藤沢版【4月25日(金)号】
パソコンを操る(右から)川上さんと仲摩さん

藤沢工科高2人 サイバー防犯コンで初V 他校混成チームが大学生ら制す

 情報セキュリティー分野の専門知識や技術を競い合うコンテスト「第7回 CTF(キャプチャ―・ザ・フラッグ)神奈川」が先月26日、横浜市神奈川区にある情報セキュリティ大学院大学で開催された。県立藤沢工科高校の2人が他校生徒との混成チームで初めて出場。大学生らチームを大差で抑え、見事優勝を果たした。

 将来のサイバーセキュリティ―人材の発掘や育成を図り、サイバー空間の脅威への対処能力向上を目的に、県警と同大、NPO情報セキュリティフォーラムが主催する、サイバー犯罪などに対応する同大会。俗にホワイトハッキングコンテストとも言われる。

 参加対象はインターネットを利用した犯罪の被害を防ぐため警察関係機関と連携し、サイバー空間のパトロールや防犯教室の開催、広報啓発活動などに協力する高校・大学生らのサイバー防犯ボランティアで、1チーム3人編成だが人数制限はない。難易度の異なる問題に次々と挑戦し、隠された答え(フラグ)を見つけ出し、その合計点の高さで順位が決まる。

 今回6チームがエントリー。同校の仲摩涼平さん(2年)、川上真さん(3年)の姿もあった。「あるネットショップのサイトから顧客情報が流出した。その顧客数とクレジットカード情報の件数を報告してほしい」といったものや、全体の半分が欠けた二次元コードの復元、写真1枚から場所を割り出すなど問題の種類はさまざま。1問正解すると1千点獲得できるが、他チームが正解するたびに点数が減るルールだ。2人が参加した混成チームは2万775点の結果を収め、2位の大学生チームと約3千点差で栄冠を手にした。

 大会後、仲摩さんは「気持ちいい」と爽快そうに語り、川上さんは「CTFに初めて触れたけれど、回答できた問題もあり、新たな分野に興味を持つきっかけになった」と振り返る。

 同校ボランティア部の部員は近隣の小中学校を訪れ、情報を投稿する際の注意点や危険性などネット社会のモラルを劇を通じ、児童生徒に伝える活動を定期的に行っている。顧問の黒須智紀教諭は「大会優勝を契機に”被害に遭わない、加害者にもならない”を合言葉に掲げ、さらなるサイバー防犯の拡充に拍車がかかれば」と期待感をにじませた。

細沼さん(右)と小澤校長。大庭中の新たな居場所で

大庭中 校内に相談カフェ誕生 保護者らの悩みに寄り添う 

 大庭中学校(小澤明雄校長・546人)の一角に4月、コミュニティーカフェが誕生した。切り盛りするのは大庭と小糸みんなの学校運営協議会会長で大庭中学校コーディネーターの細沼恵美子さん。「大庭中に関わることでしたらどなたでもお気軽にお立ち寄りを」と呼び掛ける。学校、家庭、地域をつなぐ新たな試みとして注目されている。

 大庭中学校みんなの居場所みんコミカフェ「Cocon」(ココン)と名付け今月14日にオープンした。「Cocon」はフランス語で温室といい、温もりと居心地の良さを表現したという。

 学校行事、長期休みを除く毎週月曜日の午前9時から正午まで開く。

 場所は校門のすぐそばで、校舎内を通らずに直接入ることができ、来校しやすい環境を整えた。メールでの予約も可能で1対1の相談もできる。訪れやすい、相談しやすいを大事にした。

 発案は細沼さん。学校運営会議のほか、湘南大庭地区の小中高生とともに市民センターにカフェ形式のコミュニティースペースを運営している。その中、より学校に密着して寄り添える場を作ろうと考えた。「子育て、学校生活の不安や悩みはみなさんお持ち。でもどこに相談できるのかがわからないという方も多い」と背景を話す。

 校内設置にもこだわった。「学校のことは学校で。相談場所としてわかりやすくしたかった」とする。また「必要に応じて校内を一緒に見ることができる。自分の子どもが通う学校の雰囲気を感じられるのも安心につながる」と説く。

