大和版【4月11日(金)号】
古谷田市長を表敬訪問した志田さん(右)

下鶴間在住志田さん モーグルで頂に挑む ジュニア五輪入賞を報告

 下鶴間在住の志田掬之助さん(13)がこのほど、富山県で開催された「JOCジュニアオリンピックカップ2025全日本ジュニアスキー選手権大会」で9位に入賞した。これを受けて3日、志田さんは古谷田力市長に入賞を報告、モーグル競技での活躍を誓った。

 同大会は公益財団法人全日本スキー連盟(SAJ)が主催し、SAJポイントリストにおいて5ポイント以上保有している選手のみが出場できる。志田さんは、中学の部の「モーグル」と「デュアルモーグル」に出場し、全国のライバル33人と優勝を争った。

 モーグルとデュアルモーグルは、雪上のコブ斜面を滑り降りるスキー競技で知られる。モーグルは一人で滑り、ターン、エア(ジャンプ)、スピードの3つの要素を採点し、総合点を競う。

 デュアルモーグルは、2選手が並んで同じコースを同時に滑り、3つの要素や順位を加味して勝敗を決める競技だ。

 志田さんはモーグル種目で12位、デュアルモーグルで9位入賞した。SAJポイントリストは121位から51位に上昇、大会終了時点で同年代の中では日本最高位となった。大会を振り返り、「来年のW杯で使用される予定の難しいコースを滑り切ることができて良かった」と、充実した表情を浮かべる。

 モーグルを始めたのは小学4年生の頃。3歳の時から家族レジャーで親しんでいたスキーで、たまたまコブを滑り始めたことがきっかけだった。

 12月から5月ごろのシーズン期間中は岐阜県まで片道約6時間を父の龍太さん(40)に車で送迎してもらいながら、練習に励んでいる。

 志田さんは「モーグルに集中できるのは両親の支えがあるからこそ。競技を続け、常に上を目指したい」と話していた。

日勤救急隊に配属された隊員ら=4日・市消防本部

市消防 日勤救急隊を創設 7日から運用を開始

 大和市消防本部(中丸剛仁消防長)は4月1日、高まる救急需要に対応するため「日勤救急隊」を創設した。4日には同本部内消防防災訓練センター前で発足式を開いた。

 市内の救急出動件数は増加傾向にあり、2024年には過去最多となる1万4493件に達した。午前8時から出動件数が増加し始め、午後6時まで高い水準で推移。最も少ない午前4時〜5時が年間254件だったのに対し、ピークとなる午前10時〜11時は912件だった。さらに日中の救急出動が増加した場合、救える命が救えなくなる事態も懸念される。

 こうした課題に対し、市消防本部は、これまで24時間体制で活動してきた常設の救急隊6隊に加え、救急需要が特に高まる日中の時間帯に特化して活動する日勤救急隊を新たに1隊増隊し、救急出動体制の強化を図る。

 発足式には、古谷田力市長、中丸剛仁消防長をはじめ、新たに日勤救急隊に配置された隊員5人が出席。古谷田市長は「救急需要が集中する日中を重点的にカバーすることで、より多くの市民の命を救ってもらいたい」と激励した。

 今回の取り組みについて中丸消防長は「配置された隊員の中には、子育て中の職員も含まれている。これまで当直勤務が困難であった職員にとっても、日勤救急隊の創設は現場で活躍できる新たな機会となる」とコメント。将来的には、定年退職を迎える60歳以上の職員の再任用なども視野に入れているといい、「消防職員の職域拡大にもつなげていきたい」と、意欲を示した。

 日勤救急隊は、午前8時30分から午後5時15分(土日・祝日を含む)まで活動する。部隊編成は、救急車1台に隊員3人(配置人員は5人)。7日から運用が始まり、初日の出動は3件だった。

4月1日付で大和市消防本部の消防長に就任した 中丸 剛仁(たけひと)さん 深見西在勤 59歳

市民の安全にまい進

 ○…高まる救急需要に対応するための「日勤救急隊」創設や、来年度の消防通信指令システムの一元化など、変革期に入る大和市消防本部の消防長に就任した。人事異動が出た際は「まさかという驚きはあったが、身が引き締まる思いだった」と襟を正す。就任時の訓示では「職員全員が一丸となり、市民の期待に応えていく」と伝え、安全のために全力で取り組む姿勢を示した。

