厚木・愛川・清川版【5月30日(金)号】
高橋さん(左)と滝沢さん(右)

玉川ジュニア ソフトテニスで全国へ 5年生ペア3度目挑戦

 玉川ジュニアソフトテニスクラブでペアを組む高橋珠花さん(三田小5年)と滝沢友梨さん(愛甲小5年)が、5月に行われた全日本大会・東日本大会・関東大会の神奈川予選を勝ち抜き、県代表として3大会への出場を決めた。ペアで3度目、春に続いての全国出場に向け、2人は大舞台での活躍を目指して練習に励む。

 高橋・滝沢ペアは、小学3年生のときに初の全国大会に挑戦。昨年度も4年生以下クラスで最後となる全国への切符を手にしたが、満足な結果を残せずにいた。

 5年生となり、競技レベルも上がる高学年部(小学5・6年生)で戦う2人。5月4日に横須賀市で行われた関東大会予選兼東日本・夏の全国大会1次予選で準優勝し、関東大会への出場権を獲得。続く11日に大和市で開かれた第42回全日本小学生ソフトテニス選手権大会兼第15回東日本小学生選抜ソフトテニス大会神奈川県予選で優勝を果たし、全国大会への切符を手にした。

 高橋さんは「高学年になって勝つことが簡単ではないなと緊張したけれど、思い切ってやりたいと思っていた」といい、「いつもよりも力を出しきれた。いい結果につながってうれしい」と全国に向けて手ごたえをつかんだ。

 滝沢さんは「春の全国大会では悔しい思いをしたので、夏の全国大会では練習の成果を発揮して良い結果を残せるようにがんばりたい」と、7月の全国に向けて意気込んだ。

「優勝は快挙」

 同クラブによると、5年生ペアの予選会での優勝は久しぶりの快挙だという。高橋・滝沢ペアは小学校低学年でソフトテニスを始め、20年以上の歴史がある玉川ジュニアソフトテニスクラブで切磋琢磨する仲だ。2年生の時に初めてペアを組み、大会に向けて南毛利スポーツセンターや市内中学校などで週4回ほど練習して腕を磨く。

 関東小学生ソフトテニス選手権大会は7月5・6日に茨城県神栖市で、東日本小学生選抜ソフトテニス大会は7月12・13日に宮城県仙台市、そして第42回全日本小学生ソフトテニス選手権大会は7月31日から8月3日にかけて、再び茨城県神栖市を舞台に開催される。

ザルに盛られたアユを見せる木藤会長

相模川漁連 天然アユ多く解禁に弾み 相模・中津川で試し釣り

 6月1日のアユ釣り解禁を前に、相模川漁業協同組合連合会(愛川町半原/木藤照雄代表理事会長)が5月25日、相模川と中津川などで試し釣りを行った。アユの成育や遡上(そじょう)の様子を確認するため毎年5月に実施。同漁連に加盟する5つの漁協組合員らが釣りざおを振り、2時間半ほどで200匹を超えるアユを釣り上げた。

 相模川上流の小倉橋(相模原市)から海老名市、支流の中津川など8カ所で行われ、23人の組合員がおとりのアユを使った友釣り、下流域では針を魚に引っ掛けるコロガシでアユを釣った。

 中津川に架かる八菅橋(同町中津)のたもとでは、相模川第一漁協の組合員が川に入り、アユの魚影を追った。この日は川の状態も良かったといい、次々と天然アユを釣り上げる姿に川岸の組合員からは拍手が沸いた。同漁協の岡本一彦さんも「今日は例年になく良く釣れた」とほくほく顔で話した。

 8カ所で釣り上げたアユは漁連事務所に持ち寄られ、職員が量や大きさを確認して地点ごとにザルに盛っていった。八菅橋では51匹、厚木市内の三川合流地点では32匹の釣果があった。

 各地点のアユを確認した同漁連の木藤会長は、「量は昨年より少なめだが、上流地点にも天然アユが遡上していることが分かった」と話した。

 同漁連では、3月から4月にかけて寒川町でくみ上げた天然アユ約30万匹を上流域に放流。例年70万匹近くを放しており、「まだ全体の4割から5割程度。シーズンが本格化する7月まで続ける」(木藤会長)という。

