厚木・愛川・清川版【3月7日(金)号】
目的別歳出構成図

愛川町当初予算 子育て、防災関連手厚く 2年ぶり不交付団体に

 愛川町は2月25日、新年度予算案を発表した。一般会計は154億円で前年度比8億9600万円(6・2%)増加、全会計の総額も275億3300万円となり、いずれも5年連続で過去最大となった。町政70周年を記念した事業をはじめ、子育て・教育支援や防災対策など、郷土愛の醸成と安全安心のまちづくりに向けた施策に取り組む。

 歳入の柱となる町税収入は83億8200万円で、歳入全体の54・4%を占めた。個人町民税が4千万円ほどの減収となった一方、固定資産税は4億3500万円増えた。税収の増加などを受け、2年ぶりに国の地方交付税を受けない不交付団体となる見通し。

町政70周年事業に1億6800万円

 町政70周年の関連事業費には1億6800万円を計上した。町民に1人3千円分の地域振興券を配るほか、全世帯を対象にした抽選会を実施。神奈川中央養鶏農業協同組合の協力で記念ロゴを印字した卵を限定販売するなど、民間と連携した各種事業にも取り組む。小学校では、70周年を記念して地場産食材を使った特別給食を提供する。

病後児保育施設中津で4月開設

 子育て対策では、妊娠届を出した妊婦と新生児1人あたりにそれぞれ5万円を支給する国の「出産・子育て応援交付金」に、町独自の事業として育児用品の購入費として3万円分の助成券を配布する。

 病気やけがの子どもを一時的に預かる町内初の病児保育施設が今年4月に開設することを受け、事業者に対して運営費として1000万円を補助。保育士の待遇改善に向け、町内の対象保育施設の常勤保育士に月額1万円を支給する事業費には670万円を充てた。

修学旅行バス代補助

 教育面では、中津第二と菅原小学校の水泳授業を試行的に民間施設に委託し、有用性や他校への拡大などについて検証。バス代などの高騰を受け、小中学校の修学旅行費として小学生1人あたり5千円、中学生は同1万5千円を補助する。

 このほか、中津工業団地第1号公園にマンホールトイレと災害時の炊き出しに使用できるかまどベンチを整備。近年社会問題化している「闇バイト」などによる強盗事件を受け、住宅用の防犯カメラやセンサー付きライト、録画機能付きインターホンなどの購入費用として上限1万円を助成する。

 小野澤豊町長は新年度の予算編成について、物価高騰などの対策を進めるとともに町政70周年を祝うイベントなどを通して、「町民の皆さんが寄り添いながらジョイフルな年にしたい」と展望を語った。

サービスのホーム画面

厚木市 受診目安、スマホで確認 子育て世帯向けに試行

 厚木市は3月1日から、子どもの受診の目安などがインターネットで分かる「こどもの症状・受診の目安ナビ」の試行を開始した。あつぎ健康相談ダイヤル24の新サービスとして8月31日まで運用する。年間3万件を超える健康相談ダイヤルへの相談件数の緩和などが目的で、試行期間を経て、2026年度からの利用開始を目指す。

 あつぎ健康相談ダイヤル24は、市内在住・在学・在勤者を対象に医師や保健師、心理カウンセラーなどの専門家が健康、医療、介護、育児などの相談を24時間・年中無休で受け付けるダイヤルサービス。

 2010年度から利用が始まり、23年度には年間で3万3426件の相談が寄せられた。市健康医療課によると、相談件数の多さから「つながらない」などの指摘も寄せられているといい、スマートフォンの普及に合わせて電話以外の対応を求める声もあり、ウェブサービスの試行に取り組むことにした。

スマホで手軽に

 新たなウェブサービス「こどもの症状・受診の目安ナビ」は、地域医療の中でも特に相談の多い小児医療を中心としたもので、15歳以下の子どもがいる市内の子育て世帯が利用対象となる。

 子どもの情報を入力後、症状などの設問に答えていくことで、状態に応じた受診の目安を「すぐ受診」「家で様子見」など4段階で表示。家庭でのケアのポイントのほか、必要に応じて輪番制の市内救急医療施設の番号も示されるという。

 ナビの中では受診目安の判断理由も説明されるが、不安を感じる人のために看護師や医師に直接相談できる専用コールセンターの電話番号も紹介する。

 市健康医療課では「急な体調不良やけがで病院に行くか迷ったときに活用してほしい」と話し、相談ダイヤルの混雑緩和や緊急性の高い相談への対応につながることを期待している。

