川崎区・幸区版【5月30日(金)号】
プンムルノリで交流する参加者

川崎区桜本 在日高齢者、2年ぶり交流 京都・ウトロから 農楽や民謡

 在日コリアンが集住する京都府宇治市のウトロ地区に住む「オモニ(お母さん)」と呼ばれる高齢女性らが5月21日、同じく在日が多く住む川崎区桜本を訪問。市ふれあい館の高齢者学級「ウリマダン」に集う在日コリアンのハルモニ(おばあさん)と交流を深めた。

 2023年6月、桜本のハルモニがウトロ地区を訪れ、「ウトロ平和祈念館」や21年夏に発生した放火現場などを見学したのが交流の始まり。その際、差別や苦労を互いに分かち合い、「負けないで生きていきまょう」と声を掛け合った。別れ際「必ずまた会いましょう。今度は桜本で」と約束し、2年ぶりの再会が実現した。

 交流施設「みんなの家」で行われた交流会に、桜本のハルモニは民族衣装チマ・チョゴリを着用して出迎えた。「待ってました」「ようこそ」と歓迎の言葉を掛けた。石日分(ソクイルブン)さん(94)は、86歳までパチスロの景品交換で働いていた半生や高齢者クラブ「トラヂの会」との出合い、桜本のハルモニを追った映画「アリランラプソディ」に出演できた喜びなどを原稿にしたためて読み上げた。

 ウトロ側はそろいのTシャツ姿で交流会に出席。あいさつを行った金真木子(キムチルモッチャ)さん(84)は「人生で第3の青春を迎えている。小中学校9年間で2年しか学校に行くことができなかった。生きている中で修学旅行ができた。ふれあうことができてうれしい」と笑顔を見せた。

 ともに極悪な生活環境の中、同胞同士で助け合いながら生活してきた歴史を持つ。ウトロは太平洋戦争中、京都飛行場建設のために集められた在日朝鮮人労働者たちの飯場跡に形成。88年まで上水道もなく、地下水をくみ上げて生活を送っていた。立ち退きも迫られ、裁判で敗訴しながらもまちを守り抜いた。3年前にオープンしたウトロ平和祈念館をめぐっては会館前に放火で展示予定品が焼失した事件が発生したが、オモニたちは「正しい歴史を伝えることが大事」との思いを強め、開館を後押した。

 桜本は隣接する池上町に在日コリアンが集まり生活をはじめ、入江崎では旧正月に農楽のパレードが行われていた。指紋押捺拒否運動や金融機関の住宅ローン差別などに声を上げ権利を獲得。88年の市ふれあい館の開館にもつながった。ハルモニたちが戦争反対デモを行ったことを機にヘイトデモが行われたが、ハルモニたちが現場の最前線で対峙。ヘイトスピーチに刑事罰を科す全国初の条例制定につなげた。

 交流会は、ウトロ農楽隊による伝統芸能・プンムルノリ(農楽)や桜本のハルモニたちによる朝鮮民謡、踊りで和やかな空気に包まれ、ともに再開を誓った。

菅中学校に設置されたキーボックス(写真右)

市立小中学校など 施設貸出に新システム 利便性向上や負担軽減へ

 川崎市は4月1日から、市立小・中・特別支援学校167校で、新たな予約システムと無人のキーボックスを連動させた「川崎市学校施設利用システム」の運用を開始した。市は利用者の利便性向上や学校職員の負担軽減などに期待を寄せる。特別教室などを含めた施設の予約システムや、位置情報を確認できるキーホルダーを導入するのは、全国の自治体で初めて。

 これまで学校施設の鍵は、職員が利用者に直接受け渡しをしていた。学校の受付時間外に貸出対応をするケースもあるなど、紛失のリスクや、教職員への負担が懸念されていたという。

 市は、これを改善し、施設を使いやすくするための取り組みとして、同システムの運用を開始。学校施設開放を実施している市内167校の通用門付近にキーボックスを設置した。

 利用者間で日程などを調整した上で、オンラインで各自が申請。予約が確定すると、キーボックスを開けるための暗証番号が送られてくる。この番号を利用日にボックスに打ち込むことで箱が開き、中に入っている鍵が受け取れる。このシステムを用いて、体育館に限らず、校庭や武道場、特別教室(特別活動室や音楽室など)の予約ができるのは、全国の自治体で初めてだという。