 保護司も務める経験から、学校側に伝えてほしいなどの希望がなければ相談内容は守秘とする。

学校、保護者も期待

 設置には中学校の理解もあった。小澤校長は「地域に開かれた学校運営を支援してくれる活動」と期待を寄せる。

 12月に話を持ち掛けられた時も新しい試みに可能性を見出し、早期実現に向けて背中を押してくれた。細沼さんは「校長先生を始め職員の皆さんのご理解、ご協力があってこそ」と感謝を示す。小澤校長も「継続が大事。ゆっくりでいいのでご家庭、地域とよりつながるきっかけに」と見守る姿勢を示す。

 保護者も取り組みに好意的だ。今年1年生の息子を通わせる田中光俊さんはこの活動を知り「学校に直接でなく、間に入って相談を受けてくれる。保護者のみなさんの相談のハードルを下げてくれる」と話した。

 細沼さんは「まずは知ってもらい気軽にお話をする、そこから始めたい」と笑顔を見せた。

 予約メールはemikotaro2@gmail.com。

4月1日付で保健医療センターの所長に就任した 上野 淳さん 湘南台在住 62歳

「健康寿命日本一」目指して

 ○…市や三師会と連携し、保健と医療、福祉を一体化した事業を行う保健医療センター。健康診断やトレーニングといった保健事業を専門に、市民の健やかで豊かな生活を支えている。この春、自分をセンターに誘い入れてくれた先輩に代わって所長に就任した。組織のトップとして「風通しの良い職場環境を整え、市民の健康づくりに役立ててもらえるようにしたい」と抱負を語る。

 ○…幼い頃から貧血を起こして倒れるなど体が弱かった。小学2年生の時に先天性の病気が見つかり、手術を受けることに。術後は少年野球チームに所属するほど元気に回復し、自身を治してくれた医師にあこがれを抱いた。大学卒業後、研修医を経て循環器内科を担当する医師に。診察で大切にしていたのは「全人的医療」という考え方。「病気だけを見るのではなく、食事や運動など患者さんの生活全体に寄り添って治療していくことが重要」

 ○…都内出身。最初の赴任先であった藤沢を気に入り、以来35年間にわたって主な拠点として働き続けてきた。休日には自宅のある湘南台から遠藤まで往復8キロほどウォーキング。約2時間かけて歩きながら、自然を楽しんでいる。藤沢の魅力は「自然豊かだけれど、都会的で利便性も高いところ」とほほ笑む。

 ○…センターは健診に特化しており、病気が見つかった後の治療は別機関で行う。患者に関わる時間は短いものの、翌年の健診で再会することもある。「よく見つけてくれたね。大事になる前に治療できたよ」という声は何よりのやりがいだ。市では「健康寿命日本一」を目指している。「病気の早期発見、運動による転倒予防など、センターとしてもその実現に向けて尽力していきたい」

収穫したタケノコの皮を丁寧に剥がしていく子ども

むいてもむいても 川名でタケノコ掘り

 川名自治会は19日、川名御霊神社(川名656)の竹林で毎年恒例のタケノコ掘りを行った。

 この日は、同会の子どもたち約30人と保護者が参加。参加者は互いに協力しながら鎌やスコップで土を掘り、約40本のタケノコを収穫した。

 子どもたちは「むいてもむいても皮が出てきて、タケノコが細くなっちゃった」と言い合いながら、その場で皮を剥いていった。その後、タケノコは境内に持ち込まれた大きな釜の中で茹でられ、しょうゆをかけて振る舞われた。参加した小学5年生の女子は「普段食べているタケノコより、獲れたてのタケノコの方が”シャキシャキ”で、味がしっかりしていて美味しい」と笑顔で新鮮な山の幸を頬張っていた。

