さがみはら中央区版【4月3日(木)号】
式典での吹奏楽演奏(上)、校舎と同校のシンボル・クスノキ(下)

青葉小 47年の歴史に感謝 閉校記念式典を開催

 クスノキが見守ってくれた青葉小学校、今までありがとう--。市立青葉小学校(並木)が3月27日、閉校記念式典を開催した。参加者たちは47年間地域の子どもたちの成長を支えた同校の閉校を惜しみ、4月から環境が新しくなる児童たちには応援の言葉を贈った。

 同校は1978年、子どもたちの増加に対応するために光が丘小学校と並木小学校から分離して開校した。ピーク時の81年には1千人を超える児童が在籍し、今までに4051人の子どもたちを送り出してきた。

 毎年秋に開催された「青葉小わくわくフェスタ」には地域住民も参加し、ダンスや歌、ゲームなどのさまざまな企画を地域一体で楽しんできた。同校の玄関正面にあるクスノキはシンボルツリーとして親しまれてきた。

 少子化の影響でクラス替えができない学年の発生が予想され、市教育委員会は2021年、子どもたちが多様な考え方に触れられるようにと同校閉校の方針を示した。同校は今年4月から近隣の光が丘小学校、陽光台小学校、並木小学校に再編される。

 式典には1年生から6年生までの全児童と保護者、地域住民たちが参加した。須永伸治校長は「皆さんがいる青葉小学校が大好き。閉校は残念だが、この学校での経験は記憶に残り続ける」と話した。

 代表の児童たちも仲間や先生、地域住民に感謝の言葉を伝えた。同校卒業生たちが在籍する近隣中学校3校の吹奏楽部も駆けつけ、母校での最後の演奏を披露した。

居場所開設へ向け話し合いを重ねる生徒と運営団体の代表となった元教員の石田さん(一番左)

中央中校内個別支援室卒業生 子ども食堂開設へ 6月開店へ向け準備着々

 不登校や学力に不安のある生徒を支えるために市立中央中学校の中に設けられている「校内個別支援室」(あいあーるラウンジ)で多くの時間を過ごした生徒たちが、同じような悩みを抱える人たちが集える場所を開設しようと準備を進めている。朝食や夕食、長期休暇中の昼食を提供する子ども食堂と居場所を兼ね備えたラウンジが常設される計画で、6月中のオープンをめざしている。

 小学生の頃から不登校だった、板書が苦手で授業についていけない、級友とのコミュニケーションが難しい、友人関係の悩み―。校内個別支援室に通う生徒はそれぞれが違った悩みを抱えている。「校門をくぐるだけでもいい。給食を食べるだけでもいい。ここを利用する子たちにとって、『学校に来れた』。それだけで十分」。3月まで支援室の運営に携わってきた元教員・石田直樹さんはそう話す。

 昨夏、支援室に通う3年生の生徒たちは卒業した後の生活に不安を抱いていた。進路を探すことと同時進行で模索し始めたのが「自分たちの居場所探し」。10月頃にはそれぞれ別々の進路を歩むことが分かった。

朝食から提供

 「あいあーるラウンジを外に持ち出そう」。ある生徒の発案が今回のプロジェクトに繋がった。自分たちの居場所探しは、いつしか同じような悩みを抱える地域の若者も立ち寄れる場にしようと発展。実現へ向け議論を重ねてきた。

 矢部1丁目の飲食店だった店を店舗所有者から譲り受け、自分たちで掃除し、調理器具を磨き上げ、保護者らの協力を得ながらリフォームしていく計画だという。店名は「子ども食堂&カフェラウンジ『マルカート〜未来への一皿』」。「マルカート」はイタリア語で「はっきりした」「目立つ」という意味の言葉だという。

 平日は午前7時30分から9時30分まで朝食を提供した後、午後3時まではラウンジスタイルで営業。午後5時から7時までは夕食を提供する常設型の店舗となる。別の子ども食堂を手掛ける人の協力を得ながら生徒が中心となり考案したメニューを提供する。

生徒の姿に周囲が動く

 運営は新たに設立された団体「あんだんて」が担う。支援室で生徒たちに寄り添ってきた石田さんが中心となり立ち上げた。「不登校や経済的な困難に直面する子どもたちが、自分の可能性を信じ、未来に向かって羽ばたいていけるようなサポートが必要だと常々思っていた。前に進もうとする生徒たちの姿を目の当たりにして、決意した」という。