稚アユ放流「大きく育て」

 愛川町では5月21日、町内の児童が中津川の河原で稚アユの放流体験を行った。

 同漁連の協力で例年実施している恒例行事。田代小学校の3年生21人と半原小学校の3年生31人が参加し、合わせて約1500匹の稚アユを川に放した。

 児童らは「アユがつるつるしている」「いっぱいとび跳ねておもしろい」と笑顔を見せながら、体長10センチほどの稚アユを放流していった。様子を見守った木藤会長には「アユはどれぐらいで大きくなりますか」「アユはどのくらい寝るんですか」と質問が寄せられた。

第60回神奈川県看護賞を受賞した 藤澤 なお子さん 神奈川工科大学勤務 60歳

心に寄り添う、看護の心

 ○…看護の世界で顕著な功績を残した人をたたえる神奈川県看護賞の受賞に、「先輩方が築いた歴史に名を連ね、恐縮する思い」と謙遜する。式典で看護学生から受け取った花束に、「何よりうれしかった」と頬を緩める。4月からは、神奈川工科大学の看護生涯学習センターで看護管理者の育成研修に携わる。自身の経験を踏まえ「一人で抱え込まず、皆で支え合う大切さを伝えていきたい」。

 ○…新潟県佐渡市の出身。「小中学生での保健委員の経験が、看護に興味を持ったきっかけ」と看護学校に進学。恩師の勧めで神奈川に就職先を求めた。その恩師も50年以上前に同じ賞を受けており、「時を経てつながれた気がして感慨深い」とほほ笑む。県立がんセンターの血液内科などで長年働き、病院勤務や県の看護師確保対策に携わるなど、その道一筋のキャリアを積んだ。

 ○…夫との2人で暮らす。休日は美術館や神社巡りが楽しみという。「自分のペースでゆっくり見て歩くのが好き。健康にも良いですね」と笑う。読書や映画鑑賞も大切な息抜きの時間で、最近では若いころに漫画で読んでいた「スラムダンク」の映画に感動し、当時を思い出して胸を熱くした。神奈川工科大学に赴任した今、楽しみなのは、キャンパスの12階にあるカフェから見える丹沢の山々という。

 ○…医療技術の進歩が目覚ましい現代においても、「看護はAI(人工知能)には代わることのできない、社会に必要とされる本当にやりがいのある仕事。若い人たちにも、その魅力と素晴らしさを伝えていきたい」と力を込める。今回の受賞を一つの節目ととらえ、自らの経験を存分に発揮しながらより良い看護教育の体制整備に力を注いでいく。

あいさつする大貫組合長

JAあつぎ 大貫組合長が退任へ 第62回通常総代会

 厚木市農業協同組合(JAあつぎ/大貫盛雄代表理事組合長)の第62回通常総代会が5月24日、厚木市文化会館で開催され、総代225人(議決権行使合わせて459人)が出席した。

 総代会には山口貴裕厚木市長、岩澤吉美清川村長らが来賓として出席。2024年度の事業報告や25年度の事業計画などが審議され、賛成多数で可決された。

 また審議では、大貫組合長をはじめとした役員10人の退任に伴う新たな役員の選出が行われ、総代の投票により新たな理事8人・監事2人が承認された。

 全ての審議を終え、退任役員を代表してあいさつした大貫組合長は、6JAの合併が見送られたことに触れ、「昨年5月に任期3年という責任を持って引き受けたが、できなかった責任は取るべきだと、私自身が決めたこと。ご理解をいただきたい。JAあつぎの益々の発展を願う」とあいさつした。

 その後、理事会・監事会が行われ、新たな代表理事組合長に大矢和人氏が選出された。

華やかな飾りつけで来場者を迎えた

初マルシェ大盛況 厚木ガス中町ショールーム

 厚木ガス中町ショールームリセで5月20日、同所で初めてのマルシェが開かれた。

 当日は大通りに面した会場とあって282人が来場し、盛り上がりを見せていた。

 マルシェはショールームで料理教室の講師を務める黒田竜彦さんが昨秋に発案したもので、半年かけて、同社の担当者らと企画を練り実現。当日はパンや生花などショールームで講師を務める店主らを中心に10店舗が出店した。

 担当した山崎寧音さんは「ショールームが地域交流の場となり、当社を身近に感じていただけたと思う。今後については、今回の手応えなどを踏まえ検討していきたい」と話した。