 同会の担当者は「子どもたちが喜ぶ姿が見られてうれしい。こうしたイベントは地域の防災にもつながるので続けていきたい」と話した。

高齢者施設で移動販売 27日、近隣住民も利用可

 サービス付き高齢者向け住宅「ココファン弥勒寺」で27日(日)、無印良品の移動販売が行われる。同施設が利用者用の送迎車を使用しない時間帯を活用し、無印良品 Fuji善行店協力の下、商品を積み、搬入。入居者は買い物で幸福感が得られるだけでなく、会場となる1階食堂に商品を陳列することで、やりがいの創出にもつなげたい狙いがある。

 今年2月にプレ開催。入居者の有志3人が事前の打ち合わせや当日の商品陳列、購入後の袋詰めを手伝い、レトルトカレーや炊き込みご飯の素、ふりかけ、バームクーヘン、煎餅といった食料品のほか、化粧品などが販売され、大いににぎわいを見せた。また、同施設に併設されたカフェで入居者に淹れたてコーヒーや紅茶も100円で提供され、ほっと一息つきながら互いに会話を弾ませていた。

 第2弾となる今回は入居者のみならず、足腰が悪く遠出できない高齢の近隣住民も参加できるなど対象を拡充する。今後も定期的に実施を検討していく予定。同施設の上岡留美子さんは「地域に開かれた新たな交流の場を目指し、まずたくさんの人に知ってもらいたい」と当日の来場を呼びかけている。

 同施設の所在地は弥勒寺1の23の10。移動販売の時間は午後2時から3時まで。

 問い合わせは同施設【フリーダイヤル】0120・750・558。

今回の招待作家・TETTAさんの作品例(提供)

旧モーガン邸で5月3日から ふじさわアートフェス 野外ならではの見どころも

 旧モーガン邸(大鋸1122)の庭園が舞台の野外美術展「ふじさわアートフェスティバル」が5月3日(土)から5日(月)まで開催される。

 8回目を数える今回は44団体の作品が並ぶほか、楽器演奏やライブペイントなどのパフォーマンス、手芸作品のワークショップも行われる。

 どのような作品が出展されるのか、前日まで分からないのが同展の特徴だ。「今年はどんな作品が並ぶのかすごく楽しみ」と同フェス実行委員長の柏葉子さんは話す。

 野外のため電気は通っておらず、作品は雨風にさらされることもある。「自然環境によって色や形を変えることを逆手にとった作品も毎年多く、作家の工夫も見どころの一つ」と柏さん。

 招待作家として、藤沢出身の美術作家で仏像を題材にした作品で知られるTETTAさんや、漫画家のしりあがり寿さん、陶器のヘルメットを被るパフォーマンスを展開するASADAさんが登場する。

 会場ではクイズに答えながら巡る「旧モーガン邸deトレジャー」やマルシェが毎日開催、緑花文化士による自然の観察会も初日に行われる。

 昨年は約800人が来場した同展。「老若男女が楽しめ、美術に触れ合うことができるイベントとしてますますパワーアップしていきたい」と意気込む。

 午前10時から午後4時(最終日は3時まで)。入場無料。問い合わせは同実行委事務局【携帯電話】090・6043・0094まで。

地下道出入口で自転車降車を呼びかける参加者

「歩道は自転車降りて」 辻堂駅地下道で呼びかけ

 辻堂駅の南北を結ぶ県道湘南辻堂地下道(歩道)で22日、自転車の交通ルールを啓発するキャンペーンが初めて行われた。

 明治地区と辻堂地区の両交通安全対策協議会による共催。両地区の市民センターや市防犯交通安全課、藤沢警察署などの協力で、関係者が南北の出入り口に立ち、自転車を降りて通行するように呼びかけた。

 企画したのは、明治地区交通安全対策協議会会長の落合文子さん。3カ月ほど前、東海道線を潜る鵠沼の地下道で、年配の女性が歩行中、走ってきた自転車と接触した。このことを本人から耳にし、明治市民センターに相談。「1件でも事故を減らすことができれば」と、2地区合同での実施に至った。

 市防犯交通安全課によると、昨年1年間の市内の交通事故の内、自転車事故は27%で、全国の23%よりも多く発生している。同課では「市民から自発的にキャンペーンを行っていただくのはありがたい」と話した。