「NPO法人さがみはら桜守の会」の理事長を務める 嶋崎 紀行さん 橋本在住 82歳

桜の保全に力を注ぐ

 ○…桜の季節が到来。この時季が近付くと「一年の成果が気になる」とやや緊張した表情。桜の手入れは葉が落ちた頃から2月まで続く。「花芽は夏には準備を終えていて冬の刺激を受けて開花へ向かう」と言い、「今は花守にとって一休みの時。皆さんに楽しんでほしいなと願っている時間かな」と笑顔。今年の開花を迎える頃「小山公園がきれいに咲くんじゃないかな」と、そっと教えてくれた。

 ○…約20年前、市が呼び掛けた桜についての意見会に参加。その後、市さくらさくプロジェクト推進協議会が開催した桜守育成講座への参加をきっかけに、仲間と共に「さがみはら桜守の会」を立ち上げた。36人の会員を束ね、桜の調査や害虫駆除、樹勢回復、植樹、苗木づくりなど、精力的に活動する。「ここ数年、桜の倒木が増えている。もうまったなしの状態」と語気を強める。「昔はどこにでも桜があって地域で管理していた。それを手助けするのが本来の桜守の形」。啓発活動の一環として定期的に講習会も行う。「地域と一丸となり、桜の衰退を食い止めたい」

 ○…町田市出身。結婚を機に橋本へ。山登りが趣味で「日本の有名な山は、ほぼ制覇したかな」と微笑む。最近は山よりも「桜」を求め、全国へ旅に出ることが多い。「一番好きなのは岐阜の根尾谷淡墨ザクラ。三大桜だけあって素晴らしいよね」と頬をゆるめた。

 ○…桜守の活動は体が基本。毎朝のウォーキングに食事管理と健康維持に努める。この先の目標として「名所づくり」を掲げ、「まずは桜への理解を持つ人を増やし、メンテができる人も増やせれば。そして桜を次の世代に残したい」。満開の桜を愛でる人たちの笑顔を思い浮かべながら、まい進する日々は続く。

島津教授の指導を受けながらピンセットを使いペットフードの鶏の水煮の頭蓋骨を外す参加者

麻布大学 鶏の脳を観察 中高生がWSに参加

 淵野辺の麻布大学内にある「いのちの博物館」が3月28日に「動物の脳」をテーマにしたワークショップ(WS)を開き、中高生が参加した。

 講師を務めたのは獣医学部獣医保健看護学科の島津徳人教授。参加者は島津教授から指導を受けながら、鶏頭の水煮缶(ペットフード)を使いニワトリの頭を解剖した。ピンセットで頭皮と頭蓋骨を外し露わになった脳の構造を学び、人間の脳との違いなどを観察した。

 同館は麻布大学が創立125周年を記念して2015年に開設。キリンやゾウ、アナコンダの骨格標本など貴重な学術資料を一般公開している。

市民桜まつり関連記事 「未来の相模原」描く 市役所前で参加型イベント

 市民の手で相模原に新たなシンボルを――。4月5日(土)、6日(日)に市役所さくら通りなどで開催される「相模原市民桜まつり」会場で、巨大モニュメントを制作する来場者参加型イベント「START of SAGAMIHARA〜未来への贈り物〜」が開催される。5日は午後2時〜5時、6日は午前11時〜午後4時。

 市内の大学生がデザインしたモニュメントに、参加者が「未来の相模原」をテーマに絵を描くというイベント。相模原青年会議所(JC)と学生らが協働で実施する。

 会場では伐採された桜の木で作られた記念品も配布される。担当する同JCの山本剛弘委員長は「市民が愛着を持つことができ、一生の記念となるランドマークとなることをめざします。たくさんの方のご参加お待ちしております」と話している。

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ラグビー相模原DB 安江選手が150戦達成 ファンは横断幕で祝福

 ラグビーチーム三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)の安江祥光選手(40)が3月22日、チームで初めてリーグ戦通算150試合出場を達成した。

 安江選手は帝京高校でラグビーを始め、神戸製鋼時代に日本代表も経験した。大学卒業後18年ほどで今回の記録を達成した。相模原DBでのポジションは最前線中央の「フッカー」。