 県内で同様のサービスを実施するのは、綾瀬市に続いて2例目となる。

 問い合わせは同課【電話】046・225・2174へ。

3月29日にアミューあつぎでケアマネカフェを開く 堀内 亜樹さん 厚木市在住 47歳

人とのつながり大切に

 ○…「ケアマネジャー同士のつながりを増やしたい」。そんな思いから、情報交換や相談の場としてケアマネカフェを3月29日にアミューあつぎで開く。ケアマネジャーの資格を持ち資格取得と同時にカフェを始め、今年で6年目を迎える。カフェの活動を通して、「若いケアマネジャーの離職を防ぎ、地域で活躍するケアマネジャーを増やしたい」と、より良い地域ケアの実現を目指す。

 ○…介護とは無縁の生活を送ってきたが、友人の「介護の仕事に向いてるんじゃない」という一言をきっかけに、22歳の時に特別養護老人ホームで働き始めた。6年ほど介護の現場で高齢者に寄り添う中で、周囲のサポートや利用者の温かさに触れ、やりがいを見出した。「『ありがとう』の一言が本当にうれしくて」と、当時の経験は今も活動の原動力になっている。

 ○…夫と愛犬のチワワ、愛猫と暮らし、休日はドッグランへ出かけるのが楽しみ。音楽や旅行も好きで、特に好きなバンドのライブやフェスにも足繁く通う。その熱量は筋金入りで「当時は観客が6人くらいだったのに、今ではすごいバンドになっちゃって」と、インディーズ時代からファンだったというロックバンド「サンボマスター」の活躍を誇らしげに語る。

 ○…「まずはやってみること」をモットーに、日々自分に何ができるのかを模索している。次回のカフェでは「ケアマネの働き方」をテーマに、厚木市内だけでなく遠方からも介護関係者が集まるという。自分も人とのつながりに助けられたからこそ、「まずは自分のケアから。生きてるだけで丸儲けという言葉通り、人とのつながりを大切に」と、笑顔で日々を過ごしている。

厚木市愛川町 大船渡へ消防隊員派遣 山林火災で消火活動

 厚木市と愛川町は3日、岩手県大船渡市で発生した山林火災の消火活動に消防隊を派遣したと発表した。消防庁長官から神奈川県への緊急消防援助隊の出動要請に基づく派遣で、厚木市消防から10人、愛川町消防からは5人が神奈川県大隊(92隊346人)に合流している=3月5日起稿。

 両市町の消防隊員は3月3日午後1時に厚木市下津古久の神奈川県消防学校に集まり、神奈川県大隊の「第3ブロック」に合流した。午後2時に消防学校を出発した隊員らは、深夜0時前に宿営地となる宮城県気仙沼市内の体育館に入った。

 このブロックには厚木市と愛川町のほか小田原市、秦野市、伊勢原市、海老名市、座間市、綾瀬市、大和市、箱根町、湯河原町が含まれ、相模原市が指揮をとっている。

 火災発生から1週間が経ち延焼面積が広がるなか、現地では全国各地から集まった1600人以上の消防隊員らが消火活動にあたっている。先発隊は岩手県陸前高田市内に拠点を設けたが、後発隊の神奈川大隊は気仙沼市内を拠点に消火活動に参加している。

 現地へ派遣された消防隊員は消火活動のほか、宿営地の設営や炊事など生活全般の環境づくりを担う後方支援隊も含まれている。

 緊急消防援助隊としての出動は昨年1月の能登半島地震以来となる。

厚木市 アミュー外壁もえぎ色に 自殺対策テーマカラー

 「一人で悩まないで相談を」--国が定める自殺対策強化月間に合わせ、厚木市は3月末までアミューあつぎの外壁を夜間「もえぎ色」でライトアップしている。もえぎ色は県の自殺対策テーマカラー。

 3月は進学や就職などで生活環境が変わり、全国的に自殺者が増える。厚木市では2023年の1年間で自殺により42人が亡くなり、このうち30歳代から50歳代で増加傾向にあるという。

 市では臨床心理士による「いのちのサポート相談」の電話予約を受け付中。相談日は3月19日(水)の午前9時から正午まで、保健福祉センターで。市内在住者が対象。

 同センター1階ホールでは月末まで自殺対策の啓発コーナーを設置。相談窓口などについて情報提供している。また市では保健師によるメンタルヘルス相談も随時電話で受け付けており、必要な関係機関につなげている。中央図書館では自殺対策に関する書籍を展示・貸し出している。

