さがみはら南区版【5月22日(木)号】
ファンからメッセージが書き込まれたポスター。掲示後、[Alexandros]の所属事務所に届けられる※ワタナベ理容室前のポスターのみ

サウザンロード 商店街で「ドロス」推し 白井さん出身、きっかけに

 サウザンロード相模台商店街連合(相模台地区)で現在、人気ロックバンド[Alexandros](アレキサンドロス)のポスタージャックが始まっている。今秋、同バンドが相模原市内で開催する野外フェスの応援企画の一つ。メンバーの白井眞輝さんが同地区出身だった縁で同商店街は昨年からさまざまな応援企画を実施。全国からファンが訪れるなど商店街の活性化につながり始めている。

 [Alexandros]は昨年、相模原市内で初の野外フェス開催を実現。好評を博し、今年も第2弾の開催が決定している。

 同商店街に掲示しているのは、11月1日、2日に相模原ギオンフィールドで開催する「THIS FES'25」のポスター、150枚。約1Km連なる同商店街加盟店に順次掲示されていく。

 始まりは昨年9月頃から。同商店街の古定謙一会長の元に白井さんから直接連絡が来た。野外フェス開催告知のポスター掲示の依頼だった。

 古定さんにとって白井さんは小、中学校が同じ、さらに少年野球チーム(相模台少年野球クラブ)で一緒にプレーした後輩に当たる。古定さんは「ぜひ頑張ってもらいたいと思った」と依頼を快諾した。

 当時、白井さんから託されたポスターは100枚。加盟店舗に掲示すると、今度は白井さんが自身のラジオ番組で商店街を散策しながら紹介した。すると[Alexandros]のファンの間で「ポスタージャックされているらしい」とSNSで話題になった。

 ファンが商店街を訪れ、ポスターの撮影や、白井さんがラジオで紹介した店舗を巡るなど、ラジオの反響があった。また古定会長を訪ねに来たというファンも。古定会長は「せっかく白井君たちが盛り上げてくれたんだから、この機を逃してはいけない」と、商店街も積極的に企画を仕掛けるようになった。

大阪、徳島からも

 著作権管理団体に申請し、昨年11月30日からサウザンロードで[Alexandros]の楽曲9曲を放送している。曲は同商店街のSNSでリクエストを募った。SNS担当の渡辺晋悟さん(ワタナベ理容室)は「参加したのは100人程。商店街のフォロワー数も企画の発信するようになってから一気に増えた」と、影響を語る。

 また、ファンが思いを綴るコミュニティノートを商店街に設置。『[Alexandros]に出会ってからオダサガに10回以上来ている。駅に着くとホッとする』『セトリ(曲順)最高です。楽しい企画をありがとうございます』などのコメントが書き込まれている。徳島県や大阪府など遠方から訪れたファンもいた。

 古定会長は「商店街としても地元アーティストの応援は大事。野外フェス開催に向けて、今後もさまざまな企画を仕掛け中。ぜひ楽しみにしてもらいたい」と呼び掛ける。今後はサウザンロードに[Alexandros]のフラッグジャックも予定しているという。詳細は同商店街のXを確認。

 また取り組みについて白井さんは「生まれ故郷の相模台商店街に[Alexandros]のフラッグが立つなんて夢のようです。古定先輩ありがとうございます」とコメントした。

2027年3月で閉鎖される銀河アリーナ

アイススケート場最終報告 「民設民営」案を検討へ 有望候補地は相模原麻溝公園

 淵野辺公園にある銀河アリーナの閉鎖に伴い、民間アイススケート場の実現可能性を検討している相模原市は4月30日、民間事業者に委託していた調査の最終報告を発表した。民間による独立採算型の事業としては実現が難しいとされる中、官民連携の手法のうち「民設民営」の事業スキームである「PFI方式」や「負担付寄付」の実現可能性が高いことがわかった。有望整備候補地としては相模原麻溝公園が抽出された。市は結果を踏まえて対応を検討する。