 ○…横浜市泉区出身。幼少の頃から体を動かすことが好きだった。甲子園で活躍する原辰徳選手に憧れ、野球を始めた。友人と集まり夢中になって白球を追いかけた。中学と高校でも野球部に入部。高校へはスポーツ推薦で入学するほどの実力だった。高3の夏に進路を決めるときに思い出したのは、小中学校の通学路での風景。消防署で訓練する隊員たちの背中に魅せられ、大和市消防の門をたたいた。

 ○…入庁後は消防隊や救助隊、総務課などを経験した。30代後半には県の消防学校の教官として、2年間で約300人の若手の育成に携わった。「今でも連絡をくれる教え子もいる。この時の出会いは人生の財産」と振り返る。家に帰れば優しい父親と夫の顔に。中学3年生の娘を見守り、妻と月に一度はランチへ。店を決めるのは自身の役目で「大事なコミュニケーションの時間」と笑顔をみせる。

 ○…救助隊時代には言葉が出なくなるような現場に直面することもあった。危機管理監として市全体の防災を担っていた経験から「消防として防災力の向上」を常に目指している。災害時の初動の確認や、計画の作成を行い「災害発生の際に、72時間のタイムリミット内で職員が活躍できる体制を整えていく」。今後も市民の安全づくりにまい進する覚悟だ。

公共工事やり直し 再発防止策まとめる 市が外部調査報告書うけ

 大和市はこのほど、前市長による公共工事の不要なやり直しに関する第三者調査報告書を受け、再発防止策を策定した。

 公共工事のやり直しを巡ってはポラリス(中央林間)、IKOZA(渋谷)など疑義のある5施設を対象に、外部調査が2023年12月から実施された。24年7月に調査結果が公表され、対象となった5件のうち3件で違法性や不要な工事のやり直しが認められた。

 報告書では、工事のやり直しが発生した原因として、前市長の市職員への高圧的な態度のほか、関連工事に対して市議会が十分なチェック機能を果たせなかったことを指摘した。市職員に対しても、市長の命令に従う義務はあるものの、工事やり直しの公式記録を残さなかったことなどは問題であったとした。

 再発防止策では、内部通報制度を見直し外部相談窓口や第三者審査機関を設置すること、市長・副市長・職員らのコンプライアンス意識の醸成に向けた研修の充実強化などを明記した。市議会がチェック機能を適切に果たすために、市議会への公共工事に関する予算や決算の詳細な審議資料の提供についてルール化を検討するとした。

 再発防止策は、27年度までの3年間を一区切りとして、取り組み結果を繰り返し検証していく。

 市コンプライアンス推進課の大竹洋子課長は、本紙の取材に「再発防止策を出して終わりではなく、ここからがスタート。同じ事態を二度と招かないよう、全庁的に取り組んでいきたい」と話した。

講演を行う津田さん

宇宙と音楽がコラボ 渋谷学習センターで19日

 大和市渋谷学習センター2階の多目的ホールで4月19日(土)、「JAXA科学者講演会×上の宇宙クインテットコンサートシリーズin大和 ⅴol.1 PLAY SPACE×PLAY MUSIC」が開催される。午後1時〜3時30分(開場は午後0時30分)。

 同イベントは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の科学者・津田雄一さん(49)と、上の宇宙クインテット所属の音楽家・熊谷真紀さん(ヴァイオリン)と、石原朋子さん(ピアノ)がコラボレーション。当日は「宇宙を遊ぶ」と「音楽を奏でる」をテーマに、2部制で実施。第1部は津田さんによる「はやぶさ2」の挑戦と、宇宙探査の最前線についての講演が開かれる。第2部では、熊谷さんと石原さんの演奏が披露される。

「面白い化学反応」

 大和市に住む津田さんは、小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトマネージャーとして活躍し、現在はJAXA宇宙科学研究所の副所長を務めている。これまでも宇宙と音楽を組み合わせたイベントを実施しており、大和市での開催は今回が初。講演について「写真や映像を活用し、『はやぶさ2』のハイライトなどを紹介していく」と話す。「音楽は感性に訴えるものだが、宇宙という知らない世界に飛び出していくという点において、科学者の感性はとても重要」と津田さん。「想像力と創造力が必要という点が音楽とつながっているのでは。宇宙と音楽を組み合わせることによって面白い化学反応をお見せできると思う」と呼びかけている。

 対象は小学生以上(未就学児入場不可)で、参加費1千円(当日支払い)。定員は先着順で150人。申込は渋谷学習センターに電話、または窓口やHPにて受け付ける。(問)同センター【電話】046・267・2027

