海老名・座間・綾瀬版【5月9日(金)号】
対象店舗に掲示される予定のポスター

座間市キャッシュレス決済 30%還元で市内消費増進 スタートまで1カ月切る

 座間市キャッシュレス決済ポイント還元事業が6月1日に始まる。月末まで市内の対象店舗で決済すると最大30%分が戻り、市内で4億7千万円以上の消費が見込まれる。

大手コンビニやチェーン店は対象外

 この事業は国交付金を活用し物価高の影響を受けた市民や中小事業者を支援するもの。ポイント還元を受けるためにはスマートフォンに「PayPay」か「d払い」、「auPAY(コード支払い)」「楽天ペイ」の4種類の決済サービスアプリを入れる必要がある。

 ポイント付与の上限は1決済あたり千円。例えば3334円の買い物をすれば上限千円のポイント還元となる。一つの決済サービスごとに3千円の利用上限があるものの、4つのアプリをスマートフォンに入れて使えば、最大1万2千円分の還元を受けられる。

早く終わる可能性

 予算上限額は約1億4200万円とし、他の自治体住民による”遠征消費”も見込まれ、月末を待たず終了する可能性もある。予算を使い切ると座間市内での消費額は4億7千万円以上になる。

 対象となる店はキャッシュレス決済が使える資本金5千万円以下の事業所で、大手コンビニやフランチャイズ店を除き、市内には約630店舗ほどあるという。5月下旬には市ホームページなどで店舗リストを公開する予定だ。市産業振興課によると現時点では飲食店や理美容などサービス業の登録が多いという。

 今回の目標の一つに、市民へのキャッシュレス決済普及もある。佐藤弥斗市長は「今後国としてデジタル通貨に移行することを考えると、キャッシュレスに慣れていただく必要がある。消費者や個人店が導入するきっかけになれば。特殊詐欺の抑止にもつながる」と話す。一方、市議会の中ではキャッシュレス決済が使えない市民がいるという声や公平性を問う声もあった。市では5月中旬から市内各所で市民向けの説明会を開く。今後広報ざまや市ホームページ、折り込みチラシなどで広報するという。

海老名市文化会館での練習

綾瀬の農村風景 オペラに 5月18日『愛の妙薬』上演

 「綾瀬でオペラを!の会」が5月18日、オーエンス文化会館で『愛の妙薬』を上演する。農民姿の登場人物たちが繰り広げるロマンチックコメディで、イタリア語の作品(ドニゼッティ作曲)。市民にオペラに親しんでもらうため、登場人物は漢字の名前とし、幕末の綾瀬近郊の農村を舞台設定にして挑む。

 主催は「綾瀬でオペラを!の会」。文化会館の大ホールには舞台と観客席との間に箱型のオーケストラピットがある。この舞台装置を生かし、市民とプロが力を合わせて2012年からオペラを作ってきた。初演は「カルメン」、15年に「アイーダ」、17年には「道化師」と「カバレリア・ルスティカーナ」の2本立て、22年は「魔笛」を上演した。

 『愛の妙薬』は主人公ネモリーノが美人で頭の良い娘に恋をするストーリー。偽医者からだまされて入手した「愛の妙薬」にすがるが、娘は軍曹に求婚されてしまう―というもの。ユニークな登場人物たちが物語を織り成し、綾瀬オペラ管弦楽団や合唱団も作品を盛り上げる。昨年6月にソリストのオーディションを実施、約40人の出演者も決まった。自主練を経て、3月から合同稽古が続いている。

 公演監督は座間市在住で昭和音楽大学大学院講師の石川誠二さん(64)が務める。海老名市文化会館での稽古(4月26日)では台本を手に登場人物たちの動きを細かく指示してシーンに磨きをかけた。「最後はほっと安心できる、誰でも共感してもらえる物語。字幕もつけます」。幕末頃の農民風の衣装は同会メンバーがモンペや作務衣を持っている人を訪ね歩いて揃えた。

 農民役の谷原文江さん(77・上土棚南)はオペラに参加して13年になる。ボイストレーニングを受けながら参加してきた。「演技を通じて登場人物の気持ちを感じ取ってほしい」と話した。