 先行で実証実験を行った結果、市民にとっての利便性向上に加え、書類記入や管理、集計、報告作業、利用者からの問い合わせがなくなったことによる教職員の負担軽減の成果が見られた。運用から1カ月ほど経った菅中学校(多摩区)でも、その効果を実感しているという。同校の山本新教頭は「教職員の負担軽減は如実に感じている。働き方改革の面から見てもありがたい」と話す。

 鍵には、管理者が位置情報を確認できる機能が搭載されたキーホルダーが付けられた。これも全国の自治体で初めての試みで、市教育委員会の担当者は「何時に誰が施設を開け、どこに鍵があるのかを全て管理できるため、強い安心を感じている」と力を込める。

 加えて、今までは利用統計などを書類で管理していたが、今回、オンライン管理が可能になり、大幅な紙資源の削減にもつながったという。市担当者は「今後、開放されていない特別教室などのうち、市民利用に対応可能な場所を順次開放し、さらなる学校施設の有効活用を進めていきたい」と展望を語った。

相互協力を

 川崎市では1964年度から、学校施設を市民に開放している。校庭や体育館と比べ、特別教室などの利用頻度が低いことから、施設の有効活用を図るため、22年に市民アンケートを実施した。

 この結果などを踏まえ、24年2月に「学校施設の更なる有効活用に向けた実施方針」を策定。【1】もっと使ってもらう、【2】使いやすくする、【3】みんなで使う、の3つを基本コンセプトに掲げた。

 今回、オンラインシステムの導入により、利用方法の簡易化などが図られたが今後も引き続き、地域内での「顔の見える関係構築」には注力する構えだ。市担当者は「日程などを調整する上で、利用者同士が譲り合いながら運営してもらうのが基本的な考え。相互協力のもと学校施設を活用してほしい」と話した。

自宅兼ホールで長年コンサートホールを営む尺八奏者の 篁(たかむら) 竜男さん(本名:高橋 龍男さん) 川崎区大師駅前在住 73歳

音色が紡いだ縁、大切に

 ○…尺八演奏家として「NHKのど自慢」の関東甲信越方面で25年以上出演や海外公演も経験。現在も地方のラジオ局で演奏や映画音楽に携わるなど活躍を続ける。一方で「日本の伝統楽器を身近にしたい」と川崎大師駅の近くで自宅兼コンサートホール『サロン・ド・バンブー』を27年間営む。今でも年に約2回のコンサートを開催する。培った人脈を活かした尺八や三味線のプロの演奏家のラインナップが好評で、50席のホールはいつも満席。20人程の生徒も抱え、次世代の育成にも励む。尺八に触れて約62年の人生。「辞めたいと思ったことは一度もない」と目を輝かせる。

 ○…尺八に魅了されたのは小学3年の時、家族で訪れた映画館だった。時代劇の作品の中で虚無僧が奏でた尺八の旋律が少年の耳に触れ「なんて素敵な音なんだろう」と当時の記憶は、今も鮮明だ。小学5年の頃自衛隊員だった兄が習っていた尺八を面会の時に借りた。その場で吹いたが音は出ず。次に会う時まで上手くなると約束を交わし、家で練習。次の面会では簡単な曲を兄の前で披露し、喜んでくれた。「今思えば、初めてのお客さんは兄だったかもしれない」と振り返る。

 ○…高校卒業後、設計の仕事をしながら土日は、民謡尺八の第一人者故・米谷威和男に弟子入りし腕を磨いた。師が時の人だったため多くの仕事が舞い込み、入門1年目で音源収録に参加。そこから27年間、プロの現場で研鑽を重ねた。

 ○…独り立ちする際、選んだ名前は「篁(たかむら)」という姓。「竹と共に歩んで来た人生ですから、『竹冠』を付けた。だからお店にも『バンブー』と入れたんだよ」と笑顔で話した。横須賀市出身。卓球も相当な腕前で、高校1年時には、インターハイ出場の経験も持つ。

展示コーナーを見学する親子ら

リトルベビー写真展開催で手応え 支援団体・坂上彩さん

 体重2500g未満で生まれたリトルベビー(低出生体重児)の写真展「リトルベビーとともに歩む社会〜小さな命と家族を知る〜」が5月12日〜18日、川崎市役所スカイデッキ(展望ロビー)で開かれた。

