さがみはら南区版【3月27日(木)号】
6月に窓口業務を閉鎖する相模原南交通安全協会

相模原南安全協会 窓口業務6月まで キャッシュレス化に伴い

 相模原南交通安全協会は窓口業務を6月末に閉鎖する。県内警察署で3月から導入された免許更新手数料のキャッシュレス化に伴い、交通安全協会が担っていた収入証紙の現金販売が終了。対面での勧誘機会が失われ活動の財源が確保できなくなることが主な理由としている。

 これまで運転免許証の更新手数料は、収入証紙を購入する必要があり、主に警察署近くの交通安全協会が取り扱ってきた。交通安全協会は手続きに来た更新者に入会を勧めてきた経緯がある。

 神奈川県はキャッシュレス決済を推進するために、収入証紙の廃止を段階的に実施。県内の警察署も同様に3月からキャッシュレス決済が導入された。交通安全協会の収入証紙取り扱いは3月31日までとなる。

 相模原南交通安全協会は警察署に併設し、更新者に対し収入印紙の販売や顔写真の撮影業務などを担っている。更新者に同協会の活動や特典などを説明し、任意加入である同協会への入会案内を行ってきた。キャッシュレス決済の導入により、対面で入会の勧誘ができないため、会費収入が見込めないとしている。

 同協会によると2024年度の入会者数は7299人(3月13日現在)。免許更新者に対する入会割合は「5割強」を占めるという。

 活動費用は、窓口業務を担当する事務員の人件費や、新小学1年生へのランドセルカバーの寄贈、交通安全のぼり旗や交通安全キャンペーンの啓発物の購入費用などに充てられてきた。同協会の山下敬生事務長は「特典もそうだが、ボランティア活動協力の理解を得て会員になってもらっていた。対面で説明できないのは難しい」とこぼす。

 一方で、窓口業務を継続する団体もある。

 更新手数料を現金で支払う人は、警察署で納付書を受け取り、金融機関やコンビニエンスストアなどに設置されている多機能情報端末(MMK)で支払い、領収書を警察署に提出し手続きを行う必要がある。

 市内では津久井交通安全協会が同端末を導入し、窓口業務を継続していく。山下事務長は「現金支払いのみの方がどの程度いるのか。端末の維持費もかかり、悩ましい。新年度から窓口閉鎖までの間、動向は注視したい」と話す。

 同協会は6月末まで写真撮影と郵送手続きは受け付けている。

意気込みを語る井後選手

相模原プロセス 井後選手、日本代表に 3ⅹ3アジア杯 29日初戦

 相模原市を拠点とするバスケットボール3人制(3x3)のプロチーム、相模原プロセスの井後健矢選手(30歳・南区在住)が現在シンガポールで開催されているFIBA3x3アジアカップ2025の日本代表選手として出場する。井後選手は「日本のチーム力で金メダルを獲得したい」と語る。日本の初戦は29日。

 井後選手は大阪府出身、198cm。高身長を生かした「リング下の力強さ」が期待されている。井後選手は「リバウンドや最後までボールを追いかける泥臭いプレーが自分の強み。元気よくチームを引っ張りたい」と語る。

 アジア杯に出場するのは25カ国。AからDの4グループに分かれて総当たり戦が行われ、上位2チームが決勝トーナメントに進出する。

 日本(国際バスケット連盟FIBA3x3ランキング15位)は、予選プールCに入り、前回優勝したオーストラリア代表(同30位)と予選を勝ち上ったチームと対戦する「激戦区」となる。

 井後選手は「オーストラリアは選手全員が2メートルを超え、高さも体の強さもある」と警戒する一方、「3x3の経験値や技術は日本が上。力を合わせる日本らしいバスケで勝ちたい」と意気込みを語る。