 公演は5月18日(日)、午後2時開演。チケットはS席7500円から。(問)同会内村代表【携帯電話】090・4202・6724

アニメや映画の声優として活動し、プラっとざまでトークイベントを開いた 林 勇さん 座間市出身 42歳

個性は挑戦から生まれる

 ○…『ハイキュー‼』の田中龍之介役や『東京リベンジャーズ』のマイキー役、さらに洋画の吹き替えなど多くの作品に出演する。市内でのトークイベントは満員で、九州からも駆けつけたファンもいた。爽やかな声で「座間へようこそ」と語りかけ、時折「ざまみず」で喉を潤しながら地元愛を語り続けた。連休直前もNHKのラジオ番組で座間を紹介、その発信力は計り知れない。

 ○…少年時代は芹沢公園を駆け回り、運送会社の敷地に秘密基地を作って遊んだ。5歳の時に父が宝くじで500万円を当てたのがきっかけで、劇団ひまわりに入団。「腹式呼吸や体づくりなど、役者としての基礎を学びました。習い事感覚でしたね」。子役の活動で学校を休む時もあったが、ドリルで自習して両立。見守ってくれた当時の恩師(木島弘教育長)は今でも感謝している。

 ○…これまで出演した作品の声は多様で、記者が聴き比べても同一人物とは思えない。アニメの音声収録は動画が未完成な状態で収録する事も多く、原作の読み込みはもちろん、登場人物がどういう意図・距離感で話しているのか想像力が問われる。洋画の吹き替えも役者がその場で日本語を話すようにフィットさせてゆく。「数多くの作品に出会いましたが、歳を重ねても終わりが見えない。それが面白い」

 ○…歌手としても活動し、ユニット「SCREEN mode」での圧倒的な歌唱力に定評がある。ユーチューブ発信も「食べてみた」「歌ってみた」などの動画が数万回再生されるほど。新しい個性を開拓する秘訣は何なのか、よく聞かれる。「趣味でもいい、色んな事に興味を持ち、チャレンジすることです」。挑戦者の一人として、誰にも響くエールを送った。

厚木基地に植樹 あやせオリジナルばら

 厚木基地の司令部庁舎前で4月19日、綾瀬市にちなんだオリジナルのばら「ル・デパール・ド・アヤセ」が植樹された。

 名前は「門出を祝う花」という意味がある。親善交流の一環で、橘川佳彦市長や永井裕之副市長=写真両脇=が参加、司令官のルクレア大佐は「我々の友愛の象徴とし、基地と市の関係がより美しいものへと育つようにしたい」と語り、橘川市長は「バラが基地内の人々の目と心を癒し、あやせローズガーデンにも多くの方にお越し頂きたい」とコメントした。

小田急相模原の夜景を背に語る

人気声優が地元愛語る

 座間市立市民交流プラザ・プラっとざまで4月27日、座間出身の声優・林勇さん=人物風土記で紹介=によるトークライブが行われた。

 林さんは東原小学校、東中学校のOBで、5歳から芸能の世界に入り活躍。『東京リベンジャーズ』のマイキー役、『ハイキュー‼』の田中龍之介役などを務める。

 会場には佐藤弥斗市長や市民、遠方からファンも訪れ満員に。林さんの名前や似顔絵を描いたうちわを手に聞き入った。

 林さんはアニメの音声収録と外国映画の吹き替えの心構えや、少年時代の遊び場、地元で通う飲食店などのグルメ情報も披露した。音楽ユニット『SCREEN mode』でも活躍しており、ロック曲を熱唱。声優の活動について「色々な作品に巡り合い、本当にやっていてよかった」と振り返った。

指揮/野平一郎

読者20組40人を招待 神奈川フィル  生誕150年ラヴェル作品と現代音楽を堪能 5月24日(土) 神奈川県立音楽堂

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団は「音楽堂シリーズ Classic Modern」を開催する。5月24日(土)、神奈川県立音楽堂(JR・市営地下鉄桜木町駅徒歩10分)で午後3時開演。

 今回は、作曲家・ピアニスト・指揮者・教育者と今も多彩な活躍を続ける野平一郎(東京音大学長)を指揮者に迎える。

生誕150年のラヴェル「クープランの墓」、日本初演となる野平自身の作品「廃墟の風景」、ヤン・マレシュ「ジグザグ・エチュード」等古典と現代音楽の対比や、指揮者・ゲスト演奏者の独創的な演奏が楽しめる。S席4500円、A席3500円※65歳以上各席種10%引。チケット申込みは神奈川フィル・チケットサービス【電話】045・226・5107。