 ベテラン選手としてチームを支え続けてきた安江選手の晴れの日を、「ダイナメイト(ファンの呼称)」たちも手製の横断幕などで祝福した。

 安江選手は「チームメートや対戦相手とともに築き上げてきた記録であり自分の財産」とコメントした。

制作したベンチと子どもたち

田名地区 子どもたちがベンチ設置 地域の人の憩いの場に

 田名地区の小学3年生から高校2年生までの児童・生徒9人が3月27日、廃材で制作した3つのベンチを地区内に設置した。住民同士がコミュニケーションをとったり、散歩中などに休憩したりできるようにとの思いで取り組んだ。

 木材の組み立てからデザイン、色塗りまで子どもたちが行った。絵に隠されたカエルの数を問うクイズに挑戦できるようにするなど、様々な工夫を凝らした。

 桜やひまわりなどが描かれた青いベンチのデザインを担当した篠崎世理さん(中学1年)は「地域に置くんだったら自然豊かなほうがいいと思った。親戚が散歩してるのを見て休める場所があればいいと思っていた。少しでも地域の役に立てれば」と話した。

 田名地区社会福祉協議会の田所恒男会長は「ベンチ1つは小さいけれどコミュニティ。これからも田名に増やしていければいい」とベンチ設置の取組への思いを語った。

 設置箇所は「和(わ)い輪(わ)い田名」、「田名ふれあい交流農園」、地域住民から散歩コースとして親しまれている「横浜水道道緑道」の田名4646付近。

*学年は当時のものです
本村市長(左)、大井支店長(中央)、原田支店長(右)

市がデジタル募金を導入 キャッシュレス時代対応

 相模原市は3月28日からデジタル募金箱による寄附受付を開始した。NTTドコモのスマホ決済払い「d払い」で募金できる仕組みで、市によると、このようなキャッシュレスの募金は「自治体としては初」という。

 受付開始を前に本村賢太郎市長は市役所で株式会社NTTドコモの大井達郎神奈川支店長、株式会社ドコモビジネスソリューションズの原田かおり神奈川支店長と面会し、両支社長に協力への感謝を伝えた。

 現在、大船渡市の大規模火災、能登半島の地震災害と大雨災害への義援金を受け付け中。二次元コードは現在、相模原市ホームページで確認できるほか、今後各区役所、各まちづくりセンターに設置される予定。4月5日(土)、6日(日)に開催される「相模原市民桜まつり」の会場でもデジタル募金の二次元コードが設置される。詳しくは市生活福祉課【電話】042・851・3170。

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ブースを訪れた参加者に桑茶を紹介する猪熊美奈子さん(右)

猪熊寝具店 ハワイで相模原をPR 「桑茶」に手ごたえ

 上溝の「(有)猪熊寝具店」が3月8・9日、ハワイで催された日本との交流イベント「第29回ホノルルフェスティバル」にブースを出展し、相模原の魅力を現地の住民にPRした。相模原産の桑茶の評判が上々だった。

 同店は本業の傍ら、相模原の魅力を発掘して盛り上げようと、「桑」に着目した事業を手掛けている。工業化が進むまで相模原の産業を支えた養蚕を市の原点と捉え、市内で育った桑の葉で粉末状の桑茶を製造し、ボーノ相模大野(南区)内の「sagamix」など各所で販売している。

 ホノルルフェスティバルには日本酒や日本舞踊といった日本文化を紹介する団体のほか、茅ヶ崎市などの自治体も参加し、思い思いに各自の魅力を発信した。

 猪熊寝具店は相模原の歴史や桑の魅力を伝える写真と桑茶の展示を行った。2日間で500人以上がブースを訪れ、「クワマッチャ」と呼ばれ親しまれた。現地では桑の葉がビタミンを豊富に含んでいることなどが知られていた。日本の商品を求める日系人も多く、反応がよかったという。

 猪熊美奈子さんは「改めて桑茶に可能性を感じたと同時に、他の団体や自治体を見て地域の魅力をアピールするとはどういうことなのか考えさせられた」と振り返った。

チャンピオンベルトをもって入場した中谷潤人選手

中谷潤人選手 3度目の防衛を報告 市民に向け「感謝!感謝!」

 市内在住でWBC世界バンタム級王者の中谷潤人選手が3月29日、3度目の防衛成功を果した報告会に出席した。会場となった市役所本庁舎本館1階ロビーには市内外から約200人のファンが集まった。