 SOSのサインに気づき、声をかけて傾聴する方法を学ぶ出前講座も随時行っている。

 相談や講座の申し込みは市健康医療課【電話】046・225・2201。

報告会の様子

厚木市 組合解散を報告 森の里東土地区画整理

 厚木市森の里東土地区画整理組合(西迫哲代表清算人)は2月14日、厚木市役所を訪れ、同組合事業の完了と組合解散について、山口貴裕市長に報告した。

 同組合は森の里東地区の産業用地の開発を目的として2014年から開発事業を開始。A・B・Cの3つの工区で、現在は10社が操業している。町名検討委員会を設置して24年11月には同施工区の町名を「森の里紅葉(もみじ)台)」としている。

 今回の解散は事業の完了に伴う換地処分の公示を受けてのもので、今年1月には事業完了に合わせた竣功式典・祝賀会も行われた。

 当日は西迫代表をはじめ、役員10人が参加。同組合は「約10年にわたる事業にご協力いただいた組合員と地区周辺の自治会の皆さまに感謝するとともに、進出された企業の更なる発展、そして厚木市の更なる繁栄に寄与できることを祈念し、事業の完了としたい」と山口市長に報告した。

 組合は今年2月に解散認可を受けており、5月中に清算処理を結了し、事業を完了する予定となっている。

土手沿いが鮮やかなピンク色で染まる

河津桜まもなく満開 厚木市の小鮎川沿いなど

 厚木市妻田南の小鮎川沿いで、河津桜が今週末に満開を迎えそうだ。市観光協会は2月末にSNSで開花情報を発信したが、ここ数日の悪天候による影響で満開時期が遅れ「今週末に満開を迎えるのでは」と予想する。

 河津桜は1955年に静岡県河津町で発見された品種で、開花期間が約1カ月と長いのが特徴。74年に河津桜と命名され、翌年には同町の木に指定されている。

 厚木市内では妻田南のほか、林妻橋周辺の土手沿い、下荻野の山中陣屋跡史跡公園、飯山の飯盛山バス停付近、フラワーパーク下依知などに植えられている。詳しい場所は、市観光協会のホームページあつぎ観光なび(https://www.atsugi-kankou.jp/)で確認できる。

若き音楽家たち熱演披露 厚木青少年音楽コンクール

 市制70周年を記念する「第42回厚木青少年音楽コンクール」が、3月8日(土)、厚木市文化会館小ホールで開かれる。厚木市と厚木青少年音楽コンクール実行委員会の共催。時間は午前10時10分から午後5時25分まで。5時から表彰式を実施。

 このコンクールは、厚木市及び近隣の音楽を志す青少年たちの育成と音楽文化の向上が目的で、当日は予選を通過した37人がピアノやバイオリン、声楽、その他の管弦楽器4部門で日頃の練習成果を披露する。

 入場は無料、事前申し込みも不要(先着順)。

 問い合わせは厚木市文化魅力創造課文化芸術振興係【電話】046・225・2508へ。

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3〜5月号の表紙

文化芸術情報を一冊に 県内イベントを紹介

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の3月〜5月号をこのほど発行した。

 文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。

 今号の特集はピアニストで、初代マグカル大使を務める熊本マリさんのインタビューや、音楽やダンス、大道芸などが自由に発表できる空間「マグカル解放区」を紹介。チケットが当たるプレゼントも実施している。冊子は県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

窓口対応を拡大 厚木市、愛川町

 年度末と年度初めの手続き増加に合わせて、厚木市役所と愛川町役場が窓口対応を拡大する。

 厚木市は3月29日(土)と30日(日)に医療証発行や児童手当申請等を扱う子育て給付課と小中学校の入学手続きに対応する学務課、3月30日(日)と4月6日(日)は市民課と国保年金課が窓口を開く。いずれも午前8時30分〜正午。

 愛川町は3月30日(日)、4月6(日)、12日(土)、27日(日)の午前8時30分から正午に住民課が窓口を開き、マイナンバーカードや転入出手続、印鑑証明の発行などに対応する。

清川村 28億円超の過去最大予算 役場駐車場に防災トイレ

 清川村は2月21日、新年度当初予算案を発表した。一般会計総額は28億7900万円で、前年度から2億9400万円増加して過去最大となった。特別会計などを含めた全会計では45億5300万円となり、前年度比で4・1%増加した。

 歳入では、村民税が個人・法人ともに前年度を上回り3・9%の増加となったものの、固定資産税などの落ち込みにより村税全体では前年度比で900万円(0・7%)の減少となった。