世界一、目標に

 井後選手は大学卒業後、スペインバルセロナで3年間バスケ留学を経験。相模原プロセスの草野佑太代表とは留学時代からの付き合いだ。2020年、同チーム設立時の5人制バスケットボールの初代キャプテンとして活動した。だが、26歳で3ⅹ3へ転向。ゼッスリーイシカワドットエグゼ(石川県)、ドミネイト(千葉県)などで実績を積んできた。草野代表から「一緒に世界一と日本代表を目指そう」と声をかけられ、3ⅹ3プロリーグに参入した相模原プロセスで昨年からプレーしている。

 相模原プロセスの今季目標は「世界ランキング15位」と「日本代表選手の輩出」。昨季は世界一のクラブチームを決める「FIBA3ⅹ3ワールドツアーマスターズ」に1回出場。今季は同大会への出場権を既に獲得している。国内外30、40試合に出場し、感じることは「日本人の礼儀の良さや文化の格好良さ。立ち振る舞いも含めて日本背負う気持ちで挑みたい」と語る。

 3ⅹ3のチームランキングは個人のFIBAポイントなどで算出される。出場した大会のレベルや成績に応じポイントが付与される。

「NPO法人さがみはら桜守の会」の理事長を務める 嶋崎 紀行さん 緑区在住 82歳

桜の保全に力を注ぐ

 ○…桜の季節が到来。この時季が近付くと「一年の成果が気になる」とやや緊張した表情。桜の手入れは葉が落ちた頃から2月まで続く。「花芽は夏には準備を終えていて冬の刺激を受けて開花へ向かう」と言い、「今は花守にとって一休みの時。皆さんに楽しんでほしいなと願っている時間かな」と笑顔。今年の開花を迎える頃「小山公園がきれいに咲くんじゃないかな」と、そっと教えてくれた。

 ○…約20年前、市が呼び掛けた桜についての意見会に参加。その後、市さくらさくプロジェクト推進協議会が開催した桜守育成講座への参加をきっかけに、仲間と共に「さがみはら桜守の会」を立ち上げた。36人の会員を束ね、桜の調査や害虫駆除、樹勢回復、植樹、苗木づくりなど、精力的に活動する。「ここ数年、桜の倒木が増えている。もうまったなしの状態」と語気を強める。「昔はどこにでも桜があって地域で管理していた。それを手助けするのが本来の桜守の形」。啓発活動の一環として定期的に講習会も行う。「地域と一丸となり、桜の衰退を食い止めたい」

 ○…町田市出身。結婚を機に橋本へ。山登りが趣味で「日本の有名な山は、ほぼ制覇したかな」と微笑む。最近は山よりも「桜」を求め、全国へ旅に出ることが多い。「一番好きなのは岐阜の根尾谷淡墨ザクラ。三大桜だけあって素晴らしいよね」と頬をゆるめた。

 ○…桜守の活動は体が基本。毎朝のウォーキングに食事管理と健康維持に努める。この先の目標として「名所づくり」を掲げ、「まずは桜への理解を持つ人を増やし、メンテができる人も増やせれば。そして桜を次の世代に残したい」。満開の桜を愛でる人たちの笑顔を思い浮かべながら、まい進する日々は続く。

川柳募集

 タウンニュース相模原支社では毎月月末号に掲載される「タケシの万能川柳」の川柳を募集しています。投句いただいた作品は毎日新聞「仲畑流万能川柳」などでおなじみの水野タケシさんが選句します。応募方法は左記枠内に。

認証の盾を持つ小池さんと社員の皆さん

「さがみはらSDGs認証企業」を紹介 社員に寄り添う 株式会社小池設備

 SDGsの理念に基づいて環境や社会に配慮しながら地域貢献活動に取り組む市内の企業を「さがみはらSDGs推進企業」として市が認証を行っている。このコーナーでは2024年度に認証された南区の企業を紹介する。