 リトルベビーの割合は約10人に1人と言われる。社会的理解が十分でなく、早産への自責の念に駆られたり、成長や発達に不安を抱え、相談相手が見つからず孤立感を深める親も少なくない。

 写真展は神奈川県でリトルベビーとその家族への支援活動を行うNPO法人pena(坂上彩理事長)が企画。会場にはリトルベビーの写真や小さなオムツ、370gのウェイトベアのほか、低出生体重児の成長記録『かながわリトルベビーハンドブック』など約100点が展示された。リトルベビーを抱えた母親の嬉しかったことや悲しかったこと、困ったことの声を紹介し、多くの来場者が足を止めていた。「普段は高齢者支援にばかり目が行くけど、もっと子どもたちやお母さんに目を向けなきゃね。教えてくれてありがとう」坂上さんはある年配者からそんな声を掛けられたことが印象に残ったと明かす。

 初日には福田紀彦市長が会場を訪れ、小さなオムツやウェイトベアを手に取ったという。坂上さんによると市長はこんなに小さなオムツを履いた子どもたちが頑張っていることに驚いた様子。十分な支援が受けられていない点についても理解を示し、「専門職の方向けの研修実施も検討していきたい」と述べたという。

 今回の写真展ではpenaのメンバーが会場で交流し、それぞれ自身の体験や社会的な課題等を説明している様子も印象深かったと坂上さん。「リトルベビーを持つ親同士、仲間とつながりたい。小さな我が子の未来につながる勇気が欲しい。自分たちの出産や子育てを知ってほしい。生きやすい社会に向けてできることをやると自ら声をあげることの大切さを実感してもらえたのでは」と語る。

 次回は5月31日(土)(初日は午後1時)〜6月14日(土)(最終日は正午)、厚木ロードギャラリー3(厚木市)で開催。「社会にはいろいろな子がいて当たり前。どこでどのように生まれても、子どもたちもご家族も笑って過ごせるような社会の実現を目指して、引き続き活動してまいりたい」と坂上さんはいう。

井上雅博さん

身近な緑を大切に (株)井上植木 井上雅博さん

 延べ160万人以上が訪れた「全国都市緑化フェア」を成功に導いた功労者である(株)井上植木の井上雅博さん。

 川崎市造園建設業協同組合の理事長として、JAセレサ川崎、川崎市公園緑地協会と連携し、植物の調達、植栽施工、花壇の維持管理と、全てを取りまとめた。

 造園関係者が全国から視察に訪れ、等々力緑地の『アクティブガーデン』は「斬新」と称賛の声もあった。

 フェアに向け本格的に始動したのは約2年前。樹木を専門する井上さんにとって開催当日にお花が満開の状態を実現することは大変だったが、多くの来場者に「やってよかった」と安堵。「お陰で花にも詳しくなったよ」と笑顔で話す。

 中原区出身。昨今は緑の在り方も変わり、市内は自然が減り、建物が増えてきていることを危惧。「このフェアをきっかけに小さな観葉植物を買ってみるなど、身の回りから緑を楽しんでほしいね」と語った。

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全国都市緑化かわさきフェアの立役者
全国都市緑化かわさきフェアの立役者
ダイシ造園株式会社は、40年以上川崎区で造園業を営み、4月に閉幕した「全国都市緑化かわさきフェア」の富士見公園の植栽管理を担当。初の2期の開催に同社の関根忠和代... (続きを読む)
市長に要請書を手渡す高橋会長(左)

福田市長に4選出馬要請 政治団体「先を読んだ市政評価」

 今年10月26日に投開票される川崎市長選挙に向け、市内各団体の代表者らによる政治団体「川崎の発展を考える会」が5月21日、現職の福田紀彦市長に4選への出馬要請を申し入れた。

 市長室を訪れ出馬要請書を手渡した同会の高橋章会長は「3期12年の実績、川崎の発展を考え先を読んだ市政を評価している」とし、市政運営の続投を求めた。福田市長は「市内を代表する各界の方からのご評価は素直に嬉しく、思いは受け止める」としつつ、「課題は山積しており重責」と話し、今後の議会で意思を示す考えを伝えた。

要請は「満場一致」

 同会は2017年に設立し、福田市長に出馬要請するのは同年と21年に続き3回目。現在は約200人が加盟し、4月の総会では、経済や教育改革など市政全般で評価する声が上がり、出馬要請は「満場一致だった」という。同会事務局顧問で元副市長の砂田慎治氏は「軌道修正する必要はないとの判断。市民市長を掲げているため、政党色のない団体が動くことが必要」と説明。多選批判については「弊害がないとはいえないが、議論はなかった」とした。