読者20組40人を招待

 この公演に読者20組40人を招待。希望者は、QRの申込みフォームから申込みを。5月16日(金)必着。当選はメールにて。

神奈川県 ひとり親の苦境、浮き彫り 制度拡充に期待も

 神奈川県はこのほど、ひとり親家庭アンケートの最新結果を公表した。ひとり親家庭への福祉対策を進めるための基礎資料とすることが目的で、2016年以来の調査となった。

 児童扶養手当の受給資格者5万5014人を対象にインターネットで昨年8月に調査を実施して2679世帯から回答を得た結果をまとめた。回答者の97・2%が母子世帯だった。

 回答者のうち、「常勤・正規職員」として働く人が45・8%で、16年度の前回調査から20ポイント増加した。正規雇用の増加が見られるものの、依然として正規で働く人は就業者の半数未満にとどまった。

 世帯収入では、「200〜300万円未満」が31・4%、「200万円未満」の割合は28・9%で回答者の6割超が300万円未満の収入だった。

 「児童のいる世帯」の平均所得812万円(23年国民生活基礎調査)と比較すると依然として大きな開きがあることが分かる。預貯金額は「0円」が25・4%、100万円未満は58・1%だった。

 養育費を「もらっていない」と答えた人は62・5%で、24歳以下の8割以上が「もらっていない」とした。

 ひとり親になって困ったことは、生活費と子どもの養育、教育のことが8割近くを占めた。父親では「相談相手がいないこと」が41・7%で母親の2倍近くあった。

 自由意見では、高校以降の学費負担や塾費用の負担軽減、公的な学習支援のほか、学童保育の高額な料金や利用制限の改善などを求める声が多くあった。

 制度面では、「児童扶養手当などの現金給付拡充」や「養育費の確保に向けた支援」、「奨学金制度や学校教育にかかる費用の助成・免除の充実」に関心が多く集まった。

 調査結果を踏まえて県は、「引き続き、ひとり親家庭への支援に着実に取り組む」としている。

経済問題が焦点

 今回の調査では、ひとり親家庭の厳しい実態が前回に続き浮き彫りとなった。一方で回答者が少ない父子世帯(72世帯)や、死別、児童扶養手当の資格がないひとり親の実態は見えにくかった。今後はこれらも詳細に分析して、より実効性のあるきめ細かな支援を速やかに実施することが急務と言えそうだ。

表示証を手に持つオーククリーンの柏木社長(中央左)と湘央学園の荻野学科長(中央右)提供・同市消防本部

綾瀬市消防本部 協力事業所を認定 オーククリーンと湘央学園

 綾瀬市消防本部は4月16日、消防団協力事業所の認定式を行った。

 「消防団協力事業所」とは、消防団員として活動する従業員が複数いる事業者か、消防団への協力が積極的な事業所を自治体の消防本部が認定するもの。

 今回、認定を受けたのは、「株式会社オーククリーン」(寺尾北)と「学校法人 湘央学園」(小園)の2者。

 株式会社オーククリーンは、柏木秀一社長が同市消防団の寺尾分団長を務めていることに加え、他にも複数の消防団員が勤務することが評価され、認定された。

 学校法人 湘央学園は、4つの学科のひとつ「湘央生命科学技術専門学校 救急救命学科」(荻野暁学科長)の学生に向けて消防団への参加を促し、多くの学生消防団員を継続して輩出していることが認定の理由。同市消防本部には、同学科のOBが多くいるという。

 綾瀬市消防団の大久保豊団長は「近年、団員の減少が深刻化する中で、活動に理解を示してくれることは誠にありがたい」と感謝を述べた。

 同市の消防団協力事業者の数は、今回認定された団体を加え、計7団体となった。

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金澤氏

自民党 20区支部長に金澤氏 相模原市出身、元会社員

 自民党の次期衆院選の公認候補予定者となる神奈川20区(相模原市南区、座間市)の支部長に4月15日、金澤結衣氏(34)が就任した。次期衆院選不出馬を表明していた甘利明元幹事長の後継となる。

