厚木・愛川・清川版【3月28日(金)号】

飯山観音長谷寺 本尊を特別開帳 開山1300年記念し

 厚木市の飯山観音長谷寺(飯山5605)が今年で開山1300年を迎え、観音堂に祭られた本尊の「十一面観世音菩薩」が特別開帳される。4月8日(火)から始まる開帳に向け、米山隆弘住職は「このような年を迎えられたのは、長く域住民の方々に支えられてきたおかげ」と話す。

 長谷寺は、丹沢山地から連なる尾根の白山中腹に佇む高野山真言宗の寺院。奈良時代の725年に行基が創建したと伝えられ、807年には弘法大師がこの地で教えを広めたことが契機となり、領主の飯山権太夫が伽藍を建立したとされる。

 源頼朝が秋田城介義景に命じて造営した観音堂には、十一面観世音菩薩が安置され、行基が手彫りで造像した胎内仏が納められている。

 坂東三十三観音霊場の第六番札所として知られ、「飯山観音」の名で多くの巡礼者の信仰を集めてきた。

仁王門と仁王像一新

 1300年の節目を迎えるにあたり、同寺では本堂前に本尊の手と五色の手綱で結ばれた回向柱(えこうばしら)を新たに建立した。2020年に大規模改修を実施した仁王門は、接ぎ木を行うことで敷居や柱に当時の材木を残した。

 また1709年に飯山村の安西金左衛門が願主となり造立された金剛力士像(仁王像)の修復にも昨年着手し、今年3月12日に修復が完了した。

 同寺の米山住職は「今後も寺として伝統を守り続け、地域の方々に大切に思っていただけるよう、努めていきたい」と話した。

 本尊の特別開帳は4月8日(火)に初日を迎える。以降は4月と5月の日曜日、11月の日曜・祝日に行われ、12月6日(土)にフィナーレを迎える。

 開山1300年を記念し、同寺では切り絵の御朱印を用意し頒布している。1枚1300円。

(問)同寺【電話】046・241・1635(午前8時30分〜午後4時30分)

ロゴを提案した高木さん(右)と山口市長

県央やまなみ ロゴマークが決定 5市町村連携の象徴に

 大山・丹沢・宮ヶ瀬を軸としたエリア一帯のブランド化を図る「県央やまなみ協議会」(厚木市・秦野市・伊勢原市・愛川町・清川村)はこのほど、地域連携の象徴となるロゴマークを決定した。3月24日には、デザインを提案した松蔭大学経営文化学部の高木健太さんが厚木市役所を訪れ、広域連携の会長を務める山口貴裕市長に報告した。

 県央やまなみ協議会は、5市町村の地理・歴史的つながりを背景に2013年に広域行政連絡会として観光振興の協定を締結。23年には連携強化の協定が締結され、昨年7月には県や民間企業、大学などと連携し、より広域的な取り組みを進めている。

 同協議会では、県央やまなみのブランド化と認知度向上のためにロゴマークの制作を企画。協議会のオブザーバーを務める松蔭大学(厚木市森の里)に依頼し、150点の案の中からデザインを決めた。

 ロゴは5本の木の下に3本の波線が入るデザインで、木は緑や5市町村を連想させ、波線は川と都心へのアクセスの良さを表しているという。

 当日は提案者の高木さんをはじめ、同大の松浦広明副学長、秋廣誠観光メディア文化学部准教授が市役所を訪問。協議会の会長を務める山口市長にロゴマークを報告した。高木さんは「まさか選ばれると思わず驚いた」と自身のデザインが採用されたことを喜び、「このエリアの緑豊かな部分をアピールしたかったので、依頼があったときにイメージはできていました」と山口市長に説明した。

 山口市長は「ロゴマークは象徴。この地域をより一層魅力ある力強いエリアにするために活用していきたい」とコメントし、松浦副学長は「新たなロゴマークに協力できたのは名誉なこと。高木さんの努力に敬意を表し、未来に向けて大学としても協議会の活動に協力していきたい」と話した。