新茶3種の飲み比べを楽しむ

清川村 新茶で地域交流を育む 宮ヶ瀬応援団

 清川村宮ヶ瀬地区で2023年に立ち上げた宮ヶ瀬応援団(橋本直人代表)が5月24日、宮ヶ瀬地区住民センターで初めての「清川お茶会」を開いた。当日は近隣住民らほか41人が参加し、出来上がったばかりの新茶の飲み比べや茶席で一服するなど交流を育んだ。

 応援団は、宮ヶ瀬1区と2区の自治会の手伝いや自治会未加入者と地域をつなぐ役割を担う。橋本代表は「新しく若い人達が引っ越してきている。その若いエネルギーを地域に生かしてもらい、新旧織り交ぜ地域の良さを発信する場となっていけば」と話した。

 清川村自治会長連絡協議会の伊藤攻会長は「初めての試みも大盛況で素晴らしいこと。清川の良さを広げてほしい」と笑顔を見せた。

相模人形芝居 後継者養成へ講座 参加者を募集

 国指定重要無形民俗文化財に指定される相模人形芝居を学ぶ「郷土芸能学校〜相模人形芝居〜」が、7月から10月にかけて開催される。主催は厚木市文化魅力創造課。

 相模人形芝居に関心のある人を対象に、後継者育成を目指して行われるもので、市内の林座と長谷座が講師となり、人形の操作方法などを学ぶことができる。

 講座は7月13日(日)から10月26日(日)まで全8回(各回日曜日)。時間は長谷座が午前10時〜正午、林座が午後1時〜3時。会場はアミューあつぎ7階ミュージックルーム2で、参加無料。初心者歓迎。

 申し込み・問い合わせは、6月30日(月)までに同課【電話】046・225・2509、電子メール8650@city.atsugi.kanagawa.jp、または市の電子申請システムで受け付けている。

賞状とメダルを掲げる練桜会の選手ら

錬桜会 10人が全日本出場へ 空手関東大会で選手躍動

 第4回関東甲信越地区硬式空手道選手権大会が5月11日に、東京都で開かれ、厚木市の空手教室「錬桜会湘北支部」の選手が優勝や入賞を果たす活躍を見せた。

 約600人の選手が出場し、夏の全日本大会出場権を懸けて形と組手の2部門で競い合った。同支部からは選手11人が出場、うち10人が上位入賞を果たし全日本への出場権を獲得した。また同支部は、5月17日に開催された第22回神奈川県空手道選手権大会でも複数の優勝者や入賞者を出し、県・関東それぞれで実力を示した。

 関東大会での結果は以下の通り(敬称略)。

【形・組手の部】▽優勝/山根麻依愛(小6)

【形の部】▽優勝/山根大昊(小1)、中里ひより(小2)、中里飛陽(小5)▽準優勝/山根由彩乃(小4)、松林尚緒(中3)▽3位/内山沙織(中1)、伊藤瑠星(中2)、弓田愛妃(小4)

【組手の部】▽準優勝/山根大昊(小1)▽3位/山根由彩乃(小4)、中里飛陽(小5)、野村絆(中3)

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昭和アイドルさながらに 「ラブバブ」厚木支部ライブ

 「昭和のアイドル」をコンセプトに、往年のアイドル歌手になりきって歌と踊りを披露するグループ「ラブリーバブリーエンジェルス」の厚木支部が、6月1日(日)にライブを開く。会場はスナック「シャラント」(厚木市中町3の9の18)で、午後3時から。

 都内などで活動するラブリーバブリーエンジェルスは、主婦や会社員など職業もさまざまな女性が、山口百恵や松田聖子、キャンディーズなどのアイドルの楽曲を歌う。厚木支部は、同グループ7期生として活動した羽鳥愛さん(妻田南)が立ち上げ、昨年10月に同所でお披露目ライブを開催した。

 メンバーは「昭和歌謡で会場を盛り上げるので、ぜひ足を運んで」と呼び掛ける。料金は3千円(ワンドリンク付き)。問い合わせは羽鳥さん【携帯電話】080・4205・4125へ。

堀真治会長

厚木歯科医師会 オーラルフレイル健診開始 堀真治会長インタビュー

 一般社団法人厚木歯科医師会は、6月4日(水)から10日(火)の「歯と口の健康週間」に合わせ、歯と口に関するさまざまなイベントを行う。地域の歯科保健事業を担う同会の堀真治会長(荻野歯科医院院長)に話を聞いた。