 中谷選手は2月24日に行われたWBC世界バンタム級の防衛戦で同級6位のダビド・クエジャル選手と対戦した。試合は第3ラウンドに中谷選手がダウンを奪い、KOで勝利し、3度目の王座防衛を達成。自身の無敗記録を30に伸ばした。

 試合を振り返り中谷選手は「節目となる30戦目に勝利を収めることができた。皆さんの熱い応援のおかげ」と日ごろの感謝を口にした。自身の愛称を「愛の拳士」から「ビッグバン」に変更したことに対し「試合で発揮できて一安心した」と笑いながら話した。ホームタウンアスリートとして相模原市に対する思いを問われ「応援してくれているのがよく見えている。皆さんの思いを背負って爆発させている」と話した。

 本村賢太郎市長も同会に出席。中谷選手に対し「これからも50戦、60戦と積み重ねて無敵のボクサーとして頑張ってほしい」と激励の言葉をかけ、さらなる活躍に期待した。

 中谷選手の次の試合は未定だが、相模原での試合も「機会があればやりたい」と前向きな姿勢を見せた。

形で入賞した子どもたちと菊池さん=3列目中央

空手の技道會 「形」で8人が入賞 県硬式空手道大会で

 相模原市内を中心に活動するNPO法人技道會に所属する選手8人が、3月16日にひらつかサンライフ・アリーナで開催された「第1回神奈川県硬式空手道オープン交流大会」形の部で入賞した。幼児から中学生の男女8人で、日頃の練習の成果を発揮した。

 硬式空手道とは防具を付けて試合を行う空手競技の一種で、主催は全日本硬式空手道神奈川県連盟。

 男子小学3年形の部で優勝した遠藤隼人さんは「優勝できて嬉しい。次も気を緩めずに挑みたい」と笑顔を見せた。男子中学1年形の部で準優勝した大友優(ひろ)さんは「先生や黒帯の指導者の方が練習終わりに見てくれたおかげでとれた。決勝は僅差で負けてしまった。悔しさをもって次は優勝したい」と話した。

 同法人代表理事の菊池孝明さんは「以前の大会ではあと一歩のところで結果を出すことができなかった。その悔しさを糧に練習を積み、16日の大会で実を結ぶことができてよかった」と話した。結果を残すことができた形については、「道場でようやく面白さが選手に伝わってきた。練習後も残って取り組む姿がよくみられる」と振り返った。

 技道會には現在70人ほどが在籍し、市内の体育館で毎週練習に取り組んでいる。

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相模栄光幼稚園 園舎改修「地域のため」 式典に関係者ら74人

 半世紀以上にわたって地域に保育・教育環境を提供してきた相模栄光幼稚園(矢部)が3月25日、新園舎の完成を祝う落成披露式典・祝賀会を開催し、工事に携わった業者や関係者などが節目を祝った。

 同園は相模原の人口が増加していた1967年に開園。幼稚園不足に悩む保護者たちの力になりたいという地域貢献の精神で始まった。

 4年ほど前に園長に就任した永井嘉明さんは以前から設備の古さなどを懸念していた。地域の子どもたちがより安全に通園し、質の高い教育を受けることができるように園舎の改修を行った。

 この日の式典には改修に携わったワック建築研究室、大洋建設株式会社、株式会社リンク工房の役員など74人が参加した。来賓としてあいさつに立った相模原市幼稚園・認定こども園協会の永保貴章会長は「永井園長とは今まで、この業界をどうするべきか一緒に話してきた。この日を迎えることができてうれしい」と喜びを語った。

 永井園長は「我々だけでは決して事業を達成できなかった。業者の皆さんには多くのことを学ばせてもらい、多くの方にあたたかい励ましの言葉と助言をもらった」と感謝の気持ちを述べた。

音楽デイサービス「メロディーズ」で歌を披露する中野さん(右)とPAPAS源太さん

特技を生かして地域参加 認知症当事者の中野さん

 認知症になっても特技を生かせる生活へ--。市内在住で1年ほど前に認知症と診断された中野祐美子さん(77)が3月14日、並木の音楽デイサービス「メロディーズ」でコンサートを行った。