 当日は呼びかけによって全員が自転車から降りて通行していた。落合さんは「手ごたえはある。今回呼びかけに応じてくれた人に自覚してもらい、広まっていけば」と話した。

 明治市民センターの担当者は「市民に安心して通行してもらえるよう今後も実施していきたい」とした。

石川佐波神社・太鼓保存会 復活50周年記念祭 鯉のぼりも掲揚

 石川佐波大明神太鼓保存会の復活50周年を記念した祭りが4月27日(日)、石川佐波神社境内で開催される。午前10時から午後4時。

 当日は山車による石川地区内の練り歩きのほか、太鼓披露や演奏体験を行う。正午からは保存会復活に携わった功労者の表彰もある。

 当日会場では同じく10時からこどもの日イベントとして鯉のぼりの掲揚が行われ、軽食のキッチンカーも出店予定。

 小雨決行・荒天の場合4月29日(火)に延期。徒歩での参加を呼びかけている。

 問い合わせは同神社・安藤さん【電話】0466・87・1463。

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子ども音楽会出場者を募集 6月15日締切

 「こえくらべ うたくらべ たのしい 子ども音楽会 童謡・唱歌コンクール」が7月21日(月)、藤沢市民会館小ホールで開かれるのを前に、主催する藤沢音楽家協会は現在出場者を募集中だ。

 美しい自然や人を思いやる気持ちが高い芸術性と共に込められた童謡・唱歌を歌い継がれることを願い、今年で13回目の開催を数えるコンクール。募集の対象は小学6年生まで、人数は40人(先着)。参加費は2500円(伴奏・記念品代含む)。曲目は童謡や唱歌、外国曲童謡などで、独唱2分程度。ピアノ伴奏は同協会が用意する。

 午後0時開演、入場無料。午前中リハーサルあり。金賞受賞者は「第27回 親子ふれあいコンサート」へ出場できる。

 出場希望者は住所、氏名、学年(未就学児の場合は年齢)、電話番号を明記の上、同協会のメール(koekurabefujisawa@gmail.com)へ申し込む。6月15日(日)締め切り。参加費振込先、当日のリハーサル時間など詳細は出演決定後、先のメールから送信される。

イラストは漫画家・松本大洋さん 「名店シンブン」第三号

 藤沢駅南口に立地する商業ビル「フジサワ名店ビル」が18日、冊子「名店シンブン」の第三号を発刊した=写真。イラストを手掛けたのは、市内を舞台とした卓球漫画『ピンポン』の作者、松本大洋さん。新聞折り込みや近隣の飲食店などで配布されたほか、冊子のイラストがプリントされた懸垂幕も名店ビルに掲出され、今話題を呼んでいる。

 2027年の夏をめどに閉館予定の名店ビル。「”藤沢の台所”として地元の人々に親しまれてきた建物の記録を残したい」と、運営会社で取締役を務める増田隆一郎さんが昨秋から冊子を発行してきた。タブロイド誌「OFF SEASON」を手掛ける佐野崇さんが編集人となり、毎号異なるアーティストが表表紙と見開きをデザインする決まり。今号の裏表紙には、松本さんが藤沢の思い出などをしたためた寄稿文も掲載しており、名店ビルの魅力を余すことなく紹介している。

 冊子は3万部発行。全9号の発刊を計画中だ。

緑豊かな境内

大庭「蟠龍山 宗賢院」 「龍の骨」信仰の謎に迫る 幕末から大正まで雨乞いに使用

 架空の存在である龍。その頭蓋骨が藤沢にあるとの情報がネットでネタ探し中の記者の目に飛び込んできた。大庭の曹洞宗「蟠龍山 宗賢院」にある「大龍骨」は総高27・2cm、総長62cm、くちばしのように鋭い口先が印象的だ。江戸末期から大正の終わりごろまで、干ばつに見舞われた際の雨乞いの儀式に用いられたとされる龍の骨。その正体は――。