 当日は神奈川県宅建政治連盟の川崎3地区連盟も、「功績は顕著」とし出馬要請書を手渡した。

プログラムは各種用意

市社協 夏休みにチャレボラ体験 参加無料「自分の成長に」

 川崎市社会福祉協議会などが主催する「夏休み福祉・チャレンジボランティア体験学習(チャレボラ)」が、7月20日(日)から8月21日(木)まで開催される。参加費無料。

 市内在住・在学の小学生から大学生までが対象。子どもや高齢者、障害のある人との触れ合いなど、参加したいプログラムを選んで体験ができる。担当者は「夏の思い出に残る体験を通し、自分の成長につなげてみませんか」と呼び掛ける。

 申し込みは6月2日(月)午前9時から。先着順で定員になり次第終了。詳細は二次元コードから。(問)同協議会ボランティア活動振興センター【電話】044・739・8718

市内で一斉に清掃=過去

二ヶ領を清掃しよう 6月1日 幸区内は1カ所

 二ヶ領用水クリーンアップ協議会が主催する二ヶ領用水一斉清掃が6月1日(日)に開催される。午前9時から10時30分。小雨決行。

 川崎市内のほぼ全域を流れる総延長32Kmの神奈川県下で最も古い人工用水である二ヶ領用水。毎年恒例となっているこの清掃活動は、各区で一斉に行われている。幸区は、下平間稲荷公園が集合場所となる。手ぶらでの参加可。

 申込みは、二次元コードから。問い合わせはNPO法人多摩川エコミュージアム【メール】npo@tama-eco.com。

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市役所前の花壇をお手入れする様子

フェア後も、緑のお手入れ 川崎市と地域企業らで

 川崎市のグリーンコミュニティ推進室は、川崎駅前周辺などで地域企業や地域団体と共に花壇の手入れを行った。

 5月18日は、JR川崎駅東口広場にある花壇2カ所にマリーゴールドやアメリカンブルー、ヒューケラを、20日には市役所前の花壇にマリーゴールドやペンタス、バーベナなどを植えた。

 同駅前の取り組みにはJR東日本などが参加。両日共に地域の企業や団体、地元業者など延べ約20人以上が参加した。

 完成した綺麗な花壇を見ながら親子が楽しそうに会話する様子に手入れ参加者から「人通りが多い場所を綺麗にできてよかった」や「花植えのコツが学べた」などの声が上がった。

富士見公園 パークセンターの壁面緑化の前にて矢口課長

川崎市役所 緑のつながり、これからも グリーンコミュニティ推進室

 川崎市は、緑化フェアへの思いや築いた緑への意識を未来へつなげていくため「グリーンコミュニティ推進室」を設立。担当課長の矢口菊子さんは、フェア来場者へ感謝を示し「緑の素晴らしさをこれからも共に大切にしたい」と話す。

 新しい関わりの創出に向けてフェアでは、市内の子ども達が会場や公園に飾った花の一部を準備。向ヶ丘遊園駅前などでは、子ども達や地域の人、地元企業と花壇作りも実施し「地域の人たちと仲良くなれた」と子ども達から喜びも。生田緑地会場では、市民が提案したシャボン玉を楽しむ企画など実施。提案者は「思いが実現できた」とフェアを通して「地域と人」「人と場所」など多彩なつながりが生まれた。

 同推進室では、フェア後も地元の企業や人と花苗を植えるなど、『人』『地域』『企業』が緑でつながれる機会を提供していく。「皆さんの自宅のベランダや玄関など手の届く所から緑化フェア会場へ」と語った。

崇敬会大祭での神事=提供

稲毛神社 大谷康子氏が講演 ヴァイオリン演奏も

 稲毛神社(川崎区宮本町/市川和裕宮司)は6月15日(日)、同所参集殿で崇敬会大祭を開催する。午後5時〜7時半。

 かつて同日に行われていた例祭日を忘れないために、開催される同祭り。神事は午後5時にスタート。国内外の著名なオーケストラと多数の共演歴がある、ヴァイオリニストの大谷康子さんが「音でたどる昭和100年〜記憶と希望の音楽〜」と題した講演を行うほか、ヴァイオリンの演奏を披露する。