 子育て環境の充実に向けては、新たに生後1カ月児の個別健診に助成を行い、5歳児集団検診も始める。村で生まれた子ども1人あたり10万円の祝い金を交付するほか、妊娠届を出した人や出産した人に対し、妊婦1人あたり及び新生児1人あたり5万円を給付する。

 教育支援では、村立小学校の6年生と中学3年生に対して、修学旅行費の補助として小学生1人あたり5千円、中学生に同2万円を補助。幼少中一貫校の設置推進事業として、検討委員会などの開催や視察研修の実施、用地取得に向けた土地鑑定などの調査業務委託などに1600万円を盛り込んだ。

 村の基幹産業である茶業については、総務省の地域おこし協力隊制度を活用して販売量の増加や担い手創出に向けた事業に1100万円を充てる。スティックタイプの粉末茶をたばこのパッケージを模した箱に入れて販売する「KIYOKAWA CHABACCO」の消費拡大には120万円を投じる。

 地震などの防災対策には3700万円を計上し、村役場の駐車場に貯留型の災害用防災トイレを10基設置。観光客対策を踏まえ、災害時に提供する食糧などの備蓄も進める。

 このほか、65歳以上の新型コロナワクチン予防接種について、自己負担額3割で接種ができるよう費用の一部を助成。帯状疱疹の予防接種についても、50歳以上を対象に費用の一部を接種回数分助成する。観光振興策として、パンフレットの刷新やプロモーション動画の制作などに2600万円を計上した。

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講演する河野氏

無償化策、財源示し議論を 河野前デジタル相が講演

 前デジタル大臣の河野太郎衆議院議員が3月1日、厚木市内のホテルで講演を行った。

 厚木市で事業を営む経営者らで組織する厚木経進会(高橋学会長)と、河野氏が顧問を務める平塚経進会(熊澤章会長)の例会に招かれたもの。河野氏は「年収103万円の壁」の引き上げや高校授業料の無償化、マイナンバーカードによるデジタル化の利点などについて私見を述べた。

 河野氏は与野党の間で議論が進む年収の壁問題について、「基礎控除を引き上げるとなれば、国の財政の中で7兆円規模の減税をしろというのと同じ。その財源はどうするのか」と語り、「少子化対策に取り組むのであれば、保育士の待遇改善にお金を使う方が効果的ではないか」などと述べた。

 高校授業料など教育無償化策については、「公立も私立も負担がないとなればみんな私立に行くことになり、公立高校の教育レベルが低下することは目に見えている。大阪府の高校無償化による結果何が起きているのかを分析し、本当にやる意味があるのかを考えないといけない」とした。

 年収の壁引き上げや高校無償化などを考える際には財源をセットにして議論していく必要があると強調した河野氏は、「優先順位を考えてどう効率的に税金を使っていくかを考えると共に、我々も行政コストを下げるという姿勢を示していきたい」と話した。

打撃練習を行う参加者

高校球児、技術向上に一役 小学生向け練習会に150人

 厚木市内の公立高校で野球部と市内の小学生が交流する合同練習会が2月23日、厚木・厚木西・厚木北の3校で開催された。当日は約150人の小学生が参加。高校生から直接指導を受けながら、野球技術の向上に励んだ。

 市内からは、厚木高校、厚木西高校、厚木王子高校、厚木北高校が参加。愛川高校(愛川町)、中央農業高校(海老名市)、秦野総合高校(秦野市)、橋本高校(相模原市)の野球部も協力した。

 厚木高校では、市少年野球協会の小学3年生から5年生を対象に練習会を開いた。児童らは、高校生を手本にしながらキャッチボールや打撃、守備、走塁などを学んだ。高校生らは参加者一人一人の動きに目を配り、アドバイスを送るなど熱のこもった指導を行った。

 厚木高校野球部の熊倉周平顧問は「今回の練習会が高校生と小学生、お互いに良い経験になったと思う。今回の経験が小学生にとってより野球への関心や興味につながればうれしい」と話した。

70周年記念バス、運行継続 厚木市「かわいい、と好評」

 厚木市は、昨年8月から半年間の計画で運行してきた市制70周年記念ラッピングバス=提供写真=の運行期間を3月末まで延長している。

 市によると、「2月1日の市制記念日に向けた周知が目的だったがデザインがかわいいと好評だった」と話す。

 制作費は2月までの運行費込、2台で約400万円、デザイン費は別で運行費は月20万円ほど。

 新年度予算案の議決を待ち、今年の夏頃までは継続したい考え。

チーズを棚に置く服部代表(手前)と小野澤町長(奥)