 520年の歴史を持つ境内。本堂の右隣りに龍の骨が収められた堂が立っている。

 1876年に記された「大龍骨之評」ではこの地にもたらされたのは江戸時代とされている。筑波山で獲られ、檀家が購入後、同寺に祭られた。

 同寺では雨を呼ぶ神として周辺の農家を中心に信仰を受けた。水不足の際には龍の骨を携え行列を作り、お経を書いた旗を立て鐘や太鼓を鳴らしながら引地川を下り、城南の高名橋まで運んだ。僧侶の読経の後、川の水を骨の入った箱にかける儀式を行うと、雨が降ったという伝説がある。近くの村からも借りに来ることがあったという。

 その姿は「両角隻眼および鼻孔の蹤儼として在り」とされる。同寺で生まれ育った瀬戸良光住職は「意外と軽かった」と話す。今の龍骨堂は2005年に建てられた。骨は劣化が激しく、現在はガラスケースに保管されている。

 その正体は、長らく「大蛇」の頭蓋骨とされてきた。『藤沢市史』では幕末期、隣接する羽鳥などで干ばつ被害があったとされ、辻堂や鵠沼ではざるで大きなヘビを作り、海水で流す儀式が行われていたという。同院の歴史を記した『宗賢院誌』には「鯨類の頭骨と推定」との記載がある。

 現在は地域の史跡を巡るツアーなどで訪れる人が多数いるという。「気軽に見に来ていただければ」と瀬戸住職。

 龍の骨を見学希望の場合は同院【電話】0466・36・3628まで。

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長久保公園のフジ棚(4月22日撮影)

市の花フジ 紫色の天蓋、満開 長久保公園では白色や盆藤も

 藤沢市の「市の花」として知られるフジが、公園や史跡など市内各所に設けられたフジ棚で見頃を迎えている。

 辻堂太平台の長久保公園内のフジ棚では、紫と白の2色のフジが22日ごろ満開を迎え、訪れた人々の目を楽しませている。

 同園でフジを担当する廣田邦夫さんによると今年の開花時期は例年通りといい、見頃は4月いっぱい続く見通しだ。

 同園ではフジ棚のほか、盆栽のように鉢植えの中で仕立てられたフジを楽しめる「盆藤展」が初実施された。

 鎌倉市から同園に訪れた女性は間近で盆藤を鑑賞し、「紫色がきれい」と話していた。

 展示は30日ごろまで。

演奏に耳を傾ける来場者

湘南台から本物の音楽を ステラコンサート復活へ

 実力派のフルート奏者4人が登場した「ステラコートコンサート」が20日、星谷歯科医院の中庭で開催された。2部合計で200人を超える来場者が訪れ、プロの奏でる音色を楽しんだ。

 同コンサートは建物を管理する星谷けい子さんが無料企画。市北部に位置する湘南台で上質な音楽を届けようとこれまで20回を開催。しかし、コロナ禍もあり2019年から休止となっていたが、一念発起。同日、復活を果たした。

 また当初は「1日限り」と考えていたという星谷さんだが、多くの来場者からの反響を耳にし、定期的に開くことを決意。歯科医院の新フロアで食育などの講習と同時開催も考えながら「地域のために、定期的に取り組んでいきたい」と意気込みを話した。

珍しいバッタを捕まえ、ご機嫌な表情の秋空君

善行坂在住谷戸秋空君 「ピンクのバッタ、みぃつけた」 まるでエビ?昆虫の正体とは

 「4歳の男の子が庭でピンクのバッタを見つけました!」

 編集室に1通のメールが届いた。送り主は善行坂に住む谷戸秋空君の母、真里子さん。添付写真には確かにピンク色のバッタが映っている。早速取材に足を運んだ。

     ◇

 恥ずかしそうに虫かごを差し出してくれた秋空君。透明なプラスチックの中をのぞいてみると、胴体や足がピンク色に染まった昆虫がいた。体長は7cmほどで、姿かたちはまるでエビのようだ。

