨年7月から実行委員が準備を進めてきた。

 当日は20人ほどの児童が来場し、ボッチャやスカットボール、ラダーゲッターなどのスポーツをはじめ、手品やパントマイムなどに挑戦した。指導には、協議会メンバーのほか町レクリエーション協会、マジック愛川クラブの会員も協力。それぞれのブースでは遊び方を教わった子どもたちが見よう見まねで体験した。スタンプラリーの趣向も盛り込み、スタンプを集めた子どもたちには名前入りのボールペンがプレゼントされた。

 パントマイムを体験した中津小学校6年生の児童は、「意外と筋肉を使うので大変。練習して家族に見せたい」と講師の動きを熱心に目で追っていた。

 協議会の大矢直和会長は、「少子化の影響で子ども会が減少して地域のつながりが希薄になる中、活動を通して世代交流の機会を増やせたら」と話した。

ワーキングママ準備講座 町子育て支援センター

 就職を考える子育て中の女性を対象にした就職準備講座が、3月7日(金)に愛川町の子育て支援センター(健康プラザ3階)で開かれる。午前11時から午後0時10分。

 対象は就職を希望する子育て中の女性10人。希望者は、3月6日(木)までに町商工観光課【電話】046・285・2111まで申し込む。

親睦深めこれからも 厚木三田会が賀詞交歓

 厚木三田会(小澤俊通会長)の新年賀詞交歓会が2月15日、厚木市中町の厚木アーバンホテルで開かれた。

 同会は厚木市・愛甲郡をはじめ、海老名市や伊勢原市、座間市に在住・在勤の慶應義塾大学卒業生約120人が所属。昨年30周年を迎えている。

 当日は会員ら27人が出席。小澤会長は「多くの方の協力で無事に30周年を祝うことができました。これからも親睦を深め、会を盛り上げていきたい」とあいさつ。参加者には30周年記念の冊子も配られた。

 また式では厚木稲門会との交歓訪問、ゲームも行われ、最後は応援歌「若き血」を合唱した。

春日台保育園で防災教室 自衛隊車両の展示も

 愛川町の春日台保育園で2月13日に防災教室が開かれ、園児らが防災について学習した。

 防災意識の高揚を目指して毎年実施しているもので、町内の小中学校や保育園を対象に実施。この日は園児70人と職員が参加し、火事や地震が起きた際の約束事として「お(おさない)・か(かけない)・し(しゃべらない)・も(もどらない)」の合言葉などをDVDのアニメを通して学んだ。地震の発生を想定した避難訓練にも取り組んだ。

 教室には陸上自衛隊座間駐屯地も協力し、自衛隊車両の展示や乗車体験も行われた。自衛隊の車両を間近で見学した園児らは「楽しかった」「かっこよかった」と目を輝かせていた。

 本間美帆園長は「子どもたちにとって防災訓練は苦手意識がある。自衛隊車両の乗車体験など、子どもたちにとって貴重な体験ができ、楽しく学ぶことができたと思う」と振り返った。

「自分にあった職で楽しく」

愛川町シルバー人材センター 就業がもたらす豊かさ 後藤務 理事長に聞く

 愛川町シルバー人材センターは、町内在住の高齢者の就業支援を行う団体だ。現在、325人が会員として登録し、地域社会への貢献と生きがいを求めて活動している。

 同センターの仕事内容は、草刈りや除草、清掃といった軽作業から、専門的な技術を要する植木の剪定まで多岐にわたる。町内にある工業団地からの依頼も多く、企業の敷地内の清掃や緑地管理にも取り組んでいる。

 後藤務理事長は「会員の多くは経済的な理由だけではなく、健康維持、社会参加、生きがいなど、様々な目的で働く。センターは会員同士の交流の場にもなっている」と語る。「高齢者だからと言って動けないわけではない。体力に余裕があるのに、余生をのんびり過ごすのはもったいない。興味のある人は、身近なセンターに声を掛けてほしい」と、活動への参加を呼びかけた。

吾妻鏡で知る坂と道 愛川町半原公民間で講座

 鎌倉幕府時代の坂や道に関する事柄について「吾妻鏡」を交えながら読み解く講座が、2月24日(月)に愛川町の半原公民館(半原4343の3)で開かれる。午後2時から4時。参加無料。

 講師は町郷土資料館学芸員の岩田慎平さんが務める。定員は町内在住・在勤・在学の20人。参加希望者は2月23日(日)までに同プラザまで申し込む。筆記用具持参。

 問い合わせは同プラザ【電話】046・281・0177へ。

自己流の墨絵。楽しむが基本スタンス

俳優の石丸さん「ネバー・トゥー・レイト」の精神 好奇心に駆られるままに

 ウインドサーフィン、登山、スキー、自転車、ピアノ、墨絵…と多趣味で知られる俳優の石丸謙二郎さん。中にはプロ並みの腕前を誇るものもあり、多才ぶりに驚かされる。そんな石丸さんを突き動かすのは好奇心。「興味が湧いたらまずやってみる」のスタンスが人生をより豊かに、楽しくしてくれるのだとか。”石丸流”の人生100年時代を生きるヒントを聞いた。