「ダム貯蔵」で食品熟成 チーズとコーヒー追加

 宮ヶ瀬ダムの貯蔵施設を活用した「宮ヶ瀬貯蔵食材事業」に2月28日、新たにチーズとコーヒーの貯蔵が加わった。

 国土交通省相模川水系広域ダム管理事務所が進める「河川空間のオープン化」の一環で、ダムの冷涼で安定した湿度を生かし、地域産品の貯蔵・熟成による地域活性化を目指すもの。

 社会実験として2021年度から厚木市の黄金井酒造(株)と相模原市の久保田酒造(株)が日本酒の貯蔵を開始、今回は愛川町の服部牧場製のチーズ20kgと宮ヶ瀬ダム周辺振興財団の職員が厳選したコーヒー豆30kgを貯蔵した。国内のダム貯蔵食材事業でチーズを取り扱うのは宮ヶ瀬ダムのみ。

 蔵入れ式には、同財団の中谷政二郎理事長、ダム管理事務所の斎藤充則所長、愛川町の小野澤豊町長、服部牧場の服部誠代表取締役らが参加し、ダム貯蔵庫にチーズとコーヒーを運び入れ、事業の成功を祈願した。

ケアマネの輪を厚木に 情報交換カフェ開催

 ケアマネジャーやケアマネジャーを目指している人を対象にした「ケアマネカフェあつぎ」が3月29日(土)、アミューあつぎで開かれる。時間は午後2時から5時。参加無料。要予約。

 厚木市内でケアマネジャーとして働く堀内亜樹さん(=人物風土記で紹介)が主催する。堀内さんは、「ケアマネジャーになって、ケアマネ同士のつながりが少ないと感じた」といい、「ケアマネ同士、もっと顔の見えるつながりを持って、気軽に相談したり勉強会をしたり、交流ができれば」と、2019年からケアマネ同士が情報交換を行う場を作ろうと同イベントを開催している。

 今回のカフェでは「居宅ケアマネとして彩りのある働き方〜十人十色の働き方〜」をテーマにゲストスピーカーを招いて、ケアマネジャーの働き方などを話し合う。

 詳しくはフェイスブックで「ケアマネカフェあつぎ」で検索を。

ルアーを操りヤマメを狙う釣り人

中津川 渓流釣り、シーズン到来 漁協関係者がヤマメ放流

 愛川町を流れる中津川で3月1日、渓流釣りが解禁された。期間は10月14日まで。

 解禁に合わせて中津川漁業協同組合(木藤照雄組合長)は2月27日、会員らが馬渡橋付近ほかで300kgのヤマメを放流した。

 同漁協は資源保護と釣り人らに渓流釣りを楽しんでもらうため、ヤマメの発眼卵を川に埋設。解禁前の2月上旬には稚魚を放流するほか、シーズン中に4回ほど成魚を放流す。資源調査を目的に、「脂ビレ」を切った標識ヤマメも放っている。

 放流に参加した会員は「自然豊かな中津川で、キャッチアンドリリース区間などのルールを守って渓流釣りを楽しんでもらいたい」と呼びかける。釣りには遊漁券が必要。問い合わせは同漁協組合【電話】046・281・0822へ。

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ソプラノ リサイタル 3月8日 タウンニュースホール

 ソプラノ歌手・吉田美紀さん=写真=が3月8日(土)、タウンニュースホール(小田急線東海大学前駅南口徒歩1分)でリサイタルを行う。

 吉田さんは、昭和音楽大学声楽科卒業。イタリア国立F.ヴェネッツェ音楽院声楽科で最高学位ラウレアを取得し、最高点で修了。イタリア留学中は諸外国の交響楽団と共演するなど、様々なコンサートにも出演し研鑽を積んだ。帰国後はソロ活動のほか、アンサンブル楓のメンバーとしても活動。また、コンサートの企画・運営、後進の指導にもあたる。藤原歌劇団準団員。

 当日の予定曲目は「砂山」(中山晋平)、「からたちの花」(山田耕筰)、「優雅な月よ」(V.ベッリーニ)、「オペラ《魔笛》より 夜の女王のアリア」(W.A.モーツアルト)他。ピアノは更田充恵さん。

