川崎区・幸区 社会
公開日:2025.05.30
リトルベビー写真展開催で手応え
支援団体・坂上彩さん
体重2500g未満で生まれたリトルベビー(低出生体重児)の写真展「リトルベビーとともに歩む社会〜小さな命と家族を知る〜」が5月12日〜18日、川崎市役所スカイデッキ(展望ロビー)で開かれた。
リトルベビーの割合は約10人に1人と言われる。社会的理解が十分でなく、早産への自責の念に駆られたり、成長や発達に不安を抱え、相談相手が見つからず孤立感を深める親も少なくない。
写真展は神奈川県でリトルベビーとその家族への支援活動を行うNPO法人pena(坂上彩理事長)が企画。会場にはリトルベビーの写真や小さなオムツ、370gのウェイトベアのほか、低出生体重児の成長記録『かながわリトルベビーハンドブック』など約100点が展示された。リトルベビーを抱えた母親の嬉しかったことや悲しかったこと、困ったことの声を紹介し、多くの来場者が足を止めていた。「普段は高齢者支援にばかり目が行くけど、もっと子どもたちやお母さんに目を向けなきゃね。教えてくれてありがとう」坂上さんはある年配者からそんな声を掛けられたことが印象に残ったと明かす。
初日には福田紀彦市長が会場を訪れ、小さなオムツやウェイトベアを手に取ったという。坂上さんによると市長はこんなに小さなオムツを履いた子どもたちが頑張っていることに驚いた様子。十分な支援が受けられていない点についても理解を示し、「専門職の方向けの研修実施も検討していきたい」と述べたという。
今回の写真展ではpenaのメンバーが会場で交流し、それぞれ自身の体験や社会的な課題等を説明している様子も印象深かったと坂上さん。「リトルベビーを持つ親同士、仲間とつながりたい。小さな我が子の未来につながる勇気が欲しい。自分たちの出産や子育てを知ってほしい。生きやすい社会に向けてできることをやると自ら声をあげることの大切さを実感してもらえたのでは」と語る。
次回は5月31日(土)(初日は午後1時)〜6月14日(土)(最終日は正午)、厚木ロードギャラリー3(厚木市)で開催。「社会にはいろいろな子がいて当たり前。どこでどのように生まれても、子どもたちもご家族も笑って過ごせるような社会の実現を目指して、引き続き活動してまいりたい」と坂上さんはいう。
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