 同施設の管理者でミュージシャンのPAPAS源太さんと「白いブランコ」や「高原列車は行く」などを披露した。施設利用者たちも音楽に合わせて体を揺らしながら、中野さんと一緒に歌声を響かせた。

「歌うのが好き」

 中野さんは幼い頃から歌が大好きで、実力を買われ地域の祭りで歌を披露することもあった。

 「一人っ子で、近所に小さい子どもがいなくて親も共働き。歌うことしかすることがなかった」

 認知症と診断されてからも歌への情熱は変わらず、市内の認知症カフェなどから依頼を受けて歌い続けている。「歌っているときが一番楽しい。もっとみんなの前で歌って一緒に歌えればいい」と笑顔で話す。

 中野さんの活動を支えているのは地域密着型デイサービス「BLG相模原」。利用者のことを「メンバー」と呼び、メンバーたちがボランティア活動を通して地域社会に参加できるようサポートしている。

 中野さんもBLG相模原のメンバーの一人で、活動の場作りや依頼者との調整を同施設に支援してもらっている。

 管理者の伊藤知晃さんは「特技や趣味、経験を持っているのに生かせないのはもったいない。地域で活躍してほしい」と話す。

 中野さんへの歌の依頼はBLG相模原【電話】042・816・2277へ。
ランドセルカバーを手にする交通安全協会の会長たちと「ダイボ君」(中央)、本村市長(右から3人目)

市内4安協×相模原DB 市にランドセルカバー贈呈 新1年生の交通安全願い

 市内4つの交通安全協会と地元ラグビーチーム三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)が3月7日、この春入学する新1年生の交通安全を願い、ランドセルカバーを相模原市に贈呈した。

 ランドセルカバーの配布は交通安全協会が毎年行ってきた取組。相模原DBとの連携は中央区内で昨年、先行実施した。今年は市内全域に対象を拡大して4900人に配布する。相模原DBが費用の一部を負担することで同協会の主要な取組の一つであるカバー配布事業をサポートする。

 カバーには相模原DBのマスコットキャラクター「ダイボ君」が描かれ、親しみやすいデザインになっている。

 相模原交通安全協会の田所豊会長は「カバーを見て安全運転に協力してもらえれば」と話した。

 相模原DBの石井晃ゼネラルマネージャーは「相模原で50年ぐらいチームが活動している。地域に貢献できることが嬉しい。今後も地域の課題解決に向けて私たちにできることから取り組んでいきたい」と話した。

ワークショップなどを通じて防災術などを学んだ

「サバCAN」 体験通じ「いざ」へ備える 親子連れら防災術学ぶ

 災害時に役立つ知識をキャンプやゲームを通じて学ぶイベント「サバCAN〜キャンプ×ドローン+防災〜」が3月15・16日にさがみ湖MORIMORIドローンフィールド相模湖(緑区)で催された。親子連れらが参加し、楽しみながら防災術を学んだ。

 会場では「ソーラーや蓄電池の基礎知識」「簡易トイレの進化と必要性」「避難生活の選択肢」など6つのテーマについて専門家が講演したほか、ブースでは防災に関する様々なワークショップ(WS)があった。参加者は講演やWSから得たヒントをもとにゴールへ向かう謎解きなど、多彩な企画を通して「いざ」への備えを学んだ。

 悪天候により予定していたプログラムが実施できなかったが、事務局の足立有希子さんは「実際の災害は予想外のことばかり。臨機応変な対応が必要とされるのでその点ではとてもよい経験になった」と話した。

ドローン体験も

 会場内には防災に関する8つの企業、団体がブースを出展した。

 ドローンラウンジジュピター(横山)は災害用ドローンの展示を行った。ブースでは小型ドローンを使ったゲームコーナーを展開し、参加者はドローンの操作を楽しんだ。

 株式会社トイファクトリー(岐阜県)は災害発生時の活躍が期待される自治体や企業向けの車両「MARUMOBI」の展示を行った。同社は長年キャンピングカーの製造・販売を行っている。車内に脱着可能な機能を兼ね備えていることが特徴で、災害時にはトイレや炊き出しの拠点とすることができるという。