 「街の水道屋」として道路や家などの水道管工事を行っている株式会社小池設備(西大沼)。1973年に設立し、代表取締役の小池重憲さん=写真中央=は2代目である。

 2017年頃から「誰かの役に立ちたい気持ちがSDGsにつながれば」と取り組み始めた。そのような中、同社の業務が6番の「安全な水とトイレを世界中に」が該当した。

 そのほかの取り組みとして、20年頃から中学生の職場体験の受け入れや出前授業などを始めた。「学生たちが少しでも興味を持ってくれたらうれしい。教える社員たちにも学びがあり、誇りにつながっている」と小池さんは話す。

休みの選択肢増やす

 同社は有給休暇を1日単位だけでなく、半日単位でも取ることができる。子育てや介護のある社員から、半日単位のニーズがあり導入した。

 入社10年で自身も子育てをしている社員は「昔は休みにくい風潮があったが、今は子どものイベントや体調不良のときに使っている。むしろ使わない方がもったいないと思っています」と変化を実感している。

 「社員の人生に寄り添いたいと追求した結果が今回の認証の契機になった」と小池さん。1時間単位の有休の要望もあるという。「あくまで目指していきたい」と笑う小池さんだが、これからも社員に寄り添っていく。

完成したプレイウォールを披露する3年生

相模台公園 生まれ変わった遊具 相模台中が協力

 相模台公園(桜台)のプレイウォールがリニューアルし、お披露目会が3月20日に行われた。新しくするにあたり、相模台中学校3年生が卒業制作で協力した。

 同園を管理する麻溝公園グループパートナーズが老朽化した遊具やベンチを改装し、さらに楽しんでもらえる場所にすることを目的に企画した。対象となったのは約50年前からあるプレイウォール。公園のすぐ隣にある同校に参加を依頼。4面のうち1面(12平方メートル)を3年生約160人が2月下旬から下地を塗り、数日かけてデザインペイントをした。有志を募り寒さに耐えながら放課後に作業した日もあった。

 生徒たちはテーマを「光」に設定し、色とりどりの花や蝶、青い鳥などを描いた。たくさんの色が使われていることから、「プレイウォールで色鬼をしてほしい」という思いが込められている。生徒の一人、山崎結花さんは「みんなで作るのは初めてなので良い思い出になった」と嬉しそうな様子を見せた。近くのイベントに参加後、新しいプレイウォールを眺めていた男性は「壁に絵を描くのは難しかったと思う。こういった生徒の取り組みが地域連携にも活かせたら」と話した。

 残りの3面は次年度以降、同校の授業の一環として塗られる予定。

会場となるクリナップ相模原ショールーム=同社HPより

矢部でリフォーム相談会

 クリナップ&アイテリアナカムラ合同リフォーム相談会が4月5日(土)、6日(日)、クリナップ相模原ショールーム(中央区矢部)で行われる。午前10時から午後5時。

 予約の上、来場の人にもれなくQUOカード1000円分を進呈する。また当日見積り依頼の人を対象にハズレなしのサイコロ抽選会を実施する。

 主催は創業57年、南区相模台のリフォーム業者「アイテリアナカムラ」。同社はクリナップによるコンテストで昨年、総合部門全国3位だったそう。中村真一社長は「今年は1位奪還にむけてがんばります」と話している。

 来場予約は同社ホームページ(https://aiteria-n.co.jp/)、または【フリーダイヤル】0120・260・180。
考案の「障害物ゴール」

夢の丘小 地域の元気につなぐ 児童考案の体操とスポーツ

 夢の丘小学校(当麻)5年生が2月25日、同校体育館で地域の高齢者を対象に体操や運動を体験会として実施した。

 総合的な学習の時間で「地域の健康」について取り組んだ。その中で「運動不足」が課題となり、体操やスポーツを考案することで解決へとつなげた。

 1組が考えたのは「夢の元気体操」。ペアを組んで音楽に合わせ、活動的な動きも体操に取り入れている。「いきいき百歳体操」や「ラジオ体操」を参考にしつつ市内の整骨院やジムに監修を依頼し、試作を重ねてきた。

