足柄版【3月8日(土)号】
吉田島交差点の防犯カメラ

開成町 9年ぶり防犯カメラ増設 犯罪抑止を期待

 開成町は安全対策強化のため、9年ぶりに屋外防犯カメラを3台増設し、2月25日から運用を開始した。これにより、町内の防犯カメラ設置台数は計16台となった。

 開成駅周辺や人通りの多い公園、交通量の多い交差点などに設置される屋外防犯カメラは、2015年に完成した南部地区の土地区画整理事業に伴い取り付けが開始され、14年から16年までの3年間、計13台が設置されている。地域防災課の担当者は「子育て世帯の親から『公園内にカメラがあると子どもを安心して遊ばせられる』との声も届いている」と話す。

 開成町の犯罪認知件数は、調査を開始した21年は67件、22年は76件、23年は107件、24年は78件。昨年は減ったものの、増加傾向にあることから、犯罪の抑止、事件・事故の早期解決をはかるため、今回9年ぶりに3台が増設された。場所は、「吉田島交差点」、「開成駅東口」、「あじさい公園」の3カ所。松田警察署から、事前に5つの候補地の提案があって、3カ所を選定した。

 機種は最新モデル。町役場のモニターからリアルタイムで状況を確認でき、カメラで撮影された映像の中に動きがあったことを検知する機能も備えている。

 今後も、犯罪認知件数の推移などを考慮して設置を進めていく方針で、25年度にも3台の設置が予定されている。場所は、松田警察署と協議して決定する。

 防犯対策強化を進める開成町は昨年、松田警察署、キリンビバレッジ(株)、相模ベンディング(株)と「防犯活動に関する協定」を、松田警察署と「開成町安全・安心まちづくりに関する協定」を締結。6月には県西地域では初めて、防犯カメラ付き自動販売機も設置している。同課の担当者は「防犯カメラ作動中の表示があるため、一定の抑止効果はあると考えています。町内の防犯意識を高め、安心・安全なまちづくりを推進していきたい」と話している。

上大井駅構内で作業をするあらぽんさん

大井町ひょうたんアンバサダー 役場東側で栽培開始 町「作業の姿多くの人に」

 24年度から3年間、大井町ひょうたんアンバサダーを務めるお笑い芸人のあらぽんさんと、ひょうたんランプアーティストの向川康樹さんが今春から、役場玄関東側の農地で「ひょうたん園」を整備する。

 あらぽんさんと向川さんは、それぞれライフワークで「ひょうたん」を使用したイベントやワークショップを行う。

 現在、あらぽんさんは上大井駅の構内でも栽培するが、もっと多くの収穫ができる農地を、向川さんも作品に使用するひょうたんを自分で収穫したいと町に相談していた。これを受け町は、2人に新規就農者や地域住民に有休農地を貸し出す「夢おおいファーマー制度」を紹介。「ひょうたんを栽培する姿を多くの人に見て欲しい」との町の意向もあり、役場東側にある約600平方メートルの農地を2月下旬に地権者から借り受けた。

 4月中旬から下旬に苗付けを行い、秋には約3千個のミニひょうたん、約5百個の百成ひょうたんの収穫を目指す。このほか珍しい品種作りにも挑戦していく予定だ。

 あらぽんさんは「地域住民に愛される場所にしていきたい。作業しているところを見たらお気軽に声掛けください」とコメント。向川さんは「次世代に誇れる新しい文化を築く第一歩。収穫したものを使った作品を通じ、新たな価値を創造していきたい」と話した。

 2020年の町内の農地面積は311ha。高齢化や後継者不足などにより、約8・3%の25・8haが荒廃農地となっていた。町では21年度から、同ファーマー制度を始動。初心者へのアドバイスやサポートも好評で、これまで延べ15人が利用。24年度は12人の利用者が7674平方メートルの土地で作物を栽培している。

昭和女子大学が大井町と連携するプロジェクト型学修のリーダーを務める 福家 夕海さん 昭和女子大学1年生 19歳

学生目線で観光振興

 ○…社会や企業が抱える課題を学生独自の目線で解決する「プロジェクト型学修」。昭和女子大学が大井町と連携して2021年から行う。今年度は体験観光プログラム開発がテーマ。3月1日には公募で集まったこどもたちが、同町内の研修施設「東明学林」で企画された仕事体験に参加した。”架空のお金”をつくるなど、8人の仲間と運営方法を工夫。「不安でしたが子どもたちの喜んでいる顔を見て、企画して良かったと思いました」とにこやか。

 ○…「実際に地域を訪れ色々な経験ができる」と考え、同プロジェクトに参加した。大井町内の観光名所の現地視察を重ねた上で、夏に行われる「大井よさこいひょうたん祭」の開催時期をアンケート、また四季の里みかんまつりでは特産品を使ったピザやドリンクといった商品開発も行ってきた。「町の方は何をするにもとても協力的。優しく迎えてくれて、感謝しています」