 完成したロゴマークは、各種印刷物をはじめ、各市町村のホームページやSNS、関連グッズなどに利用し、国内外へ県央やまなみ地域をPRするために使用される。

厚木市交通安全の会連絡協議会の会長を務める 眞鍋 あゆみさん 厚木市林在住 46歳

「母の目」で登下校見守る

 ○…真新しいランドセルを背負った新1年生が登下校するようになる4月は、いつも以上に児童の見守りに熱が入る。「1年生にとって、家と学校の往復はドキドキの連続。ドライバーの皆さんに安全運転をお願いするだけでなく、子どもたちにも『自分の身は自分で守る』ことの大切さを伝えたい」。13地区・約230人の会員と共に、地域の交通安全を陰日向から見守る。

 ○…会の役員を務めていたママ友に乞われて7年前に入会した。当時2人の娘は小学生と中学生。朝の立哨に向かうため、娘よりも早く家を出て交差点や横断歩道で黄色い旗を振った。元気良くあいさつしてくれる児童も多い中、「6年生くらいになると思春期でちょっと澄ました感じになっちゃって。そういうところで成長を感じられるのもうれしい」とほほ笑む。

 ○…自転車での行動範囲が広がる小学3〜6年生に向け、会では自転車ルールを学んだ児童に「自転車免許証」を交付する取り組みを続けている。これまでに5校で行い、約80人が免許証を受け取った。「誇らしそうにランドセルに付けてくれる子もいてやりがいを感じる。講習をきっかけに、親子で交通安全について考えてもらうきっかけになれば」。いつの日か厚木の全児童に免許証を手渡すことが目標だ。

 ○…働き方や男女の役割の多様化を受け、23年度に「交通安全母の会」から改称して男性会員も受け入れている。自転車用ヘルメットの着用努力義務など道交法も時代と共に変化する中、地域の交通安全への思いは強い。「家でも子どもたちと自転車の乗り方について話すことがある。でもお年頃の女子は前髪命。ヘルメットをかぶってくれるのはまだ先かな」と気をもむ日々だ。

園内の新しい遊具

荻運の遊具リニューアル 人気のゴンドラも一新

 厚木市荻野の荻野運動公園にある複合遊具がリニューアルし、26日から供用を開始した。

 新たな遊具は立体迷路のように上下左右に移動しながら遊ぶことができ、高低差のある遊具をはじめ、幅広い年齢の子どもが一緒に遊べるよう低いデッキエリアや大小さまざまな滑り台を設置。人気のあったゴンドラも一新され、安全に配慮した構造となった。

 市では「市公園施設長寿命化計画」に基づき、老朽化した公園遊具の交換を進めている。同公園の複合遊具は1998年に設置されたもので、修繕を繰り返しながら利用されてきた。遊具メーカー2社からの提案を基に、来園者によるアンケート調査を踏まえて決定したもので、事業費は約1億271万円。

土谷代表取締役社長(中央左)と山口市長(中央右)

猿ケ島スポーツセンター 熱中症対策へ空調機設置 日本ピーマック社が寄贈

 厚木市の市営猿ケ島スポーツセンターに体育館用空調機を寄贈した日本ピーマック株式会社(厚木市飯山・土谷科長社長)の関係者らが3月18日、同センターを訪問した。

 同社は空調機の設計・製造、販売を手掛けており、熱中症対策に役立ててもらおうと同センターへの空調機寄贈を市に提案。2021年から高砂熱学工業株式会社と共同開発し、23年から販売を開始した体育館用の空調機10台が設置された。床面から2mの活動空間を効率的に冷却することで、省エネ効果も期待できるという。

 設置完了を受け、土谷社長と鷲尾真規取締役、岩崎純也経営企画室室長らがセンターで山口貴裕市長らと面会した。土谷社長は「冷暖房と同時に新鮮な空気を取り込める空調機を、地域社会の発展のために寄付させていただいた。体育館の快適性向上やスポーツ中の熱中症対策に役立ててほしい」と話した。

 山口市長は「空調機のおかげで、市民の皆さまが安全に体育館を利用し、熱中症を気にせずスポーツなどを楽しめるようになると思う。今後も市民の安全のためにお力添えいただきたい」と感謝した。

協定締結式の様子

厚木市社協 ユーコープと協定締結 店舗スペース、地域に開放

 厚木市社会福祉協議会(宮田幸紀会長)と生活協同組合ユーコープ(當具伸一代表理事理事長)は3月24日、ユーコープ厚木戸室店で「地域づくりのための連携・協力に関する協定書」の締結式を行った。