 午後2時開演(1時30分開場)。入場料2000円(予約制・自由席・未就学児入場不可)。予約は同公演事務局の秦野市文化会館【電話】0463・81・1211へ。

古座野会長(左)と加藤局長

愛川町 地域安全へ相互連携 区長会とジェイコム協定

 愛川町区長会(古座野茂夫会長)と(株)ジェイコム湘南・神奈川の相模原・大和局が2月27日、地域安全に関する協定を締結した。

 町内21行政区と自治会員に対する空き巣やごみの不法投棄、特殊詐欺などをはじめとする各種犯罪の未然防止や交通安全の実現を目的としたもの。安全安心な地域社会づくりに向け、両者が相互連携して取り組んでいく。

 協定の締結を受け、同局では自社防犯カメラの導入支援を行うほか、各種犯罪の未然防止に関する啓発活動、犯罪や事故に関する情報連携、交通安全意識高揚のための広報啓発に協力する。同日に愛川町役場で行われた締結式で古座野会長は、「今回の協定で自治会加入の方には防犯カメラの設置工事費無料という大きなメリットを提供できるようになった。地域の防犯対策強化だけでなく、自治会加入の促進にもつながることを期待したい」と話した。

 同局の加藤岳局長は「営業スタッフなどによる巡回だけでなく、防犯カメラに関するサービスにより、地域の皆さんに安心・安全を提供できれば。地域の一員として、安全安心なまちづくりに協力していきたい」と述べた。

劇の様子

小鮎公民館でまつり 劇団こあゆが劇を披露

 小鮎地区公民館まつりが3月1日と2日に同館で開催され、地元住民ら約1300人が舞踊や演奏、合唱などを楽しんだ。

 2日に行われた劇団こあゆによる「忠臣蔵」の演劇では、千波朱永さんが主役を務め、「南部坂雪の別れ」の場面を独自のセリフや演出を加えて熱演した。地元中学校美術部の協力による画や本格的な衣装もあり、終演後には観客から大きな拍手が送られた。

 同劇団座長の米山政雄さんは「多くの人の協力のおかげで、素晴らしい劇を完成させることができた。観客の皆さまが劇を楽しんでいただけたようで本当にうれしい」と語った。

地下道に並ぶかるた

小鮎小 地域の魅力、かるたに込め 厚木地下道に展示

 小鮎小学校の3年生が小鮎地区の魅力を知ってもらおうと作成した「小あゆかるた」が、本厚木駅東口地下道のあつぎロードギャラリーで展示されている。

 児童らは、まち探検や地域住民の講話などをもとに小鮎地区にまつわる歴史や自然などについて学習。その中で、同地区では年々人口が減少していることも分かった。そこで、同地区を訪れる人を増やそうと自分たちが考える「小鮎地区の良いところ」をテーマにかるたを作り、地下道に展示して多くの人の見てもらおうと考えた。

 ギャラリーには「奇麗だな小鮎の花火楽しいな」「りゅうのえが かっこいいなはくりゅうだいこ」「ほたるがきれいな小あゆ地区」など、同地区の特色を詠んだかるたがずらりと並ぶ。「先生たちさい高!小鮎小」「まあおいしい小あゆの給食しんせんなやさい」といった同校の魅力を誇らしげに紹介した読み札も多く、児童の気持ちが込められた力作が色とりどりの絵札と共に並んでいる。

 同校では「地域の方のご協力のもと行うことができた。感謝の気持ちを忘れることなく、小鮎地区の良いところや思いを発信していきたい」と話している。

 展示は3月19日(水)まで。

説明をする谷口教授

SDGsな食生活を解説 厚木地区食品衛生協会

 厚木地区食品衛生協会が2月21日、厚木市中町の厚木アーバンホテルで「サイエンスカフェ」を開いた。

 お茶や菓子を楽しみながら気軽に専門家の講義を学んでもらおうと同協会が企画したもので、今回で13回目。

 当日は34人が参加。東京農業大学農学部デザイン農学科の谷口亜樹子教授が講師を務め、「SDGs食の有効活用〜無駄をなくし、食生活をより楽しむためのヒント〜」と題して講演した。

 同協会の活動紹介も行われ、飲食店での衛生管理の点検や食中毒の予防キャンペーンなどについて説明。会の活動に理解を求めた。

色塗り作業に取り組む参加者

厚木市社協 社会参加を促進する場に 愛名やまゆり園で

 愛名やまゆり園で2月27日、地域住民と施設利用者ら約20人が参加し、つみきの色付け作業を行った。

 厚木市社会福祉協議会が、今年度より市から受託した「重層的支援体制整備事業」の一環として行っているもの。複雑化・複合化する福祉課題に対応するため、分野横断的な支援体制の構築を図る。昨年12月には花壇づくりに取り組み、今回で2回目。