大和田園RC ホーム勝利を後押し 12日シルフィード冠試合

 「なでしこリーグ2部」を戦う「大和シルフィード」(高橋和幸監督)は4月12日(土)、大和なでしこスタジアムで「VONDS市原FCレディース」と対戦する。午後1時キックオフ。

 この日は「大和田園ロータリークラブ」(開保津昭彦会長)の冠試合として行われる。大和シルフィードは現在、2勝2敗0分けで6位。対するVONDS市原FCレディースは1勝2敗1分けで7位につける。

小学生の大会も

 公式戦の前には第3回「大和田園ロータリーカップ」が開催される。同大会は、小学生の女子サッカーを応援しようと同クラブが企画した。

 今回は「福田さくら」「西鶴間S・Cレディース」「林間S・Cレモンズ」「大和リトルなでしこ」(大和市トレセン)の4チームが出場を予定している。

 ロータリーカップは、午前9時15分に開会式、9時30分に1試合目がキックオフ。各チームが総当たりで対戦する。入場無料(大和シルフィードの公式戦は有料)。

 同クラブの担当者は「この大会に出場した選手たちが、いつか大和シルフィードでプレーしてくれたら」と期待を寄せた。

多くの人が訪れた

子どもたちにお弁当を配布 (株)安田物産が

 給食事業などを展開する(株)安田物産(安田幹仁代表)が3日までの4日間、海老名市にある同社の「クッキングセンター湘南工場」で子どもたちに弁当を無料配布した。

 創業70周年を迎える同社が地域への感謝を込めて行い、県のPRキャラクター「かながわキンタロウ」も駆けつけた。各日50食が配布され、多くの人たちが笑顔で弁当を受け取った。

 母と訪れた辻村朱梛さん(5)は「温かいお弁当はうれしい」と笑顔だった。

「認知度上がって嬉しい」 ボランティア講師の会

 「やまと生涯学習ねっとわぁくボランティア講師の会」(渡邊はるみ会長)が主催する第11回「IKOZA活動発表会」が3月23日、渋谷学習センターで開催された。当日はピアノ演奏や舞踊など、日頃の成果が披露された。

 同センター1階ギャラリーにてパンフラワーや帯結びなどの展示も3日間実施=写真。発表会もあわせ、300人以上の人が訪れたという。

 渡邊会長は「年々認知度が上がっていて嬉しい。今後も続けていきたい」と話していた。

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【大正型関東大地震による最新の想定死者数】厚木市/400人、大和市250人、海老名市240人、座間市100人、綾瀬市250人、愛川町0人、清川村0人(神奈川県地震被害想定調査報告書より抜粋)

大正型関東地震 神奈川県 想定死者数の半減めざす 最新調査もとに戦略改定

 神奈川県はこのほど、「県地震防災戦略」を策定した。2016年に策定した戦略が今年3月に期間満了を迎えることを受けて、最新の地震被害想定調査結果を踏まえて改定した。新たな戦略では、県内最大規模の被害が想定される大正型関東地震による死者数の半減を目標とした。

 改定した戦略では、今後10年間(2025年度〜34年度)を目標期間とし、「誰一人取り残さない防災」を基本理念に据えた。大正型関東地震で想定される直接死1万9780人と災害関連死9460人を含む死者数(冬・午後6時想定)の半減を目標とした。16年策定時の想定総死者数は3万1550人だった。

 能登半島地震や熊本地震の教訓を踏まえ、高齢者や障がい者などの要配慮者の被災率や災害関連死、避難所における女性への視点の欠如も「今なお繰り返される課題」と位置付けた。

 重点プロジェクトとして、「防災DXの推進」や「防災に関する知識・意識の向上」、「要配慮者対策」など10項目のプロジェクトを取りまとめた。住宅などの耐震化推進やストレスフリーな避難生活環境の確保、被災者の生活再建も重点的に取り組む。

 自助・共助・公助が一体となった取り組みを積極的に推進し、県民一人ひとりと事業者の防災意識の向上を目指す。

震度7の揺れも

 大正型関東地震が発生した場合、県内ではほぼ全域で震度6強以上の揺れが想定され、川崎、横浜、湘南、県央、県西地域にかけては震度7で甚大な被害が予測される。

 地震発生直後には、県人口の半数を超える518万人が断水の被害を受け、その復旧には約50日を要する指摘もある。

 津波は相模湾沿岸で6〜10m、東京湾沿岸で2〜4mの高さが想定され、相模湾内で5〜10分、東京湾内で25〜45分で到達が想定される。

中間で見直しも

 県は、目標期間のおおむね中間年に進捗状況の点検を実施し、必要に応じて戦略の内容や施策の見直しを行うとしている。今回の改定を通じて、県民の安全・安心の確保に向けた取り組みを一層強化する構えだ。