 ○…東京都小平市で母と兄と3人で暮らす。高校時代は伊豆諸島にある神津高等学校に離島留学し、3年間を過ごした。最初は緊張で「島民とも距離を感じていた」と振り返るが、徐々に打ち解けると、バドミントン、ホルン、ベースなど様々なことにチャレンジ。1学年18人の同級生とともに濃密な時間を過ごしてきた。「とても貴重な経験ができました。海の素晴らしさは忘れられませんね」

 ○…「食の研究に関する仕事に進みたい」と食健康科学部に進学した。食や栄養だけでなく、衛生管理やビジネスなど、様々な分野の学習をどん欲に行っている。「健康は食からと言います。多くの人が明るく、健康になるものを作っていきたいです」とハキハキした口調から、芯の強さが伺えた。

山北の子育て世帯向け住宅 入居者を募集

 山北町は子育て世帯向け住宅「サンライズやまきた」の入居者を募集している。

 物件はJR御殿場線山北駅徒歩1分の町営住宅。家賃は入居世帯の合計所得により決定する。主な入居資格は【1】入居者と同居親族の令和5年の合計所得が月額15万8千円以上、48万7千円以下【2】町内、町外不問【3】同居親族を有する【4】18歳未満の子どもがいる世帯、夫婦のみや婚約中の若年世帯など。募集案内など詳細、問い合わせは町ホームページ(https://www.town.yamakita.kanagawa.jp/0000005129.html)。
高橋さん(左)と太田さん

松田で輝く女性が語る 3月19日に講演会

 松田町は3月19日(水)、男女共同参画推進事業の一環として町内で活躍する女性を招いた座談会形式の講演会を町生涯学習センターで開く。午前10時から11時半。定員20人、参加費無料。

 発表するのは、松田ブランド認定品「ユズ精油」の開発者であるアロマ&ハーバルスクールkukunaの高橋久美子さん、町内で「コミュニティカフェおうち」を営む太田智子さんの2人。商品開発の経緯や地域を巻き込む仕掛け、今後の展望などを語る。

 町担当者は「かたい雰囲気ではなく、お茶を飲みながらのんびり開催したい。お気軽に参加を」と話している。申込は、町ホームページの専用フォームから。

「古墳時代のまつだ」 3月9日に講演会

 古代の松田町について考える講演会「横穴墓と装飾付大刀からみた古墳時代のまつだ」が3月9日(日)、松田町生涯学習センターで開かれる。午前10時から正午まで。事前申込制、参加費無料。

 松田町教育委員会と公益財団法人かながわ考古学財団との連携事業として企画されたもの。講師は同財団の柏木善治氏。

 当日は町にある、からさわ遺跡とかなんざわ遺跡の横穴墓構造や、県内における装飾付太刀の歴史的位置付けについて考えていく。

 このほか、両遺跡から発掘された貴重な遺物の展示も。希望者は町生涯学習係【電話】0465・83・7021。

大ホールでカラオケ

 松田町は3月29日(土)に町生涯学習センター大ホールで開く「松田町カラオケ大会」の参加者を募集している。午後1時半から4時頃まで。

 カラオケ好きな人ならだれでも出場可能。参加料は1人2千円で、1人1曲まで。募集は先着25人。希望者は3月18日(火)までに申し込みを。

 当日は観覧自由。町は「ご家族、ご友人もお誘い下さい」と呼び掛けている。(問)0465・83・7021

2月20日の足柄台中のセミナー

南足柄市3中学校 前向きな生き方を学ぶ

 南足柄市は中学3年生が自己の未来を切り開くための考え方やコミュニケーションについて学ぶ「みな☆あしセミナー〜みんなであしたを切り開こう〜」を市内3中学校で開催した。

 このセミナーは、公立高校入学試験の合格発表前に実施。生徒が進路に関わらず自信を持って未来に進めるよう支援することが目的。

 2月20日から25日にかけて、足柄台中、南足柄中、岡本中の3校で行われた。計約320人の生徒が参加。講師はサッカー日本代表のユニフォームデザインや有名ブランドの企画に携わるなど、26年間ファッション業界で活躍した後、心理カウンセラーに転身した経歴を持つ宇野努氏が務めた。

 講義は生徒が自身のタブレットを使用し、講師の質問に答える参加型の形式で行われた。宇野氏は一見短所に見える性格も視点を変えれば長所になることや、自身の価値観と他者の価値観の違いを理解することの重要性を説いた。

 生徒からは、「同じお題でもそれぞれ違う考え方があり面白い」「自分と相手の価値観は違って当たり前ということが分かった」「大谷翔平選手でも失敗することがあると知り、完璧でなくても努力し続けることの大切さを学んだ」などの感想が寄せられた。