 厚木歯科医師会は、厚木市・愛川町・清川村にある92軒の歯科医院が加盟する。乳幼児から高齢者まで、各ライフステージに応じた歯科健診事業を通じて、地域住民の口腔(こうくう)の健康をサポートしている。

 今年度からは厚木市の協力のもと、厚木市成人歯科健診に追加オプションとして、65歳・70歳・75歳以上を対象に「オーラルフレイル追加健診」を実施する。オーラルフレイルは口腔内の些細な衰えをきっかけに全身の衰えが進行することを指し、黒岩祐治県知事が提唱する「未病」を防ぐ取り組みの一環としても注目されている。

 堀会長は「要介護状態になる前の段階でオーラルフレイルを早期に発見し、訓練によって回復を図ることで少しでも多くの厚木市民が健康寿命を延ばせるよう願う」と話し、定期的な健診の受診を呼びかける。愛川町と清川村でも来年度から同様の健診が実施できるよう、関係機関に働きかけていくという。

こども向けに

 同会では、3歳6カ月児健診でも新たに「口腔機能の発達」に関する項目を追加し、早期からの予防・指導に力を入れる。「2歳6カ月児健診については、かかりつけ歯科での受診が可能なので、ぜひご相談してほしい」と堀会長。「妊婦歯科健診についても、妊娠中の軽度な歯周病が早産や低体重児出産のリスクを高めるとされており、安定期に受診してもらいたい」という。

 他にも、学校歯科保健や災害時口腔保健、障害者歯科、休日歯科、要介護者・高齢者歯科をはじめとする厚木市歯科保健センターでの診療、在宅歯科医療連携室、医科歯科連携の充実など幅広い活動を展開する同会。堀会長は、「会員一丸となって、口腔を通じてあらゆる世代の健康維持と口腔保健に貢献していきたい」と語った。

ジョウビタキ(上)とヤマガラ

野鳥の写真展 あいかわ公園で開催中

 県立あいかわ公園に生息する野鳥を紹介する写真展が、同公園内の町郷土資料館エントランスホール・企画展示室で開かれている。

 野鳥の写真は、公園を訪れる愛好者や同資料館の学芸員などが撮影したもの。ウグイスやエゾビタキ、ジュウビタキ、ヤマガラなど、60点を超える作品が並ぶ。アオジやエナガ、シジュウカラなどのはく製も展示されている。

 期間は6月5日(木)まで。午前9時から午後5時。月曜日は休館。

 問い合わせは同資料館【電話】046・280・1050へ。

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講座の様子

厚木市 クラシック音楽を楽しむ 100人以上が参加

 音楽を聴く力を育てる『わくわくクラシック鑑賞術』の第1回が5月21日に厚木シティプラザ・サイエンスホールで開催され、市民ら100人以上が参加した。

 今年で6回目を迎える人気講座で、現役の演奏家がクラシック音楽を聴くポイントや舞台の裏話、お勧めの曲などを紹介する。

 当日は厚木市在住のテノール歌手・上原正敏さんが司会を務め、青木エマさん(ソプラノ)、小田桐貴樹さん(バス)、古川かりんさん(ピアノ)と共に「カルメン」や「蝶々夫人」などの歌劇を紹介。参加者らは、現役オペラ歌手の美しい歌声を堪能しながら鑑賞の楽しさを学んだ。

9月に椿姫上演

 同講座の実施主体となっている厚木うきうきクラシック(杉田八重子代表)では、市制70周年記念オペラ実行委員会としてオペラ「椿姫」を9月21日(日)に厚木市文化会館で上演する。

 同オペラには、この日の出演者も演者として参加。チケットは市文化会館窓口ほかで購入できる。(問)同実行委員会【電話】03・6403・5605

村内外から多くの人が訪れる

6月1日 オール清川を満喫 道の駅「清川」駐車場で産業まつり

 新茶まつりを起源とする「清川産業まつり」が6月1日(日)、道の駅「清川」第1駐車場(煤ヶ谷2129)で開かれる。例年、JAあつぎ清川支所駐車場で行われていたが、今年は場所を変更して実施する。時間は午前10時から午後2時まで。