 開設から30年以上が経過し老朽化が進んでいる銀河アリーナは、運営費用に加え施設維持のために多額の改修費用を要することから、2027年3月末までで運営を終了することが決まっている。

 市民や団体から存続や新たなスケート場の設置を求める声が上がる中、2月に発表された調査の中間報告で、敷地規模の条件や法令上の制約に加え、独立採算型の事業としては実現のハードルが高いことが示されていた。

 調査は24年9月から25年3月にかけて、市が委託した民間事業者「PwCアドバイザリー合同会社」が実施した。

 最終報告では、民間の力を活用しながら公共施設として整備・運営する「官民連携手法」のうち、法令上の制約や民間事業者へのヒアリングの結果を踏まえ、実現可能性が高い事業手法が2つに絞られた。民間が建設後、所有権を市に移転し、民間の責任で運営するPFI(BTOコンセッション)と、民間が建設後に市に建物を寄付し、行政の管理代行という立場で運営する手法(負担付寄付+指定管理者制度)の2手法で、両手法とも同様の運営は可能だが、リスク分担や法的な手続きの面で違いがある。

 有望整備候補地としては相模原麻溝公園(南区)が抽出された。立地や敷地規模の条件に加えて▷利用者の意向▷民間事業者の見解▷市の政策への寄与▷市の関与・負担▷スケジュール▷法令などの制約――の6つの観点から候補地を分析した結果、市街化調整区域ではあるが比較的敷地条件での制約が少ないことなどから同公園の評価に至ったとしている。また、地権者などへのヒアリングや法令確認の結果、民間施設として法令上整備・運営が可能な敷地は抽出できなかったことが明らかになった。

事業者ヒアリング「参画意向あり」

 事業参画に関心を示した複数の民間事業者に実施したヒアリング調査によると、官民連携で整備する場合、契約から開設までのスケジュールは2年半〜3年半程度。ヒアリング回答者の事業への参画意向は高く、条件が合えば提案を検討したいと答えたという。

 市スポーツ施設課は「調査結果を踏まえ、市の対応方針を検討する」としている。

50周年を迎える相模台グリーンエコーを立ち上げ、指揮者を務める 山本 龍紀さん 大和市在住 84歳

人とつながるハーモニー

 ○…「無我夢中でハモる楽しさを教えていたら50年経っていた」。初心者から経験者、年齢もさまざまな人たちと歌い、和気あいあいとしながら時に厳しく指導を重ねてきた。2、3回ほど存続が危ぶまれた辛い時期のことをよく覚えているという。指導をしつつ、合唱者としてもステージに上がる。本番に向け追い込みの最中で「指導の中で考えることがたくさんあり、生みの苦しみがある」と苦笑い。それでも毎週顔が見られることが嬉しいメンバーたちとハーモニーを作る。

 ○…32歳で公立学校の音楽の教員になった。相模台中学校の音楽部の教え子たちが卒業した年の夏に「高校で歌う機会がない」と訪ねてきた。もともと卒業生を集めた合唱団を作りたいと考えていたこともあり、相模台グリーンエコーを設立。初めての発表会では出演者の半分以下の観客の前でクリスマスコンサートを行った。「達成感に浸る余裕はなく、勢いと一生懸命さで練習をしていた」と振り返る。

 ○…東京都出身。小学3年生のときに合唱をはじめる。「周りとキチっと音がはまったのがとても楽しかった」。授業で音楽室を使った際、広い空間で大きな声で歌えることが嬉しく、先生に「合唱は一人で歌うものじゃないよ」と注意されるほど歌にのめりこんだ。合唱のほかに休日は足腰を鍛えるために近隣の公園を8千歩目指して歩くようにしている。

 ○…「若い人にももっと入ってもらって地域の人が集まる合唱を広めていきたい」と話す。そのためにはもっと練習を積み重ねていくことが必要だという。演奏会ではOB・OGたちも駆けつけ、一緒に歌う曲目もある。「50年続けたからこそできることで、それが幸せ」。50周年の先へハーモニーをつなげる。