 つみきの材料は厚木市森林組合が提供。事前に園の職員と利用者が、のこぎりややすりを使ってつみきの形に整えた。

 愛名やまゆり園の職員は「地域とつながる良い機会。利用者への理解も進む」と話し、市社協の職員は「課題を抱える人たちの社会参加の場、地域住民との交流の場を今後も増やしていきたい」と語った。

 完成したつみきは、市内の各地区の子育てサロンに寄付される予定となっている。

県内交通死亡事故が多発 1週間で7件、厚木市でも

 神奈川県内で交通死亡事故が多発していることを受け、県は2月25日から3月3日にかけて「県交通死亡事故多発警報」を発表した。

 県内では、2月18日から24日の7日間で7件の交通死亡事故が発生。18日には、横浜市と横須賀市、茅ヶ崎市で計4件の死亡事故が起きた。厚木市内では、21日に国道412号で軽貨物とバイクの衝突事故があり、28歳のバイク運転手が死亡している。

 同警報は2022年7月から運用されており、7日間で7件以上の交通死亡事故が発生した際などに発表される。県内で発表されるのは、2023年10月以来2度目。

 県内では今年に入り交通死亡事故が大幅に増加しており、昨年と比べて約2倍のペースで発生しているという。黒岩祐治県知事は「二輪車乗車中や自転車乗用中、歩行中の交通事故が多く発生している。時間にゆとりをもった運転を心掛け、速度の抑制や交差点の安全確認の徹底をお願いしたい」と呼び掛けた。

 県によると、警報期間中の2月26日に平塚市で死亡事故が1件発生した。

邸宅の裏手に咲く梅の花(3月1日撮影)

紅白の梅が古民家彩る 愛川町の山十邸

 愛川町の古民家山十邸(中津485の1)で2月下旬に梅の花が満開を迎えた。

 庭園に10本ほどの梅の木が植えられ、邸宅裏手では枝ぶりの良い紅梅と白梅が競うように可憐な花を咲かせる。3月10日(月)までは恒例のつるしびなの展示イベントも開かれており、週末には町内外から多くの人が訪れる。

 同邸の職員によると、寒さが続いたせいか例年と比べて開花は遅めだったという。春を先取りしたような陽気に包まれた3月1日には、満開の梅をスマートフォンなどで撮影する来館者が多く見られた。

 山十邸は、1883(明治16)年に豪農の熊坂半兵衛が居宅として建築。1988年に町が買い取り、翌年から一般公開している。

 梅が散ると、3月下旬から4月上旬にかけてしだれ桜も楽しめるという。

ドローンを操作する隊員

厚木市消防本部 ドローン使い災害訓練 救助現場想定し操作確認

 厚木市消防本部が2月25日、市と無人航空機の活用に関する包括連携協定を結ぶスカイジョブ合同会社とドローン(無人航空機)の合同訓練を市内三田の消防訓練場で実施した。

 さまざまな災害の場面で出動が増加傾向にあるドローン隊の操作員が、被害状況の調査や検索活動の円滑化に向けた知識と技術を身に付けるため、同市消防本部が主催。今回で4回目の訓練となった。

 当日はドローンを操縦する消防隊員11人が、同社の高梨智樹さんの指導を受けながら操作手順などを確認。ドローンの前後移動や上昇下降などの基本操作をはじめ、高度を上げて風を受けながらの操縦方法など、実際の消防活動を想定した訓練を行った。

 参加した睦合分署第一中隊消防小隊の中里友哉さんは、「プロのドローンパイロットに教わることができる貴重な訓練。普段の訓練では気づかない点もありとても参考になった」と話した。指導にあたった高梨さんは、「隊員の皆さんが問題なく飛行ができていて安心した。今後も訓練を継続し技術向上に努めてほしい」と振り返った。

 同市消防本部では、昨年新たに水中用ドローン1機を配備し、空中用ドローン3機と合わせて水中、空中の両面から有効的な救助活動を行うための訓練を実施しているという。

荻運で女子リーグH 厚木市も応援キャラバン

 厚木市中荻野の荻野運動公園で2月15日、ハンドボール女子・リーグHのブルーサクヤ鹿児島と香川銀行シラソル香川の試合が行われた=写真。

 ブルーサクヤは市内に所属企業の事業所があり、厚木市では市制70周年記念として「厚木市にゆかりのあるプロスポーツチーム応援キャラバン」を実施。市内外から950人以上が集まり、選手たちに大きな声援を送った。

