さがみはら中央区版【5月1日(木)号】
フランスの写真家、クロエ・ル・ドレゼンさん撮影(2024年)

「いい風吹いて」作り手願う 4、5日は相模の大凧まつり

 相模原市の五大観光行事の一つ、「相模の大凧まつり」(同実行委員会主催)が5月4日(日)と5日(祝)、相模川新磯地区の河川敷4会場で開催される。今年の題字はメジャーリーガー大谷翔平選手の活躍にちなんだ「喜翔」。区制15周年を祝う3間凧も各会場で揚げられる。

 相模の大凧は天保年間(1830年頃)から約190年続く相模原市の伝統行事。新戸・上磯部・下磯部・勝坂の4地域の各保存会が大凧を作り、相模川河川敷で揚げている。

 凧の大きさは、新戸が最大の8間(1間=約1・8m)四方、上磯部、下磯部は6間四方、勝坂は5・5間四方。特に新戸の8間凧は毎年揚がる凧としては「日本一」の大きさを誇る。

 4地域の保存会で作る相模の大凧文化保存会の八木亨会長は「強からず、弱からず、いい風に恵まれれば。いい風が吹くと凧が揚がりたがっている気を感じる。そういうところが凧の可愛いところ」と、魅力を語る。

 昨年の来場者数は2日間で延べ17万8000人。大凧を撮影しようとフランスから写真家が訪れるなど、そのスケールの大きさから訪日観光客の関心も高まり始めている。

 午前10時から午後4時まで。会場は新戸と勝坂が新戸スポーツ広場(JR相武台下駅徒歩15分)、下磯部が磯部頭首工下流(JR相武台下駅・小田急相武台前駅からバス新磯まちづくりセンター前徒歩10分)、上磯部が三段の滝下広場(JR下溝駅徒歩5分)。

 問合せは相模原市コールセンター【電話】042・770・7777。

相模原市役所

総合計画推進プログラム 子育て・教育分野に注力 都市経営戦略の策定見据え

 相模原市はこのほど、「相模原市総合計画推進プログラム(2025年度〜27年度)」を発表した。今年度策定を予定している「さがみはら都市経営戦略」を念頭に、子育てや教育に関する取組の強化を図りつつ、重点テーマである少子化・雇用促進・中山間地域の対策に引き続き力を入れることを示した。

 推進プログラムは、市が目指す将来像「潤いと活力に満ち 笑顔と希望があふれるまち さがみはら」の実現に向けて今後3年間で重点的に取り組む事業(政策的基幹事業)を定めるもの。社会経済情勢の変化などに対応するため、毎年度見直しを行っている。

 昨年度までは、2021年に策定した「相模原市行財政構造改革プラン(以下、改革プラン)」で示した改革の視点を踏まえて重点施策や政策的基幹事業が選定されていた。改革プランが24年度末で終了したことに伴い、今年度は夏をめどに策定が予定されている「さがみはら都市経営戦略」を前提に構築されている。

大規模災害対策を追加

 政策的基幹事業には128の事業を定めた。4月1日に制定・施行した「相模原市子育て応援条例」をはじめとする子育て支援や教育環境の充実に向けた事業に注力するほか、「大規模災害対策事業」を新たに基幹事業に定め、災害対策の強化を図る。

 市は人口減少や少子高齢化の進行を背景に、重点的に取り組む分野として「少子化」「雇用促進」「中山間地域」の3つを定めている。このテーマに基づき、子育て支援のほか、婚活イベントやライフデザインセミナーの実施など若者を支援する事業を新たに盛り込んだ。中山間地域対策としては、移動支援や魅力発信・交流拠点に関する事業を拡充する。

 政策的基幹事業の中でもより重視する「子育て」「教育」「まちづくり」の3つの「市の個性を生かす分野」については、各分野に直接的に関係する取組を明確に示すため、今年度から基幹事業単位ではなく各取組単位で記載した。

 また、SDGsの達成に向けて「相模原市SDGs未来都市計画」に基づき4つの分野に注力することを示した。これまで先行して取り組んできた「共生社会の推進」と「脱炭素型まちづくり」に加え、「さがみはら森林ビジョンの推進」と「イノベーション創出促進」についても取組を推進していくとしている。

「治療」を施すドクターたち

おもちゃの病院 壊れた玩具「治療」し再生 区内11カ所で定期開院

 動かなくなってしまった電車のおもちゃ、破れてしまったぬいぐるみ、部品が破損した知育玩具――。壊れた玩具に「治療」を施し、再び使えるようにするボランティアの集まり「相模原おもちゃドクターの会」(濱村嘉允(よしみつ)代表)。現在は50代から80代まで56人の先生が登録。市内のこどもセンターなどで定期的に「おもちゃの病院」を開設し、治療を施している。