 金澤氏は相模原市南区出身。上智大卒。江崎グリコ(株)勤務を経て、江東区(東京15区)を拠点に活動していた。4月25日の記者会見で「頑張っている人が報われる社会を目指したい」と語った。(4月25日起稿)。

新型車両のイメージ(相模鉄道提供)

相模鉄道 来年デビューの新顔 デザインに生成AI活用

 相模鉄道(株)が4月25日、新型車両の「13000系」導入を発表した。来年春に8両からなる1編成を走らせる。

 「安全×安心×エレガント×未来」がデザインコンセプトで、手掛けたのは、相鉄グループの「デザインブランドアッププロジェクト」で全体のクリエイティブディレクターを務める水野学氏と、元自動車メカニックで日用品のデザインなどに携わった吉田真也氏。

 色は相鉄・JR直通線用車両「12000系」と同様の「ヨコハマネイビーブルー」を採用。12000系よりも先頭車の座席が6席多い。「水を切り拓いて進む海の生き物」のような形や、「未来を見つめる目」をイメージした前照灯などが特徴的。

 デザインは複数のスケッチをもとに原形を3Dで作り、生成AIに学習させて様々な案を作らせた。さらにそこから選んだものに修正を加え、再構築するなどの作業を繰り返したという。

 内装はグレー色が基調。荷棚や仕切りなどはガラス製で解放感があり、LED照明は時間帯で色調が変わる。各車両にはベビーカーや車椅子用のフリースペースも。相鉄の車両ならではの、身だしなみを整える「車内鏡」も設置されている。また12000系同様に省エネルギー型で従来の車両より環境負荷が減らせるという。

林家たけ平さんが5月14日、厚木駅そばの「河の手ギャラリー」で落語会

 厚木駅そばの「河の手ギャラリー」(海老名市河原口1の21の20)で5月14日(水)、「第26回河の手ギャラリー 林家たけ平 落語会」が開催される。

 たけ平さんは2001年に九代目林家正蔵さん(当時こぶ平)に弟子入りし、16年に真打に昇進した。師匠が「海老名」姓であることが縁で、市内で落語会を行うようになった。午後2時開演。木戸銭2000円(茶・菓子付き)。抽選会あり。

 (問)厚木たけ平の会・佐藤さん【携帯電話】090・1802・7091

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座間市の「相模台クリニック」バラ園で5月10日、バラ祭

 精神障害者のデイケア施設「相模台クリニック」(座間市相模が丘6の29の14)のバラ園(近代乗馬クラブそば)で5月10日(土)、毎年恒例のバラ祭が開催される。午前9時30分から午後2時30分。バラの栽培は同院のリハビリの一環で行われているもの。10日のみ同院から無料送迎バスあり(駐車場はない)。17日(土)まで見学・切りバラの購入ができる。

 (問)同院【電話】046・256・3300

内野市長に面会した出野さん(中央)と岩田さん(右)=海老名市提供

大会結果を市長に報告 海老名リトルシニア

 中学硬式野球チームの海老名リトルシニア(飯塚良二監督)はこのほど、3月に大阪府で開かれたJA共済杯第31回日本リトルシニア全国選抜大会の結果を内野優海老名市長に報告した。

 この大会は、各地区の大会で優秀な成績を収めた計48チームを選抜し、行われるもの。海老名リトルシニアは、昨年10月に開かれた関東連盟秋季大会でベスト16に進出する成績を収め、関東代表に選出された。

 同チームは、1回戦で関西代表の奈良西リトルシニアと対戦した。初回に5点を失う苦しい展開も、その後に打線が奮起。3回から5回までに計10点を奪う攻撃を見せた。

 しかし、相手の反撃も激しく、最終7回に逆転を許し、1点差で敗退した。この試合で勝利した奈良西は、大会で準優勝を収めた。

 内野手の出野達也さん(海老名市・大谷中3年)は、「逆転されての初戦敗退はとても悔いの残る結果だった。次の大会に向けて、課題を乗り越えていきたい」と大会を振り返った。

 投手の岩田大輝さん(同市・柏ケ谷中3年)は、「勝てた試合で勝ち切ることができなかったことは課題。夏にも全国に出て、勝利をつかみたい」と抱負を述べた。