 同協定は、ユーコープ厚木戸室店のイートインスペースを地域住民の交流拠点として提供し、地域課題の解決と住民交流の促進を図るもの。住民同士がつながりや支え合いを深めることで、より強固な地域コミュニティーの形成を目指す。

 締結式には、同協議会から宮田会長など6人と、ユーコープから里見里奈組合員理事、同店の森田正志店長ら6人に加え、戸室自治会の会員ら地域住民も出席した。協定書を取り交わした後、宮田会長から里見組合員理事に拠点を示すステッカーが贈られた。

 宮田会長は「私たちの理念に賛同していただき感謝したい。今後も分野を超えた連携、福祉と企業との連携を大切にし、地域づくりを推進していきたい」と謝辞を述べた。里見組合員理事は「厚木市社会福祉協議会との連携が、今回の協定締結を機にさらに深まり、地域住民のつながりがより一層強くなることを心より願っている」と応えた。

大役を果たした代表園児と、山口市長(3列目中央)

子中保育園保育園コスモス 「科学する心」育み入賞 ソニー教育財団の論文で

 ソニー教育財団が主催する「ソニー幼児教育支援プログラム」の保育実践論文で、厚木市の社会福祉法人喜慈会子中保育園(下荻野/大塚裕子園長)と保育園コスモス(愛名/安立香織園長)が入賞を果たした。3月24日に両園の代表園児らが厚木市役所を訪れ、山口貴裕市長に受賞の喜びを報告した。

 同プログラムは幼児教育の質向上を目指し、優れた実践や研究を奨励するもの。「科学する心を育む」をテーマに全国の幼稚園、保育所などから148件の応募があり、昨年12月に入選園が決まった。

 優秀園に選ばれた子中保育園は、2018年から「科学する心を育てる」を保育実践に取り入れており、7年連続の入賞となった。今年度は「子どもたちが心揺さぶられた瞬間を逃さず、興味の種をはぐくむ」を目的に活動を展開。大塚園長は「園児が科学を学ぶ環境に協力していただいた多くの方々に感謝している」と述べた。

 保育園コスモスは奨励園を初めて受賞。園児が「畑でポップコーンを作りたい」と発した言葉を保育者が受け止め、半年かけてポップコーン用のトウモロコシを栽培し、収穫や調理の過程を経て園児が口にするまでを論文にまとめた。安立園長は「子どもたちから挙がった声を形にした保育実践を形に残したいと思い応募した。入賞には驚いている。今後も機会があれば応募したい」と話した。

形の部で上位入賞した朱心会館の4人

朱心会館、錬桜会勢が活躍 県硬式空手道交流大会で

 全日本硬式空手道神奈川県連盟が主催する神奈川県硬式空手道オープン交流大会が3月16日、平塚市で開かれ、厚木市と愛川町で活動する朱心会館と、厚木市内で活動する錬桜会から多数の選手が上位入賞した。

 当日は幼稚園児から成人の部まで300人以上が参加し、練習成果を発表するとともに、他道場との交流を深めた。

 男子小学3年の組手の部で優勝し、最優秀選手に輝いた佐藤恵さん(朱心会館)は「形と組手のW優勝ではなかったのに、一番良い賞がもらえて驚いた。すごくうれしい」と振り返った。女子小学3年の形と組手の部で優勝し、最優秀選手に選ばれた山根由彩乃さん(錬桜会)は「W優勝ができてうれしい。練習の成果を発揮できてよかった」と笑顔で話した。

 両団体の入賞者は以下(敬称略)。

【朱心会館】

 形の部▽高知虎太郎(男女幼年の部準優勝)、河野葉琉(男子小学5年の部準優勝)、齋藤優成(男子小学6年の部優勝)、藤井璃空(同部準優勝)

 組手の部▽佐藤香(男子小学1年の部準優勝)、佐藤恵(男子小学3年生の部優勝)、玉那覇ケニ(同部準優勝)、藤井璃空(男子小学6年の部優勝)

【錬桜会】

 形の部▽山根大昊(男女幼年の部優勝)、山根由彩乃(女子小学3年の部優勝)、中里飛陽(男子小学4年の部優勝)、伊藤瑠星(男子中学1年の部優勝)

 組手の部▽山根大昊(男子幼年の部優勝)、山根由彩乃(女子小学3年の部優勝)