 崇敬会員の玉串料は3000円、一般5000円。申し込みは【FAX】044・245・2003、メール:info@takemikatsuchi.net。6月10日(火)締め切り。

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代表を務める齋藤さん

みんなでもっと緑に触れよう midori-ba

 川崎市市制100周年記念事業「みどりの共創プロジェクト」から生まれた共創コミュニティー「midori-ba」は、「Enjoy Greening!こころとまちにみどりを」を合言葉に、みどりを育む「場」と「人」をつなぎ、市民の手でまちのみどりを豊かにするプラットフォームを目指している。

 代表を務める齋藤集平さんは幸区にある「スペルノーヴァカワサキ」の屋上の庭園を共同で管理するなど、市内外で造園家としても活躍。

 齋藤さんは「共に緑を楽しんでくれる仲間を募集中」と笑顔で話した。

アイデアを考える方法を学ぶ実践講座=提供

小・中学生対象 世界を担う起業家体験 幸区内2カ所で

 川崎市主催の、小・中学生向けアントレプレナーシップ教育プログラム「かわさきジュニアベンチャースクール2025」が開催される。

 実践講座は7月23日(水)〜8月24日(日)の全8回、午後1時〜5時(回によって終了時間に変動あり)。場所はかわさき新産業創造センター AIRBIC(幸区新川崎)。市内在住・在学の小学5年生〜中学3年生までが対象で、定員30人。現役起業家との交流などを通して起業家精神を養う。

 半日の体験講座は、【1】プログラミング体験(8月19日(火))、【2】クリップモーターづくり体験(8月20日(水))の2講座。時間はどちらも午後1時〜3時半。場所はニデック新川崎テクノロジーセンター(同)。市内在住・在学の小学5・6年生が対象で、定員は【1】が12人、【2】が30人。

 6月27日(金)締め切り。申し込みは同講座ウェブサイト内の専用フォームから。

ストーカー被害防止 県、識者交えシンポ 6月6日

 川崎区の女性遺棄事件を受け、神奈川県は「当事者目線のストーカー被害防止を考える」と題したシンポジウムを6月6日(金)、県庁本庁舎3階大会議場(横浜市中区)で緊急開催する。午後6時30分から8時まで。

 黒岩祐治知事や識者とともにストーカーやDV被害者の支援についての現状や課題、課題解決に向けた方策などについて考える。黒岩知事のほか、弁護士・野口杏子氏、公益社団法人アマヤドリ代表理事・菊池操氏、大石クリニック院長・大石雅之氏、元警視庁刑事・吉川祐二氏の4氏が登壇する。

 参加費は無料。定員は120人。手話通訳、パソコン文字通訳(要約筆記)も行われる。希望者は5月30日(金)までに専用フォームもしくはファクス045・210・8838で申し込む。問い合わせは県情報公開広聴課【電話】045・210・3672。

話題の演奏会 「2つの四季」の饗宴

 東京都交響楽団の弦楽セクションの精鋭たちが、現代の最も優れたヴァイオリニストのひとりとして活躍するシュロモ・ミンツとともに、ヴィヴァルディとピアソラ、2つの「四季」を全楽章演奏する。

 長きにわたり聴衆を魅了してきたミンツの円熟した音色と、愛弟子である及川博史を中心とした都響弦楽メンバーの洗練されたアンサンブルが織りなす至高の音楽体験。公演会場は小田原三の丸ホール(小田原駅徒歩13分)。8月11日(月・祝)、午後3時開演。全席指定4000円、18歳以下1000円、未就学児入場不可。同ホールHP、イープラス他で発売中。問合せは小田原三の丸ホール【電話】0465・20・4152(午前9時から午後8時)。

山田館長(右)とめいじろう=平和教育登戸研究所資料館提供

登戸研究所資料館 明治大学 来館者10万人達成 山田館長らが祝福

 今年で開館15周年を迎えた明治大学平和教育登戸研究所資料館(多摩区)の来館者が、10万人を突破した。10万人目は都内の私立高校に通う男子高校生だった。

 明治大学平和教育登戸研究所資料館は、戦時中に旧日本陸軍が偽札や化学兵器などの秘密兵器を研究・製造していた「登戸研究所」の史実を伝える施設として、2010年に開館した。

 来館者が10万人に達したのは5月16日。前日の15日に9万9995人となったため、スタッフらは「明日で達成する」と確信。16日は開館前から山田朗館長や大学の公式キャラクター「めいじろう」もスタンバイし、来館者を迎えた。