 大の昆虫好きという秋空君。隣接する祖父母の家にある庭で昆虫採集するのが日課で、今月16日の午後もそうしていた。

 この日は風が強く、庭にあった日除けが飛び、祖母の晃子さんが元に戻そうとした瞬間、真里子さんが草むらの中にいたバッタを発見。いつものように「あそこにいるよ」とバッタの居場所をそっと教えてあげると、秋空君が隣の自宅から持ってきた虫取り網で捕まえた。その後、虫かごに入れるため手で捕まえてみると「今まで見たことない色だ」と驚いた。

 生物多様性の保全や自然との共生の推進を目指し、藤沢市が任命した専門家、自然生態専門員の石田聡さんに正体を尋ねると「頭が尖っていれば、おそらく『クビキリギス』では」と推測。バッタ目キリギリス科の昆虫だ。「はっきりとしたことは言えないが、敵から身を守るため枯草など周りの環境に合わせて体を保護色にする傾向がある」とした上で、「通常見られる緑色や茶色の個体の比べると数が少なく、捕まえられたのは運がいい」と説明する。

 ピンクのバッタを幼稚園に連れて行き、人気者となった秋空君。それをおもむろにつかみ、「かわいいに決まってるでしょ」と声を弾ませた。

果敢に攻めるも相手に阻まれる湘南ユナイテッドBC=19日撮影

湘南ユナイテッドBC プレーオフ進出ならず

 藤沢、茅ヶ崎、寒川の2市1町を拠点に活動する男子プロバスケットボールチーム「湘南ユナイテッドBC」が、今シーズンの幕を閉じた。B3リーグの順位は17チーム中11位、23勝29敗だった。昨シーズンは8強入りし、プレーオフ進出を果たしたが、連続目標は叶わなかった。

 ホーム最終戦の19日、会場となった茅ヶ崎市総合体育館には2266人のブースター(ファン)らが詰めかけた。対戦相手は「さいたまブロンコス」。前日は79対67で勝利した。この日も高木慎哉選手が15得点、ジャスティン・キーナン選手が15リバウンドと活躍を見せたものの、後半から徐々に相手のペースに。ゴールは遠く、61対78で負けを喫した。

「戦い切った」

 試合終了後、今季キャプテンを務めた内田旦人選手は「仲間のけがに悩まされるなど、幾度も苦しい場面があった。そんな中でも全員プロとして言い訳せずに、もがきながら戦い切ったと思う。目標に掲げたプレーオフ進出は達成できなかったですが、皆さんの声援は自分たちに届いていましたし、本当に感謝しています」とあいさつ。その後、堀田剛司ヘッドコーチは「選手たちは最後までコートの上で一生懸命戦ってくれた。皆さんのご支援が湘南ユナイテッドBCをビッククラブにする。これからも大きく成長していきます。ありがとうございました」と述べた。選手、関係者らが深々と頭を下げると、ブースターから大きな拍手と声援が送られた。

来場者数は増

 ホームゲーム通算来場者数は昨季が1万2729人、1試合平均525人だったのに対し、今季は2万3492人、1試合平均903・5人と、大幅に増加。チームの認知が進んだ証だ。

シニア対象 身近な素材でマジック体験 5月13日 湘南なぎさ荘

 あなたもマジシャンになれるかも――。

 「初心者のための楽しいマジック〜身近な素材を使って体験してみよう〜」と題したイベントが5月13日(火)、いきいきシニアセンター(藤沢市老人福祉センター)湘南なぎさ荘(鵠沼海岸6の17の7)1階の学習室で開かれる。時間は午前10時30分(入室は10時)から11時30分まで。参加費は無料。

 2025年度サークル共催事業の一環。同荘マジックサークルの講師を務める阿部孝成さんからレクチャーを受けながら手品に挑戦する。

 対象は市内に住む60歳以上の人で初心者歓迎。定員は15人。当日は筆記用具と靴袋を持参する。

 参加希望者は【電話】0466・36・2315、または直接来館して申し込む。先着順。

 問い合わせは同荘【電話】は先に同様。月曜休館。受付時間は午前9時から午後4時まで。

司法書士の無料相談会 5月3日・17日

 県司法書士会湘南支部(池田将史支部長)は「司法書士無料相談会(面談)」を5月3日(土)と17日(土)、フジサワ名店ビル6階で開催する。午後2時30分から5時30分。