大和ゆとりの森 愛称決定 公共施設は初

 大和市は4月1日から「大和ゆとりの森」の愛称が「F・マリノス 成城石井パーク」となることを発表した=写真。

 ネーミングライツとは、施設に企業名や商品名を愛称として付ける権利のこと。企業や団体側にとっては自社のPRが期待でき、市はネーミングライツ料を得られるメリットがある。市ではコミュニティバス「やまとんGO」のバス停の名称に同制度を導入しているが、公共施設は初の試みとなる。

 今回の決定は、同日から指定管理者となった共同事業体「やまとスポレク・パートナーズ」の各構成企業を対象にネーミングライツスポンサーの募集を実施。(一社)F・マリノススポーツクラブと(株)成城石井から共同での申込があり、3月31日に契約を締結した。

 新たな愛称の使用期間は2028年3月31日までの3年間で、契約金額は年額180万円となっている。

大美展に1千人 大和美術協会

 大和美術協会(明吉美智子会長)はこのほど、シリウスギャラリーで第20回「大美展」を開催し、7日間で1000人以上の市民らが足を運んだ=写真。

 開催中は会員らの力作が40点ほど並び、来場者を楽しませていた。

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表彰式の様子

受賞店が喜びの声 行ってみたいお店大賞

 「やまと街中行ってみたいお店大賞2024」(主催/同実行委員会・大和商工会議所)の表彰式が3月27日、同会議所で行われた。

 市内の「行ってみたい」店を投票で決める企画で、計20店舗がエントリー。投票の結果、飲食業部門は「GOHOUBI LABO」(渋谷)、小売・サービス業部門は「天然シーグラス専門店A―GLASS」(福田)が大賞に輝いた。

 表彰式でGOHOUBI LABO店主の畠山陽子さんは「3カ月間の投票期間に多くのお客様とコミュニケーションがとれた。本当にうれしく思う」とあいさつ。A―GLASS代表の松井亮祐さんも「多くの投票に感謝」と謝意を述べた。

 「マリノス賞」には「カラアゲサカバスミチャン」(中央)が選ばれた。

天野会長(左)から栗城代表に感謝状が贈られた

「集いの場」が完成 大和原自治会館で披露式典

 大和市役所の東側に位置する「大和原自治会館」が、2月末に竣工し3日、同館で完成披露の式典が開かれた。

 式典には、古谷田力市長や大山優自治連会長をはじめ、各地の自治会関係者らおよそ30人が出席した。真新しい室内が満席となる中、あいさつに立った大和原自治会の天野洋一会長(77)は「思った以上の出来栄えに大変ありがたく思っている。高齢化が進む中、地域の皆さんが集い交流する場を目指したい」と意気込みを語った。

 同自治会によると、建て替え前の旧自治会館は1971年に建てられ、老朽化で2024年に解体された。新館の設計・施工は(株)ジェー・アール・シー(栗城健代表/大和東)が担当。式典では天野会長から栗城代表に感謝状が贈られた。

 栗城代表は「地元の皆さんが地域コミュニティの大切さを一生懸命に語ってくださった。そのお手伝いができてうれしい」と話した。

工作イベントの参加募集 4月29日シリウス4階で

 やまとみらいが主催する「絵本作家ひらぎみつえ あそべるえほん展」の関連イベントとして、4月29日(火)にシリウス4階図書館の健康テラスで「工作イベント ねぞう人形をつくろう」が実施される。現在、参加者を募集している。

 同イベントでは、絵本「ねぞうプロレス」にちなみ、作者のひらぎさんと一緒に手足がくねくね動く「ねぞう人形」を作る。対象は4歳から小学生とその保護者で、定員は10組(1組最大3人まで)。午後1時30分〜3時まで。参加費は無料。申込は電話、または4階健康カウンターにて4月13日(日)まで受け付けている。

 えほん展は4月26日(土)

から5月6日(火)まで、シリウス1階ギャラリーで開催される。午前10時〜午後5時(最終入場は16時30分)。入場無料。

 工作イベントに関する問い合わせは図書館健康カウンター【電話】046・263・0211へ。

 展示会に関する問い合わせはやまと芸術文化ホールチケットデスク【電話】046・263・3806へ。