 午前10時の開館と同時に来場したのは、校外平和学習のために訪れた都内の私立高校の生徒たちだった。スタッフは間違えないよう、来館者一人一人にパンフレットを手渡し、16日の「5人目」の分にあらかじめ付箋を貼っていた。

 「おめでとうございます。10万人目です」

 スタッフが祝福すると、男子生徒は驚いた様子だったが、山田館長と「めいじろう」が「祝来館者10万人達成」と書いたパネルを手に登場すると、状況を理解し、笑顔を見せたという。

 登戸研究所が手掛けた兵器の一つに「風船爆弾」があるが、昨年11月から続く企画展「風船爆弾作戦と本土決戦準備-女の子たちの戦争-」が好評という。昨年5月、風船爆弾をモチーフにした小説が発売されヒットした影響もあり、来館者が明らかに増加したという。2023年11月の9万人達成から1年半で10万人達成となった。

 山田館長は「これからも戦争と平和について多角的に、わかりやすく伝えていきたい」とコメントした。

岡村三郎氏

参院選 無所属・岡村氏 出馬へ 75歳、相模原の会社社長

 参院選神奈川選挙区(改選定数4)に自動車部品製造会社社長の岡村三郎氏(75)が無所属で立候補すると表明した。

 岡村氏は輸入半導体商社を経て1994年、相模原市に「オーエス精工」を設立し、現在も社長を務める。5月21日の会見で「今の国会議員は世の中を変えられない。EUのようにペットを飛行機内に持ち込めるようにしたい」と述べた。

陳謝する水野氏

参院選 立民・水野氏が不出馬表明 パワハラ報道で陳謝

 今夏の参院選神奈川選挙区からの出馬を表明していた立憲民主党の水野素子参議院議員が5月21日、立候補辞退の会見を開いた。

 週刊誌でパワハラ疑惑が報じられた水野氏。「不快な思いをされた方に深くお詫びする」と陳謝する一方で、「事実誤認や誇張がある」とも述べた。今後については「今は残りの任期を全力で全うしたい」とした。

会期が延長された企画展のチラシ

企画展「女の子たちの戦争」 登戸研究所 好評につき会期延長 「風船爆弾」注目集まる

 明治大学生田キャンパスにある平和教育登戸研究所資料館で開催中の企画展「風船爆弾作戦と本土決戦準備-女の子たちの戦争-」が好評につき、会期が3カ月延長されることが決まった。5月31日(土)で終了の予定だったが、8月30日(土)までとなった。

 今回の企画展は旧日本陸軍が「決戦兵器」と位置付け、1944年から45年にかけて登戸研究所で全力を挙げて研究開発していた「風船爆弾」について、風船づくりのために各地で動員された女学生たちの証言を交え、作戦計画の経緯からその顛末までを詳しく解説している。

 昨年11月20日に始まり、会期は半年間の予定だったが、市内外から来館者が絶えず外国人も増えるなど、予想外の反響が続いているという。昨年5月に発売された小林エリカさんの小説「女の子たち風船爆弾をつくる」(文藝春秋)が毎日出版文化賞を受賞するなど広く注目を集めたことで、作品で描かれた「風船爆弾」への関心も高まったようだ。

 山田朗館長による展示解説も追加で4回、開催される(要予約)。日曜〜火曜休館。問い合わせは資料館【電話】044・934・7993。

総務委員会の災害時対応訓練(議会事務局提供)

委員会のオンライン開催 川崎市議会 育児や介護等に拡大

 川崎市議会は、新型コロナのまん延と大規模災害が発生した場合に限って認めていた委員会のオンライン開催要件を、妊娠や育児、介護等にも拡大し、4月1日から運用を開始した。

 今年3月19日の本会議で「川崎市議会委員会条例」の改正案を議決。妊娠や育児、介護やけがなどのやむを得ない理由がある場合、常任委員会に市議がオンラインで出席できる。

 これまでは新型コロナウイルスなど重大な感染症のまん延防止のためか、大規模災害の発生時に限り、常任委員会へのオンラインでの出席が認められていた。しかし2023年2月7日付の総務省通知で、「育児・介護等の事由をはじめ、具体的にどのような場合にオンラインによる方法で出席を可能とするかは、各団体において判断される」ことが示された。