参加者募集 市の都市開発を視察 中学生向け体験学習

 市の都市計画事業を通してまちづくりや都市開発について学ぶ体験学習プログラムが7月12日(土)、相模原市内で行われる。会場は今まさに工事が進んでいる「麻溝台・新磯野地区(南区)」。対象は市内在住の中学生。現在、参加者を募集中(参加は無料)。

A&A現地へ

 相模原青年会議所(JC)が未来を担う人材育成を目的に実施しているプログラム「次世代のリーダーは君だ!〜行動で未来を描く体験学習〜」の第3回。市の都市開発事業「麻溝台・新磯野第一整備地区土地区画整理事業(A&A事業)」の現地を視察し、開発の背景や現場の様子を学ぶ。図面を使ったワークショップや市の担当者による解説を通し、都市開発について理解を深めることができる。

 A&A事業は、圏央道相模原愛川ICに近く今後も交通利便性の向上が期待される両地区における都市計画事業。産業を中心とした約148へクタールの新たな拠点整備が進められている。

 担当する原嶋伸広委員長は「相模原の『新たな都市づくり・産業創出の拠点』に興味のある中学生の参加をお待ちしています」と話している。午前9時〜午後4時。定員30人。要事前申し込み。

地鎮祭の様子。前列右から4人目が赤間理事長

相模福祉村 2施設を建替工事安全祈願

 社会福祉法人相模福祉村(中央区田名)は5月8日、障害者支援施設「たんぽぽの家」(同)と特別養護老人ホーム「柴胡苑」(同)の建て替え工事の地鎮祭を行った。

 当日は赤間源太郎理事長をはじめ、工事関係者らおよそ40人が出席。工事の無事と安全が祈願され、土地に感謝を捧げながら新たな門出を祝った。

 たんぽぽの家と柴胡苑は、鉄骨造3階建て(A棟)と木造平屋建て(B棟)の2棟に生まれ変わる。A棟は2026年10月、B棟は28年1月の竣工を予定している。

 なお同法人は緑区で児童養護施設「メレ・オハナ」の建設も進めている。26年2月竣工予定。

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オペラ学び、楽しむ
オペラ学び、楽しむ
6月22日 町田市で公演
オペラを学びながら、楽しめる公演「オペラはいかが?」が6月22日(日)、本町田の桜美林芸術文化ホールで開かれる。作曲家、演奏家として多くの作品を残したモーツァル... (続きを読む)
レコードを紹介する早川さん。移転前の店舗にて2023年撮影

参加者募集 集まれレコード好き

6月 麻溝台で鑑賞会

 懐かしい「レコード」を聴きながら交流を深める鑑賞会が6月18日(水)、相模原市立市民健康文化センター(南区麻溝台/通称けんぶん)で行われる。きょう22日から参加者を募集する。

 けんぶんが企画する、地元講師を招いての文化講座。講師を務めるのは矢部駅前にある中古レコード専門店「7inch早川」の早川信彦さん。当日は参加者が持ち寄ったもの、早川さん所有のものを聴き意見や感想を述べ合うなどする。

 午後1時30分から3時。参加費500円(現金のみ)。定員20人(先着順)。申し込み・問い合わせは同施設【電話】042・747・3776。

今年も緑区を舞台にトップアスリートの戦いを間近で観戦できる(写真提供:TOJ組織委員会)

ツアーオブジャパン トップ選手の疾走、間近で 5月24日 相模原ステージ 

 自転車ロードレースの国際大会「Tour of Japan(TOJ)/ツアーオブジャパン」の相模原ステージが5月24日(土)、緑区を舞台に開催される。

 トップパートナーにアマノ株式会社相模原事業所を迎え、「AMANO相模原ステージ」として開催。コースは例年同様に午前8時30分に橋本公園西側道路をスタート。旧小倉橋までがパレード区間となり、そこから串川橋を目指し、鳥居原ふれあいの館前を通る周回コースに入る。「ホームチームのJCL TEAM UKYO(チーム右京)は個人総合時間賞(グリーンジャージ)を3回連続で取っており、今年も取れるかに注目が集まる」(同実行委員会事務局)。