 ――熱中できる楽しみをたくさんお持ちです。

 「ベースとなるのは『海と山』。風が吹いたらウインドサーフィンを楽しんでいるが、毎回コンディションが整うとは限らない。のんびり風待ちをして過ごす人もいるが、性格的にぼーっとできないのでそんな時は自転車を漕いだり、山に出向いてクライミングをしたり。欲張ってあれもこれも楽しんでいる。よく動いて、よく食べて、よく寝る。遊びが心身の健康維持に欠かせない」

 ――37歳まで趣味を封印していたそうですね。

 「役者という仕事柄、怪我をすることができない。日焼けもご法度。自分の立ち位置を確立しなければならないという思いもあり、あえて遠ざけていた。余裕を持てるようになって、一人で楽しめるものはと考えてウインドサーフィンにチャレンジしたが、簡単にはいかない。その悔しさがのめり込むきっかけとなった。上達の早道は実戦だと教えられ、レースにも参加。10年でアマチュアのトップレベルになり、61歳の時に73・71Kmという当時の日本第2位のスピード記録を出すことができた」

 ――スキーも60歳になってからです。

 「スノーシューを履いて雪山を歩いていた時、スキーならもっと楽に動けることに気付いて。これも夢中になって練習して1日にリフト80本乗った日もあった。上達すると世界が広がって、もっと楽しくなる。今シーズンはスノーボードにも初挑戦する。5年周期くらいで自分を突き動かす何かとの出会いがある。いつも心を開いているからこそ、新たな価値観を受け入れられる」

 ――ピアノもその一つですか?

 「ウインド仲間にジャズピアニストがいて、教えてもらった。1曲だけに絞って練習を重ね、駅にあるストリートピアノをこっそり弾いたことも。指先を通して身体と音が一体化する感覚が新鮮で、ピアノの魅力を理解できた。自分とは無縁の世界だと思っていたが、やってみることが大切。年齢は関係ない。『ネバー・トゥー・レイト』の言葉通りだ」

 ――登山家なら誰もが憧れるマッターホルン登(とう)攀(はん)に成功しました。

 「成功率は五分五分と言われていて、体力的にも厳しいものがあったが、挑戦してよかった。実は登山から派生した趣味に墨絵がある。訪れた先で感じたことを揮毫する野筆セットをアウトドアメーカーから渡されたが使い方を勘違いし、スケッチブックを山に持ち込んで絵を描いていた。恥ずかしい思いをしたが、それが今では個展を開くまでに。うん、これはこれで楽しい」

《石丸謙二郎(71)/俳優でナレーター。登山をテーマにしたラジオ番組『山カフェ』が人気》

厚木しあわせクラブ連合会 アミューで作品展

 厚木市しあわせクラブ連合会のシルバー作品展が、2月21日(金)から25日(火)までアミューあつぎのあつぎアートギャラリー3で開かれる。午前10時から午後4時(最終日2時)。

 書道や俳句、短歌、川柳、写真、絵画、手工芸など、会員の趣味や技術から生まれた140点ほどの作品が並ぶ。

 問い合わせは同連合会事務局【電話】046・225・2250へ。

安全意識の向上を図る 愛川町シルバー

 愛川町シルバー人材センターは2月13日、安全講習会を行った。

 当日は約70人が参加。中災安全衛生エキスパートの畑英志さんが講師を務め、高齢者就業の事故防止について詳しく説明をした。参加者は「慣れると慎重さに欠ける。初心に戻って仕事に臨みたい」と話した。

厚木中央公園でフリマ 3月9日に100店舗出店

 「市民ふれあいマーケット」が3月9日(日)、厚木中央公園(厚木市寿町3の2外)で行われる。時間は午前9時30分から午後2時。雨天中止。入場無料。

 100店舗が出店し、日用雑貨や衣料品などの不用品を販売する。主催は市民ふれあいマーケット実行委員会。

(問)市環境事業課【電話】046・225・2793

アミューあつぎで絵画展 画家のままだあきらさん

 画家のままだあきらさんの展示会「絵画の世界」が2月22日(土)から24日(月)、アミューあつぎ5階のアートギャラリー4で開催される。午前10時から午後6時(初日は1時から、最終日は4時まで)。

 ままださんは、花や鳥、人物、風景など、見ていて楽しくなるモチーフを自由に組み合わせ、独自のイメージを膨らませた油彩画や水彩画を描いている。今回の展示会ではままださんが日頃描き溜めた作品など、約20点が並ぶ。

 問い合わせはままださん【携帯電話】090・1215・6177へ。

太陽光・断熱に補助金活用 アミューあつぎで講演会

 「太陽光・断熱補助金活用セミナー」が3月16日(日)にアミューあつぎ7階ミュージックルーム2で行われる。時間は午後1時30分から4時まで。

 講師は断熱ジャーナリストの高橋真樹さん、ハチドリソーラー株式会社 セールスマネージャーの 真鍋航輝さん。同セミナーは市民協働提案事業で、実施主体はカーボンニュートラルあつぎ未来プロジェクト。

 定員は60人(先着順)。参加費無料。3月15日(土)までに市HPから申し込む。

(問)同プロジェクト遠藤さん【携帯電話】080・1010・4759