 さらに市議会では昨春に発足の「女性議員ネットワーク会議」がオンライン開催の拡大を求める政策提言をまとめ、昨夏に正副議長に提出。これを受けて各会派による「検討プロジェクト」を立ち上げ、話し合いを続けていた。

 「女性議員ネットワーク会議」の会長を務める山田瑛理市議(川崎区)は、子育て中の議員が子どもの発熱などで委員会を欠席する場合など、「オンラインなら出席できるはず」と考えていたという。運用拡大について、「提案を議会全体で後押しして頂けた。子育て世代や介護中の議員にとって選択肢が増え、家庭と政治活動を両立する環境がさらに整ったと思う」と喜びを語った。

パブリックビューイングの案内イメージ

GO!GO!!フロンターレ

一緒に試合観戦だわん!

 サッカーJ1・川崎フロンターレは5月31日(土)、愛犬と一緒に試合観戦ができるパブリックビューイングを、U等々力で開催する。

 試合は明治安田J1リーグ第19節 サンフレッチェ広島戦(アウェイ)。午後5時30分キックオフ。全国でペットショップを展開する、ペットプラスの協力のもと、愛犬と一緒に観戦できる特別エリアを用意。家族や友人と、アットホームな雰囲気で観戦を楽しめる。

 ほかにも特別企画として、愛犬向けのグッズ販売や、思い出の一枚を撮ることができる記念撮影スポットを設置。散歩体験では、広々としたスタジアムのトラックを、リードをつけて一緒に歩くことができる。

 入場無料。午後4時半開場。雨天決行。愛犬同伴の場合の観戦エリアは、バックスタンド北側となる。おむつの着用のほか、初年度ワクチンプログラムと狂犬病予防接種が済んでいることが参加条件。詳細は同スタジアム【電話】044・722・0303。

画像はいずれも川崎フロンターレ

GO!GO!!フロンターレ

一緒に試合観戦だわん!

 サッカーJ1・川崎フロンターレは5月31日(土)、愛犬と一緒に試合観戦ができるパブリックビューイングを、U等々力で開催する。

 試合は明治安田J1リーグ第19節 サンフレッチェ広島戦(アウェイ)。午後5時30分キックオフ。全国でペットショップを展開する、ペットプラスの協力のもと、愛犬と一緒に観戦できる特別エリアを用意。家族や友人と、アットホームな雰囲気で観戦を楽しめる。

 ほかにも特別企画では、愛犬向けのグッズ販売や、思い出の一枚を撮ることができる記念撮影スポットを設置。散歩体験ではスタジアムのトラックを、リードをつけて歩くことができる。

 入場無料。午後4時半開場。雨天決行。愛犬同伴の場合の観戦エリアは、バックスタンド北側となる。おむつの着用のほか、初年度ワクチンプログラムと狂犬病予防接種が済んでいることが参加条件。詳細は同スタジアム【電話】044・722・0303。

教えて!職人さん vol.6 「すぐに外壁塗装が必要なケース」とは?

 Q...これまで5回にわたり塗装業者選びのポイントを教えて頂きました。では実際、家の外壁がどのような状態になったら塗装工事を依頼すれば良いのでしょうか?

 A...家の外壁は一般的に「10年程度の間隔で塗り替えるべき」と言われています。ただ、外壁の「さらされている環境」「素材」「施工のやり方や塗料の種類・塗り方」によって、かなり変わってくるのも事実です。

 Q...「塗り替え時」というのは個々の事情で大きく異なるのですね?

 A...ええ。それでも「こんな現象が見られたら要注意」という3つのポイントが存在します。

 Q...具体的には?

 A...まず「外壁を手で触ると手が白くなる」。これはチョーキング現象といって、外壁の防水効果が切れている状態です。次に「サイディング外壁の目地がひび割れている」。この状態が進むと外壁材が縮んでしまい、反り返ってしまったりします。そして「ヒビ割れが入っている」。外壁に小さな傷がつくと広がってしまい、雨水が流れ込み下地を痛めます。ご自宅の外壁を一度確認してみて、これらに該当する現象が1つでもあれば、早急な対応が必要になるかもしれません。

 Q...もし、そうした現象が顕れたら、どのように対処すれば...?

 A...早く対処した方が費用も安く済み、作業後の状態も良くなります。今すぐ、信頼できるプロの専門業者に問合せる事を推奨します。次回は「訪問営業のトラブル」について説明します。