 そのほか、震度7の揺れを体感できる地震体験車などが出展し、参加者は体験を通じて防災への心構えを新たにした。

シミュレーターで安全な自転車の運転の方法を再確認した

横山地区 安全な自転車運転再確認 高齢者がシミュレーターなどで

 横山地域包括支援センターで3月12日、自転車乗車時に必要な交通ルールやマナーなどについて学ぶ「ちりりんスクール」と銘打った講座が開かれた。

 この講座は、2024年11月1日に道路交通法の改正法が施行され、自転車運転に関わる罰則が強化されたことを受け、地域住民から「交通安全について改めて学ぶ機会が欲しい」という声が寄せられ実現した。年度内に3回開催され、地域の高齢者合わせて200人が参加した

 昨秋の法改正では、自転車関連事故の発生防止を目的として「ながらスマホ」の禁止と罰則強化、「酒気帯び運転」の罰則化が盛り込まれた。

 この日は市の防犯交通安全指導員3人が講師を務めた。自転車走行を疑似体験できる「シミュレーター」を用いて乗車時の交通ルールとマナーをわかりやすく伝え、さらに危険を予測する場面などをアドバイス。歩き方も指導した。

 地域包括支援センターは市の委託を受け、高齢者やその家族を対象に、心身状態や生活に関すること、保健・福祉・介護などに関するさまざまな相談を受け付けているほか、介護予防に関する教室を随時開催している。

佐々木県議

佐々木県議 県の課題・取組を報告 下水管の事故対策など

 中央区選出の佐々木正行県議会議員(公明党)が3月22日、県政報告会を市立産業会館で開いた。支持者らに県政の課題と取組を解説した。

 佐々木県議は埼玉県で発生した下水道損傷による道路陥没事故に触れ、「下水管に関する事故は行政による生活インフラ上の盲点ではないかと考える」と指摘し、「神奈川県が独自に新たな点検機器を導入し検査体制の充実を図ることが重要」などと話した。そのほか、2月の補正予算を中心に県の物価高騰対策や空き家対策、さがみロボット産業特区の取組などを説明した。

 この日は佐々木さやか参議院議員の国政報告や公明党相模原市議団の市政報告があったほか、本村賢太郎市長があいさつに立ち市政を報告する場面もあった。

白衣姿を撮影

 市民桜まつり=関連記事あり=で恒例の「白衣の思い出記念撮影」が行われる。

 市職員や市内医療機関の看護師らで組織される、さがみはら看護フェスティバル実行委員会が5日(土)と6日(日)、市役所本庁舎で来場者に白衣を着てもらい記念撮影を行う。撮影した写真はその場で進呈する。

 5月12日の「看護の日」(ナイチンゲールの誕生日)が近いことにちなんで例年、市民まつりで実施している。

 動画上映やリーフレット配布等で「看護の心」の普及啓発も行う。

昨年開催時の様子

さがみ美術展 日本画と洋画作品を公募 中学生以上対象に

 相模原市美術協会が現在、「第80回さがみ美術展」開催に向けて日本画・洋画作品を公募している。市内外を問わず中学生以上の人は誰でも応募できる。講評をする中で市民の画力を伸ばし、文化の芽を育むことを目的にしている。

 5月31日(土)必着で申込書を同協会に要郵送。出品手数料は8号以上80号未満で1点3千円・2点4千円、80号以上150号以下は1点4千円。18歳以下は無料。

 吉田留美会長は「今年は80周年という記念すべき年。先人たちの熱い想いを受け継ぎ未来につなぎたい」と応募を呼び掛けている。

 さがみ美術展は6月20日(金)から24日(火)まで、相模原市民ギャラリー(相模原駅セレオ4階)で開催される。午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。入場無料。

 申し込み方法などの問い合わせは同協会の山本さん【携帯電話】090・9369・3727へ。

プロ初ゴールを決めたMF竹内崇人選手(右)

SC相模原 J1清水に1-3敗戦 終盤に意地見せた

 サッカーJリーグYBCルヴァンカップの1stラウンド1回戦が3月26日に行われ、J3・SC相模原は相模原ギオンスタジアムでJ1・清水エスパルスと対戦した。結果は1―3で敗れたが、終盤94分に1点を返してホームチームの意地を見せた。