 観戦は沿道のほか、3つのスポット(串川地域センター前、鳥屋地域センター前、鳥居原ふれあいの館)でも可能。8時30分から12時30分ごろまで、周辺は交通規制があるので注意を。

 大会、交通規制に関する問い合わせは市コールセンター【電話】042・770・7777。

看護の復職相談会 6月15日 参加無料

 看護職への復職を考えている人を支援する「潜在看護職復職相談会」が6月15日(日)、ウェルネスさがみはら(富士見6の1の1)で開催される。主催は相模原市病院協会。

 当日はナースワークコンシェルジュ(市内病院の看護部長)が個別で相談に応じる。求人票には書いていないより詳しい状況を現場で働く人から聞くことができる。同協会事務局の担当者は「出産や育児を機に職場を離れてしまった人が復職するきっかけになれば」と話す。

 対象は市内および近隣在住の看護職(保健師・助産師・看護師・准看護師)または、病院内での食事介助や入浴等補助に携わる看護補助者を希望する人。

 午前9時から午後1時まで。参加は無料、子ども同伴も可。事前申し込み制。

 問い合わせ・申し込みは同協会事務局【電話】042・755・0531。

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アジサイイベント

 「アジサイフェア2025」が6月1日(日)、相模原麻溝公園(麻溝台2317の1)で開催される。

 相模原市の花である「アジサイ」に関する楽しいイベント。苗の無料配布(先着順)や芝生広場でマーケットの開催を予定している。植物などの販売やワークショップもある。

 アジサイ苗の無料配布はセンター広場で午前10時からと午後1時30分から各回200人。アジサイガイドはセンター広場などで午前11時からと午後2時から各回15人。

 時間は午前10時から午後3時まで。入場無料。予約不要。荒天中止。問い合わせは同園管理事務所【電話】042・777・3451。

5月3日の東芝ブレイブルーパス東京戦での小泉選手(C)JRLO

相模原DB 9位で今季終える ホスト戦、来場者最多に

 ラグビーリーグワン1部の三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原DB)は5月9日、今季最終節を浦安D-Rocks(浦安DR)と戦い、21-34で敗れた。グレン・ディレーニーヘッドコーチは「すごくがっかりする結果」と評し、「(この日の結果を)忘れずにこれを力に変えないといけない。一貫性をもって成長していきたい」と話した。最終順位は昨季と同じ9位。

 最終節は悔しい結果となり、目標としていた上位6チームによるプレーオフトーナメントへの進出も叶わなかったが、3日に行われたホスト最終戦には過去最多の8911人が来場するなど、地域やファンとの絆を深めたシーズンになった。

「応援、後押しに」

 ホスト最終戦は相模原ギオンスタジアムで行われた東芝ブレイブルーパス東京との一戦だった。28-45で敗れたが、前半3分で先制トライを決めるなど会場を盛り上げた。最後の20分間では、押し合いに競り勝ち初出場の佐川奨茉選手がトライを決めるなど得点を重ね、後半の得点は相模原DBが上回った。

 地元・南区での試合で先発出場した小泉怜史選手は「自分のやるべき仕事はしっかりできた。チームとしては相手の時間帯に自分たちのペースに持っていけなかったのが敗北につながった」とコメント。過去最多の来場者数については「大勢の方にお越しいただき、応援が後押しになった。ぜひ今後も実際に会場に足を運んで、ラグビーを楽しんでほしい」と話した。

20人退団

 相模原DBは9日、今季をもって退団する選手20人を発表した。3月に史上10人目のリーグ戦150試合出場を達成した安江祥光選手がチームを去るほか、南アフリカ代表のカート=リー・アレンゼ選手が契約満了に伴い退団する。