 同支部所属の司法書士が相続全般や遺言、相続登記、債務整理、過払請求、成年後見などの困りごとにアドバイスする。無料相談会は社会貢献活動の一環として第1、3土曜日に実施。申し込み不要。当日会場へ。(問)司法書士法人シーガル法務事務所【電話】0466・97・1196

チーム支えた生徒たち 湘南一ツ星高が奉仕活動

 プロバスケットボールB3リーグ「湘南ユナイテッドBC」の華やかな試合を陰で支えた若者がいた。通信制高校連携サポート校の湘南一ツ星高等学院(鵠沼石上)の生徒たち。今季は10人ほどのボランティアがチケットもぎりや手にスタンプを押す入退場の確認、コートにブルーシートを敷くコートの設営、警備、撤収などを行った。

 ホーム最終戦の19日、会場入り口に笑顔で立っていたのは時田希花さん(2年)=写真。「試合の流れが分かっている」とチーム関係者の信頼も厚い。「何となく始めたボランティアだけど、活動する中でチームを助けたいという思いが芽生えた。来季も続けていきたい」と明るく語った。

 また生徒たちはチームのPR動画『未来へつなぐ湘南』も制作。選手紹介からハイライト、会場の雰囲気まで感じられる作品で好評を博した。

日本伝統の和装を体験

横浜で「きものフェス」 5月4日から3日間

 GW恒例の「きものフェス」が5月4日(日)〜6日(火)、横浜市中区・山下公園前のシルクセンターで行われる。午前10時〜午後5時30分(最終日は4時)。入場無料。

 プロが目利きした「リユースきもの」が市場価格の80〜95%引きで販売されるほか、「きもの何でも相談会」も開催。

 5・6日の「きもの撮影会」では七五三や十三参、振袖、小紋、紬、袴、男性用きものなどが用意され、レンタル・着付け込みで一律7千円の格安で体験できる。家族の記念や卒業式の前撮りにも人気だ。4月30日(水)までに要予約【電話】03・5875・8812(平日午前10時〜午後5時)。

撮影会に招待

 家族1組を5月6日午後1時30分〜の撮影会に招待。希望者は件名に「きもの撮影会応募」、氏名、住所、年齢、連絡先を明記の上、メール(naka-nishi@townnews.co.jp)へ申し込む。4月27日(日)締め切り。

社会福祉チャリティー 「新日」が八王子で大会 5月18日、読者20人を招待

 「新日本プロレス 八王子市スポーツ振興社会福祉チャリティー」が5月18日(日)午後5時から、エスフォルタアリーナ八王子で開催される。主催は(株)創。高橋ヒロム選手など新日本プロレス所属の人気選手が出場予定。

 本紙では読者20人に招待券をプレゼント。チケットは1人1枚。希望者はハガキに八王子大会観覧希望・住所・名前・年齢・職業を明記し、〒250-0034神奈川県小田原市板橋881の26(株)創 TN八王子大会読者プレゼント係へ。5月8日(木)当日消印有効。

 問い合せは(株)創【電話】0465・23・0905。

藤沢駅前で楽しむ台湾

 台湾の食や文化を楽しむイベント「台湾屋台祭in藤沢」が25日(金)から27日(日)の3日間、藤沢駅北口サンパール広場で開かれる。移動式イベントなどを手掛ける企業、DotDeli(株)の主催。

 牛タンのルーローハンや太麺蒸し焼きそば、小籠包、パイナップルケーキ、クラフトビールの販売のほか、フリースタイルフットボールや仮面ダンスチームのショー、音楽演奏といったステージパフォーマンス、スーパーボールや輪投げなどこども縁日も行われる。

 午前11時(初日は午後4時)から午後9時(最終日は午後7時30分)。入場無料。荒天中止。イベント公式LINE(https://lin.ee/LzoK3S3c)で出店店舗や出演者、ステージプログラムなど詳細を掲載。クーポンの抽選にも参加可。