 当日は清川畜産会をはじめ清川村森林組合、清川商工共栄会など8団体が共催するほか、神奈川農協茶業センターやサントリーホールディングス(株) ほかも出店する。新鮮野菜や清川恵水ポーク、ソーセージ、林業関連品、フィナンシェ、マドレーヌなど村自慢の食「きよかわブランド」が販売される。

 また村の基幹産業の一つで県の特産品でもある足柄茶が、栽培100周年を迎えたことから、限定製造した「箱根山麓紅茶」2種と足柄茶100周年ボトルを販売する。清川茶の普及啓発のため製造された「清川チャバコ」もパッケージが新たに用意されるなど、新茶の時期を祝う商品が多数揃う。

 問い合わせは清川産業まつり実行委員会【電話】046・281・9436へ。

学芸員の話を聞く生徒たち

愛川町 中学生に地域史伝える 郷土博物館の学芸員が授業

 愛川町では、町内の子どもたちが町の歴史について理解を深めて町への愛着心を育んでもらおうと、町郷土資料館の学芸員が講師を務める授業「中学生への愛川歴史の教室」を開始した。

 今年で町政70周年を迎えることを記念した事業で、町内の中学校3校の1年生、計284人を対象に実施する。初日となった5月22日は、愛川中学校の1年生50人が授業を受けた。生徒らは、町の成り立ちや養蚕業により「糸の町」として発展した町の歴史、宮ヶ瀬ダムの建設史などを、昔の写真や映像を見ながら学習した。

 講師を務めた学芸員は「歴史は人が創るもの。今日の愛川町があるのは先人の方々のおかげ。皆さんの1日1日がこれからの愛川町を創ります」と生徒にメッセージを送った。

 授業に参加した生徒は「町にこんな歴史があったなんて知らなかった」「写真や映像を見て、あらためて愛川町が糸の町だったと実感が持てた」といった感想や、「愛川町の一員として、こうした町の歴史をまだ知らない方に伝えていきたい」と振り返る声もあった。

山口市長(左)に目録を手渡す小柴学部長

産業能率大学 中学生へチケット寄贈 冠試合に招待

 産業能率大学(湘南キャンパス/伊勢原市)の関係者らが5月20日に厚木市役所を訪問し、6月1日(日)にレモンガススタジアム平塚で開催される湘南ベルマーレ対ファジアーノ岡山戦の観戦チケットを寄贈した。

 同試合は、湘南ベルマーレのオフィシャルクラブパートナーを務める同大の「産業能率大学スペシャルデー」として行われる。同大では2008年から毎年、ベルマーレのホームタウンの一つである厚木市にチケットを寄贈している。

 当日は、同大情報マネジメント学部の小柴達美学部長らが山口貴裕市長を訪問し、チケットの目録を手渡した。

 寄贈されたチケットは市立中学校のサッカー部に所属する生徒に提供される予定で、小柴学部長は「産業能率大学スペシャルデーを、大学一体で盛り上げたいと思っている。地元の中学生に生の試合を見てもらい、良い経験にしてほしい」とコメント。山口市長は「毎年チケットを寄贈していただき感謝する。スタジアムをみんなで一緒に盛り上げていきたい」と話した。

黒電話を体験する来場者と飯山白龍太鼓・舞の披露

アンリツ グリーンフェスタ盛況 社員や家族参加し交流

 通信計測事業などを手掛けるアンリツ(株)(厚木市恩名・濱田宏一社長)で23日、「アンリツグリーンフェスタ2025」が開催された。

 アンリツグループ従業員の一体感や愛社意識を高めることを目的に毎年開催している。厚木本社の敷地内に会場を設け、社員や家族をはじめ、近隣企業や地元自治会の関係者らも招待した。

 会場内では、昭和に普及した黒電話の通話体験やLEDを使った明かり作りなどのブース、パトカー・消防車両の展示、縁日ブースなど子ども向けの出し物に行列ができた。親子で黒電話に触れた小学6年生の女子は、「ボタンで電話を掛けられないのは少し不便かな」と、不思議そうにダイヤルを回していた。

 屋外の芝生広場では、飯山地区の伝統芸能「飯山白龍太鼓」と「白龍の舞」が披露されたほか、フィナーレには同フェスタ恒例の打ち上げ花火が夜空を照らし、集まった来場者らを大いに盛り上げた。

