4月1日付で保健医療センターの所長に就任した 上野 淳さん 湘南台在住 62歳
「健康寿命日本一」目指して
○…市や三師会と連携し、保健と医療、福祉を一体化した事業を行う保健医療センター。健康診断やトレーニングといった保健事業を専門に、市民の健やかで豊かな生活を支えている。この春、自分をセンターに誘い入れてくれた先輩に代わって所長に就任した。組織のトップとして「風通しの良い職場環境を整え、市民の健康づくりに役立ててもらえるようにしたい」と抱負を語る。
○…幼い頃から貧血を起こして倒れるなど体が弱かった。小学2年生の時に先天性の病気が見つかり、手術を受けることに。術後は少年野球チームに所属するほど元気に回復し、自身を治してくれた医師にあこがれを抱いた。大学卒業後、研修医を経て循環器内科を担当する医師に。診察で大切にしていたのは「全人的医療」という考え方。「病気だけを見るのではなく、食事や運動など患者さんの生活全体に寄り添って治療していくことが重要」
○…都内出身。最初の赴任先であった藤沢を気に入り、以来35年間にわたって主な拠点として働き続けてきた。休日には自宅のある湘南台から遠藤まで往復8キロほどウォーキング。約2時間かけて歩きながら、自然を楽しんでいる。藤沢の魅力は「自然豊かだけれど、都会的で利便性も高いところ」とほほ笑む。
○…センターは健診に特化しており、病気が見つかった後の治療は別機関で行う。患者に関わる時間は短いものの、翌年の健診で再会することもある。「よく見つけてくれたね。大事になる前に治療できたよ」という声は何よりのやりがいだ。市では「健康寿命日本一」を目指している。「病気の早期発見、運動による転倒予防など、センターとしてもその実現に向けて尽力していきたい」
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