 この日は平日の夜にもかかわらず清水のサポーターが多数応援に駆けつけ、今季のホーム戦来場者数としては開幕戦に次ぐ3993人を記録した。ギオンスにJ1チームを迎えるのは初めてのことだった。

 試合後、シュタルフ悠紀リヒャルト監督は「選手たちはエナジーに満ち溢れた良いゲームを見せてくれた。81分の取り消しが全て」と、ファウルの判定によって得点が取り消されたシーンに言及。今後に向けて「毎試合課題に取り組みながら勝ち点を積み、上位に食らいついていきたい。次の試合、一人でも多くの人に見に来てほしい」と呼びかけた。

満開の桜の下で開催された昨年の市民桜まつり

今週末、市民桜まつり 昨年は最多53万人

 相模原の春の祭典「第52回相模原市民桜まつり」が4月5日(土)、6日(日)に市役所さくら通りを中心に開催される。

 「72万人のふるさとづくり」をコンセプトに、市民の手づくりによる催しやパレード、絵画コンテストなど盛りだくさんの内容が予定されている。5日は午後1時〜5時、6日は午前10時〜午後5時。開会式は5日の午後1時30分から。

 1974年に始まり、今年で52回目を迎える市民桜まつり。コロナ禍と若葉まつりを経て6年ぶりに開催された昨年は、満開の桜と好天にめぐまれ、過去最多の53万人が来場した。

 まつりの開催に伴い、市役所さくら通りの相模原署前から横山二丁目交差点までとその周辺では交通規制が行われる。時間は5日午後1時〜5時30分、6日午前10時〜午後5時30分の予定。

ジモティースポット相模原の外観

相模原市初の「ジモティースポット相模原」オープン リユース促進の拠点に

 家庭で不要になったものを簡単に他の人に譲れる掲示板サイト「地域の掲示板ジモティー」の実店舗、「ジモティースポット相模原」(中央区横山3-24-16)が4月10日(木)にグランドオープンする。相模原市内にジモティースポットがオープンするのは初。

 不要なものの持ち込みは無料で予約不要。持ち込まれた不要品は掲示板サイト「ジモティー」に掲載され、ジモティースポット相模原で販売または無償譲渡される。

ごみ削減にも

 持ち込み対象となるのは家電、家具(サイズ制限あり)、趣味・スポーツ用品、子ども用品、生活雑貨、食器、衣料品、服飾雑貨、本、CD・DVD、ペット用品などで、まだ使えるもの。持ち込みができるのは相模原市民だが、リユース品の譲受は相模原市民以外でも可能だ。

 ジモティースポット相模原を運営する株式会社ジモティーは2022年12月、相模原市と事業連携協定を締結しており、市では市民のリユース意識を向上させるため、市のホームページでジモティーの利用を呼び掛けている。

 ジモティースポット相模原は4月8日(火)からプレオープンし、持ち込みのみ受け付け、10日のグランドオープン以降、販売・譲渡も開始する。営業は午前10時から午後7時まで。定休日なし(年末年始のみ休業)。問い合わせは【電話】080-6517-3247(4月8日から)。 

本村市長(左)、大井支店長(中央)、原田支店長(右)

相模原市、スマホによるデジタル募金箱を導入 キャッシュレス時代に対応

 相模原市は、3月28日からデジタル募金箱による寄附受付を開始した。NTTドコモのスマホ決済払い「d払い」で任意の金額の募金ができる仕組みで、市によると、このようなキャッシュレスの募金は「自治体としては初」という。

若者の現金離れを実感した市長が提案

 受付開始を前に本村賢太郎市長は市役所で株式会社NTTドコモの大井達郎神奈川支店長、株式会社ドコモビジネスソリューションズの原田かおり神奈川支店長と面会した。昨年1月に開催した「はたちのつどい」の会場で能登半島地震への募金を呼び掛けた際、「多くの若者が現金を持っておらず、募金がなかなか集まらなかった」とキャッシュレス募金の導入を決めた経緯を説明。両支社長に協力への感謝を伝えた。