<PR>
『Amazonギフト券1,000円分』など読者プレゼントはこちら
『Amazonギフト券1,000円分』など読者プレゼントはこちら
メール版タウンニュース、タウンニュース for LINEの読者それぞれ毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼントします。ギフト券の進... (続きを読む)

モデルルートなど紹介 県が観光ガイドブック

 神奈川県はこのほど県内各地の魅力をまとめた観光ガイドブック「かながわ るるるん♪」を作成し、市町村ほかで配布している。

 冊子は県内を箱根、湘南、丹沢大山、足柄など7エリアに分けて、それぞれの観光スポットを紹介。一泊二日で巡るモデルルートも掲載されている。ルートごとにテーマ設定がされており、足柄から箱根エリアで過ごす旅では「自然と伝統を感じる地へGO!」として大雄山最乗寺、瀬戸酒造店、瀬戸屋敷を経由するコースを提案している。配布のほかウェブ(https://www.kanagawa-kankou.or.jp/pamphlets)でも閲覧可。

甘夏もぎ体験を行う子ども

仕事の楽しさを体験 昭和女子大 大井町と連携

 昭和女子大学現代ビジネス研究所認定の大井町プロジェクト「大井町お仕事体験〜集まれ!未来のスーパースター〜」=人物風土記に関連記事=が3月1日、大井町山田にある研修施設「東明学林」で行われた。

 1977年完成の東明学林が大井町にある関係で、2021年に「連携協力に関する包括協定」を締結。「四季の里里山花まつり」でのスカイランタンの打ち上げや学園祭「秋桜祭」での大井町産のスイーツ販売などの交流を行ってきた。

 この日のイベントには30組の親子が参加した。甘夏農家・販売員、竹職人、デザイナー、雛人形職人といった5つの仕事体験に架空のお金を提供。学生たちが用意した地元産ジャガイモとキクイモを使用した特製カレーや地元で採れた甘夏などを購入した。

 参加した子どもは「甘夏の収穫が楽しかった」「カレーが美味しかった」などと話した。

一人で悩まずに相談窓口利用を

 国が定める「自殺対策強化月間」に合わせ、県などは「つらい」「苦しい」といった生きづらさを抱える人に相談窓口の存在をPRしている。

 LINE相談「いのちのほっとライン@かながわ」、「こころの電話相談」のほか、県内の行政機関の窓口等をまとめた「かながわ自殺対策ポータルサイト」などがある。詳細は県HP(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/nf5/prs/r8825243.html)。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
最新号の表紙

文化芸術情報を一冊に 県内イベントを紹介

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の3月〜5月号をこのほど発行した。

 これは文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取り組みを推進している県が発行する冊子。毎号、県内文化施設の公演や展示情報などカレンダー形式で紹介している。

 今号の特集はピアニストで、初代マグカル大使を務める熊本マリさんのインタビューや、音楽やダンス、大道芸などが自由に発表できる空間「マグカル解放区」の紹介など。このほかチケットが当たるプレゼントも実施している。

 冊子は県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

やまきたアニメ上映会

 やまきたシアターアニメ上映会が3月15日(土)、山北町立生涯学習センター3階視聴覚ホールで開催される。時間は午後2時から3時。

 上映は『映画すみっコぐらし〜青い月夜のまほうのコ』。5年に1度の青い大満月の夜。魔法使いが夢をかなえてくれる伝説の通り、町に魔法使いの5人兄弟が出現。彼らはあちこちに魔法をかけ、町中をパーティ会場のように彩っていくが…。

 申込不要、入場無料。問い合わせは、山北町立生涯学習センター【電話】0465・75・3131。

19日、早春の丸太の森散策

 足柄市広町にある森林公園「丸太の森」で3月19日(水)、早春の森の自然散策や、たき火などを行う「モリノコ」が行われる。時間は午前10時から正午。

 東京ドーム約5倍の森林空間に囲まれ、ミニトレッキングができるほどの散策路が整備される丸太の森。森林浴や四季折々の自然を散策して楽しめる。対象は未就学児とその保護者(1組2人)先着10組。参加費は1500円。希望者は電話で申込が必要。

 申込、問い合わせは、丸太の森【電話】0465・74・4510。

<PR>
【26卒】【3/13会社説明会】神奈川県・東京多摩地域の地域情報紙「タウンニュース」新卒採用
【26卒】【3/13会社説明会】神奈川県・東京多摩地域の地域情報紙「タウンニュース」新卒採用
  神奈川県全域・東京多摩地域で地域情報紙を発行している「株式会社タウンニュース社」(本社・横浜市青葉区荏田西)では、2026年4月入社の新卒社員を募集しています。 (続きを読む)