 地域住民に向け、体験会を行うのは今回が3回目。開催ごとにアンケートを行い、カウントを入れることや音楽のテンポを落とすなど、改善にも取り組んだ。初対面の地域住民とペアを組むことがほとんどのため、この経験を通じ「積極的に話しかけたり人前で話したりするのが得意になった」と児童は話す。

 2組は新しいスポーツの開発に取り組んだ。ただ、いろいろと調べるも既存のものが多かった。

 その中で生まれたのが踊りを取り入れたダーツや新聞を使ったテニスなどの5種類の競技。「一緒にやって地域の人が喜んでくれて良かった」と担当児童は話す。

 参加した地域住民は「家にいるだけだと座っているだけなので、この機会が楽しかった」と声を弾ませた。

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互いにサインした協定書を手にする本村市長(右)と田中社長

相模原市 永田屋と包括連携協定 高齢者支援など9分野で

 相模原市は市民サービスのより一層の向上を図るため、緑区橋本に本社を構える葬祭業の株式会社永田屋(田中大輔代表取締役)と3月11日、包括連携協定を締結した。

 市は地域課題の解決や地域活性化、市民サービスの向上を目的に民間事業者と協定を締結している。特に連携分野が多岐にわたる場合は包括連携協定を結んでおり、これまでに20者と締結。相模原市に本社を構える企業では、ブックオフコーポレーション株式会社が2021年に締結し、永田屋で2者目となる。

 今回の連携内容は高齢者支援、地域福祉の振興、災害支援、人材育成など9分野。市と同社はこれまでにも連携してきており、災害時に帰宅困難者に施設を開放することなどをまとめた協定の締結、市の管理職向けの働きがいについての研修の実施のほか、1993年からは「社会福祉に役立ててほしい」と、市と市社会福祉協議会に寄付を続けている。

 協定締結を受けて、今後は認知症サポーター養成講座など認知症に関する取り組み、市職員向けの研修の開催、相互の若手従業員・職員による意見交換会や人材交流の実施などを協議しており、市ではより密な連携に期待を寄せている。

 市役所で行われた締結式では、本村賢太郎市長と田中社長が協定書にサインし、互いに固い握手を交わした。本村市長は「これからも交流を続けてワクワクする相模原づくりのお力添えをいただきたい。民間の発想や活力、英知を行政にいただきながらチャレンジする相模原に変えていきたい」とあいさつ。

 田中社長は今回の協定締結に感謝を示すと、「葬儀会社として人の最期に向き合う中で教えられてきたことは『人生は有限だからこそゴール、目的を持って生きていくことが大事』ということ。この仕事は慣れてはいけないし、初心に戻ることを大切にしてきた中で、これらのことを職員教育に生かして働きがいのある地域づくりに貢献できたら」と話す。

2次公開記念イベントのイメージ画像

相模原市が「デジタルアーカイブ」に新たな資料を公開 3DやVRも活用し、3万点以上

 相模原市が所蔵する貴重な資料群を市民がインターネットを通じて手軽に閲覧できる「さがみはらデジタルアーカイブ」上に3月19日、新たに約3万1700点もの資料が公開された。

 デジタル化して今回追加された資料は約4200点。歴史的公文書約30点、図書館資料約80点に加え、歴史、民俗、天文など多岐にわたる博物館資料約29,740点など大幅に拡充。1949(昭和24)年4月25日に発行された「広報さがみはら」の第1号など広報紙約1,670点、指定・登録文化財の写真約180点も公開された。

 新しいコンテンツとして、小原宿本陣のVR(仮想現実)、民俗資料「神楽面」の3Dモデル、市の歴史や文化のストーリー紹介などが追加され、自宅にいながら貴重な資料をよりリアルに感じることができる。

 検索機能も充実しており、キーワード入力やカテゴリー、地域別の絞り込みにより、目的の資料を見つけやすくなった。

 2次公開を記念したイベントとして4月12日(土)、相模原市立博物館(中央区高根)で「土器をスキャンして3Dモデルをつくろう」と題した体験型イベントが実施される。午前10時からと午後2時からの2回開催で、定員各回16人。参加費無料。制作した作品はデジタルアーカイブで公開される予定。参加申し込みは博物館HPから(4月5日締め切り)。問い合わせは市立公文書館【電話】042-783-8053。