 

本の木、咲かせよう 子どもの「おススメ」実れ

 4月23日から5月12日までの「こどもの読書週間」に合わせ、市内4つの市民図書館で現在、「みんなでつくろう‼本の木」と銘打った企画が行われている。

 子どもが読んで面白かった本や感動した本、誰かに教えたい本、とにかく好きな本といった「おススメ本」の紹介文を、木の葉や果物の形をしたカードに書き、木に見立てた柱に飾る企画。2003年から実施されており、2024年には528枚が集まった。

 南市民図書館、辻堂市民図書館、湘南大庭市民図書館は5月11日(日)まで、総合市民図書館は12日(月)まで開催。

 問い合わせは総合市民図書館【電話】0466・43・1111、またはHP専用フォームで。

藤沢北部でピクニック 46億年の歴史体験

 ウォーキングイベント「46億年ピクニックinふじさわ北部」が27日(日)に開かれる。市民団体「#5年後も本当に住みやすい街大賞1位とるぞ藤沢プロジェクト」と、(株)ゆうのうえんの主催。

 地球誕生から現在までの壮大な歴史を4・6Kmのウォーキングで体験できる企画。季節の植物や生き物が棲む里山の風景に癒され、持続可能な農業を知る。

 午前10時に慶応大学前バス停へ集合。宇都母知神社、少年の森を巡り、ゆうのうえんで午後0時30分に解散する。

 参加費は大人1500円、子ども500円(未就学児無料)。費用は農園の維持管理や団体の活動資金に充てられ、保険料はパタゴニア環境補助金が活用される。

 定員30人で先着順(要予約)。歩きやすい靴を履き、飲み物と帽子、弁当、敷物を持参する。

 参加希望者はメール(fujisawaprojectsince2022@gmail.com)、または同団体インスタグラム内にあるチラシの専用フォームから申し込む。

紙芝居を楽しもう 5月5日、長後市民センター

 藤沢市在住で紙芝居師として活躍する「ゴリラせんせい」こと半田拓也さんによる公演などを楽しめる子ども向けイベント「ゴリラせんせいのあそびやさん」が5月5日(月)、長後市民センター(長後513)3階ホールで開かれる。午後1時から5時まで。

 紙芝居の披露は午後1時30分からと3時15分から、バルーンアートのパフォーマンスは午後2時15分と4時から行われる。

 会場には藤沢市公式マスコット「ふじキュン♡」も登場。受付でチケットを購入すると、缶バッジやスライム作り、アロマテラピー、キッズネイル体験、野菜の直売など多彩な催しも楽しめる。

 問い合わせは、主催の地域活性化あそびやさんのメール(asobiyasan2023@gmail.com)

 

 

 

 

 

 

小学校選びの一助に 私立体験イベント4月27日に

 私立小学校ってどんなところ―。そんな疑問に答えてくれるイベント「私立小学校ナビ」が4月27日(日)、湘南白百合学園小学校(片瀬海岸2の2の30)で開催される。午前10時から午後2時。入場無料。定員60人。事前予約優先制。入退場自由とのこと。

 当日は会場となる同小学校に加え、湘南学園小学校、関東学院六浦小学校3校によるプログラミングなどの遊び感覚で受けられる体験授業のほか、現役の私立小学校教諭によるトークショーが行われる。登壇する教諭への質問もできる。

 「わが子にあった小学校選びを考えるきっかけになれば」と主催者は参加を呼び掛ける。

 詳細、問い合わせはaicco【電話】03・4400・0265

藤沢場所先発親方 錣山親方市内で激励

 藤沢場所を担当する先発親方に着任した錣山(しころやま)親方(元小結・豊真将)の激励会が9日、南藤沢の銀座アスターで行われた。

 あいさつに立った錣山親方は勧進元の最上重夫氏を含めた多くの応援、そして藤沢場所のこれまでの実績に協会としても感謝しているなどと述べるとともに「50回、100回と続けられるように」とエールを送った。