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種芋を切る山口さん

自然薯収穫へ芽出し作業 清川村の山口さん宅で

 清川村自然薯育成会会員の山口静雄さん宅で、今年11月の収穫に向けた村特産品の自然薯の芽出し作業が行われた。

 芽出し作業は自然薯づくりには欠かせない作業で、種芋用に用意した約200kgの自然薯をカッターで等分に切り、殺菌消毒を行い、切口に石灰をまぶした後、育苗箱に植えていく。

 山口さんは「5月頃に芽が出たところで畑に植えて、秋には収穫をする」と話した。

愛川町 平山橋、春色におめかし 4月6日までLED点灯

 愛川町田代の中津川にかかる平山橋(田代201番地)が、桜の開花時期に合わせてライトアップされている=写真。

 1926(大正15)年に総鋼橋造りの橋として完成した平山橋は、橋長112・71m、幅員4・5m。大正期に造られたリベット構造の鋼橋は全国的にも希少で、2004年に国登録有形文化財になった。

 歴史的価値のある橋をライトアップし、地域の魅力をPRしようと田代区が主催で毎年開催している。欄干などに配したLEDが青やピンク、黄色に輝き、重厚な橋が色彩豊かに。点灯初日の22日には、周辺をジョギングする人などがスマートフォンで撮影する姿が見られた。

 点灯期間は4月6日(日)までの日没から午後9時。29日(土)には、田代運動公園でキッチンカーや模擬店などが出店する「さくらミニマルシェ」も開かれる。午後3時から8時。

群生地を案内する荻田事務局長(3月18日撮影)

4月頭まで見ごろ 厚木市の「ミツマタ桃源郷」

 大厚木カントリークラブ(厚木市上荻野)から市道を奥へ進んだ高取山登山口付近にある「ミツマタ桃源郷」で、ミツマタの花が見頃を迎えた。

 この場所は2013年、「西山を守る会」(荻田豊事務局長)が周辺の自然保護活動中に発見した。荻田事務局長は「花を見つける前から匂いだけはすごく漂っていた」といい、以来「ミツマタ桃源郷」と銘打って会員らと環境整備を続けている。

 「今年は雨の量が少なく、開花時期が少し遅れ気味だった。4月ごろまで見ごろが続くと思う」と荻田会長。近年は木の老朽化で花が小さくなってきたため、苗を移植するなどして景観保護にも努める。

 高取山からの下山客は「良い香りと美しい花に、山歩きの疲れが癒された」と話し、スマートフォンで写真撮影を楽しんでいた。

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競技を楽しむ参加者ら

卓上カーレットに初挑戦 清川村スポーツサロン

 清川村で住民同士の交流を目的としたスポーツサロンが3月19日、村生涯学習センターせせらぎ館で開かれた。

 当日は開成町で活動する「西湘カーレットクラブ」のメンバー2人を指導者として招き、20人の参加者が卓上カーレットを初体験した。

 卓上カーレットは、氷上スポーツであるカーリングを卓上で再現したもので、ストーンを投げてポイントを競う競技。は参加者らは「思うようにストーンを投げられず、投球動作に苦戦したが面白い」と話し、休憩時間も惜しんで練習に励んでいた。

市内新1年生分1700枚を寄付

NTC 新1年生の交通安全願い クリアファイル寄付

 日産自動車(株)テクニカルセンターが3月19日、厚木市内の新小学1年生向けに交通ルールなどが分かりやすく記載されたクリアファイル1700枚を寄付した。

 同社では交通安全運動の推進や交通事故防止の啓発を目指し、1972年から「ハローセーフティキャンペーン」を実施している。活動の一環として、88年から社員有志の寄付などにより交通安全物品の寄付を行っている。

 厚木市役所で行われた寄贈式には同社R&D総務・ファシリティマネージメント部の永澤実部長らが出席し、厚木市交通安全対策協議会の会長を務める山口貴裕市長にクリアファイルを手渡した。

 「小学1年生が交通安全を考えるきっかけになればうれしい」と永澤部長。山口市長は「毎年の寄付に感謝します。子どもたちの安心・安全を守るため、有効に活用します」と話した。