アプリ操作画面イメージ

相模原市LINE公式アカウントに「障害福祉制度案内サービス機能」追加 種別や等級に合わせたサービスを簡単に検索

 障害のある人やその支援者に対し、障害福祉制度や相談窓口の案内をよりスムーズに行うため相模原市は3月21日、市のLINE公式アカウントに「障害福祉制度案内サービス機能」を追加した。

必要な情報を簡単に入手

 今回追加される主な機能として、「障害福祉メニューの新設」がある。障害種別や等級に応じた障害福祉サービス、居住地域における市の相談窓口を検索できる機能などが備わっている。

 「障害福祉関連情報を受け取る機能」も追加。受信設定を行うことで障害者向けイベント開催情報や各種啓発情報など、市からの障害福祉関連情報を受け取ることができる。また、自立支援医療受給者証(精神通院医療)の有効期限を登録すると、更新時期のリマインド通知が届く。

利用は友だち登録から

 利用するには市のLINE公式アカウントの友達登録が必要。LINEアプリで友だちID(@sagamihara_city)の入力で行うか、下記の二次元コードの読み取りで登録できる。友達登録後、トーク画面下部のメインメニューから「障害福祉メニューへ切り替える」を選択し、障害者手帳情報等の登録や受信設定を行うと、新機能の利用が可能になる。

 市の担当者は「障害のある人やその家族だけでなく、障害福祉サービスの事業者にも広く活用してもらいたい」と話す。利用方法の詳細は市ホームページでも確認できる。詳しくは市高齢・障害者支援課【電話】042-769-8272。

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昨年市役所に設置された学生服回収ボックス

相模原市が不要になった学生服等の回収ボックスを設置 3月21日から市役所などに

 相模原市は不要になった学生服の寄付を受け付けるため、専用の回収ボックスを3月21日(金)から5月30日(金)まで市役所などに設置する。この取組は学生服のリユースを促進し、経済的に困難を抱える家庭の負担軽減を目的とするもの。

卒園・卒業から5年以内が対象

 回収ボックスは期間中、相模原市役所本館、緑区役所、南区役所の1階ロビーに設置されるほか、一部の公民館やまちづくりセンターには通年で設置される。

 回収対象は卒園・卒業から5年以内の幼稚園、小学校、中学校、高校の学生服、リボン、ネクタイ、学校指定の衣類(ワイシャツ、ブラウス)など。ただし破損や汚れ、デザインの変更などで活用できない場合もある。

 寄付された学生服は福祉事業所などを運営する合資会社さんぽみちの店舗「学生服リユースさんぽみち」(中央区淵野辺3-4-20)で販売される。

査定額を未来基金へ寄付

 寄付された学生服の査定相当額(買い取った場合の価格)は同社から相模原市子ども・若者未来基金に寄付される仕組みとなっている。この事業は2024年3月まで他の事業者が実施していたが、24年4月から同社が承継し、これまでに1,000点以上の学生服を回収。209,013円が同基金に寄付されている。

購入は事前予約制

 回収した学生服などは状態に応じて3段階にランク付けされ、制服上着1000円〜3000円、制服ズボン500円〜2000円、衣類小物0円〜1500円など、手頃な価格で購入できる。同社の横山志穂さんによると、「相模原市内の中学、高校の制服はほぼ全校あり、横浜や都内の学校の制服が入荷することもある」とのこと。販売は通年行っているが、事前に在庫確認が必要。同社ホームページ(学生服リユース さんぽみちで検索)上のGoogleフォームから問い合わせができる。

 仕分けや袋詰めなどの作業は障害者就労支援施設の通所者が担当していて、この事業は障害者支援にもつながっている。

 回収ボックスについての問い合わせは市みんなのSDGs推進課【電話】042-769-9224。