渡部選手と山口市長

小鮎中2年渡部さん 格闘技の世界で躍進 日本と世界でタイトル獲得

 アマチュアキックボクシングとムエタイの主要大会で2つのタイトルを獲得した小鮎中学校2年生の渡部要さんが、5月26日に山口貴裕市長に活躍を報告した。

 渡部選手は昨年11月に三重県で開催されたアマチュアキックボクシング協議会「AKC2024年度全日本大会」の12歳以下・43キロ級で優勝。12月には、新木場ファーストリングで行われた国際ムエタイスポーツ協会「IMSAアマチュアインターナショナルタイトルマッチ」の41キロ級でチャンピオンに輝いた。

 当日は、ジム代表の父・翔太さん、母の恵子さんと市長を表敬訪問。山口市長は「前回の訪問時に比べてたくましくなって、自信と誇りに満ちあふれているのを感じる」と成長をたたえた。

 渡部選手は4歳からキックボクシングを始め、アマチュアで25冠を達成。昨年はタイで開催されたWBCムエタイアマチュア世界大会でも優勝。渡部選手は「結果を残せてうれしい。これからはプロを目指して頑張っていきたい」と今後の抱負を述べた。

関野会長(左)と山口貴裕市長

市建設業協会 中央図書館に図書寄贈 土木関連、児童書など52冊

 一般社団法人厚木市建設業協会(関野耕正会長)が5月27日、厚木市に図書52冊(約12万円相当)を寄贈した。

 6月8日(日)に同協会が開く「建設フェスタ」に合わせたもので、図書の寄贈は今回が初めて。同フェスタは市民に建設産業の重要性や魅力を伝えるために実施しており、昨年の開催時に中央図書館で行った建設関連本の展示がきっかけとなり、協会が図書の寄贈を申し出た。

 同公民館で行われた寄贈式には、関野会長をはじめ協会役員らが出席。建設・土木業界の入門書や建築物の写真集など35冊と、工事車両の絵本や巨大建造物の仕組みが分かる児童書17冊を贈った。

 同図書館では寄贈に合わせ、6月14日まで2階おとなの本のフロアで建設に関する一般書と児童書の特集展示を実施している。

スローバッグを投げ入れる隊員(上)と潜水訓練のようす

夏場の水難事故防げ 相模川で潜水訓練

 夏のレジャーシーズンを控え、厚木市消防本部が5月23日、相模川で水難事故を想定した救助訓練を行った。潜水士の資格を持つ隊員など約40人が参加し、救助資機材の取り扱いや潜水による検索訓練などを実施。水難事故への対応に向けた技術を学んだ。

 ウェットスーツを着た隊員らは、浮力体が付いた「スローバッグ」と呼ばれる救助用ロープを要救助者役に向かって投げ入れる訓練や、泳いで助けに向かう手順を実践した。その後は潜水資機器材を装着し、川に入水して潜水訓練を開始。水中の視界や川底の状況、水深、流れの速い危険な箇所などを確認した。

 同本部が管轄する厚木市と清川村では、水難事故が昨年1年間で9件発生。厚木市では今年に入り2件の事故が起きた。相模川や中津川などの1級河川が流れ、夏にかけて水辺でのレジャーを楽しむ人も増えることから、同本部では「飲酒をしての入水や子どもだけでの川遊びなどは避けてほしい」と呼び掛ける。

山の事故にも警戒

 東丹沢を管内に抱える同本部では、山岳事故に対する救助活動も重要な任務だ。

 昨年は管内で7件の事故が確認されており、清川村では登山者の滑落被害もあった。

 低山ブームもあり管内を訪れるハイカーが増える中、同本部は「山岳事故は年代や時期に関係なく発生する。軽装での入山などを避け、無理のない計画的な登山を心掛けてほしい」と話した。

水彩画の教室展 アミューで5月29日から

 第24回榊原勇城のやさしい水彩画教室展が5月29日(木)から6月3日(火)まで、アミューあつぎ5階のあつぎアートギャラリー1・2・3で開かれる。午前10時から午後5時(最終日は4時まで)。入場無料。

 同展では、教室に通う生徒約60人の水彩画120点と講師・榊原さんの作品10点が並ぶ。

 榊原さんは「個性豊かな仲間たちの作品をぜひご覧ください。また、全日会場にいますので気軽にお声がけください」と話している。

 問合せは榊原さん【携帯電話】090・2231・7416へ。