パフォーマンスをする岸田さん

大野銀座 「音楽で盛り上げたい」 元いいとも青年隊が企画

 「第1回相模大野っていいとこ!」と題したイベントが5月10日、プラザシティ相模大野公園で開催された。主催は相模大野銀座商店街振興組合。

 同組合理事長の岩間実さんのダンサー仲間で元いいとも青年隊として活動した岸田健作さんが同イベントをプロデュース。地域振興の一環で各地のおまつりに携わっている。「相模原はおまつりが多い印象だったので、やってみたいと思っていた。しっかりした舞台で出演者の皆さんにも楽しんでほしいという思いを込めた」と語った。

 ステージではキッズダンサーやラッパーなどが会場を盛り上げた。当日は少し雨が降っていたのにもかかわらず、キッチンカーや出店、子ども向けの縁日などを来場者は楽しんでいた。岸田さんもステージに上がり、「ウキウキWATCHING」などを披露した。

 岩間さんは「地元で活躍しているパフォーマーやアーティストがたくさんいるので、良き発表の場になれば。大野銀座を音楽で盛り上げていきたい」と話した。

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過去の演奏会の様子=原さん提供

人物風土記関連 思い出の曲集めて 合唱団設立50周年記念し

 相模原市を拠点に活動する混声合唱団、相模台グリーンエコーの「第35回定期演奏会」が6月1日(日)、杜のホールはしもと(緑区橋本3の28の1)で開催される。

 同団体は1975年に山本龍紀さん=人物風土記で紹介=が相模台中学校卒業生を中心に設立。当初は新町中学校も含んだOB・OGの団体だった。現在は一般からもメンバーが集まり、30代から70代まで25人が所属し、週に1回活動している。今年で50年を迎え、記念演奏会となる。

 曲目は山下祐加作曲の混声合唱とピアノのための組曲「いわかがみ」や三宅悠太作曲の工藤直子の詩による混声合唱曲集「みえないことづけ」など。同団体の50年を振り返る日本や世界の名曲を楽しむことができる。さらにはOB・OGも集まり、「ほらね、」と「大地讃頌」を歌う。

 山本さんは「クラシックから懐かしい曲まで一生懸命に取り組んでいるので、ぜひお越しください」と話す。

 午後1時30分開場、2時開演。入場料は700円。全席自由。当日券あり。問い合わせは原さん【携帯電話】080・1029・0216。

熱心に聞き入る来場者

「食料危機」考える 南市民ホールに400人超

 東京大学大学院の鈴木宣弘特任教授による講演会が5月10日、相模原南市民ホール(相模大野)で開催された。

 この講演会はれいわ新選組が主催したもので、全国で開催されている。鈴木教授が日本の食料・農業が置かれている現状と、それに伴う危機感について語っている。

 当日は定員400席が満席となった。鈴木教授は「日本の食料自給率は種や肥料の自給率の低さもみると最悪10%あるかないか。農家の高齢化により、『あと5年で地域から米を作る人がいなくなる』という声も聞く」と状況を語った。

 一方で、昨年改正された「食料・農業・農村基本法」について、「食料自給率向上への具体的な支援策というより、一部企業が儲かればいいという方針」と厳しく批判。「農業問題は農家だけでなく国民全体の『消費者問題』」と強く訴えると会場から拍手が沸いた。

先制点を決めた浜田選手(中央)に駆け寄る選手=WEリーグ提供

WEリーグNステラ 今季10位「成長に手応え」 南野選手が引退

 サッカー女子のプロリーグ、WEリーグのノジマステラ神奈川相模原は5月17日、ホームで行われた最終戦に挑んだが、1対3でINAC神戸レオネッサに敗退した。今季10位でシーズンを終えた。

 ノジマステラは序盤から相手の猛攻を受ける苦しい展開が続いたが、岩崎有波選手の好セーブなどでゴールを死守。前半を無失点で守り切った。

 後半21分、川島はるな選手の左サイドからのパスに合わせた浜田芽来選手が待望の先制点を決め、スタンドが大歓声に沸いた。だが後半30分、レオネッサに失点を許し、振り出しに。わずか2分後に逆転、終了間際にも追加点を奪われた。