市民桜まつりで二次元コードを設置

 現在受け付け中の募金は岩手県「大船渡市における大規模火災支援金」、「令和6年能登半島地震災害義援金」、「令和6年9月能登半島大雨災害義援金」の3つ。二次元コードは現在、相模原市ホームページで確認できるほか、今後各区役所、各まちづくりセンターに設置される予定。4月5日(土)、6日(日)に市役所前さくら通り周辺で開催される「相模原市民桜まつり」の会場でもデジタル募金の二次元コードが設置される。

 二次元コード、受付期間は募金ごとに異なる。寄附金額は1円から2000円までの任意で、手数料が差し引かれた額が寄附金となり、日本赤十字社などを通して復興支援・生活支援に役立てられる。領収証は発行されない。

 本村市長は「今後、他の携帯キャリアやキャッシュレス決済でも募金ができるようにしたい」と話し、市民からの支援と協力を呼び掛けている。

 詳しくは市生活福祉課【電話】042-851-3170。

 

相模原市役所本庁舎が1日限定で桜色に デフリンピック機運醸成でライトアップ

 今秋開催される「東京2025デフリンピック」に向けた機運醸成キャンペーンの一環として、相模原市は3月30日(日)、市役所本庁舎のライトアップを実施する。

 東京2025デフリンピックは11月15日(土)から26日(水)まで開催される、聴覚障害者のための国際的なスポーツ大会。国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催して4年ごとに開催されており、日本での開催は初。1924年の第1回、フランス・パリでの開催から100周年となる記念すべき大会でもある。

 今回のライトアップは大会のテーマカラーである桜色で市庁舎を彩ることで、市民へのPRと関心を高めることを目的としている。

 ライトアップは日没から午後8時まで、本庁舎本館正面で行われる(天候状況などにより変更される場合あり)。

 問い合わせは市市民局スポーツ推進課【電話】042-769-9245(直通)。

年齢を考慮すると…

動物愛護推進員のアドバイス【3】 高齢者とペットの関わり

 ペットと一緒に暮らし触れ合うことは笑顔が増え、家族との会話も増え、生活に張りもできるという効果があります。特に高齢者は子どもが独立したり、社会との接点が減っていく中でペットと一緒に暮らす効果はより大きいと思われます。

 当然、家で飼われるペットは人のお世話なしには生きていけず、ペットにとってもパートナーである人間がいなくなることは悲しいことです。飼う以上は最後まで責任を持って面倒をみたいと考えるものの、自分の年齢を考慮すると諦めざるをえないのが現状です。

 子犬、子猫ではなく保護犬、保護猫を希望してもほとんどの動物保護団体は譲渡の際に年齢制限を設けているので難しく、かわいさに負けてペットショップで子犬、子猫を購入してしまい最後は面倒が見られず、頼んでいたはずの子どもも親族も引き取れない、という現実があります。

 悩みを解決する手段の一つとして相模原市で実施している「預かりサポーター制度」を利用するのも良いと思います。ペット(現在は猫のみ対応)と暮らすことができ、愛情を注ぐことにより人馴れした保護猫として市の譲渡会へ送り出す事ができます(預かりサポーター制度のお問い合わせは市生活衛生課動物愛護管理班)。また、可能であれば動物保護団体などでボランティア活動に携わるのも自分自身のため、そして犬猫の支援にもなり一石二鳥で良いと思います。※K・D

この連載では動物愛護推進員(動物愛護や適正飼養の普及啓発等を行う市が委嘱するボランティア)が各テーマでお話しします

出土地:川尻中村遺跡時代:縄文時代

今月はこの逸品!考古市宝展 縄文時代の黒曜石(期間 4/1〜4/29)

このコーナーでは、旧石器ハテナ館で行われる展示を不定期に紹介します。

 黒曜石は火山活動で作られる天然の石で、その鋭利さから旧石器時代、縄文時代の人々が好んで石器の材料としていました。川尻中村遺跡から出土したこの大きな黒曜石石核は、150kmも離れた太平洋上に浮かぶ恩馳島(おんばせじま)からはるばる海を渡って持ち込まれたものです。縄文人はこの貴重な黒曜石を運ぶため、黒潮が流れる海原を丸木舟で果敢に挑み、相模原へと流れついたのでしょう。縄文人のたくましさと交流のネットワークに驚かされます。(学芸員:中川真人さん)

考古市宝展って?

相模原市では発掘調査が行われ、考古資料も数多く出土しています。

その中から「これぞ!」という至宝の逸品を展示する企画です。