 おもちゃの病院はその名の通り、壊れたおもちゃを修理する病院。基本的には無料で「治療」に対応している。得意とする分野が異なる先生たちが、知恵を出し合いながら修理にあたる。

 代表を務める濱村さん(83)は67歳の時に講習会に参加し入会。「子ども達の発想は無限。おもちゃが壊れた原因を探るために、時には子ども目線に立って考えることもある」と話す。

「笑顔」が報酬

 自室には修理道具が並ぶ。ドライバー、はんだごて、スピーカーの不具合を確認する自作の機械、電流や電圧のテスター、電池、裁縫道具など「七つ道具」を手に病院に出掛ける現役のドクターだ。「電子部品が使われているものが増えてきた」。講習会で上積みした知識とこれまでの経験値を合わせて、最良の「治療」を施す。

 「好きなものだから沢山遊ぶ。だからこそ壊れてしまうことがある。直して使えるようにしてあげたい。動くようになったおもちゃを見た時の子どもたちの笑顔が報酬」。自室には「入院」となり持ち帰ったおもちゃが並んでいる。

 中央区内では10のこどもセンターとエコパークさがみはらで定期的におもちゃの病院が開設されている。時間はこどもセンターが午前10時から正午、エコパークが10時から午後3時まで。

不要になった玩具新たな使い手に

 エコパーク会場では不要になった玩具を回収し交換するイベント「おもちゃもったいないセンター」が同時開催される。玩具を持ち込むとポイントがもらえ、会場に展示されている「リユースおもちゃ」と交換できる。モデルガンなど火薬や弾を使うものやスポーツ用具、すべり台などの大型遊具は取扱不可。

 午前10時から午後1時までは予約制。30分区切りの入れ替え制で、定員は各回8組(申込順)。午後1時以降は予約不要(最終受付は午後2時30分)。予約は同施設へ電話(【電話】042・769・9248)か電子メール(ecopark-sagamihara@mdlife.co.jp)で。

市立図書館 鯉のぼりに夢を託そう 6日まで 参加型展示

 市立図書館(鹿沼台2の13の1)で現在、「みんなの夢をのせて およげ!こいのぼり」と題した子ども向けの参加型展示が開催されている。こどもの日に合わせた催しで、5月6日(火・振休)まで。

 展示されている鯉のぼりには「うろこ」が無く、子どもたちが「うろこ」に夢や挑戦したいことを記入することで鯉のぼりが完成する。参加者には折り紙人形がプレゼントされる。こどもの日や鯉のぼりに関する本も展示中。(問)同館【電話】042・754・3604

気軽に一席

 破天荒な行動や毒舌で「落語界の反逆児」とも呼ばれた立川談志が生前に認めた最後の真打・立川談修による落語会が5月8日(木)にあじさい会館で開催される。

 「気軽に落語を体験してもらおう」という企画で、初めての人でも楽しめる。午後2時から2時30分。定員300人(先着順)。入場無料。問い合わせはあじさい会館【電話】042・759・3963。

ボランティア説明会 5月16日 けやき会館

 ボランティア活動をしたい市民と人手がほしい市民団体を繋げる制度「たすかるバンク」の説明会が5月16日(金)、けやき会館で開催される。午後1時30分から3時まで。参加費無料。要申し込み。問い合わせはさがみはら市民活動サポートセンター【電話】042・755・5790へ。

前回のイベントの様子

低木伐採や下草刈りなどの森づくりボランティアを募集 5月10日 相模原市南区大野台「木もれびの森」

 「木もれびの森」(南区大野台)で5月10日(土)、市民と一緒に森の環境づくりに取り組むイベントが開催される。主催は相模原造園協同組合(小山重樹理事長)。小学生以上が対象(中学生以下保護者同伴)で、定員は30人。午前9時から11時45分まで。

 「以前、学識者に見てもらったときに『森が死んでる』といわれてしまった」と小山理事長。不法投棄なども相次ぎ防犯面でも危険性がある状態だったことから、このまま静観していられないと市と同組合が連携し、同イベントが始動。保全活動は半年周期で行われており今回で3回目となる。環境整備が進む中で生息する動物が増えるなど、生態系への効果も見られているという。