 小笠原唯志監督は「上位相手から先制できたことはチームとして非常に成長を感じている」と手応えを語った。今季を振り返り「3バックに戻したことで選手たちが『攻撃的な守備』をつかめたと思う。サイドが力を発揮できるようになり数字につながった。来季はより他チームにとって怖い存在になりたい」と抱負を語った。

 試合終了後、10シーズン在籍し、今季で引退する南野亜里沙選手のセレモニーが行われた。選手や家族などが見守る中「今日ここにいる皆さんがいなければここまで長くサッカーを続けられなかった。感謝しかない。後悔はなくやり切った」と語った。またサポーターに「どんな時も前向きな応援をしていただいたから前を向き続けられた」と感謝した。

 サポーターの一人、桟敷孝博さんは「得点するとこちらにガッツポーズを見せ、チームやサポータのために気持ちを見せてくれる選手だった」と引退を惜しんだ。

オダサガで日曜ホコ天 5月25日

 「第3回サウザンロード歩行者天国」が5月25日(日)、相模台郵便局から三光ホーム前の一部区間で開催される。主催は相模台商店街連合会。

 キッチンカーやスタンプラリー、フリーマーケットなど。地元芸人「昨日のカレーを温めて」や「かけおち」らが出演するお笑いライブ(午後2時〜)など、ステージイベントも盛りだくさん。午前11時から午後5時まで。

食べることの大切さ学ぶ Zoomで健康講座

 相模原市南区と大和市にあるかねしろ内科クリニック(金城瑞樹理事長)が、オンライン会議システム「Zoom」で定期開催している「やまと糖尿病を知る会」が6月7日(土)に実施される。午後2時30分から4時で事前申し込み制。

 今回は「栄養&運動」をテーマに、食欲や飲み込む力の減退が気になる人に向け、口から食べることの大切さを学んでいく。第1部は金城理事長や同クリニックの管理栄養士らによる「高齢者の低栄養は予防できる」、第2部は湘南鎌倉総合病院で言語聴覚士を務める遠藤裕子氏による「口から食べる大切さを知ろう」が行われる。

 申し込みはオンラインから(同クリニックLINEに「糖尿病を知る会 参加したい」とコメントを)。詳細はイベント担当【電話】090・1270・6221。

年齢を考慮すると…

動物愛護推進員のアドバイス【3】 高齢者とペットの関わり

 ペットと一緒に暮らし触れ合うことは笑顔が増え、家族との会話も増え、生活に張りもできるという効果があります。特に高齢者は子どもが独立したり、社会との接点が減っていく中でペットと一緒に暮らす効果はより大きいと思われます。

 当然、家で飼われるペットは人のお世話なしには生きていけず、ペットにとってもパートナーである人間がいなくなることは悲しいことです。飼う以上は最後まで責任を持って面倒をみたいと考えるものの、自分の年齢を考慮すると諦めざるをえないのが現状です。

 子犬、子猫ではなく保護犬、保護猫を希望してもほとんどの動物保護団体は譲渡の際に年齢制限を設けているので難しく、かわいさに負けてペットショップで子犬、子猫を購入してしまい最後は面倒が見られず、頼んでいたはずの子どもも親族も引き取れない、という現実があります。

 悩みを解決する手段の一つとして相模原市で実施している「預かりサポーター制度」を利用するのも良いと思います。ペット(現在は猫のみ対応)と暮らすことができ、愛情を注ぐことにより人馴れした保護猫として市の譲渡会へ送り出す事ができます(預かりサポーター制度のお問い合わせは市生活衛生課動物愛護管理班)。また、可能であれば動物保護団体などでボランティア活動に携わるのも自分自身のため、そして犬猫の支援にもなり一石二鳥で良いと思います。※K・D

この連載では動物愛護推進員(動物愛護や適正飼養の普及啓発等を行う市が委嘱するボランティア)が各テーマでお話しします