厚木市 複合施設のロゴ決まる 愛称「あつめき」モチーフに

 厚木市は3月19日、庁舎機能や図書館などを一体的に整備して2027年度中の供用開始を目指す複合施設のロゴマーク=写真=を公表した。

 ロゴマークは、厚木の地名の由来とされる「あつめぎ(集め木)」をイメージした複数の木の断面をモチーフにし、白抜きの形はひらがなの「あ」をベースにデザインした。メインカラーの赤紫色は、市の花「さつき」を表現。市のシンボルカラーである黄緑色の星形マークも添えた。

 市ではロゴマークに先立って施設の愛称も公募しており、三宅遼さん(40・寿町在住)が考案した「あつめき」に決まった。愛称には244点の応募があり、関係者によって絞られた5点の中から市民投票を経て選ばれた。

 19日に厚木市役所でロゴマークの公表と愛称考案者の表彰が行われた。出席した三宅さんは子どもの頃に図書館をよく利用利用していたことから、図書館には愛着があったといい、「愛称には人が集まれる場所になってほしいという思いを込めた。自分の作品が選ばれてうれしい」と喜びを語り、山口貴裕市長は「愛称とともに複合施設が皆さんに親しまれる場所になっていくと思う」と述べた。

 複合施設は地上9階、地下1階建てで、厚木バスセンターの東側に整備。市庁舎や図書館、プラネタリウムなどを備える(仮称)未来館、市消防本部や国県の機関などが入る。

※『生成AI』とは、テキスト、画像、音声などを自律的に生成できるAI技術の総称

県内市町村 生成AI 約6割が利用 本紙調査 「業務の時短に効果」

 人工知能(AI)を用いて文章や画像を作成する生成AIが世界的に普及する中、業務に導入する自治体も増えてきている。神奈川県内33市町村のうち、導入済が12市町村で実証実験中を合わせ6割近い19市町村が生成AIを利用していることが、タウンニュース社の独自アンケート調査で明らかになった。

 同調査では1月1日現在の生成AIの導入状況や活用事例、効果、課題などについて県内の33市町村に聞いた。導入済と回答したのは36・3%にあたる12市町村。実証実験中を合わせると19市町村(57・5%)が生成AIを利用していた。

議事録要約などに活用

 利用するすべての自治体が「効果があった」と回答。具体的には「業務の時間短縮」をほぼすべての自治体があげた。

 活用事例として多かったのは「あいさつ文案の作成」「議事録の要約」「企画文書の作成」「アイデア出し」など。さらに、「市長の動画・音声生成AIを使い『市長アバター』を作成し、英語で行政情報や観光情報を発信する」(横須賀市)、「ビッグデータを使った数値予測や行動最適化」(横浜市)、「Excel関数、VBAなどのコードの生成」(平塚市)などもあった。

 課題は、セキュリティー面や生成AIが作成した内容の正確性などに対する懸念のほか、生成AIを使いこなす人材育成や技術習得など、「使う側」の問題が多くあがった。

 未導入の自治体で「検討中」と回答したのは8自治体で、うち3自治体は導入を予定していた。実証実験はしたものの導入には至らなかったのは2自治体。そのうちの1つ大磯町は、「有効なものだとは思っているが、一般的なリスクを鑑みた。事業者の提案をもらいつつ、検討は継続していく」とした。

4自治体「予定なし」

 残る4自治体が検討も導入予定もなかった。

 未導入の自治体はいずれも「業務効率があがる便利な技術」という認識はある一方で、「導入費用」「セキュリティー」「技術面」「利用規約の策定」「専門知識を持つ職員がいない」などをハードルと捉えていた。

県央地域

 県央地域では、導入済みと答えたのが大和市、厚木市、海老名市の3市で、綾瀬市が実証実験中、座間市と愛川町、清川村は導入又は実証実験を検討中だった。

マーケット出店者募集 5月25日中央公園

 厚木市環境事業課では、5月25日(日)に厚木中央公園で開催する「市民ふれあいマーケット」の出店者を募集している。

 家庭で不用になった日用雑貨や衣料品などを販売できる。手作り品や食品、動植物は不可。対象は市内在住の100組(抽選)で、出店料500円。時間は午前9時30分から午後2時。

 希望者は参加者全員の氏名、電話番号、メールアドレス、販売品目、自動車の有無(1店舗1台まで)、車種、ナンバーを明記し、同課まで申し込む。期限は4月15日(火)(消印有効)まで。