 当日はチェーンソーを使った巨大木の伐倒デモンストレーション、斧での薪割り体験なども予定されている。

 「木もれびの森」は大野台・大沼・麻溝大地区周辺に広がる面積約73ヘクタールの樹林地。1973年に近郊緑地特別保全地区の指定を受け、首都圏の貴重な緑地として保全が図られてきた。

 動きやすい服と靴で飲料水、軍手持参。申し込み・問い合わせは市水みどり環境課【電話】042・769・8242。

検索ツールのロゴ

相模原市が子ども・若者向けに新たな相談窓口検索ツールを開始 スマホ、タブレットで簡単アクセス

 相模原市は子どもや若者が抱える悩みに対応するため、新たに相談窓口の検索ツール「こまったときは 相談しよう そうしよう」を開発した 。このツールは5月1日のいじめ防止強化月間に合わせて公開される。

 この検索ツールは、スマートフォンやパソコン、タブレットPCなどで二次元コードを読み込むことで利用可能となる。利用者は「学校」「友だち」「家族」「自分」などのカテゴリを選択し、具体的な困りごとを選択していくと、市内の適切な相談窓口が表示される仕組み。

24時間いつでも検索可能

 相談窓口は「さがみはら子どもの権利相談室(さがみみ)」、「さがみはら子どもSOSダイヤル」、「ヤングテレホン相談」、「子育て支援センター」、「青少年相談センター」、「さがみはら若者サポートステーション」、「相模原市消費生活総合センター」と多岐にわたる。これらの窓口はいじめ、友人関係、家庭問題、心の問題、消費生活など、子どもや若者が直面する様々な問題に対応しており、メール相談が可能な窓口もある。

 本村賢太郎市長は4月25日の定例記者会見で「これまではどこに相談すればいいか、わかりにくかったが、それぞれの相談窓口の職員が連携してこのツールを開発してくれた」と話し、子どもたちへの周知も進めていくとした。

 問い合わせは市こども・若者応援課【電話】042-751-0091。

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告知リーフレット

相模原市、がん患者向け補整具購入費助成を拡充 ウィッグに加え補整パッド、エピテーゼなども

 がん治療に伴う外見の変化により補整具を必要とする人への助成事業として、相模原市は2025年4月からこれまで助成対象だったウィッグおよび装着時に皮膚を保護するネットに加え、補整パッド、補整下着、エピテーゼ(乳房、乳頭、鼻、耳など体の表面に取り付ける補整用人工物)を新たに対象品目とした。今回の対象品目拡大により、より多くの人々が必要な支援を受けられるようになることが期待される。

 助成対象者は申請日時点で相模原市に住民登録があり、がん治療に伴い補整具が必要で、他で同様の助成を受けておらず、市税に滞納がない人。

 助成対象品目と助成金額については、ウィッグおよび装着時に皮膚を保護するネットが1組まで、購入金額の2分の1で上限3万円。補整パッド、補整下着、エピテーゼは個数制限なしで購入金額の2分の1、上限3万円。25年4月1日以降に購入したものが対象となる。

 購入日から1年以内に市健康増進課へ申請書類一式を提出する必要があり、申請書類は市のホームページからダウンロードするか、同課から送付してもらうことができる。

 問い合わせは同課【電話】042-769-8322。

相模原市民桜まつり 市民の手で巨大モニュメントが完成 相模原の新たなシンボルに

 52回目となる「相模原市民桜まつり」が4月5・6日に開催され、50万人の来場者が春の祭典を楽しんだ。その会場でひと際目を引いたのが、「SGMHR」の文字をかたどった巨大なモニュメント。来場者が想いを込めたメッセージでモニュメントを飾り、「市民の手で相模原の新たなシンボルを作り上げる」という試みだ。

 「START of SAGAMIHARA〜未来への贈り物〜」と題されたこのイベントは、相模原青年会議所と市内の大学生らが協働で実施した。シビックプライドの向上や地域への愛着醸成を目的に企画されたもので、モニュメントのデザインは学生が手掛けた。

 当日は子どもから大人まで約1000人が参加。伐採された桜の廃材を再利用して作られた花びら型のカードに、「これからの相模原への想い」や「なりたい未来の自分」を記入し、願いを込めてモニュメントに飾り付けた。

 完成したモニュメントは今後、相模原市役所やアリオ橋本などに設置されるほか、さがみはら環境まつりの会場にも登場する予定。まつりの実行委員長を務めた同JCの八木貴弘理事長は「市民から愛されるまちのシンボルになっていくことを願っている。見かけたらぜひ写真を撮ったりSNSで投稿したりしてほしい」と話している。

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