 当日は市内小学生チームによるエキシビジョンマッチも実施。中学生以下の来場者先着200人には、あゆコロちゃんとチームマスコットがデザインされたマフラータオルが無料配布され、タオルを振りながら応援する姿が見られた。試合はブルーサクヤが38対25で勝利。3月8日(土)には第2弾として同所で大阪ラヴィッツ戦が行われる。

元気よく駆け出す子どもたち

青空のもと疾走 荻運でマラソン・駅伝大会

 厚木市内の小学生が健脚を競う「ちびっこマラソン・駅伝競走大会」が、3月1日に荻野運動公園で開催された。

 子どもたちにスポーツに親しんでもらおうと市が主催し、今年で13回目。マラソンには335人、駅伝に43チーム・199人が参加した。マラソンは4年生までが1Km、5・6年生が1・5Kmを走り、駅伝は3年生以上の4人で構成されたチームが元気よくたすきをつないだ。

 スタートを前に、山口貴裕市長は「マラソンはいいリズムをつくって走り、素晴らしいタイムを出してほしい。駅伝はチームワークを大切に、仲間の汗が染み込んだたすきをつないでもらいたい」とエールを送った。ピストルの合図で競技場をスタートした子どもたちは、保護者らの声援を受けながら懸命にゴールを目指した。

 親子で出場した榎本悠希さん(8・山際)は、「練習ではお父さんに勝てなかったけれど、本番パワーでがんばれた。これからサッカーとマラソンをがんばりたい」と笑顔で話した。

半原宮大工の歴史学ぶ ラビンプラザで講座

 愛川町のラビンプラザ(半原公民館・半原4343の3)で3月22日(土)、半原の宮大工を題材にした歴史講座が開かれる。午後1時30分〜3時30分。

 半原宮大工矢内匠家14代ひ孫弟子の鈴木光雄さんが、古文書をもとに半原宮大工「矢内匠家」について語る。同家は江戸城の修復も手掛けた。

 参加無料。定員は町内在住・在勤・在学の20人。

 希望者はラビンプラザ【電話】046・281・0177へ申し込む(3月21日(金))まで。

中学生の意見を村政に 清川村でワークショップ

 緑中学校と宮ヶ瀬中学校の3年生を対象としたワークショップが2月25日、清川村役場で開かれた。両校から計21人の生徒が参加し、「村の魅力と課題の再確認」などをテーマに、4つのグループに分かれて話し合いを行った=写真。

 生徒らは、岩澤吉美村長から第4次清川村総合計画の後期基本計画について説明を受けた後、付箋を使ったワークショップに挑戦した。「給食がおいしい」「治安が良い」など、村への満足度の高さを示す意見が数多くあがった一方、「村外へのPR活動の充実を図った方が良い」といった、村の発展を考える声も聞かれた。

ニュースポーツに親しむ 3月15日、荻野運動公園

 ニュースポーツに親しむ「スポーツなじみDAY」が3月15日(土)、荻野運動公園で開催される。時間は午前10時から午後3時。参加無料。

 同イベントでは厚木市発祥のニュースポーツ「セストシューター」やモルック、ボッチャ、グラウンド・ゴルフ、ターゲット・バードゴルフなどを体験することができるほか、体力チェックコーナーも。

 申し込み不要なので、当日は運動のできる服装で、室内履きを持参して会場へ。

(問)市スポーツ魅力創造課【電話】046・225・2531

3月27日 天の川おはなし会 厚木市子ども科学館

 神奈川工科大学厚木市子ども科学館(厚木シティプラザ7階)のプラネタリウムで3月27日(木)、「天の川おはなし会㏌コスモシアター」が開催される。時間は午後1時30分〜2時10分まで。

 当日は絵本『はるだはるだよ!10ぴきのかえる』など、プラネタリウムの大画面などを使って、絵本や紙芝居の読み聞かせを行う。

 入場無料。対象は4歳以上90人(幼児は保護者同伴)。先着順。参加希望者は直接会場へ。入退場自由。

 問い合わせは厚木市立中央図書館【電話】046・223・0033

広沢寺の岩場で清掃集会 参加者を募集

 厚木市七沢にある広沢寺の岩場で清掃集会が3月2日(日)に行われる。時間は午前9時から正午まで(8時30分集合)。雨天決行。

 同寺周辺の岩場は「滑岩(なめりいわ)」とも呼ばれ、首都圏有数のロッククライミングの名所として愛好家が多く訪れる。当日は広沢寺の岩場や七沢地区の清掃などを行う。参加希望者は軍手持参で、広沢寺前市営駐車場へ。

 問い合わせは広沢寺の岩場を守る会事務局【電話】042・575・6131へ。