 宛先▽〒243-8511環境事業課【電話】046・225・2793

家族で楽しめるゲームもいっぱい

JAあつぎ 食農とスポーツに親しむ 4月5日 あぐりべぇで

 JAあつぎ営農経済センター「あぐりべぇ」(厚木市三田1827の1)で4月5日(土)、「スポーツ」と「食農」に触れ合うイベントが開催される。時間は午前9時30分から午後3時まで。参加無料。

 当日は、厚木王子高等学校ソフトボール部と協力したソフトボール「投げ方・打ち方講座」をはじめ、フットダーツやころころPKゲームなどを実施。また野菜の摂取量が分かるベジチェックなど、体づくりに重要な「食」と「農」についても学ぶことができる。

 「あぐりべぇ」は、米の乾燥から選別までの作業を行うライスセンターと農畜産物・生産資材の供給拠点となるグリーンセンターを併設したJAあつぎの地産地消の拠点のひとつ。

 そのほか会場では試食販売なども実施され、幅広い世代が楽しむことができる。

 雨天時は屋外イベントを中止し、規模を縮小して実施される。雨天時の実施の有無はJAあつぎホームページで4日正午以降で確認することができる。

 問い合わせは総合企画部企画課【電話】046・221・1512へ。

ソメイヨシノ咲く 厚木市棚沢の常昌院

 東国花の寺百ヶ寺で知られる厚木市棚沢にある

常昌院のソメイヨシノの花が一部ほころび始めた(=3月24日撮影)。

 同寺の墓苑を管理する川口勝巳さんは「花が咲くソメイヨシノの木は焼却炉の側にあるために、上空に上がった焼却炉の熱がつぼみを暖めたことで、ほかの木よりも一足先に花を咲かせたのではないか。今年、初めて気が付いた」と話した。

 

荻野の歴史や魅力紹介 郷土博物館で地域展

 厚木市荻野の歴史や文化を紹介する地域展「光善院・あかとんぼ・ガラス工芸」が、3月29日(土)からあつぎ郷土博物館(下川入1366の4)で始まる。市内8カ所の地域を順番に紹介する地域展の一環。

 荻野地域の信仰に関する古文書で、廃寺となった光善院と量宝院、修験道に関する資料や、荻野山中藩二代目藩主の大久保教孝が刊行した漢籍『五種遺規』などの資料を展示する。ほかにも、絶滅の危機に瀕しているあかとんぼに関する資料や、ガラス工芸作家の故・小林貢さんの作品、地域から寄贈された「紡毛機」なども並ぶ。

 入場無料・6月22日(日)まで。午前9時から午後5時。(問)同博物館【電話】046・225・2515

参加した会員ら

国際ソロプチミスト厚木 活動推進へチャリティー

 女性と女児の地位向上に取り組む奉仕団体の国際ソロプチミスト厚木(和田まゆみ会長)が3月10日、チャリティーゴルフコンペを開いた。

 3月の女性史月間と国際女性デー(3月8日)に合わせ、同会が取り組む支援活動に必要な資金を集めるために実施したもの。総勢108人が参加した。

 資金は、家族を養いながら技能訓練や教育を受ける女性を支援する「夢を生きる賞」、国際ソロプチミスト厚木の独自事業として、経済的な理由で教育を受けることが困難な女性をサポートする「夢の扉賞」などの活動に充てられる。

過去披露された白龍の舞の様子

あつぎ飯山桜まつり開催 夜桜のライトアップも

 第61回あつぎ飯山桜まつりが3月29日(土)と30日(日)、飯山白山森林公園桜の広場(厚木市飯山5601)で開催される。午前11時から午後8時。

 29日は桜の広場のメインステージで、小鮎中学校吹奏楽部の演奏や飯山七不思議物語などの手づくり紙芝居、飯山白龍太鼓、白龍の舞などが披露される。

 30日には、ラブリ―バブリーエンジェルス厚木支部による昭和アイドル歌謡ショー、飯山花音頭、さくら輿、餅まきなどが予定されている。

 同時開催として、29日には飯山グラウンドでモルックの体験会。30日には金剛寺で、国指定重要文化財である木造阿弥陀如来坐像の一般公開が行われる。どちらも午前11時から午後3時(雨天中止)。

 また、午後6時から8時までは夜桜のライトアップも。

 詳しくは、あつぎ飯山桜まつり実行委員会(厚木市観光協会内)【電話】046・240・1220へ。